JP4846218B2 - リクライニング椅子における背凭れの傾動装置 - Google Patents

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本発明は、背凭れが後方に傾動するようにしたリクライニング椅子における背凭れの傾動装置に関する。
従来のこの種の装置として、本発明者は、背凭れを起立位置に向けて付勢する付勢手段として、ゴムトーションスプリングを用いたものを提供している(例えば特許文献1参照)。
この装置は、脚によって支持された支基に、左右方向を向く六角形の軸を枢支し、この軸の両端部に、背凭れを支持する左右1対の背凭れ支持杆の前下端部を固着し、背凭れを起立位置に向けて付勢する付勢手段を、上記軸が貫通する六角孔が中央に穿設された芯材と、その芯材と同心をなすようにして支基に配設された外筒と、上記芯材と外筒との間に充填され、かつ芯材が軸とともに外筒に対して中心軸線回りに回動することにより、弾性変形して、枢軸に復帰回動力を付与するようにした弾性体とを有する複数の単位付勢手段からなるものとしてある。
特開2004−49717号公報
しかし、上述のような従来の装置では、ゴムトーションスプリングである複数の単位付勢手段における各芯材と背凭れ支持杆の軸とが別体であるため、部品点数が多く、構造が複雑で、組付作業が繁雑である。
特に六角形の軸を、各単位付勢手段における芯材の六角孔に向きを合わせて順次挿通させる作業が繁雑で、組み立てに時間がかかる。
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、部品点数が少なく、構造が簡単で、容易に組付でき、しかもレイアウト上のバランスと、付勢力のバランスとがよいリクライニング椅子における背凭れの傾動装置を提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は次のようにして解決される。
(1) 脚によって支持され、かつ座を支持する支基に枢支した左右方向を向く枢軸に、背凭れを支持する背凭れ支持杆における前方を向く下部の前端部を固着し、前記背凭れ支持杆を、支基に設けた付勢手段により、背凭れが起立する方向に向けて付勢したリクライニング椅子における前記背凭れの傾動装置であって、
前記付勢手段を、前記枢軸を芯材とし、それと同心として支基に回り止めされた外筒と前記枢軸との間に弾性体を充填することにより、前記枢軸が外筒に対して中心軸線回りに回動することによって、前記弾性体が弾性変形して、前記枢軸に復帰回動力を付与するようにしたゴムトーションスプリングを有する回動付勢手段を備えるものとし、さらに、前記枢軸の外周面に固着された弾性体の中心部の軸線方向の長さを、前記外筒の内面に固着された弾性体の外周部の軸線方向の長さより大とする。
(2) 上記(1)項において、回動付勢手段が、枢軸の中央寄りに配設され、かつ枢軸を共通の芯材とする左右1対のゴムトーションスプリングを備えるものとする。
(3) 上記(1)または(2)項において、枢軸を、回動付勢手段の両側部において支基に軸受する。
本発明によると、次のような効果を奏することができる。
(1) 請求項1記載の発明によると、背凭れ支持杆の枢軸そのものを、回動付勢手段におけるゴムトーションスプリングの芯材としたので、部品点数を少なくすることができるとともに、構造を簡素化でき、しかも枢軸を回動付勢手段とともに、支基に簡単かつ迅速に装着することができる。
特に、従来のように、支基に配設したゴムトーションスプリングの芯材に、軸を側方から挿入するといった作業が必要なくなるので、組み付け作業性がよく、短時間で組み立てることができる。
(2) 請求項2記載の発明によると、1対のゴムトーションスプリングが、枢軸の中央寄りの両側部にバランスよく配設され、枢軸をバランスよく付勢することができるとともに、1対の回動付勢手段と枢軸とを、一体として支基に簡単かつ迅速に装着することができる。
