JP4873006B2 - 内容物放出用のポンプ機構およびこのポンプ機構を備えたポンプ式製品 - Google Patents

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Description

本発明は、容器本体側に取り付けられたシリンダ状部と、当該シリンダ状部に配された上流側の下方ボール弁および当該シリンダ状部に配されて操作部材と連動するピストンと、下流側の上方弁とにより形成される収納空間域の内容物を、当該ピストンの移動にともなう当該下方ボール弁および当該上方弁の開閉作用に基づいて外部空間に放出するポンプ機構や、この内容物放出用のポンプ機構を備えたポンプ式製品に関する。
特に、この収納空間域の実容量を積極的に減らして内容物放出操作後にピストンがその下死点から静止モード位置に復帰するときの当該収納空間域の減圧比を高めることにより、容器本体内部から当該収納空間域への内容物の高い吸上げ力を得るとともに、下方ボール弁をその作用相手である内容物流入部の方へ弾性的に付勢して(内容物の流入作動時以外では)当該流入部を確実に閉塞できるようにした内容物放出用のポンプ機構に関する。
本明細書においては容器内容物の放出口の側を「前」と記し、放出口の反対側を「後」と記す。すなわち図1の左側方向が「前」で、右側方向が「後」となる。
また、本明細書で用いる「ポンプ式」とは、利用者が、操作部や、容器の一部(周面部分など)などを例えば押圧することにより内容物収納空間の容積が小さくなって、その中の内容物が外部空間に放出される方式を示しており、いわゆる押出式,チューブ式なども含む概念である。
適用対象の内容物には、例えば液状またはクリーム状の石けん,シャンプー,リンス,化粧品,乳液や、発泡性のシェービングフォーム,ヘアスタイリングフォームをはじめとして、後述のように各種のものがある。
上述のシリンダ側の収納空間域にその実容量を減らすための棒状部材をもうけて、放出操作後のピストン復帰動作時に当該収納空間域の上記減圧比を高めるようにしたポンプ機構としては、例えば下記の特許文献で開示のものがある。
このポンプ機構は、段落[0011]や図1に示されるように、シリンダ内部の収納空間域の下方ボール弁(吸込み弁[13])から所定距離隔てた上方空間に上記減圧比を高めるための棒状部材[25]を設けている。
特開平2002−104471号公報
従来のポンプ機構は、このように放出操作後のピストン復帰動作時のシリンダ内部の収容空間域の減圧比を高める態様になっている。
しかしながら、下方ボール弁(吸込み弁[13])はその相手であるシリンダシール面(=シリンダ[11]の内周面)の方に付勢されていない。すなわち下方ボール弁が当該シリンダシール面を閉じて、容器内部とシリンダ内部とがいわば遮断された状態に保持するための部材が用いられていない。なお、棒状部材[25]の下端の底面部分は下方ボール弁の上動位置を規制しているだけである。
そのため、下方ボール弁にとっての「動く遊び」が必然的に生じ、容器内容物が例えば高粘度原液の場合や、通常の原液に混じったエアーが下方ボール弁とシリンダシール面との間に入り込んだ場合などには、下方ボール弁が、シリンダシール面に密接すべきときに当該シリンダシール面から浮き上がったままの状態になることがあり、下方ボール弁の本来の弁作用が十分に担保されないという問題点があった。また、ポンプ機構(容器)を上下逆にした倒立状態でも下方ボール弁がシリンダシール面から離間してしまう。
そこで本発明では、シリンダ内部などの上記収納空間域の容量を減らすともに、この収納空間域の内容物流入部に下方ボール弁を弾性的に付勢する機能を併せ備えた調整部材を用いることにより、
・内容物放出操作後にピストンがその下死点から静止モード位置に復帰するときの当該収納空間域の減圧比を高めることにより、容器本体内部から当該収納空間域への内容物吸上げ力を強くし、
・かつ、内容物の流入作動時以外では当該収納空間域への内容物流入部を確実に閉塞できる、
ようにして、ポンプ機構における内容物放出動作の高精度化を図ることを目的とする。
また、この調整部材の全体を一体化部材(例えば単一部材)として、部品管理やポンプ機構の組み立て作業の効率化・簡単化を図ることを目的とする。
本発明はこれらの課題を次のようにして解決する。
