JP4860890B2 - 無線通信システムにおいて、非対称リンクを生成するために非対称音声コーダを使用するための方法および装置 - Google Patents
無線通信システムにおいて、非対称リンクを生成するために非対称音声コーダを使用するための方法および装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は一般に無線通信の分野に関し、特に無線通信システムにおいて、無線の非対称リンクを生成するための方法および装置に関する。
【0002】
【関連出願の記載】
デジタル技術により音声の伝送が広まり特に、長距離かつデジタル無線電話アプリケーションにおいて広まった。これは、次には、再構成された通話の知覚される品質を維持しながら、チャネルを介して送信することのできる最小の情報量を決定する関心を作り出した。通話が単にサンプリングされ2値化されて送信されるなら、64キロビット/秒(kbps)のオーダーのデータレートが、一般のアナログ電話の通話品質を得るために必要である。しかしながら、音声分析の使用を介して、その次に適切な符号化、伝送、受信器における再合成、データ転送速度の大幅な減少を得ることができる。
【0003】
音声を圧縮するための装置は電気通信の多くの分野で使用を見出す。例示分野は無線通信である。無線通信の分野は、例えば携帯電話、ページング、無線ローカルループ、携帯電話システムおよびPCS電話システムのような無線電話、移動インターネットプロトコル(IP)電話、および衛星通信システムを含む多くのアプリケーションを有する。特に重要なアプリケーションは、移動加入者のための無線電話である。
【0004】
例えば、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、および符号分割多元接続(CDMA)を含む種々の無線インタフェースが無線通信システムのために開発された。それに関連して、種々の国内および国際規格が確立され、この中にはアドバンストモバイルフォーンシステム(Advanced Mobile Phone System)(AMPS)、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM)および暫定規格95(IS−95)が含まれる。例示無線電話通信システムは符号分割多元接続(CDMA)システムである。IS−95およびその派生物、すなわちIS−95A、ANSI J−STD−008、IS−95B、第三世代規格IS−95CおよびIS−2000等(ここでは集合的にIS−95と呼ぶ)が携帯電話通信システムまたはPCS電話通信システムのためのCDMA無線インタフェースの使用を指定するために電気通信産業協会(TIA)および他の良く知られた規格団体により発布されている。IS−95規格の使用に従って実質的に構成された例示無線通信システムは、この発明の譲受人に譲渡され、参照することにより本明細書に組み込まれる米国特許第5,103、459号および第4、901、307号に記載されている。
【0005】
人間の音声の発生のモデルに関連するパラメータを抽出することにより音声を圧縮する技術を採用する装置は音声コーダと呼ばれる。音声コーダは入力される音声フレームを時間のブロック、すなわち解析フレームに分割する。音声コーダは一般的にエンコーダとデコーダとから構成される。エンコーダは入力される音声フレームを解析し、ある関連するパラメータを抽出し、次に、このパラメータをバイナリ表示、すなわちビットの集合またはバイナリデータパケットに量子化する。データパケットは、通信チャネルを介して受信器およびデコーダに送信される。デコーダはこのデータパケットを処理し、非量子化してパラメータを生成し、非量子化されたパラメータを用いて音声フレームを再合成する。
【0006】
音声コーダの機能は、音声に固有の自然の冗長性のすべてを除去することにより2値化された音声信号を低ビットレート信号に圧縮することである。デジタル圧縮は、入力音声フレームをパラメータのセットで表し、量子化を用いてパラメータをビットの集合で表すことにより得ることができる。入力音声フレームがビット数Niを有し、音声コーダにより生成されたデータパケットがビット数Noを有するなら、音声コーダにより得られる圧縮因子はCr=Ni/Noである。課題は、目標の圧縮因子を得ながら、デコードされた音声の高い音声品質を維持することである。音声コーダの性能は、(1)いかにうまく、音声モデル、または上述した解析と合成のプロセスを行なうか、および(2)いかにうまく、Noビット/フレームという目標ビットレートでパラメータ量子化プロセスを行なうかに依存する。従って、音声モデルの目的はフレーム毎にわずかなパラメータのセットで音声信号のエッセンスまたは目標の音声品質を捕らえるかである。
【0007】
音声を符号化する1つの有効な技術はマルチモードコーディングである。例示マルチモードコーディングは、この発明の譲受人に譲渡され、参照することによりこの明細書に組み込まれる、1998年12月21日に出願された米国出願シリアル番号第09/217,341(発明の名称:「可変レート音声コーディング」)に記載されている。一般的なマルチモードコーダは異なるモードまたは符号化−復号アルゴリズムを異なる種類の入力音声フレームに適用する。各モードまたは符号化−復号プロセスは、例えば有声発話、無声発話、遷移発話(例えば、有声発話期間と無声発話期間との間に生じる発話)、および背景雑音(沈黙または無声)のようなある種の音声セグメントを最も効率的な方法で最適に表すためにカスタム化される。外部のオープンループモード決定機構は入力音声フレームを調べて、どのモードをフレームに適用するかを決定する。オープンループモード決定は、一般に、入力フレームから多数のパラメータを抽出し、ある一時的なスペクトル特性に関してパラメータを評価し、モード決定をその評価に基づくことにより、行なわれる。
