JP4859789B2 - 走査型プローブ顕微鏡及びその探針衝突回避方法 - Google Patents

走査型プローブ顕微鏡及びその探針衝突回避方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4859789B2
JP4859789B2 JP2007215760A JP2007215760A JP4859789B2 JP 4859789 B2 JP4859789 B2 JP 4859789B2 JP 2007215760 A JP2007215760 A JP 2007215760A JP 2007215760 A JP2007215760 A JP 2007215760A JP 4859789 B2 JP4859789 B2 JP 4859789B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
probe
unit
sample
probes
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007215760A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009047632A (ja
Inventor
オリビエ ローラン
隆司 小松原
誠司 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Horiba Ltd
Original Assignee
Horiba Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Horiba Ltd filed Critical Horiba Ltd
Priority to JP2007215760A priority Critical patent/JP4859789B2/ja
Publication of JP2009047632A publication Critical patent/JP2009047632A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4859789B2 publication Critical patent/JP4859789B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Description

本発明は、走査型プローブ顕微鏡(SPM)に関し、特に複数のプローブ(探針)を備えた、いわゆる走査型マルチプローブ顕微鏡(MPSPM)の各探針の衝突回避に関するものである。
この種の走査型プローブ顕微鏡(SPM)には、例えば特許文献1に示すように、トンネル電流(相互作用)を検出して試料の表面形状等を測定する走査型トンネル顕微鏡(STM)等がある。このような顕微鏡を用いることにより測定試料の原子レベルの観測が可能となっている。
また、例えば特許文献2に示すように、近時では複数の探針を有する走査型トンネル顕微鏡が用いられるようになっている。この顕微鏡を用いることにより、試料の表面形状の観測だけでなく、測定試料の特性、例えば電気抵抗等を計測することが可能となっている。
従来、このような走査型マルチプローブ顕微鏡(MPSPM)を用いて電気抵抗等を計測する場合、その前段階において各探針を測定試料の位置へ移動させるには光学顕微鏡又は電子顕微鏡が用いられている。
特開2000−136994号公報 特開平7−134137号公報
しかしながら、光学顕微鏡又は電子顕微鏡では、原子レベルの十分な分解能を得ることができず、探針の絶対位置及び探針間の相互の位置関係の認識が不十分である。更に、探針から得られた画像を照合して探針の位置を求めた場合も、各探針の位置について得られる情報は、探針が試料表面と相互作用した各部分についての位置情報のみであり、ある有限の大きさ(曲率半径)を持つ探針の形状を含めた位置を充分に認識することはできない。そのため、探針位置を調節するときに、各探針同士が衝突してしまい、探針が損傷してしまうという問題がある。
そこで本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、走査型マルチプローブ顕微鏡(MPSPM)の複数の探針が互いに衝突する事態を回避することをその主たる所期課題とするものである。
すなわち本発明に係る走査型プローブ顕微鏡は、試料が載置されるステージと、試料に対向して設けられ、前記ステージに対して相対的に移動可能である複数の探針と、前記試料の表面と探針との相互作用を検出する検出部と、前記検出部で検出された相互作用に基づいて、前記試料の表面画像を生成する画像生成部と、前記画像生成部により得られた各探針に基づく表面画像を取得し、それら各表面画像から前記各探針の形状を推算する探針形状推算部と、前記探針形状推算部により得られた各探針の形状についての情報を取得し、前記各探針が前記各探針のまわりの他の探針と衝突しうる危険領域を算出する危険領域算出部と、を備えることを特徴とする。なお、本発明において「各探針に基づく表面画像」にはスキャンラインのデータそのものも含まれる。
このようなものであれば、各探針の形状に基づいて、探針同士の衝突が起こるおそれのある領域を割り出すことができるので、探針間の衝突を未然に防いで、各探針を破損せずに安全に移動することができる。そして、安全に各探針を近接することができるので、特に、探針の正確な位置調節が要求されるカーボンナノチューブ(CNT)、ナノワイヤ又は単分子膜等の物理的特性等の計測に好適に用いることができる。
