JP4857611B2 - 電流駆動回路、発光素子駆動装置、および携帯装置 - Google Patents
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Description
現在の携帯装置においては、赤色(R)LED、緑色(G)LED、青色(B)LED,並びに白色(W)LEDが設けられているのが一般的である。
LEDの点灯輝度を調整する方法の一つとして、図1に示すようなPWM制御で点灯の明・暗ならびにスロープ機能を実現する方法がある(PWM制御については特許文献1参照))。
スロープ機能とは、LEDの点灯を時間に対して徐々に明るく、あるいは徐々に暗くする機能である。
この方式において、LEDドライバからの出力電流はPWM(離散的)であり、常にオン(ON)とオフ(OFF)を繰り返している。
LEDドライバIC内で低消費電力を目指し、LEDのアノード−カソード間電圧をモニタして電源電圧に帰還する場合、LEDのアノード−カソード間電圧が離散的に変動してはならない。
第2に、パルスのON/OFFに応じてLEDカソード端の電位が時間的に大きく変動する。たとえばLEDのカソード電圧をモニタしてフィードバックをかけるような回路構成においてカソード端子はDC(安定した電位)になることが必要になる。
また、ドライバ段の基準電流値をDACにより制御することで、ドライバの設定値によらず2n階調の発光素子点灯を実現できる。
発光素子駆動装置10は、図2に示すように、発振器11、カウンタ12、スロープコントローラ(Slope CTRL)13、レベルシフト回路(LSFT)14、スイッチング部分を含むスロープ機能付き電流出力デジタル/アナログコンバータ(以下、スロープDACという)15、およびドライバ16を有している。また、図3の17は基準電流源を示している。
スロープコントローラ13は、カウンタ12の出力信号を受けて、スロープDAC15のスイッチング部分をスイッチングするためのデータをグレイコードとして生成して、たとえば6ビットにデコードしてレベルシフト回路14に出力する。
スロープ時間決定用にカウンタ12回路が必要である。カウンタ12から出力されるCLK周波数f [Hz]によってスロープ時間が決定され、たとえば64階調(6Bit)制御では立ち上がりのスロープ時間Trおよび立ち下りのスロープ時間Tfは、64/f[秒(s)]となる。
スロープコントローラ13においては、カウンタ12からの出力信号がグレイコードに変換された後、6ビット(6Bit)にデコードされ、レベルシフト回路14を介してスロープDAC15のスイッチング部分に入力される。
このように、6Bitにデコードする際にあらかじめグレイコードに変換しておくことが本実施形態の特徴的な要素の1つである。
つまり、スロープ中はドライバ16に供給される基準電流値を時間的に増加(上りスロープ中)あるいは減少(下りスロープ中)させており、これは本実施形態の特徴的な要素の1つである。
つまり、スロープ中ドライバ16のミラー比一定のとき、スロープDAC15の出力電流をIoutref、ドライバ段の出力電流をIoutとすると、次式が成り立つ。
Iout(t)=C×Ioutref(t) (1)
図6は例として2ビット(2bit)信号(01)から(10)に切り替わったとき場合を示している。
図6(C)に示すように、ビットの切り替わりに時間的なずれが生じるとグリッジと呼ばれるようなノイズが発生する。また、DACに重み付けを行っていることにより、高ビットでのズレが大きくなる可能性がある。つまり、DAC出力が線形でなくなる。
また、図10はグレイコードと温度計コードの対応関係を示す図である。図11(A)〜(G)はグレイコードにおけるビット切り替わりの様子を示す図である。
しかしこの際、もう1つのノイズ源が存在する。それはバイナリコードをデコードする際に発生するおそれのあるヒゲである。
図9(A)〜(G)に示すように、バイナリコードではビット信号が同時に切り替わるタイミングが存在する。これらの信号同士を論理ゲートに入力した場合、たとえば図9(G)に示すようなヒゲが発生する原因となる。このように、温度計コードにデコードされた信号に存在するノイズはDACのグリッジノイズ発生の原因となる。
図11および図10に示すように、グレイコードはバイナリコードと異なり2ビット以上が同時に切り替わるタイミングが存在しない。それゆえビット切り替わり時のヒゲを削減することができる。デコードした後の信号は、図10に示すように、同じく温度計コードを用いる。
また同時に2進バイナリコードではなく、2進グレイコードをデコードする(温度計コードに変換する)ことでよりDACのノイズを劇的に低減させる。
また、他のLEDの輝度変調の手段として用いられるPWM制御方式(図1)と比較して、本実施形態で採用する電流加算のDAC方式ではスロープ中においても常に連続的なDC信号としてドライバ電流を出力している点が大きな違いである。このことは出力をフィードバックするような構成において不可欠な要素である。この出力をフィードバックするような構成については、後で詳述する。
図12は、本実施形態に係るスロープDACの第1の構成例を示す回路図である。
また、ドライバ16は、nチャネルMOS(NMOS)トランジスタNT0〜NTx(xは正の整数)を有している。
また、電源電圧VCCの供給ライン18とPMOSトランジスタPT0のドレイン・ゲートとの接続ライン19との間に2つ1組のスイッチSW1−1とSW2−1、・・・、SW63−1とSW63−2との直列スイッチ群SWG1〜SW63が並列に接続され、各直列スイッチ群SWG1〜SWG63におけるスイッチ同士の接続点が、対応するカレントミラー素子としてのPMOSトランジスタPT1〜PT63のゲートにそれぞれ接続されている。
直列スイッチ群SWG1〜SWG63の2つのスイッチは、対応するデコード信号によりインバータINV1〜INV63を通して相補的にオン、オフ制御される。
また、基準素子としてのPMOSトランジスタPT0のサイズと、カレントミラー素子としての他のPMOSトランジスタPT1〜PT63のサイズ比は、たとえば8:1に設定されている。
NMOSトランジスタNT0〜NTxのソースは接地され、NMOSトラジスタNT1〜NTxのドレインが駆動対象のLED20のカソードに接続されている。
スロープDAC15Aの電流出力がドライバ段の基準電流となる。
本実施形態では、6ビット階調を実現しており、スイッチSW1−1とSW2−1、・・・、SW63−1とSW63−2との直列スイッチ群SWG1〜SW63の一方のスイッチを温度計コードにより1つずつ順次ON/OFFすることに伴い、カレントミラー素子としてのPMOSトランジスタPT1〜PT63の63個ならびにスイッチ63×2個要する。
カレントミラー素子がONのときはそのゲートに接続された下側のスイッチ(SWx−2)がONとなり、その逆相の信号が上側のスイッチ(SWx−1)に入力される。
仮に下側のスイッチのみ存在する場合、OFFしているカレントミラー素子に対してそのゲート電圧は不定となり、寄生容量で電圧をホールドしてしまうため、OFFできない。そのためOFF時には上側のスイッチをONにしてカレントミラー素子のゲートを電源電位VCCに接続して安定動作させる。
つまりこのような構造ではあるビットのスイッチング信号がスイッチのゲート容量を介して他のカレントミラー素子全てのゲート電圧を揺らし、出力電流に誤差を生じてしまう可能性がある。
図13は、本実施形態に係るスロープDACの第2の構成例を示す回路図である。
図13において図12の回路と同一構成部分は同一符号をもって表している。
これにより、各カレントミラー素子としてのPMOSトランジスタPT1〜PT63およびそれをON/OFFさせるためのスイッチSW1〜SW63はそれぞれノイズに対して独立であり、スイッチSW1〜SW63へのノイズは他のカレントミラー素子としてのPMOSトランジスタPT1〜PT63への影響は少ない。それゆえ最小限の誤差に押さえ込むことができる。
図14は、本実施形態に係るスロープDACの第3の構成例を示す回路図である。
図14において図13の回路と同一構成部分は同一符号をもって表している。
図13ように、カレントミラー素子としてのPMOSトランジスタPT1〜PT63のソース側にスイッチSW1〜SW63を挿入することでノイズ耐性は高められたものの、このスイッチのON抵抗による電圧ドロップがミラー比の不一致を引き起こしてしまうおそれがある。つまり基準素子であるPMOSトランジスタPT0ソース電位が電源電圧VCC)であるのに対して、カレントミラー側のソース電位VSは次のようになる。
VS=VCC−(I/gm) (2)
また、図13においてスイッチとしてPMOSを用いた場合、このgmは次式で与えられる。
gm=√(2μpCox(W/L) ID)=2ID/(Vgs−Vth) (3)
gm=μpCox(W/L) (Vgs−Vth) (4)
しかし前者の実現のためには式(3)、(4)からミラー電流を大きくするか、トランジスタのサイズW(チャネル幅)を大きくする必要がある。電流値の増加は消費電流が増大し、サイズの増加はレイアウト面積が大きくなる(1chにつき2n-1個のスイッチが存在することを考えると高ビットが厳しくなる)。
それゆえ、図14のスロープDAC15Cにおいては、基準素子側のソース電圧も同様にドロップさせる方法を採用する。
ただしこのとき、基準素子側とカレントミラー素子側でミラー比が8:1であることを考慮してスイッチのコンダクタンスgmを一致させなければならない。つまり基準素子側に8倍の電流が流れるので式(3)より、基準側のコンダクタンスを8倍にする必要がある。これについては式(4)よりチャネル長Lを同一(しきい値Vthが同じ)にした上で基準素子側のスイッチのチャネル幅Wを8倍にすればよい。
図15のスロープDACは図14の回路構成に対応したものである。
PWM方式ではドライバの設定値が低いときにはスロープの階調は低くなるが、本実施形態のようにドライバ段の基準電流値をDACにより制御することで、ドライバの設定値によらず2n階調のLED点灯を実現できる。
図16の例においては、7個のLED20−1〜20−7を並列に設けた場合を一例として示している。
7個のLEDのうちLED20−1〜20−4の4個が白色LED、LED20−5の1個が赤色LED、LED20−6の1個が緑色LED、LED20−7の1個が青色LEDである。
なお、本LED駆動装置100は、たとえば電池等の電源電圧源により端子TVIを介して電源電圧DVCCが供給される。
図16においては、理解を容易にするために、図2等と同一構成部分は、図2等と同一符号をもって表している。
これらの機能は、図2等に関連付けて説明した機能と同様であることからここではその説明を省略する。
R用ドライバ16Rの出力が端子TRを介してLED20−5のカソードに接続され、G用ドライバ16Gの出力が端子TGを介してLED20−6のカソードに接続され、B用ドライバ16Bの出力が端子TBを介してLED20−7のカソードに接続されている。
ドライバ1021〜1024は、レベルシフト回路105でレベルシフトされた輝度設定信号に応じて対応する白色LED20−1〜20−4を駆動する。
また、シリアルパラレル変換回路103は、端子TDIを介して入力した、図示しないCPU等の上位装置により供給されるLED20−1〜20−nを駆動すべき電流(輝度)値に関するデジタルシリアルデータSDATをパラレルデータに変換し、電流駆動回路101のスロープコントローラ13R、13G,13Bにスロープモード突入信号START、およびスロープ時間設定信号SLPTMを生成して供給する。
この電流設定信号LEDoutは、LED20−1〜20−7の輝度を設定する信号であり、具体的にはドライバ段のミラー比を設定するための信号である。スロープ動作においては、ここでの設定値がスロープ最終到達輝度となる。また、各チャネル別に設定可能である。