【0008】
現在、無線通信ネットワーク内で伝送の効率を増大させる強い商業的必要性がある。上述したように、音声サンプルから音声パラメータを抽出し、高い目標圧縮因子Crを得ることは効率的なシステムを作る1つの方法である。しかしながら、音声情報をバイナリデータパケットに効率的にパックすることは、基地局から移動局へのデータパケットの無線伝送の障害を低減するという現在の問題を完全には解消しない。この明細書において、基地局は遠隔局が通信するハードウエアに言及する。セルはその用語が使用される文脈に依存してハードウエアまたは地理的カバー領域に言及する。CDMAシステムの1セクタは1セルの属性を有するので、セル群の点から記載された開示はセクタ群に即広がる。
【0009】
CDMAシステムにおいて、ユーザ間の通信は1つ以上の基地局を介して行なわれる。第1の遠隔局の第1ユーザはデータを逆方向リンクを介して基地局に送ることにより第2の遠隔局の第2ユーザと通信する。基地局はそのデータを受取りそのデータを他の基地局に送信することができる。データは同じ基地局の順方向リンクまたは第2基地局を介して第2遠隔局に送信される。順方向リンクは、基地局から遠隔局への送信に言及し、逆方向リンクは、遠隔局から基地局への送信に言及する。IS−95システムおよびIS−2000システムにおいて、順方向リンクと逆方向リンクは異なる周波数が割当てられる。
【0010】
順方向リンクは複数のパイロットチャネルおよびトラヒックチャネルから構成され、各チャネルは適切なウオルシュ関数または準直交関数により拡散される。次に、各チャネルは、1.2288Mcpsの固定されたチップレートで擬似雑音(PN)シーケンスの直交対により拡散される。ウオルシュコードシーケンスおよびPNシーケンスを使用することにより基地局は複数の順方向リンクCDMAチャネルを発生することができる。各加入者ネットワークの無線構成によって指定されるように、逆方向トラヒックチャネルも複数のチャネルから構成することができる。
【0011】
各チャネルは機能的に異なる目的を達成するように物理的に構成される。例えば、パイロットチャネルはウオルシュコード「W0」を用いて単に拡散することができるが、同期チャネルは、符号化され、インターリーブされ、拡散され、変調されたスペクトル拡散信号である。他の順方向リンクチャネルおよび逆方向リンクチャネルも符号化され、インターリーブされ、拡散されそして変調されたスペクトル拡散信号であるが、適切な電気通信規格により課せられる種々の要件を満足するために、種々の値で操作される。
【0012】
【課題を解決するための手段】
非対象リンクを生成するための新規で改良された方法および装置が提供される。一実施形態において、非対象システムリンクは、無線通信システムの順方向リンクの能力を、無線通信システムの逆方向リンクの能力と釣り合いを取り、下記工程を具備する:順方向リンクを介してモードの第1のセットを利用して第1の音声コーダを動作する、前記モードの第1のセットの少なくとも1つのモードが低い平均データ転送速度に相関する;および逆方向リンクを介してモードの第2のセットで第2音声コーダを動作する、前記モードの第2セットの各モードが高い平均データ転送速度に相関する。
【0013】
他の実施形態において、無線通信システムの順方向リンクおよび逆方向リンクでデータのフレームを送信する方法が提供される。この方法は第1の複数のモードで順方向リンク音声コーダを動作し、および第2の複数のモードで逆方向リンク音声コーダを動作する工程から成り、前記第2の複数のモードにおいて少なくとも1つのモードは前記第1の複数のモードの各モードと異なる。
【0014】
他の実施形態において、無線通信システムの順方向リンクおよび逆方向リンクでデータのフレームを送信するための方法が提供される。この方法は、第1の複数のモードで順方向リンク音声コーダを動作し、および第2の複数のモードで逆方向リンク音声コーダを動作する工程から成り、前記第1の複数のモードの少なくとも1つのモードは前記第2の複数のモードの各モードと異なる。
【0015】
【発明の実施の形態】
この発明の特徴、目的、および利点は、同一部に同符号を付した図面とともに以下に述べる詳細な記載からより明白になるであろう。
【0016】
実施形態は、非対称順方向リンクおよび逆方向リンクを生成する非対称音声コーダに向けられている。非対称順方向リンクおよび逆方向リンクの製造は順方向リンクのアーランキャパシティ(Erlang capacity)と逆方向リンクのアーランキャパシティとの不均衡を用いて逆方向リンクの音声コーダの複雑性を低減する。アーランはトラヒック流の単位であり、すなわち1アーランは連続的に使用される1音声チャネルに等しいかまたは少ない時間に対して使用される等価なチャネル数である。以下に記載する実施形態はCDMA無線インタフェースを採用するように構成された無線電話通信システムに存在する。しかしながら、非対称リンクを形成するための方法および装置は、当業者に知られている広範囲の技術を採用する種々の通信システムのいずれかに存在し得ることを当業者は理解するであろう。
【0017】
例示CDMAシステム
