JP4873343B2 - 動物骨からの美麗装飾品の製造方法 - Google Patents

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本発明は、産業廃棄物の有効利用に関し、さらに詳しくは、動物骨を原料として含まれる炭素成分を気体・プラズマ化し、水素原子のエッチング効果を利用して、ダイヤモンド様炭素薄膜(DLC)を基材表面に形成させる動物骨からの美麗装飾品の製造方法に関する。
従来、動物骨は、食肉業界や医療業界から多量に排出され、その一部は廃棄物として焼却処理されたりしているが、以下の特許文献に示すように食肉業界の廃棄物として出る動物骨は、一部乾燥粉砕化処理して、他の内臓乾燥物等の粉末化したものと混合して調味料やその他の食品原料として利用されてきている。
また、カルシウム、リンやカリ成分を多量に含有することからこれを灰化することにより植物の根の成長や開花させるための肥料としても有効に用いられている。しかし、これらの廃棄物の有効利用として利用しているものの、供給量が多く、すべてが有効利用されているとは言い難く、さらなる有効利用の用途が求められていた。
このように動物骨の利用は、非常に多くの分野に行われているが、その例を挙げると、動物の飼料(特開2004−49178号公報、特開平10−117702号公報に開示)及び飼料の栄養強化組成物(特開2003−199510号公報、特開2000−4802号公報に開示)、養殖魚用飼料(特開2003−18965号公報に開示)、養鶏用飼料(特開2002−171917号公報、特開平6−178655号公報に開示)等の飼料、骨形成促進や強化剤(特開2004−231616号公報、特開2001−302539号公報、特開平10−298082号公報、特開平9−227403号公報に開示)、骨量低下抑制組成物(特開2000−247896号公報に開示)等にみられるような骨の強化・促進を目的とする利用や肉骨粉(特開2003−116468号公報に開示)等調味料への利用が主であり、医療用としては人工骨(特開2001−346818号公報、特開2004−269333号公報、特開平7−048109号公報、特開平5−294752号公報に開示)、骨の接着性向上(特表2001−525718号公報、特開平10−234843号公報に開示)、骨埋植材(特開昭62−053663号公報、特開昭59−211447号公報に開示)や歯科用セメントを意図した複合生体材料(特開2001−309970号公報に開示)、骨に含有される酵素・タンパク質が用いられて農林産や医学分野への適用に限られて化学工業分野における利用には焼成して研磨剤・摺動部材(特公平7−075831号公報、特許3121274号公報、特許3590992号公報に開示)として利用する程度で、機能性素材としての利用は、ほとんど見当たらないのが実状である。
特開2004−49178号公報 特開平10−117702号公報 特開2003−199510号公報 特開2000−004802号公報 特開2003−018965号公報 特開2002−171917号公報 特開平06−178655号公報 特開2004−231616号公報 特開2001−302539号公報 特開平10−298082号公報 特開平09−227403号公報 特開2000−247896号公報 特開2003−116468号公報 特開2001−346818号公報 特開2004−269333号公報 特開平07−048109号公報 特開平05−294752号公報 特表2001−525718号公報 特開平10−234843号公報 特開昭62−053663号公報 特開昭59−211447号公報 特開2001−309970号公報 特公平07−075831号公報 特許第3121274号公報 特許第3590992号公報
一方、近年の産業の発展はめざましく、各種金属材料、プラスチックに代表されるような有機高分子材料やその他の無機材料を組み合わせて、それぞれの材料の長所を生かした複合材料が多くの分野で用いられてきている。材料の複合化の中でも最も注目されているのが、基材の表面処理、すなわち、表面の改質である。加工性の優れていること等から産業のあらゆる分野で用いられている素材を用いて該素材そのものの表面の耐化学薬品性、耐久性、耐摩耗性、硬度等を付与するものであるが、用途に適した性能を有しなかったり、本来の性能が発揮できなかったりして、利用できない材料は極めて多い。
