JP4866184B2 - 画像処理装置、画像方向判別方法、および画像方向判別プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像方向判別方法、および画像方向判別プログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置、画像方向判別方法、および画像方向判別プログラムに関するものである。
従来、画像の方向を判定する方法としては、文書画像から文字を切り出し、その特徴量を抽出し、4方向の文字を持つ辞書と文字との類似度を求め、最も類似度の高い方向を画像の方向として判定する技術が一般に知られている。このような技術では、方向を判定するために切出された文字の4方向すべての類似度を加算して方向を判定するため、例えば“6”と“9”のようにある方向の類似度と逆方向の類似度が高い場合は、類似度が累積されることによって、文書画像の方向を誤認してしまうという問題があった。
このような問題を解決するものとして、画像情報から文字領域を切り出し、各文字について4方向に対して文字認識を行い、各方向の文字認識の類似度を求め、予め定められた閾値を超えた類似度のみを加算していき、最も高い値の類似度の方向を文書画像の方向として判定する方法が開示されている(特許文献1参照)。
特開2000−113103号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術を用いて、切出した文字の4方向に対して文字認識を行なうと、CPU(Central Processing Unit)にかかる負荷が高くなる。このため、パーソナルコンピュータに対して低スペックなCPUしか搭載されていない画像機器(スキャナやコピー、デジタルカメラ等)では、OCR(光学文字認識:Optical Charactor Recognition)処理を実行すると、処理速度が遅く、実用に耐えないという問題があった。
また、処理速度の高速化を図るために、画像情報の文字行のレイアウト情報を用いて、画像情報の方向を判定する方法も考案されている。しかしながら、数字や英字の大文字からなる文字列の場合、文字の高さに変化がないため、画像情報に多数の文字列が含まれていても画像の方向を判定するために有効な情報を得られることができず、判定を誤る場合があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、画像情報の方向の判定の処理速度を高速化するとともに、画像情報の方向を正確に判定できる画像処理装置、画像方向判別方法、および画像方向判別プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、文書を示す文書画像情報における上下左右方向それぞれが前記文書の上方向である確信度を、前記文書画像情報から抽出された文字行内部の矩形特徴と辞書に記載された特徴とを比較することにより算出する確信度判定手段と、前記確信度判定手段によって算出された上下左右方向すべての前記確信度が所定の閾値未満であると判定され、かつ前記確信度判定手段によって最も高い確信度が算出された第1方向と、2番目に高い確信度が算出された第2方向とが逆方向である場合、前記文書画像情報から抽出された表情報において他の領域とは異なる特徴を有する特殊領域の位置に基づいて、前記文書の上方向が前記第1方向または前記第2方向のいずれであるかを判定するとともに、前記確信度判定手段によって算出された上下左右方向いずれか1つの前記確信度が所定の閾値以上であると判定された場合、前記確信度が最も高い方向を前記文書の上方向であると判定する方向判定手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記方向判定手段は、さらに前記画像情報から抽出した表の項目欄のうち他の項目欄とは異なる特徴を有する項目欄の位置に基づいて、前記文書の上方向が前記第1方向または前記第2方向のいずれであるかを判定すること、を特徴とする。
また、請求項3にかかる発明は、請求項1または請求項2に記載の画像処理装置において、前記方向判定手段は、さらに前記画像情報から抽出した表の罫線のうち他の羅線とは異なる特徴を有する羅線の位置に基づいて、前記文書の上方向が前記第1方向または前記第2方向のいずれであるかを判定すること、を特徴とする。
また、請求項4にかかる発明は、文書を示す文書画像情報における上下左右方向それぞれが前記文書の上方向である確信度を判定する確信度判定ステップと、前記確信度判定ステップにおいて判定された上下左右方向すべての前記確信度が所定の閾値未満であると判定され、かつ前記確信度判定ステップによって最も高い確信度が算出された第1方向と、2番目に高い確信度が算出された第2方向とが逆方向である場合、前記文書画像情報から抽出された表情報において他の領域とは異なる特徴を有する特殊領域の位置に基づいて、前記文書の上方向が前記第1方向または前記第2方向のいずれであるかを判定する方向判定ステップと、を有することを特徴とする。
また、請求項5にかかる発明によれば、請求項4に記載された画像方向判別方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、文書画像情報に対して上下左右方向それぞれの確信度を求め、さらに文書画像情報の方向を2方向に限定して表情報を用いて判定するため、文書画像情報の方向の判定の処理速度を高速化するとともに、文書画像情報の方向を正確に判定することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる画像処理装置、画像方向判別方法、および画像方向判別プログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。まず、本発明が適用される画像処理装置の構成例について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる画像処理装置の構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態では、画像処理装置、例えばパーソナルコンピュータを一例として説明するが、原稿から画像情報を読取るスキャナを含む構成でもよいし、画像情報を格納するデータベースを含む構成でもよい。また、画像形成部を含むプリンタや複合機であってもよい。
本実施の形態にかかる画像処理装置100は、画像情報取得部101と、第1方向判定部102と、第2方向判定部103と、方向補正部104と、画像情報出力部105と、を備えている。例えば、スキャナによって文書を読込む場合、任意の方向を上方向として一の文書の画像情報を作成する。従って、文書の上方向と、作成された画像情報の上方向とが異なる場合がある。しかし、画像情報を画面に表示する際には、文字が正立する方向に表示する必要があり、画像情報を印刷する際には、文字を一定の方向に印刷する必要がある。画像処理装置100は、このような方向のずれを補正する。
画像情報取得部101は、スキャナによって読込まれた画像情報やネットワークを介して送信された画像情報を取得するものである。ここで、読込まれた画像情報は、文字などを含む画像情報である(以下、文書画像情報という)。
第1方向判定部102は、画像情報取得部101によって取得された文書画像情報の上下左右方向それぞれが一の文書画像情報に対応する文書の上方向である確からしさの尺度を示す確信度を判定するものである。ここで、文書画像情報の方向とは、文字の方向を示すものである。例えば、文書画面情報に含まれる文字の傾きが0度、すなわち文字が正立している場合を上方向、90度、すなわち文字が左に倒れている場合を左方向、180度、すなわち文字が倒立している場合を下方向、270度、すなわち文字が右に倒れている場合を右方向という。第1方向判定部102は、本発明における確信度判定手段を構成するものである。
第2方向判定部103は、第1方向判定部102によって判定された確信度が最も高い方向(確信度が1位の方向)と確信度が2番目に高い方向(確信度が2位の方向)に限定して、文書画像情報の方向を判定するものである。第2方向判定部103は、さらに表抽出部1031と、特殊領域抽出部1032と、方向判定部1033と、を備えている。表抽出部1031は、文書画像情報から表領域を抽出する。特殊領域抽出部1032は、表抽出部1031によって抽出された表領域から他のフレームと異なる特殊領域を抽出する。方向判定部1033は、特殊領域抽出部1032によって抽出された特殊領域と、第1方向判定部102によって判定された確信度から文書画像情報の方向を判定する。第2方向判定部103は、本発明における方向判定手段を構成するものである。
方向補正部104は、第2方向判定部103によって判定された文書画像情報の方向に従って文書画像情報を回転して補正するものである。画像情報出力部105は、方向補正部104によって補正された文書画像情報を印刷または画面に出力するものである。
次に、上述したように構成されている画像処理装置による文書方向判定・補正処理について説明する。図2は、画像情報取得部、第1方向判定部、第2方向判定部、方向補正部、画像情報出力部が行う方向判定・補正処理手順を示すフローチャートである。