特に、1対のゴムトーションスプリングの製造時に、それらと枢軸とが一体化されるので、従来のように、支基に配設した複数のゴムトーションスプリングの芯材の六角孔に、六角形の軸を、向きを合わせて順次挿通させるといった繁雑に作業が必要なくなるので、組み付け作業性がよく、短時間で組み立てることができる。
(3) 請求項3記載の発明によると、枢軸を、支基に安定して支持することができる。
以下、本発明の一実施形態を備えるリクライニング椅子を、添付図面を参照して説明する。
図1〜図3に示すように、このリクライニング椅子は、先端部にキャスタ(1)が設けられた放射状をなす5本の脚杆(2)を有する脚体(3)を備えている。脚体(3)の中央には、ガススプリング(4)を備える伸縮式の脚柱(5)が立設されており、脚柱(5)の上端には、支基(6)の後部が固着されている。
支基(6)は、前上方に向かって延出する前半部の上面が開口する平面視菱形のほぼ中空箱状の支基本体(6a)を有し、その前半部の上面の開口部は、着脱可能な上部カバー(7)により覆われている。支基本体(6a)の前部両側面には、左右両側方に向かって斜め上方に延出するとともに、先端部上面が支基本体(6a)より上方に位置するようにした左右1対の腕部(6b)(6b)が一体的に形成されている。
支基本体(6a)の前後方向のほぼ中央には、両端部に角軸部(8a)(8a)を有する左右方向を向く枢軸(8)が貫通しており、支基本体(6a)より両側方に突出する枢軸(8)の両端部の角軸部(8a)(8a)には、背凭れ(9)を支持する左右1対の背凭れ支持杆(10)(10)における前方を向く下部の前端部に形成された左右方向を向く筒部(10a)(10a)が固嵌され、枢軸(8)と背凭れ支持杆(10)(10)と背凭れ(9)とは、枢軸(8)の軸線を中心として、互いに一体となって支基(6)に対して回動しうるようになっている。
支基(6)には、枢軸(8)および背凭れ支持杆(10)(10)を介して、背凭れ(9)を起立する方向に付勢する付勢手段(A)が設けられている。
図3に示すように、付勢手段(A)は、枢軸(8)を、図2における反時計回り方向に付勢する2個のゴムトーションスプリング(11)(11)からなる回動付勢手段(B)、およびその付勢力調節手段(C)(図7および図11参照)、並びにガススプリング(12)を含むガススプリングユニット(D)を備えている。
この付勢手段(A)については後に詳細に説明することとし、先に、リクライニング椅子全体の概略構成について簡単に説明する。
左右のゴムトーションスプリング(11)(11)の下面は、支基本体(6a)の下面に着脱可能に設けられた左右1対の下部カバー(13)(13)により覆われている。
図3〜図6に示すように、左右の背凭れ支持杆(10)(10)における枢軸(8)より若干後方の部分には、短寸の起立腕(10b)(10b)が上向き突設されており、各起立腕(10b)の上端部には、座(14)の両側部を支持する前後方向を向く左右1対の座受けフレーム(15)(15)の後端部が、左右方向を向く軸(16)をもって、それぞれ連結されている。
各座受けフレーム(15)の前部は、上面が開口する箱状をなして下方に延出し、その下端面が後下方に向かって傾斜する傾斜面(17)をなし、かつその傾斜面(17)の後端に連続して、後上方を向く起立壁(18)が形成されている。
各傾斜面(17)は、支基(6)における腕部(6b)の先端部上面に形成された後下方に向かって傾斜する傾斜受け面(19)に前後方向に摺動自在に載置されている。
支基(6)における腕部(6b)の先端部と、座受けフレーム(15)の前部との間には、傾斜面(17)が傾斜受け面(19)から上方に離脱するのを阻止する外れ止め手段(20)が設けられている。
