JP4851882B2 - 内蔵分銅昇降装置 - Google Patents

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Description

本発明は秤量装置に内蔵される分銅の荷重を秤量装置の荷重計測機構に対して負荷し、或いは無負荷にする装置に係り、特に電子秤と総称される秤量装置に好適に実施できる装置に関する。
電磁平衡式秤を始めとする電子秤は高性能で分解能が高いため、秤量装置としての設置環境にによる影響を大きく受ける。
例えば、設置場所の緯度、設置環境の温度、気圧あるいは月の移動、地盤の構成による重力場の変化等によっても計量値に変化が生じる。因みに、日本国内の重力加速度分布は、1/1000程度の差があることが知られている。
このため、分析天秤と称される高性能な電磁平衡式秤量装置をはじめとする高級機種ではほぼ例外なく校正用の分銅を内蔵し、秤量装置自体で校正が可能なようになっている。
図8は電磁平衡式秤量装置において内蔵分銅による校正の方法を概念的に示している。 この秤量装置において常時は、秤量皿50に負荷された秤量物の荷重Wは上下副桿51a、51bを含むロバーバル機構に案内されたビーム52を介して電磁部53に伝達され、この電磁部53の変位量に平衡するよう電磁部53に出力された電気量に基づき秤量物の荷重Wを計測する。
上記電磁平衡式秤量装置は上述のように、その設置環境の変化により計量値に変化が生じる可能性があるため、荷重計測機構に対して定期的に、或いは秤の使用者のスイッチ操作等により、予め質量が正確に分かっている内蔵分銅54を荷重計測機構の内蔵分銅荷重受け部55に負荷し、内蔵分銅の荷重計測値が内蔵分銅の質量と一致するよう秤量装置の校正を行う。
内蔵分銅を有する秤量装置では、内蔵分銅を荷重計測機構に対して負荷し、或いは負荷した内蔵分銅を引上げて当該荷重計測機構を無負荷状態にする(以下これらの動作を内蔵分銅の「加除」と称する)機構を有しており、タイマー等により自動的かつ定期的に、あるいは秤量装置使用者のスイッチ操作等により適宜校正が実施されるようになっている。 下記、特許文献には上記の目的のために実施される内蔵分銅の加除を行うための内蔵分銅加除(昇降)機構が開示されている。
特開2001−221682号 特開平11−160141号
荷重計測機構に対する内蔵分銅の荷重の加除は、詰まるところ内蔵分銅を荷重計測機構の内蔵分銅荷重受け部分に対して昇降させることにより下降時に内蔵分銅の荷重負荷、上昇時に無負荷状態を実現させることにある。
この動作を実現するため、上述の特許文献に示されている機構は、何れも回転駆動を行うモータの駆動を、カムを介して直線運動に変換し、この直線運動により内蔵分銅を昇降させようとするものである。
これらの構成に共通することは、内蔵分銅の昇降を実現する動作において、回転運動をする部材と、この部材を直線運動に変換する部材とを必要とするため、これらの部材間で相互に接触摺動する動作を必ず必要とする。この様な接触摺動動作は経時的に部品の磨耗を生じて、この磨耗による摩擦抵抗の増加、摩擦抵抗の増加によるモータの負荷増大によるモータの発熱、破損等の問題が生じ、装置全体として動作不良が発生する可能性が比較的高い。このため比較的短期間の周期で点検や調整を行う必要がある。
また、当然のことながら動力伝達方式が複雑化して装置を構成する部品の点数が多くなり、装置の大型化、複雑化は避けることができない。また、最近では秤量装置自体の小型化、薄型化が強く要請されており、従来構成の内蔵分銅の加除機構ではこの要請に対応することが次第に困難になってきている。
本発明は上記問題点に鑑み構成されたものである。
即ち、前述の特許文献に示す機構では内蔵分銅の上昇及び下降を、カムと、このカムの回転動作に対応して直線運動をする部材とかならなる一連の動作により実現しているのに対して、本発明は内蔵分銅の昇降動作を行わせる駆動体として空気袋に代表される内容量可変の容器を駆動体として用い、この内容量可変の駆動体の内容量の変化により直接内蔵分銅を昇降させ、或いは梃子等の変換機構を用いて内蔵分銅を間接的に昇降させるよう構成したことを特徴とするものである。