画像情報取得部101は、画像情報を取得する(ステップS201)。第1方向判定部102は、方向判定処理1により上下左右方向それぞれの確信度を判定する(ステップS202)。詳細は後述する。第2方向判定部103は、上下左右方向の4方向の確信度のいずれか1つが所定の閾値以上か否かを判断する(ステップS203)。4方向の確信度のいずれか1つが所定の閾値以上であると判断した場合は(ステップS203:Yes)、第2方向判定部103は確信度が最も高い方向を文書画像情報の方向と判定する(ステップS204)。
4方向の確信度のいずれか1つが所定の閾値以上でないと判断した場合は(ステップS203:No)、第2方向判定部103は1位の方向と2位の方向が上方向と下方向、または右方向と左方向の関係か否かを判断する(ステップS205)。
1位の方向と2位の方向が上方向と下方向、または右方向と左方向の関係であると判断した場合には(ステップS205:Yes)、第2方向判定部103は方向判定処理2により1位の方向と2位の方向のうちの1方向を文書画像情報の方向と判定する(ステップS206)。詳細は後述する。方向補正部104は、決定された方向に従って画像情報を回転して補正する(ステップS207)。なお、画像情報の回転補正は、画像情報の座標を回転して補正するのみではなく、画像情報がPDF(Portable Document Format)であれば、画像情報の回転角度に関する情報をヘッダ部分に記載してもよい。また、画像情報がEXIF(Exchangeable Image File Format)であれば、画像情報の回転角度に関する情報を付加情報として記載してもよい。画像情報を表示や印刷する際に、ビューワや印刷プログラムがPDFやEXIFに対応している場合は、画像情報の座標を変更することなく、画像情報を回転させて表示または印刷することができる。
1位の方向と2位の方向が上方向と下方向、または右方向と左方向の関係でないと判断した場合には(ステップS205:No)、第2方向判定部103は方向が不明であると判定する(ステップS208)。画像情報出力部105は、画像情報を画面やプリンタに出力する(ステップS209)。
このように、第1の方向判定処理において上下左右方向の確認度が所定の閾値を超えず、文書画像情報の方向を判定できない場合または文書画像情報の方向を誤認してしまうような場合に、第2の方向判定処理が第1の方向判定処理で文書画像情報の方向として可能性が高い2方向に限定して、第1の方向判定処理と異なる方法で再度文書画像情報の方向の判定を行うことによって、正確な文書画像情報の方向を判定することができる。また、第2の方向判定処理で判定する方向を限定することによって、正しい方向を判定する可能性が高くなるとともに、処理時間も短くなる。また、文書画像情報は判定された方向に従って回転されて補正されるため、画面に表示する際にユーザが見やすい方向、すなわち文字が正立するように表示することができる。また、印刷においても、一定の方向で印刷することができる。
次に、方向判定処理1について説明する。図3は、第1方向判定部が行う方向判定処理手順を示すフローチャートである。ここでは、処理内容を簡単に説明する。さらに詳細な説明は、既に出願されている特願2005−077879号を参照する。
第1方向判定部102は、画像情報から横方向の文字行を抽出する(ステップS301)。次に、第1方向判定部102は、画像情報から縦方向の文字行を抽出する(ステップS302)。第1方向判定部102は、各文字行内部の矩形特徴を抽出する(ステップS303)。第1方向判定部102は、抽出された矩形特徴と辞書に記載された特徴とをマッチングする(ステップS304)。第1方向判定部102は、マッチングを上下左右方向それぞれに対して4回行ったか否かを判断する(ステップS305)。
マッチングを4回行っていないと判断した場合は(ステップS305:No)、第1方向判定部102は矩形の座標を変換、すなわち90度回転する(ステップS306)。マッチングを4回行なったと判断した場合は(ステップS305:Yes)、第1方向判定部102は、各方向のうち、特徴の合致率が高い方向を当該文字行の方向とする(ステップS307)。第1方向判定部102は、方向ごとに文字行の数を計測する(ステップS308)。第1方向判定部102は、方向ごとの文字行の数から各方向の確信度を算出する(ステップS309)。
なお、方向判定処理1は、ここで記載された処理には限らず、他の処理によって各方向の確信度を求めてもよい。例えば、上述した処理より高速な方向判定処理を第1の方向判定処理として行うことによって、処理速度を全体としてさらに短縮することができる。
次に、方向判定処理2について説明する。図4は、第2方向判定部が行う方向判定処理手順を示すフローチャートである。
表抽出部1031は、文書画像情報から表情報を抽出する(ステップS401)。特殊領域抽出部1032は、表抽出部1031によって抽出された表情報の内部の罫線情報を抽出する(ステップS402)。一例として、主走査方向および副走査方向のラインごとに抽出された黒画素連結矩形に基づいて罫線を認識する方法が特許第3162414号公報に記載され、このような方法によって罫線情報を抽出することができる。なお、罫線の線種としては、実線のみでなく、点線を考慮してもよい。点線を考慮した抽出方法に一例としては、黒画素を含む矩形を抽出し、矩形の黒画素占有率に基づいて点線を抽出する特開平10−97588号公報を参照する。
次に、特殊領域抽出部1032は、抽出した縦方向および横方向の罫線の特徴を抽出する(ステップS403)。具体的には、罫線の間隔、罫線の線種、罫線の長さなどを抽出する。方向判定部1033は、罫線の特徴が条件Aに一致しているか否かを判断する(ステップS404)。
条件Aとは、罫線が次の4つの特徴のいずれかを満たしているか否かを判断するものである。4つの特徴とは、(1)左端のフレームに他の列フレームにない特徴がある(2)右端のフレームに他の列フレームにない特徴がある(3)上端のフレームに他の行フレームにない特徴がある(4)下端のフレームに他の行フレームにない特徴がある、のいずれかである。ここで、フレームとは、罫線で囲まれた枠のことをいう。例えば、条件(1)において、最も左端のフレームの縦罫線の間隔が、他のフレームの縦罫線の間隔より狭かったり、広かったりする場合は特徴があると判断する。図5は、文書画像情報の方向を判定する画像情報の一例を示す説明図である。図5に示すように最も左端のフレームの縦罫線の間隔が他のフレームより広いことから、左端のフレームに特徴があると判断される。
ステップS404に戻り、罫線の特徴が条件Aに一致していると判断した場合には(ステップS404:Yes)、方向判定部1033は一致した条件Aの特徴から文書画像情報の方向を判定する(ステップS405)。例えば、確信度が1位と2位の方向が上方向と下方向であり、図5に示すように左端のフレームが、他のフレームより縦罫線の間隔が広く、特徴があると判断される場合には、表の項目欄は左端のフレームと考えられるので、文書画像情報の方向は上方向と判定される。また、他の例として、確信度が1位と2位の方向が上方向と下方向であり、右端のフレームが他のフレームより縦罫線の間隔が広いまたは狭いなどの特徴がある場合には、文書方向は下方向と判定される。
また、特徴のあるフレーム、すなわち表の項目欄が表の左端のフレームである場合は、文書画像情報の方向は上方向または左方向であると判断できる。また、特徴のあるフレームが表の右端のフレームである場合は、文書画像情報の方向は下方向または右方向であると判断できる。特徴のあるフレームが表の上端のフレームである場合は、文書画像情報の方向は上方向または右方向であると判断でき、特徴のあるフレームが表の下端のフレームである場合は、文書画像情報の方向は下方向または左方向であると判断できる。これらの判断と、第1方向判定部102によって判定された確信度が1位および2位の方向から、文書画像情報の方向を判定することができる。
罫線の特徴が条件Aに一致していないと判断した場合には(ステップS404:No)、方向判定部1033は文書画像情報の方向が不明であると判定する(ステップS406)。
また、他の方向判定処理2について説明する。図6は、第2方向判定部が行う方向判定処理手順を示すフローチャートである。
表抽出部1031は、画像情報から表情報を抽出する(ステップS601)。特殊領域抽出部1032は、表抽出部1031によって抽出された表情報の内部の網掛領域を抽出する(ステップS602)。一例として、網掛領域の小ドットを抽出し、抽出された小ドットの領域の大きさに基づいて網掛領域を判定する特許第3566738号公報に記載された方法によって網掛領域を抽出することができる。
次に、特殊領域抽出部1032は、表抽出部1031によって抽出された表情報の内部の白黒反転領域、すなわちベタ領域を抽出する(ステップS603)。ベタ領域の抽出方法に一例としては、区切線を認識してベタ塗り領域を検索することによってベタ塗り領域を抽出する特開2001−14468号公報を参照する。方向判定部1033は、網掛領域または白黒反転領域の特徴によって文書画像情報の方向を判定する(ステップS604)。