図1に示すように、CDMA無線電話システムは一般に複数の移動加入者装置10、複数の基地局12、基地局コントローラ(BSCs)14、および移動交換局(MSC)16を含む。MSC16は一般的な公衆電話交換網(PSTN)18とインタフェースするように構成される。MSC16はまたBSCs14とインタフェースするように構成される。BSC14は迂回中継線を介して基地局12に接続される。迂回中継線は、例えばE1/T1、ATM、IP、PPP、フレームリレイ(Frame Relay)、HDSL、ADSL、またはxDSLを含むいくつかの知られたインタフェースのいずれかをサポートするように構成することができる。システムには2以上のBSCs14が存在できることが理解される。各基地局12は有利に少なくとも1つのセクタ(図示せず)を含む。各セクタは、全方向性アンテナ、または基地局12から放射状に離れて特定の方向に向けられたアンテナから構成される。あるいは各セクタはダイバーシティ受信のために2つのアンテナから構成される。各基地局12は複数の周波数割り当てをサポートするように有利に設計することができる。セクタと周波数割り当ての交点はCDMAチャネルと呼ぶことができる。基地局12は基地局トランシーバサブシステム(BTSs)12としても知られるかもしれない。あるいは「基地局」はこの業界ではBSC14と1つ以上のBTSs12に集合的に言及するのに使用されるかもしれない。BTSs12はまた「セルサイト」12を意味するかもしれない。あるいは、与えられたBTS12の個々のセクタをセルサイトと呼ぶかもしれない。移動加入者装置10は一般的に携帯電話またはPCS電話10である。このシステムはIS−95規格に従って使用するために有利に構成される。
【0018】
携帯電話システムの一般的な動作の間、基地局12は移動装置10のセットから逆方向リンク信号のセットを受信する。移動装置10は通話または他の通信を行なう。所定の基地局12により受信された各逆方向リンク信号はその基地局12内で処理される。結果として得られたデータはBSCs14に送られる。BSCs14は基地局12間のソフトハンドオフの調和を含む呼リソース割当ておよび移動管理機能性を供給する。BSCs14はまた受信したデータをMSC16に経路選択し、MSC16はPSTN18とのインターフェースのためさらなるルーチングサービスを提供する。同様に、PSTN18はMSC16とインターフェースし、MSC16はBSC14とインターフェースする。次にBSCs14は基地局12を制御し、順方向リンク信号のセットを移動装置10のセットに送信する。他の実施形態において、加入者装置10は固定装置であり得ることは当業者により理解されねばならない。
【0019】
無線通信システムにおけるエンコーダおよびデコーダ
図2において、第1エンコーダ100は2値化された音声サンプルs(n)を受信し、符号化し、送信媒体102、すなわち通信チャネル102を介して第1デコーダ104に送信する。デコーダ104は符号化された音声サンプルを復号し、出力音声信号SSYNTH(n)を合成する。反対方向に送信するために、第2エンコーダ106は2値化された音声サンプルs(n)を符号化し、通信チャネル108を介して送信される。第2デコーダ110は符号化された音声サンプルを受信して復号し、合成された出力音声信号SSYNTH(n)を発生する。
【0020】
音声サンプルs(n)は、例えばパルスコード変調(PCM)、コンパンデッドマイクロロー(companded μ-law)またはA-lawを含む、技術的に知られた種々の方法のいずれかに従って2値化され、量子化された音声信号を表す。技術的に知られているように、音声サンプルs(n)は入力データのフレームに分かれており、各フレームは所定数の2値化された音声サンプルs(n)から構成される。例示実施形態において、8kHzのサンプリングレートが採用され、各20msフレームは160サンプルから構成される。以下に記載する実施形態において、データ転送のレートはフレーム毎にフルレートから1/2レート、1/4レート、1/8レートへ有利に変更可能である。データ転送レートを変更することは、より低いビットレートが、相対的に少ない音声情報を含むフレームに対して選択的に採用することができるので都合が良い。当業者に理解されるように、他のサンプリングレートおよび/またはフレームサイズを使用することができる。また、以下に記載する実施形態において、音声符号化(またはコーディング)モードは、音声情報またはフレームのエネルギに応答してフレーム毎に変化可能である。
【0021】
第1エンコーダ100および第2デコーダ110は一緒になって第1音声コーダ(エンコーダ/デコーダ)すなわち音声コーデックを構成する。音声コーダは、例えば図1を参照して上述した加入者装置、BTSs、BSCsを含む、音声信号を送信するための何らかの通信装置に使用することができる。同様に、第2エンコーダ106および第1デコーダ104は一緒になって第2音声コーダを構成する。音声コーダは、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、ディスクリートゲートロジック、ファームウエア、なんらかの一般的なプログラマブルソフトウエアモジュールおよびマイクロプロセッサで実現可能であることは当業者には理解される。ソフトウエアモジュールはRAMメモリ、フラッシュメモリ、レジスタ、または技術的に知られた他の形態の記憶媒体に存在することができる。あるいは、何らかの一般的なプロセッサ、コントローラ、または状態機械がマイクロプロセッサに取って代わることができる。特に音声符号化のために設計された例示ASICsは、この発明の譲受人に譲渡され、参照することによりここに組み込まれる、米国特許第5,727,123号、およびこの発明の譲受人に譲渡され参照することによりここに組み込まれる、1998年7月21日に発行された米国特許第5,784,532(発明の名称:「ボコーダASIC」)に記載されている。
【0022】
エンコーダ構造
図3において、音声コーダにおいて使用可能なエンコーダ200はモード決定モジュール202、ピッチ推定モジュール204、LP解析モジュール206、LP解析フィルタ208、LP量子化モジュール210および剰余量子化モジュール212を含む。入力音声フレームs(n)はモード決定モジュール202、ピッチ推定モジュール204、LP解析モジュール206、およびLP解析フィルタ208に供給される。モード決定モジュール202は各入力音声フレームs(n)のモードインデックスIM、周期性に基づくモードM,エネルギ、信号対雑音比(SNR)、ゼロ交差比等を産出する。周期性に従って音声フレームを分類する種々の方法は、この発明の譲受人に譲渡され、参照することによりここに完全に組み込まれる米国特許第5,911,128号に記載されている。そのような方法はまた電気通信産業協会工業暫定規格TIA/EIA IS−127およびTIA/EIAIS−733にも組み込まれる。例示モード決定方式はまた上述した米国出願シリアル番号09/217,341にも記載されている。
