JP4865023B2 - Mmse等化器 - Google Patents

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Description

本発明はMMSE等化器を対象とする。より詳細には、本発明は、様々なユーザからの信号が同期的に受信されない条件下で動作するブロックCDMAシステムのための線形MMSE等化器、および低複雑度の周波数領域線形MMSE等化器を対象とする。
符号分割多元接続(CDMA)は、ネットワークにおいて複数のユーザを同時にサポートするのに使用される一般的な多元接続技術である。直接シーケンス(DS)CDMA、マルチキャリア(MC)CDMA、サイクリックプリフィックス(CP)CDMA、およびチップインターリーブ、ブロック拡散(CIBS)CDMAを含む多種多様なCDMA方式が存在する。これらの種類に加えて、CDMAシステムにおいては、多くの場合、既知のレイク受信機、干渉除去受信機、通信路等化を利用する受信機といった、多くの受信機アーキテクチャを使用することができる。
CDMA方式の中には干渉制限を受けるものもある。すなわち、ネットワーク内のユーザ数が増大するにつれて、各ユーザが引き起こす残留干渉が最終的にはネットワークに不具合を生じさせて、同時多元接続をほぼ不可能にする。この残留干渉は一般には、ユーザ間の直交性の喪失から生じるものであり、これが生じるのは主に、通信路が時間的に分散されているときである。いわゆる「一般化MC−CDMA」(GMC−CDMA)、CIBS−CDMA、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA:DFT拡散OFDMとしても知られる)、スループット効率のよいブロックCDMAシステム、および構成可能な方式を含む、ブロックCDMAシステムにおける最近のいくつかの進展は、マルチユーザ間干渉(MUI)フリーの伝送技術をもたらしている。
参照により本明細書に組み込まれる特許文献1には、無線通信のためのCDMA送受信機技術が開示されている。
やはり参照により本明細書に組み込まれる特許文献2では、チップインターリーブ、ブロック拡散マルチユーザ通信が提案されている。
参照により本明細書に組み込まれる非特許文献1には、いわゆる「一般化MC−CDMA」(GMC−CDMA)システムの一例が記載されている。
参照により本明細書に組み込まれる非特許文献2には、CIBS−CDMAを使用したシステムが記載されている。
参照により本明細書に組み込まれる非特許文献3、および、やはり参照により本明細書に組み込まれる非特許文献4には、DFT拡散OFDMを使用したシングルキャリア周波数分割多元接続が記載されている。
参照により本明細書に組み込まれる非特許文献5には、スループット効率のよいブロックCDMAシステムが提案されている。
MUIフリーのシステムにおいては、理論的には、所与の最大数までの任意の数のユーザが、システム性能のいかなる低下も生じさせずに、同時に送信を行うことができる。この許容されるユーザの最大数を超えると、システムは、他のCDMAシステムと同様に干渉制限を受けるようになる。
特許文献3、および、非特許文献6には、設定可能なCDMA方式が開示されている。これらの技術は、マルチユーザ間干渉(MUI)フリーの伝送技術をもたらしている。これらのシステムにおいては、理論的には、所与の最大数までの任意の数のユーザが、システム性能にいかなる低下も生じさせずに、同時に送信を行うことができる。この許容されるユーザの最大数を超えると、システムは、他のCDMAシステムと同様に干渉制限を受けるようになる。
多くの従来技術のシステムは、ブロックCDMA技術を使用して、MUIフリーおよびブロック間干渉(IBI)フリーの伝送を提供することができるが、これを達成し得るのは一般に、受信機において各ユーザの完全な同期が達成され得るときに限られる。実際には、異なるユーザ間の信号受信は、通常、伝送の遅延または通信路からの遅延により完全に同期させることができない。この結果、残留するMUIおよびIBIが生じることになる。非特許文献7において、著者らは、BS−CDMAシステムにおいて非同期受信の影響を緩和するのに使用され得るサイクリックプリフィックスおよびサイクリックポストフィックス(またはサフィックス)の使用に基づく方法を提案している。しかし、この手法は、長く、頻繁に間隔を置いた、巡回拡張の追加オーバーヘッドを必要とし、よってシステムの帯域幅が制限される。
米国特許出願公開第2004120274号明細書 米国特許出願公開第2002126740号明細書 英国特許出願公開第2433397(A)号明細書
「無線マルチキャリア通信(Wireless multicarrier communications)」、Zhendao Wang、Giannakis, G.B.、シグナル・プロセッシング・マガジン(Signal Processing Magazine)、第17巻、第3号、29〜48頁、2000年5月 Shengli Zhou、Giannakis, G.B.、Le Martret, C.、「チップインターリーブ、ブロック拡散符号分割多元接続(Chip-interleaved block-spread code division multiple access)」、IEEEトランザクションズ・オン・コミュニケーションズ(IEEE Transactions on Communications)、第50巻、第2号、235〜248頁、2002年2月 「EUTRAアップリンクに周波数ホッピングを用いる分散FDMAおよび局所FDMAの性能比較(Performance comparison of distributed FDMA and localised FDMA with frequency hopping for EUTRA uplink)」、NECグループおよびNTTドコモ、TSG RAN WG1ミーティング42 R1−050791、2005年8月 「OFDM−FDMAアップリンクシステムのための低複雑度送信機構造(A low complexity transmitter structure for OFDM-FDMA uplink