JP4866401B2 - 経路計算装置、経路計算方法、経路設定システム、および経路計算プログラム - Google Patents
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非特許文献2,3には、光パスの経路を伝達される光信号の品質劣化を極力抑えるための発明が開示されている。
"NGNが提供する新しいコミュニケーションとそれを支える技術"、[online]、2007年4月、NTT技術ジャーナル、[平成20年8月6日検索]、インターネット<URL:http://www.ntt.co.jp/journal/0704/index.html> 松田 俊哉、外6名、"RZ−DQPSK変復調方式のPMD耐力と高PMDファイバを用いた検証実験"、信学技報、電子情報通信学会、OCS2007-17、Vol.107、No.89、p.41-46、2007年6月 Chongjin Xie,"Comparison of PMD sensitivity for Different Modulation Formats"、Digest of the LEOS Summer Topical meetings、IEEE、MB2.3、p.9-10、(2003)
そのため、全ての伝送方式に対して同じ経路計算方法を適用すると、耐性の弱い伝送方式の光信号を、光信号の損失や光信号に対するノイズの大きな経路で伝送して、光パスの経路の品質が要求品質を満足できないという問題が起きる。また、耐性の強い伝送方式の光信号を伝送する際に、光信号の損失や光信号に対するノイズが小さい経路を割り当ててしまったために、耐性の弱い伝送方式の光信号を伝送可能なノイズの小さな経路を確保できなくなる、という問題が起きる。
すなわち、耐性強度の異なる伝送方式と光パスの経路とを適切に組み合わせて、要求品質を満足させることが必要となる。
まず、第1実施形態に係る経路計算装置を含む経路設定システムの構成を、図1を用いて説明する。図1は、第1実施形態に係る経路計算装置を含む経路設定システムの構成の一例を示す図である。
図1に示すように、経路設定システム1は、光網15内に配置されている通信装置2(2a,2b,2c,2d)と経路計算装置10とを含んで構成される。
経路計算装置10は、例えば、通信装置2aから通信装置2dへパスを設定するように要求を受け付けると、経路計算を行って、各通信装置2b,2cを経由するパスを決定したとする。経路計算装置10は、その決定結果を、パス設定指示情報として、始点ノードとなる通信装置2aに出力する。
図2に示すように、経路計算装置10は、処理部20、記憶部30、入出力部40、および通信部50によって構成される。
処理部20は、経路計算部21およびパス設定部22を含む。
経路計算部21は、パスの始点ノードから終点ノードまでのパスの経路について、経路計算を行う。パスの経路は、信号を伝達するのに必要な帯域である使用要求帯域等を満たすリンクを用いて形成される。その際、パスの経路に用いられるリンクの異なる複数の候補経路が存在することがある。その場合には、経路計算部21は、複数の候補経路の中から、一つの候補経路を選択して、パスの経路として決定する。なお、経路計算の処理の詳細については後記する。
パス設定部22は、経路計算部21によって決定されたパスの経路に基づいて、パスを設定するパス設定指示情報を、パスの経路の始点となるノードに出力する。
記憶部30は、リンクコスト情報31、パス情報32、網リソース情報33、網品質情報34、および伝送方式情報35を記憶している。また、記憶部30は、処理部20が機能するためのアプリケーションプログラムも記憶している。
A端ノードおよびZ端ノードは、リンクの端点に位置するノードである。
IDは、識別情報であり、IF_IDは、インタフェースの識別情報である。
なお、リンクコストは、伝送方式の耐性の度合いの強弱に対応するように、伝送方式の種類ごとに用意されていてもよい。例えば、経路計算部21は、経路計算によってパスの経路を決定する場合、リンクコストが小さいものから順に計算するものとする。そして、リンクの伝送距離が短くなるに従ってリンクコストを小さく設定することによって、耐性の弱い伝送方式に対して最短経路を割り当てさせるようにすることが可能となる。また、リンクの残余帯域が大きくなるに従ってリンクコストを小さく設定することによって、残余帯域の大きいリンクから選択されるようになるので、網全体の負荷分散が可能になる。
始点ノードおよび終点ノードは、パスの端点に位置するノードである。
経由リンクIDは、パスを形成するリンクのリンクIDとその接続順である。なお、経由リンクIDは、経路計算部21によって、ノードIDおよびノード同士がどのように接続されているかを示すトポロジ情報(不図示)を参照して作成される。