【0023】
ピッチ推定モジュール204は各入力音声フレームs(n)に基づいてピッチインデックスIpおよび遅延値P0を産出する。LP解析モジュール206は各入力音声フレームs(n)に関して線形予測解析を行いLPパラメータaを発生する。LPパラメータaはLP量子化モジュール210に供給される。LP量子化モジュール210はまたモードMを受信し、それによりモードに依存する態様で量子化プロセスを実行する。LP量子化モジュール210はLPインデックスLpおよび量子化されたLPパラメータ
【数1】
を産出する。LP解析フィルタ208は入力音声フレームs(n)に加えて、量子化されたLPパラメータ
【数2】
を受信する。LP解析フィルタ208は、量子化された線形予測パラメータ
【数3】
に基づいて、入力された音声フレームs(n)と再構成された音声との間の誤差を表すLP剰余信号R[n]を発生する。LP剰余R[n]、モードM、および量子化パラメータ
【数4】
は剰余量子化モジュール212に供給される。これらの値に基づいて、剰余量子化モジュール212は剰余インデックスIRおよび量子化剰余信号
【数5】
を産出する。
【0024】
デコーダ構造
図4において、音声コーダに使用可能なデコーダ300は、LPパラメータデコーディングモジュール302、剰余デコーディングモジュール304、モードデコーディングモジュール306およびLP合成フィルタ308を含む。モードデコーディングモジュール306はモードインデックスIMを受信して復号し、モードMを発生する。LPパラメータデコーディングモジュール302はモードMおよびLPインデックスILPを受信する。LPパラメータデコーディングモジュール302は受信した値を復号し、量子化されたLPパラメータ
【数6】
を産出する。剰余デコーディングモジュール304は剰余インデックスIR、ピッチインデックスIP、およびモードインデックスIMを受信する。剰余デコーディングモジュール304は受信した値を復号し量子化された剰余信号
【数7】
を発生する。量子化された剰余信号
【数8】
と量子化されたLPパラメータ
【数9】
はLP合成フィルタ308に供給され、LP合成フィルタ308はそこから復号された出力音声信号
【数10】
を合成する。
【0025】
マルチモードエンコーダ/デコーダの動作
図5は通信チャネルすなわち伝送媒体404を介してマルチモード音声デコーダ402と通信するマルチモード音声エンコーダ400の動作機能を示す。通信チャネル404は有利にIS−95規格に従って構成されたRFインタフェースである。エンコーダ400は相関するデコーダ(図示せず)を有することは当業者により理解されるであろう。エンコーダ400およびその相関するデコーダは一緒になって第1音声コーダを形成する。デコーダ402は相関するエンコーダ(図示せず)を有することは当業者により理解されるであろう。デコーダ402およびその相関するエンコーダは一緒になって第2音声コーダを形成する。第1および第2音声コーダは第1および第2DSPsの一部として有利に実現可能であり、例えば加入者装置およびPCSまたは携帯電話システムの基地局、または衛星システムにおける加入者装置とゲートウエイに存在可能である。
【0026】
エンコーダ400はパラメータ計算機406、モード分類モジュール408、複数の符号化モード410およびパケットフォーマッティングモジュール412を含む。符号化モード410の数はnとして示され、当業者は、符号化モード410の何らかの合理的な数を意味することができることを理解するであろう。簡単のために、3つの符号化モード410のみを示し、点線はさらなる符号化モード410の考えられる存在を示す。デコーダ402は、パケット逆アセンブラおよびパケット損失検出器モジュール414、複数の復号モード416、消去デコーダ418、およびポストフィルタすなわち音声合成器420を含む。復号モード416の数はnとして示され、当業者は復号モード416の何らかの合理的な数を意味することができることを理解するであろう。簡単のために、3つの復号モードのみが示され、点線はさらなる復号モード416の考えられる存在を示す。
【0027】
音声信号s(n)はパラメータ計算機406に供給される。音声信号はフレームと呼ばれるサンプルのブロックに分割される。値nはフレーム番号を示す。他の実施形態において、線形予測(LP)剰余誤差信号は音声信号の代わりに用いられる。LP剰余は例えばCELPコーダのような音声コーダにより使用される。LP剰余の計算は音声信号を逆LPフィルタ(図示せず)に供給することにより有利に行なわれる。逆LPフィルタの伝達関数A(z)は以下の式に従い計算される。
【0028】
【数11】
ただし、係数aIは上述した米国特許第5,414,796および米国出願シリアル番号第09/217,494に記載されるような公知の方法に従って選択された所定の値を有するフィルタタップである。数pは予測の目的のために逆LPフィルタが使用する以前のサンプルの数を示す。特定の実施形態において、pは10に設定される。
【0029】