この例では、外れ止め手段(20)は、傾斜面(17)に設けた前後方向を向く長孔(21)と、傾斜受け面(19)に突設され、かつ長孔(21)に摺動自在に嵌合されるとともに、長孔(21)の幅より大きい拡大頭部(22a)を有する有頭軸(22)とを備えるものとしてあるが、長孔(21)を傾斜受け面(19)に設け、かつ有頭軸(22)を傾斜面(17)に設けて実施してもよい。また、図示の例では、有頭軸(22)の軸部に相当する部分を、前後方向を向く垂直板状としてあるが、これを円形軸としてもよい。
長孔(21)は、傾斜面(17)の前端近傍から後方に延び、後端が起立壁(18)より後方に開口している。起立壁(18)には、長孔(21)と連通し、かつ傾斜受け面に(19)突設した有頭軸(22)の拡大頭部(22a)が通過可能の開口(23)が設けられている。
したがって、開口(23)より有頭軸(22)を導入させつつ、傾斜面(17)を傾斜受け面(19)に沿って後方に摺動させ、かつ各座受けフレーム(15)の後端部を、軸(16)をもって各背凭れ支持杆(10)に連結することにより、各座受けフレーム(15)を簡単かつ迅速に、支基(6)および背凭れ支持杆(10)に組み付けることができる。
組み付け後には、背凭れ(9)が起立状態から後傾させられるのに連動して、各座受けフレーム(15)およびそれによって支持された座(14)は、図4に示す状態から、図5に示すように、傾斜面(17)が傾斜受け面(19)に沿って摺動しつつ、後下方に向かって移動させられる。
このときの背凭れ(9)と座(14)の動きにより、着座者の背と大腿部との間、および大腿部と下腿部との間の角度が自然に広がり、かつ下腿部が、接床した足の踝を中心として、緩やかに後傾し、着座者に無理のない快適な移動感をもたらすことができる。
また、背凭れ(9)を後傾状態から起立状態に移動させた際には、座(14)は上記と逆に移動し、このときにも、着座者に無理のない快適な移動感を与えることができる。
なお、傾斜面(17)と傾斜受け面(19)とを、側方から見て完全な直線とすると、背凭れ(9)の後傾に連動して、座(14)が後下方に移動する際に、面接触から線接触に変わることがあるが、それらが常に広い範囲で面接触するように、傾斜面(17)と傾斜受け面(19)とを、緩やかな曲面とすることが望ましい。
座(14)は、平面視ほぼ方形枠状の座フレーム(14a)に、例えば伸縮性繊維を用いたメッシュ地、平織り地等の布地、または合成樹脂製フィルム等からなる伸縮性を有するシート材(14b)を張設して形成したものよりなり、着座者が着座したとき、シート材(14b)が伸長して、座面中央部が着座者の臀部に沿って下方に凹入し、シート材(14b)の中央部が沈み込むことにより、着座者に快適な着座感を付与することができるようになっている。
着座時に、このような座(14)の中央部が沈み込むことができるようにするため、左右1対の腕部(6b)(6b)の先端部上面と両背凭れ支持杆(10)(10)における起立腕(10b)(10b)とにより座フレーム(14a)のほぼ四隅を、支基(6)より高く持ち上げて支持し、もって、座(14)の中央部下面と支基本体(6a)の上面との間に、座(14)の下面中央部が下方に撓むことができる空所(24)を形成してある。
背凭れ(9)も、座(14)に合わせて、正面視ほぼ方形枠状の背凭れフレーム(9a)に、上記シート材(14b)と同様の材質の伸縮性を有するシート材(9b)を張設して形成されている。
座(14)は、左右1対の座受けフレーム(15)(15)に、前後位置調節可能として装着されているが、そのための具体的な構成は、本発明に直接関係しないので、その詳細な図示および説明は省略する。
なお、座(14)の前後位置調節を行わないものにおいては、座(14)の後部を、軸(16)をもって直接左右の背凭れ支持杆(10)(10)における起立腕(10b)(10b)の上部に連結し、かつ座(14)の前部下面を、直接左右の腕部(6b)(6b)の先端部上面に前後方向に摺動可能として装着してもよい。
各背凭れ支持杆(10)には、肘掛け(25)が設けられているが、これも本発明に直接関係しないので、その詳細な図示および説明は省略する。
次に、図3および図7〜図11を参照して、付勢手段(A)の詳細について説明する。
図7に示すように、付勢手段(A)は、支基(6)の下部に設けられた2個のゴムトーションスプリング(11)(11)からなる回動付勢手段(B)、および支基(6)の上部に設けられた付勢力調節手段(C)、並びにガススプリング(12)を含むガススプリングユニット(D)を備えている。
図8および図9に示すように、枢軸(8)の中央部には、それと直交するようにほぼ下方を向く腕部(26)が設けられており、その両側方には、ゴムトーションスプリング(11)(11)が配設されている。
各ゴムトーションスプリング(11)は、枢軸(8)を芯材とし、かつ枢軸(8)と同心をなすようにして支基(6)に回り止めされた外筒(27)と、この外筒(27)と枢軸(8)との間に充填され、かつ枢軸(8)が外筒(27)に対して中心軸線回りに回動することにより、弾性変形して、枢軸(8)に復帰回動力を付与するようにしたゴム等の弾性体(28)とを備えている。
枢軸(8)の外周面に固着された弾性体(28)の中心部の軸線方向の長さは、外筒(27)の内面に固着された外周部の軸線方向の長さより大としてある。
各ゴムトーションスプリング(11)より外側方に突出する枢軸(8)の両側部には、上面中央に位置決め用の突起(29a)が設けられた軸受(29)(29)が外嵌されている。
支基本体(6a)の下部中央には、左右方向を向きかつ下面が開口する半円筒部(6c)が形成されており、その下面両側部には、左右方向を向きかつ上面が開口する半円筒状をなす左右1対の下部カバー(13)(13)が、止めねじ(30)(30)をもって取り付けられている(図10参照)。
枢軸(8)とそれに外嵌された左右1対ずつのゴムトーションスプリング(11)(11)およびその外側の軸受(29)(29)は、左右のゴムトーションスプリング(11)(11)が、半円筒部(6b)と下部カバー(13)(13)との対向部に形成された凹部(31)(32)内に遊嵌され、その外側の軸受(29)(29)が半円筒部(6b)と下部カバー(13)(13)とにより挾持され(図10参照)、軸受(29)(29)よりさらに外側方に突出する枢軸(8)の両側部が、半円筒部(6b)と下部カバー(13)(13)との両側面の対向縁に設けた半円状の切欠き(33)(34)を挿通するようにして(図9参照)、支基(6)の半円筒部(6b)と下部カバー(13)(13)との間に収容されている。
左右の下部カバー(13)(13)の間を通って垂下する腕部(26)の下端部には、前上方を向くガススプリング(12)の後下端部が、左右方向を向く軸(35)をもって連結されている。
ガススプリング(12)の前上端部は、ヘッドカバー(36)および左右方向を向く軸(37)をもって、支基本体(6a)の前端中央部に連結されている。
ガススプリング(12)は、その前端部に設けた操作ノブ(38)を作動位置に押動すると、内部のガス圧および内蔵した補助ばねの付勢力により、伸長するように付勢されつつ、伸縮が可能となり、また操作ノブ(38)を不作動位置に復帰させると、伸縮が不能となるようにした公知のものである。
ヘッドカバー(36)内には、右方の背凭れ支持杆(10)の起立腕(10b)の中間部に枢着した外側方を向く操作レバー(39)に、可撓性のアウターチューブ(40)内を挿通するワイヤ(41)を介して連結された作動レバー(42)が設けられており、操作レバー(39)を外上方に引き上げることにより、作動レバー(42)が操作ノブ(38)を作動位置に押動し、操作レバー(39)から手を離すと、操作ノブ(38)の不作動位置への復帰力により、作動レバー(42)および操作レバー(39)が、元の不作動位置へ復帰させられるようになっている。なお、操作レバー(39)に、不作動位置への復帰回動用のばね(図示略)を設けてもよい。アウターチューブ(40)は、その一端が背凭れ支持杆(10)の起立腕(10b)の内面に、また他端がヘッドカバー(36)にそれぞれ止着され、その中を挿通するワイヤ(41)が軸線方向に円滑に移動するようにしている。