systems)」、D. Galda、H. Rohling、IEEE車両技術会議(VTC)会報(Proceedings of the IEEE Vehicular Technology Conference (VTC))、第4巻、1737〜1741頁、2002年5月 S. Tomasin、F. Tosato、「スループット効率のよいブロック拡散CDMA:シーケンス設計および性能比較(Throughput Efficient Block-Spreading CDMA: Sequence Design and Performance Comparison)」、IEEEグローバル通信会議(Globecom)会報(Proceedings of the IEEE Global Telecommunications Conference (Globecom))、2005年11月〜12月 J. P. Coon、「最大ユーザサポートおよび周波数領域等化を用いた事前符号化ブロック拡散CDMA(Precoded Block-Spread CDMA with Maximum User Support and Frequency-Domain Equalization)」、IEEE通信に関する国際会議(ICC)会報(Proc. of the IEEE International Conference on Communications (ICC))、グラスゴー、2007年 「周波数領域等化を用いた巡回拡張CDMAシステムのための簡略化された送受信機構造(A simplified transceiver structure for cyclic extended CDMA system with frequency domain equalization)」、Xiaoming Peng、Francois Chin、T.T. Tjhung、A.S. Madhukumar、車両技術会議2005会報(Proc. Of the Vehicular Technology Conference, 2005)、第61回IEEE VTC2005-Spring、2005年6月、1753〜1757頁
本発明によれば、複数の非同期受信信号を、上記受信信号間の時間遅延を考慮に入れることにより同時に等化するように構成された、ブロック拡散符号分割多元接続(CDMA)システムが提供される。したがって、同期受信のために設計されている既知のMMSE等化器と比べると、本MMSE等化器は、操作するすべての信号が同時に受信されるという前提に基づいて動作するのではなく、非同期受信によって生じる残留MUIおよびIBIのさらなる最小化または除去を可能にするものである。この等化器は、異なるユーザからの信号が同時に受信されない場合にMUIおよびIBIを考慮に入れることを可能にする行列に基づいて動作する線形周波数領域MMSE等化器とすることができる。
非同期受信のためのMMSE等化器の動作を特徴付ける一般的なやり方は、
Figure 0004865023
とすることができ、式中、
Figure 0004865023
は等化器であり、Mはユーザの総数であり、σm,i は第mのユーザの第iの送信ブロックの信号電力を表わし、FはFFT行列であり、F−1はIFFT行列であり(F−1=Fであり、以下においては区別なく使用する)、
Figure 0004865023
は、第1列に第mのユーザによって使用される通信路の時間領域通信路タップを含む、Pをブロック長とする第mのユーザのP×P巡回通信路行列を表わし、σ は雑音分散であり、IはP×P単位行列であり、Wはユーザ間の非同期受信によるMUIおよびIBIを考慮に入れることを可能にするP×P行列を表わす。(・)はエルミート転置を表わし、(・)−1は逆行列を表わす。
特許文献1および特許文献2と比べると、この式に従って動作する等化器は、より低いオーバーヘッドで算出できること、および(実際にはほとんどの場合に使用される)非同期ネットワークにおけるより優れた性能の利益を受ける。低オーバーヘッドの利点は、提案のBS−CDMAシステムが非冗長プリコーディングを利用するのに対して、特許文献1および特許文献2に開示されている方法は、プリコーディングプロセスの間に冗長性を導入するということによるものである。上記式に従って動作する等化器は、信号受信の際の遅延を特に考慮に入れるため、非同期ネットワークにおいてより優れた性能を示す。これは、特許文献1および特許文献2においては当てはまらない。
また、提案の等化器がより低いオーバーヘッドから利益を受けるのは、提案の発明では非冗長プリコーディングを利用することができ、ただ1つのサイクリックプリフィックス(またはゼロパディング拡張)だけが用いられるためでもある。これに対して、非特許文献7におけるプリコーディングは、長いサイクリックを挿入する形で冗長性を導入し,これは単に非同期受信を緩和するためのバッファとして使用されるにすぎない。
行列Wは、いくつかの異なる形を取ることができ、例えば、等化器の様々なユーザ固有の通信路タップの表現を備えてもよい。1つの一般的な構成において、行列Wは、
Figure 0004865023
の形を取り、式中、
は同期ユーザの逆拡散行列であり、
は同期ユーザからの信号の到来後に信号が到来する発信元ユーザの数であり、
は同期ユーザからの信号の到来前に信号が到来する発信元ユーザの数であり、
σa,iとσb,iは、それぞれ、第a/第bのユーザの第iの送信ブロックの信号電力を表わし、
4,aは、第1行が、
Figure 0004865023
である上三角テプリッツ行列であり、
Δ2,bは、第1列が、
Figure 0004865023
である下三角テプリッツ行列であり、
Lは通信路長であり、
τは、第aのユーザからの信号の受信と同期ユーザからの対応する信号の受信との間の遅延であり、
τは、第bのユーザからの信号の受信と同期ユーザからの対応する信号の受信との間の遅延であり、
CPは使用されるサイクリックプリフィックスの長さであり、
(i)とh(i)は、それぞれ、第aのユーザと第bのユーザの第iの通信路タップを表わし、下付き文字aは、このユーザの受信信号が同期ユーザの受信信号の到来後に到来するユーザに使用され、下付き文字bは、このユーザの受信信号が同期ユーザの受信信号の到来前に到来するユーザに使用され、
とcは、それぞれ、第aのユーザと第bのユーザの拡散符号であり、
Figure 0004865023
はクロネッカー積を表わす。
これに代えて、または、これに加えて、MMSE等化器の動作は、等化が、独立同一分布の通信路インパルス応答タップを有する通信路についてのものであるようにすることもできる。この場合、行列Wは、
Figure 0004865023
の形を取ることができ、式中、
γは、最初のl1,a対角要素が
Figure 0004865023
であり、残りがゼロであり、l1,a=L−LCP+τ−1である、サイズP×Pの対角行列であり、
Figure 0004865023
であり、
Ξは、最後のτ対角要素が
Figure 0004865023
である対角行列であり、
Figure 0004865023
であり、
は同期ユーザからの信号の到来後に信号が到来する発信元ユーザの数であり、
は同期ユーザからの信号の到来前に信号が到来する発信元ユーザの数であり、
σa,iとσb,iは、それぞれ、第a/第bのユーザの第iの送信ブロックの信号電力を表わし、
Lは通信路長であり、
τは、第aのユーザからの信号の受信と同期ユーザからの対応する信号の受信との間の遅延であり、
τは、第bのユーザからの信号の受信と同期ユーザからの対応する信号の受信との間の遅延であり、
(i)は、第aのユーザが経験する通信路の第iの時間領域通信路タップを表わし、
(j)は、第bのユーザが経験する通信路の第jの時間領域通信路タップを表わす。
これに代えて、または、これに加えて、MMSE等化器の動作は、Wが非ゼロ対角成分およびゼロ非対角成分を有し、対角成分がすべて同じであるようにすることもできる。この場合、行列Wは、
W=ξI
の形を取ることができ、式中、ξは、γおよびΞの対角要素の平均値とすることができる。ξの他の求め方もある。例えば、ξは、γおよびΞに含まれる対角要素の重み付き和として求めることもできる。
等化器の動作に行列Wを加えることによって達成される1つの効果は、反転される行列の括弧付き項が正則化されることである。これは、例えば不利な通信路条件などにより、
Figure 0004865023
自体が明確に定義されていない状況において有利である。
また本発明は、前述の等化器のいずれかを備えるブロック拡散CDMAシステムのための受信機にも適用される。この受信機はさらに、位相回転復号器および/または受信信号間の時間遅延を推定し、かつ/または設定する手段を備えてもよい。また本発明は、任意のこのような受信機を備えるブロック拡散CDMAシステムにも適用される。このようなCDMAシステムはさらに、離散フーリエ変換(DFT)拡散符号を使用して信号を拡散するように構成された拡散器を有する送信機を備えてもよい。CDMAシステムはさらに、前述の、または別の送信機に位相回転プリコーダを備えてもよい。
また、本発明によれば、ブロック符号分割多元接続(CDMA)システムにおいて受信された信号を等化する方法であって、上記受信信号間の時間遅延を考慮に入れることによって複数の非同期受信信号を等化することを備える方法も提供される。
各信号は、
Figure 0004865023
に従って等化することができ、式中、
Figure 0004865023
は等化器であり、Mはユーザの総数であり、σm,i は第mのユーザの第iの送信ブロックの信号電力を表わし、FはFFT行列であり、F−1はIFFT行列であり、
Figure 0004865023
は、第1列が第mのユーザの時間領域通信路タップを含む、Pをブロック長とする、第mのユーザのP×P巡回行列を表わし、σ は雑音分散であり、IはP×P単位行列であり、Wはユーザ間の非同期受信によるMUIおよびIBIを考慮に入れることを可能にするP×P行列を表わす。
行列Wは、
Figure 0004865023
のような一般形を取ることができ、式中、
は同期ユーザの逆拡散行列であり、
は同期ユーザからの信号の到来後に信号が到来する発信元ユーザの数であり、
は同期ユーザからの信号の到来前に信号が到来する発信元ユーザの数であり、
σa,iとσb,iは、それぞれ、第a/第bのユーザの第iの送信ブロックの信号電力を表わし、
4,aは、第1行が
Figure 0004865023
である上三角テプリッツ行列であり、
Δ2,bは、第1列が
Figure 0004865023
である下三角テプリッツ行列であり、
Lは通信路長であり、
τは、第aのユーザからの信号の受信と同期ユーザからの対応する信号の受信との間の遅延であり、
τは、第bのユーザからの信号の受信と同期ユーザからの対応する信号の受信との間の遅延であり、
CPは使用されるサイクリックプリフィックスの長さであり、
(i)とh(i)は、それぞれ、第aのユーザと第bのユーザの第iの通信路タップを表わし、下付き文字aは、このユーザの受信信号が同期ユーザの受信信号の到来後に到来するユーザに使用され、下付き文字bは、このユーザの受信信号が同期ユーザの受信信号の到来前に到来するユーザに使用され、
とcは、それぞれ、第aのユーザと第bのユーザの拡散符号であり、
Figure 0004865023
はクロネッカー積を表わす。
各信号は、独立同一分布の通信路インパルス応答タップを有する通信路について等化することができる。この場合、行列Wは、
Figure 0004865023
の形を取ることができ、式中、
γは、最初のl1,a対角要素が
Figure 0004865023
であり、残りがゼロであり、l1,a=L−LCP+τ−1である、サイズP×Pの対角行列であり、
Figure 0004865023
であり、
Ξは、最後のτ対角要素が
Figure 0004865023
であり、
Figure 0004865023
である対角行列であり、
は同期ユーザからの信号の到来後に信号が到来する発信元ユーザの数であり、
は同期ユーザからの信号の到来前に信号が到来する発信元ユーザの数であり、
σa,iとσb,iは、それぞれ、第a/第bのユーザの第iの送信ブロックの信号電力を表わし、
Lは通信路長であり、
τは、第aのユーザからの信号の受信と同期ユーザからの対応する信号の受信との間の遅延であり、