パラメータ計算機は現在のフレームに基づいて種々のパラメータを導き出す。一実施形態において、これらのパラメータは以下の少なくとも1つを含む:線形予測符号化(LPC)フィルタ係数、ラインスペクトル対(LSP)係数、正規化自己相関関数(NACFs)、オープンループ遅延、ゼロ交差レート、バンドエネルギー、およびフォルマント剰余信号。LPC係数、LSP係数、オープンループ遅延、バンドエネルギー、およびフォルマント剰余信号の計算は上述した米国特許第5,414,796に詳細に記載されている。NACFsおよびゼロ交差レートの計算は上述した米国特許第5,911、128に記載されている。
【0030】
パラメータ計算機406はモード分類モジュ−ル408に接続されている。パラメータ計算機406はパラメータをモード分類モジュール408に供給する。モード分類モジュール408は現在のフレームに対して最も適切な符号化モード410を選択するためにフレーム毎に符号化モード410間を動的に切替えるように接続される。モード分類モジュール408は、パラメータを所定のしきい値および/または天井値と比較することにより現在のフレームに対する特定の符号化モード410を選択する。フレームのエネルギ内容に基づいて、モード分類モジュール408はフレームを非音声、非活動音声(例えば、沈黙、背景雑音またはワード間の休止)、または音声として分類する。フレームの周期性に基づいて、モード分類モジュール408は次に音声フレームを特定の種類の音声、例えば、有声、無声、または遷移に分類する。
【0031】
有声音声は相対的に高度の周期性を提示する音声である。有声音声のセグメントは図6のグラフに示される。図に示すように、ピッチ期間は、フレームの内容を解析し再構成するのに役に立つように使用することができる音声フレームの成分である。無声音声は一般に協和音から構成される。遷移音声フレームは一般に有声音声および無声音声間の遷移である。有声音声または無声音声として分類されないフレームは遷移音声として分類される。いかなる合理的な分類方式を採用可能であることは当業者により理解されるであろう。
【0032】
音声フレームを分類することは都合が良い。何故なら異なる種類の音声を符号化するために異なる符号化モード410を使用することができ、通信チャネル404のような共有チャネルにおいて帯域幅のより効率的な使用が可能となる。例えば、有声音声は周期的であり高度に予測性があるので、低ビットレートの、高度に予測性がある符号化モードを用いて有声音声を符号化することができる。分類モジュール408のような分類モードは、この発明の譲受人に譲渡され、参照することによりここに完全に組み込まれる、1999年2月26日に出願された米国出願シリアル番号第09/217,341および米国出願シリアル番号第09/259,151(発明の名称:「閉ループマルチモード混声領域線形予測(MDLP)音声コーダ」)に記載されている。
【0033】
モード分類モジュール408はフレームの分類に基づいて現在のフレームに対して符号化モード410を選択する。種々の符号化モード410が並列に接続される。1つ以上の符号化モジュール410がいつでも動作可能である。しかしながら、いつでも1つの符号化モード410が動作するのが都合が良く、現在の分類のフレームに従って選択される。
【0034】
異なる符号化モードは、異なるコーディングビットレート、異なるコーディング方式またはコーディングビットレートとコーディング方式の異なる組合せに従って、有利に動作する。例示実施形態において、使用される種々のコーディングレートはフルレート、1/2レート、1/4レート、および/または1/8レートであり得る。使用される種々の符号化方式はCELPコーディング、プロトタイプピッチ期間(PPP)コーディング(波形補間(WI)コーディング)、および/または雑音励起線形予測(NELP)コーディングであり得る。従って、例えば特定の符号化モード410はフルレートCELP、他の符号化モード410は1/2レートCELPであり得、他の符号化モード410は1/4レートPPPであり得、他の符号化モード410はNELPであり得る。
【0035】
CELP符号化モード410に従って、線形予測声道モデルはLP剰余信号の量子化バージョンで励起される。以前の全体フレームの量子化パラメータを用いて現在のフレームを再構成する。従ってCELP符号化モード410は相対的に正確な音声の再生を提供するが相対的に高いコーディングビットレートを犠牲にする。CELP符号化モード410は、遷移音声として分類されたフレームを符号化するために有利に使用することができる。例示可変レートCELP音声コーダは上述した米国特許第5,414,796に詳細に記載されている。
【0036】
NELP符号化モード410に従って、濾波された擬似ランダム雑音信号を用いて音声フレームをモデル化する。NELP符号化モデル410は低ビットレートを得る、相対的に簡単な技術である。無声音声として分類されたフレームを符号化するのに役に立つためにNELP符号化モード410を使用することができる。例示NELP符号化モードは上述した米国出願シリアル番号第09/217,494に詳細に記載されている。
【0037】
選択された符号化モード410はパケットフォーマッティングモジュール412に接続される。選択された符号化モード410は、現在のフレームを符号化しまたは量子化し、量子化されたフレームパラメータをパケットフォーマッティングモジュール412に供給する。パケットフォーマッティングモジュール412は、量子化情報を通信チャネル404を介して送信するためのパケットに有利にアセンブルする。一実施形態において、パケットフォーマッティングモジュール412はエラー訂正コーディングを供給し、IS−95規格に従ってパケットをフォーマットするように構成される。パケットは送信器(図示せず)に供給され、アナログフォーマットに変換され、変調され、通信チャネル404を介して受信器(図示せず)に送信される。受信器は、パケットを受信し、復調し、2値化し、そのパケットをデコーダ402に供給する。
【0038】
デコーダ402において、パケット逆アセンブラおよびパケット損失検出器モジュール414は受信器からパケットを受信する。パケット逆アセンブラおよびパケット損失検出器モジュール414はパケット単位で復号モード416を動的に切替えるように接続される。復号モード416の数は符号化モード410の数と同じであり、当業者は、各番号づけされた符号化モード410は、同じコーディングビットレートおよびコーディング方式を採用するように構成された各同様に番号づけされた復号モード416に相関している。
【0039】
パケット逆アセンブラおよびパケット損失検出器モジュール414がパケットを検出したなら、そのパケットは逆アセンブルされ該当する復号モード416に供給される。パケット逆アセンブラおよびパケット損失検出器414がパケットを検出しないなら、パケット損失が宣言され、消去デコーダ418は、この発明の譲受人に譲渡され、参照することによりここに完全に組み込まれる、2000年4月24日に出願された関連米国出願シリアル番号第09/557,283(発明の名称:「可変レート音声コーダにおけるフレーム消去補償方法」)に記載されるように、フレーム消去処理を有利に実行する。
【0040】
復号モード416の並列アレイおよび消去デコーダ418はポストフィルタ420に接続される。該当復号モード416はそのパケットを復号または逆量子化し、その情報をポストフィルタ420に供給する。ポストフィルタ420は音声フレームを再構成し、合成し、合成された音声フレーム
【数12】
を出力する。例示復号モードおよびポストフィルタは上述した米国特許第5,414,796および米国出願シリアル番号第09/217,494に詳細に記載されている。
【0041】
モードを選択することのできる音声コーダを実現することにより順方向リンクと逆方向リンクとの不均衡を低減する
上述したように、アーランはシステム能力の測定の単位であり、1アーランは連続して使用する1音声チャネルである。図7は、ユーザ移動の関数としてIS−95順方向リンクおよびIS−95逆方向リンクのアーランキャパシティを示す。ライン700は逆方向リンクキャパシティに対応し、ライン710が順方向リンクキャパシティに対応する。図8はIS−2000順方向リンクおよびIS−2000逆方向リンクのアーランキャパシティを示す。ライン800が逆方向リンクキャパシティに対応し、ライン810が順方向リンクキャパシティに対応する。両方のCDMAシステムにおいて、遠隔局が低速で移動している間、順方向リンクのアーランキャパシティは、逆方向リンクのアーランキャパシティよりも著しく低い。例えば、図7において、遠隔局の50%が移動しているポイントにおいて、逆方向リンクのキャパシティは26.9であり、順方向リンクのキャパシティは12である。それゆえ、逆方向リンクは、順方向リンクよりも2.24倍のキャパシティを有する。通信システムは、順方向リンクおよび逆方向リンクの両方を介して音声活動を行なわなければ成らないので、システムキャパシティは最も遅いリンクに制限される。
【0042】
遠隔局の音声コーダと基地局の音声コーダは通常同じ音声符号化方法をサポートするように実現されるので、すべての音声コーダにおいてすべてのデータレートをサポートする対称システムが実現される。
【0043】
一例示実施形態において、順方向リンクキャパシティと逆方向リンクキャパシティとの間の不均衡は、各モードが平均データ転送速度に相関する、いくつかの選択可能なモードを有する音声コーダの実現により低減することができる。表1は選択可能なモードを持たない音声コーダに対する選択可能モード音声コーダのキャパシティ利得を示す。
【0044】
【表1】
表1のモードは、フルレート、1/2レート、1/4レート、および1/8レートの混合を介して得られる平均データ転送速度に相関する。表2は各モード得るために使用される種々のフレームの混合物を百分率であらわしたものである。
【0045】
【表2】
増加するモード番号はシステムキャパシティと音声品質との間のトレードオフを示すことに留意する必要がある。例えば、モード0は低システムキャパシティを犠牲にして高い音声品質を供給し、モード2は低い音声品質を犠牲にしてより高いシステムキャパシティを供給する。ある実施形態において、新しいモード3を与えてモード2より低い平均データ転送速度を達成し、かつ音声品質に損失があっても重要でないようにし、システムキャパシティと音声品質とのトレードオフの際に柔軟性をキャリアに与える。
【0046】
この特定の実施形態において、モード3は無声フレームに対して積極的に1/4レートNELPコーディングを用い、非常に静止した有声フレームに対して1/4レート時間同期波形補間(TSWI)コーディングを用いることにより実現される。
【0047】
それゆえ、順方向リンクのアーランキャパシティと逆方向リンクのアーランキャパシティとの間の不均衡は順方向リンクキャパシティの増加により低減される。増大する順方向リンクキャパシティはモード2およびモード3のような選択可能なモードの実現を介して得られ、一方、逆方向リンクキャパシティはモード0または1の実現により維持される。それゆえ、順方向リンクおよび逆方向リンクに利用される音声コーダは非対称モードで動作する。例えば、図8のIS−2000システムにおいて、逆方向リンクは、モード0で動作している間37.4ユーザのキャパシティを有し、順方向リンクは、モード0で23.3ユーザのキャパシティを有する。しかしながら、順方向リンクがモード2で動作するように設定されるなら、キャパシティは49%だけ増加する。従って、34.7ユーザが順方向リンクによりサービスすることができる。
【0048】
音声コーダの複雑性を低減するために順方向リンクと逆方向リンクとの不均衡を利用する
