JP4865508B2 - 調芯機構 - Google Patents
調芯機構 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4865508B2 JP4865508B2 JP2006297925A JP2006297925A JP4865508B2 JP 4865508 B2 JP4865508 B2 JP 4865508B2 JP 2006297925 A JP2006297925 A JP 2006297925A JP 2006297925 A JP2006297925 A JP 2006297925A JP 4865508 B2 JP4865508 B2 JP 4865508B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- casing
- key
- inner member
- alignment mechanism
- inner casing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Description
しかし、試運転した結果、車室や軸受台の変形、ロータの自重撓み等が予測と異なる場合には、内車室および翼環の垂直方向および幅方向の調芯を再度調整しなければならなくなる。ただし、内車室および翼環の幅方向位置を再調整する頻度は、相対的に少ない。したがって、垂直方向の調芯が主な再調整作業となる。
そして、このような場合には、キーを新しく作り直し、新しい寸法に削ったキーに取り替えなければならず、内車室および翼環の調芯作業に時間がかかり、また、コストも増加してしまうといった問題点があった。
本発明に係る調芯機構は、半径方向内側に位置する内側部材を、この内側部材を周方向に沿って取り囲むように配置された外側部材に対して調芯させる調芯機構であって、前記内側部材の垂直方向の位置決めを無段階で行う垂直方向位置決め手段を備えており、前記内側部材が載置されるとともに、水平方向に対して斜めに延在する斜材を備え、前記斜材を水平方向に移動させることにより、垂直方向の位置決めを行い、前記内側部材が載置される前記斜材の上面と水平面とのなす角が、前記内側部材の摩擦角以上とされている。
このような調芯機構によれば、内側部材の垂直方向における調芯が、無段階で行われることとなる。すなわち、調芯作業時(例えば、組立調整時)に、垂直方向位置決め手段により内側部材が垂直方向に無段階に移動させられて、所望の位置で位置決めされることとなる。
これにより、内側部材の垂直方向の位置決めを容易かつ迅速に行うことができ、調芯作業の効率化を図ることができて、作業時間の短縮化を図ることができる。
また、従来のように、調芯作業を行うたびに新しいキー(ライナ)を用意する必要がないので、調芯作業に要するコストと作業時間を大幅に短縮することができる。
また、このような調芯機構によれば、斜材を水平方向に移動させると、これにともなって斜材の上(より詳しくは斜材の上面)に載置された内側部材を垂直方向に移動させられて、これにより内側部材の垂直方向の位置決めが行われることとなる。
さらに、このような調芯機構によれば、内側部材の軸方向への移動が防止されることとなるので、内側部材を常に調芯された所望の位置に保持することができる。
このような調芯機構によれば、例えば、回転機械が停止している状態、または起動直後等のガス圧が低い状態においても、内側部材の低圧側端面と、外側部材の高圧側端面とが常に当接した状態、すなわち、内側部材の低圧側端面と、外側部材の高圧側端面との間が常にシールされた状態に保持されることとなる。
図1は本実施形態に係る調芯機構1をタービン(以下、「ガスタービン」という。)100に適用した一具体例を示す概略構成図、図2は図1のII−II矢視断面図、図3は図2のIII−III矢視断面図、図4は図3のIV−IV矢視断面図、図5は垂直方向位置決め手段を構成するキーの斜視図である。
また、このガスタービン100は、外周に動翼101a,103aが立設されたロータ104と、内周に静翼101b,103bが立設された車室105とを備えている。
車室105は、上部車室105aと下部車室105bとで構成され、ロータ104の外周を覆うことによって、動翼101aと静翼101bとがロータ104の軸方向に交互に配列された圧縮機車室106と、燃焼器102がロータ104の周方向に等間隔に配列された燃焼器車室107と、動翼103aと静翼103bとがロータ104の軸方向に交互に配列されたタービン車室108とを形成する。
なお、図面の簡略化を図るため、図2には、上部車室105a、下部車室105b、および調芯機構1以外のものを図示していない。
第1の水平方向位置決め手段4は、上部外車室110の板厚方向に穿設された平面視円形状を呈する貫通孔6と、上部内車室111の外周面に設けられた平面視でロータ軸方向に長い溝状の長穴形状を呈する凹部7と、これら貫通孔6および凹部7に嵌入されるピン8とを備えている。また、貫通孔6および凹部7は、ピン8の外径と略同じ大きさの溝幅を有するように形成されている。ピン8の断面形状は、円形断面の一部が2本の平行な弦でカットされた形状であってもよい。この場合、ピン8の平行な弦の外壁面が凹部7の内壁面に嵌入するように形成される。
第2の水平方向位置決め手段5は、第1の水平方向位置決め手段4と同様に、下部外車室112の板厚方向に穿設された平面視円形状を呈する貫通孔6と、下部内車室113の外周面に設けられた平面視でロータ軸方向に長い溝状の長穴形状を呈する凹部7と、これら貫通孔6および凹部7に嵌入されるピン8とを備えている。
