JP4855542B2 - オーディオ信号混合装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数チャンネルのオーディオ信号を混合する装置に関する。
2チャンネル(CH)以上のオーディオミキサーの構成で、ユーザによるクロスフェーダの操作指定に応じて楽曲のロングミックスを行うオーディオ信号混合装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記のようなオーディオ信号混合装置では、当該オーディオ信号混合装置内部のDSP(Digital Signal Processor)へ複数チャンネルのオーディオ信号が別々に入力され、DSP内部で複数のオーディオ信号を混合して出力する。
このとき、オーディオ信号混合装置は、当該オーディオ信号混合装置内部のマイクロコンピュータから送られてくるクロスフェーダの位置情報に基づいた混合割合パラメータを用いてレベル調整を行う。
特開平8−195068号公報
上記のように、オーディオ信号混合装置が単純にクロスフェーダの位置に基づいて複数チャンネルのオーディオ信号を混合すると、利用者には、帯域毎にミックスされた音のレベル感が違って聞こえてしまう可能性がある。
上記現象が起こる前提として、上記のオーディオ信号混合装置を使って複数の曲をミックスする際には、通常なんらかの手法でミックスする曲同士のテンポや拍位置を合わせた状態でミックス動作を行うということを考慮する必要がある。この場合、低域にエネルギーが集中しているバスドラムの「ドン」という音やベースのアタック音などは、違う曲のオーディオ信号間であっても位相が揃い易く、2チャンネルのオーディオ信号を単純にミックスした場合、最大で2倍の音量になる。ところが中・高域に関しては、オーディオ信号が違う曲のものなので、あるタイミングでのスペクトル分布という観点で相関度が低く、単純にミックスしても音量感が2倍にはならない。その結果、混合されたオーディオ信号は、相対的に低域が強調されて聴き心地の悪いものとなってしまう。
本発明が解決しようとする課題としては、上記のようなものが例として挙げられる。本発明の目的は、帯域間のバランスを失うことなく複数のオーディオ信号を混合することができるオーディオ信号混合装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、オーディオ信号混合装置であって、複数のオーディオ信号を取得するオーディオ信号取得手段と、前記複数のオーディオ信号の混合割合を取得する混合割合取得手段と、前記複数のオーディオ信号を、前記混合割合で帯域毎に混合して、帯域毎の混合信号を出力する信号混合手段と、前記帯域毎の混合信号に対する帯域毎のレベル調整量を決定する調整量決定手段と、前記帯域毎の混合信号に対して、前記レベル調整量に基づいてレベル調整を行うレベル調整手段と、前記レベル調整手段によりレベル調整された帯域毎の混合信号を加算し、混合オーディオ信号として出力する加算手段と、を備え、前記調整量決定手段は、前記複数のオーディオ信号の周波数特性を解析し、帯域毎の平均レベルを示すレベル情報を得る解析手段と、前記複数のオーディオ信号を前記混合割合で帯域毎に混合したときの帯域毎のレベル変化率を、前記帯域毎のレベル情報を用いて計算するレベル変化率計算手段と、前記帯域毎のレベル変化率が等しくなるように前記帯域毎のレベル調整量を決定する決定手段と、を備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、オーディオ信号混合装置により実行されるオーディオ信号混合方法であって、複数のオーディオ信号を取得するオーディオ信号取得工程と、前記複数のオーディオ信号の混合割合を取得する混合割合取得工程と、前記複数のオーディオ信号を、前記混合割合で帯域毎に混合して、帯域毎の混合信号を出力する信号混合工程と、前記帯域毎の混合信号に対する帯域毎のレベル調整量を決定する調整量決定工程と、前記帯域毎の混合信号に対して、前記レベル調整量に基づいてレベル調整を行うレベル調整工程と、前記レベル調整手段によりレベル調整された帯域毎の混合信号を加算し、混合オーディオ信号として出力する加算工程と、を備え、前記調整量決定工程は、前記複数のオーディオ信号の周波数特性を解析し、帯域毎の平均レベルを示すレベル情報を得る解析工程と、前記複数のオーディオ信号を前記混合割合で帯域毎に混合したときの帯域毎のレベル変化率を、前記帯域毎のレベル情報を用いて計算するレベル変化率計算工程と、前記帯域毎のレベル変化率が等しくなるように前記帯域毎のレベル調整量を決定する決定工程と、を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