ある状況において、より低いキャパシティ順方向リンクにより生じた不均衡はデータトラヒックが伝送されるシステムにおける制約である必要はない。例えば、基地局から遠隔局にパケット化されたデータパケットを送信することは通常大量のデータを「ダウンロードする」ことからなる。しかしながら、遠隔局から基地局へパケット化されたデータパケットを送信することは通常少ないデータパケットを「アップロードする」ことからなる。この例では、順方向リンクは大量のデータを送信する必要があるので、一般に遅く、逆方向リンクは低いキャパシティ需要があるので、一般に高速である。
【0049】
一実施形態において、順方向リンクと逆方向リンクのキャパシティ間の不均衡を利用して、遠隔局に配置された音声エンコーダと基地局に配置された音声デコーダの複雑性を低減可能にする。図9はこの実施形態を示す。第1エンコーダ910は4つのモード、モードA、モードB、モードCおよびモードDに対応している基地局に配置される。各モードはフルレートフレーム、1/2レートフレーム、1/4レートフレームおよび1/8レートフレームの組合せにより発生される異なる平均データ転送速度を表す。モードAは最高平均データ転送速度を有し、モードBは第2に高い平均データ転送速度を有し、モードCは第3に高い平均データ転送速度を有し、モードDは最低平均データ転送速度を有する。
【0050】
順方向リンク送信の過程において、順方向リンクの平均データレートはモードCの平均データ転送速度に対応するので、順方向リンクはほとんどフルキャパシティである。
【0051】
第1エンコーダ910は4つのモードすべてにおいて送信できるので、遠隔局に配置された第1デコーダ920は4つのモードすべての平均データ転送速度でフレームを受信可能でなければならない。
【0052】
しかしながら、逆方向リンクのより大きなキャパシティにより、遠隔局に配置された第2エンコーダ915はモードAのような高い平均データ転送速度で送信することができる。実施形態の一観点において、遠隔局はモードCを用いてデータフレームを送信する必要が無いかもしれないという先決が成される。これに対して、遠隔局に配置された第2エンコーダはモードCの平均データ転送速度でデータを送信する能力なしに実現される。第2エンコーダ915はモードCを使用することができないので、基地局に配置された第2デコーダ925はモードCをサポートする必要なしに実現することができる。
【0053】
それゆえ、図9はより低い平均データ転送速度で動作するモードを除去することにより逆方向リンクのエンコーダとデコーダの複雑性を低減した例示実施形態の実現を示す。図9において4つのモードを使用することは例示の目的のためであり、より多くのモードまたはより少ないモードの実現が、この発明の精神または範囲を逸脱することなく達成可能であることに注意しなければならない。
【0054】
図9に示す実施形態の実現は不均衡なシステムおよび均衡の取れたシステムの両方に適用可能である。順方向リンクと逆方向リンクに関する非対称モード選択を介して均衡が得られる均衡の取れたシステムにおいて、ある低いレートモードを利用しないとあらかじめ決めておけば、エンコーダおよびデコーダのフルセットを欠く簡単化された音声コーダの実現が可能となる。
【0055】
以上、非対称な順方向リンクおよび逆方向リンクを作るための新規で改良された方法および装置について述べた。当業者は、上記記述の全体に渡って参照されたかもしれない、データ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは有利に、電圧、電流、電磁波、磁界または磁気粒子、オプティカルフィールドまたは光学粒子、またはそれらのいずれかの組合せにより表されることを理解するであろう。また、当業者、ここに開示された実施形態に関連して記載された種々の例示論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは電子ハードウエア、コンピュータソフトウエア、あるいはそれらの両方により実現できることを理解するであろう。種々の例示コンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップは一般にそれらの機能の観点から記載した。機能性がハードウエアとして実現されるか、ソフトウエアとして実現されるかは特定のアプリケーションおよび全体システムに課せられた設計制約に依存する。技術に熟達した者は、これらの環境下でハードウエアとソフトウエアの互換性を認識、各特定のアプリケーションに対して記載された機能をいかに最善に実現するかを認識する。一例として、ここに開示した実施形態に関連して記載した種々の例示論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、レジスタおよびFIFOのようなディスクリートハードウエアコンポーネント、ファームウエア命令セットを実行するプロセッサ、何らかの一般的なプログラマブルソフトウエアモジュールおよびプロセッサ、またはここに記載した機能を実行するように設計されたそれらのいずれかの組合せを用いて実現または実行できる。プロセッサは有利にはマイクロプロセッサであり得るが、別の方法では、プロセッサは何らかの一般的なプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラまたは状態機械であり得る。ソフトウエアモジュールはRAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、着脱可能ディスク、CD−ROMあるいは技術的に知られたその他の形態の記憶媒体である。例示プロセッサは有利に記憶媒体に接続可能であり、記憶媒体から情報を読み出し可能であり、記憶媒体に情報を書き込み可能である。別の方法では、記憶媒体はプロセッサに一体形成可能である。プロセッサと記憶媒体はASICに存在可能である。ASICは電話に存在可能である。別の方法では、プロセッサと記憶媒体は電話に存在可能である。プロセッサはDSPとマイクロプロセッサの組合せとして実現可能であり、あるいはDSPコアとともに2つのマイクロプロセッサとして実現可能である。
