JP4868007B2 - 電子機器の操作パネル - Google Patents
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このような電子機器の操作パネルにおいては、利用者によるタッチスイッチへのタッチ操作を検知可能な静電容量スイッチが化粧パネルの裏面に配置され、利用者がタッチスイッチ(化粧パネルの表面)を軽く触れただけで、そのタッチスイッチへのタッチ操作を静電容量スイッチが検知する(例えば、特許文献1参照。)。
[1.カラオケ装置1の構成の説明]
図1に示すように、電子機器としてのカラオケ装置1は、筐体2、カラオケ装置1全体の制御を司るCPU14、及びこのCPU14に接続された以下の各部、すなわちカラオケ曲及びドラマや映画などのコンテンツの予約操作などを行うための操作パネル10、画像情報等を映像化して外部のモニタ24に出力する映像処理部11、MPEG映像データの再生手段となるMPEGデコーダ12、カラオケ演奏用の楽曲データや映像データその他各種データを記憶しているハードディスク(HDD)13、システムプログラムや各種の設定に必要な設定データなどを記憶しておくメモリ15、LANインターフェース16、時刻管理をするRTC(Real Time Clock )17、MIDIデータ(楽曲データ)に基づく演奏再生を行うMIDI音源部18、MIDI音源部18による再生音及びマイク23から入力された利用者の歌声をミキシングする等して適宜音声処理を施し、アンプ20で増幅した後にスピーカ22から出力させる音声処理部19を備えている。
[2.操作パネル10の構成の説明]
図2に示すように、操作パネル10は、筐体31と、基板32と、化粧パネル33と、タッチパネル34と、を備える。
筐体31は、カラオケ装置1の筐体2に取り付けられた際の正面に開口部31aを有する箱形状に形成されている。
基板32は、筐体31内部に配置され、パネルマイコン35や、筐体31の開口部31aから外部へ可視光を照射可能な8個の発光部としてのLED36、ICチップ37などの各種電子部品がその実装面32aに実装される。なお、図2ではLED36を1個のみ図示している。
化粧パネル33は、透過性を有するアクリルなどの樹脂材料で略方形の板状に形成され、筐体31の開口部31aを覆うとともに基板32のLED36の前方に位置するよう配置される。
まず、化粧パネル33の表面33aの正面から向かって左側部分には電源スイッチを示すマークが表示されるとともに、その下側に「電源」と表示される。この化粧パネル33のマークの部分が電源スイッチ331となっている。なお、電源スイッチ331は、利用者によるカラオケ装置1の電源状態をオンオフさせる指示を受け付けるためのスイッチである。
タッチパネル34は、図3(b)に示すように、透過性および弾性を有するPETなどの樹脂材料でシート状に形成される。また、タッチパネル34の表面34aには、電極38が、薄膜電極として形成されている。さらに、タッチパネル34の表面34aは、両面テープ39を介して化粧パネル33の裏面33cに取り付けられている。
[3.タッチスイッチ331〜338の構成および動作の説明]
次に、タッチスイッチ331〜338の構成および動作について、タッチスイッチ331〜337、タッチスイッチ338の順に説明する。
タッチスイッチ331〜337は、図3(a)に示すように、化粧パネル33の表面33aのうちの平坦な部分に形成され、これらタッチスイッチ331〜337の後方には、タッチパネル34の表面34aに取り付けられた電極38がそれぞれ配置され、さらに後方には基板32の実装面32aに実装されたLED36がそれぞれ配置される。なお、電極38は、化粧パネル33の裏面33cに接触するか、両面テープ39を介して化粧パネル33の裏面33cに近接する。
また、タッチスイッチ338は、図3(b)に示すように、化粧パネル33の表面33aのうちの凹部33bおよびその周囲に形成され、このタッチスイッチ338の後方には、タッチパネル34の表面34aに取り付けられた4個の電極38が配置され、さらに後方には基板32の実装面32aに実装されたLED36が配置される。
そして、タッチパネル34の表面34aでもある各舌片34dの表面それぞれには、舌片34dと同数存在する電極38(図3(b)では電極A〜Dと図示)がそれぞれ取り付けられている。
まず、パネルマイコン35は、タッチスイッチ338の後方に配置される4個の電極38それぞれに静電容量を示す信号を、ICチップ37を介して受け取る(S105〜S120)。なおこの場合、パネルマイコン35が、4個の電極38それぞれの静電容量が所定の閾値より増加した場合にはどの電極38に利用者の指が近づいたかをICチップ37から信号にて知らせてもらうようにしてもよい。そして、パネルマイコン35は、受け取った信号に基づき、静電容量が閾値を越える電極38が二つ以上あるか否かを判断する(S125)。静電容量が閾値を越える電極38が二つ以上ある場合には、パネルマイコン35は、タッチスイッチ338に対して利用者によるタッチ操作が行われたと判定する(S125:YES)。一方、静電容量が閾値を越える電極38が一つ未満である場合には、パネルマイコン35は、タッチスイッチ338に対して利用者によるタッチ操作が行われていないと判定する(S125:NO)。さらに、パネルマイコン35は、前回判定時の判定結果を記憶するフラグを参照して、判定結果が前回判定時の判定結果と相違するか否かを判断する(S135、S155)。判定結果が前回判定時の判定結果と同一である場合には(S135:NO、S155:NO)、パネルマイコン35は、何もせずにそのままリターンする。一方、判定結果が前回判定時の判定結果と相違する場合には(S135:YES、S155:YES)、パネルマイコン35は、今回の判定結果を示す信号をカラオケ装置1のCPU14へ出力し(S140、S160)、フラグを今回の判定結果を示す内容に書き換え(S145、S165)、リターンする。