経路コストは、所定の演算によって、算出される。例えば、リンクコストの総和である。ただし、経路コストは、総和に限られることはなく、非線形な演算によって算出されてもよい。
設定帯域は、パスに設定される帯域である。
伝送方式は、パスの経路を伝送する信号の伝送方式の種別である。
要求品質は、パスに対して要求された品質である。
状態は、確立されたパスに対しては、パスが確立中か否かを表示するフラグである。なお、図4では、「確立中」と表示しているが、これに限られることはなく、符号の「1」であってもよい。
仕様の帯域は、リンクの全帯域である。
A端ノードおよびZ端ノードは、リンクの端点に位置するノードである。
IDは、識別情報であり、IF_IDは、インタフェースの識別情報である。ノードIDおよびノードIF_IDには、例えば、IPアドレス等が用いられる。
残余帯域は、リンクの仕様の帯域から、そのリンクをパスの経路として使用するために割り当てられた帯域を減算して算出される。
なお、ノードID、ノードIF_ID、および残余帯域は、網運用者によって入力されても、OSPF−TE(Open Shortest Path First - Traffic Engineering)等のプロトコルを用いて取得されたものであってもよい。
網品質情報34は、パスIDごとに、始点ノードID、終点ノードID、経由リンクID、伝送方式および品質情報を関連付けて記憶している。
始点ノードおよび終点ノードは、パスの端点に位置するノードである。また、IDは、識別情報である。
経由リンクIDは、パスを形成するリンクのリンクIDとその接続順である。
伝送方式は、パスの経路を伝送する信号の伝送方式の種別である。
品質情報は、パスの伝送品質であり、例えば、BER(Bit Error Rate)である。
伝送方式のパラメータは、変調方式、伝送速度、使用波長を含む。そして、伝送方式のパラメータの諸元の欄には、伝送方式のパラメータに対応する種類が格納される。
また、伝送方式の耐性の度合いの欄には、伝送方式のパラメータとその諸元との組によって構成された伝送方式の耐性の強弱に係る情報が格納される。伝送方式の耐性の度合いは、伝送方式の耐性を確認するために用いられる。
まず、経路計算装置10は、入出力部40を介して、パス確立要求を受け付ける(ステップS101)。
パス確立要求は、パスの端点となるノードID、パスに対する使用要求帯域、および要求品質情報を含む。要求品質情報は、例えば、BER(Bit Error Rate)である。
なお、ステップS101の開始時または所定の期間ごとに、記憶部30に記憶されているリンクコスト情報31、パス情報32、網リソース情報33、網品質情報34、および伝送方式情報35は、最新の情報に書き換えられているものとする。
ステップS102では、まず、経路計算部21は、パスの経路を一つの伝送方式で通信可能な伝送方式のパラメータとその諸元の組(以降、単に伝送方式ということもある)を、伝送方式情報35を参照して、抽出する。そして、経路計算部21は、受信したパス確立要求からパスの端点を取得し、パスの端点間の地理的な距離を算出する。
次に、経路計算部21は、伝送方式情報35(図7参照)に格納されている伝送路の単位距離あたりの伝送方式の耐性の度合いと地理的な距離とを用いて所定の演算を行って、パスに対応する伝送方式の耐性の度合いを算出する。そして、経路計算部21は、そのパスに対応する伝送方式の耐性の度合いと要求品質とを勘案して、使用可能な伝送方式のパラメータとその諸元との組の候補を選定する。
図9では、横軸にパスに対応する伝送方式の耐性の度合いを表し、縦軸に要求品質またはBER(伝送品質)を表している。そして、実線に示すように、信号を正しく受信できる領域の境界が実験によって定められる。
信号を正しく受信できる領域の境界は、伝送方式の種類によって異なる。したがって、図9に示す伝送方式判定情報を参照して、パスに対応する伝送方式の耐性の度合いと要求品質とに基づいて、信号を正しく伝達可能な伝送方式の候補を選定することが可能となる。
具体的には、経路計算部21は、網リソース情報33(図5参照)と図示しないトポロジ情報とを参照して、パスの始点ノードから終点ノードまでの経路について、ステップS101のパス確立要求に含まれるパスの端点となるノードIDおよび使用要求帯域を満たす残余帯域を有するリンクの組み合わせを算出する。それらのリンクの組み合わせが、候補経路となる。そして、経路計算部21は、リンクコスト情報31に格納されているリンクコストを用いて、候補経路ごとに経路コスト(図4参照)を算出する。
具体的には、経路計算部21が、網品質情報34を参照して、パスの端点(始点ノードID、始点ノードID)、経由リンクID、および伝送方式が一致しているパスIDの品質情報を読み出し、その品質情報が要求品質を満足しているか否かを判定する。
また、候補経路が要求品質を満足していない場合(ステップS105でNo)、処理はステップS107へ進む。
パス情報32に登録済みである場合(ステップS106でYes)、処理はステップS107へ進む。
全候補経路について実施済みでない場合(ステップS107でNo)、処理はステップS105へ戻る。
また、全候補経路について実施済みの場合(ステップS107でYes)、処理はステップS110へ進む。
ステップS108では、パス設定部22は、パス情報32を参照して、通信部50を介して、始点ノードとなる通信装置2に、パス確立指示情報を送信する。
パス確立指示情報を受信した通信装置2は、例えば、RSVP−TE(Resource Reservation Protocol-Traffic Engineering)等のプロトコルを、指示された通信装置2間で広告することによって、パスを設定する。
ステップS110では、ステップS102において複数の伝送方式の候補がある場合があるので、経路計算部21は、未計算の伝送方式が残っていれば、その未計算の伝送方式が有るか否かを判定する。そして、未計算の伝送方式が有る場合(ステップS110でYes)、処理はステップS103へ戻り、次の伝送方式について経路計算が行われる。また、未計算の伝送方式が無い場合(ステップS110でNo)、処理はステップS111へ進む。
また、候補経路がパス情報32に登録済みの場合(ステップS111でYes)、処理はステップS112へ進む。
変更が可能であれば(ステップS112でYes)、処理はステップS108へ進む。
また、変更が可能でなければ(ステップS112でNo)、処理はステップS113へ進み、パス確立要求は棄却される。そして、経路計算処理は終了する。
伝送方式の候補が複数ある場合、ステップS104〜S105の処理について以下に説明する。
ステップS104において、経路計算を実行する際に、耐性の弱い伝送方式から順に行う。そして、ステップS105において、候補経路が要求品質を満足するか否かの判定を行う際には、網品質情報34(図6参照)に記載の品質情報において、高品質の候補経路から順に行うようにする。
このようにすることにより、高品質なパスの経路の帯域を残しておく(確保しておく)ことが可能となり、将来の要求品質の高いパス確立要求を受け付ける余裕を作り出すことが可能になる。
具体的には、伝送方式の耐性の度合いの弱いほど小さなリンクコストを割り当て、かつ、パスの経路の伝送品質の高いほど小さなリンクコストを割り当てるようにしてもよい。
また、ステップS102の伝送方式の選定において、使用する伝送方式が、予めパス確立要求に含められていて、その伝送方式について使用できそうなことが確認されるようにしておいてもよい。あるいは、使用する伝送方式が、予め、通信事業者によって指定されていても構わない。
また、ステップS102の伝送方式の選定は、伝送方式のパラメータが変調方式、伝送速度、および使用波長のいずれか一つまたは種々の組み合わせに基づいて実行されてもよい。この際、パスの品質劣化の度合いは、所定の算出式あるいは予め記憶部30に記憶させた換算テーブルを用いて算出されてもよい。
また、ステップS101のパス確立要求には要求品質情報が含まれず、要求品質が通信事業者によって予め決められていてもよい。
第2実施形態では、図8に示すステップS102の伝送方式候補選定およびステップS104の経路計算実行&候補経路算出における処理が、第1実施形態と異なる。第2実施形態では、ステップS102およびステップS104に対応させて、符号をステップS102aおよびステップS104aとして図示を省略し、図8を用いて以下に説明する。なお、ステップS102およびステップS104以外の処理は、第1実施形態における処理と同様であるので、説明を省略する。
第2実施形態の変形例では、ステップS102aの処理とステップS104の処理とを組み合わせて、パスの候補経路を算出する。
すなわち、経路計算(ステップS104)では、第1実施形態と同様の処理を行う。すなわち、経路計算部21は、網リソース情報33(図5参照)と図示しないトポロジ情報とを参照して、パスの始点ノードから終点ノードまでの経路について、ステップS101のパス確立要求に含まれるパスの端点となるノードIDおよび使用要求帯域を満たす残余帯域を有するリンクの組み合わせを算出する。それらのリンクの組み合わせが、パスの候補経路となる。そして、経路計算部21は、リンクコスト情報31に格納されているリンクコストを用いて、パスの候補経路ごとに経路コスト(図4参照)を算出する。