(1)容器本体側に取り付けられたシリンダ状部(例えば後述のシリンダ6)と、当該シリンダ状部に配された上流側の下方ボール弁(例えば後述の下方ボール弁7)および当該シリンダ状部に配されて操作部材(例えば後述の操作ボタン1)と連動するピストン(例えば後述の上ピストン3,下ピストン4)と、下流側の上方弁(例えば後述の筒状の上方弁5)とにより形成される(例えば後述の収納空間域B)の内容物を、当該ピストンの移動にともなう当該下方ボール弁および当該上方弁の開閉作用に基づいて外部空間に放出するポンプ機構において、
前記収納空間域を、少なくとも、
その容量を減らすための柱状部材でその外周面側が前記下方ボール弁位置から前記上方弁位置への内容物通過域となるスペース調整作用部(例えば後述の円柱状部8a)と、
その内容物流入部が閉状態となるように前記下方ボール弁を弾性的に付勢するボール弁保持作用部(例えば後述の筒状部8d)とが備えられ、
前記ボール弁保持作用部として、
前記下方ボール弁をその上側から押える複数の弾性片部(例えば後述の弾性片部8g)と、当該下方ボール弁の左右方向の移動を規制する複数の周面部(例えば後述の内周面8h)と、当該周面部同士の間の内容物通過用の溝状部(例えば後述の縦方向溝部8f)とを備えたものを用いる。
(2)上記(1)において、
前記スペース調整作用部および前記ボール弁保持作用部は一体化されたもの(例えば後述の多機能柱状部材8)とする。
本発明は、このような構成からなる内容物放出用のポンプ機構および,当該ポンプ機構を備えたポンプ式製品を対象としている。
本発明では、シリンダ内部などの上記収納空間域の容量を減らすともに、この収納空間域の内容物流入部に下方ボール弁を弾性的に付勢する機能を併せ備えた多機能部材を用いているので、内容物放出操作後のピストン復帰動作にともなうシリンダ内部などの収納空間域の減圧比を高め、かつ、内容物の流入作動時以外では当該収納空間域への内容物流入部を確実に閉塞することができる。
また、この多機能部材の全体を一体化部材としているので、部品管理やポンプ機構の組み立て作業の効率化・簡単化を図ることができる。
また、下方ボール弁をその上側から弾性片部で押えるとともに、当該下方ボール弁の左右方向の移動を規制する複数の周面部や当該周面部同士の間の内容物通過用の溝状部を用いるようにしているので、ポンプ機構における内容物放出動作の一層の高精度化を図ることできる。
図1は、ポンプ式製品全体の一部断面状態を示す説明図である。 図2は、ピストンがその下死点まで移動した状態、すなわち作動モードの最終段階で下方ボール弁が閉じて上方弁が開いた状態を示す説明図である。 図3は、ピストンが図2の下死点から上動して静止モード対応位置に復帰した状態、すなわち静止モードへの移行段階で下方ボール弁が開いて上方弁が閉じた状態を示す説明図である。 図4は、シリンダ内部の収納空間域の容量低減機能および下方ボール弁の押さえ機能を併せ備えた多機能柱状部材を示す説明図である。
符号の説明
以下のアルファベット付き参照番号の構成要素(例えば通路部分2a)は原則として、それぞれアルファベットなし参照番号の構成要素(例えばヘッド2)の一部であることを示している。
1 周知のチップストップ機構(図示省略:例えば特開平11−138061号公報参照)を備えた操作ボタン
2 操作ボタン1の押圧操作初期に後述の逆止弁2cが開いた後で当該操作ボタンと下方向に連動するヘッド
2a 内容物の通路部
2b 当該通路部に続く内容物放出用の出力孔部
2c 静止モードにおいて当該出力孔部を閉塞するための逆止弁(チップストップ機構の構成要素)
3 ヘッド2(通路部2a)の下端側部分に嵌合した上ピストン
3a 内周面の周方向に間歇的に形成されて後述の下ピストン4の上端部分を受ける突状部
3b 突状部3aのすぐ下側の周方向に間歇的に形成されて後述の下ピストン4を保持する縦突状部
3c 下端側の内周面
4 上ピストン3の縦突状部3bに嵌合した下ピストン
4a 上側の棒状部
4b 棒状部4aの下方に続く中空の円錐状部
4c 円錐状部4bの下方に続いて後述のシリンダ6の内周面に案内される筒状部
4d 円錐状部4bと筒状部4cとの接続部分
4e 筒状部4cの上端側から接続部分4dにかけてその周方向に形成された計四個の内容物通過用の窓
5 下ピストン4(円錐状部4b)の外周面との間で弁作用を呈する筒状の上方弁
5a 静止モードなどにおいて円錐状部4bと密接する弁作用部
5b 内周面に間歇的に形成された内容物通過用の縦溝部