文書画像情報の方向の判定方法は、図4に示したフローチャートと同様で4つの特徴のいずれかを満たしているか否かを判断する。具体的には、(1)左端のフレームが網掛領域または白黒反転領域である(2)右端のフレームが網掛領域または白黒反転領域である(3)上端のフレームが網掛領域または白黒反転領域である(4)下端のフレームが網掛領域または白黒反転領域である、のいずれかである。
図7は、文書画像情報の方向を判定する画像情報の第1の例を示す説明図である。図7のように上部のフレームが白黒反転領域である場合には、条件(3)を満たしているため、文書方向は上方向または右方向となる。図8は、文書画像情報の方向を判定する画像情報の第2の例を示す説明図である。図8のように上部のフレームが網掛領域である場合には、条件(3)を満たしているため、文書画像情報の方向は上方向または右方向となる。
図9は、文書画像情報の方向を判定する画像情報の第3の例を示す説明図である。図9に示す例では、上部の項目欄のフレームをまとめた“場所”のフレームを設けている。上端のフレームは、罫線の間隔が他のフレームと異なって特徴があるため、文書画像情報の方向の判定に用いることができる。図10は、文書画像情報の方向を判定する画像情報の第4の例を示す説明図である。図10に示す例では、左部の項目欄の一部のフレームをまとめた“独身”のフレームを設けている。左端のフレームの罫線の間隔が他のフレームと異なって左端のフレームに特徴があるため、文書画像情報の方向の判定に用いることができる。
図11は、文書画像情報の方向を判定する画像情報の第5の例を示す説明図である。この場合は、上端の項目欄のフレームを囲む線は実線で、値が設定されているフレームを囲む線は点線で構成されている。上端および左端のフレームは、罫線の線種が他のフレームと異なり、特徴があるため、文書画像情報の方向の判定に用いることができる。図12は、文書画像情報の方向を判定する画像情報の第6の例を示す説明図である。図12に示す例では、表の左右両端の罫線がなく、表の左右両端の罫線を除外した罫線単位で特徴を捉えることによって文書画像情報の方向を判定することができる。表の左右両端の罫線を除外して最外部の罫線の線種を見ると、左部と上部の線種は実線で、他は点線であり上端および左端のフレームに特徴があるため、文書画像情報の方向の判定に用いることができる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。本発明が適用される画像処理装置の構成例について、第1の実施の形態を異なる部分を説明する。他の部分については第1の実施の形態と同様であるので、上述した説明を参照し、ここでの説明を省略する。図13は、第2の実施の形態にかかる画像処理装置の構成を示すブロック図である。
本実施の形態にかかる画像処理装置200は、画像情報取得部101と、第1方向判定部202と、第2方向判定部203と、方向補正部104と、画像情報出力部105と、を備えている。ここで、画像情報取得部101と、方向補正部104と、画像情報出力部105の構成、機能は、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
第1方向判定部202は、第1の実施の形態で説明した第2方向判定部103と同様の処理を行うものである。第1方向判定部202は、画像情報から表情報を抽出し、抽出された表情報の特徴から文書画像情報の方向を2方向に限定するものである。第1方向判定部202は、本発明における方向限定手段を構成するものである。
第2方向判定部203は、第1の実施の形態で説明した第1方向判定部102と同様の処理を行うものである。第2方向判定部203は、第1方向判定部202によって2方向に限定された文書画像情報の方向の確信度を判定し、判定された2方向の確信度から文書画像情報の方向を判定するものである。第2方向判定部203は、本発明における方向判定手段を構成するものである。
次に、上述したように構成されている画像処理装置による方向判定・補正処理について説明する。図14は、画像情報取得部、第1方向判定部、第2方向判定部、方向補正部、画像情報出力部が行う方向判定・補正処理手順を示すフローチャートである。
画像情報取得部101は、画像情報を取得する(ステップS1401)。第1方向判定部102は、方向判定処理1により文書画像情報の方向を2方向の限定する(ステップS1402)。具体的には、第1の実施の形態において図4または図6のフローチャートを用いて説明した方向判定処理2と同様の処理であるので、上述した説明を参照し、ここでの説明を省略する。
