JP4879099B2 - シースの支持構造 - Google Patents

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Description

この発明は、シースを型枠内で支持する、シースの支持構造に関するものである。
従来、コンクリート製部材において、ポストテンション方式により、そのコンクリート製部材にプレストレスを導入することがあった。この方式では、コンクリート製部材にシースを埋設する必要があり、このため、シースは、コンクリー製部材を成形する際に、型枠内の鉄筋に取り付けられた(例えば、特許文献1参照)。
特公平3−48245号公報
しかし、コンクリート製部材のうち、特に繊維補強コンクリート製部材のような、鉄筋を用いない場合には、当然に、シースを鉄筋に取り付けることはできなかった。そこで、シースを、支持金具を用いて型枠に取り付けることが考えられた。しかし、この場合には、型枠内に打設されたコンクリートが硬化に伴って収縮することで、支持金具によるコンクリートへの拘束が生じ、コンクリートが、支持金具に接触した部分からひび割れる虞があった。
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、コンクリートへの拘束を開放して、コンクリートがひび割れるのを避けることができる、シースの支持構造を提供することにある。
この発明に係るシースの支持構造は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係るシースの支持構造は、繊維補強コンクリート製部材に埋設するシースを、その繊維補強コンクリート製部材成形用の型枠内で支持する支持構造であって、前記型枠内で前記シースを保持するシース保持部と、そのシース保持部から連設されて前記型枠の本体部分に固定される固定部とを備える。ここで、前記固定部は、前記シース保持部側の第1部分と、前記本体部分の外に配置される第2部分と、前記本体部分に設けられた通孔を貫通して前記第1部分と前記第2部分とを連結する連結部とを有する。そして、前記本体部分と前記第1部分との間には収縮可能な緩衝材によって構成される中間部材が設けられて、前記固定部は、前記第1部分と前記第2部分とで、前記本体部分と前記中間部材とを挟み込むようにして、前記本体部分に固定される。
この支持構造によると、型枠の本体部分に固定される固定部が、シースを保持するシース保持部側の第1部分と、本体部分の外の第2部分と、それら第1部分と第2部分とを連結する連結部とから構成され、固定部は、第1部分と第2部分とで、本体部分と中間部材とを挟み込むことで、本体部分に固定される。こうして、型枠の本体部分と、シース保持部側の第1部分との間に、中間部材が介在することとなり、この中間部材での緩衝材により、型枠内に打設されたコンクリートが硬化に伴って収縮しても、シース保持部とか第1部分とか連結部とかによるコンクリートへの拘束が開放される。
また、請求項2に記載の発明に係るシースの支持構造のように、請求項1に記載の支持構造において、前記中間部材は、前記本体部分に沿って延設されて、前記型枠における成形板となってもよい。
この発明に係るシースの支持構造によれば、型枠の本体部分と、シース保持部側の第1部分との間に、緩衝材によって構成される中間部材を介在させることで、コンクリートへの拘束を開放して、コンクリートがひび割れるのを避けることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図8は、本発明の一実施の形態を示す。図中符号1は、例えば、歩道橋用の桁に用いられる、コンクリート製部材、特に、繊維補強コンクリート製部材である。この繊維補強コンクリート製部材1の材料となるコンクリート材は、セメントと、ポゾラン材と、骨材例えば粉末または微粉末状の骨材と、補強用繊維とで構成される。ここで、この補強用繊維としては、鋼線材が用いられるが、鋼線材に限定されるものではない。また、このコンクリート材を用いた繊維補強コンクリート製部材1は、繊維によって補強されるため、鉄筋は使用されない。このコンクリート材としては、例えば、太平洋セメント株式会社が販売する超高強度繊維補強コンクリート材である「Ductal/ダクタル」(登録商標)が用いられる。ここにおいて、この超高強度繊維補強コンクリート材を用いた、繊維補強コンクリート製部材としての超高強度繊維補強コンクリート製部材とは、土木学会の「超高強度繊維補強コンクリートの設計・施工指針(案)」に定義されるように、圧縮強度の特性値が150N/mm2以上、ひび割れ発生強度の特性値が4N/mm2以上、引張強度の特性値が5N/mm2以上の、繊維補強を行ったセメント質複合材である。
この繊維補強コンクリート製部材1は、図1および図2に示すように、スラブ1aを有し、さらに、そのスラブ1aの両端から上方に起立する側壁1b、1bを有して、断面略U型形状をしている。そして、繊維補強コンクリート製部材1の側壁1bには、その上端から外側に向かって突出する突条1cが設けられているが、この突条1cは、特に無くともよい。なお、符号1dは、側壁1bにあけられた窓孔である。
符号2は、繊維補強コンクリート製部材成形用の型枠であり、図示実施の形態においては、繊維補強コンクリート製部材1を反転した状態に成形するものである(図3参照)。つまり、型枠2は、前記スラブ1aの一方の板面である外側面1eが天面101となる向きで成形する型枠である。3は、内枠であって、特に、平行位置する対向面1f、1fを有してそれら対向面1f、1f間が一方に開放してなる繊維補強コンクリート製部材1を成形するための、内枠である。図示実施の形態においては、側壁1b、1bの内面が平行位置して、前記対向面1f、1fとなっている。
詳細には、型枠2は、前記内枠3と外枠4と底枠5と妻板(図示せず)とを備える。内枠3は、繊維補強コンクリート製部材1の前記対向面1f、1fを成形する対向面成形板3a、3aと、それら対向面成形板3a、3aを保持するとともにそれら対向面成形板3a、3aとは分離可能な保持枠3bとを備える。そして、これら対向面成形板3a、3aの、前記対向面1f、1fと接する成形面3c、3cとは反対の非成形面3d、3dは、それら非成形面3d、3d間が前記一方を向く開放方向Pに進むに連れて広がるように、傾斜して形成されている。この傾斜する角度は、保持枠3bの脱枠を容易にする角度、例えば、1〜3°程度あればよい。また、内枠3は、対向面成形板3aの他に、スラブ1aの内側面1gを成形するスラブ面成形板3eを備える。そこで、保持枠3bは、対向面成形板3aおよびスラブ面成形板3eを保持するとともに対向面成形板3aおよびスラブ面成形板3eとは分離可能となっている。ここにおいて、対向面成形板3aおよびスラブ面成形板3eは、収縮可能な緩衝材B1、B2(例えば、発泡スチロールとか発泡ウレタン等の発泡樹脂)によって構成される。
そして、対向面成形板3aは、図4に示すように、保持枠3b側に外フィルム3fを有し、その外フィルム3fによって前記非成形面3dが形成される。さらに、対向面成形板3aは、対向面1f側に内フィルム3gを有し、その内フィルム3gによって、前記成形面3cが形成される。また、スラブ面成形板3eは、図5に示すように、スラブ1aの内側面1g側に内フィルム3hを有し、その内フィルム3hによって、内側面1gを成形する成形面が形成される。
保持枠3bは、前述したように、対向面成形板3aおよびスラブ面成形板3eを保持するためのものであり、対向面成形板3aに接する合板等の第1保持板3iと、スラブ面成形板3eに接する合板等の第2保持板3jと、それら第1保持板3iと第2保持板3jとを支持する木枠等の枠組み(バタ)3kとから構成される。
外枠4は、繊維補強コンクリート製部材1における突条1cを含めた側壁1bの外面1hを成形するものであり、合板等の側壁外面成形板4aと、その側壁外面成形板4aを支持する木枠等の枠組み(バタ)4bとからなる(図3参照)。そして、側壁外面成形板4aは、側壁1bの外面1h側に内フィルム4cを有する(図4参照)。また、底枠5は、側壁1bの先端面1iを成形するものであり、合板等の側壁先端面成形板5aと、その側壁先端面成形板5aを支持する木枠等の枠組み(バタ)5bとからなる(図3参照)。この側壁先端面成形板5aも、内フィルムを有するものであってもよい。妻板は、図示を省略するが、スラブ1aおよび側壁1b、1bの、前後の端面を成形するものである。