5c 上端部分がピストン3の内周面3cに密接する内側逆スカート部
5d 上端部分が後述のシリンダ6の内周面に密接する外側逆スカート部
5e 下端部分が後述のシリンダ6の内周面に密接するスカート部
6 下ピストン4,上方弁5や後述の下方ボール弁7,多機能柱状部材8などを収容するシリンダ
6a 後述の収納空間域Aの内容物が流入する下側開口部
6b 下側開口部6aの周面上部分であって上側ほど広くなった環状テーパ面
6c 環状テーパ面6bに続く環状段部
6d 環状段部6cの上側に続く小径内周面部
6e 小径内周面部6dの上側に続く大径内周面部
6f 大径内周面部6eの上端から外方に延びる環状フランジ部
7 環状テーパ面6bとの間で弁作用を呈する下方ボール弁
8 後述の収納空間域Bの容量低減機能と下方ボール弁7の押え機能とを併せ備えた多機能柱状部材
8a 上述の容量低減機能を担当する小径で中実または中空の円柱状部
8b 円柱状部8aの外周面の上下方向に形成された内容物通過用の凹状部分
8c 円柱状部8aの底面
8d 円柱状部8aの下側に続く大径部分で上述の下方ボール弁押え機能および容量低減機能を担当する筒状部
8e 筒状部8dの上面であって凹状部分8bに続く範囲が欠落したC形平面形状の段部
8f 筒状部8dの周方向に等間隔で形成された内容物通過用の三個の縦方向溝部
8g 縦方向溝部8fのそれぞれから筒状部中央に突出する態様で形成された下方ボール弁押え用の弾性片部
8h 縦方向溝部8f同士の間の内周面
8j 弾性片部8gの上面と同じ高さの下端部分からなって凹状部分8bに続く態様で筒状部8dの周方向に形成された周面開口部
9 下ピストン4の接続部分4dと多機能柱状部材8の段部8eとの間に設けられて当該下ピストンおよび上ピストン3を上方向に付勢するためのコイルスプリング
10 内容物を収納した容器本体
10a 外周面に螺子部分が形成された開口側筒状部
10b 容器本体胴部の外周面と嵌合した鞘状の底蓋
10c 底蓋10bの底面部分に形成された空気流入用の孔部
10d 底蓋10bの底面部分に形成された内側筒状部
10e 後述の収納空間域Aにおける内容物の減少(圧力低下)に応じて上方向に移動する可動底板
10f 可動底板10eに形成されて上端部分が容器本体胴部の内周面に密接する逆スカート部
10g 可動底板10eに形成されて下端部分が容器本体胴部の内周面に密接するスカート部
10h 内側筒状部10dに当接して可動底板10eの最下位置を特定するための底面段部
11 内周面に螺子部分が形成されて容器本体10の開口側筒状部10aと螺子係合するネジキャップ
11a 上ピストンを案内する中央筒状部
12 シリンダ6の環状フランジ部6fと容器本体10の開口側筒状部10a(の端面部分)との間に挟まれた状態の環状パッキン
A 容器本体内部の収納空間域(可動底板10eから下方ボール弁7までの内部空間)
B シリンダ内部の収納空間域(下方ボール弁7から上方弁5までの内部空間)
ここで、操作ボタン1,ヘッド2,上ピストン3,下ピストン4,上方弁5,シリンダ6,多機能柱状部材8,容器本体10およびネジキャップ11などは例えばポリプロピレン,ポリエチレン,ポリアセタール,ナイロン,ポリブチレンテレフタレートなどからなるプラスチック製のものであり、下方ボール弁7やコイルスプリング9などは金属製またはプラスチック製のものである。
なお、収納空間域Bの容量低減機能と下方ボール弁7の押え機能とを併せ備えた多機能柱状部材8は、コイルスプリング9で下方向に付勢されながらシリンダ6の環状段部6cおよび小径内周面部6dに保持される態様で、シリンダ内部に設けられている。
図1のポンプ式製品はいわゆる「エアレスポンプ」を用いたものであり、内容物放出動作により収納空間域Aの内容物が減ってそこでの圧力が低下するのに応じて、当該収納空間域の構成要素である可動底板10eが上方向に移動していく。
これは、可動底板10eが底蓋10bの孔部10cを介して外部空間と連通し、当該可動底板の下面部分が上方向への大気圧を受けるためである。
図1の、操作ボタン1が押圧されていない静止モードでは、
(11)チップストップ機構の逆止弁2cは周知の動作により出力孔部2bを閉塞し、
(12)コイルスプリング9の作用により上方向に付勢されていわば一体物となった上ピストン3,下ピストン4および上方弁5は、当該上方弁の外側逆スカート部5dがネジキャップ11の中央筒状部11aに係止された状態に保持され、