したがって、これら素材の欠陥を改良することができれば、さらに用途が広がるとの観点から耐化学薬品性等の耐久性、硬度や耐摩耗性の向上を期待できるダイヤモンド様炭素薄膜(DLC)を形成させる技術が注目され、多くの分野で適用されてきている。しかし、この適用も様々な種類の基材と薄膜との密着性や耐久性の問題が懸念されるため、多くの研究例が報告されている。例えば、被膜形成されたDLC薄膜の大きな利用分野である医療用機器への適用においては、従来の医療機器が血液や血管の内壁面等の人体組織に対しての適合性や抗血栓性が十分でないことから、DLC薄膜の効果が期待されている。また、DLC被薄膜にフッ素を含有させると、カテーテルや体内埋め込み型医療機器の抗血栓性や潤滑性を更に向上させることができるという研究も報告されている。しかし、このDLC形成もより安価に製造が可能となれば、さらに適用領域を広げることが可能となる。
最近は、食生活の改善により食肉産業の発展に伴ってますます多量に排出される動物骨が産業廃棄物として増加してきているが、これらの産業廃棄物の処理については有効な手段が見つかっていなかった。
一方、また、ペット等の哺乳動物については、埋葬や火葬に付するのが一般的で、故人にゆかりのある人にとって手元に留めておくすべは限られていた。
一方、産業社会の要請により複合材料の発展は著しく、中でも材料表面の耐化学薬品性等の耐久性、表面硬度、耐摩耗性等の複合化による改善が望まれていた。そこで、これらの欠点を改善するための表面処理技術としてダイヤモンド様炭素薄膜(DLC)の形成が極めて有効であるので、より経済性の高いDLC形成技術の開発が望まれていた。
そこで、これら動物骨を基材としてDLC薄膜を施して美麗装飾用のモニュメントとして再生することも有効な手だてとして考えられた。そこで、廃棄物としての動物骨を化学工業分野の機能性素材として高付加価値への利用やモニュメントのような一種の装飾品の作成を意図して検討し、本発明に至った。
なお、本発明におけるダイヤモンド様炭素薄膜(DLC)には、ダイヤモンド自体も含まれる。
この出願の発明は、前記した課題を解決するために鋭意研究した結果、従来は飼料、医療用等に若干利用されてはきたが、廃棄を主としてきた動物骨に含まれる炭素源を有効利用して、高付加価値を有する製品とすることに着目し、本発明を完成するに至った。
本発明は、基本的には、以下の構成からなる。
〔1〕動物骨の金属成分を酸により除去し、炭素成分を気体及びプラズマ化してダイヤモンド様薄膜を形成させることを特徴とする美麗装飾品の製造方法。
〔2〕マイクロ波又は高周波加熱によりプラズマを発生させてダイヤモンド様薄膜を形成させることを特徴とする〔1〕記載の美麗装飾品の製造方法。
〔3〕動物骨が、哺乳動物の骨であることを特徴とする〔1〕又は〔2〕記載の美麗装飾品の製造方法。
ここで、DLCとは、ダイヤモンド様炭素(Diamond Like Carbon)の略語であり、炭素原子を主体として微量の水素原子を含んで構成される物質である。炭素原子から構成されるダイヤモンドは、ダイヤモンド構造(SP3)により構成され、同じく炭素原子で構成される物質であるグラファイトはグラファイト構造(SP2)により構成されるのに対し、DLCはSP3とSP2との両方を含んで、また、一部水素との結合を含んで構成されるアモルファス構造を有する。
一般にダイヤモンド様炭素膜は、被覆する部材と共に真空装置内に挿入し、水素等のキャリアガスと炭素源となるメタン、エタン、プロパン、ブタン等のパラフィン系の他、エチレン、アセチレン又はベンゼン等を導入したガスをイオン化させることによって、部材表面に形成するものである。
哺乳動物骨から分離した炭素成分を用いて気化すると共に水素ガスを通じた状態でマイクロ波又は高周波加熱によりプラズマを発生させて基材にメタン等のパラフィン系炭化水素やエチレン等を炭素成分として形成させたDLC薄膜と同様に優れたDLC薄膜を作製することができた。このことから廃棄物を減少させ、機能性材料の素材として有効に利用できるばかりか、特定の哺乳動物の骨材を用いてDLC処理したモニュメントを作製することが可能となった。
上述するように本発明の技術は、産業廃棄物の減少と高付加価値製品の産生を意図したものであり、社会的にも意義のあることである。
本発明では、動物骨にDLC薄膜を形成するには、次の工程を必要とする。
(1)動物骨に含まれる金属成分を塩酸等の酸を用いて除去し、炭素成分を残存させる。
(2)塩化カルシウム等の物質を除いたタンパク質成分の溶けた酸を熱してバブリングする。
(3)バブリングの結果得られた炭素を含む気体を真空にしたCVD炉に導入する。
(4)また、同時に十分な水素ガスを導入し、1〜100Torrに調圧する。
(5)マイクロ波又は高周波加熱によりプラズマを発生させる。
(6)超合金やシリコン基板等の基板の温度が700〜1000℃になるように調整する。
(7)30〜60分程度の保持時間で、約1ミクロンのダイヤモンド様炭素皮膜が基材上に堆積する。
なお、本発明でいう動物骨とは、犬、猫等のペット類の骨や人骨のような哺乳動物全般の骨を対象とする。
動物骨は、有機物と無機物からなり、無機成分は骨の50〜60%を占めており、主に燐酸石灰、炭酸石灰、燐酸マグネシウム等である。元素としては、炭素52%、酸素23%、窒素16%、水素7%、硫黄1%、リン0.5%等が大部分で、その他ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、塩素、沃素、銅、鉄、珪素等のミネラル(鉱物質)0.5%が含まれている。炭素含有量に起因する有機物は、骨に弾力性を与え、無機物は骨に硬さをあたえており、酸を作用させて石灰質を除くと、有機成分だけとなり、軟骨のように柔らかくなる。
骨を構成する成分のタンパク質の約90%はコラーゲンであり、骨基質の骨格をなしている。その他のタンパク質は、非コラーゲン性タンパク質と総称されており、その多くは糖タンパク質である。骨コラーゲンはほとんどI型のみから構成されており、0.5M酢酸又は0.1〜0.3Mクエン酸緩衝液(pH3.5〜3.7)等の酸により可溶化できる。その他、酸に不溶性のタンパク質については、固化して水素プラズマでエッチングするか、溶媒に溶かしてバブリングし、酸に溶けたタンパク質はそのままバブリングして気化し、ダイヤモンド様炭素薄膜(DLC)を形成させる。
ペット等哺乳動物の場合、骨の成分は火葬した温度により異なり、低温ならタンパク質成分は残存し、また、火葬温度が高温になると、タンパク質成分は破壊されるので、無機成分から生じた炭素成分とともに、酸で有機成分を溶かすことにより析出することができる。
このようにして動物骨の焼却後の成分から得られた炭素成分を気化させて水素ガスとともに炉に送りこみ、骨の金属成分を塩酸等の酸を用いて除去し、炭素成分を残存させ、塩化カルシウム等の物質を除いたタンパク質成分の溶けた酸を熱してバブリングし、炭素を含んだ気体を真空にしたCVD炉に導入し、同時に十分な水素ガスを導入し、1〜100Torrの圧力状態にし、マイクロ波又は高周波加熱によりプラズマを発生させ、超硬合金やシリコン基板等の基板を700〜1000℃の温度となるように調整すると、30〜60分以内に基板表面に約1ミクロンの厚さのダイヤモンド様炭素薄膜(DLC)が形成することとなる。
一般にダイヤモンド様炭素膜は、被覆する部材と共に真空装置内に挿入し、水素等のキャリアガスと炭素源となるメタン、エタン、プロパン、ブタン等のパラフィン系の他、エチレン、アセチレン、ベンゼン等を導入したガスをイオン化させることによって、部材表面に形成するものである。
本発明においては、原料ガスとして従来廃棄処理することが主であった動物骨を酸処理して得られた炭素源を気化したガスを用いており、フロート式流量計によって流量の制御が可能となっている。基材上へのDLC薄膜の形成法として、平行平板型高周波プラズマ化学蒸着(CVD)法を用いた。装置は、電極に円盤型でチャンバー内に平行に設置されて高周波放電によりプラズマを発生させる平行平板型高周波プラズマCVD装置である。
また、チャンバー内部のインピーダンスによって高周波電力が消費される効率が大きく変化するため、装置外部にマッチングボックス(インピーダンス整合器)が設置されており、それを調節することにより効率を上げるようはかっている。
排気系は、ロータリーポンプ及びメカニカルブースターポンプから構成されており、チャンバー内をロータリーポンプ及びメカニカルブースターポンプを用いて1.7x10−3Torrの真空にした。DLC薄膜の成膜には、原料ガスとして動物骨から分離して得た炭素成分をチャンバー内に流し込み、圧力を0.1Torrに調整した。高周波放電によりプラズマを発生させ、電極上に設置された基材へのDLC薄膜の堆積を10秒間行った。
DLC薄膜を基材表面に備えてなる部材は、酸等の化学薬品に対する耐性、すなわち、耐化学薬品性が極めて大きくなること、ダイヤモンドと類似していることからも明らかなように硬度が大きく、基材表面に傷がつき難いばかりか、DLC薄膜の摩耗性がフッ素樹脂の被膜に比べて小さいこと、DLC薄膜の潤滑性がフッ素樹脂被膜と同等かそれ以上であること、及び、薄いDLC薄膜を形成することが技術的に可能であること等の理由から、DLC薄膜の厚みをフッ素樹脂被膜よりも薄くすることができるので、その分、微細な形状の部材に表面処理を行うことができる。