更に本発明に係る走査型プローブ顕微鏡は、前記画像生成部により得られた各探針に基づく表面画像を取得し、それら各表面画像上のラインのプロファイルから、それら各表面画像ごとに、前記検出部で検出された相互作用の変化率のより大きな部分を選択する選択部を備えていて、前記探針形状推算部は、前記選択部から前記相互作用の変化率のより大きな部分の表面画像を取得し、前記変化率のより大きな部分の表面画像と仮定された試料の表面形状とから、前記各探針の形状を推算することが好ましい。
本発明に係る走査型プローブ顕微鏡は、更に、前記危険領域算出部により得られた危険領域についての情報を取得し、前記各探針がこれら危険領域に進入すると衝突を警告する警報を発する衝突警告部を備えていてもよい。
また、本発明に係る探針衝突回避方法は、試料が載置されるステージと、試料に対向して設けられ、前記ステージに対して相対的に移動可能である複数の探針と、前記試料の表面と探針との相互作用を検出する検出部と、前記検出部で検出された相互作用に基づいて、前記試料の表面画像を生成する画像生成部と、を備えた走査型プローブ顕微鏡の探針衝突回避方法であって、前記画像生成部により得られた各探針に基づく表面画像を取得し、それら各表面画像から前記各探針の形状を推算し、当該各探針の形状についての情報から前記各探針が他の探針と衝突しうる危険領域を算出することを特徴とする。
このように構成した本発明によれば、探針の衝突やそれに伴う探針の破損を未然に防いで、安全に各探針を近接することができるので、特に、探針の正確な位置調節が要求されるカーボンナノチューブ(CNT)、ナノワイヤ又は単分子膜等の物理的特性等の計測に好適に用いることができる。
以下に本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る走査型プローブ顕微鏡(SPM)1は、検出対象である相互作用が物理量のトンネル電流である走査型トンネル顕微鏡(STM)であり、大気中に設置されて用いられるものである。その構成は、図1に示すように、水平に試料Wが載置されるステージ2と、試料Wに対向して設けられ、XY方向及び垂直なZ方向に移動可能である複数の探針31、32、33、34と、前記探針31、32、33、34をステージ2に平行なXY方向及び垂直なZ方向に移動させる探針移動機構4と、前記ステージ2をXY方向に移動させるステージ移動機構5と、前記探針31、32、33、34の流れるトンネル電流を検出する電流検出部6と、電流検出部6からの電流信号を受け付けて、その電流信号に基づいて探針移動機構4を制御するとともに試料Wの表面画像であるSTM像を生成等する情報処理装置7と、を備えている。なお、本実施形態では、バイアス制御部(図示しない)により、各探針31、32、33、34に印加される電圧は、試料Wに対して−2.0[V]となるように制御されている。また、本実施形態における試料Wはシリコン(Si)上に被膜された白金(Pt)膜である。
以下各部について説明する。
探針31、32、33、34は、タングステン(W)又は白金イリジウム(Pt−Ir)等から形成されている。
探針移動機構4は、探針31、32、33、34を保持するとともに、当該探針31、32、33、34をXYZ方向に移動させるものである。具体的には、図3に示すように、XY方向制御部71により制御されて探針31、32、33、34をXY方向に走査させるとともに、Z方向制御部72によりフィードバック制御されて探針31、32、33、34をZ方向に移動させるものである。その構成はピエゾ微動素子を用いたものであり、XY方向制御部71及びZ方向制御部72により印加される電圧値が制御されることにより探針31、32、33、34を移動する。
ステージ移動機構5は、後述するステージ位置制御部75により制御されるものであり、ステージ2をXY方向に移動させるものである。その構成はピエゾ微動素子を用いたものであり、ステージ位置制御部75により印加される電圧が制御されることによりステージ2を移動させる。
検出部としての電流検出部6は、図1及び図3に示すように、探針31、32、33、34をXY方向に移動したときに、試料Wの表面と各探針31、32、33、34との相互作用によるZ方向に依存した物理量であるトンネル電流を検出して、その検出信号をZ方向制御部72に出力するものである。
情報処理装置7は、図2に示すように、CPU701の他に、メモリ702、入出力チャンネル703、キーボード等の入力手段704、ディスプレイ等の出力手段705等を備えた汎用乃至専用のものであり、入出力チャンネル703にはA/Dコンバータ706、D/Aコンバータ707、増幅器(図示しない)等のアナログ−デジタル変換回路が接続されている。
そして、CPU701及びその周辺機器が、前記メモリ702の所定領域に格納されたプログラムに従って協働動作することにより、この情報処理装置7は、図3に示すように、XY方向制御部71、Z方向制御部72、画像生成部73等として機能する。なお、この情報処理装置7は、物理的に一体である必要はなく、有線又は無線により複数の機器に分割されていても構わない。
各機能部71〜73について説明する。
XY方向制御部71は、各探針31、32、33、34をXY方向に走査するように探針移動機構4を制御するものである。具体的には探針移動機構4を構成するX方向及びY方向のピエゾ微動素子に印加する電圧値を調整するものである。また、各探針31、32、33、34のXY方向の位置データ(例えば初期位置からの変位)を画像生成部73に出力するものである。
Z方向制御部72は、電流検出部6からの検出信号を受け付けて、その検出信号に基づいて、試料Wの表面と探針31、32、33、34との間のトンネル電流が一定(例えばIref=300[pA])となるように、探針31、32、33、34のZ方向の高さをフィードバック制御するものである。具体的には探針移動機構4を構成するZ方向のピエゾ微動素子に印加する電圧値を調整するものである。また、各探針31、32、33、34のZ方向の位置データ(例えば初期位置からの変位)を画像生成部73に出力するものである。
画像生成部73は、XY方向制御部71からXY方向の位置データ又は後述するステージ位置制御部75からのステージ位置データと、更にZ方向制御部72からZ方向の位置データを取得して、試料Wの表面画像であるSTM像を生成するものである。
そして、本実施形態における情報処理装置7は、画像補正部74、ステージ位置制御部75、相対位置算出部76、選択部77、探針形状推算部78、危険領域算出部79及び衝突警告部80を更に備えている。
画像補正部74は、画像生成部73からSTM像の画像データを取得して、前記STM像のノイズ等を補正するものであり、具体的には、画像の傾斜や、探針にゴミが付着したことに起因するノイズ(スキャンラインのベースの上昇)を補正し、更に、メディアンフィルタリングを行なってピーク状ノイズを修正するよう画像処理するものである。
画像補正部74において行なう画像の傾斜や、探針にゴミが付着したことに起因するノイズ(スキャンラインのベースの上昇)の補正として、本実施形態では具体的に、(1)STM像上のラインのZ方向の位置データの平均値を算出して、これら平均値を用いて補正を行なう手段、又は、(2)STM像上のラインについて、前記Z方向に対するピクセル数のヒストグラムを作成し、これらヒストグラムを用いて補正を行なう手段、のいずれかを実施する。
上記(1)の手段として具体的には、画像の傾斜を補正する場合(1)−1は、STM像上の任意のラインのZ方向の位置データの平均値を算出し、当該平均値から近接するラインのZ方向の位置データの平均値を引いてその差を算出する。そして、当該任意のラインのZ方向の位置データから上記の差分を差し引き、近接するラインのZ方向の位置データの平均値と略同じになるように処理して、STM像を補正する。一方、ノイズの補正を行なう場合(1)−2は、各スキャンラインのZ方向の位置データの平均値を算出し、当該平均値から近接するスキャンラインのZ方向の位置データの平均値を引いてその差を算出する。そして、当該スキャンラインのZ方向の位置データから上記の差分を差し引き、近接するスキャンラインのZ方向の位置データの平均値と略同じになるように処理して、STM像を補正する。
より詳細には、例えば、図4に示すように、任意のスキャンライン(a)のZ方向の位置データの平均値がZaであり、隣接するスキャンライン(b)のZ方向の位置データの平均値がZbである場合、その差│Za−Zb│=ΔZを算出し、異常スキャンラインのZ方向の位置データをΔZ引き下げる(又は引き上げる)ことにより、補正が行なわれる。
上記(2)の手段として具体的には、まず、STM像上の任意のラインのZ方向に対するピクセル数のヒストグラムを作成し、次いで、近接するラインについてのヒストグラムのピークを重ね合わせる。そして、ピクセル数のピーク位置に基づいてZ方向の位置データのズレを算出する。次に、当該任意のラインのZ方向の位置データを補正して、これらのヒストグラムのピークが略重なり合うように処理して、STM像を補正する。
より詳細には、例えば、図5に示すように、任意のスキャンライン(a)とそれに隣接するスキャンライン(b)についてZ方向高さ(高さはピクセルの濃淡で示される。)に対するピクセル数のヒストグラムを作成し、これらヒストグラムのピークを重ね合わせ、ヒストグラムのピクセル数のピーク位置のZ方向のズレ(ΔZ)を算出し、スキャンライン(a)のZ方向の位置データをΔZ引き下げる(又は引き上げる)ことにより、補正が行なわれる。
ステージ位置制御部75は、ステージ移動機構5を制御するものであり、具体的には、ステージ移動機構5を構成するピエゾ微動素子に印加する電圧値を制御するものである。
本実施形態では、物理的特性等の計測の前段階において、ステージ2を動かし、初期位置(ステージ2を動かす前の位置)からXY方向に所定範囲内でラスタースキャン方式で走査する。例えば走査領域が5000nm×5000nmとなるようにステージ移動機構5を制御する。より具体的には、例えばステージ2を初期位置からX方向に−2500nm〜2500nmの範囲及びY方向に−2500nm〜2500nmの範囲内で走査するようにステージ移動機構5を制御する。このようにステージ2を動かすと各探針31、32、33、34による画像を同時に取得することができる。そして、所定範囲の走査が終了したら、ステージ2を初期位置に戻すように制御する。これにより、生成された各STM像の中心に各探針31、32、33、34の先端部分が位置していることになる。
相対位置算出部76は、画像生成部73により得られた各探針31、32、33、34に基づくSTM像に補正処理が施されたものを画像補正部74から取得し、それら各画像を照合して、各探針31、32、33、34間の相対位置を算出するものである。
具体的に相対位置算出部76は、物理的特性等の計測の前段階において、ステージ2を移動して各探針31、32、33、34を試料Wに対して走査させることにより得られた、各探針31、32、33、34のSTM像に補正処理が施されたものを画像補正部74から取得し、その4つのSTM像をパターンマッチングする。
画像の照合の1つであるパターンマッチングの方法としては、例えば、図6に示すように、相対位置算出部76において各STM像中に共通して現れる特徴的な共通部分A、B、Cの輪郭をエッジフィルタリングにより抽出する。そして図7に示すように、各表面画像のA、B、Cが一致するように各STM像を重ね合わせる。各STM像の中心部分には各探針31、32、33、34が位置しているので、これにより各探針31、32、33、34の相対距離を認識することができる。なお、図7において、各STM像を重ね合わせることにより、探針32と探針34との相対距離が、〜430[nm]であることがわかる。
選択部77は、画像生成部73により得られた各探針31、32、33、34に基づくSTM像に補正処理が施されたものを画像補正部74から取得し、それらSTM画像上の任意のラインのプロファイルから、高さ(Z方向の位置データ)の変化率の最も大きな部分を選択する。
より詳細には、例えば図8に示すように、各探針31、32、33、34により得られたスキャンラインのプロファイルから、オペレータによる判断を受け付けるか又は所定のプログラムに従って処理することにより、各探針31、32、33、34ごとに各探針の形状を最も絞り込むことが可能な部分として、Z方向の位置データの変化率が最も大きな部分を選択する(a)。より具体的には、オペレータが視覚を介して判断する場合は、Z方向の位置データの変化率が大きな部分ほど画像のコントラストの変化が明瞭であり、これに対して、Z方向の位置データの変化率が小さい部分ほど画像のコントラストの変化が緩慢であるとして、これらコントラストの変化を判断基準として、スキャンラインのプロファイルからコントラストの変化が最も明瞭な部分を選び出す。一方、プログラムに従って処理する場合は、スキャンラインに沿ったスキャンラインのプロファイルの高さ(Z方向の位置データ)の変化率を算出し、各探針31、32、33、34ごとに得られたスキャンラインのプロファイルからZ方向の位置データの変化率が最も大きな部分を選び出す。
Z方向の位置データが変化する部分からは探針の形状の最大値(試料Wの表面形状をステップと仮定したとき)と最小値(試料Wの表面形状をプロファイル通りと仮定したとき、点となる)が得られる。実際の探針の形状は同じであるので、最大値がとりうる値のなかの最小値が探針の形状として最適である。先述のように選択すれば、探針形状の最大値中の最小値を推算することができる変化部分を得ることができる。
探針形状推算部78は、選択部77から高さ(Z方向の位置データ)の変化率の最も大きな部分のSTM画像を取得し、また、その部分の試料Wの表面形状を90°に立ち上(下)がるステップであると仮定し、それら各STM像と仮定されたステップ状の表面形状とからデコンボリューションを行うことにより、前記各探針31、32、33、34の形状を推算する。
即ち、例えば図8に示すように、選択された部分の実際の試料Wの表面形状を90°に立ち上(下)がるステップであると仮定し、仮定された試料Wの表面形状と選択された部分のスキャンラインのプロファイルとからデコンボリューションを行うことにより(b)、探針の形状についての情報として、例えば、曲率半径を推算する。この推算を各探針31、32、33、34ごとに行なう。
危険領域算出部79は、探針形状推算部78により得られた各探針31、32、33、34の形状についての情報(以下、形状情報という。)を取得し、各探針31、32、33、34が他の探針と衝突する可能性が高い危険領域を算出する。つまり換言すれば、デコンボリューションによって探針形状を求めることにより少なくともそれ以上には探針が存在しないと推定される領域が各探針ごとに決定される。つまり、危険領域内は、ある一方の探針が必ず存在するとは言えないが、少なくとも探針が存在する可能性があり、その中では他方の探針がどのような形状であっても(仮想的に点状の探針を想定したとしても)衝突しうることになる。
より詳細には、例えば、図9に示すように、画像生成部73により探針31、33に基づくSTM像が得られた場合、前記探針形状推算部78は、仮定された試料Wの表面形状と画像補正部74により補正処理が施されたSTM像とからデコンボリューションを行うことにより、探針31と探針33の形状を推算し、それぞれの曲率半径を探針31が20nm、探針33が50nmと算出する。一方、相対位置算出部76はパターンマッチングを行い、探針31に基づくSTM像と、探針33に基づくSTM像とに共通して現れる部分を認識してその部分が重なるように、これら2枚のSTM像を重ね合わせ、探針31と探針33との相対位置を算出する。そして、危険領域算出部79は、探針形状推算部78により得られた探針31の形状情報である曲率半径から、探針33が移動した場合、探針31と衝突する可能性が高い危険領域を算出する。図9に示す例では、探針31の先端部の位置を中心として、探針31の曲率半径である20nm半径の領域とその周囲の領域が、探針33を移動する場合の危険領域として判断される。ここで、前記周囲の領域とは、例えば、探針移動機構4に依存して探針31が存在しうる領域をいう。つまり、前記周囲の領域はマニピュレータ等の探針移動機構4が移動可能な領域であり、探針移動機構4の動きに伴って探針31が存在しうる領域である。
衝突警告部80は、危険領域算出部79により得られた危険領域についての情報(以下、危険領域情報という。)と、前記相対位置算出部76により得られた各探針31、32、33、34間の相対位置についての情報とを取得し、各探針31、32、33、34がこれら危険領域に進入すると衝突を警告する警報を発する。
衝突警告部80が発する警報は、音、光や振動等のオペレータが認知しうるものであり、情報処理装置7に備わったディスプレイ、スピーカやバイブレータ等の出力手段705を介して発せられる。
次に、本実施形態における走査型プローブ顕微鏡1を用いた物理的特性等の計測までの手順を図10のフローチャートを参照して説明する。
まずオペレータが試料Wをステージ2上に載置する(ステップS1)。
そして、オペレータは図示しない光学顕微鏡で視認しながら図示しない粗動機構を用いて、パターンマッチングが可能な範囲であるミリメートルからマイクロメートルスケールの範囲で各探針31、32、33、34をそれぞれ位置調節して、各探針31、32、33、34同士をXY方向に近づける。同時に図示しない粗動機構を用いてZ方向に各探針31、32、33、34をそれぞれ位置調節して、その先端部分を試料W表面に近づける(ステップS2)。
次に、オペレータがキーボード等の入力手段704により情報処理装置7に入力信号を入力することにより、XY方向制御部71が各探針31、32、33、34のXY方向の位置を変化させずに、ステージ位置制御部75がステージ2を移動することにより試料Wを走査して(ステップS3)、画像生成部73が4探針31、32、33、34同時にSTM像を生成する(ステップS4)。
更に、画像補正部74が画像生成部73から前記STM像を示す画像データを取得する(ステップS5)。画像補正部74はそれらのSTM像の傾斜や、探針にゴミが付着したことに起因するノイズ(スキャンラインのベースの上昇)を補正する。その後、画像補正部74は更に、メディアンフィルタリングを行なって前記STM像上のピーク状ノイズを修正するよう画像処理する。
画像補正部74が行なう画像の傾斜や探針にゴミが付着したことに起因するノイズ(スキャンラインのベースの上昇)の補正として、本実施形態では具体的に、(1)STM像上のラインのZ方向の位置データの平均値を算出して、これら平均値を用いて補正を行なう手段、又は、(2)STM像上のラインについて、前記Z方向に対するピクセル数のヒストグラムを作成し、これらヒストグラムを用いて補正を行なう手段、のいずれかを実施する。
上記(1)の手段が実施されノイズの補正が行なれる場合、図11に示すように、まず、各スキャンラインのZ方向の位置データの平均値が算出される(S5−1)。次いで、当該平均値から近接するスキャンラインの平均値を引いてその差が算出される(S5−2)。そして、スキャンラインのZ方向の位置データから上記の差分が差し引かれ(S5−3)、近接するスキャンラインのZ方向の位置データの平均値が略同じになるように処理され、前記STM画像が補正される。
上記(2)の手段が実施された場合、図12に示すように、まず、STM像上の任意のラインについて、前記Z方向に対するピクセル数のヒストグラムが作成される(S5−11)。次いで、近接するラインについてのヒストグラムのピークが重ね合わされる(S5−12)。そして、ピクセル数のピーク位置に基づいてZ方向の位置データのズレが算出される(S5−13)。次に、当該任意のラインのZ方向の位置データが補正されて(S5−14)、これらのヒストグラムのピークが略重なり合うように処理され、前記STM像が補正される。
上記(1)の手段と(2)の手段のいずれを実施するかは、任意に選択することが可能である。
次いで、相対位置算出部76が画像補正部74から補正処理後のSTM像を示す画像データを取得して、相対位置算出部76はそれらのSTM像を照合して共通する部分を見つけ、その共通部分が一致するように各STM像を重ね合わせて、各探針31、32、33、34間の相対位置を算出する(ステップS6)。
また、選択部77が画像補正部74から補正処理後のSTM像を示す画像データを取得して、それらSTM像上のラインのプロファイルより高さ(相互作用により得られたZ方向の位置データ)の変化率の最も大きな部分を選択する。(ステップS7)。
また、探針形状推算部78が選択部77から前記変化率の最も大きな部分のSTM像を示す画像データを取得して、それら各STM像と仮定された試料Wの表面形状とからデコンボリューションを行うことにより、各探針31、32、33、34の形状を推算する(ステップS8)。
そして、危険領域算出部79が、探針形状推算部78から各探針31、32、33、34の形状情報を取得し、各探針31、32、33、34が移動した場合、他の探針と衝突する可能性が高い危険領域を算出する(ステップS9)。
その後、オペレータが入力した測定目的に応じて、XY方向制御部71が、試料Wの所定位置に各探針31、32、33、34を移動させる(ステップS10)。このとき、各探針31、32、33、34の相対位置を保ちながら、1つずつ所定位置に移動させても良いし、各探針31、32、33、34の相対位置を保つことなくそれぞれ独立して所定位置に移動させても良い。
一方、衝突警告部80は危険領域算出部79から危険領域情報を、相対位置算出部76から各探針31、32、33、34間の相対位置情報を、それぞれ取得し、各探針31、32、33、34がこれら危険領域に進入すると衝突を警告する警報を発する(ステップS11)。
そして、上記のステップの後、物理的、化学的又は機械的特性等の計測を開始する(ステップS12)。
このように構成した本実施形態に係る走査型プローブ顕微鏡1によれば、各探針31、32、33、34の形状に基づいて、各探針31、32、33、34間の衝突が起こりやすい領域を割り出すことができるので、各探針31、32、33、34間の衝突を未然に防いで、各探針31、32、33、34を破損せずに安全に移動することができる。そして、安全に各探針31、32、33、34を近接することができるので、特に、探針31、32、33、34の正確な位置調節が要求される微細な構造物であるカーボンナノチューブ(CNT)、ナノワイヤ又は単分子膜等の物理的特性等の計測に好適に用いることができる。
また、本実施形態に係る走査型プローブ顕微鏡1は、試料Wの表面形状が未知であっても、各探針31、32、33、34により得られた画像のラインのプロファイルごとに、最も高さ(Z方向の位置データ)の変化率の大きな部分を選択し、この部分の試料Wの実際の表面形状を90°に立ち上(下)がるステップであると仮定するので、当該試料Wの表面形状とSTM像とから各探針31、32、33、34の形状を推算することができる。
また、画像補正部74を有することにより、STM像の傾斜や、各探針31、32、33、34にゴミが付着したことに起因するノイズ等を効果的に補正することが可能となるので、複数の探針31、32、33、34により採取されたSTM像の重ね合わせが正確かつ容易になり、各探針間の相対位置の算出精度も高くなる。その結果として、試料Wの物理的、化学的又は機械的特性を高い精度で効率的に測定することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
前記実施形態においては画像生成部73が生成したSTM像を画像補正部74が補正したが、計測目的によっては当該補正は行なわなくても良い(ただし、補正処理を行なったほうが得られる計測結果の精度が高くなる。)。
前記実施形態では探針形状を推算する際にデコンボリューションを行なったが、探針形状を推算する方法はデコンボリューションに限定されない。例えば、選択されたスキャンラインのプロファイルの一部であって仮定した試料Wの表面形状と想定する部分を探針形状とすることもできる。
前記実施形態では選択部77は各探針31、32、33、34のスキャンライン全て(スキャンした全ての範囲)から高さ(Z方向の位置データ)の変化率の最も大きな部分を選択したが、任意の範囲のスキャンラインから選択するようにしてもよい。
前記実施形態においては、図8に示すように、スキャンラインのプロファイルより探針形状を推算したが、探針形状を推算するために使用するラインはスキャンラインに限られず、試料Wの表面画像上の任意のラインを用いることができる。また、試料Wの表面画像上の任意のライン(スキャンラインを含む。)は直線に限定されず曲線であってもよい。
本発明に係る走査型プローブ顕微鏡により探針の危険領域を求める際に用いる試料は表面形状が既知の標準サンプルであってもよく、その場合は表面形状を仮定せず、既知の表面形状を用いて、探針形状を推算する。この際、探針形状の推算に用いるZ方向の位置データの変化部分は特に限定されず任意に選択可能である。
前記実施形態においては、危険領域算出部79が探針形状推算部78により得られた各探針31、32、33、34の形状情報を取得し、各探針31、32、33、34が他の探針と衝突しうる危険領域を算出したが、危険領域算出部79と共に、又は、危険領域算出部79に代えて、探針形状推算部78により得られた各探針31、32、33、34の形状情報と、相対位置算出部76により得られた各探針31、32、33、34間の相対位置情報と、をそれぞれ取得して、各探針31、32、33、34が他の探針と衝突せずに安全に移動しうる安全領域を算出する安全領域算出部を備えていても良い。
例えば、図9に示すように、探針31の曲率半径が20nm、探針33の曲率半径が50nmと算出された場合は、探針31の先端部の位置を中心として、探針31と探針33の曲率半径の和である70nm半径の領域とその周囲の領域以外の領域が、探針33を移動する場合の安全領域とされる。
前記実施形態における走査型プローブ顕微鏡(SPM)は、検出対象となる相互作用がトンネル電流である走査型トンネル電流顕微鏡(STM)であったが、その他にも、原子間力を検出する原子間力顕微鏡(AFM)、近接場光を検出する近接場光学顕微鏡(SNOM)、磁力を検出する磁気力顕微鏡(MFM)、摩擦力を検出する摩擦力顕微鏡(FFM)、超音波を検出する走査型近接場超音波顕微鏡(SNAM)、イオン伝導を検出する走査型イオン顕微鏡(SICM)、静電気力を検出するケルビンフォース顕微鏡(KFM)等であっても良い。なお、例えば近接場光学顕微鏡(SNOM)においては近接場プローブが探針、光検出部が検出部に相当する。
また、前記実施形態における走査型プローブ顕微鏡は、これらの各種走査型プローブ顕微鏡の複合型であってもよく、その場合探針(プローブ)としては異なる種類のものが複数並存していても良い。
また、前記実施形態では、探針が4つであったが、複数であれば2つであっても3つであっても良いし、5つ以上であっても良い。
更に前記実施形態では、走査型トンネル顕微鏡を大気中に設置して用いるものであったが、その他にも真空中に設置して用いるものであってもよい。
前記実施形態では各探針31、32、33、34を固定してステージ2を移動することにより試料Wを走査したが、これとは反対に、ステージ2を固定し各探針31、32、33、34を移動させても良く、その場合は情報処理装置7が各探針31、32、33、34の移動経過を記憶しておくことが必要である。なお、前記実施形態のようにステージ2を移動させると、探針間の相対位置を保ったまま試料W表面を走査できるので、探針同士の接触を避けることができる。
本発明に係る走査型プローブ顕微鏡は、各探針31、32、33、34の形状を推算した結果を記憶しておく探針形状記憶部を備えていても良い。このような探針形状記憶部を備えていれば、探針を新たなものと交換したり、探針が衝突等により変形したりした時にのみ、探針形状を推算し直せば良い。
その他、前述した実施形態や変形実施形態の一部又は全部を適宜組み合わせてもよく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
本発明の一実施形態に係る走査型プローブ顕微鏡の模式的構成図である。 同実施形態における情報処理装置の機器構成図である。 同実施形態における情報処理装置の機能構成図である。 同実施形態における画像補正例(1)を示す図である。 同実施形態における画像補正例(2)を示す図である。 各探針のSTM像を示す図である。 パターンマッチングをした後のSTM像及び各探針の相対位置を示す図である。 探針形状の推算方法を示す図である。 探針の形状情報から得られた危険領域を示す図である。 同実施形態における相対位置算出手順を含む計測手順を示すフローチャートである。 同実施形態における画像補正手順(1)を示すフローチャートである。 同実施形態における画像補正手順(2)を示すフローチャートである。
符号の説明
W・・・試料
1・・・走査型プローブ顕微鏡(走査型トンネル顕微鏡)
2・・・ステージ
31、32、33、34・・・探針
4・・・探針移動機構
5・・・ステージ移動機構
6・・・電流検出部
7・・・情報処理装置
71・・・XY方向制御部
72・・・Z方向制御部
73・・・画像生成部
74・・・画像補正部
75・・・ステージ位置制御部
76・・・相対位置算出部
77・・・選択部
78・・・探針形状推算部
79・・・危険領域算出部
80・・・衝突警告部

Claims (4)

  1. 試料が載置されるステージと、
    試料に対向して設けられ、前記ステージに対して相対的に移動可能である複数の探針と、
    前記試料の表面と探針との相互作用を検出する検出部と、
    前記検出部で検出された相互作用に基づいて、前記試料の表面画像を生成する画像生成部と、
    前記画像生成部により得られた各探針に基づく表面画像を取得し、それら各表面画像から前記各探針の形状を推算する探針形状推算部と、
    前記探針形状推算部により得られた各探針の形状についての情報を取得し、前記各探針が前記各探針のまわりの他の探針と衝突しうる危険領域を算出する危険領域算出部と、を備えることを特徴とする走査型プローブ顕微鏡。
  2. 前記画像生成部により得られた各探針に基づく表面画像を取得し、それら各表面画像上のラインのプロファイルから、それら各表面画像ごとに、前記検出部で検出された相互作用の変化率のより大きな部分を選択する選択部を備え、
    前記探針形状推算部は、前記選択部から前記相互作用の変化率のより大きな部分の表面画像を取得し、前記変化率のより大きな部分の表面画像と仮定された試料の表面形状とから、前記各探針の形状を推算する請求項1記載の走査型プローブ顕微鏡。
  3. 更に、前記危険領域算出部により得られた危険領域についての情報を取得し、前記各探針がこれら危険領域に進入すると衝突を警告する警報を発する衝突警告部を備える請求項1又は2記載の走査型プローブ顕微鏡。
  4. 試料が載置されるステージと、試料に対向して設けられ、前記ステージに対して相対的に移動可能である複数の探針と、前記試料の表面と探針との相互作用を検出する検出部と、前記検出部で検出された相互作用に基づいて、前記試料の表面画像を生成する画像生成部と、を備えた走査型プローブ顕微鏡の探針衝突回避方法であって、
    前記画像生成部により得られた各探針に基づく表面画像を取得し、それら各表面画像から前記各探針の形状を推算し、当該各探針の形状についての情報から前記各探針が前記各探針のまわりの他の探針と衝突しうる危険領域を算出する探針衝突回避方法。
JP2007215760A 2007-08-22 2007-08-22 走査型プローブ顕微鏡及びその探針衝突回避方法 Expired - Fee Related JP4859789B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007215760A JP4859789B2 (ja) 2007-08-22 2007-08-22 走査型プローブ顕微鏡及びその探針衝突回避方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007215760A JP4859789B2 (ja) 2007-08-22 2007-08-22 走査型プローブ顕微鏡及びその探針衝突回避方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009047632A JP2009047632A (ja) 2009-03-05
JP4859789B2 true JP4859789B2 (ja) 2012-01-25