、複数のオーディオ信号を混合した混合オーディオ信号を生成するための帯域毎のレベル調整量を算出する調整量算出装置であって、前記複数のオーディオ信号の周波数特性を解析し、帯域毎の平均レベルを示すレベル情報を得る解析手段と、前記複数のオーディオ信号を所定の混合割合で帯域毎に混合したときの帯域毎のレベル変化率を、前記帯域毎のレベル情報を用いて計算するレベル変化率計算手段と、前記帯域毎のレベル変化率が等しくなるように前記帯域毎のレベル調整量を決定する決定手段と、を備えることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、複数のオーディオ信号を混合した混合オーディオ信号を生成するための帯域毎のレベル調整量を算出する調整量算出方法であって、前記複数のオーディオ信号の周波数特性を解析し、帯域毎の平均レベルを示すレベル情報を得る解析工程と、前記複数のオーディオ信号を所定の混合割合で帯域毎に混合したときの帯域毎のレベル変化率を、前記帯域毎のレベル情報を用いて計算するレベル変化率計算工程と、前記帯域毎のレベル変化率が等しくなるように前記帯域毎のレベル調整量を決定する決定工程と、を備えることを特徴とする。
オーディオ信号混合装置の物理的構造図である。 第1実施例に係るDSP内部の構成を示すブロック図である。 各種信号レベル値の平均レベルを示す図である。 オーディオ信号混合方法の手順を示すフローチャートである。 第2実施例に係るDSP内部の構成を示すブロック図である。 第3実施例に係るDSP内部の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 オーディオ信号混合装置
2 DSP
3 A/D変換器
4 マイクロコンピュータ
5 クロスフェーダ
6 D/A変換器
8 帯域分割部
9 遅延部
21 帯域分割フィルタ
22 最適ミックスレベル算出部
24 帯域別レベル調整部
25 加算器
本発明の1つの観点では、オーディオ信号混合装置は、複数のオーディオ信号を取得するオーディオ信号取得手段と、前記複数のオーディオ信号の混合割合を取得する混合割合取得手段と、前記複数のオーディオ信号を前記混合割合で混合したときにおける各帯域のレベルの調整量を決定する調整量決定手段と、前記複数のオーディオ信号を、前記混合割合で帯域毎に混合して、帯域毎に混合信号を出力する信号混合手段と、前記混合信号に対して、前記調整量に基づき、帯域毎にレベル調整を行うレベル調整手段と、前記レベル調整手段によりレベル調整された各帯域の信号を加算し、混合オーディオ信号として出力する加算手段と、を備える。
上記のオーディオ信号混合装置は、例えば、DJ機器等に適用することができる。当該オーディオ信号混合装置は、複数のオーディオ信号を取得し、当該複数のオーディオ信号の混合割合に関する情報である混合割合情報を取得する。オーディオ信号混合装置は、複数のオーディオ信号を混合割合で混合したときにおける、各帯域のレベルの調整量を決定する。そして、オーディオ信号混合装置は、複数のオーディオ信号を帯域毎に混合し、混合した信号のレベルを、決定されたレベル調整量で調整し、調整後の各帯域の信号を加算して混合オーディオ信号として出力する。
このように、オーディオ信号混合装置は、各帯域のレベルの調整量を算出し、当該調整量に基づき、帯域間のレベルバランスを調整して、複数のオーディオ信号の混合信号を出力する。よって、このオーディオ信号混合装置は、利用者による調整操作を介すことなく、利用者にとって違和感のない音声を提供することができる。
上記のオーディオ信号混合装置の一態様は、前記複数のオーディオ信号の周波数特性を解析し、帯域毎のレベル情報を得る解析手段と、前記複数のオーディオ信号を前記混合割合で混合したときにおける各帯域のレベル変化率を、前記帯域毎のレベル情報を用いて計算するレベル変化率計算手段と、をさらに備え、前記調整量決定手段は、前記レベル変化率に基づいて調整量を決定する。
この態様では、複数のオーディオ信号の周波数特性を解析し、信号を混合した場合の各帯域のレベル変化量を計算する。そして、そのレベル変化量に基づいて、レベルの調整量が決定される。この場合、オーディオ信号混合装置は、リアルタイムで取得したオーディオ信号について、周波数特性を解析し、混合前と混合後の帯域間バランス変化を検知するので、より適切な調整量を算出することができ、利用者にとって適切な音声を提供することが可能となる。
上記のオーディオ信号混合装置の他の一態様は、前記複数のオーディオ信号に基づいて拍位置を検出する拍位置検出手段をさらに備え、前記レベル調整手段は、前記拍位置を含む所定期間にレベル調整を行う。この場合、オーディオ信号混合装置は、一般的に帯域間のレベルバランスが崩れやすいと考えられる箇所、例えば低域レベルが上がる箇所を拍検出手段で検出し、低域レベルが上がる箇所周辺について、レベル調整を行う。即ち、オーディオ信号混合装置は、帯域間のレベルバランスが崩れやすい時だけ、調整パラメータの算出を行うので、帯域間のバランスが崩れることを防止しつつ、調整パラメータの算出及びレベル調整の処理負担を最小限に留めることができる。
上記のオーディオ信号混合装置の他の一態様は、前記複数のオーディオ信号の周波数特性に基づく帯域毎のレベル情報を取得するレベル情報取得手段と、前記複数のオーディオ信号を前記混合割合で混合したときにおける各帯域のレベル変化率を、前記帯域毎のレベル情報を用いて計算するレベル変化率計算手段と、をさらに備え、前記調整量決定手段は、前記レベル変化率に基づいて調整量を決定する。この場合、オーディオ信号混合装置は、周波数特性解析を行う必要がないので、オーディオ信号混合装置の処理負担を軽減させることができる。
上記のオーディオ信号混合装置の他の一態様では、前記調整量決定手段は、予め決定された調整量を保持している。この場合、オーディオ信号混合装置の構成が簡素化されるので、DSP(Digital Signal Processor)のような高性能な部品を使えないアナログ回路中心の装置でも、帯域間のバランスを調整し得るオーディオ信号混合装置を実現することができる。
本発明の他の観点では、複数のオーディオ信号を混合するオーディオ信号混合方法は、複数のオーディオ信号を取得するオーディオ信号取得工程と、前記複数のオーディオ信号の混合割合を取得する混合割合取得工程と、前記複数のオーディオ信号を前記混合割合で混合したときにおける各帯域のレベルの調整量を決定する調整量決定工程と、前記複数のオーディオ信号を前記混合割合で帯域毎に混合して、帯域毎に混合信号を出力する信号混合手段と、前記混合信号に対して、前記調整量に基づき、帯域毎にレベル調整を行うレベル調整手段と、前記レベル調整手段によりレベル調整された各帯域の信号を加算し、混合オーディオ信号として出力する加算手段と、を備える。
上記のオーディオ信号混合方法によっても、各帯域のレベル調整量を算出し、当該調整量に基づき、各帯域の信号のレベルを調整して複数のオーディオ信号を混合した信号を出力するので、利用者による音声調整操作を介すことなく、利用者にとって違和感のない音声を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
[概要説明]
まず、本発明によるオーディオ信号混合装置の概要について説明する。図1に、オーディオ信号混合装置1の基本的構成を模式的に示す。図示のように、オーディオ信号混合装置1は、DSP(Digital Signal Processor)2と、A/D変換器3A及び3Bと、マイクロコンピュータ4と、クロスフェーダ5と、D/A変換器6と、を備える。
オーディオ信号混合装置1が図示しないCD(Compact Disk)プレーヤ等から2チャンネルのオーディオ再生信号を取得すると、A/D変換器3A及び3Bは、取得したオーディオ再生信号をデジタル信号に変換し、当該デジタル信号をDSP2へ送出する。
マイクロコンピュータ4は、ユーザによって操作されるクロスフェーダの位置情報を取得し、当該位置情報をDSP2へ送出する。
DSP2は、A/D変換器3A及び3Bから2チャンネルのデジタル信号を取得し、マイクロコンピュータ4からクロスフェーダの位置情報(以下、「混合割合情報」とも呼ぶ。)を取得すると、まず、上記の2チャンネルのデジタル信号について、それらを混合割合情報が示す混合割合で混合した場合の帯域間のレベルバランスの調整量を決定する。次に、DSP2は、混合割合情報が示す混合割合に基づいて2チャンネルのオーディオ信号を帯域毎に混合し、混合した信号に対して上記調整量に基づきレベル調整を行う。そして、DSP2はバランス調整した各帯域の信号を加算し、加算した信号を出力する。
このように、オーディオ信号混合装置1は、2チャンネルのオーディオ信号の混合前と混合後の帯域間のバランス変化を検知して帯域間のバランス調整をしているので、違和感のない楽曲ミックスを行うことができる。
[第1実施例]
図2に、本発明の第1実施例に係るDSP2Aの概略構成を示す。本実施例では、DSP2Aへは、2チャンネルのオーディオ信号S1及びS2が入力される。以下、「チャンネル」を「CH」とも表記する。
入力チャンネルCH1の信号であるオーディオ信号S1は、A/D変換器3AよりDSP2へ入力され、最適ミックスレベル算出部22及び帯域分割フィルタ21Aへ供給される。入力チャンネルCH2の信号であるオーディオ信号S2は、A/D変換器3BよりDSP2へ入力され、最適ミックスレベル算出部22及び帯域分割フィルタ21Bへ供給される。
また、マイクロコンピュータ4が出力した混合割合情報MPは、最適ミックスレベル算出部22へ供給される。
最適ミックスレベル算出部22は、オーディオ信号S1及びS2のそれぞれについて周波数特性解析を行い、各チャンネルのオーディオ信号について、高域、中域及び低域の3帯域について帯域別平均レベルを算出する。
最適ミックスレベル算出部22が各チャンネルのオーディオ信号の帯域別平均レベルを算出する具体例を図3(A)及び図3(B)に示す。図3(A)は、最適ミックスレベル算出部22がオーディオ信号S1について周波数特性解析を行った結果を示す図であり、図3(B)は、最適ミックスレベル算出部22がオーディオ信号S2について周波数特性解析を行った結果を示す図である。この場合、最適ミックスレベル算出部22は、オーディオ信号S1の周波数特性解析結果に基づき、帯域別平均レベルとして、高域、中域及び低域のそれぞれの平均レベルである高域平均レベルH1、中域平均レベルM1及び低域平均レベルL1を算出する。また、最適ミックスレベル算出部22は、オーディオ信号S2の周波数特性解析結果に基づき、帯域別平均レベルとして、高域平均レベルレベルH2、中域平均レベルM2及び低域平均レベルL2を算出する。ここでいう平均レベルは、振幅レベルでも良いが、RMS(Root Mean Square)値(実効値)で算出する方が望ましい。
次に、最適ミックスレベル算出部22は、混合割合情報MPに基づいて、全帯域でオーディオ信号S1とS2を混合して混合信号を生成する。混合信号について周波数特性解析を行った結果を図3(C)に示す。そして、最適ミックスレベル算出部22は、混合信号の3帯域の平均レベルである、低域平均レベルL、中域平均レベルM及び高域平均レベルHを算出する。ここで、低域平均レベルL、中域平均レベルM及び高域平均レベルHは、オーディオ信号S1とS2を実際に混合した後における各帯域のレベルを示すものとなる。
次に、最適ミックスレベル算出部22は、高域平均レベルH1及びH2を上記混合割合で混合して得られる高域混合レベルLHと、中域平均レベルM1及びM2を上記混合割合で混合して得られる中域混合レベルLMと、低域平均レベルL1及びL2を上記混合割合で混合して得られる低域混合レベルLLとを算出する。ここで、高域混合レベルLH、中域混合レベルLM及び低域混合レベルLLは、オーディオ信号S1及びS2の実際の混合前における各帯域のレベルを示すものとなる。
そして、最適ミックスレベル算出部22は、帯域毎に、オーディオ信号S1とS2の混合の前後におけるレベルの変化割合(以下、「レベル変化率」)を算出する。具体的には、最適ミックスレベル算出部22は、高域混合レベルLHに対する高域平均レベルHの割合を高域レベル変化率:H/LHとして算出し、中域混合レベルLMに対する中域平均レベルMの割合を中域レベル変化率:M/LMとして算出し、低域混合レベルLLに対する低域平均レベルLの割合を低域レベル変化率:L/LLとして算出する。そして、高域レベル変化率と中域レベル変化率と低域レベル変化率の比率を、帯域間変化比率H/LH:M/LM:L/LLとして算出する。
いま、混合割合情報MPが示すオーディオ信号S1とオーディオ信号S2との混合割合をI:Jとすると、オーディオ信号S1の混合割合を示す混合係数Aは、A=I/(I+J)と表せ、オーディオ信号S2の混合割合を示す混合係数Bは、B=J/(I+J)と表せる。よって、高域混合レベルLH、中域混合レベルLM、低域混合レベルLLはそれぞれ、
高域混合レベルLH=A*H1+B*H2
中域混合レベルLM=A*M1+B*M2
低域混合レベルLL=A*L1+B*L2
となる。なお、記号「*」は乗算を意味する。
よって、帯域間変化比率は、
帯域間変化比率H/LH:M/LM:L/LL=
H/(A*H1+B*H2):M/(A*M1+B*M2):L/(A*L1+B*L2)
となる。
最適ミックスレベル算出部22は、帯域間変化比率が1:1:1となるように帯域毎に調整パラメータVh、Vm及びVlを算出する。そして、最適ミックスレベル算出部22は、上記混合割合情報MPと、調整パラメータVh、Vm及びVlとを帯域別レベル調整部24H、24M及び24Lへ送出する。
ここで、帯域間変化比率が1:1:1となるように帯域毎に調整パラメータVh、Vm及びVlを算出する理由を説明する。前述のように、高域レベル変化率H/LHは、オーディオ信号S1とS2の混合の前後における高域のレベルの変化割合を示している。同様に、中域レベル変化率M/LMはオーディオ信号S1とS2の混合の前後における中域のレベルの変化割合を示しており、低域レベル変化率L/LLはオーディオ信号S1とS2の混合の前後における低域のレベルの変化割合を示している。よって、帯域間変化比率が1:1:1となるように調整パラメータVh、Vm及びVlを決定し、それに従って各帯域の混合オーディオ信号のレベルを調整すれば、オーディオ信号S1とS2の混合の前後において、各帯域のレベルの変化率が維持される。即ち、混合後における各帯域のレベルは、混合前の各帯域のレベルと等しくなり、各帯域のレベルのバランスが混合前後で保たれることになる。これにより、オーディオ信号の混合により、特定の帯域(一般的には低域)が不適切に強調されたりするという不具合を防止することができる。
一方、帯域分割フィルタ21A及び21Bは、入力されたオーディオ信号を高域、中域及び低域の3帯域に分割し、高域成分信号、中域成分信号及び低域成分信号を帯域別レベル調整部24H、24M及び24Lへ送出する。
具体的に、帯域分割フィルタ21Aは、オーディオ信号S1の高域成分信号S1Hを帯域別レベル調整部24Hへ供給し、中域成分信号S1Mを帯域別レベル調整部24Mへ供給し、低域成分信号S1Lを帯域別レベル調整部24Lへ供給する。同様に、帯域分割フィルタ21Bは、オーディオ信号S2の高域成分信号S2Hを帯域別レベル調整部24Hへ供給し、中域成分信号S2Mを帯域別レベル調整部24Mへ供給し、低域成分信号S2Lを帯域別レベル調整部24Lへ供給する。
帯域別レベル調整部24Hは、オーディオ信号の高域成分のレベルを調整し、帯域別レベル調整部24Mはオーディオ信号の中域成分のレベルを調整し、帯域別レベル調整部24Lはオーディオ信号の低域成分のレベルを調整する。
具体的に、帯域別レベル調整部24Hは、帯域分割フィルタ21Aからオーディオ信号S1の高域成分信号S1Hを取得するとともに帯域分割フィルタ21Bからオーディオ信号S2の高域成分信号S2Hを取得する。また、帯域別レベル調整部24Hは、最適ミックスレベル算出部22から混合割合情報MP及び調整パラメータVhを取得する。そして、帯域別レベル調整部24Hは、オーディオ信号S1の高域成分信号S1Hとオーディオ信号S2の高域成分信号S2Hを、混合割合情報MPが示す混合割合(I:J)で混合し、混合した信号に対して調整パラメータVhを乗算する。
帯域別レベル調整部24Mは、帯域分割フィルタ21Aからオーディオ信号S1の中域成分信号S1Mを取得するとともに帯域分割フィルタ21Bからオーディオ信号S2の中域成分信号S2Mを取得する。また、帯域別レベル調整部24Mは、最適ミックスレベル算出部22から混合割合情報MP及び調整パラメータVmを取得する。そして、帯域別レベル調整部24Mは、オーディオ信号S1の中域成分信号S1Mとオーディオ信号S2の中域成分信号S2Mを、混合割合情報MPが示す混合割合で混合し、混合した信号に対して調整パラメータVmを乗算する。
同様に、帯域別レベル調整部24Lは、帯域分割フィルタ21Aからオーディオ信号S1の低域成分信号S1Lを取得するとともに帯域分割フィルタ21Bからオーディオ信号S2の低域成分信号S2Lを取得する。また、帯域別レベル調整部24Lは、最適ミックスレベル算出部22から混合割合情報MP及び調整パラメータVlを取得する。そして、帯域別レベル調整部24Lは、オーディオ信号S1の低域成分信号S1Lとオーディオ信号S2の低域成分信号S2Lを、混合割合情報MPが示す混合割合で混合し、混合した信号に対して調整パラメータVlを乗算する。
このように、帯域別レベル調整部24H、24M及び24Lは、オーディオ信号S1及びS2の各帯域の成分を混合割合情報MPが示す混合割合で混合した後、帯域毎に決定された調整パラメータVh、Vm及びVlに基づいて混合信号をレベル調整する。ここで、各帯域の調整パラメータVh、Vm及びVlは、前述のように、帯域間変化比率が1:1:1となるように決定されているので、レベル調整後の各帯域の信号レベルは、混合前における各帯域の信号レベルのバランスを維持したものとなっている。
そして、加算器25は、帯域別レベル調整部24H、24M及び24Lから出力される各帯域の混合信号を加算して混合オーディオ信号として出力する。
このように、オーディオ信号混合装置は、信号の混合前後で帯域間のレベルバランスを維持するように、帯域毎に調整パラメータを算出し、帯域毎に当該調整パラメータでレベルを調整した信号を加算して混合オーディオ信号として出力する。これによれば、オーディオ信号混合装置は、帯域間のレベルバランスを保った混合オーディオ信号を生成することができる。
なお、上記の構成において、最適ミックスレベル算出部22は、本発明における混合割合取得手段、調整量決定手段、レベル変化率計算手段、解析手段、レベル情報取得手段として機能する。また、帯域別レベル調整部24H、24M及び24Lは、本発明における信号混合手段及びレベル調整手段として機能し、加算器25は本発明における加算手段として機能する。
[第1実施例に係るオーディオ信号混合方法]
次に、第1実施例に係るオーディオ信号混合方法について図4に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、マイクロコンピュータ4は、クロスフェーダ5の位置を検出し、クロスフェーダ5の位置がミックス位置である場合(ステップS101;Yes)、マイクロコンピュータ4は、クロスフェーダ5の位置情報を混合割合情報MPとしてDSP2へ送出する(ステップS102)。ここでいうミックス位置とは、クロスフェーダの両端以外の位置をいう。
そして、DSP2Aは、各チャンネルのオーディオ信号を取得し(ステップS103)、当該オーディオ信号について、DSP2A内の最適ミックスレベル算出部22が周波数特性解析を行う(ステップS104)。
そして、最適ミックスレベル算出部22は、各チャンネルのオーディオ信号について、高域、中域及び低域の3帯域の平均レベルを算出する(ステップS105)。具体的には、最適ミックスレベル算出部22は、オーディオ信号S1について高域平均レベルH1、中域平均レベルM1及び低域平均レベルL1を算出し、オーディオ信号S2について高域平均レベルH2、中域平均レベルM2及び低域平均レベルL2を算出する。
次に、最適ミックスレベル算出部22は、各チャンネルのオーディオ信号を、混合割合情報MPが示す混合割合(I:J)で混合して混合信号を生成する(ステップS106)。
次に、最適ミックスレベル算出部22は、混合信号について周波数特性解析を行い(ステップS107)、混合信号の3帯域の平均レベルである、低域平均レベルL、中域平均レベルM及び高域平均レベルHを算出する(ステップS108)。
そして、最適ミックスレベル算出部22は、帯域間変化比率H/LH:M/LM:L/LLを算出し(ステップS109)、帯域間変化比率が1:1:1となるような調整パラメータVh、Vm及びVlを算出し(ステップS110)、当該調整パラメータを各帯域別レベル調整部24H、24M及び24Lへ送出する。
一方、帯域分割フィルタ21A及び帯域分割フィルタ21Bは、各入力信号を3帯域に分割し、各帯域の信号を帯域別レベル調整部24H、24M及び24Lへ送出する(ステップS111)。
帯域別レベル調整部24H、24M及び24Lは、取得した信号を、混合割合情報MPが示す混合割合(I:J)で混合する(ステップS112)。そして、各帯域別レベル調整部24H、24M及び24Lは、混合された信号に対して調整パラメータVh、Vm及びVlを乗算する(ステップS113)。加算部25は、各帯域別レベル調整部24H、24M及び24Lが出力した信号を加算し(ステップS114)、全体域の混合オーディオ信号として出力し(ステップS115)、処理を終了する。
[第2実施例]
次に、本発明の第2実施例について説明する。図5に第2実施例に係るオーディオ信号混合装置1のDSP2B内の概略構成を示す。なお、図1に示す第1実施例のDSP2Aと同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
第2実施例に係るオーディオ信号混合装置1のDSP2Bは、BPM検出部26を備えるが、それ以外の点は基本的に第1実施例のDSP2Aと同様である。なお、BPM検出部26は本発明における拍検出手段として機能する。
BPM検出部26は、オーディオ信号S2のBPM(Beat Per Minute)を検出する。具体的にはBPM検出部26は、オーディオ信号S2中の拍の位置、例えば低域レベルが一気に上がる部分を検出し、最適ミックスレベル算出部22へ通知する。最適ミックスレベル算出部22は、拍の位置を含む一定時間を調整対象期間とし、調整対象期間におけるオーディオ信号S1及びオーディオ信号S2に基づいて、第1実施例と同様の手法で、帯域間変化比率が1:1:1となるように調整パラメータVh、Vm及びVlを生成する。なお、最適ミックスレベル算出部22は、調整対象期間以外の期間では調整パラメータVh、Vm及びVlの全てを「1」とする。最適ミックスレベル算出部22は、こうして生成した調整パラメータVh、Vm及びVlを帯域別レベル調整部24H、24M及び24Lへ送出する。
このように、第2実施例では、一般的に信号の混合前後において帯域間のレベルバランスが崩れやすいと考えられる拍の位置をBPM検出部26で検出し、拍の位置周辺の調整対象期間においてのみ調整パラメータを利用したレベル調整を行う。一方、調整対象期間以外では、調整パラメータの値を全て「1」として実質的にレベル調整を行わないこととする。つまり、第2実施例では、オーディオ信号混合装置1は、帯域間のレベルバランスが崩れやすい時だけ、調整パラメータを算出して帯域毎にレベル調整を行い、それ以外の期間ではレベル調整を行わない。よって、信号の混合前後で帯域間のレベルバランスが崩れることを防止しつつ、調整パラメータの算出処理及び帯域毎のレベル調整処理の負担を必要最小限に留めることができる。
[第3実施例]
次に、本発明の第3実施例について説明する。図6に第3実施例に係るオーディオ信号混合装置1内のDSP2Cの概略構成を示す。なお、図1に示す第1実施例のオーディオ信号混合装置1と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。第3実施例に係るオーディオ信号混合装置1のDSP2Cは、第1実施例のDSP2Aにおける最適ミックスレベル算出部22を省略している。
第3実施例では、帯域別レベル調整部24H、24M及び24Lは、混合割合情報MPに基づいて、帯域毎にオーディオ信号S1とS2を混合した後に、混合信号に対して帯域毎に予め定められた調整パラメータ(以下、「デフォルト調整パラメータ」と呼ぶ。)を乗算する。そして、加算器25は、各帯域毎にデフォルト調整パラメータを乗算した信号を加算し、混合オーディオ信号として出力する。
ここで、デフォルト調整パラメータの決定例について説明する。混合の対象となる複数のオーディオ信号を考えた場合、一般的に低域成分は比較的相関が高いので混合したときにある程度のレベルの増加が見込まれる。一方、中・高域成分は低域成分に比べて相関が低いので、混合したときのレベルの増加は低域成分と比べて小さいと考えられる。そこで、信号の混合により例えば低域成分は6dB程度、中・高域成分は3dB程度のレベル増加があると想定し、低域成分のレベルを中・高域成分のレベルより3dB程度下げるようにデフォルト調整パラメータを決定する。これにより、信号の混合後における帯域毎のレベルバランスを維持することができる。なお、上記の値は単なる一例であり、混合する曲の種類などに応じて適宜決定することができる。
第3実施例のオーディオ信号混合装置1の場合、第1及び第2の実施例と異なり、混合の対象となるオーディオ信号を解析等することなく、予め決定されたデフォルト調整パラメータにより帯域毎のレベル調整が行われる。これにより、装置の構成が簡素化されるので、DSPのような高性能な部品を使えないアナログ回路中心の装置でも、帯域間のレベルバランスを調整し得るオーディオ信号混合装置を実現することができる。
以上説明したように、本発明のオーディオ信号混合装置1は、複数のオーディオ信号を混合した際の帯域毎のレベル間のバランス調整を行った上で、混合オーディオ信号を出力しているので、利用者にとって違和感のない混合オーディオ信号を出力することができる。
先行技術に係るオーディオ信号混合装置は、操作子の位置に対応して混合させたい楽曲同士のレベルを調整しながら1つの操作子でスムーズに混合を行えるというものだが、実際にはディスクジョッキー(DJ)などが楽曲同士をつなげるためにこの操作子で混合を行う際、いずれかの曲の低域レベルをイコライザーつまみ等で下げて干渉しないようにして混合することが多い。これは、混合することによって帯域毎の音圧差が変化して相対的に低域の音圧が上がって聞こえてしまうため、違和感を覚えたDJが自然に身につけたテクニックである。しかし、より簡単に違和感の少ない混合を行うためには、本発明のように信号の混合前と混合後の帯域毎のレベル変化率を検出してレベルを補正すればよい。これにより、1つの操作子で違和感のないミックスプレイが可能となる。
[変形例]
上述の第1実施例では、入力信号についてリアルタイムで周波数特性解析を行い各帯域の平均レベルを算出する手法について述べたが、本発明はこれに限られず、他のPC(パーソナルコンピュータ)などから、予め取得されている周波数特性のデータを取得するようにしてもよい。この場合、オーディオ信号混合装置1は、周波数特性解析を行う必要がないので、装置の処理負担を軽減させることができる。
また、上述の実施例では、オーディオ信号を3つの帯域に分割する場合について述べたが、本発明は、これに限られず、混合の対象となるオーディオ信号を2つ又は4つ以上の帯域に分割して各帯域間のレベルバランス調整を行うこととしても良い。
また、上述の実施例では、オーディオ信号混合装置1は、2つのオーディオ信号を混合する場合について述べたが、本発明は、これに限られず、3以上のオーディオ信号を混合するようにしても良い。
また、上述の実施例では、ユーザが混合割合を指示、入力するためにクロスフェーダを用いているが、本発明は、これに限られず、他の種々の操作により、ユーザが混合割合を指示するようにしても良い。
本発明は、DJ機器、音響業務用ミキサ、家庭用レコーディング機器、PCアプリケーションで複数のオーディオ信号を混合する際に利用することができる。

Claims (8)

  1. 複数のオーディオ信号を取得するオーディオ信号取得手段と、
    前記複数のオーディオ信号の混合割合を取得する混合割合取得手段と、
    前記複数のオーディオ信号を、前記混合割合で帯域毎に混合して、帯域毎の混合信号を出力する信号混合手段と、
    前記帯域毎の混合信号に対する帯域毎のレベル調整量を決定する調整量決定手段と、
    前記帯域毎の混合信号に対して、前記レベル調整量に基づいてレベル調整を行うレベル調整手段と、
    前記レベル調整手段によりレベル調整された帯域毎の混合信号を加算し、混合オーディオ信号として出力する加算手段と、を備え、
    前記調整量決定手段は、
    前記複数のオーディオ信号の周波数特性を解析し、帯域毎の平均レベルを示すレベル情報を得る解析手段と、
    前記複数のオーディオ信号を前記混合割合で帯域毎に混合したときの帯域毎のレベル変化率を、前記帯域毎のレベル情報を用いて計算するレベル変化率計算手段と、
    前記帯域毎のレベル変化率が等しくなるように前記帯域毎のレベル調整量を決定する決定手段と、を備えることを特徴とするオーディオ信号混合装置。
  2. 出力される前記混合オーディオ信号は、低域のレベル調整量が、低域以外の帯域のレベル調整量より低く抑えられていることを特徴とする請求項1に記載のオーディオ信号混合装置。
  3. 前記複数のオーディオ信号に基づいて拍位置を検出する拍位置検出手段をさらに備え、
    前記レベル調整手段は、前記拍位置を含む所定期間にレベル調整を行うことを特徴とする請求項に記載のオーディオ信号混合装置。
  4. 前記調整量決定手段は、予めレベル調整量を決定していることを特徴とする請求項1に記載のオーディオ信号混合装置。
  5. 操作部を備え、
    前記混合割合取得手段は、前記操作部に対する操作に応じて前記オーディオ信号の混合割合を決定することを特徴とする請求項1に記載のオーディオ信号混合装置。
  6. オーディオ信号混合装置により実行されるオーディオ信号混合方法であって、
    複数のオーディオ信号を取得するオーディオ信号取得工程と、
    前記複数のオーディオ信号の混合割合を取得する混合割合取得工程と、
    前記複数のオーディオ信号を、前記混合割合で帯域毎に混合して、帯域毎の混合信号を出力する信号混合工程と、
    前記帯域毎の混合信号に対する帯域毎のレベル調整量を決定する調整量決定工程と、
    前記帯域毎の混合信号に対して、前記レベル調整量に基づいてレベル調整を行うレベル調整工程と、
    前記レベル調整手段によりレベル調整された帯域毎の混合信号を加算し、混合オーディオ信号として出力する加算工程と、を備え、
    前記調整量決定工程は、
    前記複数のオーディオ信号の周波数特性を解析し、帯域毎の平均レベルを示すレベル情報を得る解析工程と、
    前記複数のオーディオ信号を前記混合割合で帯域毎に混合したときの帯域毎のレベル変化率を、前記帯域毎のレベル情報を用いて計算するレベル変化率計算工程と、
    前記帯域毎のレベル変化率が等しくなるように前記帯域毎のレベル調整量を決定する決定工程と、を備えることを特徴とするオーディオ信号混合方法。
  7. 複数のオーディオ信号を混合した混合オーディオ信号を生成するための帯域毎のレベル調整量を算出する調整量算出装置であって、
    前記複数のオーディオ信号の周波数特性を解析し、帯域毎の平均レベルを示すレベル情報を得る解析手段と、
    前記複数のオーディオ信号を所定の混合割合で帯域毎に混合したときの帯域毎のレベル変化率を、前記帯域毎のレベル情報を用いて計算するレベル変化率計算手段と、
    前記帯域毎のレベル変化率が等しくなるように前記帯域毎のレベル調整量を決定する決定手段と、を備えることを特徴とする調整量算出装置。
  8. 複数のオーディオ信号を混合した混合オーディオ信号を生成するための帯域毎のレベル調整量を算出する調整量算出方法であって、
    前記複数のオーディオ信号の周波数特性を解析し、帯域毎の平均レベルを示すレベル情報を得る解析工程と、
    前記複数のオーディオ信号を所定の混合割合で帯域毎に混合したときの帯域毎のレベル変化率を、前記帯域毎のレベル情報を用いて計算するレベル変化率計算工程と、
    前記帯域毎のレベル変化率が等しくなるように前記帯域毎のレベル調整量を決定する決定工程と、を備えることを特徴とする調整量算出方法。
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