本発明はカム及びこのカムが回動しかつこの回動動作と接触摺動する部材がないので、接触摺動による経時的な部品の磨耗や、この磨耗による摩擦抵抗の増加、摩擦抵抗の増加によるモータの負荷増大によるモータの発熱、破損等の問題が生じない。従って機構としての信頼性が高く、ほぼメンテナンスフリーに近い状態で秤量装置を使用することが可能となる。
かつては内蔵分銅を有する秤量装置は教育機関、研究所等、装置の使用者が秤量装置に対して比較的高い専門性を持っている場合の使用に限られていたが、最近では製品の製造ラインに設置される汎用天秤や、家庭使用を目的とした装置に対しても内蔵分銅が装着される場合が珍しくなくなっており、機構の信頼性向上に関しては、特に生産ラインにとっては重要な問題となり、上記効果は電子秤の今後のより一層の普及を図るために極めて重要なものとなる。
更に具体的には、前記先行技術として示した装置等においては駆動装置としてギヤドモータを使用する。そもそも破損し易い遊星ギヤを応用した高価なギヤドモータを使用するのは、小型のモータでは投入可能なエネルギー密度が低く、低速回転であると回転トルクが不足であって内蔵分銅昇降機構の駆動が困難であり、結局モータ自体は高速回転させて、ギヤで回転数を低減して回転トルクを稼ぐ必要があるからである。これに対して本発明では上述のように極めて簡単な構成の内容量可変の駆動体を用い、ギヤドモータのような高価でしかも故障発生率が必ずしも低くない部品を必要としないため、機構としての信頼性を高めると同時にこの機構を従来よりも安価に製造することが可能となる。
内蔵分銅を直接昇降させる分銅ホルダーに対して、ホルダー上昇方向に付勢された弾性体と、分銅ホルダーと固定部材との間の空間に配置された体積変更可能な空気袋を配置し、空気袋は空気の供給と排出を行う手段とを接続し、空気袋の体積増大により弾性体の弾発力に抗して分銅ホルダーを下降させて、内蔵分銅の荷重を荷重計測機構側に負荷するよう構成する。また空気袋の空気を排出することにより、体積を減少させ、これにより前記弾性体の弾発力が復活し、この弾発力によって分銅ホルダーを上昇させ、荷重計測機構側に対する内蔵分銅を無負荷状態とし、この状態を保持することにより秤量装置として通常の計測作業を行えるよう構成する。
以下図面に基づき本発明の実施例を説明する。
図1乃至図4は本発明の第1の実施例を示し、空気袋により内蔵分銅を直接昇降させる直接昇降型の機構を示す。このうち図1及び図2は本発明にかかる内蔵分銅昇降装置において、内蔵分銅が上昇している状態、即ち秤量装置の荷重計測機構に対して内蔵分銅の荷重が無負荷となっている状態を示す図である。
この内蔵分銅昇降装置は、内蔵分銅の昇降を直接行う内蔵分銅昇降機構部1と、この内蔵分銅昇降機構部1に対して、内蔵分銅の昇降動作を行わせるための空気の供給及び供給した空気の排出を行う空気給排部2とを有している。
先ず内蔵分銅昇降機構部1の構成から説明する。
符号3は当該内蔵分銅昇降機構部1のフレームである固定部であり、この固定部3を介して内蔵分銅昇降装置が秤量装置本体に固定されるように構成されると共に、内蔵分銅昇降機構部1を構成する各部材は後述するように、直接または間接にこの固定部3に接続している。なお符号3aで示される部分は上部固定部であり、符号3bで示す部分は上部固定部3aに連接する下部固定部である。
次に符号4は内蔵分銅5を保持するホルダ(以下「分銅ホルダ」と称する)であって、固定部3に対して、以下に示す機構により昇降可能に構成されている。
符号6は下端が下部固定部3b側に固定され、かつ上端が上部固定部3aに固定されたピンであって、このピン6に対しては弾性体としてのコイルバネ7が設けてある。このコイルバネ7はピン6の下端と前記分銅ホルダ4の下面部との間に位置することにより、コイルバネ7の弾発力によって、分銅ホルダ4は上部固定部3a側に、つまり上昇方向に向かって付勢されている。
符号8で示すピンも前記ピン6と同様下端が下部固定部3b側に固定され、かつ上端が上部固定部に固定されているが、このピンにはコイルバネは設けられておらず、分銅ホルダ4の昇降動作を案内するガイドとしての機能を果たしている。各ピンの機能に対応してて前記ピン6は駆動ピンと称し、ピン8はガイドピンと以下称することにする。なお、図示の構成では駆動ピンは中央のピンのみであるが、左右のガイドピン8に対してもコイルバネを配置することにより、これらのガイドピン8も駆動ピンとして機能させることももとより可能である。
符号9は空気の流入・排出によりその体積が変化する気密性の容器(以下「空気袋」と称する)であって、上部固定部3aと分銅ホルダ4との間の空間部に配置されている。図示の場合には内部の空気が排出され、最小の体積となっている状態を示す。
この空気袋9が上述の最小体積の状態で、分銅ホルダ4はコイルバネ7の弾発力により最上部に位置している。この状態で内蔵分銅5の前後は、上部固定部3aの係止部3a´と分銅ホルダ4の係止部4aとに挟持された状態となり、内蔵分銅5は上昇位置で確実に固定された状態となっている。このように内蔵分銅5が固定されることにより、秤量装置の移動や輸送を行っても、内蔵分銅5が動くことはない。
次に内蔵分銅昇降機構1の下部に位置し、かつ符号10で示す部分は、内蔵分銅5の荷重を秤量装置の荷重計測機構(図示せず)に伝達するための荷重受けであって、図8において符号55として示す内蔵分銅荷重受け部に相当するものである。
続いて、空気給排部2の構成について説明する。
符号11は加圧用のツインモータを駆動機構とするエアーポンプ、12は空気を排出するための電磁弁、13はエアフィルタであり、図示の構成ではこの空気給排部2は前記内蔵分銅昇降機構部1に連接し、全体として一体の装置として構成されている。
次に、上記の構成を有する内蔵分銅昇降装置の作動状態について説明する。
先ず、当該装置を搭載した秤量装置が、通常の計量モードにあるときには、図1及び図2に示すように空気袋9の体積は最小となっており、これにより当該内蔵分銅5の荷重が秤量装置の荷重計測機構には負荷されないよう内蔵分銅5は最上部に位置している。
内蔵分銅による秤量装置の校正を行う場合には、先ず空気給排部2のエアーポンプ11が作動する。これによりエアーポンプ11から吐出された空気はエアフィルタ13、空気チューブ14を介して空気袋9に供給される。これによって空気袋9は徐々に体積が増加し、これに対応して分銅ホルダ4を駆動ピン6のコイルバネ7の弾発力に抗して下降させる。つまり、空気袋9は分銅ホルダ4を下降させるための駆動体であり、後述するように、空気の代わりに他の流体を流入させる容器と共に、分銅ホルダ4に下降動作を与える下降駆動用容器(以下「駆動容器」とする)の一つの構成例である。
図3及び図4は空気袋9の体積増加により分銅ホルダ4が最下部まで下降した状態を示す。
分銅ホルダ4が下降することにより当該分銅ホルダ4により支持されていた内蔵分銅5は、図3に示す様に、秤量装置の荷重計測機構に接続する荷重受け10に係止され、その全荷重が荷重受け10に負荷される。これによって内蔵分銅5の荷重は荷重計測機構側に負荷されることになり、秤量装置の校正が行われる。
校正が完了したならば、空気給排部2の電磁弁12が開となり、空気袋9内は外気と連通状態となる。この結果前記コイルバネ7の弾発力が復活し、この弾発力により分銅ホルダ4は上昇を開始し、この上昇に対応して空気袋9内の空気は空気チューブ14を介して大気開放となっている電磁弁12を経て外部に放出され、これに対応して荷重受け10側に係止されていた内蔵分銅5を再度分銅ホルダ4が係止する。この状態で最終的には図1及び図2に示す最上部まで内蔵分銅5を上昇させてこの位置で固定することにより、秤量装置は通常の計量モードに戻ることになる。またこの時点で電磁弁12は閉となり次の校正動作に備える。符号15は吸気、排気の空気が通過する空気穴である。
以上に示すように本発明の内蔵分銅昇降装置は空気袋9の体積増減と、コイルバネ等の弾性体の弾発力とにより内蔵分銅の昇降が実現でき、カム及びこのカムに係合する直線運動部材等の駆動変換機構が無いため各部の作動が極めてスムーズであり長期間にわたって確実な動作を保証できる。
上記構成では空気給排部2は内蔵分銅昇降機構部1に連接されて一体的な構造となっているが、要するに空気給排部2と内蔵分銅昇降機構部1とは空気チューブ14等の空気供給手段で接続されていれば、上述の機能を発揮することができる。
従って、空気給排部2を内蔵分銅昇降機構部1とは別個に構成し、当該空気給排部2を秤量装置の別の部分に配置したり、或いは秤量装置本体の外部に配置するよう構成することも可能である。
図5は本発明の第2の実施例を示す。
この実施例では内蔵分銅の下降動作を、内蔵分銅自体の自重による自由降下によって実現するよう構成されている。
図示の構成では昇降機構部1の本体部分をなす固定部3は、計量装置本体の上部ケーシング20に固定され、昇降機構部1全体がか上部ケーシング20によって吊り下げ支持された構成となっている。この状態において、内蔵分銅5を支持する分銅ホルダ4の下部と固定部3の下部固定部3bとの間には空気袋9が配置されている。
21は分銅ホルダ4に設けられたガイドピン案内筒であり、このガイドピン案内筒21には下部固定部3bに立設されているガイドピン8が挿通位置し、分銅ホルダ4はこのガイドピン8に沿って昇降可能に構成されている。
上記の構成において、計量装置の作動モードが通常の計量モードの場合には、前記実施例1の場合とは逆に空気袋9には空気が充填されており、この状態で分銅ホルダ4は上昇位置(図示の位置)に固定され、内蔵分銅5の荷重は荷重受け10にかからないようになっている。
内蔵分銅5による校正を行う場合には、空気袋9内の空気を抜くことにより空気袋9の体積を徐々に減少させる。空気袋9の体積の減少に伴い内蔵分銅5を載置した分銅ホルダ4が、内蔵分銅5及び分銅ホルダ4の自重により降下し最終的には内蔵分銅5は荷重受け10に係止され、内蔵分銅5の荷重がこの荷重受け10を介して計量機構に負荷され校正が実施される。校正終了後は空気袋9に再度空気が注入され、荷重受け10に係止されていた内蔵分銅5は再度分銅ホルダ4に係止され所定の位置まで上昇し、実施例1の場合と同様分銅ホルダ4と固定部材とにより内蔵分銅は固定され、通常の計量モードに入る。
なお、上記実施例2では内蔵分銅昇降機構部が計量装置の上部ケーシング20により吊り下げ支持された構成を示したが、下部固定部3b側を計量装置の下部ケーシグ側に固定するようにして当該内蔵分銅昇降機構部を計量装置の下部ケーシング側に立設配置することもとより可能である。逆に前記実施例1の場合も、内蔵分銅昇降機構部を計量装置の上部ケージング側に吊り下げるよう構成することもまた、当然可能である。
以上において空気袋9に空気を供給するエアーポンプとして、加圧用ツインモータを駆動機構とするものを示したが、空気給排部2を秤量装置の計量機構部から離して配置したり、或いは秤量装置の外部に設置する構成とすれば、交流の周波数に対応して往復動作する駆動体に対してダイアフラムを取り付けた往復運動型の空気供給手段を用いることも可能となる。この往復運動型の空気供給手段は非常に安価であるが、往復運動を行うため上記実施例のツインモータに比較して振動が大きくなる。このため秤量装置のうち振動の影響が少ない部分、或いは装置外部に設置すれば振動の問題を回避でき、かつ装置をより一層安価に提供できる。
以上において、分銅ホルダ4に下降動作を与える駆動容器として空気袋を例に説明したが、例えば空気給排部2に当たる部分にオイルポンプを設置し、オイルポンプ側に設置したオイルタンクと空気袋に対応する容器との間でオイル等の流体を出し入れするようにして容器の体積を変更するよう構成することも可能である。このようにすれば容器とオイルタンクとは密閉された系となるため、外気が汚染されていたり、減圧環境下であるなどの特殊な環境下であっても、内蔵分銅昇降装置を問題なく作動させることができる。
図6(A)、(B)は本発明の第3の実施例を示す。上記実施例1及び2においては、駆動容器である空気袋9の体積の増減、とりわけ当該空気袋9の鉛直方向の厚みの増減がそのまま内蔵分銅5の昇降動作における作動距離となる構成、即ち空気袋9による直接駆動型の内蔵分銅昇降装置を示しているが、本実施例は変換機構として梃子機構を用い、空気袋を従来技術のカムに変えた梃子を駆動する駆動機構として用いるよう構成した間接駆動型の機構を示している。
図中符号30は梃子であって支点31を介して、一端には作用点として内蔵分銅5を保持する内蔵分銅保持部たる分銅ホルダ32が形成され、かつ他端の力点部33には空気袋9が配置されている。図6に示す状態では空気袋9は最大容量の状態となっており、これにより力点部33は下降し、かつ作用点である分銅ホルダ32はY方向に上昇しており、内蔵分銅5は分銅ホルダ32に係止され、従って当該内蔵分銅5の荷重は荷重計測機構部34には負荷されておらず、電子秤は通常の荷重計測モードとなっている。
校正を行う場合には前記実施例1又は2と同様の方法により空気袋9内の空気を排出して当該空気袋9の容量を減少させる。空気袋9の容量の減少に対応して、梃子30は内蔵分銅5の重量により分銅ホルダ32がX方向に下降し、最終的には内蔵分銅5は荷重計測機構34側の荷重受け部10に載置されて校正が行われる。校正終了後は再度空気袋9に空気を注入して内蔵分銅5を上昇位置に固定し通常の計量モードに復帰する。
図7は前記第3の実施例の変形例としての第4の実施例を示す。
図中符号35は上下方向に弾発するよう付勢されたコイルバネである。空気袋9は梃子30の力点部33の下部に配置されいている。
電子秤が通常の計量モードにあるときは、空気袋9は排気されて最小容量となっている。このためコイルバネ35の弾発力により力点部33は最下位置にあり、この結果梃子30の他端に位置する分銅ホルダ32は内蔵分銅5を保持して最上端位置にある。
校正を行う場合には前記空気袋9に対して空気を注入する。これにより力点部33はコイルバネ35の弾発力に抗して上昇し、これに対応して分銅ホルダ32はX方向に下降し、最終的に荷重受け部10に内蔵分銅5の荷重を負荷して校正を行う。校正終了後は空気袋9の空気を排出することによりコイルバネ35の弾発力により力点部33を再度下降させ、これに対応して内蔵分銅5を保持した状態の分銅ホルダ32を上昇させることより通常の計量モードに復帰する。
以上、本発明を電磁平衡式秤量装置等、比較的高性能、高分解能な秤量装置に設置する場合を例に説明したが、ロードセルを用いた電子秤、静電容量式の電子秤等、電子的に校正が可能な秤量装置の何れに対しても設置可能である。
本発明の第1の実施例を示す内蔵分銅昇降装置の縦断面図であり、かつ図2のA−A線による断面図である。 内蔵分銅の軸心に直交する方向における内蔵分銅昇降装置の断面図である。 空気袋の体積を最大にした状態の内蔵分銅昇降装置の縦断面図である。 図3の状態において内蔵分銅の軸心に直交する方向における内蔵分銅昇降装置の断面図である。 本発明の第2の実施例を示す内蔵分銅昇降装置の縦断面図である。 本発明の第3の実施例を示し、(A)は梃子機構を用いた内蔵分銅昇降機構の側面図、(B)は(A)のA−A線による視図である。 本発明の第4の実施例を示す梃子機構を用いた内蔵分銅昇降機構の側面図である。 電磁平衡式秤量装置に対する内蔵分銅の加除状態を示す概念図である。
符号の説明
1 内蔵分銅昇降機構部
2 空気給排部
3 固定部 3a 上部固定部
3a´(上部固定部の)係止部
3b 下部固定部
4 分銅ホルダ
4a(分銅ホルダの)係止部
5 内蔵分銅
6 駆動ピン
7 コイルバネ
8 ガイドピン
9 空気袋(駆動容器)
10(荷重計測機構側の)荷重受け
11(加圧用ツインモータ駆動型)エアーポンプ
12 電磁弁
13 エアフィルタ
14 空気チューブ
15 空気穴
20(計量装置の)上部ケーシング
21 ガイドピン案内筒
30 梃子機構
31 (梃子機構の)支点
32 分銅ホルダ
33 (梃子機構の)力点部
34 (電子秤の)荷重計測機構
35 コイルバネ

Claims (11)

  1. 秤量装置の荷重計測機構に対して内蔵分銅の荷重を加除することにより秤量装置の校正と通常の計量動作とを行うよう構成した内蔵分銅昇降装置であって、内蔵分銅は分銅ホルダに係止され、分銅ホルダは固定部に対して昇降可能に構成され、分銅ホルダと下部固定部との間には弾性体が介在配置され、当該分銅ホルダと上部固定部との間には体積の変更が可能な駆動容器が配置され、駆動容器の体積の増加により分銅ホルダは下降動作を行い、かつ駆動容器の体積の減少により前記弾性体の弾発力によって分銅ホルダの上昇動作を行うことにより荷重計測機構に対する内蔵分銅の荷重を前記駆動容器の体積の変更により直接加除するよう構成したことを特徴とする内蔵分銅昇降装置。
  2. 秤量装置の荷重計測機構に対して内蔵分銅の荷重を加除することにより秤量装置の校正と通常の計量動作とを行うよう構成した内蔵分銅昇降装置であって、内蔵分銅は分銅ホルダに係止され、分銅ホルダは固定部に対して昇降可能に構成され、分銅ホルダと下部固定部との間には体積の変更が可能な駆動容器が配置され、駆動容器の体積の増加により分銅ホルダは上昇動作を行い、かつ駆動容器の体積の減少により内蔵分銅と内蔵分銅を係止した分銅ホルダは自重により下降動作を行うことにより荷重計測機構に対する内蔵分銅の荷重を前記駆動容器の体積の変更により直接加除するよう構成したことを特徴とする内蔵分銅昇降装置。
  3. 分銅ホルダは上下の固定部に介在配置されたピンに沿って昇降するよう構成され、当該ピンのうち少なくとも一部のピンには分銅ホルダの上昇動作を行わせる弾性体としてコイルバネが挿通配置されていることを特徴とする請求項1記載の内蔵分銅昇降装置。
  4. 駆動容器は内部に空気を流入させる空気袋として構成され、当該空気袋は空気チューブ等の空気流通手段により空気給排部と接続し、当該空気給排部の空気の供給又は排気により空気袋の体積を増減させるよう構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の内蔵分銅昇降装置。
  5. 固定部上部には係止部が形成され、内蔵分銅を係止する分銅ホルダが最上部に位置する時に、この固定部上部と分銅ホルダとにより内蔵分銅を固定するよう構成したことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の内蔵分銅昇降装置。
  6. 空気給排部は空気袋、固定部及び分銅ホルダを有する内蔵分銅昇降機構部とは別個に構成され、別個に構成された空気給排部と当該内蔵分銅昇降機構部とは空気チューブにより接続されていることを特徴とする請求項4又は5記載の内蔵分銅昇降装置。
  7. 駆動容器はオイル等の液体が流入するよう構成され、かつ当該駆動容器はオイルポンプ等の液体用ポンプを介して液体タンクと接続し、液体用ポンプによって駆動容器と液体タンクとの間で液体の移動を行わせることにより駆動容器の体積の増減を行うよう構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の内蔵分銅昇降装置。
  8. 固定部は計量装置の上部ケーシング側に固定され、内蔵分銅昇降機構部全体が当該上部ケーシングにより吊り下げ支持されていることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の内蔵分銅昇降装置。
  9. 秤量装置の荷重計測機構に対して内蔵分銅の荷重を加除することにより秤量装置の校正と通常の計量動作とを行うよう構成した内蔵分銅昇降装置であって、体積の変更が可能な駆動容器と、この駆動容器の体積の変更を内蔵分銅の昇降動作に変換する変換機構とを有し、この変換機構を介して駆動容器の体積の変更により荷重計測機構に対する内蔵分銅の荷重を間接的に加除するよう構成したことを特徴とする内蔵分銅昇降装置。
  10. 前記変換機構は梃子機構であって、内蔵分銅は当該梃子機構の作用点に位置する分銅ホルダに係止され、支点を介して分銅ホルダの他端の力点部には体積の変更が可能な駆動容器が配置され、駆動容器の容量の増大により分銅ホルダは上昇位置にあり、かつ駆動容器の容量の減少により分銅ホルダは内蔵分銅の荷重により荷重計測機構の荷重受け部に下降するよう構成したことを特徴とする請求項9記載の内蔵分銅昇降装置。
  11. 梃子機構の力点部には自己の弾発力により力点部を下降させるよう付勢された弾性体が配置され、かつ力点部を介してこの弾性体に対向するよう駆動容器が配置され、駆動容器の容量の増大により当該弾性体の弾性に抗して力点部を上昇させ、かつ当該駆動容器の容量の減少に対応して弾性体の弾性により力点部を下降させることにより内蔵分銅の加除を行うよう構成したことを特徴とする請求項10記載の内蔵分銅昇降装置。
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