次に、第2方向判定部203は、方向判定処理2により文書画像情報の上下左右方向それぞれの確信度を判定する(ステップS1403)。具体的には、第1の実施の形態において図3のフローチャートを用いて説明した方向判定処理1と同様の処理であるので、上述した説明を参照し、ここでの説明を省略する。なお、図3のフローチャートでは、90度ずつ4回回転してマッチングを行ったが、ここでは限定された2方向についてマッチングを行う。第2方向判定部203は、方法判定処理1で限定された2方向について、確信度が所定の閾値以上であるか否かを判断する(ステップS1404)。
確信度が所定の閾値以上であると判断した場合は(ステップS1404:Yes)、第2方向判定部203は確信度が最も高い方向を文書画像情報の方向と判定する(ステップS1405)。方向補正部104は、判定された方向に従って画像情報を回転して補正する(ステップS1406)。確信度が所定の閾値以上でないと判断した場合は(ステップS1404:No)、第2方向判定部203は文書画像情報の方向が不明と判定する(ステップS1407)。画像情報出力部105は、画像情報を画面やプリンタに出力する(ステップS1408)。
このように、第1の方向判定処理で文書画像情報の方向を2方向に絞込み、第2の方向判定処理によって判定した確信度を用いてさらに文書画像情報の方向を判定することによって、文書画像情報の方向の判定の精度を上げることができる。また、文書画像情報は判定された方向に従って回転されて補正されるため、画面に表示する際にユーザが見やすい方向、すなわち文字が正立するように表示することができる。また、印刷においても、一定の方向で印刷することができる。
なお、第2方向判定部203は、第1方向判定部202によって2方向に限定された文書画像情報の方向の確信度を判定しているが、4方向それぞれの確信度を判定し、判定された4方向の確信度と第1方向判定部202によって限定された2方向から文書画像情報の方向を判定してもよい。
図15は、第1および第2の実施の形態にかかる画像処理装置のハードウェア構成を示す説明図である。図15に示すハードウェア構成は、本実施の形態にかかる処理をマイクロプロセッサ等のデジタル処理によって実行するものである。図15に示すように、画像処理装置100は、PCなどのコンピュータであり、画像処理装置100の各部を制御するCPU(Central Processing Unit)1502、CPU1502を起動するためのプログラムが記憶されるROM(Read Only Memory)1507、スキャナ1501により読み取られた画像情報やオペレーティングシステム、アプリケーションプログラム等を記憶するハードディスク1503、文字方向識別処理を行うためにハードディスク1503に記憶された画像情報等を一時的に読み出して展開するワークエリアとして機能するRAM(Random Access Memory)1506、画像情報や入力状況等を表示する表示装置1504、画像情報等を印刷する印刷装置1508、CD−ROMなどの各種光情報記録メディアに記憶されたプログラム等を読み取る光ディスクドライブ1505等から構成されており、これらの各部間で送受信されるデータを図示しないバスコントローラが調整して動作する。
スキャナ1501は、文書原稿を光学的に読取り電気信号である画像情報に変換する。CPU1502は、本発明にかかる画像方向判定プログラムを格納してあるROM1507またはハードディスク1503から当該プログラムを読出してワークエリアRAM1506において文書画像情報に対する画像処理を実行する。なお、CD−ROMやFDの記憶媒体からCD−ROM/FDドライブによって当該プログラムを読出して実行してもよい。処理された画像情報は、CPU1502の指示によりハードディスク1503に格納され、必要により表示装置1504に表示され、印刷装置1508によって出力される。
ここで、画像処理装置100は、アプリケーションプログラムとして、文字方向判定プログラムをハードディスク1503に記憶している。この意味で、ハードディスク1503は、画像方向判定プログラムを記憶する記憶媒体として機能する。
また、一般的には、画像処理装置100のハードディスク1503にインストールされるアプリケーションプログラムは、CD−ROMなどの各種光情報記録メディアやFD等の磁気メディア等の記憶媒体に記録され、記憶媒体に記録されたアプリケーションプログラムがハードディスク1503にインストールされる。このため、CD−ROMなどの各種光情報記録メディアやFD等の磁気メディア等の可搬性を有する記憶媒体も、画像方向判定プログラムを記憶する記憶媒体となり得る。さらには、画像方向判定プログラムは、例えば図示しない通信装置を介して外部から取り込まれ、ハードディスク1503にインストールされてもよい。
第1の実施の形態にかかる画像処理装置の構成を示すブロック図である。 画像情報取得部、第1方向判定部、第2方向判定部、方向補正部、画像情報出力部が行う方向判定・補正処理手順を示すフローチャートである。 第1方向判定部が行う方向判定処理手順を示すフローチャートである。 第2方向判定部が行う方向判定処理手順を示すフローチャートである。 文書画像情報の方向を判定する画像情報の一例を示す説明図である。 第2方向判定部が行う方向判定処理手順を示すフローチャートである。 文書画像情報の方向を判定する画像情報の第1の例を示す説明図である。 文書画像情報の方向を判定する画像情報の第2の例を示す説明図である。 文書画像情報の方向を判定する画像情報の第3の例を示す説明図である。 文書画像情報の方向を判定する画像情報の第4の例を示す説明図である。 文書画像情報の方向を判定する画像情報の第5の例を示す説明図である。 文書画像情報の方向を判定する画像情報の第6の例を示す説明図である。 第2の実施の形態にかかる画像処理装置の構成を示すブロック図である。 画像情報取得部、第1方向判定部、第2方向判定部、方向補正部、画像情報出力部が行う方向判定・補正処理手順を示すフローチャートである。 第1および第2の実施の形態にかかる画像処理装置のハードウェア構成を示す説明図である。
符号の説明
100 200 画像処理装置
101 画像情報取得部
102 202 第1方向判定部
103 203 第2方向判定部
104 方向補正部
105 画像情報出力部
1031 表抽出部
1032 特殊領域抽出部
1033 方向判定部

Claims (5)

  1. 文書を示す文書画像情報における上下左右方向それぞれが前記文書の上方向である確信度を、前記文書画像情報から抽出された文字行内部の矩形特徴と辞書に記載された特徴とを比較することにより算出する確信度判定手段と、
    前記確信度判定手段によって算出された上下左右方向すべての前記確信度が所定の閾値未満であると判定され、かつ前記確信度判定手段によって最も高い確信度が算出された第1方向と、2番目に高い確信度が算出された第2方向とが逆方向である場合、前記文書画像情報から抽出された表情報において他の領域とは異なる特徴を有する特殊領域の位置に基づいて、前記文書の上方向が前記第1方向または前記第2方向のいずれであるかを判定するとともに、
    前記確信度判定手段によって算出された上下左右方向いずれか1つの前記確信度が所定の閾値以上であると判定された場合、前記確信度が最も高い方向を前記文書の上方向であると判定する方向判定手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記方向判定手段は、さらに前記画像情報から抽出した表の項目欄のうち他の項目欄とは異なる特徴を有する項目欄の位置に基づいて、前記文書の上方向が前記第1方向または前記第2方向のいずれであるかを判定すること、を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記方向判定手段は、さらに前記画像情報から抽出した表の罫線のうち他の羅線とは異なる特徴を有する羅線の位置に基づいて、前記文書の上方向が前記第1方向または前記第2方向のいずれであるかを判定すること、を特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 文書を示す文書画像情報における上下左右方向それぞれが前記文書の上方向である確信度を判定する確信度判定ステップと、
    前記確信度判定ステップにおいて判定された上下左右方向すべての前記確信度が所定の閾値未満であると判定され、かつ前記確信度判定ステップによって最も高い確信度が算出された第1方向と、2番目に高い確信度が算出された第2方向とが逆方向である場合、前記文書画像情報から抽出された表情報において他の領域とは異なる特徴を有する特殊領域の位置に基づいて、前記文書の上方向が前記第1方向または前記第2方向のいずれであるかを判定する方向判定ステップと、
    を有することを特徴とする画像方向判別方法。
  5. 請求項に記載された画像方向判別方法をコンピュータに実行させることを特徴とする画像方向判別プログラム。
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