JP4876727B2 - 電子機器の不正使用防止システム - Google Patents
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例えば、これらのバイオメトリックデータ利用の認証処理としては、予めパソコンなどの電子機器について、正当な使用権限を有する本人に対して、その本人のバイオメトリックデータを記憶させたICカードを発行しておき、その後、電子機器を使用する際の本人認証が必要な時に、使用者の人体からバイオメトリックデータを読み取るために、バイオメトリック読取装置を用いてバイオメトリックデータの読み取りを行うと共に、予めICカードに記憶されているバイオメトリックデータを読取装置で読み取り、それらのバイオメトリックデータ同士の照合処理を行うことで、本人認証を行うものであり、これらの技術に関しては種々の公知技術が知られている。(例えば、特許文献1乃至3、参照)
特にパソコンなどの電子機器の使用時においては、パソコンを長時間もの間、使用することがあり、所用で席離することも多いので、パソコンを再使用する度に、バイオメトリックデータの読み取り処理を行い本人認証処理を行うのは面倒でもあり時間もかかり処理効率が悪いなどの問題がある。
図1は、本発明の実施形態に係る電子機器の不正使用防止システムの概要を説明する図、図2は、本発明の実施形態に係る電子機器の不正使用防止システムのシステムブロック図、図3は、本発明の実施形態に係る電子機器の不正使用防止システムに用いるICカードのシステムブロック図、図4は、本発明の実施形態に係る電子機器の不正使用防止システムの処理手順を示すフローチャートである。
ここで撮影カメラ装置2は、少なくともパソコン1の使用者5の顔を撮影することで、その使用者の身体的特徴のバイオメトリックデータである顔画像データを読み取るためのバイオメトリックデータ読取装置である。
また、撮影カメラ装置2は、必ずしもパソコン1に備えられた構造でなくてもよく、パソコン1の使用者5の顔が撮影可能な位置に備えられていればよい。
尚、本実施形態においては、撮影カメラ装置2がパソコン1に備えられた構想のものについて説明する。
また、顔画像データに基づく認証を受けることで、パソコン1の使用が出来る状態に制御するためには、様々な方法があるが、この実施形態の説明では、パソコン1をスクリーンロック状態として使用できない状態にしておき、顔画像データまたは共通照合用データの照合一致による認証を受けることで、スクリーンロックが解除されてパソコンの使用が可能な状態に切り替えられるようにしてある。
まず、撮影カメラ装置2には、撮影手段6、記憶手段7、顔画像データ送信手段8、インターフェース(I/F)9、制御手段10などが備えられている。
撮影手段6は、パソコン1の使用者5を撮影することで使用者5の顔画像の映像を取り込み、その顔画像の映像は一旦記憶手段7に記憶されるように処理される。
顔画像データ送信手段8は、記憶手段7に記憶された顔画像の映像から予め設定された照合用の顔画像データを抽出して、I/F9からパソコン1へと送信させる。
これにより、パソコン1の使用者5の顔画像データがパソコン1に取り込まれる。
ここで、読取手段13は、ICカード3に予め記憶されている照合用の顔画像データや、共通照合用データなどの読み取りを行う機能を有し、また、書込手段14は、パソコン1で生成された共通照合用データをICカード3に書き込む機能を有している。
バイオメトリックデータ照合手段である顔画像データ照合手段18は、バイオメトリックデータ読取装置である撮影カメラ装置2で撮影された顔画像の映像に基づくバイオメトリックデータである顔画像データと、ICカード3から読み取られ、ICカードリーダライタ4を介して受信したバイオメトリックデータである照合用の顔画像データとを照合する機能を有している。
この顔画像データから共通照合用データを生成方法は、様々な方法を用いることができ、乱数を利用してもよい。
また、共通照合用データ書込手段21は、共通照合用データ生成手段19で生成された共通照合用データを、ICカードリーダライタ4を介してICカード3の記憶手段に書き込ませる機能を有している。
そして、共通照合用データ照合手段20は、ICカードリーダライタ4を介してICカード3から読み取った共通照合用データと、パソコン1の記憶手段26に登録された共通照合用データとを照合する機能を有している。
スクリーンロックが解除されることで、その使用者によりパソコン1の使用が出来る状態に切り替えられる。
ICカード3の記憶手段であるEEPROM31には、予めICカード3の所持者の顔画像データ32が登録されており、更に、パソコン1の共通照合用データ生成手段19で生成された共通照合用データを書き込んで記憶させる共通照合用データ記憶エリア33が設けられている。
ここで、顔画像データ32は、ICカード3がその使用者に発行される際に予め登録されて変更されることはないが、パソコン1の共通照合用データ生成手段19で生成され、共通照合用データ記憶エリア33に書き込まれる共通照合用データは、使用者5が電子機器であるパソコン1の電源を入れて最初に使用する際に、その都度に共通照合用データ生成手段19で生成された共通照合用データを記憶させる。
これによって、前回生成された共通照合用データが使用できないようにしてある。