Family

ID=40499983

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007215760A Expired - Fee Related JP4859789B2 (ja) 2007-08-22 2007-08-22 走査型プローブ顕微鏡及びその探針衝突回避方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4859789B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07198372A (ja) * 1993-12-29 1995-08-01 Olympus Optical Co Ltd 走査型プローブ顕微鏡の探針評価方法及びその装置
US6880389B2 (en) * 2002-07-08 2005-04-19 Multiprobe, Inc. Software synchronization of multiple scanning probes

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009047632A (ja) 2009-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6489611B1 (en) Atomic force microscope for profiling high aspect ratio samples
US8489356B2 (en) Variable density scanning
US9910064B2 (en) Force measurement with real-time baseline determination
US20050194534A1 (en) Method of operating a probe microscope
JP6309697B2 (ja) 走査型プローブ顕微鏡を使用して特徴部分を画像化する方法
JP5156380B2 (ja) 走査型プローブ顕微鏡及びその探針相対位置測定方法
US20140283228A1 (en) Dual-Probe Scanning Probe Microscope
US7748052B2 (en) Scanning probe microscope and method of operating the same
US9366693B2 (en) Variable density scanning
JP4859789B2 (ja) 走査型プローブ顕微鏡及びその探針衝突回避方法
Serry et al. Characterization and Measurement of Microcomponents with the Atomic Force Microscope (AFM)
US9075080B2 (en) Method and apparatus for adaptive tracking using a scanning probe microscope
KR20210042358A (ko) 넓은 면적의 고속 원자력 프로파일
JP2008298487A (ja) 走査型プローブ顕微鏡及びその探針相対位置測定方法
KR101710337B1 (ko) 조정 가능한 스캔 속도를 가지는 측정 장치 및 측정 방법
KR20170123410A (ko) 토포그래피 신호 및 옵션 신호 획득 방법, 장치 및 이를 구비하는 원자 현미경
JP6001728B2 (ja) 変位検出機構およびそれを用いた走査型プローブ顕微鏡
US10690697B1 (en) Metrology technique that provides true flattening
JP2002014025A (ja) プローブの走査制御装置、該走査制御装置による走査型プローブ顕微鏡、及びプローブの走査制御方法、該走査制御方法による測定方法
JP3597613B2 (ja) 走査型プローブ顕微鏡
TW202311747A (zh) 具有潛變校正的afm成像
TWI582429B (zh) 原子力顯微鏡掃描方法
Satoh et al. Multi-Probe Atomic Force Microscopy Using Piezo-Resistive Cantilevers and Interaction between Probes
JP2009229427A (ja) 表面形状測定装置
JP2002331500A (ja) アライメントマーカー及びアライメント方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110922

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111101

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111101

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141111

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141111

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees