JP4867151B2 - タッチパネル - Google Patents

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Description

本発明はタッチパネルに関する。更に詳しくは抵抗膜方式を採用するタッチパネルにおいてその押下部分の座標を正確に特定することのできるタッチパネルに関する。
POSシステムをはじめとするコンピュータシステムの対人インターフェースとしてタッチパネルが使用されている。このタッチパネルはCRT画面や液晶画面の上に配置され、画面の表示内容に案内された利用者がこのタッチパネルを押下することにより、当該表示内容に応じた入力がなされる。
したがって、画面における表示内容の表示位置とタッチパネルの座標とを一致させる必要がある。
抵抗膜方式のタッチパネルでは、矩形な抵抗膜の4辺に電極が配設される。換言すれば当該電極で囲まれる部分(有効エリア)の座標を検出可能である。相対向する一対の電極への印加電圧をVとし、押下部分の電圧Vpとすると、当該押下部分の座標Pは下記式で表される。
P=Vp/V × A
(Aは相対向する一対の電極間の長さもしくはそれに比例する定数)
つまり、相対向する電極に印加される電圧Vと押下部分の電圧Vpとの電圧比に基づき押下部分の座標、言い換えれば、相対向する電極から押下部分への距離を特定することができる。
ただし、通常構成されるタッチパネルシステムにおいては、相対する一対の電極への印加電圧Vは使用する電源の理想的な電圧値として置き換えられることが多い。
しかしながら、通常、表示装置の画面全体をタッチパネルにより指定できるように、タッチパネルの有効エリアは画面サイズよりも若干大きめに構成される。また、表示装置の画面上部に取り付けられるベゼルの内側の大きさは表示装置の金属部を覆い隠すために、ほぼ表示装置の有効表示エリアと同等の大きさにする。
すなわち、ベゼルの内枠部は必ずしもタッチパネルの電極位置と一致せず、多くの場合、ベゼルの内枠部はタッチパネルの有効エリアより小さい。そのため、ベゼルの内枠部と抵抗膜の電極との間にはギャップが生じている。一方、画面の表示内容に誘導されて利用者はタッチパネルに触れるため、このベゼルの内枠部に対向するタッチパネルの領域がキーエリアとなる。
したがって、キーエリアとタッチパネルの電極で囲まれる有効エリアとの間にギャップが生じている。押下部分の座標を特定する上記式は有効エリアの座標を特定するものであるので、キーエリアにおける画面の表示位置とタッチパネルの座標とを対応させるには、所謂キャリブレーションが必要であった。例えば、キーエリアの基準点を検出し、これに基づきキーエリアにおける押下部分を演算により特定することができる。
本件に関連する技術として特許文献1若しくは特許文献2を参照されたい。
特許出願平9−324459号公報 特許出願平11−244776号公報
しかしながら、キーエリアにおける押下部分の座標を演算により求めると、演算装置にかかる負荷が大きくなる。
また、温度や湿度の変化に応じて、タッチパネル電極への電圧印加用電源の出力電圧の変動やタッチパネルの抵抗膜及びそれ以外の配線抵抗の抵抗値が変化する経時変化が発生するおそれもある。したがって、上記のキャリブレーションを行ったとしても上記経時変化に起因して画像の表示位置と押下部分の座標とにズレが生じてしまう。
よって、キャリブレーションを実施することなくキーエリアにおける画面の表示位置とタッチパネルの座標とを対応させると共に、タッチパネル抵抗膜自体の経時変化や電圧印加用電源の出力電圧変動の影響を最小限にし、配線抵抗の影響を除外する必要がある。
この発明は、かかる課題を解決すべくなされたものである。
即ち、第1の基準電圧と押下部分の電圧との電位差、及び第2の基準電圧と押下部分の電圧との電位差に基づいて、該押下部分の座標が特定されるタッチパネルであって、
第1の電極と第2の電極との間の有効エリアの一部がキーエリアとして使用され、
前記キーエリアの第1の縁部と前記第1の電極との間に固定長の第1のギャップg1が存在し、前記キーエリアの第2の縁部と前記第2の電極との間に固定長の第2のギャップg2が存在し、
両電極間の距離がLである前記第1の電極及び前記第2の電極にそれぞれ電圧V1及び電圧V2を印加したときに(V1>V2)、
次式Aで算出する前記キーエリアの第2の縁部に相当する電圧V12を前記第1の基準電圧とし、
(式A) V12=V2+(V1−V2)*g2/L、
次式Bで算出する前記キーエリアの第1の縁部に相当する電圧V11を前記第2の基準電圧とし、
(式B) V11=V1−(V1−V2)*g1/L、
押下部分の電圧がVpのとき、該押下部分の座標Pxを
Px=(Vp−V12)/((Vp−V12)+(V11−Vp)) × A
(ただし、Aは相対向する一対の前記第1の縁部と前記第2の縁部の間の距離もしくはそれに比例する定)、
と算出することを特徴とするタッチパネル。
このように構成されたタッチパネルによれば、キーエリアの縁部の電圧を基準電圧として採用したので、キーエリアと抵抗膜電極との間にギャップがあっても、キーエリアにおける画面表示位置と押下座標とを容易に一致させることができる。つまり、キャリブレーション操作が不要になるので、製造時におけるキャリブレーションのために必要な工数を削減でき、タッチパネルシステムの製造コストを削減することが出来る。
また、ここで通常構成されるタッチパネルシステムの座標を検出する式
P=Vp/V × A
(Aは相対向する一対の電極間の長さもしくはそれに比例する定数)
について検討する。
ここでタッチパネルの電極までの配線抵抗をそれぞれRa,Rbとし、タッチパネルの抵抗分布をα(距離に比例する定数)、対向する電極間の距離をL、対向する電極のうち基準とする電極から押下位置までの距離をx、基準とする電極から押下位置までの電圧をVp1、基準とする電極の電圧をV2,対向する電極の電圧をV1、タッチパネル及び配線抵抗を流れる電流をIとすると次式のように変形することが出来る。
P={(Vp1+V2)/(V1+RaI)}*L
={(αxI+RbI)/((αx+α(L−x)+Rb)I+RaI)}*L
={(αx+Rb)I/(αL+Ra+Rb)I}*L
={(αx+Rb)/(αL+Ra+Rb)}*L
つまり、上記の式は通常構成されるタッチパネルシステムがタッチパネルの抵抗分布や配線抵抗分に依存することを示す。また、上記式における分母はタッチパネルの電極及び配線抵抗に印加される電圧を示すため、この値を理想的な数値として固定するとタッチパネル電極への印加電圧の変動により、座標が変化することを意味する。
すなわち、既存の手法におけるタッチパネルシステムにおいては配線抵抗や抵抗膜自体の経時変化と電圧印加用電源の出力電圧変動の影響を少なからず受けることになる。
一方、本件の発明においては、押下部分の座標Pは次式において示すことができる。(但し、基準とする電極の電圧をV2,対向する電極の電圧をV1とし(V1>V2)、押下部分の座標Pから基準とする電極までの電圧をVx1,座標Pから対向する電極の電圧をVx2とする)
P=(Vx1/(Vx1+Vx2))*A
={(Vp−V2)/{(Vp−V2)+(V1−Vp)}}*A
ここでタッチパネルの電極までの配線抵抗をそれぞれRa,Rbとし、タッチパネルの抵抗分布をα(距離に比例する定数)、対向する電極間の距離をL、対向する電極のうち基準とする電極から押下位置までの距離をx、基準とする電極から押下位置までの電圧をVp1、基準とする電極の電圧をV2,対向する電極の電圧をV1、タッチパネル及び配線抵抗を流れる電流をIとすると次式のように変形することが出来る。
P={{(Vp1+V2)−V2}/{(Vp1+V2)−V2+V1−(Vp1+V2)}}*L
={Vp1/(V1−V2)}*L
=(αxI/αLI)*L
=x
つまり、上記の式はVp及びV1,V2をほぼ同時に測定すれば、電圧印加用電源の出力電圧変動の影響をほとんど受けず、タッチパネルの抵抗分布や配線抵抗分の経時変化にも依存せずに正確な座標を測定できることを示す。
このように構成されたタッチパネルによれば、基準電圧V11、V12及び押下電圧Vpにより座標Pxが表され、Vp及びV11,V12をほぼ同時に測定すれば、電圧印加用電源の出力電圧変動やタッチパネルの抵抗分布や配線抵抗分の経時変化が発生してもキーエリアにおける画面表示位置と検出された押下部分の座標とのズレが殆ど発生しなくなり、精度の高いタッチパネルを提供可能となる。
さらに、経時変化によるズレをユーザーがキャリブレーションにより修正する必要がなくなるため、製品のユーザーに対するサービス性を向上させることが出来る。
以下、この発明の構成要素について説明する。
(タッチパネル)
本発明が対象とする抵抗膜駆動方式のタッチパネルには大きくわけて、4線式抵抗膜方式(以下、「4線式」と略することがある)と5線式抵抗膜方式(以下、「5線式」と略することがある)とが提案されている。4線式抵抗膜方式のものの特性は位置精度の正確さである。他方、5線式抵抗膜方式のものの特性は耐久性の高さである。従って、ユーザは当該特性を考慮して駆動方式のものを任意に選択することができる。4線式と同一動作原理を用いるものとして8線式抵抗膜方式のものも知られている。当該8線式抵抗膜方式のものも本明細書では4線式のものと同等に扱われる。
(4線式タッチパネル24の動作原理)
はじめに、4線式のタッチパネル24の動作原理を図1に基づき説明する。
図1において各端子とその機能は表1に示すとおりである。
Figure 0004867151
タッチパネル24では最初にパネルの押下検出が行われる。そのため、表2の「パネル押下取り込み」のように制御信号線の各端子SW1〜SW0に接続されるスイッチユニットを制御し、Int1#の出力がLoのときタッチパネルに対する押下があったものとして入力点(図中矢印で示す)の座標検出を行う。
入力点の座標検出は次のようにして行う。
入力点のX方向座標を検出するには、表2の「X方向データ取り込み」のように制御信号線の端子AW1〜SW0に接続されるスイッチユニットを制御し、検出用端子AN0又はAN1の出力を解析する。
Figure 0004867151
上側のタッチパネルは入力点において下側のタッチパネルに接触しているため、AN0(又はAN1)へ距離X1に比例した電圧(X1/X)×Vccが出力される。ここにおいて、Xは上側の抵抗膜におけるX方向両端に取り付けられた電極間距離である。
同様に入力点のY方向座標を検出するには、表2の「Y方向データ取り込み」のように制御信号線の端子SW1〜SW0に接続されるスイッチを制御し、検出用端子AN2又はAN3の出力を解析する。上側のタッチパネルは入力点において下側のタッチパネルに接触しているため、AN2(又はAN3)へ距離Y1に比例した電圧(Y1/Y)×Vccが出力される。ここにおいて、Yは上側の抵抗膜におけるY方向両端に取り付けられた電極間距離である。
(5線式タッチパネルの動作原理)
次に、5線式抵抗膜方式のタッチパネル25の動作原理を図2に基づき説明する。
図2において各端子とその機能は表3に示すとおりである。
Figure 0004867151
タッチパネル25では最初にパネルの押下検出が行われる。そのため、表4の「パネル押下取り込み」のように制御信号線の各端子SW1〜SW0に接続されるスイッチユニットを制御し、AN14及びINT0#の出力を解析してタッチパネルに対する押下判断を行う。押下があったとき、入力点(図中矢印で示す)の座標検出を行う。
入力点の座標検出は次のようにして行う。
入力点のX方向座標を検出するには、表4の「X方向データ取り込み」のように制御信号線の各端子SW1〜SWに接続されるスイッチユニットを制御し、端子AN14の出力を解析する。
Figure 0004867151
上側抵抗膜は入力点において下側抵抗膜に接触しているため、AN14へ距離X1に比例した電圧(X1/X)×Vccが出力される。ここにおいて、Xはフィルム側抵抗膜におけるX方向両端に取り付けられた電極間距離である。
同様に入力点のY方向座標を検出するには、表4の「Y方向データ取り込み」のようにスイッチを制御し、検出用端子AN14へ距離Y1に比例した電圧(Y1/Y)×Vccが出力される。ここにおいて、Yはフィルム側抵抗膜におけるY方向両端に取り付けられた電極間距離である。
5線式のタッチパネル25の動作原理については図3〜図6を用いて更に詳細に説明する。
図3のように、5線式のタッチパネルは2枚の抵抗膜とガラス・スクリーン、フィルムから構成され、抵抗膜はガラス・スクリーンとフィルムのそれぞれの内側に貼り付けられている。抵抗膜付きガラス・スクリーンと抵抗膜フィルム間には高さが均一なスペーサーが一定間隔毎に配置され、通常は2枚の抵抗膜同士が接触しないように配置される。また、5線式のタッチパネルでは、上部抵抗膜は電圧検出用のプローブとして利用され、下部抵抗膜は押下ポイントによって分圧を発生するために使われる。ここで、タッチパネルのフィルム側を押すと2つの抵抗膜は互いに接触する。
図4はX方向の位置電圧検出方法を示す。抵抗膜フィルムは距離に比例した均一な抵抗値を持っている。従って、図4のようにP1, P2, P3, P4を接続すると、電流はP1-P4側からP2-P3側へ流れる。この状態においては下部抵抗膜に電圧勾配が発生しているため、タッチパネル上にある任意の点のX方向位置電圧は、電圧計もしくは電圧値を計測できる機器によって測定することが出来る。
図5はY方向の位置電圧測定方法を示す。図5のようにP1, P2, P3, P4を接続すると、電流はP3-P4側からP1-P2側へ流れる。この状態において、タッチパネル上にある任意の点のY方向位置電圧はX方向位置電圧と同様に電圧計もしくは電圧値を計測できる機器で測定することが出来る。
図6は押下検出方法を示す。図6のようにP1, P2, P3, P4を接続すると、下部抵抗膜はLoレベルになる。さらに、上部抵抗膜はプルアップ抵抗によって電源に接続されているため、Hiレベルになる。この状態において、上部抵抗膜が押下されると、上部抵抗膜はHiレベルからLoレベルに変化するため、電圧計もしくは電圧値を計測できる機器でその電圧値を測定することで押下を検出することが出来る。
以上説明したように、5線式タッチパネルでは電極P1,P2,P3、P4へ印加する電圧を調整することにより、4線式タッチパネルにおける相対向するX電極、Y電極と同等の機能を実現している。
以下、実施例に即してこの発明を更に詳細に説明する。
図7は4線式タッチパネル1とそのキーエリア10との関係を示す平面図である。図7に示すとおり、タッチパネル1に配設された左右方向の第1の電極2及び第2の電極3、並びに上下方向の第1の電極5及び第2の電極6に囲まれた領域において電圧の勾配が検出でき、この領域が有効エリアとなる。他方、キーエリア10は当該有効エリアより小さく、その中に納まっている。これにより、X方向の第1の電極2とキーエリア10のX方向の第1の縁部12との間にギャップaが生じ、同じく第2の電極3と第2の縁部13との間にギャップbが生じる。Y方向の第1の電極5とキーエリアのY方向の第1の縁部15の間にギャップcが生じ、同じく第2の電極6と第2の縁部16との間にギャップdが生じる。
図7に示したタッチパネルの各電極2、3、5及び6に初期電圧Vr、Vl、Vu、Vdを印加したときキーエリア10のX方向第1の縁部12及び第2の縁部13、Y方向第1の縁部15及び第2の縁部16の各電圧VR、VL、VU、VDは下記式1で表される。
[式1]

VL=Vl+(Vr-Vl)*b/X , VR=Vr-(Vr-Vl)*a/X

VU=Vu+(Vu-Vd)*c/Y , VD=Vd+(Vu-Vd)*d/Y

注) Vu,Vd,Vl,Vr : 初期設定時取得電圧(上、下、左、右)
VU,VD,VL,VR : フレーム枠調整済電圧(上、下、左、右)
なお、式1において、VL、VRは第2の局面で規定する第2の基準電圧V11、第1の基準電圧V12にそれぞれ対応する。また、式1のVl、Vrは第2の局面で規定する第1の電極へ印加する第1の電圧V1、第2の電極へ印加する第2の電圧V2に対応する。
同様に、式1において、VU、VDは第2の局面で規定する第2の基準電圧V11、第1の基準電圧V12にそれぞれ対応する。また、式1のVu、Vdは第2の局面で規定する第1の電極へ印加する第1の電圧V1、第2の電極へ印加する第2の電圧V2に対応する。
式1で求められた基準電圧VL、VR、VU及びVDはキーエリアとずれの無い仮想的な論理電極の電圧値として扱うことが出来、この電圧値から押下位置を求めることにより、実質的に各ギャップa、b、c、dが相殺され、より高い精度で座標値を得ることができる。これにより、キーエリアのフレーム枠調整が行われる。
実施例のタッチパネルではその製造時点で当該基準電圧VL、VR、VU及びVDを基準として座標値が算出できるように設計されている。
また、 各ギャップa、b、c及びdの大きさは、キーエリアを規定するディスプレイとタッチパネルを組み込むケースの構造設計を工夫し、ボス等で精度良く取り付け可能とすると共に、ジグ等を利用し製造時の組立てによるずれを防止することにより、実質的に固定される。
図1に示した4線式タッチパネルにおいては、信号線SW3#及び信号線SW4をオンにして(他のスイッチはオフ)、入力端子AN0とAN2とAN3の電圧を同時に測定する。入力端子AN0に検出される電圧は押下位置における電圧Vpであり、入力端子AN2に検出される電圧はX方向第2の電極へ印加される第2の電圧Vrであり、出力端子AN3に検出される電圧はX方向第1の電極へ印加される第1の電圧Vlである。得られた電圧Vr及びVl、及び組付け時に規定されるギャップa及びbに基づき式1を実行して基準電圧VR及びVLを演算し、所定のレジスタに保存する。
同様に、信号線SW1#及び信号線SW2をオンにして(他のスイッチはオフ)、入力端子AN0とAN1とAN2の電圧を測定する。入力端子AN2に検出される電圧は押下位置における電圧Vpであり、入力端子AN0はY方向第1の電極へ印加される第1の電圧Vuであり、入力端子AN1はY方向第2の電極へ印加される第2の電圧Vdである。得られた電圧Vu及びVd、及び組付け時に規定されるギャップc及びdに基づき式1を実行して基準電圧VU及びVDを演算し、所定のレジスタに保存する。
以上、4線式タッチパネルの例について説明をしてきたが、5線式の場合においても電極で囲まれる有効エリアとキーエリアとの間にギャップが生じるので、上記と同様の方法でキーエリアのフレーム枠調整を行うことが好ましい。
具体的には、図2〜図6に示す5線式タッチパネルにおいて、信号線SW1及び信号線SW4及びSW0#をロウにして(他の信号線はハイ)、入力端子AN0及びAN1及びAN14の入力電圧を測定する。入力端子AN0はX方向第2の電極へ印加される第2の電圧Vrであり、入力端子AN1はX方向第1の電極へ印加される第1の電圧Vlである。得られた電圧Vr及びVl、及び組付け時に規定されるギャップa及びbに基づき式1を実行して基準電圧VR及びVLを演算し、所定のレジスタに保存する。
同様に、信号線SW3及び信号線SW4及び信号線SW0#をロウにして(他の信号線はハイ)、入力端子AN2及びAN1及びAN14の電圧を測定する。入力端子AN2はY方向第1の電極へ印加される第1の電圧Vuであり、出力端子AN1はY方向第2の電極へ印加される第2の電圧Vdである。得られた電圧Vu及びVd、及び組付け時に規定されるギャップc及びdに基づき式1を実行して基準電圧VU及びVDを演算し、所定のレジスタに保存する。
次に、フレーム枠調整された4線式タッチパネル1についてX方向の位置データを補正し、電圧印加用電源の出力電圧変動やタッチパネルの抵抗分布や配線抵抗分の経時変化の影響を除外する方法を説明する。
前述したように電圧印加用電源の出力電源変動は、ほぼ同時に押下座標電圧を測定することでその影響を除外している。
また、タッチパネルの抵抗分布や配線抵抗分の経時変化については除外する必要がある。
そこでこの実施例では式2を実行することにより(図8参照)、上記影響を除外した。
Figure 0004867151
勿論、Vcc側を基準にVx、VL、VRを規定することもできる。
Y方向の位置データを補正はX方向の位置データ補正と同様に式3を実行することにより(図9参照)、タッチパネルの抵抗分布や配線抵抗分の経時変化の影響を除外することができる。
Figure 0004867151
勿論、Vcc側を基準にVy、VU、VDを規定することもできる。
なお、5線式タッチパネルについても4線式タッチパネルと同様の式を用いることでタッチパネルの抵抗分布や配線抵抗分の経時変化の影響を除外することができる。
X方向については図10及び式4を参照されたい。
Figure 0004867151
また、Y方向については図11及び式5を参照されたい。
Figure 0004867151
以上説明したように、この実施例のタッチパネルにおいては、電極とキーエリアとの間のギャップが相殺されるように仮想電極を設け、更にパネルユニットに存在する電圧印加用電源の出力電源変動、タッチパネルの抵抗分布や配線抵抗分の経時変化の影響を除外している。従って、タッチパネルの座標とキーエリアの表示内容とが精度よく一致することとなる。これにより、座標調整のためのキャリブレーション演算を行う必要なくなり、製造時におけるキャリブレーションのために必要な工数を削減でき、タッチパネルシステムの製造コストを削減することが出来ると共に、経時変化によりユーザーがキャリブレーション作業を行う必要がなくなるため、製品ユーザーに対するサービス性が向上する。
以上説明したように、この実施例のタッチパネルにおいては、電極とキーエリアとの間のギャップが相殺されるように各電極に対する印加電圧を調整し、更にパネルユニットに存在する配線抵抗の影響を除外している。従って、タッチパネルの座標とキーエリアの表示内容とが精度よく一致することとなる。これにより、座標調整のためのキャリブレーション演算を行う必要なくなり、パネルユニットの演算装置にかかる負荷が低減する。
この発明は、上記発明の実施の形態及び実施例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
図1は4線式タッチパネルの駆動原理を示す。 図2は5線式タッチパネルの駆動原理を示す。 図3は同じく5線式タッチパネルの基本構成を説明する。 図4は同じく5線式タッチパネルのX方向駆動を説明する。 図5は同じく5線式タッチパネルのY方向駆動を説明する。 図6は同じく5線式タッチパネルの押下検出原理を説明する。 図7は実施例の4線式タッチパネルとキーエリアとの配置関係を示す平面図である。 図8は実施例の4線式タッチパネルのX方向の座標補正の原理を説明する図である。 図9は実施例の4線式タッチパネルのY方向の座標補正の原理を説明する図である。 図10は実施例の5線式タッチパネルのX方向の座標補正の原理を説明する図である。 図11は実施例の5線式タッチパネルのX方向の座標補正の原理を説明する図である。
符号の説明
1 タッチパネル
2、5 第1の電極
3、6 第2の電極
12、15 第1の縁部
15、16 第2の縁部

Claims (1)

  1. 第1の基準電圧と押下部分の電圧との電位差、及び第2の基準電圧と押下部分の電圧との電位差に基づいて、該押下部分の座標が特定されるタッチパネルであって、
    第1の電極と第2の電極との間の有効エリアの一部がキーエリアとして使用され、
    前記キーエリアの第1の縁部と前記第1の電極との間に固定長の第1のギャップg1が存在し、前記キーエリアの第2の縁部と前記第2の電極との間に固定長の第2のギャップg2が存在し、
    両電極間の距離がLである前記第1の電極及び前記第2の電極にそれぞれ電圧V1及び電圧V2を印加したときに(ここで、V1>V2)、
    次式Aで算出する前記キーエリアの第2の縁部に相当する電圧V12を前記第1の基準電圧とし、
    (式A) V12=V2+(V1−V2)*g2/L、
    次式Bで算出する前記キーエリアの第1の縁部に相当する電圧V11を前記第2の基準電圧とし、
    (式B) V11=V1−(V1−V2)*g1/L、
    押下部分の電圧がVpのとき、該押下部分の座標Pxを
    Px=(Vp−V12)/((Vp−V12)+(V11−Vp)) × A
    (ただし、Aは相対向する一対の前記第1の縁部と前記第2の縁部の間の距離もしくはそれに比例する定)、
    と算出する
    ことを特徴とするタッチパネル。
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