また、パネルマイコン35は、当該操作パネル10が搭載されるカラオケ装置1のCPU14からの信号を受信した場合には、その信号に応じた処理を実行する。
[4.実施形態の効果]
このように本実施形態のカラオケ装置1によれば、利用者の指先が化粧パネル33のタッチスイッチ338の周囲に触れただけの場合や利用者の指先が化粧パネル33の凹部33bの奥まで挿入されていない場合などの利用者が意図せずにタッチスイッチ338に触れてしまったと想定される場合には、タッチスイッチ338の後方に配置された4個の電極38のうちの二つ以上の電極38が同時にオンとなることはなく、パネルマイコン35もタッチスイッチ338へのタッチ操作がなされたと判定しない。もちろんこの場合には、パネルマイコン35は、タッチスイッチ338へのタッチ操作がなされたと判定した旨を示す信号をカラオケ装置1のCPU14へ出力することはない。したがって、利用者が意図せずにタッチスイッチ338周囲に触れてしまった場合であっても、利用者が意図しない動作をカラオケ装置1が実行することを防ぐことができるという、誤動作しにくい操作パネルをカラオケ装置1に提供できる。
[5.他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することが可能である。
(2)本発明は、演奏停止スイッチだけでなく、その他の機能を停止させるスイッチにも適用可能である。また、本発明は、電源スイッチにも適用可能である。また、本発明は、一時停止機能などの特定の機能を再度実行させるスイッチにも適用可能である。
Claims (4)
- 電子機器に取り付け可能であり、開口部を有する筐体と、
前記筐体内部に配置され、前記開口部から外部へ可視光を照射可能な発光部がその実装面に実装される基板と、
透過性を有する材料によって板状に形成され、少なくとも前記筺体の前記開口部の一部を覆うとともに前記発光部の前方に位置するよう配置され、利用者によるタッチ操作を受けるタッチスイッチがその表面のうちの前記発光部前方の部分に形成される化粧パネルと、
透過性および弾性を有する材料によってシート状に形成され、前記基板と前記化粧パネルとの間に配置され、利用者による前記タッチスイッチへのタッチ操作によってオンオフが切り替わる静電容量スイッチを有するタッチパネルと、
前記筐体内部に配置され、当該操作パネルが搭載される電子機器からの指示に基づき前記発光部を制御して可視光を照射させるとともに、前記静電容量スイッチからの出力信号に基づき前記タッチスイッチへのタッチ操作の有無を検知してその旨を示す信号を前記電子機器へ出力可能な制御部と、
を備える電子機器の操作パネルであって、
前記化粧パネルには、利用者の指先を包囲可能な内周面と前記内周面に囲まれる底部とを有する凹部と、前記化粧パネルの前記凹部が形成される面とは反対側の面から前記発光部へ向けて突出するとともに前記内周面に沿う形状の外周面と前記底部に沿う形状の頂部とを有する凸部とが対になって形成され、
前記タッチパネルには、前記凸部を挿入可能な挿通孔と、前記挿通孔の周縁部から前記挿通孔内部に向けて延出する複数の舌片とが形成され、前記静電容量スイッチが前記複数の舌片と同数存在し、且つ前記複数の舌片には前記静電容量スイッチがそれぞれ取り付けられ、
さらに、
前記タッチパネルは、前記化粧パネルの前記凸部が前記挿通孔に挿入される状態で前記化粧パネルに取り付けられることにより、前記複数の舌片が前記外周面に接触するとともに前記静電容量スイッチが前記外周面に近接または接触し、
前記制御部は、前記静電容量スイッチのうちの二つ以上の静電容量スイッチが同時にオンとなった場合に前記タッチスイッチへのタッチ操作がなされたと判定してその旨を示す信号を前記電子機器へ出力すること
を特徴とする電子機器の操作パネル。 - 前記制御部は、前記静電容量スイッチの全てが同時にオンとなったことを所定の期間連続して検知した場合には、前記タッチスイッチへのタッチ操作がなされたと判定した旨の信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の電子機器の操作パネル。
- 前記タッチパネルは、前記化粧パネルの裏面の凸部より外側の部分に当接されることによって、前記化粧パネルに取り付けられることを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器の操作パネル。
- 前記タッチパネルには、前記複数の舌片が、前記挿通孔の周縁部の等角度で分割される位置から前記挿通孔内部に向けて延出するように形成されることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の電子機器の操作パネル。
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