この処理手順では、パソコン1の使用者5が、パソコン1の電源スイッチをONして電源を入れてから、顔画像データを利用した照合により認証を受けることでパソコン1の使用が出来る状態にした後、その使用者がパソコン1の利用を行い、その後、電源を切らない状態で、打ち合わせなどの所用でパソコン1が置かれている場所から離席することで、パソコン1が自動的にスクリーンロック状態となり、その後、その使用者5が戻ってきてパソコン1を再度使用しようとする場合には、共通照合用データ生成手段19で生成された共通照合用データを用いた照合により、スクリーンロックを解いてパソコン1の使用が出来るようにした処理について説明している。
そして、撮影カメラ装置2は、撮影した顔画像の映像に基づいて照合用の顔画像データを生成してパソコン1に送信する。(ステップS2)
また、その使用者5は、ICカードリーダライタ4に所持しているICカード3をセットして、ICカード3に記憶されている照合用の顔画像データを読み取らせる。(ステップS3)
そして、読み取られた照合用の顔画像データをICカードリーダライタ4からパソコン1に送信させる。(ステップS4)
この照合で一致した場合には、PC使用制限切替手段25によりパソコン1が使用可能となるように制御され、使用者5がパソコン1の使用を行う。(ステップS6)
共通照合用データ生成手段19で生成された共通照合用データは、記憶手段26の共通照合用データ記憶エリア29に登録される。(ステップS8)
更に、パソコン1からICカードリーダライタ4に対して、生成された共通照合用データが送信され、ICカードリーダライタ4によりICカード3の照合用データ記憶エリア29に登録される。(ステップS9)
パソコン1にスクリーンロックがかかることで、第三者がパソコン1を不正に使用できないようにしてセキュリティが確保される。
そして、ICカードリーダライタ4からパソコン1に対して、共通照合用データを送信して、パソコン1の共通照合用データ照合手段20により、既に記憶手段26に登録されている共通照合用データと、ICカードリーダライタ4から受信した共通照合用データとの照合処理を行う。(ステップS12)
また、各照合処理において、照合不一致となった場合には、処理が終了される。
この場合には、共通照合用データを使用可能な条件を予めパソコンに設定しておくことで、様々な条件において、照合処理時に顔画像データを用いるのか、または共通照合用データを用いるのかについて切り換えることができる。
これらのバイオメトリックデータとしては、顔画像データの他に、例えば、指紋データ、静脈データ、声紋データ、虹彩データ、網膜データ、など様々なデータを用いることができる。
2 撮影カメラ装置
6 撮影手段
7,12,26 記憶手段
8 顔画像データ送信手段
9,11,16,17 インターフェース(I/F)
10,15,28 制御手段
14 書込手段
18 顔画像データ照合手段
19 共通照合用データ生成手段
20 共通照合用データ照合手段
21 共通照合用データ書込手段
22 共通照合用データ登録手段
23 表示手段
24 入力手段
25 PC使用制限切替手段
27 スクリーンロック手段
29 共通照合用データ記憶エリア
Claims (2)
- 電子機器と、前記電子機器と通信可能に接続され、電子機器使用者の身体的な特徴を有するバイオメトリックデータを読み取るバイオメトリックデータ読取装置と、前記電子機器使用者が所持するICカードと、前記電子機器と通信可能に接続されたICカードリーダライタとからなる電子機器の不正使用防止システムであって、
前記ICカードは、予め電子機器使用者のバイオメトリックデータが登録された記憶手段を備え、
前記ICカードリーダライタは、前記ICカードに記憶されたデータの読み取りを行う読取手段と、前記ICカードへデータの書込みを行う書込手段とを備え、
前記バイオメトリックデータ読取装置は、電子機器使用者の身体的な特徴を有するバイオメトリックデータを読み取る読取手段と、前記バイオメトリックデータを前記電子機器に送信する手段とを備え、
前記電子機器は、前記バイオメトリックデータ読取装置から受信したバイオメトリックデータと、前記ICカードに登録され、前記ICカードリーダライタを介して受信したバイオメトリックデータとを照合するバイオメトリックデータ照合手段と、前記バイオメトリックデータ照合手段による照合が一致した場合に、前記電子機器及び前記ICカードの各々の記憶手段に記憶させるための共通照合用データを生成する共通照合用データ生成手段と、前記共通照合用データ生成手段で生成された共通照合用データを前記電子機器の記憶手段に登録する共通照合用データ登録手段と、前記共通照合用データ生成手段で生成された共通照合用データを、ICカードリーダライタを介して前記ICカードの記憶手段に書き込む共通照合用データ書込手段と、前記ICカードリーダライタを介して前記ICカードから読み取った共通照合用データと、前記記憶手段に登録された共通照合用データとを照合する共通照合用データ照合手段と、前記バイオメトリックデータ照合手段又は前記共通照合用データ照合手段による照合が一致した場合に、前記電子機器を使用可能な状態に制御する手段とを備えることを特徴とする電子機器の不正使用防止システム。 - 前記電子機器がパソコンであり、前記バイオメトリックデータが、顔画像データ、指紋データ、声紋データ、虹採データ、手形データ、静脈データのいずれかであることを特徴とする請求項1記載の電子機器の不正使用防止システム。
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