(13)上方弁5および下方ボール弁7はそれぞれ円錐状部4bおよび環状テーパ面6bに密接し、
(14)収納空間域A,Bはともに閉空間になっている。
なお、下方ボール弁7はその横方向が筒状部8dの内周面8hに保持され、かつ三個の等間隔の弾性片部8gで環状テーパ面6bの方に押えられている(図2〜図4参照)。このように下方ボール弁7は、弾性片部8gで押さえ込まれているので、ポンプ式製品を倒立状態にしても環状テーパ面6bとの密接状態に保持される。
操作ボタン1を図1の下方向に押圧すると、図2に示すように、
(21)先ず周知のチップストップ機構の作用により逆止弁2cが図示右方向に後退して、出力孔部2bの閉塞状態が解除され、
(22)その後、ヘッド2および上ピストン3,下ピストン4が操作ボタン1とともにコイルスプリング9の弾性付勢力に抗しながら下方に移動し、
(23)このピストンの移動の際、上方弁5は上ピストン3,下ピストン4に追従せずにその弁作用部5aが円錐状部4bから離間する。
その結果、シリンダ6の収納空間域Bにそれまで入っていた内容物は、図2の矢印で示す「縦溝部5b−縦突状部3b同士の間の第1の凹状部−突状部3a同士の間の第2の凹状部−上ピストン3の内部空間−通路部2a−出力孔部2b」の経路により、外部空間に放出される。
利用者が操作ボタン1の押圧操作を止めると、
(31)コイルスプリング9の作用によりヘッド2,上ピストン3,下ピストン4が図1の静止モードの位置に復帰し、
(32)この下ピストン4の復帰により上方弁5の弁作用部5aが円錐状部4bと密接して、上方弁5が閉状態になる。
このピストン4の復帰動作における、シリンダ6の収納空間域Bの低下圧力,下方ボール弁7の自重や三個の弾性片部8gの付勢力などからなる、当該下方ボール弁への下方向合力が、容器本体10の収納空間域Aからの当該下方ボール弁に対する上方向圧力よりも小さくなるため、下方ボール弁7は弾性片部8gの付勢力に抗しながら上方向に少し移動する(図3参照)。
そして、このピストン復帰時の収納空間域Bの減圧比は多機能柱状部材8の分だけ(この部材を設けない場合よりも)高められるので、容器本体内部の内容物には当該収納空間域への強い吸上げ力が作用する。
その結果、容器本体10の収納空間域Aにそれまで入っていた内容物が、図3の矢印で示す「下側開口部6a−縦方向溝部8f−底面8cと弾性片部8gとの間の空間域(−周面開口部8j)−凹状部分8b」などの経路により、シリンダ6の収納空間域Bに流入する。
この内容物の流入により上述の下方向合力が収納空間域Aの上述の上方向圧力を超えた段階で下方ボール弁7が下方に確実に移動して環状テーパ面6bと密接し、ポンプ機構は図1の静止モードに復帰する。なお、収納空間域Aの内部圧力の減少に応じて可動底板10eが大気圧の作用により上動するのは先に述べたとおりである。
また、逆止弁2cも周知のチップストップ機構の作用により出力孔部2bの閉塞状態に復帰する。
図4で明示されるように、多機能柱状部材8は、その全体がシリンダ内部の収納空間域Bの容量を低減する機能と、その筒状部8dの弾性片部8gで下方ボール弁7の下方向に付勢するとともに当該筒状部の飛び飛びの内周面8hで下方ボール弁7の左右方向(当該筒状部の径方向への移動を規制する機能と、を併せ備えた一体成形の単一部材である。
下方ボール弁7が弾性片部8gの付勢力に抗しながら少し移動して当該ボール弁が開くと(図3参照)、容器本体内部の収納空間域Aの内容物は三箇所の縦方向溝部8fなどを経てシリンダ内部に流入する。
なお、周面開口部8jは、円柱状部8aの底面8cと三箇所の縦方向溝部8fとの間の空間域を設定するために用いた金型のいわば抜き口といえるが、縦方向溝部8fなどから入ってきた内容物の通路域としても作用する。
本発明は図示の機構に限定されないのは勿論であり、例えば、
(41)チップストップ機構を用いずに操作ボタン1を上ピストン3に嵌合させる、
(42)操作ボタン1の代わりに周知のトリガタイプの操作部材(例えば特開平11−197563号公報参照)を用いる、
(43)上方弁5を蓄圧タイプのものにする、
(44)下方弁7を例えば非ボール形状で多機能柱状部材8(弾性片部8g)との一体成形部材とする、
(45)多機能柱状部材8として、別々に製作した円柱状部8aおよび筒状部8dの一体化部材を用いる、
(46)弾性片部8gを内周面8hに形成する、