【0056】
以上、この発明の実施形態について示し記載した。しかしながら、当業者には、この発明の精神または範囲を逸脱することなく、種々の変更がここに開示した実施形態に行なうことができることは明らかである。それゆえ、この発明は以下のクレームを除いて限定されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は無線電話システムのブロック図である。
【図2】 図2は各端部において音声コーダにより終端される通信チャネルのブロック図である。
【図3】 図3は音声コーダのブロック図である。
【図4】 図4は音声コーダのブロック図である。
【図5】 図5はエンコーダ/送信部およびデコーダ/受信部を含む音声コーダのブロック図である。
【図6】 図6は有声発話のセグメントに対する時間対信号振幅のグラフである。
【図7】 IS−95システムを用いたアーランキャパシティ(Erlang capacity)対移動体移動のグラフである。
【図8】 IS−2000システムを用いたアーランキャパシティ対移動体移動のグラフである。
【図9】 通信セッションの順方向リンクおよび逆方向リンクで動作する非対称音声コーダのブロック図である。
Claims (7)
- 無線通信システムにおける順方向リンクのキャパシティを無線通信システムにおける逆方向リンクのキャパシティと釣り合いを取るための方法において、
順方向リンクを介して第1のセットのモードで第1の音声コーダを動作することと、
逆方向リンクを介して第2のセットのモードで第2の音声コーダを動作することと、
を具備し、前記第2音声コーダが動作するモードの数は前記第1音声モードの数よりも少なく、前記モードはコーディングビットレートまたはコーディング方式またはコーディングビットレートとコーディング方式の組み合わせから構成される、方法。 - 無線通信システムの順方向リンクのキャパシティを無線通信システムの逆方向リンクのキャパシティと釣り合いを取る工程から構成され、前記釣り合いを取る工程は順方向リンクを介して第1のモードで動作する順方向リンク音声コーダを用いて達成され、前記第1のモードは逆方向リンク音声コーダが動作する第2モード対称でない、
前記第2モードの数は前記第1モードの数よりも少なく、前記モードはコーディングビットレートまたはコーディング方式またはコーディングビットレートとコーディング方式の組み合わせから構成される、無線通信システムにおけるデータのフレームを送信するための方法。 - 無線通信システムにおける順方向リンクのキャパシティを逆方向リンクのキャパシティと釣り合いを取るためのシステムにおいて、
複数のモードで選択的動作する順方向リンク音声コーダと、ここにおいて、前記複数のモードの少なくとも1つは低平均データ転送速度に相関する、
低減された複数のモードで選択的に動作する逆方向リンク音声コーダと、ここにおいて、前記低減された複数のモードの各々は高平均データ転送速度に相関する、
を具備し、
前記逆方向リンク音声コーダが動作するモードの数は前記順方向リンク音声コーダが動作するモードの数よりも少なく、前記モードがコーディングビットレートまたはコーディング方式またはコーディングビットレートとコーディング方式の組み合わせから構成される、システム。 - 無線通信システムの順方向リンクと逆方向リンクのデータのフレームを送信するための方法において、
第1の複数のモードで順方向リンク音声コーダを動作することと、
第2の複数のモードで逆方向リンク音声コーダを動作することと、
を具備し、前記第2の複数のモードの数は前記第1の複数のモードの数よりも少なく、前記モードはコーディングビットレートまたはコーディング方式またはコーディングビットレートとコーディング方式の組み合わせから構成される、方法。 - 無線通信システムにおける順方向リンクと逆方向リンクのデータのフレームを送信するための方法において、
第1の複数のモードで順方向リンク音声コーダを動作することと、
第2の複数のモードで逆方向リンク音声コーダを動作することと、
を具備し、
前記第2の複数のモードの少なくとも1つのモードは前記第1の複数のモードのあるモードと同じであり、
前記第2の複数のモードの数は前記第1の複数のモードの数よりも少なく、前記モードはコーディングビットレートまたはコーディング方式またはコーディングビットレートとコーディング方式の組み合わせから構成される、方法。 - 無線通信システムの順方向リンクと逆方向リンクにおけるデータのフレームを送信するための方法において、
第1の複数のモードで順方向リンク音声コーダを動作することと、
第2の複数のモードで逆方向リンク音声コーダを動作することと、
前記第1の複数のモードの少なくとも1つのモードは前記第2の複数のモードの各モードと異なり、
前記第2の複数のモードの数は前記第1の複数のモードの数よりも少なく、前記モードはコーディングビットレートまたはコーディング方式またはコーディングビットレートとコーディング方式の組み合わせから構成される、方法。 - 無線通信システムにおける順方向リンクと逆方向リンクにおけるデータのフレームを送信するための方法において、
第1の複数のモードで順方向音声リンクコーダを動作することと、
第2の複数のモードで逆方向音声リンクコーダを動作することと、
前記第1の複数のモードの少なくとも1つのモードは前記第2の複数のモードのあるモードと同じであり、
前記第2の複数のモードの数は前記第1の複数のモードの数よりも少なく、前記モードはコーディングビットレートまたはコーディング方式またはコーディングビットレートとコーディング方式の組み合わせから構成される、方法。
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