DC−DCコンバータ106においては、LEDのカソード電圧値(=VDCDC−Vf(1〜3))が必要最低限の値になるようにDC−DC電圧は制御される。つまり高効率にLEDを駆動する。この機能実現のためにはVf1〜Vf3が交流(ac)的に振幅してはいけない。つまりPWM方式は適さない。そこで電流DAC方式のスロープDACが必要となる。
PMOSトランジスタ107とNMOSトランジスタ108の各ドレインは端子TD1,TD2を介してインダクタL101の一端側に接続されている。
PMOSトランジスタ107とNMOSトランジスタ108のゲートの制御電位がDC−DCコンバータ106により制御され、所望の駆動電圧VDCDCを形成する。
シリアルパラレル変換回路103では、供給されたLED20−1〜20−nを駆動すべき電流(輝度)値に関するデジタルシリアルデータがパラレルデータに変換される。
シリアルパラレル変換回路103ではスロープモード突入信号START、およびスロープ時間設定信号SLPTMが生成されて、電流駆動回路101のスロープコントローラ13R、13G,13Bに成して供給される。
なお、デジタルデータID1〜IDnには対応するLEDを駆動しない情報も含まれる。
スロープコントローラ13R、13G、13Bにおいては、カウンタ12の出力分周信号を受けて、スロープDAC15R、15G、15Bのスイッチング部分をスイッチングするためのデータをグレイコードとして生成され、たとえば6ビットにデコードされレベルシフト回路14R、14G、14Bを通してスロープDAC15R,15G,15Bに供給される。
スロープDAC15R、15G、15Bは、図3に示すように、基準電流Irefを2n-1個の基準素子でカレントミラー処理する構造となっており、各ミラー電流I1+I2+…+I(2n-1)の値が、スロープDAC15R、15G、15Bの出力値となり、このスロープDAC15R、15G、15Bの出力電流がドライバ16R、16G、16Bの基準電流として入力される。
ドライバ16R、16G、16Bにおいては、スロープDAC15R、15G、15Bによる基準電流Ioutrefがモニタされ、その基準電流Ioutrefをある定数C倍にして駆動対象であるLED20−5〜20−7が発光駆動される。
なお、ここでは、LED20−1〜20−nには、1または複数の赤色(R)LED、緑色(G)LED、青(B)LED、並びに白色LEDがそれぞれ含まれているものとする。
各色のLEDの順方向電圧は、以下のとおりとする。
赤色LEDの順方向電圧Vfrは1.9V、緑色および青色LEDの順方向電圧Vfg,Vfbは略3.1V、白色LEDの順方向電圧Vfwは3.5Vに設定されている。
また、電源電圧源がリチウムイオン電池であることを想定して、電源電圧VCCは3.2V〜4.2Vの範囲で使用するものとする。
さらに、LEDの電流駆動回路101に必要な最低動作電圧αを0.5Vとする。
また、以下の説明において、「スルー」とは、昇圧電源の出力段を構成するPMOSトランジスタ107をオン、NMOSトランジスタ108をオフとする(DC−DCコンバータの動作としては100%デューティで動作する)ことを示す。
この場合の昇圧電源15の動作は、電源電圧VCCが、4.0V<VCC<4.2Vの範囲にあるときは、「スルー」となる。
一方、電源電圧VCCが、3.2V<VCC<4.0Vの範囲にあるときは、たとえば4V「昇圧」する動作とする。
この場合の昇圧電源15の動作は、電源電圧VCCが、3.6V<VCC<4.2Vの範囲にあるときは、「スルー」となる。
一方、電源電圧VCCが、3.2V<VCC<3.6Vの範囲にあるときは、たとえば3.6Vに「昇圧」する動作とする。
この場合の昇圧電源15の動作は、電源電圧VCCが、3.2V<VCC<4.2Vの範囲にあると想定しており、本実施形態では、降圧電源を含まないことから、全範囲で「スルー」となる。
そして、第1画像表示装置202、第2画像表示装置203、入力装置204、および着信表示部205がLEDで照明される被照明部を構成する。
第1画像表示装置202の近傍には、照明用バックライトとして、LED駆動装置207に対して並列に接続された4個の白色LED(図16の例ではLED20−1〜20−4)が配置されている。
第1画像表示装置202には、CPU201の制御の下、電波受信状態、アイコンメニューや各種画像、入力装置204により入力された、あるいは着信した相手先電話番号やメッセージ等が表示される。
第2画像表示装置203の近傍には、照明用として、LED駆動装置207に対して並列に接続された赤、緑、青の3色のLED(図16の例ではLED20−5〜20−7)が配置されている。
第2画像表示装置203には、CPU201の制御の下、時刻や日時等が表示され、また、着信や送信時に、LED駆動装置207により3色のLEDのうちの1色、あるいはいずれか2色、あるいは全色のLEDが点灯あるいは点滅される。
入力装置204には、CPU201の制御の下、電源オン時には、LED駆動装置207により3色のLEDのうちの1色、あるいはいずれか2色、あるいは全色により照明される。
着信表示部205は、着信時にLED駆動装置207により3色のLEDのうちの1色、あるいはいずれか2色、あるいは全色のLEDが点灯あるいは点滅される。
これにより、LED駆動装置207により白色LEDが駆動されて、第1画像表示装置42が白色に明るく照明される。
またこのとき、たとえば入力装置207を緑色LEDにより照明するように、CPU201によりLED駆動装置207に対して緑色LEDを駆動するための電流(輝度)設定データが供給される。
これにより、LED駆動装置207により緑色LEDが駆動されて、入力装置204が緑色に淡く照明される。
これにより、LED駆動装置207により赤色LEDが駆動されて、着信表示部205や第2画像表示装置203が赤色に点灯あるいは点滅表示される。
これにより、複数のLEDの輝度を個々に調整しても、また、順方向電圧が異なる複数のLEDを同時に駆動しても、常に駆動条件を満足する最低電圧が出力される。
したがって、発光効率が高く、電力損失も低く抑えられている。
ここでは、LED駆動装置207の詳細な動作については省略する。
Claims (14)
- 駆動対象を駆動する時間に対して徐々に強くまたは徐々に弱くするスロープ機能を有する電流駆動回路であって、
(2 n −1)個のスイッチング素子を含むスイッチング部を有し、基準電流源の基準電流に対して所定の比率をもって所定階調分だけ設定された電流値であって、所定のデジタル信号に応じて上記スイッチング部の上記(2 n −1)個のスイッチング素子のスイッチング処理により選択された電流値を加算して基準電流出力を得る電流出力型デジタル/アナログコンバータと、
上記デジタル/アナログコンバータの出力する基準電流値の時間変化に含まれるスロープ時間を設定して、当該スロープ時間に基づいて上記デジタル/アナログコンバータの上記スイッチング部の上記(2 n −1)個のスイッチング素子をスイッチングするための上記デジタル信号を生成するコントローラと、
上記デジタル/アナログコンバータの出力基準電流に基づいた電流を上記駆動対象に供給するドライバと、を有し、
上記コントローラは、
所定周波数のクロックに基づいて、2ビット以上に同時に切り替わるタイミングが存在しないnビットのグレイコードを生成し、生成したグレイコードを当該グレイコードの値の増加に伴って論理1を出力するビットが1ビットずつ単調増加していく(2 n −1)ビットの温度計コードに変換し、当該温度計コードを上記デジタル信号として上記デジタル/アナログコンバータに出力し、
上記デジタル/アナログコンバータは、
上記基準電流源と、
スロープ中では電流値が時間的に増加あるいは減少する基準電流を上記ドライバに出力する基準電流出力ノードと、
ゲートおよびドレインが上記基準電流源に接続され、ソースが電源側に接続される基準素子としての基準トランジスタと、