その後、この第2実施形態の変形例では、ステップS104において算出されたパスの候補経路の中から、ステップS102aにおいて抽出されたパスの候補経路の経由リンクIDと合致するもののみをパスの候補経路として選択するようにする。
10 経路計算装置
2(2a〜2d) 通信装置
15 光網
20 処理部
21 経路計算部
22 パス設定部
30 記憶部
31 リンクコスト情報
32 パス情報
33 網リソース情報
34 網品質情報
35 伝送方式情報
Claims (10)
- 光網に配置されている通信装置間を接続するリンクによって形成されるパスの経路を計算する経路計算装置であって、
パスごとに当該パスの伝送方式の種類および当該パスの経路の伝送品質を関連付けた網品質情報と、前記伝送方式の種類ごとに当該伝送方式の耐性の度合いを関連付けた伝送方式情報と、前記リンクごとに当該リンクの残余帯域を関連付けたリソース情報と、前記伝送方式の種類と伝送品質と前記伝送方式の耐性の度合いとを変数として前記種類の伝送方式が使用可能か否かの判定に用いられる伝送方式判定情報と、を記憶する記憶部と、
前記伝送方式の種類と、前記パスの経路の始点および終点と、当該パスの経路を伝達される信号に対して要求する要求品質と、当該信号を伝達するのに必要な帯域である使用要求帯域とを取得し、
前記伝送方式情報を参照して、取得した前記伝送方式の種類に対応する前記パスの経路の始点と終点との間の前記伝送方式の耐性の度合いの強さを算出し、前記伝送方式判定情報を参照して、当該伝送方式の耐性の度合いの強さと前記要求品質とに基づいて当該伝送方式の種類が使用可能と判定した場合、
前記リソース情報を参照して、前記使用可能と判定された前記種類の伝送方式を用いるリンクごとに前記残余帯域の大きさが前記使用要求帯域以上か否かを判定し、
前記残余帯域の大きさが前記使用要求帯域以上であるリンクによって形成されるパスの候補経路を算出し、前記網品質情報を参照して、当該パスの候補経路の伝送品質を取得し、その前記パスの候補経路の伝送品質が前記要求品質を満たす該パスの候補経路を前記パスの経路として決定し、決定前の前記残余帯域から前記使用要求帯域を減算した値を新たな前記残余帯域として前記リソース情報を更新する経路計算部と、
を備えることを特徴とする経路計算装置。 - 前記使用可能と判定された前記伝送方式の種類が複数ある場合、前記経路計算部は、前記パスの経路を決定する際に、前記伝送方式の耐性の度合いの弱い順に、前記要求品質を満足する前記パスの経路候補の中から伝送品質の高いパスの経路を割り当てること、
を特徴する請求項1に記載の経路計算装置。 - 前記伝送方式の耐性の度合いの強さは、当該伝送方式の信号速度、変調方式、および使用波長のいずれか一つまたはそれらの組み合わせによって決定されること、
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の経路計算装置。 - 前記記憶部は、さらに、前記リンクごとに前記伝送方式の種類に対応する当該リンクのリンクコストを関連付けたリンクコスト情報を記憶し、
前記リンクコストは、前記伝送方式の耐性の度合いの弱いほど小さなリンクコストを割り当てられ、かつ前記パスの経路の伝送品質の高いほど小さなリンクコストを割り当てられ、
前記経路計算部は、前記リンクコスト情報に記憶されている前記リンクコストを用いて前記パスの候補経路に対応する経路コストを算出し、算出した前記経路コストの小さい順に、前記要求品質が当該パスの候補経路の伝送品質を満たすか否かを判定し、最初に前記要求品質を満たした該パスの候補経路を前記パスの経路として決定すること、
を特徴とする請求項1に記載の経路計算装置。 - 前記経路計算部は、耐性の度合いの弱い前記伝送方式を用いるパスの経路を決定するときには前記経路コストの小さい前記パスの経路を決定し、耐性の度合いの強い前記伝送方式を用いるパスの経路を決定するときには、前記残余帯域の大きいリンクから選択して前記パスの経路を決定すること、
を特徴とする請求項4に記載の経路計算装置。 - 前記記憶部は、さらに、パス確立済のパスの経路に係るパス情報を記憶し、
前記経路計算部は、前記パス情報に記憶されている前記パス確立済のパスの経路が前記パスの候補経路に対して要求されている要求条件を満足していると判定した場合、前記パス確立済のパスの経路に対して要求されていた要求条件を満足する他のパスの経路を経路計算によって新しく算出し、前記パス確立済のパスの経路を前記新しく算出された前記他のパスの経路に変更し、前記パスの候補経路を前記パス確立済のパスの経路に割り当てること、
を特徴とする請求項1に記載の経路計算装置。 - 光網に配置されている通信装置間を接続するリンクによって形成されるパスの経路を計算する経路計算装置において用いられる経路計算方法であって、
前記経路計算装置が、
パスごとに当該パスの伝送方式の種類および当該パスの経路の伝送品質を関連付けた網品質情報と、前記伝送方式の種類ごとに当該伝送方式の耐性の度合いを関連付けた伝送方式情報と、前記リンクごとに当該リンクの残余帯域を関連付けたリソース情報と、前記伝送方式の種類と伝送品質と前記伝送方式の耐性の度合いとを変数として前記種類の伝送方式が使用可能か否かの判定に用いられる伝送方式判定情報と、を記憶する記憶部と、経路計算部とを有し、
前記経路計算部が、
前記伝送方式の種類と、前記パスの経路の始点および終点と、当該パスの経路を伝達される信号に対して要求する要求品質と、当該信号を伝達するのに必要な帯域である使用要求帯域を取得し、前記伝送方式情報を参照して、取得した前記伝送方式の種類に対応する前記パスの経路の始点と終点との間の前記伝送方式の耐性の度合いの強さを算出し、前記伝送方式判定情報を参照して、当該伝送方式の耐性の度合いの強さと前記要求品質とに基づいて当該伝送方式の種類が使用可能と判定した場合、前記リソース情報を参照して、前記使用可能と判定された前記種類の伝送方式を用いるリンクごとに前記残余帯域の大きさが前記使用要求帯域以上か否かを判定し、前記残余帯域の大きさが前記使用要求帯域以上であるリンクによって形成されるパスの候補経路を算出し、前記網品質情報を参照して、当該パスの候補経路の伝送品質を取得し、その前記パスの候補経路の伝送品質が前記要求品質を満たす該パスの候補経路を前記パスの経路として決定し、決定前の前記残余帯域から前記使用要求帯域を減算した値を新たな前記残余帯域として前記リソース情報を更新する経路計算ステップを実行すること、
を特徴とする経路計算方法。 - 請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の経路計算装置と、前記経路計算装置によって算出された前記パスの経路に基づいて、当該パスの経路を形成するリンクを接続する複数の通信装置と、
を備えることを特徴とする経路設定システム。 - コンピュータを請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の経路計算装置を構成する各部として、コンピュータを機能させるための経路計算プログラム。
- 光網に配置されている通信装置間を接続するリンクによって形成されるパスの経路を計算する経路計算装置であって、
パスごとに当該パスの経路と当該パスの伝送方式の種類と当該パスの経路の伝送品質とを関連付けた網品質情報と、前記伝送方式の種類ごとに当該伝送方式の耐性の度合いを関連付けた伝送方式情報と、前記リンクごとに当該リンクの残余帯域を関連付けたリソース情報と、前記リンクごとに当該リンクのリンクコストを関連付けたリンクコスト情報と、前記伝送方式の種類と伝送品質と前記伝送方式の耐性の度合いとを変数として前記種類の伝送方式が使用可能か否かの判定に用いられる伝送方式判定情報と、を記憶する記憶部と、
前記パスの経路の始点および終点と、当該パスの経路を伝達される信号に対して要求する要求品質と、当該信号を伝達するのに必要な帯域である使用要求帯域とを取得し、
前記網品質情報を参照して、取得した前記パスの経路の始点および終点および前記要求品質を満足する伝送品質を持つ前記パスの経路をパスの候補経路として抽出し、
前記伝送方式情報を参照して、前記抽出した前記パスの候補経路で用いられる前記伝送方式の種類に応じて前記パスの経路の始点および終点間の前記伝送方式の耐性の度合いの強さを算出し、前記伝送方式判定情報を参照して、当該伝送方式の耐性の度合いの強さと前記要求品質とを用いて使用可能な前記伝送方式の種類を特定し、
前記抽出したパスの候補経路の中から、前記網品質情報を参照して、前記使用可能と特定された前記種類の伝送方式を用いるパスの経路を形成するリンクを特定して、前記リソース情報を参照して、その特定した当該リンクごとに前記残余帯域の大きさが前記使用要求帯域以上か否かを判定し、
前記抽出したパスの候補経路の中から、前記残余帯域の大きさが前記使用要求帯域以上であるリンクによって形成されるパスの候補経路を選択し、選択した該パスの候補経路に対応する経路コストを算出し、算出した前記経路コストの最も小さい該パスの候補経路を前記パスの経路として決定し、決定前の前記残余帯域から前記使用要求帯域を減算した値を新たな前記残余帯域として前記リソース情報を更新する経路計算部と、
を備えることを特徴とする経路計算装置。
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