ところで、繊維補強コンクリート製部材1(詳細には、スラブ1a)には、シース6が埋設される(図3参照)。そこで、次に、繊維補強コンクリート製部材1に埋設するシース6を、その繊維補強コンクリート製部材成形用の型枠2内で支持する支持構造7について説明する。
この支持構造7は、図5および図6に示すように、型枠2内でシース6を保持するシース保持部7aと、そのシース保持部7aから連設されて型枠2の本体部分となる前記保持枠3b(詳細には、第2保持板3j)に固定される固定部7bとを備える。そして、固定部7bは、シース保持部7a側の第1部分7cと、第2保持板3jの外に配置される第2部分7dと、第2保持板3jに設けられた通孔3mを貫通して前記第1部分7cと前記第2部分7dとを連結する連結部7eとを有する。そこで、第2保持板3j(保持枠3b)と第1部分7cとの間に収縮可能な緩衝材によって構成される中間部材7fが設けられて、固定部7bは、第1部分7cと第2部分7dとで、第2保持板3j(保持枠3b)と中間部材7fとを挟み込むようにして、第2保持板3jに固定される。
図示実施の形態においては、中間部材7fは、型枠2における成形板としての前記スラブ面成形板3eからなり、第2保持板3j(保持枠3b)に沿って延設されている。そして、シース保持部7aは、シース6が挿入されるように円筒状に形成されている。固定部7bにおける第1部分7cは、シース保持部7aに溶接等により固着された第1ナット7gと、その第1ナット7gとスラブ面成形板3e(中間部材7f)との間に配置される例えば円錐台形状の座堀板7hとからなる。そして、第2部分7dは、第2保持板3jに当接する座金7iと、第2ナット7jとからなる。連結部7eは、ボルトからなり、第2ナット7jにねじ込まれ、座金7iを貫通し、第2保持板3jの通孔3mを貫通し、スラブ面成形板3e(中間部材7f)に設けられた孔3nを貫通し、座堀板7hに設けられた孔7kを貫通し、そして、第1ナット7gにねじ込まれる。そこで、第2ナット7jを締め込むと、第1部分7cと第2部分7dとで、第2保持板3j(保持枠3b)とスラブ面成形板3e(中間部材7f)とを挟み込み、固定部7b、ひいてはシース6は、第2保持板3j(つまりは、型枠2)に固定される。なお、脱枠した際には、固定部7bは、第1ナット7gを除いて取り外され、座堀板7hがあった部分が、モルタルやコンクリート等の充填材で埋められる。
次に、このようなスラブ1aを有する繊維補強コンクリート製部材1を成形する成形方法について説明する。この成形方法は、スラブ1aの一方の板面(図示実施の形態においては、スラブ1aの外側面1e)が天面101となる向きで成形する型枠2に、前記天面101が当接するとともにコンクリートCrの投入・排出口8aを備えた伏せ枠8を設け、前記投入・排出口8aから打設されるコンクリートCrを、投入・排出口8a内を上昇するまで投入することで、そのコンクリートCrの上昇高さによる押圧力を天面101に付与するものである。
詳細には、始めに、伏せ枠8を除いて型枠2を組立てるとともに、その型枠2に、シース6を前述の支持構造7を用いて取り付ける。そして、型枠2内に、コンクリートCrを所定量近くまで打設する。このとき、必要に応じて、打設されたコンクリートCrが下がるまで、例えは、2〜3時間放置し、その後に、あらためてコンクリートCrを継ぎ足す。そして、放置している間は、コンクリートCrの上面にビニルシート等のシートを被せて、コンクリートCrの乾きを防止する。次に、被せたシートを取り除き、伏せ枠8を組み付ける。その後、伏せ枠8に設けられた投入・排出口8aから、コンクリートCrを型枠2内に打設する。ここで、投入・排出口8aは、複数設けられ、投入・排出口8aからコンクリートCrを投入するにあたって、その投入される投入・排出口8aおよび他の投入・排出口8a内を、コンクリートCrが上昇するまで、コンクリートCrを投入する。そして、繊維補強コンクリート製部材1が大きい場合には、投入・排出口8aは、多数設けられ、それら投入・排出口8a、8aに順次、あるいは、一つ置きとか二つ置き等飛び飛びに、コンクリートCrを投入する。ここにおいて、投入・排出口8aでの、前記コンクリートCrの上昇高さを、そのコンクリートCrの硬化後において、5cm以上、特に、5〜30cmとするのが望ましいが、その範囲に限定されるものではない。なお、この投入・排出口8a内で硬化したコンクリートCrは、脱枠後に、必要に応じて切除される。
この繊維補強コンクリート製部材1の成形方法に用いられる伏せ枠8は、図3、図7および図8に示すように、前記投入・排出口8aが設けられた伏せ枠本体8bと、その伏せ枠本体8bの下面側に設けられた透気シート8cとからなる。そして、伏せ枠本体8bには、上下に貫通する複数の通気孔8d、8dがあけられている。詳細には、伏せ枠本体8bは、透気シート8c側のシート保持板8eと、そのシート保持板8eを支持する木枠等の枠組み(バタ)8fとからなる。そして、伏せ枠本体8bにおけるシート保持板8eに、前記通気孔8dがあけられ、前記投入・排出口8aが設けられる。ここで、通気孔8dは、例えば、直径5mm程度の孔であって、100mmピッチで前後左右にあけられる。そして、投入・排出口8aは、例えば、左右に、0.5〜1m、前後に、1〜3mのピッチで設けられる。もっとも、通気孔8dおよび投入・排出口8aは、前記数値に限定されるものではない。また、伏せ枠8、あるいは、シート保持板8eとか透気シート8cは、全体が一体に形成されてもよいが、図7に示すように、分割されていても構わない。
次に、以上の構成からなる型枠2および成形方法の作用効果について説明する。繊維補強コンクリート製部材1の成形方法、および伏せ枠8によると、型枠2に伏せ枠8を設け、その伏せ枠8の投入・排出口8aから、その投入・排出口8a内を上昇するまでコンクリートCrを投入することで、そのコンクリートCrの上昇高さによる押圧力を、繊維補強コンクリート製部材1のスラブ1aの一方の板面となる天面101(外側面1e)に付与することができる。そして、この天面101に付与される押圧力により、その天面101を十分に平滑にすることができる。しかも、伏せ枠8に、透気シート8cと通気孔8dとを設けることで、打設されたコンクリートCr内の気泡を伏せ枠8の外部に逃がすことができ、このため、前記天面101を、確実に平滑にすることができる。
また、シース6の支持構造7によると、型枠2の本体部分となる保持枠3b(詳細には、第2保持板3j)に固定される固定部7bが、シース6を保持するシース保持部7a側の第1部分7cと、第2保持板3jの外の第2部分7dと、それら第1部分7cと第2部分7dとを連結する連結部7eとから構成され、固定部7bは、第1部分7cと第2部分7dとで、第2保持板3j(保持枠3b)と中間部材7fとしてのスラブ面成形板3eとを挟み込むことで、第2保持板3j(保持枠3b)に固定される(図5、図6参照)。こうして、型枠2の第2保持板3j(保持枠3b)と、シース保持部7a側の第1部分7cとの間に、中間部材7fとしてのスラブ面成形板3eが介在することとなり、このスラブ面成形板3eでの緩衝材B2により、型枠2内に打設されたコンクリートCrが硬化に伴って収縮しても、シース保持部7aとか第1部分7cとか連結部7eとかによるコンクリートCrへの拘束が開放される。すなわち、型枠2の本体部分としての保持枠3b(詳細には第2保持板3j)と、シース保持部7a側の第1部分7cとの間に、緩衝材B2によって構成されるスラブ面成形板3e(中間部材7f)を介在させることで、コンクリートCrへの拘束を開放して、コンクリートCrがひび割れるのを避けることができる。
また、内枠3によると、内枠3の脱枠の際には、まず、コンクリート打設により成形された繊維補強コンクリート製部材1に対し、相対的に保持枠3bを、その繊維補強コンクリート製部材1の平行位置する対向面1f、1f間の開放方向Pに移動させる。このとき、対向面成形板3a、3aの非成形面3d、3dは、それら非成形面3d、3dが前記開放方向Pに進むに連れて広がるように傾斜して形成されているため、保持枠3bを対向面成形板3a、3aから分離させるようにして相対移動させることができる。そして、保持枠3bの相対移動後には、繊維補強コンクリート製部材1の対向面1f、1fに密着する対向面成形板3a、3aを、その対向面1f、1fから取り除く(図示実施の形態においては、対向面成形板3aに加えて、スラブ面成形板3eを、スラブ1aの内側面1gから取り除く)。このように、内枠3を対向面成形板3aと保持枠3bとで構成し、対向面成形板3aの非成形面3dを傾斜させるというような、内枠3の簡単な構造で脱枠を可能とし、繊維補強コンクリート製部材1の平行位置する対向面1f、1fを、容易に形成することができる。
さらに、この内枠3では、コンクリート打設されて、繊維補強コンクリート製部材1が硬化する際に、その繊維補強コンクリート製部材1が収縮すると、その収縮する繊維補強コンクリート製部材1の対向面1f、1fに押されて、対向面成形板3a、3aでの緩衝材B1が収縮する。こうして、対向面成形板3aが、繊維補強コンクリート製部材1の収縮を吸収することから、保持枠3bの、前記開放方向Pへの相対移動が妨げられることなく、保持枠3bの脱枠、ひいては内枠3の脱枠を容易に行なうことができる。しかも、対向面成形板3aでの緩衝材B1と保持枠3bとの間に介在する外フィルム3fによって、対向面成形板3aと保持枠3bとの間の滑りが良くなり、一層容易に、保持枠3bの脱枠、ひいては内枠3の脱枠を行なうことができる。その上、対向面成形板3aでの緩衝材B1と繊維補強コンクリート製部材1の対向面1fとの間に介在する内フィルム3gによって、脱枠の際に、対向面成形板3aを、繊維補強コンクリート製部材1の対向面1fから容易に取り除くことができる。同様に、スラブ面成形板3eでの緩衝材B2とスラブ1aの内側面1gとの間に介在する内フィルム3hによって、脱枠の際に、スラブ面成形板3eを、スラブ1aの内側面1gから容易に取り除くことができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、繊維補強コンクリート製部材1の天面101は、必ずしも水平となっている必要はなく、傾斜していてもよく、さらには、水平部分と傾斜部分とを有していてもよい。
また、シース6は、繊維補強コンクリート製部材1のスラブ1aに埋設されるが、繊維補強コンクリート製部材1のその他の部位に埋設されてもよい。
また、中間部材7fは、成形板としてのスラブ面成形板3aによって形成されなくとも、座堀板7h(第1部分7c)に対応する部位にのみ設けられるものであっても構わない。
また、支持構造7における固定部7bには、第2部分7dを構成する第2ナット7jと、連結部7eとしてのボルトが設けられているが、この第2ナット7jを無くし、ボルトの頭部で第2部分を構成し、ボルトの軸部を連結部としてもよい。
この発明の一実施の形態の、繊維補強コンクリート製部材の正面図である。 同じく、繊維補強コンクリート製部材の側面図である。 同じく、型枠内にコンクリートを打設した状態の、妻板を省略した正面図である。 同じく、図3におけるA部拡大図である。 同じく、図3におけるB部拡大断面図である。 同じく、図5におけるC−C線による断面図である。 同じく、伏せ枠部分の、枠組みを省略した平面図である。 同じく、伏せ枠部分の、枠組みを省略した要部拡大断面図である。
符号の説明
1 繊維補強コンクリート製部材
2 型枠
3b 保持枠(本体部分)
3m 通孔
6 シース
7 支持構造
7a シース保持部
7b 固定部
7c 第1部分
7d 第2部分
7e 連結部
7f 中間部材
B2 緩衝材

Claims (2)

  1. 繊維補強コンクリート製部材に埋設するシースを、その繊維補強コンクリート製部材成形用の型枠内で支持する支持構造であって、
    前記型枠内で前記シースを保持するシース保持部と、
    そのシース保持部から連設されて前記型枠の本体部分に固定される固定部とを備え、
    前記固定部は、前記シース保持部側の第1部分と、前記本体部分の外に配置される第2部分と、前記本体部分に設けられた通孔を貫通して前記第1部分と前記第2部分とを連結する連結部とを有し、
    前記本体部分と前記第1部分との間には収縮可能な緩衝材によって構成される中間部材が設けられて、前記固定部は、前記第1部分と前記第2部分とで、前記本体部分と前記中間部材とを挟み込むようにして、前記本体部分に固定されることを特徴とする、シースの支持構造。
  2. 前記中間部材は、前記本体部分に沿って延設されて、前記型枠における成形板となることを特徴とする、請求項1に記載の、シースの支持構造。
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