垂直方向位置決め手段3は、車室105(図1参照)の両側部、すなわち、上部車室105aと下部車室105bとの接合部近傍に設けられている。垂直方向位置決め手段3は、下部外車室112の側方上端部に位置する内周面に設けられて、平面視矩形形状を呈する(図3参照)とともに、断面視矩形形状を呈する(図4参照)キー溝10と、このキー溝10内に収められて(収容されて)、(ロータ104の)軸方向に往復移動するキー11と、下部内車室113の側方上端部に位置する外周面に設けられて、キー11の一部を摺動可能に受け入れる溝部12とを備えている。
なお、この角度設定は、厳密に摩擦角以上を指定するものではない。通常、内部車室や翼環では、動作流体の流れによりロータ軸方向に荷重が働き、上部内車室111および下部内車室113は、運転が開始されると速やかに下流に押し付けられ、定位置に着座する(従来の水平キー上に載っている場合でも、例えば取付け溝内の遊びで上流側に偏って位置していても、運転が開始されると摩擦に抗して下流の定位置に着座する)。傾斜角を下流側へ滑る方向に設けることは着座を助けるという意味と、傾斜角が摩擦角以上であれば運転開始から安定して定位置に着座できるので、更に好ましいといえる。
貫通孔17は、軸方向と直交する方向よりも軸方向に大きく穿設された、軸方向に沿って延びる平面視長穴状を呈する孔であって、キー固定用ボルト18を弛めた状態で、キー11が軸方向に沿って往復移動できるように形成されている。
まず、キー固定用ボルト18を弛めて、ボルトヘッド18bの下端面とキー11の上端面との間に隙間ができるようにする。
つづいて、下部内車室113が、垂直方向において所望の位置にくるように、一方のキー位置調整用ボルト19を弛めていくとともに、他方のキー位置調整用ボルト19を締め付けていき、キー11を軸方向に沿って移動させることにより、下部内車室113を軸方向と直交する方向(すなわち、垂直方向)に移動させる。
下部内車室113が、所望の位置の位置にきたら、ボルトヘッド19bがキー溝10の側面を押圧するように、キー位置調整用ボルト19をそれぞれ弛める方向に回してキー11が軸方向に移動しないように固定する。
最後に、キー固定用ボルト18をそれぞれ締める方向に回して、キー11を下部外車室112に対して完全に(堅固に)固定する。
これにより、上部内車室111および下部内車室113の垂直方向の位置決めを容易かつ迅速に行うことができ、調芯作業の効率化を図ることができて、作業時間の短縮化を図ることができる。
また、従来のように、調芯作業を行うたびに新しいキー(ライナ)を用意する必要がないので、調芯作業に要するコストと作業時間を大幅に短縮することができる。
これにより、上部内車室111および下部内車室113の軸方向(より詳しくは軸方向高圧側)への移動を防止することができ、上部内車室111および下部内車室113を常に調芯された所望の位置に保持することができる。
3 垂直方向位置決め手段
100 ガスタービン(回転機械)
110 上部外車室(外側部材)
111 上部内車室(内側部材)
112 下部外車室(外側部材)
113 下部外車室(内側部材)
Claims (3)
- 半径方向内側に位置する内側部材を、この内側部材を周方向に沿って取り囲むように配置された外側部材に対して調芯させる調芯機構であって、
前記内側部材の垂直方向の位置決めを無段階で行う垂直方向位置決め手段を備えており、
前記内側部材が載置されるとともに、水平方向に対して斜めに延在する斜材を備え、
前記斜材を水平方向に移動させることにより、垂直方向の位置決めを行い、
前記内側部材が載置される前記斜材の上面と水平面とのなす角が、前記内側部材の摩擦角以上とされていることを特徴とする調芯機構。 - 前記内側部材の低圧側端面と、前記外側部材の高圧側端面とが、常に当接した状態となるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の調芯機構。
- 請求項1または2に記載の調芯機構を具備してなることを特徴とする回転機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006297925A JP4865508B2 (ja) | 2006-11-01 | 2006-11-01 | 調芯機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006297925A JP4865508B2 (ja) | 2006-11-01 | 2006-11-01 | 調芯機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008115720A JP2008115720A (ja) | 2008-05-22 |
JP4865508B2 true JP4865508B2 (ja) | 2012-02-01 |
Family
ID=39501877
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006297925A Active JP4865508B2 (ja) | 2006-11-01 | 2006-11-01 | 調芯機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4865508B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8142150B2 (en) * | 2009-03-06 | 2012-03-27 | General Electric Company | Alignment device for gas turbine casings |