τは、第bのユーザからの信号の受信と同期ユーザからの対応する信号の受信との間の遅延であり、
(i)は、第aのユーザが経験する通信路の第iの時間領域通信路タップを表わし、
(j)は、第bのユーザが経験する通信路の第jの時間領域通信路タップを表わす。
さらに、または代替として、行列Wは、
W=ξI
の形を取ることもでき、式中、ξは、γとΞの対角要素の平均値とすることができる。
また本発明は、離散フーリエ変換(DFT)拡散符号を使用して送信前に信号を拡散することと、前述の方法のいずれかを使用して受信信号を等化することとを備える信号を送信する方法にも適用される。
また本発明は、位相回転事前プリコーダを使用して送信前に信号をプリコーディングすることと、前述の方法のいずれかを使用して受信信号を等化することとを備える信号を送信する方法にも適用される。
また本発明は、前述の、受信信号を等化し、位相回転復号器を使用して受信信号を復号する方法のいずれかを含む信号受信方法にも適用される。
多数のユーザについて受信されたデータブロックのシーケンスを示す図である。 既知の送信側システムおよび受信側システムを示す図である。 指数減衰通信路上で送信する16ユーザについて、15ユーザの信号が同期ユーザから受信される信号の後で受信される場合の、既知の同期MMSE等化器の性能と本発明による第1の非同期MMSE等化器の性能とを比較した図である。 指数減衰通信路上で送信する16ユーザについて、15ユーザの信号が同期ユーザから受信される信号の前に受信される場合の、既知の同期MMSE等化器の性能と本発明による第1の非同期MMSE等化器の性能とを比較した図である。 レイリーフェージング通信路上で送信する16ユーザについて、15ユーザの信号が同期ユーザから受信される信号の後で受信される場合の、既知の同期MMSE等化器の性能と本発明による第1の非同期MMSE等化器の性能とを比較した図である。 レイリーフェージング通信路上で送信する16ユーザについて、15ユーザの信号が同期ユーザから受信される信号の前に受信される場合の、既知の同期MMSE等化器の性能と本発明による第1の非同期MMSE等化器の性能とを比較した図である。 指数減衰通信路上で送信する16ユーザについて、15ユーザの信号が同期ユーザから受信される信号の後で受信される場合の、既知の同期MMSE等化器の性能と本発明による第2の非同期MMSE等化器の性能とを比較した図である。 指数減衰通信路上で送信する16ユーザについて、15ユーザの信号が同期ユーザから受信される信号の前に受信される場合の、既知の同期MMSE等化器の性能と本発明による第2の非同期MMSE等化器の性能とを比較した図である。 レイリーフェージング通信路上で送信する16ユーザについて、15ユーザの信号が同期ユーザから受信される信号の後で受信される場合の、既知の同期MMSE等化器の性能と本発明による第2の非同期MMSE等化器の性能とを比較した図である。 レイリーフェージング通信路上で送信する16ユーザについて、15ユーザの信号が同期ユーザから受信される信号の前に受信される場合の、既知の同期MMSE等化器の性能と本発明による第2の非同期MMSE等化器の性能とを比較した図である。 指数減衰通信路上で送信する16ユーザについて、15ユーザの信号が同期ユーザから受信される信号の前に受信される場合の、既知の同期MMSE等化器の性能と本発明による第3の非同期MMSE等化器の性能とを比較した図である。
受信機において完全な同期が前提とされているときの、ブロック拡散CDMAシステムにおける第mのユーザについての従来のMMSE等化器の動作は、
Figure 0004865023
と記述することができ、式中、
Figure 0004865023
は等化器であり、Mはユーザの総数であり、σm,i は第mのユーザの第iの送信ブロックの信号電力を表わし、FはFFT行列であり、F−1はIFFT行列であり、
Figure 0004865023
は、Pをブロック長とする、第mのユーザのP×P巡回通信路行列を表わし、σ は雑音分散であり、IはP×P単位行列である。FFT行列はユニタリ行列であるため、これの逆F−1はこれのエルミート転置に相当し、よって、F=F−1である。以下ではこれら2つの表記法を区別なく使用する。
前述のように、このような従来のブロック拡散CDMAシステムの動作は、CDMAシステムの各ユーザから受信される信号が同期的に受信されるという前提に基づくものである。ブロックCDMAシステムがこの条件を満たすように動作し得る場合には、このような従来の等化器は、マルチユーザ干渉(MUI)およびブロック間干渉(IBI)を生じずに動作することができる。特に、ユーザ間の信号受信が同期されると、従来のゼロフォーシング(ZF)等化器またはMMSE等化器を使用してシンボル間干渉を抑制することができる。
信号受信を完全に同期させることのできない実際の場合においては、例えば、サイクリックプリフィックスLCPの長さが、通信路遅延スプレッドおよび所与のユーザの受信に際しての遅延をカバーするのに十分な長さでないときなどに、MUIおよびIBIが発生し得る。すなわち、Lを離散的通信路の長さとし、τを、同期ユーザに対するこの所与のユーザの遅延の絶対値とすると、LCP<L+τであるときに、このユーザのMUIおよびIBIが発生することになる。
図1に、それぞれ、第1、第2、第3から第mまでの各ユーザから受信された3つのデータブロック10/20/30/40を示す。第1のユーザは、第2から第mまでのユーザからの信号の到来が測定される基礎となる時間フレームを提供するものとみなす。この例では、第1のユーザを同期ユーザと呼ぶ。2つのシナリオを示す。第1のシナリオでは、ユーザからの信号は、同期ユーザからの信号が受信される前に受信される。第2のシナリオでは、信号は、同期ユーザからの信号が受信された後で受信される。同期ユーザからの信号の受信と第kのユーザからの信号の受信との間の時間遅延をτとする。τは正または負とすることができる。すべてのユーザについて、τがシンボル区間の整数倍、例えば、Tを1つの時間領域シンボルの期間とする、τ=±T、±2T、…である場合が考慮される。特に、離散的信号が考慮され、T=1とすると、τは整数値を取り、τ=±1、±2、…である。
図1からわかるように、一部のユーザ、この場合には第2のユーザと第3のユーザからの信号は、同期ユーザからの信号より早く受信される。第2のユーザの場合、信号20が負の時間遅延τを伴って受信される。これに対して第mのユーザからの信号40は、正の時間遅延τを伴って受信される。
図2には従来のブロック拡散CDMAシステムの一例を構成する送信側システムおよび受信側システムが示される。図2に示す送信側システムおよび受信側システムは、参照により全体が本明細書に組み込まれる特許文献3に開示されているシステムに対応するものである。
図1に示す動作条件下では、(1)で示す従来の等化器を使用すると、不完全な同期(または非同期受信)によりブロック拡散CDMAシステムのビット誤り率(BER)性能においてエラーフロアが生じることになる。これは、従来の等化器を使用しても、非同期受信によって導入されるMUIおよびIBIを効果的に抑制することができないからである。本発明の各実施形態による等化器は、次式、
Figure 0004865023
に基づいて動作することにより、ユーザ間の非同期受信によるMUIおよびIBIを考慮に入れ、式中、Wはユーザ間の非同期受信によるMUIおよびIBIを考慮に入れることを可能にするP×P行列を表わす。行列Wはいくつかの異なる形を取ることができ、以下でこの例を説明する。
(1)非同期受信のためのMMSE等化器
合計でMユーザを有するブロックCDMAシステムを考える。同期ユーザの信号より遅く到来するNユーザの信号と、同期ユーザの信号の前に到来するNユーザの信号がある場合を考えると、第iの受信ブロックは、
Figure 0004865023
と記述することができ、式中、
m,i、xa,iおよびxb,iは、それぞれ、同期された(第mの)ユーザ、第aのユーザおよび第bのユーザの第iの送信ブロックを表わし、
Figure 0004865023
Figure 0004865023
Figure 0004865023
は、それぞれ、同期された(第mの)ユーザ、第aのユーザおよび第bのユーザのMP×MP巡回通信路行列を表わし、所与のユーザの巡回行列は、第1列にこのユーザの離散的時間領域通信路を含み、
Δl,aは、τを同期ユーザに対する第aのユーザの遅延とする、列MP−(L+τ)+2から列MP−LCPまでにおいてのみ非ゼロエントリを有するMP×MP行列であり、
Figure 0004865023
であり、式中、h(i)は第aのユーザの第iの通信路タップを表わし、
4,aは、第1行に第aのユーザの時間領域通信路の最後のLCP−τ−L+1タップを含む上三角テプリッツ行列であり、すなわち、A4,aの第1行は、
Figure 0004865023
であり、
Δ2,bは、第1列が、第1列の最後のτエントリ上に第bのユーザの最初のτ時間領域通信路タップを有する、すなわち、Δ2,bの第1列が、τを第bのユーザの遅延の絶対値とする場合、
Figure 0004865023
である下三角テプリッツ行列であり、
γは、
Figure 0004865023
であり、τを同期ユーザに対する第bのユーザの遅延とする、MP×MP行列であり、
は、CP除去後の等価の雑音項である。
受信側では、CPの除去後に、逆拡散、FFTを用いた周波数領域への変換、周波数領域等化およびIFFTを用いた時間領域への逆変換が行われ、結果として生じる信号zは以下のように記述することができる。
Figure 0004865023
式中、Dは、第mのユーザ(同期ユーザ)の逆拡散行列であり、
Figure 0004865023
は、第1列が第mのユーザの時間領域通信路タップを含むP×P巡回行列であり、
Figure 0004865023
は、設計する等化器の動作を示し、
m,iは、同期ユーザ、すなわち第mのユーザから送信された第iのブロックであり、
a,iとsb,iは、それぞれ、第aのユーザと第bのユーザから送られた第iのブロックを表わし、
ΛとΛは、対角要素上で第aのユーザと第bのユーザが経験する通信路の周波数領域通信路係数を含む対角行列である。さらに、cとcは、それぞれ、第aのユーザと第bのユーザの拡散符号を表わし、
Figure 0004865023
はクロネッカー積を表わす。
MMSE等化器は、
MSE=ε=E{tr{(s−z)(s−z}} (5)
によって与えられる平均二乗誤差(MSE)を最小にし、式中、sは同期ユーザ、すなわち第mのユーザの第iの送信ブロックである(なお、下付き文字mは簡潔にするために省略されている)。zを有し、設計する等化器(式(4)の
Figure 0004865023
)に関するεの導関数を取ると、計算される導関数が0になるような最適なMMSE等化器が導き出される。これにより、以下のようなユーザ間の非同期受信を考慮する本発明の第1の実施形態によるMMSE等化器を得ることができる。
Figure 0004865023
なお、行列Δ2,bおよび行列A4,aは、通信路タップの値で構成される。また、この実施形態の受信側においては、すべてのユーザの相対的遅延が知られていることが前提とされている。これらの遅延は、例えば、制御通信路と、移動局が基地局にパイロット信号を順次送信し、基地局が各信号ごとの理想的な同期からのタイミングオフセットを決定するためのアルゴリズムとを使用して推定することができる。また、各信号ごとの所定の遅延が、CDMAシステムによって意図的に設定されてもよい。式(6)の等化器は、非同期システムにおけるMSEを最小化する。
式(6)は、Wが
Figure 0004865023
である場合、式(2)に対応するものであることが理解されるであろう。
式(7)に従って動作する等化器は、特定の拡散符号またはプリコーダ/デコーダが使用されるシステムにおける使用だけに限られるものではなく、このような等化器は、任意のプリコーダおよび拡散符号と共に用いることができる。
(2)非同期受信のための低複雑度MMSE等化器
通信路インパルス応答タップが、通信路変動をσ とする独立同一分布(i.i.d.)であると仮定すると、低複雑度MMSE等化器を導き出すことができる。この場合、式(5)で与えられる受信信号のMSEは、データ、雑音、および通信路の確率変数に対する期待値を取ることによって計算される。よって、実際の通信路状況ではなく、通信路の2次統計を使用して等化器が設計される。なお、この場合、低複雑度の利点を活用するために、有利には、離散フーリエ変換(DFT)拡散符号および位相回転プリコーダおよびデコーダが用いられる。
行列A4,aは以下のように分解され得ることが知られている。
Figure 0004865023
式中、Θ1,aは、M−1位置だけ右にシフトさせたM×M単位行列であり、Θ2,aは、第1行が、l=L−1+τ−LCPとする場合、
Figure 0004865023
であるP×P上三角テプリッツ行列である。
さらに、Δ2,bは以下のように分解することができる。
Figure 0004865023
式中、Θ1,aは、M−1位置だけ右にシフトさせたM×M単位行列であり、Θ2,aは、第1列が、
Figure 0004865023
であるP×P下三角テプリッツ行列である。
これらの分解に続いて、MSEを算出することができ、本発明の第2の実施形態による等化器のMSEを最小化する低複雑度等化器を以下のように得ることができる。
Figure 0004865023
式中、γは、最初のl1,a対角要素が
Figure 0004865023
であり、残りがゼロであり、l1,a=L−LCP+τ−1であるサイズP×Pの対角行列であり、
Figure 0004865023
であり、
Ξは、最後のτ対角要素が、
Figure 0004865023
であり、
Figure 0004865023
である対角行列である。
なお、式(8)のγおよびΞは、異なるユーザによる通信路タップを含む。式(8)で示す等化器は、通信路タップがすべてのユーザについて同一である、すなわちh=h=hである場合にも適用されることが理解されるであろう。
式(8)は、Wが
Figure 0004865023
である場合、式(2)に対応するものであることが理解されるであろう。
Figure 0004865023
であるとすると、低複雑度等化器における逆行列を、C−1=[A+FBF−1と記述することができ、式中、Bは以下の形を取る。
Figure 0004865023
なお、Bの対角上の非ゼロエントリの数は、max{l1,a}とmax{τ}の和である。よって、行列積FBFは、以下に示すように、max{l1,a}+max{τ}積に分解することができる。
Figure 0004865023
式(10)の各積において、対角行列はただ1つの非ゼロ値を含む。これを考慮に入れて、各積を、同期ユーザの後に到来するユーザについては、ベクトル積
Figure 0004865023
同期ユーザの前に到来するユーザについては、ベクトル積
Figure 0004865023
で表わすことができ、fはP×P DFT行列の第iの列を表わす。したがって、Cを以下のように書き換えることができる。
Figure 0004865023
式中、
Q=max{l1,a}+max{τ
であり、i=[1,max{l1,a}の場合、
Figure 0004865023
であり、i=[max{l1,a}+1,max{τ}]の場合、
Figure 0004865023
である。
以下の逆行列の補題を使用して逆行列の計算を簡略化することにより、複雑度の低減を達成することができる。
(逆行列の補題)
行列CがC=A+xyと定義された場合、これの逆を以下のように計算することが可能である。
Figure 0004865023
逆行列の補題を適用すると、再帰的手法を用いて、等化器設計において必要とされる逆行列を計算することができる。行列
Figure 0004865023
はQ回の加算に分解され、逆行列は、式(11)をQ回繰り返すことによって計算することができる。具体的には、第iの反復における行列Aが各計算ごとに更新され、Ai+1=A+k であり、式中、kは定数項であり、iは反復インデックスであり、A=Aであり、AQ+1=Cである。式(11)に従い、Cの逆はしたがって、
Figure 0004865023
として求めることができ、Aの逆は、式(12)を再帰的に適用することによって得られる。
Aは対角であるため、Aの逆は容易に求めることができる。したがって、特に、非同期ユーザの個々の遅延が小さいときには、大次元の行列の逆を計算するのに必要とされる計算量を大幅に低減することができる。
(3)さらに複雑度が低減された非同期受信のための等化器
本発明の第2の実施形態に関連して説明した、式(8)に従って動作する低複雑度等化器の加算項
Figure 0004865023
におけるγとΞがどちらも対角行列であることに注目して、等化器の複雑度をさらに低減することができる。したがって、加算項(9)の項は、各対角要素が、
Figure 0004865023
である対角であり、
Figure 0004865023
は第1の加算項によって求められ、
Figure 0004865023
は第2の加算項によって求められる。
これらの対角要素の平均値をξとし、式(13)の各対角要素をξで置き換えると、加算項(9)/(13)をξIと書き換えることができ、以下のような複雑度がさらに低減された等化器が得られる。
Figure 0004865023
逆行列が単に式(14)の対角行列に適用されるにすぎないため、等化器を計算する際の複雑度が大幅に低減される。
式(14)は、Wが
W=ξI (15)
である場合、式(2)に対応するものであることが理解されるであろう。
第2の実施形態(式(9))のWの対角上の値は必ずしもすべて非ゼロではなかったが、式(15)のIの対角値はすべて非ゼロである。さらに、第3の実施形態における行列Wの対角エントリも同じである。式(7)または式(9)に従って動作する等化器と比べると、式(14)に従って動作する等化器の性能はこれらの事実により必然的に制限される。しかし、式(2)に示すように、式(1)に項Wを加えると、式(2)の括弧内に追加正則化項が提供される。よって、式(1)/(2)の項
Figure 0004865023
が、実際に生じる発信元通信路条件での場合のように、きちんと定義されていない場合、式(14)および式(15)で提案するように、変更された単位行列がこのために用いられる場合であっても、追加の行列Wの正則化機能により、式(2)の括弧付き項の定義が改善される。よって、ξは、上記式(1)で定義される従来のMMSE等化器での追加正則化係数として機能する。前述のξを求める方法は、この場合、単に可能な例を提供するだけにすぎず、ξは、式(14)で定義される等化器の複雑度を増大させずに、前述の値とは異なる値を取ることができる。
また、式(14)に従って動作する等化器は、特定の拡散符号またはプリコーダ/デコーダが使用されるシステムにおける使用だけに限定されず、このような等化器は、任意のプリコーダおよび拡散符号と共に用いることができる。
(性能例)
提案の線形MMSE等化器を使用する無符号化ブロックCDMAシステムの性能の例が図3から図11に示されており、各図には、受信信号の信号対雑音比(E/N)に対する受信信号のビット誤り率(BER)がグラフ化されている。図3から図6は、式(6)に従って動作する等化器に関するものである。図7から図10は、式(8)に従って動作する等化器に関し、図11は、式(14)に従って動作する等化器に関するものである。
各図はそれぞれ、16のアクティブユーザからの信号が受信されるシナリオに関するものである。これらのアクティブユーザのうちの1ユーザは同期ユーザである。残り15ユーザからの信号は、同期ユーザからの対応する信号が受信された後で(これは図3、5、7および9に該当する)、または、同期ユーザからの対応する信号が受信される前に(これは図4、6、8、10および11に該当する)受信される。図3、4、7、8および11は、各信号が指数減衰通信路を介して送信されるという前提に基づくシミュレーション結果であり、図5、6、9および10は、各信号がi.i.d.レイリーフェージング通信路を介して送信されるという前提に基づくシミュレーション結果である。
「Sync Case(同期される場合)」と表示された図3から図11の各線は、すべての信号が同期的に受信される場合、すなわち、既知の等化器が基づく前述の前提が該当する場合を示すものである。よってこれらの線は、異なるユーザの受信信号が完全に同期されるブロックCDMAシステムにおけるMMSE等化器の達成可能な最良性能を示している。「syncMMSE等化器」と表示された各線は、既知のMMSE等化器、すなわち、すべての信号が同期的に受信されるという前提に基づいて動作するが、各信号は、現実のシナリオの場合と同様に、時間遅延τを伴って受信される場合のMMSE等化器の性能を示すものである。「asyncMMSE等化器」と表示された各線は、式(6)に従って動作し、各図に示す時間遅延τを受けるMMSE等化器の性能に関するものである。図7から図11の「低複雑度等化器」と表示された各線は、式(8)に従って動作するMMSE等化器の性能に関するものである。図11の「最低複雑度」と表示された線は、式(14)に従って動作するMMSE等化器に関するものである。計算を簡単にするために、各図に示す時間遅延τは、他の非同期の15ユーザすべてについて同じになるように選択されたものであり、各遅延の絶対値である。
図3から図11には、高いSNRにおいて、MUIおよびIBIからの干渉が支配的であるときに、提案のMMSE等化器が干渉を効果的に抑制し得ることが示されている。図6には、等化器が式(6)に従ってi.i.d.レイリーフェージング通信路を介して受信された信号に作用し、他のすべてのユーザの受信信号がτ=4の遅延だけ同期ユーザより前に到来する場合が示されている。30dBの信号対雑音比では、BER性能が3×10−3である従来のMMSE等化器(「syncMMSE等化器」)を使用した場合の性能と比べて、提案のMMSE等化器(「asyncMMSE等化器」)を使用して得られたBER性能は3×10−4である。性能利得は、通信路符号化を使用することによりさらに改善され得る。
図7から図10には、式(8)に従って動作する提案の低複雑度等化器(「低複雑度等化器」)を使用する無符号化ブロックCDMAシステムの性能の例が示されている。指数減衰通信路でもi.i.d.通信路でも、式(8)に従って動作する低複雑度等化器は、非同期ブロックCDMAシステムで式(6)に従って動作する提案の最適線形MMSE等化器と比べて、ごくわずかの性能低下しか伴わない良好な性能を示すことが認められる。しかし、低複雑度等化器の計算量は、非同期ブロックCDMAシステムの最適線形MMSE等化器と比べて大幅に低減される。

Claims (9)

  1. Figure 0004865023
    に従って動作するMMSE等化器であって、
    該式中、
    Figure 0004865023
    は前記等化器であり、Mはユーザの総数であり、σ m,i は第mのユーザの第iの送信ブロックの信号電力を表わし、FはFFT行列であり、F −1 はIFFT行列であり、
    Figure 0004865023
    は、第1列が前記第mのユーザの時間領域通信路タップを含む、Pをブロック長とするP×P巡回行列であり、σ は雑音分散であり、IはP×P単位行列であり、Wはユーザ間の非同期受信によるMUIおよびIBIを考慮に入れることを可能にするP×P行列を表わし、
    Figure 0004865023
    であり、該式中、
    は同期ユーザの逆拡散行列であり、
    は前記同期ユーザからの信号の到来後に信号が到来する発信元ユーザの数であり、
    は前記同期ユーザからの信号の到来前に信号が到来する発信元ユーザの数であり、
    σa,iとσb,iは、それぞれ、第a/第bのユーザの第iの送信ブロックの信号電
    力を表わし、
    4,aは、第1行が、
    Figure 0004865023
    である上三角テプリッツ行列であり、
    Δ2,bは、第1列が、
    Figure 0004865023
    である下三角テプリッツ行列であり、
    Lは通信路長であり、
    τは、前記第aのユーザからの信号の受信と前記同期ユーザからの対応する信号の受信との間の遅延であり、
    τは、前記第bのユーザからの信号の受信と前記同期ユーザからの対応する信号の受信との間の遅延であり、
    CPは使用されるサイクリックプリフィックスの長さであり、
    (i)とh(i)は、それぞれ、前記第aのユーザと前記第bのユーザの第iの通信路タップを表わし、
    とcは、それぞれ、前記第aのユーザと前記第bのユーザの拡散符号であり、
    Figure 0004865023
    はクロネッカー積を表わす、MMSE等化器。
  2. 前記動作は、独立同一分布の通信路インパルス応答タップを有する通信路のために構成された請求項1に記載のMMSE等化器。
  3. Figure 0004865023
    であり、該式中、
    γは、最初のl1,a対角要素が、
    Figure 0004865023
    であり、残りがゼロであり、l1,a=L−LCP+τ−1である、サイズP×Pの対角行列であり、
    Figure 0004865023
    であり、
    Ξは、最後のτ対角要素が、
    Figure 0004865023
    である対角行列であり、
    Figure 0004865023
    であり、
    は同期ユーザからの信号の到来後に信号が到来する発信元ユーザの数であり、
    は前記同期ユーザからの信号の到来前に信号が到来する発信元ユーザの数であり、
    σa,iとσb,iは、それぞれ、第a/第bのユーザの第iの送信ブロックの信号電力を表わし、
    Lは通信路長であり、
    τは、前記第aのユーザからの信号の受信と前記同期ユーザからの対応する信号の受信との間の遅延であり、
    τは、前記第bのユーザからの信号の受信と前記同期ユーザからの対応する信号の受信との間の遅延であり、
    (i)は、前記第aのユーザが経験する通信路の第iの時間領域通信路タップを表わし、
    (j)は、前記第bのユーザが経験する通信路の第jの時間領域通信路タップを表わす、請求項1に記載のMMSE等化器。
  4. 前記Wは、非ゼロ対角成分およびゼロ非対角成分を有する行列であり、前記対角成分はすべての同じである、請求項1に記載のMMSE等化器。
  5. W=ξI
    であり、ξはγとΞの対角要素の平均値である、請求項に記載のMMSE等化器。
  6. ブロック拡散符号分割多元接続(CDMA)システムにおいて受信される信号を等化する方法であって、
    前記等化時に前記受信信号間の時間遅延を考慮に入れることによって複数の非同期受信信号を等化することを備え、前記信号は、
    Figure 0004865023
    に従って等化され、該式中、
    Figure 0004865023
    は等化器であり、Mはユーザの総数であり、σ m,i は第mのユーザの第iの送信ブロックの信号電力を表わし、FはFFT行列であり、F −1 はIFFT行列であり、
    Figure 0004865023
    は、第1列が前記第mのユーザの時間領域通信路タップを含む、Pをブロック長とするP×P巡回行列であり、σ は雑音分散であり、IはP×P単位行列であり、Wはユーザ間の非同期受信によるMUIおよびIBIを考慮に入れることを可能にするP×P行列を表わし、
    Figure 0004865023
    であり、該式中、
    は同期ユーザの逆拡散行列であり、
    は前記同期ユーザからの信号の到来後に信号が到来する発信元ユーザの数であり、
    は前記同期ユーザからの信号の到来前に信号が到来する発信元ユーザの数であり、
    σa,iとσb,iは、それぞれ、第a/第bのユーザの第iの送信ブロックの信号電力を表わし、
    4,aは、第1行が、
    Figure 0004865023
    である上三角テプリッツ行列であり、
    Δ2,bは、第1列が、
    Figure 0004865023
    である下三角テプリッツ行列であり、
    Lは通信路長であり、
    τは、前記第aのユーザからの信号の受信と前記同期ユーザからの対応する信号の受信との間の遅延であり、
    τは、前記第bのユーザからの信号の受信と前記同期ユーザからの対応する信号の受信との間の遅延であり、
    CPは使用されるサイクリックプリフィックスの長さであり、
    (i)とh(i)は、それぞれ、前記第aのユーザと前記第bのユーザの第iの通信路タップを表わし、
    とcは、それぞれ、前記第aのユーザと前記第bのユーザの拡散符号であり、
    Figure 0004865023
    はクロネッカー積を表わす、方法。
  7. 前記信号は、独立同一分布の通信路インパルス応答タップを有する通信路のために等化される請求項に記載の方法。
  8. Figure 0004865023
    であり、該式中、
    γは、最初のl1,a対角要素が、
    Figure 0004865023
    であり、残りがゼロであり、l1,a=L−LCP+τ−1であり、
    Figure 0004865023
    であるサイズP×Pの対角行列であり、
    Ξは、最後のτ対角要素が、
    Figure 0004865023
    であり、
    Figure 0004865023
    である対角行列であり、
    は同期ユーザからの信号の到来後に信号が到来する発信元ユーザの数であり、
    は前記同期ユーザからの信号の到来前に信号が到来する発信元ユーザの数であり、
    σa,iとσb,iは、それぞれ、第a/第bのユーザの第iの送信ブロックの信号電力を表わし、
    Lは通信路長であり、
    τは、前記第aのユーザからの信号の受信と前記同期ユーザからの対応する信号の受信との間の遅延であり、
    τは、前記第bのユーザからの信号の受信と前記同期ユーザからの対応する信号の受信との間の遅延であり、
    (i)は、前記第aのユーザが経験する通信路の第iの時間領域通信路タップを表わし、
    (j)は、前記第bのユーザが経験する通信路の第jの時間領域通信路タップを表わす、請求項に記載の方法。
  9. W=ξI
    であり、ξはγとΞの対角要素の平均値である、請求項に記載の方法。
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