JP4873535B2 - 超音波流量計及びその製造方法 - Google Patents
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Description
L2>(V2/V1)・L1
上記関係式が成立するように構成したところに特徴を有する。
請求項1の発明によれば、一方の超音波送受波器から送信された超音波のうち、ハウジングの壁部を伝播する超音波(以下、適宜、「筐体伝播波」という)は、多重筒部を通って他方の超音波送受波器に向かう。例えば、第1ハウジングに保持された超音波送受波器から超音波が送信された場合、筐体伝播波は、第1筒体を通ってその開口端部に向かい、第1筒体の開口端部で折り返して中間筒体に入射し、中間筒体を通って第2筒体の開口端部に向かい、第2筒体の開口端部で再び折り返して第2筒体に入射し、第2筒体を通って第2ハウジングに保持された超音波送受波器に向かう。つまり筐体伝搬波を、ハウジングの軸方向で往復するように伝播させて、伝播距離を延ばすことができるから、流体中を伝播する超音波(以下、適宜、「流体伝播波」という)より遅れて超音波送受波器に受信させることができる。また、受信側の超音波送受波器に到達するまでに筐体伝播波を減衰させることも可能である。さらに、1対の超音波センサ間を蛇腹筒構造とした場合(図8(B)参照)のように、ハウジングが軸方向に伸縮して超音波送受波器間の距離が変動することもない。これらにより、従来よりも流速・流量の計測精度を向上させることができる。
L2>(V2/V1)・L1
上記関係式が成立するように構成すればよい(請求項5の発明)。なお、本発明における「同心筒体の軸長の和L2」とは、第1筒体の軸長と、第2筒体の軸長と、個々の中間筒体の軸長とを足したものである。
請求項2の構成によれば、筐体伝播波をハウジングの軸方向で複数回往復させて伝搬距離をさらに延長することができるので、筐体伝播波をさらに減衰させたり、筐体伝播波の受信タイミングをさらに遅らせることができる。
請求項3の構成によれば、一の中間筒体の大径開口端部に、その一の中間筒体の内側に配された中間筒体の小径開口端部を溶接又は接着し、一の中間筒体の小径開口端部に、その一の中間筒体の外側に配された中間筒体の大径開口端部を溶接又は接着することで、複数の中間筒体が断面蛇腹状の多重筒構造になって連結される。
請求項4の構成によれば、環状スペーサにより、隣り合った同心筒体の開口端部同士が結合され、それら同心筒体同士の間の隙間が閉塞されると共に、開口端部以外の部分では、それら同心筒体の内周面と外周面とが互いに離して配置される。
ステンレスを伝播媒体とした超音波の伝播速度V2は、約4000m/secだから、少なくとも3つの同心筒体の軸長の和L2を1対の超音波送受波器の間の距離L1の5倍以上とした場合には、超音波の伝播速度V1が約800m/secを超える流体(例えば、水素ガス(約1200m/sec)や水(約1500m/sec))について、筐体伝播波の受信タイミングを流体伝播波より遅らせることができ、流速・流量を精度よく計測することができる。
請求項8の発明によれば、テーパー形状をなした錐筒部材を輪切り状に切断して複数の中間筒体を形成するから、各中間筒体のテーパー角が統一される。そして、中間筒体を窄む方向が隣り合う中間筒体同士で相互に逆向きになるように内外に配置すると、隣り合う中間筒体の大径開口端と小径開口端とが嵌合して、それら中間筒体が芯だしされる。そして、中間筒体の嵌合部分を溶接又は接着すれば、複数の中間筒体が断面蛇腹状の多重筒構造になって連結される。
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。図1における符号10は、本発明の「超音波流量計」であって、例えば、流体としてのガス(具体的には、水素ガス)が流れる配管の途中に取り付けられている。
L2>(V2/V1)・L1
上記関係式が成立するように構成されている。
この第2実施形態は、多重パイプの構成を上記第1実施形態とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記第1実施形態と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、重複する説明は省略する。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
11 メーターハウジング(ハウジング)
12 第1ハウジング
12A 第1筒体
12B 開口端部
13 第2ハウジング
13A 第2筒体
13B 開口端部
18 計測流路
19 筒状空間
20 超音波センサ(超音波送受波器)
30,130 多重パイプ
31,131 中間筒体
31A 大径開口端部
31B 小径開口端部
40 錐筒部材
132 環状スペーサ
Claims (8)
- ハウジングに1対の超音波送受波器を対向配置して保持し、一方の前記超音波送受波器側から他方の前記超音波送受波器側に向けて流体を流したときに、それら超音波送受波器間で送受波される超音波の伝搬時間に応じて流量を計測可能な超音波流量計において、
前記ハウジングは、一方の前記超音波送受波器を保持した第1ハウジングと、他方の前記超音波送受波器を保持した第2ハウジングとに分割され、
前記第1ハウジングには、前記超音波送受波器同士の対向方向に延びて先端が開放した第1筒体が一体に設けられ、
前記第2ハウジングには、前記超音波送受波器同士の対向方向に延びて先端が開放しかつ前記第1筒体の外側に遊嵌された第2筒体が一体に設けられ
前記第1筒体と前記第2筒体との間の筒状空間に、少なくとも1つの中間筒体が収容され、
前記第1筒体及び前記第2筒体と前記少なくとも1つの中間筒体とからなる少なくとも3つの同心筒体のうち隣り合った同心筒体同士の間で一の開口端部同士を周方向全体で結合すると共に、その外側で隣り合った同心筒体同士の間で前記一の開口端部とは逆側の開口端部同士を周方向全体で結合して、前記第1筒体と前記第2筒体との間を塞いだ多重筒部を形成したことを特徴とする超音波流量計。 - 前記中間筒体を複数備え、前記多重筒部の断面が蛇腹構造をなしたことを特徴とする請求項1に記載の超音波流量計。
- 前記複数の中間筒体を、一端から他端に向かってテーパー状に拡径した錐筒形状にすると共にそれら複数の中間筒体の間でテーパー角を統一し、隣り合った中間筒体の開口端部同士を溶接又は接着したことを特徴とする請求項2に記載の超音波流量計。
- 前記同心筒体同士の結合部分に、それら同心筒体同士の間の隙間を閉塞する環状スペーサを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の超音波流量計。
- 前記流体を伝播媒体としたときの超音波の伝搬速度をV1、
前記1対の超音波送受波器の間の距離をL1、
前記少なくとも3つの同心筒体を構成する壁部を伝播媒体としたときの超音波の伝搬速度をV2、
前記少なくとも3つの同心筒体の軸長の和をL2としたときに、
L2>(V2/V1)・L1
上記関係式が成立するように構成したことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の超音波流量計。 - 前記少なくとも3つの同心筒体をステンレス製とし、前記L2が前記L1の5倍以上になるように構成したことを特徴とする請求項5に記載の超音波流量計。
- 前記中間筒体の肉厚は前記第1筒体及び前記第2筒体よりも薄肉であることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の超音波流量計。
- 請求項3に記載の超音波流量計の製造方法であって、
テーパー形状をなした錐筒部材を輪切り状に切断して複数の前記中間筒体を形成し、それら中間筒体を窄む方向が隣り合う中間筒体同士で相互に逆向きになるように内外に配置し、前記中間筒体の大径開口端部をその外側に配された前記中間筒体の小径開口端部に溶接又は接着し、前記中間筒体の小径開口端部をその内側に配された前記中間筒体の大径開口端部に溶接又は接着し、最も内側に配された前記中間筒体の小径開口端部を前記第1筒体の開口端部に溶接又は接着し、最も外側に配された前記中間筒体の大径開口端部を前記第2筒体の開口端部に溶接又は接着することを特徴とする超音波流量計の製造方法。
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