このようにダイヤモンド様炭素薄膜は、薄層で優れた耐化学薬品性、高い硬度と耐摩耗性を有するが、その被覆膜内にSP2に対してSP3結合が多く含まれると被覆膜内での凝集力が強いため応力を受けた場合に基材との界面で破壊する、いわゆる、界面破壊により被膜が剥離する傾向がある。
ダイヤモンド様炭素薄膜と基材との密着性は、被膜と芯材の界面から0.1ミクロン以内にSP3/SP2比が被膜表面より低い領域を有することによって向上することが可能である。炭素被膜のとりうる結晶構造としては種々あるが、本発明は、SP3結合(ダイヤモンド結合)とSP2結合(グラファイト結合)を含み、基材との界面付近のSP2量を多くすることによって、被膜の密着性を向上させるものである。SP3結合(ダイヤモンド結合)は、最も強固な結合であるため、機械的な特性は優れるものの、SP2結合がSP3結合より多い場合は耐摩耗性が低下するものの、グラファイト結合においては六角形の環を形成している炭素原子が連なって層状構造をとり、原子の層間には弱いファンデルワールス力が作用している構造をしているので応力を分散する効果が発揮されるため、部材との相間密着性が向上するものである。
以下に実施例及び試験例に基づき、本発明の実施の態様を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
ペットの飼い主の承諾を得て、葬儀場で火葬された骨を採取し、破砕機にて破砕した。50gの破砕した骨を洗浄後、0.5Mの酢酸溶液に24時間浸し、脱灰、タンパク質を溶解した。酸に溶けたタンパク質をバブリングして気化し、マイクロ波プラズマCVD装置内に送り込んだ。
ガス圧50Torr、基板温度700℃、マイクロ波出力600Wにて、サファイア基板上に2時間合成した。
炉から取り出し、エックス線回折法により、DLCが形成されていることを確認した。また、膜圧は走査型電子顕微鏡により、4ミクロンであった。
以上、高級時計のステンレス表面やアクセサリーなどの装飾品にダイヤモンド様炭素皮膜形成を施した。飼い主の装飾品にペットの骨由来の炭素を原料としてコーティングを施すことにより形見としての価値観を付与することが可能となった。また、コーティングの色調も高級感のある黒の光沢が特徴であり、耐摩耗性、耐化学薬品性に優れた装飾品の作成が可能となった。
(試験例1)
〔耐化学薬品性試験〕
鉄板(大きさ25mmx25mm、厚さ1mm)に本出願のDLCを施した試料及び未処理試料の周囲を固形パラフィンでシールし、鉄板の20mm×20mm表面がシールされていない状態にした2種類(DLC処理の有無)の試料を25℃に保持した0.1規定塩酸水溶液に72時間浸漬し、その表面を観察した。
その結果、本出願のDLC処理した試料表面は、浸漬前と変わらない状態を示していたが、DLC未処理の試料では、表面が荒れた凹凸を呈し、浸漬液が薄い黄色を呈していた。この事実からDLC処理表面の耐化学薬品性が著しく向上したものと推定される。
(試験例2)
〔表面硬度試験〕
実施例1と同様に2種類の試料を作製し、その試料表面にOLFA製金属刃でX印を入れた。DLC処理をしていない試料表面は、明確なX印が刻まれたが、DLC処理した試料表面はX印を明確に確認できなかった。このことから試料表面をDLC処理することにより金属刃よりも硬い被膜が形成されているものと推定できた。
(試験例3)
〔基材の表面摩耗試験法〕
本出願のDLC処理の有無による基材の摺動特性を比較評価するためにリング状(30φ)の炭素鋼(S20C)を0.2m/sで回転させつつ、100gの荷重で実施例1と同様にDLC処理をしない試料表面とDLC処理をした試料表面を水中で摺動させ、10分後の摩擦量を摩耗幅で比較した。
その評価は、5mm以上:X、3〜5mm:△、1〜3mm:○、1mm以下:◎とした。試験の結果、DLC処理した試料表面は◎、DLC処理しない試料表面は、△であった。
以上の事実から試料表面は、本出願のDLC処理することにより表面硬度が著しく向上し、炭素鋼との摩擦によっても摩耗し難くなっているものと考えられる。

Claims (3)

  1. 動物骨の金属成分を酸により除去し、炭素成分を気体及びプラズマ化してダイヤモンド様薄膜を形成させることを特徴とする美麗装飾品の製造方法。
  2. マイクロ波又は高周波加熱によりプラズマを発生させてダイヤモンド様薄膜を形成させることを特徴とする請求項1記載の美麗装飾品の製造方法。
  3. 動物骨が、哺乳動物の骨であることを特徴とする請求項1又は2記載の美麗装飾品の製造方法。
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