US8662830B2 (en) * | 2010-06-11 | 2014-03-04 | General Electric Company | Adjustable support apparatus for steam turbine nozzle assembly |
WO2019182611A1 (en) * | 2018-03-23 | 2019-09-26 | Siemens Energy, Inc. | Adjustable torque pin |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CH589799A5 (ja) * | 1975-07-04 | 1977-07-15 | Bbc Brown Boveri & Cie | |
JPS6189902A (ja) * | 1984-10-08 | 1986-05-08 | Toshiba Corp | 蒸気タ−ビンのノズルダイアフラム用支持装置 |
JPH10299411A (ja) * | 1997-04-28 | 1998-11-10 | Toshiba Corp | 蒸気タービンノズル支持装置 |
-
2006
- 2006-11-01 JP JP2006297925A patent/JP4865508B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008115720A (ja) | 2008-05-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5736443B1 (ja) | 可変静翼機構 | |
JP4450608B2 (ja) | 排気ガスタービンハウジング | |
JP5221019B2 (ja) | ガスタービンエンジンの組立方法および組立装置 | |
US8215902B2 (en) | Scalable high pressure compressor variable vane actuation arm | |
CA2503930C (en) | Gas turbine engine variable vane assembly | |
JP5143465B2 (ja) | ターボ機械の可変ピッチのステータブレード | |
US9702258B2 (en) | Adjustable transition support and method of using the same | |
JP4869042B2 (ja) | ガスタービンエンジンの組立方法及び装置 | |
CN102619575A (zh) | 涡轮机组维护组件 | |
US20130294907A1 (en) | Tubular housing for a turbomachine | |
JP2010019252A (ja) | 段付きスペーサを有する可変ジオメトリのベーンリング組立体 | |
US6209198B1 (en) | Method of assembling a variable stator vane assembly | |
JP4865508B2 (ja) | 調芯機構 | |
JP2004162536A (ja) | タービンケーシングの位置決め機構 | |
US8011110B2 (en) | Centering mechanism | |
WO2009118956A1 (ja) | ガスタービン及びガスタービンの燃焼器挿入孔形成方法 | |
KR102027199B1 (ko) | 가변 베인 구동장치 및 이를 포함하는 가스터빈 | |
KR20180122937A (ko) | 터보차저 | |
US9885386B2 (en) | Bearing assembly | |
JP2021124106A (ja) | タービンホイール | |
JP2005307970A (ja) | タービン仕切板及びそれを備えたタービン | |
JP7194826B2 (ja) | ガスタービンエンジンの中間フレーム部と、関連してロータの半径方向隙間を調整する方法 | |
KR102120116B1 (ko) | 캐스트 팁을 구비한 가스 터빈의 터빈 블레이드 | |
EP2877727B1 (en) | Top hat bearing retainer for variable vane actuator | |
KR102317807B1 (ko) | 가스 터빈 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090908 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110607 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110805 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111018 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111110 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141118 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4865508 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141118 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |