JP4848482B2 - 映像ディスプレイシステム及び映像ディスプレイ方法 - Google Patents

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    • G09G2370/02Networking aspects
    • G09G2370/027Arrangements and methods specific for the display of internet documents

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この国際出願は、2000年8月17日に韓国で出願された韓国特許出願10-2000-47344、2000年8月17日に韓国で出願された韓国特許出願10-2000-47345、2000年10月11日に韓国で出願された韓国特許出願10-2000-59645、2001年2月27日に日本に出願された日本国特許出願2001-52828に基づいて、パリ条約上の優先権を主張する。
【0002】
この出願に係る発明は、巨大映像や、多数データ統合映像をディスプレイするシステム及び方法に関するもので、具体的には、ハードディスクに貯蔵された巨大映像データや多数データ統合映像を主記憶装置に記録せずに直接ディスプレイすることにより、高速で映像を表示し得るシステムに関するものである。
【0003】
また、本発明は、文字データ、画像データを含むデータファイルを閲覧するためのデータファイル閲覧プログラムや閲覧装置、及びこれらのプログラムや装置において閲覧可能なデータファイルを生成するデータファイル変換プログラムに関する。
【0004】
【従来の技術】
相互連関性を持つデータは一つの画面に表示される場合、ユーザの直観及び経験に近い方法で情報を提供することができ、ユーザはグラフィックユーザインターフェイス(GUI:Graphic User Interface)を介して望む情報を便利に検索できる。従って、ユーザは情報検索のための苦労を減らすことができる。
【0005】
例えば、気象衛星から転送される地球各部分に対するデータは一つの巨大映像データに統合され表示される場合、全体的な気象情報を容易に観察することができ、望む部分を選択できるようにする技能を遂行するグラフィックインターフェイスを介して、膨大な量のデータを便利に検索できる。また、博物館や官公署に設置されている無人端末(Kiosk)は膨大な量の情報を有しているが、これを一つの映像に統合して訪問者に提供すると、ユーザは容易に望む情報を検索できるものであろう。
【0006】
巨大映像の迅速な処理に対する必要性は、科学及び教育の領域でも著しい。特に、例えば人間ゲノムプロジェクトの如く、膨大な量の映像データを生成する科学領域において、各科学者は、膨大な量の映像データの中から簡単かつ迅速に、自身が望む情報を検索し得る手段を必要となっている。
【0007】
インターネット環境の変化は、巨大映像データの処理及び検索に対する、新たな需要を創り出している。米国において進行中であるインターネットIIプロジェクトは、巨大な容量のデータを伝送し得るインフラを提供する。前記インフラを基にして、遠隔診療、遠隔講義等の膨大な映像データの伝送が要求されるサービスを計画しており、従って膨大な大きさの映像を伝送、再生、検索し得る手段の必要性を増大させている。
【0008】
従来は巨大規模のデータ処理に対する負担により、単一データを結合して一つの統合映像として提供することは望ましい方法として認識されていなかった。しかし、コンピュータのコンピューティングパワーの増加とネットワーク環境の変化により今では技術的限界がほぼ克服された状況である。特に、本発明による統合映像ディスプレイシステムによる場合、高速の映像再生が可能である。
【0009】
また、前記したハードウェア環境の変化と相俟って、科学技術及び教育分野で顕著な統合映像データの処理に対する要求は引き続き増加している実情である。
【0010】
しかしながら、従来の映像ディスプレイシステムは、前記した新しい巨大映像データを処理するうえにおいて多くの限界を有している。
【0011】
図1は、従来の映像ディスプレイシステムの構成を示すブロック図である。図に示されている如く、従来のディスプレイシステムは、巨大映像データを貯蔵するハードディスク(1)と、ハードディスク(1)に貯蔵されている巨大映像データを読み出して臨時記録する主記憶装置(3)と、主記憶装置(3)に臨時貯蔵された巨大映像データを読み出して記録するビデオバッファ(5)と、そして映像データが所定のグラフィック使用者インターフェース(GUI:Graphic User Interface)を通して表示される画面ウィンドウ(7)とを含む。図1に図示された各構成要素は、本技術分野の当業者間でもよく知られているので、これ以上の説明を省略する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した従来の映像ディスプレイシステムは、次のような問題点を抱えている。
【0013】
第一に、ハードディスク(1)に貯蔵された映像データは主記憶装置(3)に臨時記録されるが、主記憶装置(3)の動作速度は、巨大映像を表示するのに充分な速さは有していない。従って、主記憶装置(3)で停滞現象が発生したときには、画面ウィンドウ(7)に表示される映像は遅延されるようになる。このような停滞現象は、画面ウィンドウ(7)に表示されるデータの量が増加するほど顕著となる。
【0014】
第二に、ユーザの直観に近い情報を提供できない。映像情報ユーザは全体的な映像情報を提供されるのではなく、部分を構成する映像情報を提供される。従って、実際に相互連関性を持っている個別情報を同時に提供されることが出来ず、全体的な情報を理解するのに困難が伴う。
【0015】
第三に、情報の検索が容易ではない。情報ユーザは個別的なデータを実行させて所望の情報を検索することになるが、このために、メニューキーを操作する等、ユーザの入力行為が必要である。従って、所望の情報を得るために多くの時間を投資しなければならない。
【0016】
従って、ユーザの経験及び直観に近い映像情報を提供し、膨大なデータから所望の情報を容易に検索できるようにするために、個別データを統合映像データに変換して一つの映像として提供する必要がある。
【0017】
前記した問題点を解決するため、本発明に係る巨大映像ディスプレイシステムは、主記憶装置を経ることなくハードディスクから直接ビデオバッファに映像データを記録し得るようにして、従来のGUIと比較して、人間の直観に近いGUIを提供する。
【0018】
このために本発明は、ハードディスクからビデオバッファに映像データを直接記録し得る装置を提供する。
【0019】
本発明はまた、人間の直観に近い便利なGUIを提供して、巨大映像情報の使用者が簡単かつ迅速に映像情報を使用し得るようにすることを目的とする。
【0020】
本発明は、画面に表示された巨大映像の位置を指定し得る手段と巨大映像の位置とを同期化させ、使用者が望むと即時に指定された位置に対する情報を提供することを、また別なる目的とする。
【0021】
本発明はまた、映像の倍率と関係なしに一定の解像度を維持し得る方法を提供することを目的とする。
【0022】
また、個別データを別途に提供する際に発生する前記問題点を解決するため、本発明では多重の個別データを一つの巨大映像データに統合し、統合された巨大映像データは統合映像ディスプレイシステムにより高速に再生されるようにする。また、ユーザはGUIを介してディスプレイされた映像を容易に検索することができるようにする。また、ユーザはGUIを介してディスプレイされた映像を簡単に検索することができるようにする。
【0023】
前記目的のために、本発明はハードディスクに保存された個別データを一つの巨大映像データに統合できるシステムを提供することを目的とする。
【0024】
本発明はまた、前記統合された巨大映像データを遅延なくディスプレイできるシステムを提供することを目的とする。
【0025】
また本発明は、統合映像データから所望の情報を容易に検索できるグラフィックユーザインターフェイス(GUI:Graphic User Interface)を提供することを目的とする。
【0026】
また本発明は、映像情報ユーザが選択した統合映像の倍率と無関係に一定の解像度を提供することを目的とする。
【0027】
最後に本発明は、本発明による統合映像ディスプレイシステムを放送システムに応用し、自然な新聞情報及び気象情報を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】
本願に係る発明は上記課題を解決すべくなされたものであり、本発明による巨大映像ディスプレイシステムは、行方向また列方向のうちの何れか一方向に分割され、少なくとも2部分以上の下位分割部分を有する映像データを貯蔵する貯蔵手段と、貯蔵手段に貯蔵されたデータを読み出して臨時記録するが、臨時記録されたデータが所定のサイズとなったときに、入力されたデータを全て出力する第1臨時記録手段を含む。
【0029】
現在、巨大映像データの迅速な処理に対する要求は継続的に増加している趨勢であり、このような趨勢に従って巨大映像データを迅速にディスプレイし得る装置及び方法の必要性が増大している。
【0030】
本発明に係る巨大映像ディスプレイシステム及び方法は、映像データを処理する過程で遅延を発生させる主記憶装置(3)を迂回するようにして、巨大映像データの処理速度を向上させ得るようにする。このために、ハードディスク(1)に貯蔵された巨大映像データは、適切な方法により分割され、分割された巨大映像データは、主記憶装置を迂回して直接ビデオバッファ(5)へ伝達される。
【0031】
巨大映像データは、分割された単位でビデオバッファ(5)へ伝達される。ビデオバッファ(5)に記録される前に、各々の分割映像データはラインバッファ(9)へ臨時貯蔵される。ラインバッファ(9)の容量は、巨大映像データの分割された単位を貯蔵し得る大きさで充分であり、高速の読み書きが可能であり、主記憶装置(3)の如く遅延を誘発させない。
【0032】
本発明に係る巨大映像ディスプレイシステムは、標準化されたGUIを使用しない。これに代えて、人の直観に近いインターフェイスを提供して、より簡単かつ迅速に映像データの使用者が、画面ウィンドウ(7)に表示された映像を検索し得るようにする。
【0033】
本発明に係る巨大映像ディスプレイシステムは、画面のウィンドウ(7)上に表示される巨大映像の位置とマウスの位置とを同期化させ、個別的なメニューの操作なしにマウスが位置した巨大映像に対する情報を提供する。本発明の別の実施例において、マウスの代わりにジョイスティック等の他の入力装置を使用することができる。
【0034】
本発明に係る巨大映像ディスプレイシステムは、映像の拡大または縮小の比率と関係なしに一定の解像度を提供する。このために巨大映像データは、階層化された形態でハードディスク(1)に貯蔵される。
【0035】
本発明によれば、主記憶装置を経ることなく、ハードディスク(1)からビデオバッファ(5)へ直接映像データが記録されて迅速なディスプレイが可能であるから、多様な形態で映像を提供し得る。例えば、アニメーション形態の巨大映像を提供したり、実時間で収集される巨大映像データを実時間でディスプレイし得る。
【0036】
また、本発明に係る多数データの統合映像ディスプレイシステムは、
複数個の個別データを結合して、一つの統合映像データを生成する映像結合手段と、
上記統合映像データは行方向または列方向のうちの何れか一つの方向に分割され、最小な二つの部分以上の下位部分に分割されて、上記分割された下位部分を貯蔵する貯蔵手段と、
上記貯蔵手段に貯蔵されたデータを読み出して臨時記録するが、上記臨時記録されたデータが所定の大きさの単位を満たせば入力されたデータを全て出力する第1臨時記録手段
を含むことを特徴とする。
【0037】
本発明による個別データの統合映像ディスプレイシステムは、個別的なデータを一つの巨大映像データに統合して、一つの統合映像データを生成する。個別データを統合する場合、データの相互関連程度に従って個別データの統合映像での位置が決定される。個別データは、映像データであることもあり、html(hiper text markup language)データ等の文書データであることもある。
【0038】
本発明による統合映像ディスプレイシステムは、一つの映像データに統合された巨大映像データを遅延なくディスプレイする。このために、従来の映像システムから映像を再生する場合、遅延発生原因となっていたRAMを迂回して映像を再生する。
【0039】
本発明による統合映像ディスプレイシステムは標準化されたGUIを使用せず、人の直観に近いインターフェースを提供する。これを通して統合された映像のうちで、使用者が欲しい情報を簡単で迅速に検索できるようにする。本発明によるGUIを通して映像情報使用者は画面の倍率を変更することができるが、選択倍率と関係なく一定の解像度を提供する。
【0040】
本発明では、ネットワークを通した統合映像ディスプレイサービスを提供することができる。統合映像ディスプレイサーバーは統合映像を生成して、クライアントの要請がある場合、ディスプレイに必要な部分だけを転送して迅速な映像の再生を可能にする。
【0041】
また本発明は、文字データ、画像データを含むデータファイルを閲覧するためのデータファイル閲覧プログラムであり、前記データファイルを、異なる画像サイズに縮小または拡大された複数の画像データ(階層別画像データ)として取得するステップと、縮小率または拡大率毎に仮想的なレイヤーを設定し、各レイヤー上における前記各階層別画像データの位置座標を設定するステップと、ユーザーが要求する縮小率または拡大率を取得し、表示するレイヤーを決定するステップと、ユーザーが要求する表示範囲に含まれるレイヤー上の階層別画像データを選択するステップと、選択された階層別画像データを記憶手段に読み込み、実際に表示範囲に表示される画像部分を表示データとして生成するステップとを有するものである。
【0042】
なお、上記データファイル閲覧プログラム及び閲覧装置で閲覧可能なデータは、前記データファイルを異なる画像サイズに縮小または拡大して、複数の画像データ(階層別画像データ)に変換するステップと、縮小率または拡大率毎に仮想的なレイヤーを設定し、各レイヤー上における前記各階層別画像データの位置座標を算出し、仮想座標ファイルに書き込むステップとを有するデータファイル変換プログラムによって生成することができる。
【0043】
また、他の発明は、文字データ、画像データを含むデータファイルを閲覧するためのデータファイル閲覧装置であり、前記データファイルを、異なる画像サイズに縮小または拡大された複数の画像データ(階層別画像データ)として蓄積する蓄積手段と、縮小率または拡大率毎に仮想的なレイヤーを設定し、各レイヤー上における前記各階層別画像データの位置座標を設定する仮想座標設定部と、ユーザーが要求する縮小率または拡大率を取得し、表示するレイヤーを決定する倍率切替部と、ユーザーが要求する表示範囲に含まれるレイヤー上の階層別画像データを選択する表示範囲取得部と、選択された階層別画像データを記憶手段に読み込み、実際に表示範囲に表示される画像部分を表示データとして生成する表示データ生成部とを有するものである。
【0044】
これらの発明によれば、画像ファイルやHTMLファイルなどを、解像度を維持したままで異なる縮小率或いは拡大率の、複数の階層別画像データとし、これらを各仮想レイヤー上に配置して表示させる。ユーザーがズームイン又はズームアウトを要求した際には、仮想レイヤー切り替えて、拡大した(又は縮小した)階層別画像データを読み込んで、表示データとして表示させることにより、解像度を維持したまま、ズームイン又はズームアウト処理を行うことができる。
【0045】
なお、上記各発明においては、前記データファイルの文字データに含まれた、タグデータによる修飾情報を解析し、前記階層別画像データ上における修飾情報の位置座標を取得し、取得した修飾情報を、前記表示データに付加する用にすることが可能である。
【0046】
また、上記各発明においては、前記データファイルに含まれた、他のファイルへ遷移するためのリンク情報を取得し、このリンク情報に対応する命令実行処理を行う表示データ上の位置座標を取得することが可能である。
【0047】
さらに、上記各発明においては、複数のデータファイルを順次読み込んで各階層別画像データを生成し、各レイヤー毎に属する各階層別画像データを連結して一覧表示させることが可能である。
【0048】
【発明の実施の形態】
[巨大映像ディスプレイシステム及び方法(METHOD AND SYSTEM FOR LARGE IMAGE DISPLAY)]
(巨大映像ディスプレイシステムの構成)
以下、添付された図面を基にして、本発明に係る巨大映像ディスプレイシステム及び方法に関し、詳細に説明する。図2は、本実施形態に係る巨大映像ディスプレイシステムの一実施例の構成を示すブロック図である。図1に図示された従来のシステムと比較した場合、ラインバッファ(9)が追加されている。
【0049】
ラインバッファ(9)により、主記憶装置(3)を経ることなく、ビデオバッファ(5)へ映像データが直接伝送され得る経路が提供される。従って、主記憶装置(3)で発生する遅延が除去され、巨大映像を高速で再生し得るようになる。
【0050】
本実施形態に係る巨大映像ディスプレイシステムは、後述する如く、巨大映像の超高速再生のために、特殊な形態で巨大映像データを分割する。ラインバッファ(9)は、映像データの分割データ単位を貯蔵し得る容量を有する。ラインバッファ(9)は、動作速度が遅い主記憶装置(3)とは異なり、分割単位でデータの入力を受けてビデオバッファ(5)に記録する。これにより、映像データの臨時記録に伴う遅延を殆ど発生させない。
【0051】
結局、本実施形態に係る巨大映像ディスプレイシステムによると、巨大映像データを適切な方法により分割し、主記憶装置(3)を迂回して分割単位でデータを伝達することにより、高速の映像再生が可能になる。
【0052】
図3は、従来の映像システムと本実施形態に係る映像システムとを比較するため、データの流れを図示した説明図である。図3a及び3bは、従来の映像システムにおいて映像データが移動する過程を示し、図3cは、本実施形態によるシステムにおける映像データの移動過程を示している。
【0053】
図3aは、分割された形態で巨大映像データ(110)をハードディスク(1)へ貯蔵しない場合における、ハードディスク(1)から画面ウィンドウ(7)までの映像データの流れを示している。
【0054】
巨大映像データ(110)のうち、画面ウィンドウ(7)に表示される表示データ(120a)が図示されている。表示データ(120a)だけを読み出して表示することが望ましいが、分割されていない形態で巨大映像データ(110)が貯蔵されているため、不必要なデータ(120b,120c)部分まで読み出されて主記憶装置(3)に記録される。主記憶装置(3)は、表示データ(120a)だけを読み出してビデオバッファ(5)に記録する。
【0055】
前記した従来の方法による映像処理は、ハードディスク(1)から不必要なデータ(120b,120c)を合わせて読み出すうえ、速度が遅い主記憶装置(3)を使用するため、映像を再生するにあたり大きな遅延をもたらすようになる。
【0056】
ハードディスク(1)から不必要なデータを読み出しする問題は、巨大映像データ(110)を適切に分割することにより解決が可能である。図3bは、従来発明により分割された形態で貯蔵された巨大映像データ(110)を利用した映像の再生過程における、映像データの流れを示している。
【0057】
図面に図示されている如く、巨大映像データ(110)は、多くの各下位ブロック(FijはI行j列の下位ブロックを表示する)から構成されている。表示データ(120)と連関された各下位ブロック(F22,F32,F23,F33)はハードディスク(1)に蓄積されており、これらの各下位ブロック(F22,F32,F23,F33)を、ハードディスク(1)から読み出して、主記憶装置(3)へ記録する。その次に、主記憶装置(3)から表示データ(120)だけを読み出して、ビデオバッファ(5)に記録する。
【0058】
図3bにおいて、従来技術において、映像データ(110)は下位ブロックに分割されるから、画面に実際にディスプレイされないものの主記憶装置(3)に記録されるデータの量を減らし得る。しかしながら、依然として動作速度が遅い主記憶装置(3)を経て映像が表示されるから、相当な遅延をもたらすようになる。
【0059】
図3cは、本実施形態に係る映像システムにおいて、映像データ(110)の流れを示す概念図である。図2に図示した如く、本実施形態では、主記憶装置(3)を使用せず、ラインバッファ(9)を使用する。
【0060】
図3cに図示された如く、ハードディスク(1)に貯蔵された映像データ(110)は、ラインバッファ(9)の容量にあった、大きさ単位で読み出され、ラインバッファ(9)を経て直ちにビデオバッファ(5)に記録される。
【0061】
ラインバッファ(9)の大きさ単位で映像データ(110)を読み出しするために、映像データ(110)は分割された形態でハードディスク(1)に貯蔵される。このとき、図3bに図示された従来の映像システムとは異なり、映像データ(110)は行または列のうちの一方向にだけ分割されて下位映像データ(113,115)を生成し、各々の下位映像データからラインバッファ(9)の大きさ単位(113a〜113d,115a〜115d)で映像データが読み出される。映像データ(110)の分割時に、本実施形態に係るシステム使用者は、分割の幅を設定することができる。
【0062】
図3cに図示された映像データ(110)は、縦方向の二つの各下位映像データ(113,115)に分割されたことを示している。なお、図3cに図示された実施例では、映像データは二つの下位映像データ(113,115)に分割されたが、ラインバッファ(9)の大きさと巨大映像の大きさを考慮して、任意個数、任意の分割方向の下位ブロックを生成するように、映像データ(110)を分割することができる。
【0063】
ここで、分割された画像データの読み出しについてさらに詳述する。図3dは、従来の画像読み出し方式を示す説明図であり、図3eは、本発明による画像読み出し方式を示す説明図である。
【0064】
図3dに示すように、画像データは、一般に多数の画素を格子状に配列して構成されている。画素は、水平方向にLINE1,2,3,…を形成し、これらのLINE1,2,3…を垂直方向に並べることによって画像を構成する。従来は、画像データ110をハードディスクのディスク上に書き込む場合、画像データ110を構成するLINE方向に読み出す。読み出された各LINEは、ディスクのセクタに書き込まれる。
【0065】
画像データ110上に読み出したい必要データ120が有る場合、この必要部分120は、LINE毎に120j〜lに分割されてディスク上に書き込まれる。従って、必要データ120を読み出す場合には、ディスク上に散在する必要データ120j〜lを順次読み込まなければならない。必要データ120j〜lは、離れて存在するため、次の必要データを読み出すときには、データの間をジャンプしなければならない。図3dでは、2回ジャンプしている。ジャンプするときには、機械的な動作が伴うため、その回数が多いほど、読み出し時間が遅延する。
【0066】
これに対して、本発明では、図3eに示すように、画像データ110を縦又は横に分割しているため、必要データ120の読み出し時間を短縮することができる。
【0067】
すなわち、本発明では、画像データ110を、前記画素データの読み取り方向(図に示す水平方向)に直交する方向(図では、縦方向)に分割して複数の分割画像データ113,115を生成する。これらの分割画像データ113,115は、LINE毎に読み出されるため、図に示すように水平方向(読み出し方向)に連結されて、帯状をなす。この帯状のデータは、ディスク上に書き込まれる。
【0068】
画像データ110上に必要データ120がある場合、必要データ120は左右二つに分割されて、データ120d〜fとデータ120g〜iに分割画像データ113,115にそれぞれ含められる。分割画像データ113,115は、それぞれLINE毎に水平方向に連結されてディスク上に書き込まれるため、データ120d〜f及び120g〜iは、それぞれひとまとまりとなってディスクに書き込まれる。
【0069】
従って、必要データ120を読み出すときは、データ120d〜fをまとめて読み取った後、データジャンプし120g〜iをまとめて読み取ることができ、ジャンプの回数は1回となる。この結果、本発明と従来とでは、本発明の方が読み出し速度が向上する。必要データ120が垂直方向に長いほど、この差は大きくなる。
【0070】
図3cを基にして、ラインバッファ(9)を使用して遅延なしに巨大映像を具現する過程を説明すると、次のようである。
【0071】
先ず、巨大映像データ(110)のうち、画面表示データ(120)が属する分割部分を決定する。画面表示データ(120)は、映像データ(110)のうち、実際に画面ウィンドウ(7)に表示される映像データを意味する。図面に示されている如く、画面表示データ(120)は二つの下位映像データ(113,115)に亘って存在する。これら、二つの下位映像データ(113,115)のうち、一つ目の下位映像データ(113)部分から映像データ(110)を読み出しする。
【0072】
ラインバッファ(9)の容量に該当する各分割データ(113a〜113d、115a〜115d)が順次、読み出され、ラインバッファ(9)の容量を満たすようになると、ラインバッファ(9)に記録された映像データはビデオバッファ(7)へ移されて記録される。図面に示されている如く、画面表示データ(120)は8個の分割データ(113a〜113d、115a乃至115d)に亘っているので、ラインバッファ(9)に記録して再びビデオバッファ(7)に記録する過程を8回反復する。
【0073】
ラインバッファ(9)は、主記憶装置(3)と異なって容量が小さくて高速で動作するので、ハードディスク(1)からビデオバッファ(5)へ映像データ(110)が移動される時、映像データの伝送遅延を殆ど生じない。従って、巨大映像の高速再生を可能にすることができる。
【0074】
ビデオバッファ(5)に記録された映像データは、分割データ(113a〜113d、115a〜115d)単位で記録されるから、実際に画面に表示される画面表示データ(120)以外のデータもビデオバッファ(5)に記録されるようになる。一般的に、ビデオバッファ(5)の容量は、画面全体に表示される画面表示データの容量を超過するから、ビデオバッファ(5)には、画面表示データ(120)より大きな容量のデータが貯蔵され得る。実際に本実施形態では、画面全体に表示される映像データより更に大きなデータを貯蔵し得るビデオバッファ(5)を使用して、自然な映像の動きを提供する。ビデオバッファ(5)に分割データ単位で貯蔵された映像データ(110)のうち、画面表示データ(120)だけを読み出して画面ウィンドウ(7)上に映像を構成するようになる。
【0075】
前記した高速映像再生方法は、映像データがロウデータ(raw data)である場合だけでなく、圧縮データである場合にも適用され得る。図4は、圧縮データを使用する映像再生方法を示す概念図である。
【0076】
前記した如く、データの伝送が分割データ単位でなされるので、分割データ単位別に圧縮映像データを生成しなければならない。先ず、ロウデータから構成された映像データ(110)は、圧縮器(410)により分割データ単位に圧縮される。圧縮された映像データ(130)は、再びハードディスク(1)に貯蔵される。圧縮されたデータ自体では、前記した方法による高速映像再生が不可能であるから、圧縮解除器(430)で圧縮映像データ(130)の圧縮を解除し、圧縮が解除されたデータをラインバッファ(9)に記録する。以下で、図3cと同一な方法により巨大映像を具現するようになる。下位分割データ単位で圧縮と圧縮解除をする点を除けば、ロウデータを使用する場合と高速映像再生方法が同一であることが理解できる。圧縮の形態は、JPEG、JPG、MPEGを含む。
【0077】
(GUIの構成)
図5aは、本実施形態に係る巨大映像ディスプレイシステムのGUIを示す概念図である。
【0078】
前記した如く、従来の標準化されたGUIは、巨大映像の再生において、人間の直感に合った操作性を備えていなかったため、主記憶装置(3)と共に遅延を深化させる要因になっていた。
【0079】
則ち、従来の映像システムによるGUIは、使用者の直観とかけ離れていて、使用者へ便利なインターフェイスを提供できていなかった。特に、巨大映像を通して情報を検索する場合に画面の移動が不便であり、使用者の情報検索を難しいものとしていた。本実施形態に係る映像システムは、使用者が簡単かつ便利に巨大映像を表示し得る使用者インターフェイスを提供する。
【0080】
図面に図示されている如く、本実施形態に係る映像システムは、画面ウィンドウ(7)に表示されている巨大映像を簡単に移動させ、表示映像と関連されたデータを簡単に表示し得るようにするポインタ(630)を含む。そして、画面の倍率を調整し得るアイコン(+)(−)が図示されている。
【0081】
本実施形態に係る映像システムは、ポインタ(630)の簡単な操作により、全方向の画面移動を支援する。ポインタ(630)の位置は、ハードディスク(1)に貯蔵されている映像データの位置とマッチングされ、ポインタ(630)の移動は直ちにハードディスク(1)から読み出して、画面(7)に表示する映像データの移動に対応されるようになる。
【0082】
結局、ポインタのドラッギング(dragging)により移動方向に対する映像データの読み出しが可能であり、ポインタ(630)の操作だけで自然な全方向の画面移動を支援し得る。従来の映像システムでは、ハードディスク(1)から映像データ(110)を移動させる間に発生する遅延のため、スクローリング(scrolling)をする間、映像がリフレッシュ(refresh)されない四角形のブロックが発生していた。
【0083】
図5bは、従来映像システムにおいて、映像の移動時に映像情報が表示されない四角形ブロック(650)を示している。図面に図示されている如く、本(640)が図示されている画面ウィンドウ(7)を右側へ移動させると、画面を移動させる間にハードディスク(1)から映像データを読み出すために発生する遅延により、映像データが表示されない四角形のブロック(650)が発生する。
【0084】
しかしながら本映像システムは、従来映像システムで発生する遅延を除去したため、図5bに図示されたような四角形ブロック(650)の発生を防止することができ、自然な画面の移動を提供し得る。
【0085】
(仮想画面、ダブルバッファリング)
本発明の別の実施例においては、仮想画面(virtual screen)またはダブルバッファリング(doubling buffering)の概念を使用して、自然な画面の移動を提供し得る。図5cは、仮想画面の概念を使用する場合に、画面表示データ(120)がビデオバッファ内で動く過程を示している。
【0086】
画面ウィンドウ(7)に表示され得るデータの大きさより大きいデータを貯蔵し得るビデオバッファ(5)を使用して、現在画面ウィンドウ(7)に表示中である画面表示データ以外の映像データをビデオバッファ(5)に貯蔵し、ハードディスク(1)から映像データ(110)を移動させるのに生ずる遅延を除去して、更に自然な映像の移動を提供し得る。
【0087】
次の表1は、従来の代表的な映像ディスプレイシステムであるアドビフォトショップ(商品名:adobe photoshop)と本実施形態に係るシステムが、北米大陸の衛星映像をディスプレイする場合に、ハードディスク(1)から映像データ(110)を読込んで画面に表示するのにかかる時間であるローディング時間(loading time)と、スクローリングの自然さを比較した結果を示している。
【0088】
【表1】
Figure 0004848482
表1に示した如く、本実施形態による映像ディスプレイシステムは、主記憶装置(3)を経ていないため、映像ディスプレイの遅延が殆ど発生しないことを理解し得る。
【0089】
本実施形態に係る映像システムにおいて、GUIは多様な倍率の画面を提供する。しかし、画面ウィンドウ(7)に表示される映像の倍率と関係なしに、一定の解像度を提供する。地球全体を含む巨大映像を例に挙げると、地球全体を表示する時と、画面を拡大して大韓民国を表示する時とは、同一な解像度を有する。
【0090】
画面の表示倍率と関係なしに一定の解像度を提供するために、本発明による映像ディスプレイシステムは、階層的構造を有する映像データを生成する。図6は、本実施形態に係る階層的構造を有する映像データ(110)の一実施例を示している。
【0091】
図6に示されている如く、画面の倍率に従い、映像の再生に使用されるデータ量が変化する。図面で上側に位置する映像データ(710)は、低倍率の映像を表現するのに使用されるデータであり、その下側に位置する映像データ(730)は、高倍率映像を表現するのに使用されるデータである。
【0092】
前記データ(710)で表示される画面を10倍に拡大した場合、同一な解像度を維持するためには10倍のデータが必要とされるが、この場合に使用されるデータ(720)が表示されている。階層構造は、GUIで提供する倍率の種類に従って決定される。万一、GUIで使用者の10段階の倍率を提供するとしたら、映像データ(110)は10階層を有していなければならない。
【0093】
本実施形態においては、各々の画面倍率に従って階層的に映像データを生成するのにとどまらず、インターポレーション(interpolation)とデシメーション(decimation)による信号処理を利用して、希望とする大きさの映像データを生成することもできる。
【0094】
画面の倍率を変更する場合、ハードディスク(1)から新しい階層のデータを読み出してビデオバッファ(5)に記録しなければならないが、前記過程がラインバッファ(9)を通して迅速に具現されることで倍率の変更時に自然な画面を提供し得る。
【0095】
図7は、本発明に係る巨大映像ディスプレイシステムにおいて、画面ウィンドウとポインタを同期化して、ポインタが位置した映像画面と関連されたデータを提供する過程を示している。
【0096】
本実施形態に係るシステムにおいて提供するGUIは、ポインタ(630)と画面ウィンドウ(7)を同期化させ、ポインタ(630)が指す映像の中の位置と相関関係を有する資料を、別途のメニューキー操作なしに直ちに使用者へ提供し得る。図面において、ポインタ(630)の位置に該当する映像の位置を(x)で表示した。画面ウィンドウ(7)上でポインタ(630)の位置は継続して追跡され、前記ポインタ(630)が指す映像の位置と関連されたデータを追跡する。映像の位置と関連された情報は、ハードディスク(1)の情報データ(140)に貯蔵されている。
【0097】
前記情報データ(140)は、映像の位置を示すフィールドと、前記フィールドと関連されたデータを記録したフィールドを含む。前記映像の位置(x)と関連された情報データ(140)は主記憶装置(3)に貯蔵され、ポインタ(630)が同一位置に一定時間以上留まる等、所定のeventが検出されると、主記憶装置(3)に貯蔵された情報データ(140)が画面ウィンドウ(7)に表示される。前記の如き過程を通して、ポインタ(630)が指した映像の位置と関連されたデータを、別途のメニューキー操作なしに画面ウィンドウ(7)上に表示し得るようになる。
【0098】
図2に図示された巨大映像ディスプレイシステムは、ネットワークを通した拡張が可能である。すなわち、巨大映像情報を貯蔵しているデータベースと、前記情報の伝送を受けて自身のコンピュータでディスプレイする使用者とをネットワークで連結して、巨大映像情報サービスを提供し得る。本発明に係る映像システムは、大容量の記憶装置を要求せずにラインバッファ(9)を使用するので、低価格のPCでも具現が可能である。また、画面に表示しようとするデータだけ(ラインバッファの大きさに相当するデータ)をデータベースから読み出して使用者へ伝送するので、本実施形態に係るシステムはネットワークを通した巨大映像の伝送に大変適している。
【0099】
なお、上述した具体的な各実施形態は、本発明の技術内容を明確にするためのもので、本発明の権利範囲は、このような例にだけ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、本発明の思想と次に記載する特許請求の範囲内で様々な変形と変更を含むものである。
【0100】
[多数データの統合映像ディスプレイシステム及び方法(METHOD AND SYSTEM FOR DISPLAYING INTEGRATED IMAGE OF MULTIPLE DATA)]
以下、添付された図面に基づいて本発明による多数データ統合映像ディスプレイシステム及び方法に関して詳しく説明する。図8は、本実施形態に係る統合映像ディスプレイシステムで個別データを統合して統合映像を提供する過程を表すフローチャートである。
【0101】
すなわち、個別データ収集段階(S100)で、一つの巨大映像データに統合される個別データが収集される。統合される個別データは相互連関性を持つことが一般的であるだろう。個別データの例として、新聞の各紙面をスキャニングしたデータ、互いにリンクされているウェブ文書、官公署で各部署を表す映像データ、人工衛星から受信した気象データ等を挙げることができる。この外に、特別な相互連関性がない場合にも統合データ形成の対象になり得る。個別データは映像データとテキスト型データを全て含む。
【0102】
前記段階(S100)は3個の下位段階(S101,S103,S105)を有する。段階(S101)で、統合映像ディスプレイシステムは個別データが入力される。段階(S103)で、入力された個別データ間の連関性の程度が決定される。映像データのユーザに便利なインターフェイスと検索環境を提供するために、統合映像データで個別データの位置は慎重に決定されなければならない。個別データの統合映像での位置を決定する際に、人の直観に近い基準を使うことが望ましい。
【0103】
新聞の各紙面をスキャニングした個別データの場合を例に挙げると、新聞購読者は一般的に紙面順で記事を読んで行くので、紙面順で統合映像データを生成することが望ましいだろう。ウェブ文書を例に挙げると、ウェブユーザは文書のリンクに従って情報を検索するので、文書のリンク構造に基づいて統合映像データを生成することが望ましいだろう。段階(S105)で、前記段階(S103)で判断された個別データ間における連関性の程度により、統合映像データでの個別データの位置が決定される。
【0104】
本実施形態による統合映像ディスプレイシステムにおいて、同一なファイルの大きさを持つ個別データだけではなく、異なる大きさを持つ個別データも一つの映像データに統合され得る。新聞や本をスキャニングしたデータ、そして特定時間の気象状態を表す人工衛星から受信した気象データ等は、同一なファイルの大きさを持つので前者の例となり、互いにリンクされているウェブ文書は互いに異なるファイルの大きさを持つので後者の例となる。図10及び図11において、同一なファイルの大きさを持つ個別データ及び異なるファイルの大きさを持つ個別データを一つのファイルに結合して統合映像データを形成する過程が示されて。これに関しては後で詳しく説明する。
【0105】
個別データ収集段階(S100)で集められた個別データは統合映像データ生成段階(S110)で一つの統合映像データに変換される。上記段階(S110)は2つの下位段階(S111,S113)を有する。
【0106】
段階(S111)において、個別データは統合に適したファイル形態に変換される。統合の対象になる個別データは多様な形態で存在することができる。例えば、一部のファイルはgif形態を持つが、一部の形態はtiff形態を持ったり、html文書形態を持ったりすることができる。このような多様なファイル形態を持つ個別データは最終的に統合映像データに変換されなければならないので、統合に必要な形態に変換される。個別データが変換されたファイルは多様な形態を持つことができる。ローデータ(raw data)の形態を持つこともあり得るし、その他異なる映像データの形態を持つこともあり得る。
【0107】
上述したように、多様なファイル形態を持つ個別データは段階(S111)で解釈され、段階(S113)で単一統合映像データが生成される。
【0108】
段階(S120)で生成された巨大な大きさを持つ統合映像データは高速で再生される。また、映像情報ユーザは便利なインターフェイスを介して便利に映像情報を検索できる。統合映像情報ユーザは前記インターフェイスを介して統合映像の中で所望する部分を選択できる。この時、画面が拡大されるのだが、拡大された画面は画面の倍率と無関係に同一な解像度を持つ。また、ユーザは前記インターフェイスを介して一つの画面内で画面を移動させることができる。この時、統合映像ディスプレイシステムの高速再生能力により、自然な画面の移動が可能である。
【0109】
なお、本発明においては、個別データを複数のハードディスクに分散して蓄積し、これらを論理的に連結させてもよい。この場合には、各個別データを、縦又は横方向に分割して分割画像データとして蓄積し、ハードディスクから読み出す際に、ビデオバッファ上で論理的に連結する。複数のハードディスクに蓄積した場合には、並行処理により同時に複数のファイルを読み出せるため、処理の高速化を図ることができる。
【0110】
以下、本実施形態に係る統合映像の高速再生方法とインターフェイスについて詳しく説明する。
【0111】
<統合映像の高速再生>
本実施形態に係る統合映像ディスプレイシステムは統合映像データを高速で再生する。この統合映像データを高速で再生することのできるディスプレイシステムに関して詳しく述べる。
【0112】
図9は本発明による統合映像ディスプレイシステムの一実施例を示している。図面に示すように、統合映像ディスプレイシステムは、個別映像のデータ及び統合映像データを保存するハードディスク(1)、個別データを読出して統合映像データを生成する映像結合機(11)、映像データの一時記憶場所であるRAM(3)、映像データをディスプレイする前に映像データを保存するビデオバッファ(5)、RAM(3)の迂回手段として使用されるラインバッファ(9)、そして、所定のGUIを介して映像データが表示される画面ウインドウ(7)を有する。
【0113】
上述した構成要素中、ラインバッファ(9)及び映像結合機(11)を除外した残りの構成要素は従来の技術分野に該当するもので、技術分野の当業者によく知られているので、これ以上の説明を省略する。
【0114】
映像結合機(11)は個別データを結合して統合された巨大映像データを生成する。図8を参照して説明したように、個別データを統合するにおいて、個別データ間の相互関係の把握、個別データファイル形態の変換、そして、変換された個別データの統合過程を経ることになる。上述した過程は全て映像結合機(11)により遂行される。
【0115】
ラインバッファ(9)はRAM(3)を迂回して直接ビデオバッファ(5)に映像データが移動できる経路を提供する。従って、従来の映像ディスプレイシステムでRAM3により発生される遅延を除去し、統合映像データを高速に再生することができる。
【0116】
ラインバッファ(9)を介してRAM(3)を迂回する方法を使用するために、統合映像データは所定の方式により分割される。
【0117】
図3cに基づいて、統合映像データの分割とラインバッファによる超高速映像データ再生過程を説明すると次のようである。
【0118】
図3cは、本実施形態に係る映像システムにおいて、統合映像データ(110)の流れを示しているが、ハードディスク(1)に保存された統合映像データ(110)はラインバッファ(9)の大きさ単位に読出され、ラインバッファ(9)を通って直接ビデオバッファ(5)に記録される。
【0119】
この時、統合映像データ(110)の分割された部分別にラインバッファ(9)の大きさ単位に統合映像データ(110)を読出す。即ち、統合映像データ(110)は、行または列のうち一つの方向に分割され、下位映像データを生成し、各々の下位映像データからラインバッファ(9)の大きさ単位に映像データが読出される。
【0120】
まず、統合映像データ(110)のうち画面表示データ(120)が属する分割部分を決定する。画面表示データ(120)は映像データ(110)のうち実際に画面ウインドウ(7)に表示される映像データを意味する。図面に示されているように、画面表示データ(120)は2つの下位映像データ(113,115)に亘って存在する。
【0121】
2つの下位映像データ(113,115)のうち、一番目の下位映像データ(113)部分から、映像データ(110)を読出す。ラインバッファ(9)の容量に該当する分割データ(113a乃至113d,115a乃至115d)が各々読出されラインバッファ(9)の容量を満たせば、ラインバッファ(9)に記録された映像データはビデオバッファ(5)に移して記録される。図面に示すように、画面表示データ(120)は8個の分割データ(113a乃至113d,115a乃至115d)に亘って存在するために、ラインバッファ(9)に記録し、続いてビデオバッファ(5)に記録する過程を8回反復する。
【0122】
図3cに図示された実施例において、統合映像データ(110)は、縦方向に分割された2つの下位映像データ(113,115)を有する。しかし、本実施形態では、ラインバッファ(9)の大きさと統合映像の大きさを考慮し、任意の個数で下位ブロックを分割できることに留意しなければならない。そして、下位映像データ(113,115)の幅はユーザが任意で指定できる。
【0123】
上記のように、一つの統合映像データに変換される個別データは同一な大きさを有してもよく、異なる大きさを有しても良い。
【0124】
図10は、同一な大きさを持つ個別データ(401,403,405,407)を結合して統合映像データ(110)を生成する一実施例を示している。
【0125】
統合映像データ(110)は、横または縦方向のうち、ある一つの方向に従って分割される。図10で図示されたように、統合映像データ(110)を分割し下位分割部分を生成する時、個別データ(401,403,405,407)の境界を基準に分割することができる。しかし、本発明による別の実施例では、統合された個別データと無関係に分割が可能である。個別データ(401,403,405,407)間の相互関係が低い場合、個別データ(401,403,405,407)の境界を越えて画面に表示する場合が多くないため、個別データ(401,403,405,407)の境界を基準に統合映像データ(110)を分割することが望ましいだろう。
【0126】
図10に示したように、4個の個別データ(401,403,405,407)が結合された一つの統合映像データは4個の下位統合映像データ(110a,110b,110c,110d)に分割される。3個の統合映像データ(110b,110c,110d)に亘る表示データ(120)は、図3cに図示された方法に従って映像に再生される。同一大きさの単一データを持つ具体的な例として、新聞の紙面をスキャニングしたデータ、本をスキャニングしたデータ等を挙げることができる。
【0127】
図11は互いに異なるファイルの大きさを持つ個別データ(501,503,505,507)を結合して一つの統合映像データ(110)を生成する一実施例を示している。
【0128】
図面に示すように、一つの統合映像データ(110)に統合される単一映像データ(501,503,505,507)は互いに異なる大きさを持つ。図4の場合と同じく、統合映像データを分割するにおいて、単一映像データ(501,503,505,507)の境界を基準に分割することもでき、境界を無視して分割することもできる。図面で、個別データ(501,503,505,507)の境界を基準に分割する場合が図示されているが、個別データ(501,503,505,507)は各々2つの下位統合映像データ(501a,501b,503a,503b,505a,505b,507a,507b)に分割される。画面表示データ(120)は図3cに図示された過程により映像として再生される。
【0129】
互いに異なる大きさを持つ単一映像データを結合する実施例として、ウェブ文書を結合し1つの映像として提供するサービスを考えることができる。図5に図示されたものはウェブ文書の場合として、ウェブ文書の1ページをこれに対応するイメージデータに変換した場合の例である。この場合、領域(120)に該当するデータは保存手段で幾つかの単位ブロックを読取ることで得ることができる。ウェブ文書がHTML文書の場合にはHTML全体を解釈しなければ所定位置の映像データを得ることができない。この場合、部分的に解釈可能なHTML文書を使用すると、映像の一部をディスプレイするために読まなければ成らないHTMLデータの量が減る。
【0130】
<グラフィックユーザインターフェイス>
本発明によるグラフィックインターフェイスを介して、ユーザは統合映像から容易で便利に所望するデータを検索できる。本発明によるグラフィックインターフェイスの最も大きな特徴は、別途のメニューキーの操作無く映像で位置を表示するポインタ(630)だけで統合映像操作が可能だということである。ポインタはマウス、ジョイスティック等により制御される。
【0131】
図5aは、本実施形態に係るユーザインターフェイスの一実施例を示している。ユーザは映像の位置を指し示すポインタ(630)のドラッギング(dragging)だけで所望する全ての方向に映像を移動させることができ、画面の拡大/縮小アイコン(610)を、ポインタ(630)を利用してクリックすることによって、画面の拡大及び縮小機能を提供する。ポインタ(630)の位置はハードディスク(1)に保存されている映像データの位置とマッチングされ、ポインタ(630)の移動は直ちにハードディスク(1)から読出し画面に表示する映像データの移動に対応されるようになる。結局、ポインタのドラッギング(dragging)により移動方向に対する映像データの読出しが可能であり、ポインタ(630)の操作だけで自然に全ての方向の画面移動を支援することができる。
【0132】
図5bは画面ウインドウ(7)内に本(740)が図示されている画面を示しているが、従来の映像を移動させる場合、映像がリフレッシュ(refresh)されず、映像が表示されない黒い色の四角形ブロック(650)が発生した。しかし、本実施形態による統合映像システムはラインバッファ(9)を利用した高速の映像再生が可能であるため、映像が直ちにリフレッシュされ、自然な映像の移動を提供することができる。
【0133】
本発明による別の実施例で、仮想画面(virtual screen)の概念を使って自然な画面の移動を提供することができる。図6cは仮想画面の概念を使う場合、画面表示データ(120)がビデオバッファ内で動く過程を示している。画面ウインドウ(6)に表示可能なデータの大きさより大きいデータを保存することができるビデオバッファ(5)を使って、現在画面ウインドウ(6)に表示中である画面表示データ以外の映像データをビデオバッファ(5)に保存し、ハードディスク(1)から映像データ(110)を移して来るのに要する遅延を除去し、更に自然な映像の移動を提供することができる。
【0134】
図5aの下段については、画面の倍率を選択することができるアイコンが存在する。ユーザはポインタ(630)をドラッギングして、統合映像の中で自分が所望する部分に画面を移動させた後、自分が所望する部分を拡大して映像情報を検索することができる。例を挙げると、全ての新聞紙面をスキャニングしたデータを統合した画面で、ユーザは自分が所望する紙面を拡大して所望する情報を検索することができる。図6aに図示されたものは単純化されたユーザインターフェイスの一例に過ぎない。本発明のディスプレイ方法を効果的に利用するための他の形態のユーザインターフェイスの使用が可能なものは本発明が属する技術分野の当業者にとって自明である。
【0135】
画面の倍率を大きくさせると、画面に表示される映像の解像度が減少するのが一般的であるが、本発明の実施例で、画面の倍率と無関係に一定の解像度が提供される。このために、階層的構造を持つ統合映像データを生成しなければならない。
【0136】
図6はユーザが選択する画面の倍率と無関係に一定の解像度を提供することができる階層的構造のデータを示している。図面に示すように、画面の倍率によって、映像の再生に使われるデータの量が変化する。図面で上方に位置している映像データ(710)は低倍率映像を表現するのに使われるデータであり、下方に位置している映像データ(730)は高倍率映像を表現するのに使われるデータである。
【0137】
仮に従来の通り、前記データ(710)で表示される画面を10倍拡大した場合、同一な解像度を維持するために10倍の大きさのデータが必要であるが、この場合に使われるデータ(720)が表示されている。階層構造はGUIで提供する倍率の種類により決定可能である。万一、GUIでユーザに10段階の倍率を提供するとしたら、映像データ(110)は10階層を持つことが望ましい。
【0138】
本発明による別の実施例で、各々の画面倍率により階層的に映像データを生成することに留まらず、インターポレーション(interpolation)とデシメーション(decimation)による信号処理を利用して、所望する大きさの映像データを生成することもできる。
【0139】
画面の倍率を変更する場合、ハードディスク(1)から新しい階層のデータを読出してビデオバッファ(5)に記録しなければならないが、前記過程がラインバッファ(9)を介して迅速に具現されることにより、倍率の変更時の自然な画面を提供することができる。
【0140】
これまで説明した本発明による統合映像ディスプレイシステムはネットワークを介して遠隔地のユーザにも映像サービスを提供することができ、図12はネットワークを介した統合映像サービス提供の概念図を示している。図面に示すように、統合映像サーバ(800)はクライアント(830)から統合映像に対する要求がある場合、統合映像データベース(810)に保存されている統合映像データを読出して、ネットワーク(820)を介してクライアント(830)に転送する。前記ネットワーク(820)はインターネットを含んでいる。
【0141】
前記ネットワークを介した映像サービスの提供において、統合された映像データは巨大な大きさを持つために統合された映像データを受信するクライアントコンピュータ(830)の性能問題と統合映像データの転送問題が発生し得る。しかし、クライアントコンピュータ(830)は大容量のメモリではないラインバッファ(9)を使用しているため(図9参照)、底価格のパソコンで具現が可能である。また、画面に表示しようとしているデータだけ(図2に図示されたラインバッファ(9)の大きさに相当するデータ)を統合映像データベース(810)から出力してユーザに転送することで、ネットワークを介した転送においても大きな問題を発生させることはない。
【0142】
図12に図示されたネットワーク(820)を介した統合映像サービスの提供方法はウェブサービスを提供するにおいて有用に応用可能である。互いに異なる大きさを持つウェブ文書はハイパーリンクで連結されており、ユーザがリンクを選択すると、リンクされているウェブ文書に移動して該当ウェブ文書の情報を提供する。リンクで連結されたウェブページの構造が簡単な場合にはユーザが容易に所望する情報を検索することができるが、リンクの構造が複雑な場合、ユーザは所望する情報を検索することに多くの時間を費やすことになる。このような問題は、全てのウェブページ文書を1つの映像データに結合し、ユーザが統合映像を容易に検索できるインターフェイスを提供することにより解決が可能である。ウェブ文書を統合して1つの映像で提供するサービスの具体的な実施形態は、互いに異なるファイルの大きさを持つデータの実施例を示している図5に図示された方法に従うものである。
【0143】
図13は本発明による統合映像ディスプレイシステム(903)が放送システムに応用されている一実施例を示すブロック図である。
【0144】
スキャナ(901)は新聞等からイメージデータを生成することに使われ、生成されたデータは超高速映像システム(903)のハードディスク(1)に保存される(図2参照)。放送進行者は統合映像システム(903)により提供されるインターフェイス以外に、タッチスクリーン(905)等のような統合映像システム(903)と連結された他のインターフェイス手段を介して統合映像を提供することができる。統合映像ディスプレイシステム(903)またはタッチスクリーン(905)はビームプロジェクト(907)と連結され、スクリーン上に一定大きさの画面を構成し、前記画面はカメラ(909)に捕捉され放送システム(911)を介して視聴者に提供される。
【0145】
図13に図示されたシステムはビームプロジェクタ(907)及びカメラ(909)を使って、従来放送システムと本発明による統合映像ディスプレイシステム(903)を結合した形態である。しかし、本発明の他の実施例で、ビームプロジェクタ(907)及びカメラ(909)を介さず、統合映像ディスプレイシステム(903)により再生された映像イメージが直接放送システム(911)を介して視聴者に提供されることも可能である。この場合、図12に図示されたように、統合映像ディスプレイシステム(903)はネットワークを介して放送システム(911)と連結されることも可能である。
【0146】
図13に図示された統合映像ディスプレイシステムを利用した放送サービスの代表的な例として天気予報サービスと新聞情報サービスを挙げることができ、各々に対して詳しく説明する。
【0147】
現在放送システムで新聞情報サービスは、大きいボードに日刊新聞の各紙面を付着した後、カメラを利用して特定紙面をクローズアップ(close up)する方法を介して提供されている。この場合、デジタルで具現された新聞情報サービスを提供することができないため、ウェブ等を介して提供される多様な形態のデジタル新聞情報サービスに比べて古めかしく、放送進行者でないカメラマンにより画面の拡大及び縮小等が行われるため、放送の進行が円滑でないという問題を抱えている。また、カメラが特定紙面をクローズアップする場合、解像度の限界でスムーズな画面を提供することができず、紙面を読み進める速度に合わせて自然な画面のスクローリングを提供し難いという問題点も抱えている。
【0148】
上述したように、前記統合映像ディスプレイシステム(903)はデジタルイメージデータを処理することができ、画面の拡大及び縮小と無関係に同一な解像度を提供することができ、画面の自然なスクローリングを提供することができるので、上述した従来の新聞放送サービスの問題点を解決することができる。
【0149】
まず、新聞情報を入れたデジタルデータを生成する。新聞情報提供のためのデータは日刊紙の紙面をスキャナ(901)で直接スキャニングして生成することができ、デジタルデータ(ウェブ文書或いはPDF形態のデータ)を直接利用することもできる。スキャニングしたデータを利用する場合、同一の大きさのイメージデータが生成されるため、統合映像再生システム(903)は図10に図示された方法により映像データを生成するようになる。
【0150】
図14aは統合映像再生システム(903)により個別イメージデータを合成した画面を示している。各々の内部ウインドウ(101a乃至101l)には個別日刊紙の統合映像データが内部画面で構成されており、各々の内部ウインドウ(101a乃至101l)が集まって統合画面(101)を構成する。
【0151】
放送進行者は統合映像ディスプレイシステム(903)が提供するポインタ(630)によるユーザインターフェイス(図5a参照)またはタッチスクリーン(905)を使って内部ウインドウ(101a乃至101l)のうち1つのウインドウを選択することにより、新聞情報サービスを視聴者達に提供する。
【0152】
図14bは内部ウインドウ(101a乃至101l)のうち1つの内部ウインドウ(101a)を選択し拡大した画面(101)を示している。図面に図示されたように、一つの内部ウインドウ(101a)を選択すると統合画面(101)は1つの内部窓(101a)で埋められる。一つの内部ウインドウ(101a)が選択された後、新聞記事を検索することになるが、これは統合映像ディスプレイシステム(903)が提供するユーザインターフェイスを介して具現される。即ち、図5aに基づいて説明したようにポインタ(630)の簡単な操作または図13に図示されたタッチスクリーン(905)の操作を介して画面の拡大及び縮小、そしてスクローリング機能が具現される。
【0153】
図14cは図14bに図示された同一紙面を更に拡大して示した画面(101)を示している。図14bに図示された画面を拡大したにもかかわらず、図14cに図示された画面の解像度は図14bに図示された解像度と同一である(図6参照)。
【0154】
内部ウインドウ(101a)に表示される画面はビームプロジェクタ(907)を介してスクリーン上に表示され、カメラ(909)はスクリーン上に表示された画面を捕捉して転送システム(911)にデータを転送する。新聞紙面の拡大及び縮小、そしてスクローリング等は放送進行者の選択により同一な大きさの画面(101)の中で具現されるため、従来の放送システムにおいてと同じくカメラ(909)を操作する必要がなくなり、放送の進行は便利でもあり、画面は更に自然な新聞情報提供サービスを視聴者達に提供することができる。
【0155】
本実施例では、タッチスクリーン(905)または統合映像ディスプレイシステム(903)と転送システム(911)を直接連結することもできるが、この場合、ビームプロジェクタ(907)は必要でない。
【0156】
図14a乃至図14cでは新聞の紙面をスキャニングしたデータを統合して新聞情報サービスを提供したが、本実施例では、異なる形態の新聞情報データを加工してサービスを提供することもできる。例えば、HTMLまたはPDF形態で製作された新聞情報データを一つの統合画面に構成して新聞情報サービスを提供することもできる。
【0157】
図13に図示された放送システムは天気予報サービスを提供することにも応用可能である。現在放送を介して提供される天気予報サービスは人工衛星から転送されたデータを気象図或いは移動写真で再生して気象画面を提供する。しかし、人工衛星から受信したデータはその量が膨大なため実際の衛生写真データを使うことができず、適切な信号処理を介して画面に表示されるデータの量を減らして表示する。これにより精密でない気象画面及び流れが切れてしまう移動写真が提供される。特に、雲の進行方向または台風の進行方向等を示す動画の場合、画面の流れが連続的でないため自然な気象画面を提供することができない。
【0158】
前記問題は図13に図示された統合映像ディスプレイシステム(903)を利用することにより難無く解決される。即ち、統合映像ディスプレイシステム(903)は映像データを生成し、高速で再生が可能であるため、気象変化を自然に表現できる動画及び精密気象写真を提供することができる。
【0159】
気象情報サービスの提供において、図13に図示された放送システムがそのまま使われることはない。統合映像ディスプレイシステム(903)により再生される気象変化に対する動画または気象写真は統合映像ディスプレイシステム(903)から放送システム(911)に直接転送され、カメラにより生成される気象キャスターの画面と合成される。
【0160】
以上のように本明細書の中で説明された具体的な実施形態は、あくまでも本発明の技術内容を明確にするためのものであり、本発明の権利範囲はそのような例にだけ限定し狭義に解釈されるべきではなく、本発明の思想と次に記載する特許請求の範囲内で様々な変形と変更を含むものである。
【0161】
[データファイル表示システム]
(データファイル表示システムの全体構成)
本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図15は、本実施形態に係るデータファイル表示システムを示す概略構成図である。
【0162】
本実施形態に係る画像表示システムは、同図に示すように、データファイルの入出力を行う入出力デバイス(106)と、データを保存しておくハードディスク(102)と、データを一時的に記憶するメモリ(103)と、CRTや液晶ディスプレイからなるディスプレイ部(105)と、操作を行うタッチパネルやマウス、キーボード等の操作部(104)と、各機能を実現すべく種々の演算処理を行うCPU(101)と、ラインバッファ(108)と、ビデオバッファ(109)とを備えている。
【0163】
入出力デバイス(106)は、本システムに対してファイルやデータの入出力を行うためのインターフェースであり、例えばフロッピーディスクドライブ、CD−ROMディスクドライブ、DVDドライブ等が挙げられる。本実施形態では、変換元となるデータであるHTMLファイルが入出力される。
【0164】
ハードディスク(102)は、ファイル変換プログラムや画像表示プログラム等のソフトウェアの他、入出力デバイス(106)を介して入力されたHTMLファイルや、システム実行の結果生成されたファイルを保存するものである。
【0165】
メモリ(103)は、本実施形態では、画像データを表示させる際に、表示させる画像ファイルを読み込んで記憶し、表示範囲に含まれる表示データをディスプレイ部(105)に出力したりする。
【0166】
操作部(104)は、タッチパネルやマウス、キーボードであり、ファイル変換や画像表示の歳に必要な命令の入力を行うものである。本実施形態では、この操作部(104)として、ディスプレイ部(105)の液晶画面に組み込まれたタッチパネルを採用している。
【0167】
ディスプレイ部(105)は、本実施形態では、液晶ディスプレイで構成されたものであり、ファイル変換プログラムや画像表示プログラムの操作を行うものであり、このディスプレイ部(105)の表面部分には、透明なタッチパネル(操作部(104)が配設されており、ディスプレイ部(105)に表示された表示データを指等でタッチすることにより種々の処理命令を入力することができるようになっている。
【0168】
CPU(101)は、入出力デバイス(106)や、ハードディスク(102)、メモリ(103)から実行プログラムを読み込むことにより種々の機能を実現するものであり、各実行プログラムを実行することによって、各機能を実行するタグ抽出部(11)、タグ座標算出部(12)、画像変換部(13)、サイズ変更部(14),表示範囲取得部(15)、倍率切替部(16)、表示データ生成部(17)、ファイル入出部(18)とを有する。
【0169】
タグ抽出部(11)は、閲覧対象のデータファイルであるHTMLファイル(H1)内のテキストデータを解析し、修飾情報であるタグデータを抽出するものである。
【0170】
タグ座標算出部(12)は、抽出したタグデータの画面上の位置座標を算出し、ファイル入出部(18)を介してタグ座標ファイルに書き込みを行うものである。
【0171】
画像変換部(13)は、HTMLファイル等のデータファイルを、JPEGやビットマップ形式の画像ファイルに変換するものである。
【0172】
サイズ変更部(14)は、変換された画像ファイルを、縮小または拡大して各倍率の画像データ(階層別画像データ)群を生成するものである。なお、本実施形態においてこのサイズ変更部(14)は、各倍率の画像データが仮想座標ファイル上のどの位置に配置されるかを算出し、その仮想座標上の位置座標を仮想座標ファイルに書き出す機能も有している。
【0173】
表示範囲取得部(15)は、タッチパネル等の操作部(104)上におけるユーザーの操作を取得し、表示すべき仮想レイヤーを決定し、さらに決定した仮想レイヤー上のどの範囲がディスプレイ上に表示されるかを算出するものである。
【0174】
倍率切替部(16)は、ユーザーの操作により表示すべき倍率が変更されたことを検知し、仮想レイヤーが変更された際に、表示すべき各倍率画像データを切り替えるものである。
【0175】
表示データ生成部(17)は、表示データ生成部は、ディスプレイ(105)上に表示される範囲が、仮想座標上のどの位置かを算出し、表示範囲に係る階層別画像データを決定し、メモリ(103)のラインバッファ(108)に読み込みを命令するとともに、実際に表示される画像部分をビデオバッファ(109)に取り込み、表示データ(I100)を生成するものである。取り込んだ画像部分が複数ある時は、仮想座標ファイル(M2)に基づいて配置して連結し、一つの表示データ(I100)を生成する。
【0176】
ファイル入出部(18)は、各部の命令に基づいて、ハードディスク(102)上にある各ファイルを読み込み、または書き込みを行うものである。
【0177】
ラインバッファ(108)は、ハードディスク(102)から読み出されたライン単位の画像データを一時的に蓄積するものである。本実施形態では、このラインバッファ(108)は、メモリ(103)上の所定領域を確保することによって形成されている。また、ラインバッファ(108)は、読み出すライン単位の画像データのサイズに応じて、サイズを可変とすることができる。さらに、このラインバッファ(108)は、必要に応じてメモリ(103)上に複数設けることができる。なお、このラインバッファ(108)は、メモリ(103)と別個に設けることができる。
【0178】
ビデオバッファ(109)は、ディスプレイ(105)に表示する画像を一時的に記憶するものであり、ラインバッファ(108)から送出されたライン単位のデータを連結し、一つの画像データを形成して、ディスプレイ(105)に出力する。なお、本実施形態では、このビデオバッファ(109)は、ディスプレイ(105)と別個に設けたが、ディスプレイ(105)に内蔵したり、メモリ(108)内の所定領域に形成することができる。
【0179】
(ファイル変換処理)
上記構成を有する画像表示システムにより、表示可能な画像ファイルを生成する処理について、以下に説明する。図16は、ファイル変換処理を概念的に示す説明図である。なお、ここでは、タグ付テキストファイル(HTML)形式からJPEGやビットマップ形式等の階層別画像ファイルに変換する場合を例に説明する。
【0180】
先ず、同図に示すように、変換元データであるHTMLファイル(H1)を解析し、複数の画像サイズの階層別画像データ(I1)〜(I3)を生成する。この階層別画像データ(I1)〜(I3)には、HTMLファイル(H1)内に記述されていた文字や記号等のテキストデータや、リンクにより文章内に組み込まれている画像ファイルも、画像の一部を形成するビット(ピクセル)として一体的に取り込まれる。
【0181】
また、HTMLファイル(H1)では、文章テキスト内に他のファイルへのリンク情報であるタグ(図2中の"<A HREF="http://***.****"></A>")が記述されている。本実施形態におけるファイル変換に際しては、この文章テキスト中に組み込まれたリンク情報を抽出し、そのリンク先のURL及び階層別画像データ中における位置(座標、範囲)をタグ座標ファイル(M1)に記録する。
【0182】
このタグ座標ファイル(M1)は、変換後の画像データ内におけるリンクの位置や範囲をマッピングするとともに、このマッピングされた各範囲と、これに対応付けられたリンク先のURLとを関連付けて記録しておくものである。
【0183】
そして、HTMLファイル(H1)を各サイズの画像ファイルに変換する際、各階層別画像ファイルを連結して形成される仮想座標中のどの位置に、変換された画像データが配置されるのかを仮想座標ファイル(M2)に記録しておく。
【0184】
このようにして生成された各倍率の画像データ群(I1)〜(I3)、タグ座標ファイル(M1)、仮想座標ファイル(M2)は、ハードディスク(102)に蓄積される。
【0185】
なお、各サイズの画像ファイルは、これを構成する画素データの読み取り方向に直交する方向に分割されて、複数の分割画像データとして蓄積される。そして、ハードディスク(102)から読み出されるときには、分割画像データ毎に読み出される。
【0186】
(画像表示処理)
以上説明したファイル変換処理により変換された画像データ群は、以下に説明する画像表示処理により閲覧することができる。なお、ここでは、閲覧に係るデータファイルは既に変換されて、各階層別画像データとして、ハードディスク(102)内に蓄積されているものとする。
【0187】
先ず、ユーザーが表示させようとするデータファイル群を、操作部(104)上において選択させ、選択されたデータファイル群に関する仮想座標ファイル(M2)及びタグ座標ファイル(M1)を、ハードディスク(102)から読み出す。
【0188】
本実施形態においては、この仮想座標ファイル(M2)を読み込んだ時点で、初期設定に基づいて、広域表示として、仮想レイヤー(L3)上に最も縮小率の高い階層別画像データ群(縮小率6.25%)をディスプレイ(105)上に一覧表示させる。これにより、ユーザーの倍率変更、及び表示範囲の移動等の操作を促す。
【0189】
その後、表示範囲取得部(15)において、操作部(104)上におけるユーザーの操作を取得し、表示すべき倍率(縮小率または拡大率)を検出し、仮想レイヤー及び仮想レイヤー上の仮想座標を決定する。例えば、ユーザーが、25%へのズームインを要求している場合には、図17(a)に示すように、仮想レイヤー(L2)を選択する。
【0190】
次いで、ユーザーが要求する表示範囲に含まれる仮想レイヤー上の階層別画像データを選択する。例えば、ユーザーが表示範囲(100)を表示させることを要求している場合には、この表示範囲(100)に係る階層別画像データ(I31)〜(I34)を選択する。選択された階層別画像データ(I31)〜(I34)は、一旦メモリ(103)に記憶される。
【0191】
そして、実際に表示範囲(100)内に表示される画像部分を表示データとして生成する。具体的には、表示データ生成部(17)において、メモリ(103内蓄積)された階層別画像データ(I31)〜(I34)のうち、表示される画像部分を各々切り出し、CPU(101)上に取り込み、仮想座標ファイル(M2)に基づいて配置して連結し、表示データ(I100)を生成する。
【0192】
この表示データ(I100)を生成する際、タグ座標ファイル(M1)に記述されたリンク情報を、リンクが貼られる画像上の位置(マッピング情報)を取得し、表示データ(I100)上にリンク機能を付加する。
【0193】
その後、生成した表示データ(I100)をディスプレイ(105)に送出し、ディスプレイ上に表示範囲(100)を画像として表示する。表示された表示データ(I100)上にはリンクが貼られた状態となり、ディスプレイ(105)上のタッチパネル(104)に触れることにより、リンク先のファイルやサイトに遷移することが可能となる。
【0194】
表示データ(I100)の表示終了後、表示範囲取得部(15)は、入力待ちの状態となり、ユーザーによる次の操作に対して待機する。
【0195】
そして、ユーザーが、例えば、6.25%へのズームアウトを要求した場合には、図17(b)に示すように、倍率切替部(16)が、仮想レイヤー(L3)への切替を決定し、この決定に応じて、仮想座標ファイル(M2)に応じて、表示範囲(100)に係る階層別画像データ(I35)〜(I42)をメモリ(103)上に読み込み、実際に表示される画像部分をCPU(101)上に読み込み、連結し表示データ(I100)を生成し、ディスプレイ(105)上に表示する。
【0196】
(データファイル変換プログラム及び表示プログラム)
上述したデータファイル表示システムは、パーソナルコンピュータ等の汎用コンピュータ上において、以下に説明するデータファイル変換プログラム及び表示プログラムを実行することによっても実現することができる。これらのプログラムは、フロッピーディスクやCD−ROM、DVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録することができ、これらの記録媒体から汎用コンピュータにインストールすることができる。
【0197】
先ず、データファイル変換プログラムの構成について説明する。図18は、本実施形態に係るデータファイル変換プログラムの処理手順を示すフロー図である。
【0198】
最初に、変換対象のデータファイルであるHTMLファイル(H1)を入出力デバイス(106)、ハードディスク(102等)からCPU(101)上に読み込む(S1101)。なお、このとき、HTMLファイル(H1)のファイルサイズが大きく、一括してCPU(101)に取り込めない場合には、メモリ(103)か、仮想メモリであるハードディスク(102)上に取り込み、必要に応じてCPU(101)に転送するようにする。
【0199】
次いで、タグ抽出部(11)において、HTMLファイル(H1)内のタグ情報を抽出する(S1102)。タグ情報(リンク情報)が抽出された場合には、その各タグ情報が表示される位置座標をタグ座標算出部(12)において算出して、マッピング情報を生成する。そして、タグ情報とマッピングした座標情報をタグ座標ファイル(M1)に書き込む。
【0200】
その後、HTMLファイル(H1)を、JPEGやビットマップ形式等の画像ファイルに変換し(S1105)、この変換した画像ファイルを、異なる画像サイズに縮小または拡大して、複数の階層別画像データを生成する(S1106)。生成した階層別画像データは、ハードディスク(102)に保存する(S1107)。
【0201】
なお、このステップ(S1107)においては、各階層別画像データは、これを構成する画素データの読み取り方向に直交する方向に分割されて、複数の分割画像データとして蓄積される。
【0202】
次いで、縮小率または拡大率毎に仮想的なレイヤーを設定し、各仮想レイヤー上における各階層別画像データの位置座標を算出し(S1108)、仮想座標ファイルに書き込む(S1109)。
【0203】
その後、一括して表示する他のファイルがあるかどうかを判断し(S1110)、次ファイルがある場合には、ステップ(S1101)に戻り、上述したステップ(S1102)〜(1109)の処理をくり返す。次ファイルが無くなった時点で、処理を終了する。
【0204】
このようにして生成された各階層別画像データ群は、以下に説明するデータファイル表示プログラムにより閲覧することができる。図19は、本実施形態に係るデータファイル閲覧プログラムの処理手順を示すフロー図である。なお、ここでは、表示すべきデータファイル群はユーザーにより指定されているものとする。
【0205】
先ず、表示範囲取得部(15)により、操作部(104)上におけるユーザーの操作を検出し、表示すべき倍率を取得し(S1201)、倍率切替部(16)において表示すべき仮想レイヤーを決定する(S1202)。また、これと併せて、表示すべき範囲を取得するとともに(S1203)、仮想座標ファイル(M2)を読み込み(S1204)、表示範囲に係る座標を算出する。
【0206】
次いで、表示範囲に係る階層別画像データをハードディスク(102)から分割しつつ読み込む。このとき、階層別画像データは、分割された分割画像データ毎に、LINE長単位で読み出される。
【0207】
この読み込まれたデータは、ラインバッファ(108)に蓄積される(S1206)。所定の分割単位のデータがラインバッファ(108)に蓄積された時点で、ビデオバッファ(109)に転送する。
【0208】
これと併せて、タグ座標ファイル(M1)を読み込む(S1207)。
【0209】
その後、表示範囲に含まれる画像部分をビデオバッファ(109)から呼び出し、仮想座標ファイルに基づいて配置して連結するとともに、タグ座標ファイルに基づいて、リンク等の修飾情報を付加し、表示データを生成する(S1208)。生成された表示データは、ディスプレイ(105)に送出され、ディスプレイ(105)上に表示され、処理が終了する。
【0210】
なお、表示すべき倍率や範囲が変動した場合には、上述したステップ(S1201〜S1209)を繰り返し、仮想座標ファイルに基づいて表示範囲に係る階層別画像データを決定し、表示画像を変化させる。
【0211】
上述したように、本実施形態では、データファイル表示プログラムと、データファイル変換プログラムとを別途独立したプログラムとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、変換プログラムを表示プログラムのサブルーチンとするなど、両者が連携して動作するようにすることもできる。例えば、表示対象であるデータファイルが追加された場合に、自動的に変換プログラムを起動し、表示可能な階層別画像データを生成するようにしてもよい。
【0212】
(データファイル表示装置による作用・効果)
以上説明した本実施形態に係る画像表示装置によれば、一つのデータファイルを複数の画像サイズに変換し、仮想的なレイヤー上に配置し、表示すべき倍率が変更した際には、仮想レイヤーを切り替えて表示することから、倍率を変更することにより画像の解像度が低下するのを防止することができる。
【0213】
また、本実施形態では、表示範囲に係る画像データを予めメモリ(103)上に記憶しておくため、表示範囲が移動しても瞬時に画像を表示することができ、処理速度を向上することができる。
【0214】
さらに、本実施形態では、表示対象であるデータファイルがHTMLファイルなど、タグデータ等による修飾情報が含まれるファイル形式であっても、修飾情報の機能と、変換後の画像データ上の座標とを関連付けてタグ座標ファイルに記録し、画像を表示させる際には、このタグ座標ファイルに基づいて修飾情報を再現するため、データファイルが本来有する機能を損なうがない。
【0215】
また、本実施形態では、操作部(104)をタッチパネルとしてディスプレイ(105)上に配置したことから、表示されたファイルを指やタッチペン等により移動、拡大等の処理を行うことができ、ユーザーが操作を感覚的に把握することができ、操作性を向上させることができる。
【0216】
[変更例]
上述した本発明である各システム及び方法においては、以下のような変更を加えることができる。
【0217】
(変更例1)
上述した各システムにおいて表示される画像データ110には、図20に示すように、静止画や動画等の挿入データObj1を組み込むことができる。
【0218】
なお、ここでは、分割画像データのファイル形式をIPQ形式とすることが好ましい。このIPQ形式では、イメージ上の位置や大きさ、形状等を(x、y)や(x、y、r)等で表現でき、画像上の座標情報を容易に計算することができる。
【0219】
そして、オブジェクトObj1は、図20(a)に示すように四角形とすることができ、また、図20(c)や(d)に示すような、円形(オブジェクトobj2)や多角形を組み合わせた任意の形状(オブジェクトobj3)とすることができる。IPQ形式の画像上においては、オブジェクトobj2は、中心の座標(X,Y)と半径(r)を指定することにより、位置及び形状(大きさ)を特定することができる。また、これらの挿入データObj1〜3は、画像データ(110)の原点(0,0)に対する座標(X,Y)と、表示画面ウインドウ(7)上の原点(0',0')に対する座標(X',Y')とを座標情報として有している。
【0220】
これにより、画像データの倍率が変更され、下層レイヤーの画像に切り替えられた場合であっても、容易に挿入データObj1の組み込み位置を計算することができる。例えば、画像データの拡大率を1/2としたときには、画像データの原点(0,0)に対する座標(X,Y)の各値を1/2とすることにより、容易にアドレスを計算することができる。
【0221】
また、表示画面ウインドウ(7)に対する座標を演算することによって、表示画面ウインドウ内に挿入データが含まれるか否かを容易に計算することができる。例えば、挿入データの座標(X',Y')が負の値になる場合には、挿入データ全体が表示されず、負の値が一定値(挿入データの幅)以下になるときには、挿入データが全く表示されない。挿入データが動画であって、且つ全く表示されない場合には、動画の読み込み処理をOFFとすることができる。
【0222】
(変更例2)
本発明を利用して、インターネット上で配信されるWebページを画像に変換して、図21に示すように、これを平面的に配列して表示することができる。このWebページは、タグデータによりリンクが貼られることによって階層構造をなしている。本発明にあっては、この階層構造に応じて、変換後の画像を平面的に配置する。この結果、スクロールすることによってWebページ間を移動することができ、階層構造を意識することなく、Webページの閲覧をすることができる。
【0223】
本変更例では、既に閲覧した箇所を記録するためにブックマーク機能が設けられている。すなわち、閲覧が済んだページP1及びP2等の所定箇所にブックマークBM1やBM2を設定する。このブックマークの設定は、画像データ(110)にタグデータとして記録してもよいし、ブックマーク用の別ファイルを設けて、これに記録するようにしてもよい。
【0224】
また、ブックマークを検索する機能や、ジャンプの履歴を記録してブックマークを遡ってジャンプできる機能を設けてもよい。
【0225】
さらに、図21に示したように、縮小された画像データに変換されて、連結され、二次元的に配列されて構成された統合ファイルに、インターネット上のWebページを関連付けることができる。
【0226】
具体的には、インターネット上に提供されたHTMLファイルを画像データに変換し、変換したファイルを物理的に、或いは論理的に連結して、図21に示すような、インデックス画像を形成し、ハードディスク内に蓄積する。
【0227】
このインデックスファイルは、ハードディスクから呼び出されて、ディスプレイ上にインデックスとして表示される。このインデックスを構成する各画像には、これらの画像がもともと提供されていたインターネット上のURLにリンクが貼られている。このリンクを貼るための情報は、このインデックスファイルとは別に設けられたタグ座標ファイルに、タグ情報として記述される。
【0228】
そして、インデックス上の縮小画像をクリックすると、タグ座標ファイルが参照され、タグ座標ファイルに記述されたタグ情報に基づいて、インターネット上のWebページに遷移する。遷移した先のWebページは、通常のブラウザソフトによりHTMLファイルとして表示される。
【0229】
なお、この場合においても、既に閲覧したWebページを記録するためのブックマーク機能が設けることができる。すなわち、閲覧が済んだWebページを変換した縮小画像にブックマークを設定する。
【0230】
このブックマークの設定は、画像データにタグデータとして記録してもよいし、ブックマーク用の別ファイルを設けて、これに記録するようにしてもよい。
【0231】
このような本変更例によれば、インデックスファイルを閲覧することによって、インターネット上に提供され、階層構造をなすサイトを、視覚的に容易に認識することができる。
【0232】
インデックスファイルは、装置内のハードディスクに保存されるため、その読み出しや表示を迅速に行うことができる。一方、インデックスファイルに付加されたリンクによりインターネット上のWebページに遷移することによって、最新のWebページを閲覧することができる。
【0233】
(変更例3)
本発明において画像を表示する際、図22に示すように固定カーソル(155)を表示するようにしてもよい。
【0234】
この固定カーソル(155)は、画面ウインドウ(7)の中央位置に固定されており、表示画面がスクロールされても画面ウインドウ(7)の中央から移動することはない。
【0235】
この場合、画面のスクロールは、図22aに示すような、テンキー(104a)により行うことができる。各方向を示すテンキーを押すことにより押した方向に固定カーソルを移動させる。実際には、固定カーソル(155)、画面上において移動せず、テンキーを押した方向と逆方向に画像がスクロールする。例えば、左上方向にカーソルを移動させて、オブジェクトobj4を画面中央に移動させたい場合には、テンキー(104b)を押すことにより、画像データ(110)を右下方向に移動させ、図22(b)に示すように、オブジェクトobj4を固定カーソル(155)上に移動させることができる。
【0236】
このように固定カーソル(155)上に位置させた状態で、クリックやリターンキーを押すことによりオブジェクトobj4の画面上の座標を取得し、この座標を特定した操作(例えば拡大、縮小)等を行うことができる。
【0237】
この場合には、オブジェクトobj4が位置する方向を指定するのみで、オブジェクトobj4に固定カーソル(155)を合わせることができる。この結果、巨大画像上にあるオブジェクトを容易に指定することができる。
【0238】
(変更例4)
本発明において表示された画像データ(110)は、図23に示すように、ユーザーが任意の画像部分をクリップして、別のファイルにペーストして、独自のアルバム用データを作成することができる。
【0239】
この場合、分割画像データ(IPQ形式データ)F1〜F4を連結して表示された画像の任意の部分(図では、オブジェクトobj5)を、マウス等の範囲指定手段で操作される範囲(154)で囲み、コピー或いはクリップする。このクリップされた部分は、一旦メモリ(103)に記憶され、アルバム用ファイルM3にペーストすることができる。このように作成されたアルバム用ファイルM3には、オブジェクトobj5が表示されたイメージimg1が貼り付けられる。
【0240】
このアルバム用ファイルM3を保存する際には、イメージimg1は、実際には保存されず、このイメージimg1に関連する分割画像データF1〜F4のファイル名と、分割画像データ中のイメージの範囲を特定する座標(X,Y)や形状に関する範囲画像特定データが、レイアウト用ファイル(記録用ファイル)M4に記録される。
【0241】
保存されたアルバム用データM3を再度表示する場合には、レイアウト用ファイルM4を読み出し、組み込まれたイメージの分割画像データF1からF4を読み出して表示する。
【0242】
なお、アルバム用データM3が存在するにも関わらず分割画像データF1乃至F4を削除する場合には、レイアウト用ファイルM4を読み出し、分割画像データの必要部分を、新たな別の画像データファイルとして保存する。この際、レイアウト用ファイルM4に記録された分割画像データF1〜F4のファイル名を削除し、新たに生成された画像ファイルのファイル名を台データとして記録する。これにより、分割画像データを削除後にアルバム用データM4を閲覧する場合であっても、イメージimg1が組み込まれた状態を維持することができる。
【0243】
これによれば、ユーザーの好みに応じた画像のみを一つのファイルにまとめることができる。また、アルバム用ファイルM3を保存する際には、分割画像データF1〜F4を複製せず、ファイル名のみをレイアウト用ファイルM4に保存するため、同一内容の画像データを複数保存する必要がなく、データ量を低減することができる。
【0244】
(変更例5)
本発明においては、書籍を画像データとして、インターネットを通じて配信することができる。
【0245】
例えば、図24に示すように、分割画像データを蓄積したハードディスク(1)を有する配信サーバ(151)をインターネット上に設置し、ユーザーが使用するパーソナルコンピュータ(152)に向けてデータの配信を行う。
【0246】
この場合の画像データは、異なる拡大率で縮小又は拡大した階層別データL1〜L3となっており、配信サーバ(151)は、ユーザーからの配信要求に応じて、ユーザーが必要とするサイズのデータを送信する。
【0247】
この画像データは、書籍の各ページを画像に変換して平面的に連結したものであり、書籍の前ページをスクロールすることにより一覧することができる。また、各階層別データは、書籍のページと行番号に対応した座標が設定されている。ユーザーは、画面上に表示された書籍の画像上をクリックすることにより、書籍のページと行番号を特定することができ、配信サーバは、ユーザーの要求に応じて、必要なページの拡大データを配信する。
【0248】
図24に示した例では、テレビの番組表img2を配信しており、縦軸に放送時間を表し、横軸にチャンネルを表している。
【0249】
ユーザーが、画面ウインドウ(7)に表示された番組表img2上をクリックすると、画面上の座標から、ユーザーが指定したチャンネルと時間帯に関する情報が配信サーバ(151)に送信される。配信サーバ(151)では、チャンネルと時間帯とから放送番組名を特定し、この番組に関する詳細情報や、番組内容である動画データをパーソナルコンピュータ(152)に送信する。
【0250】
なお、配信する書籍としては、番組表の他に、通信販売等の商品カタログであってもよい。この場合には、分割画像データ上の座標情報は、商品カタログのページ番号と、ページ上の座標とに関連付けられており、ページ番号と座標によりカタログ上の商品を特定するデータを配信サーバ(151)に送信する。
【0251】
配信サーバ(151)は、特定された商品に関する詳細情報をパーソナルコンピュータ(152)に送信したり、商品の発送を行う。
【0252】
(変更例6)
本発明では、複数枚の分割画像データを順次表示させることによって動画を表現することができる。すなわち、図25(a)に示すように、少しずつ画像を変化させた、同サイズの分割画像データ群MOV1〜MOV3を、順次表示させることによりアニメーションを表示する。
【0253】
この場合において、タッチパネル(104c)やマウス(104d)等のポインティングディバイス(動画操作手段)を操作することによって、分割画像データ群MOV1〜MOV3の表示順序を指定又は変更することができる。例えば、図25(b)に示すように、タッチパネル(104c)上で指を左右に移動させることにより、動画の順送りや逆回転を変化させることができ、また指の動きを早めたり遅めたりすることによりアニメーションの速度を変化させることができる。また、指をタッチパネル(104c)上で上下に移動させることにより、画像のレイヤーを切り替えて、表示されているアニメーションの拡大率を変化させるようにしてもよい。
【0254】
なお、マウス(104d)の上下、左右の動きにより同様の操作を実現することができる。
【0255】
(変更例7)
本発明では、画像データを、図26に示すように、地図や天体等の広範囲を表示するものとすることができる。この場合においても、異なる縮小率や拡大率の階層別データを生成することにより、任意の地域を拡大表示することができる。
【0256】
ところで、画像データが、世界地図など広範囲を表示するものであるときには、世界全体の詳細地図を作製するのは困難であることから、本発明では、任意の必要箇所のみ画像データを作成する。則ち、図26に示すように、日本地図のような場合には、陸地部分についてのみ画像データを作成し、それ以外の海上部分(a1)については、詳細地図を作成しない。
【0257】
また、日本全土を一つの画像データに表示させると、不要な海上部分(a1)が多く含まれたデータとなるため、日本の形状に合わせて複数の地域に区分し、それぞれについて画像データMAP1〜MAP7を生成する。このとき、各画像データMAP1〜MAP7のサイズは、自由に設定することができる。なお、表示する際、(a2)や(a3)の部分のように、各画像データは重畳してもよい。重複した場合には、最後に読み込まれた画像が表示される。
【0258】
また、この場合には、海上部分a(1)については、所定のダミーデータ(例えば、青色)を表示させる。これにより、不要な画像データを省略することができ、データ量を低減することができる。
【0259】
(変更例8)
本発明においては、画像データを、インターネットを通じて販売することができる。図27に示すように、画像データ(分割画像データ、階層別データ)を蓄積したハードディスク(1)を有した配信サーバ(151)をインターネット上に設置し、ユーザーが使用するパーソナルコンピュータ(152)に対して画像データを配信する。また、インターネット上に代金支払い用サーバ(153)を設け、ユーザーがインターネットを通じて代金の支払いができるようになっている。
【0260】
先ず、最も縮小したレイヤーの画像L1をインデックスとして無料でユーザーに提供し、ユーザーはパーソナルコンピュータ(152)の画面ウインドウ(7)上で、インデックスを閲覧する。この画像L1には、静止画や動画が一覧できるように多数の画像が一覧表示されている。そして、ユーザーは気に入った画像をインデックスの中から選択し、配信要求を配信サーバ(151)に送信する。
【0261】
この配信要求を受けた配信サーバ(151)は、代金支払用サーバ(153)に対して代金支払い手続の要求を出す。これに応じて、代金支払用サーバ(153)は、ユーザーに対して代金支払いを促す。ユーザーは、代金支払用サーバ(153)に対して自己のカード番号等を送信し、支払手続を行う。
【0262】
支払手続が完了した後、代金支払用サーバ(153)は、配信サーバ(151)にユーザーから代金の支払いがあった旨を通知する。この通知を受けた配信サーバ(151)は、より拡大率の高い画像L2やL3をユーザーに対して配信する。
【0263】
これにより、ユーザーは、インデックスを閲覧することにより購入したい画像を選択することができるため、安全な電子商取引を実現することができる。
【0264】
【発明の効果】
本発明による統合映像ディスプレイシステム及び方法によると、相互関連を持つデータを一つの映像画面として提供することにより、ユーザが容易に情報を検索できるようにする。また、ユーザの直観に近いGUIを提供し、ユーザは統合映像内部で便利に情報を検索することができる。本発明による統合映像システムは高速に統合映像の再生が可能であり、自然な画面の移動を提供し、細部情報の検索のため画面の倍率を高くする場合にも同一な解像度を提供することができる。結局、ユーザには直観に近い自然な統合映像が提供され、自分が望む情報を容易に検索することができる。本発明による統合映像ディスプレイシステムは放送サービスにも応用が可能であり、自然な新聞情報の提供及び気象情報の提供を可能とする。
【0265】
また、本発明のデータファイル閲覧プログラム、データファイル変換プログラム及びデータファイル閲覧装置によれば、データファイルを閲覧する際に、その拡大率または縮小率によって解像度が低下するのを防止するとともに、データファイル内に組み込まれた機能を維持しつつ、容易な閲覧を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術に係る映像ディスプレイシステムの構成を示すブロック図。
【図2】 実施形態に係る巨大映像ディスプレイシステムの一実施例の構成を示すブロック図。
【図3】 図3aは、従来技術に係る映像データディスプレイシステムにおいて、映像データの移動過程を示す概念図。
図3bは、従来技術に係る映像データディスプレイシステムにおいて、映像データの移動過程を示す概念図。
図3cは、実施形態に係る映像データのディスプレイシステムにおいて、映像データの移動過程を示す概念図。
図3dは、従来の画像読み出し方式を示す説明図。
図3eは、本発明による画像読み出し方式を示す説明図。
【図4】 図3cに図示された映像システムにおいて圧縮映像データが使用される場合、ディスプレイする過程を示す概念図。
【図5】 本発明に係る巨大映像ディスプレイシステムにおいて、グラフィック使用者インターフェイス(GUI:graphic user interface)の一実施例を示す概念図。
図5bは、従来発明に係る映像ディスプレイシステムにおいて、映像画面の移動時に、映像がリフレッシュされずに発生する四角形ブロックを示す概念図。
図5cは、本発明に従って仮想画面(virtual screen)を使用する場合、画面表示データがビデオバッファ内において動く過程を示す概念図。
【図6】 本発明に係る巨大映像ディスプレイシステムにおいて、画面の拡大または縮小と関係なしに一定の解像度を維持する映像データの階層構造を示す概念図。
【図7】 本発明に係る巨大映像ディスプレイシステムにおいて、画面ウィンドウとポインタを同期化して、ポインタが位置した映像画面と関連されたデータを提供する過程を示す概念図。
【図8】 本発明に係る多数映像の統合ディスプレイシステムにおいて、複数個の個別データを結合して一つの統合映像にディスプレイする過程を示す流れ図、
【図9】 本発明に係る統合映像システムの一実施形態の構成を示すブロック図、
【図10】 同一の大きさを有する各個別データを結合して、一つの統合映像データを生成する過程の一実施形態を示す概念図、
【図11】 互いに異なる大きさを有する各個別データを結合して、一つの統合映像データを生成する過程を示す概念図、
【図12】 インターネットを通した統合映像データのサービス提供方法を示す流れ図である。
【図13】 本発明の多重映像の統合ディスプレイシステムを利用した放送システムの構成を表すブロック図。
【図14】 本実施形態の放送システムを利用したデジタル新聞放送サービスの実施例を表す概念図。
【図15】 実施形態に係る画像表示システムの概略を示すブロック図。
【図16】 実施形態に係るデータファイルの変換処理を概念的に示す説明図。
【図17】 実施形態に係るデータファイルの表示処理を概念的に示す説明図。
【図18】 実施形態に係るデータファイルの変換処理の手順を示すフロー図。
【図19】 実施形態に係るデータファイルの表示処理の手順を示すフロー図。
【図20】 本発明の変更例を示し、画像データに組み込まれる挿入データの座標の設定方式を示す説明図。
【図21】 本発明の変更例を示し、Webページを平面的に連結した状態を示す説明図。
【図22】 本発明の変更例を示し、カーソル操作のインターフェースを示す説明図。
【図23】 本発明の変更例を示し、アルバム用ファイルの生成処理を示す説明図。
【図24】 本発明の変更例を示し、インターネットを通じた書籍の配信方法を示す説明図。
【図25】 本発明の変更例を示し、動画データの表示を操作するインターフェースの説明図。
【図26】 本発明の変更例を示し、画像データとして地図を採用した場合の説明図。
【図27】 本発明の変更例を示し、インターネットを通じて、画像や動画を配信する方法を示す説明図。
【符号の説明】
1…ハードディスク
3…主記憶装置
5…ビデオバッファ
6…画面ウインドウ
7…表示画面ウインドウ
9…ラインバッファ
11…映像結合機
12…タグ座標算出部
13…画像変換部
14…サイズ変更部
15…表示範囲取得部
16…倍率切替部
17…表示データ生成部
18…ファイル入出部
BM1…ブックマーク
GUI…グラフィック使用者インターフェース
IPQ…分割画像データ
MAP1〜MAP7…画像データ
MOV1〜MOV3…分割画像データ群
Obj1〜5…挿入データ
100…表示範囲
101…統合画面
101a…内部ウインドウ
102…ハードディスク
103…メモリ
104…タッチパネル操作部
104a…テンキー
104b…テンキー
104c…タッチパネル
104d…マウス
105…ディスプレイ部
106…入出力デバイス
108…ラインバッファ
109…ビデオバッファ
110…巨大映像データ
110…統合映像データ
110a,110b,110c,110d…下位統合映像データ
113…下位映像データ
113,115…分割画像データ
113a〜113d…分割データ
120…画面表示データ
130…圧縮映像データ
140…情報データ
151…配信サーバ
152…パーソナルコンピュータ
153…代金支払用サーバ
154…範囲
155…固定カーソル
401,403,405,407…個別データ
410…圧縮器
430…圧縮解除器
501,503,505,507…個別データ
610…縮小アイコン
630…ポインタ
650…四角形ブロック
710…映像データ
730…映像データ
800…統合映像サーバ
810…統合映像データベース
820…ネットワーク
830…クライアント
901…スキャナ
903…統合映像ディスプレイシステム
905…タッチスクリーン
907…ビームプロジェクタ
909…カメラ
911…放送システム
F1〜F4…分割画像データ
HTML…タグ付テキストファイル
I100…表示データ
I1〜I3…階層別画像データ
I31〜I34…階層別画像データ
I35〜I42…階層別画像データ
L1〜L3…仮想レイヤー
M1…タグ座標ファイル
M2…仮想座標ファイル
M3…アルバム用ファイル
M4…レイアウト用ファイル記録用ファイル

Claims (19)

  1. 映像を表示するディスプレイシステムにおいて、
    複数の分割データによって構成される映像データを貯蔵する貯蔵手段と、
    前記貯蔵手段に貯蔵された前記複数の分割データのうち、少なくとも1つの分割データを一時的に記録する第1記録手段と、
    前記第1記録手段に記録された前記分割データを累積的に記録することによって、前記映像データよりも小さく、かつ、前記分割データよりも大きい画面表示データを一時的に記録する第2記録手段と、
    前記第2記録手段に記録された前記画面表示データに基づいて、前記映像の少なくとも一部を画面に表示する表示手段とを備え、
    前記複数の分割データは、前記映像データが読み取られる読取方向及び前記読取方向に直交する直交方向に前記映像を分割するデータであり、
    前記貯蔵手段は、前記複数の分割データを前記直交方向に連続するように貯蔵しており、
    前記貯蔵手段から前記第1記録手段に対して、前記少なくとも1つの分割データが前記直交方向に沿って順に読み出されており、
    前記貯蔵手段に貯蔵された前記複数の分割データは、前記映像データの全てを一時的に記録する主記録手段を経由せずに、前記第1記録手段を経由して、前記第2記録手段に読み出され、
    前記映像データは、前記主記録手段の記憶容量よりも大きい映像ディスプレイシステム。
  2. 請求項1に記載の映像ディスプレイシステムおいて、
    前記第1記録手段の記録容量は、1つの分割データのサイズと同一である映像ディスプレイシステム。
  3. 請求項に記載の映像ディスプレイシステムにおいて、
    前記表示手段は、前記映像の倍率を調整する倍率調整手段を含む映像ディスプレイシステム。
  4. 請求項に記載の映像ディスプレイシステムにおいて、
    前記貯蔵手段に貯蔵された前記映像データは、前記倍率調整手段によって調整可能な複数種類の倍率に対応する階層構造のデータを含み、
    前記表示手段は、前記倍率調整手段によって調整された倍率に対応する階層のデータを一定の解像度で表示する映像ディスプレイシステム。
  5. 請求項に記載の映像ディスプレイシステムにおいて、
    前記表示手段は、前記映像を表示すべき特定位置を選択する位置選択手段を含む映像ディスプレイシステム。
  6. 請求項に記載の映像ディスプレイシステムにおいて、
    前記位置選択手段は、ドラッギング(dragging)して全方向へ前記映像を移動する映像ディスプレイシステム。
  7. 請求項5に記載の映像ディスプレイシステムにおいて、
    前記位置選択手段によって選択可能な位置対応する情報を貯蔵する情報貯蔵手段をさらに備え、
    前記表示手段は、前記位置選択手段によって選択された位置を前記映像から追跡し、前記位置選択手段によって選択された位置に対応する情報を表示する映像ディスプレイシステム。
  8. 請求項1に記載の映像ディスプレイシステムにおいて、
    前記複数の分割データのうち、所定数の分割データを結合して前記画面表示データを生成する映像結合手段をさらに備える映像ディスプレイシステム。
  9. 請求項8に記載の映像ディスプレイシステムにおいて、
    前記映像結合手段は、前記画面表示データ内において、前記所定数の分割データ間の相互関連性を判断する関連性判断手段を含む映像ディスプレイシステム。
  10. 請求項8に記載の映像ディスプレイシステムにおいて、
    前記映像結合手段は、前記画面表示データを生成するために、前記所定数の分割データのファイル形式を一致させるデータファイル変換手段を含む映像ディスプレイシステム。
  11. 請求項1に記載の映像ディスプレイシステムにおいて、
    前記映像データは、複数の個別データによって構成されており、
    前記表示手段は、前記複数の個別データを合成して、前記映像として結合映像を表示する映像ディスプレイシステム。
  12. 複数の分割データによって構成される映像データを貯蔵する貯蔵手段と、前記貯蔵手段に貯蔵された前記複数の分割データのうち、少なくとも1つの分割データを一時的に記録する第1記録手段と、前記第1記録手段に記録された前記分割データを累積的に記録することによって、前記映像データよりも小さく、かつ、前記分割データよりも大きい画面表示データを一時的に記録する第2記録手段と、前記第2記録手段に記録された前記画面表示データに基づいて、前記映像の少なくとも一部を画面に表示する表示手段とを備える表示システムに適用される映像ディスプレイ方法において、
    前記複数の分割データは、前記映像データが読み取られる読取方向及び前記読取方向に直交する直交方向に前記映像を分割するデータであり、
    前記貯蔵手段が、前記複数の分割データを前記直交方向に連続するように貯蔵するステップと、
    前記第1記録手段が、前記貯蔵手段から、前記少なくとも1つの分割データを前記直交方向に沿って順に読み出すステップと、
    前記第2記録手段が、前記貯蔵手段に貯蔵された前記複数の分割データを、前記映像データの全てを一時的に記録する主記録手段を経由せずに、前記第1記録手段を経由して読み出すステップとを含み、
    前記映像データは、前記主記録手段の記憶容量よりも大きい映像ディスプレイ方法。
  13. 請求項12に記載の映像ディスプレイ方法おいて、
    前記第1記録手段の記録容量は、1つの分割データのサイズと同一である映像ディスプレイ方法。
  14. 請求項12に記載の映像ディスプレイ方法において、
    前記映像の倍率を調整するステップをさらに含む映像ディスプレイ方法。
  15. 請求項14に記載の映像ディスプレイ方法において、
    前記貯蔵手段に貯蔵された前記映像データは、前記前記映像の倍率を調整するステップで調整可能な複数種類の倍率に対応する階層構造のデータを含み、
    前記表示手段は、前記映像の倍率を調整するステップで調整された倍率に対応する階層のデータを一定の解像度で表示する映像ディスプレイ方法。
  16. 請求項12に記載の映像ディスプレイ方法において、
    前記複数の分割データのうち、所定数の分割データを結合して前記画面表示データを生成するステップをさらに含む映像ディスプレイ方法。
  17. 請求項16に記載の映像ディスプレイ方法において、
    前記画面表示データ内において、前記所定数の分割データ間の相互関連性を判断するステップをさらに含む映像ディスプレイ方法。
  18. 請求項16に記載の映像ディスプレイ方法において、
    前記画面表示データを生成するために、前記所定数の分割データのファイル形式を一致させるステップを含む映像ディスプレイ方法。
  19. 請求項2に記載の映像ディスプレイ方法において、
    前記映像データは、複数の個別データによって構成されており、
    前記表示手段が、前記複数の個別データを合成して、前記映像として結合映像を表示するステップを含む映像ディスプレイ方法。
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