(47)縦方向溝部8f,弾性片部8g,内周面8hそれぞれの個数を任意に設定する、
(48)可動底板10eおよび孔部10cの代わりに周知の内容物吸上げパイプおよび収納空間域Aへの外気流入用孔部(例えば特開平11−138061号公報参照)を用いる、
ようにしてもよい。
本発明が適用されるポンプ式製品としては、洗浄剤,清掃剤,制汗剤,冷却剤,筋肉消炎剤,ヘアスタイリング剤,ヘアトリートメント剤,染毛剤,育毛剤,化粧品,シェービングフォーム,食品,液滴状のもの(ビタミンなど),医薬品,医薬部外品,塗料,園芸用剤,忌避剤(殺虫剤),クリーナー,消臭剤,洗濯のり,ウレタンフォーム,消火器,接着剤,潤滑剤などの各種用途のものがある。
容器本体に収納する内容物は、例えば油成分,アルコール類,界面活性剤,高分子化合物,粉状物,各用途に応じた有効成分などである。
粉状物としては、金属塩類粉末,無機物粉末や樹脂粉末などを用いる。例えば、タルク,カオリン,アルミニウムヒドロキシクロライド(アルミ塩),アルギン酸カルシウム,金粉,銀粉,雲母,炭酸塩,硫酸バリウム,セルロース,これらの混合物などを用いる。
油成分としては、シリコーン油,パーム油,ユーカリ油,ツバキ油,オリーブ油,ホホバ油,パラフィン油,ミリスチン酸,パルミチン酸,ステアリン酸,リノール酸,リノレン酸などを用いる。
アルコール類としては、エタノールなどの1価の低級アルコール,ラウリルアルコールなどの1価の高級アルコール,エチレングリコールなどの多価アルコールなどを用いる。
界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウムなどのアニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンオレイルエーテルなどの非イオン性界面活性剤、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインなどの両性界面活性剤、塩化アルキルトリメチルアンモニウムなどのカチオン性界面活性剤などを用いる。
高分子化合物としては、メチルセルロース,ゼラチン,デンプン,カゼインなどを用いる。
各用途に応じた有効成分としては、サリチル酸メチル,インドメタシンなどの消炎鎮痛剤、安息香酸ナトリウム,クレゾールなどの除菌剤、ヒレスロイド,ジエチルトルアミドなどの害虫忌避剤、酸化亜鉛などの制汗剤、カンフル,メントールなどの清涼剤、エフェドリン,アドレナリンなどの抗喘息薬、スクラロース,アスパルテームなどの甘味料、エポキシ樹脂,ウレタンなどの接着剤や塗料、パラフェニレンジアミン,アミノフェノールなどの染料,リン酸二水素アンモニウム,炭酸水素ナトリウム・カリウムなどの消火剤などを用いる。
さらに、上記内容物以外の、懸濁剤,紫外線吸収剤,乳化剤,保湿剤,酸化防止剤、金属イオン封鎖剤なども用いることができる。

Claims (3)

  1. 容器本体側に取り付けられたシリンダ状部と、当該シリンダ状部に配された上流側の下方ボール弁および当該シリンダ状部に配されて操作部材と連動するピストンと、下流側の上方弁とにより形成される収納空間域の内容物を、当該ピストンの移動にともなう当該下方ボール弁および当該上方弁の開閉作用に基づいて外部空間に放出するポンプ機構において、
    前記収納空間域には、少なくとも、
    その容量を減らすための柱状部材でその外周面側が前記下方ボール弁位置から前記上方弁位置への内容物通過域となるスペース調整作用部と、
    その内容物流入部が閉状態となるように前記下方ボール弁を弾性的に付勢するボール弁保持作用部とが備えられ
    前記ボール弁保持作用部は、
    前記下方ボール弁をその上側から押える複数の弾性片部と、当該下方ボール弁の左右方向の移動を規制する複数の周面部と、当該周面部同士の間の内容物通過用の溝状部とを備えたものである、
    ことを特徴とする内容物放出用のポンプ機構。
  2. 前記スペース調整作用部および前記ボール弁保持作用部は一体化されたものである、
    ことを特徴とする請求項1記載の内容物放出用のポンプ機構。
  3. 請求項1または2記載の内容物放出用のポンプ機構を備え、かつ、容器本体内部に内容物を収容した、
    ことを特徴とするポンプ式製品。
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