上記基準トランジスタのゲートおよびドレインに接続された接続ラインと、
ゲートが上記接続ラインに接続され、ドレインが上記基準電流出力ノードに接続され、ソースが電源側に接続されるカレントミラー素子としての(2 n −1)個のミラートランジスタと、を含み、
(2 n −1)個のスイッチング素子は、
上記(2 n −1)個のミラートランジスタの各々に対応して配置され、
上記(2 n −1)個のミラートランジスタは、
上記対応して配置された上記スイッチング素子のオン、オフでミラー電流の出力および非出力状態が制御される
電流駆動回路。 - (2 n −1)個のスイッチング素子の各々は、
対応する上記ミラートランジスタのソースと電源との間に接続されている
請求項1記載の電流駆動回路。 - 上記基準トランジスタのソースと電源との間にオン状態にある基準側スイッチング素子が接続されている
請求項2記載の電流駆動回路。 - 上記基準トランジスタ側とミラートランジスタ側のミラー比がm:1に設定され、
上記各スイッチング素子はスイッチングトランジスタにより形成され、
基準側スイッチングトランジスタと(2n−1)個ミラー側スイッチングトランジスタは、チャネル長が同一であり、上記基準側スイッチングトランジスタのチャネル幅が上記ミラー側スイッチングトランジスタのチャネル幅のm倍に設定されている
請求項3記載の電流駆動回路。 - (2 n −1)個のスイッチング素子の各々は、
対応する上記ミラートランジスタのゲートと電源との間に接続された第1のスイッチング素子と、
対応する上記ミラートランジスタのゲートと上記接続ラインとの間に接続された第2のスイッチング素子と、を含み、
上記第1のスイッチング素子と上記第2のスイッチング素子は、上記デジタル信号により相補的にオン、オフされる
請求項1記載の電流駆動回路。 - 駆動対象である発光素子を駆動する時間に対して徐々に明るくまたは徐々に暗くするスロープ機能を有する発光素子駆動装置であって、
(2 n −1)個のスイッチング素子を含むスイッチング部を有し、基準電流源の基準電流に対して所定の比率をもって所定階調分だけ設定された電流値であって、所定のデジタル信号に応じて上記スイッチング部の上記(2 n −1)個のスイッチング素子のスイッチング処理により選択された電流値を加算して基準電流出力を得る電流出力型デジタル/アナログコンバータと、
上記デジタル/アナログコンバータの出力する基準電流値の時間変化に含まれるスロープ時間を設定して、当該スロープ時間に基づいて上記デジタル/アナログコンバータの上記スイッチング部の上記(2 n −1)個のスイッチング素子をスイッチングするための上記デジタル信号を生成するコントローラと、
上記デジタル/アナログコンバータの出力基準電流に基づいた電流を上記発光素子に供給するドライバと、を有し、
上記コントローラは、
所定周波数のクロックに基づいて、2ビット以上に同時に切り替わるタイミングが存在しないnビットのグレイコードを生成し、生成したグレイコードを当該グレイコードの値の増加に伴って論理1を出力するビットが1ビットずつ単調増加していく(2 n −1)ビットの温度計コードに変換し、当該温度計コードを上記デジタル信号として上記デジタル/アナログコンバータに出力し、
上記デジタル/アナログコンバータは、
上記基準電流源と、
スロープ中では電流値が時間的に増加あるいは減少する基準電流を上記ドライバに出力する基準電流出力ノードと、
ゲートおよびドレインが上記基準電流源に接続され、ソースが電源側に接続される基準素子としての基準トランジスタと、
上記基準トランジスタのゲートおよびドレインに接続された接続ラインと、
ゲートが上記接続ラインに接続され、ドレインが上記基準電流出力ノードに接続され、ソースが電源側に接続されるカレントミラー素子としての(2 n −1)個のミラートランジスタと、を含み、
(2 n −1)個のスイッチング素子は、
上記(2 n −1)個のミラートランジスタの各々に対応して配置され、
上記(2 n −1)個のミラートランジスタは、
上記対応して配置された上記スイッチング素子のオン、オフでミラー電流の出力および非出力状態が制御される
発光素子駆動装置。 - (2 n −1)個のスイッチング素子の各々は、
対応する上記ミラートランジスタのソースと電源との間に接続されている
請求項6記載の発光素子駆動装置。 - 上記基準トランジスタのソースと電源との間にオン状態にある基準側スイッチング素子が接続されている
請求項7記載の発光素子駆動装置。 - 上記基準トランジスタ側とミラートランジスタ側のミラー比がm:1に設定され、
上記各スイッチング素子はスイッチングトランジスタにより形成され、
基準側スイッチングトランジスタと(2n−1)個ミラー側スイッチングトランジスタは、チャネル長が同一であり、上記基準側スイッチングトランジスタのチャネル幅が上記ミラー側スイッチングトランジスタのチャネル幅のm倍に設定されている
請求項8記載の発光素子駆動装置。 - (2 n −1)個のスイッチング素子の各々は、
対応する上記ミラートランジスタのゲートと電源との間に接続された第1のスイッチング素子と、
対応する上記ミラートランジスタのゲートと上記接続ラインとの間に接続された第2のスイッチング素子と、を含み、
上記第1のスイッチング素子と上記第2のスイッチング素子は、上記デジタル信号により相補的にオン、オフされる
請求項6記載の発光素子駆動装置。 - 上記発光素子に駆動電圧を供給する電源回路を有し、
上記電源回路は、上記ドライバの電流出力端の端子レベルをモニタして、上記発光素子への駆動電圧を設定する
請求項6から10のいずれか一に記載の発光素子駆動装置。 - 上記ドライバは、上記電流出力型デジタル/アナログコンバータによる基準電流を定数倍して上記発光素子に供給する
請求項6から11のいずれか一に記載の発光素子駆動装置。 - 発光に必要な駆動電圧が異なる複数の発光素子が並列に接続され、当該複数の発光素子のうちの一または複数の発光素子を駆動する発光素子駆動装置であって、
上記複数の発光素子の対応する発光素子に接続され、設定値に基づいた輝度をもって対応する発光素子を駆動する複数の電流駆動回路と、
上記複数の駆動回路の各駆動状態に基づいて、発光駆動されている一または複数の発光素子のうち最大の駆動電圧値を判別し、少なくとも判別した値の駆動電圧を上記複数の発光素子に供給する電源回路と、を有し、
上記各電流駆動回路は、
駆動対象である発光素子を駆動する時間に対して徐々に明るくまたは徐々に暗くするスロープ機能を有し、
(2 n −1)個のスイッチング素子を含むスイッチング部を有し、基準電流源の基準電流に対して所定の比率をもって所定階調分だけ設定された電流値であって、所定のデジタル信号に応じて上記スイッチング部の上記(2 n −1)個のスイッチング素子のスイッチング処理により選択された電流値を加算して基準電流出力を得る電流出力型デジタル/アナログコンバータと、
上記デジタル/アナログコンバータの出力する基準電流値の時間変化に含まれるスロープ時間を設定して、当該スロープ時間に基づいて上記デジタル/アナログコンバータの上記スイッチング部の上記(2 n −1)個のスイッチング素子をスイッチングするための上記デジタル信号を生成するコントローラと、
上記デジタル/アナログコンバータの出力基準電流に基づいた電流を上記発光素子に供給するドライバと、を含み、
上記コントローラは、
所定周波数のクロックに基づいて、2ビット以上に同時に切り替わるタイミングが存在しないnビットのグレイコードを生成し、生成したグレイコードを当該グレイコードの値の増加に伴って論理1を出力するビットが1ビットずつ単調増加していく(2 n −1)ビットの温度計コードに変換し、当該温度計コードを上記デジタル信号として上記デジタル/アナログコンバータに出力し、
上記デジタル/アナログコンバータは、
上記基準電流源と、
スロープ中では電流値が時間的に増加あるいは減少する基準電流を上記ドライバに出力する基準電流出力ノードと、
ゲートおよびドレインが上記基準電流源に接続され、ソースが電源側に接続される基準素子としての基準トランジスタと、
上記基準トランジスタのゲートおよびドレインに接続された接続ラインと、
ゲートが上記接続ラインに接続され、ドレインが上記基準電流出力ノードに接続され、ソースが電源側に接続されるカレントミラー素子としての(2 n −1)個のミラートランジスタと、を含み、
(2 n −1)個のスイッチング素子は、
上記(2 n −1)個のミラートランジスタの各々に対応して配置され、
上記(2 n −1)個のミラートランジスタは、
上記対応して配置された上記スイッチング素子のオン、オフでミラー電流の出力および非出力状態が制御される
発光素子駆動装置。 - 電源電圧源として電池を有する携帯装置であって、
発光に必要な駆動電圧が異なる複数の発光素子と、
上記発光素子により照明される少なくとも一つの被照明部と、
上記複数の発光素子が並列に接続され、当該複数の発光素子のうちの一または複数の発光素子を駆動する発光素子駆動装置と、
を有し、
上記発光素子駆動装置は、
上記複数の発光素子の対応する発光素子に接続され、設定値に基づいた輝度をもって対応する発光素子を駆動する複数の電流駆動回路と、
上記複数の駆動回路の各駆動状態に基づいて、発光駆動されている一または複数の発光素子のうち最大の駆動電圧値を判別し、少なくとも判別した値の駆動電圧を上記複数の発光素子に供給する電源回路と、を有し、
上記各電流駆動回路は、
駆動対象である発光素子を駆動する時間に対して徐々に明るくまたは徐々に暗くするスロープ機能を有し、
(2 n −1)個のスイッチング素子を含むスイッチング部を有し、基準電流源の基準電流に対して所定の比率をもって所定階調分だけ設定された電流値であって、所定のデジタル信号に応じて上記スイッチング部の上記(2 n −1)個のスイッチング素子のスイッチング処理により選択された電流値を加算して基準電流出力を得る電流出力型デジタル/アナログコンバータと、
上記デジタル/アナログコンバータの出力する基準電流値の時間変化に含まれるスロープ時間を設定して、当該スロープ時間に基づいて上記デジタル/アナログコンバータの上記スイッチング部の上記(2 n −1)個のスイッチング素子をスイッチングするための上記デジタル信号を生成するコントローラと、
上記デジタル/アナログコンバータの出力基準電流に基づいた電流を上記発光素子に供給するドライバと、を含み、
上記コントローラは、
所定周波数のクロックに基づいて、2ビット以上に同時に切り替わるタイミングが存在しないnビットのグレイコードを生成し、生成したグレイコードを当該グレイコードの値の増加に伴って論理1を出力するビットが1ビットずつ単調増加していく(2 n −1)ビットの温度計コードに変換し、当該温度計コードを上記デジタル信号として上記デジタル/アナログコンバータに出力し、
上記デジタル/アナログコンバータは、
上記基準電流源と、
スロープ中では電流値が時間的に増加あるいは減少する基準電流を上記ドライバに出力する基準電流出力ノードと、
ゲートおよびドレインが上記基準電流源に接続され、ソースが電源側に接続される基準素子としての基準トランジスタと、
上記基準トランジスタのゲートおよびドレインに接続された接続ラインと、
ゲートが上記接続ラインに接続され、ドレインが上記基準電流出力ノードに接続され、ソースが電源側に接続されるカレントミラー素子としての(2 n −1)個のミラートランジスタと、を含み、
(2 n −1)個のスイッチング素子は、
上記(2 n −1)個のミラートランジスタの各々に対応して配置され、
上記(2 n −1)個のミラートランジスタは、
上記対応して配置された上記スイッチング素子のオン、オフでミラー電流の出力および非出力状態が制御される
携帯装置。
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