ガススプリング(12)と、腕部(26)、軸(35)(37)、ヘッドカバー(36)等とにより、ガススプリングユニット(D)が形成されている。このガススプリングユニット(D)は、操作ノブ(38)が作動位置に位置しているときは、回動付勢手段(B)の付勢力を助勢する作用をし、また操作ノブ(38)を不作動位置とすることにより、背凭れ(9)を任意の傾斜角度で無段階的に停止させることができる。
図11に示すように、回動付勢手段(B)の初期付勢力を調節する付勢力調節手段(C)は、支基本体(6a)の上部ほぼ中央に回転自在に枢支され、中央に近い左右両側部に順ねじ部(43)と逆ねじ部(44)とを有し、かつ支基本体(6a)から外側方に突出した、この例では左方の端部に操作ハンドル(45)が設けられた左右方向を向く操作軸(46)と、順ねじ部(43)と逆ねじ部(44)とに螺合する雌ねじ孔(47)(48)を有する左右1対の移動駒(49)(50)と、後端部(基端部)が、左右のゴムトーションスプリング(11)(11)の外筒(27)(27)の外周部同士を連結する左右方向を向く軸(51)に連結された前方を向く連結杆(52)と、後端部が各移動駒(49)(50)に上下方向を向く軸(53)をもって連結され、かつ前端部が連結杆(52)の前端部(先端部)に連結され、操作軸(46)の回転に連動して、互いに平面視ハ字状をなして、開閉することにより、連結杆(52)を前後方向に移動させて、左右の外筒(27)(27)をその中心軸線回りに回動させるようにした1対のリンク(54)(55)とを備えている。
この例では、連結杆(52)の前端部を、支基本体(6a)に前後方向に摺動可能として支持させ、かつ連結杆(52)における前方を向く基片(52a)の前端部に、側面視後向コ字状をなす側方突出部(52b)を設け、この側方突出部(52b)と基片(52a)との内隅部に、各リンク(54)(55)の前端を、垂直軸線まわりに回動可能として単に当接させるだけとしてある。
このような構成としても、ゴムトーションスプリング(11)(11)の付勢力が、連結杆(52)を常時後方に引くように作用しており、しかも平面視ハ字状をなす左右1対のリンク(54)(55)の前端同士は、それらの後端同士より常に内方に位置するようにしてあるので、左右のリンク(54)(55)の前端が側方突出部(52b)と基片(52a)との内隅部から外側方に外れることはない。
しかし、各リンク(54)(55)の前端部を、各リンク(54)(55)の後端部を各移動駒(49)(50)に連結する上下方向を向く軸(53)と平行の軸(図示略)をもって、連結杆(52)の先端部に枢着してもよい。
かくして、操作ハンドル(45)により操作軸(46)を回転させると、1対の移動駒(49)(50)が互いに遠近移動し、それに伴ってハ字状をなす1対のリンク(54)(55)が互いに開閉して、連結杆(52)が後方および前方に移動させられ、それによって外筒(27)(27)が枢軸まわりに回動させられ、回動付勢手段(B)の所期付勢力、それに伴って背凭れ(9)の付勢力全体の強さが弱められたり、強められたりする。
このときの操作ハンドル(45)の操作は、着座者が、着座姿勢のまま、座(14)の右側部下方に手を伸ばすことによって簡単に行うことができる。
また、この例では、1対の移動駒(49)(50)が互いに近づき、かつハ字状をなす1対のリンク(54)(55)が互いに閉じる方向に移動することにより、回動付勢手段(B)の付勢力が強まるように設定してあるので、操作軸(46)の1回転当たりの連結杆(52)の前方への移動量が漸次減少し、背凭れの所期付勢力が大となっても、操作軸の回転抵抗は増大することがなく、操作ハンドルを常時軽力で操作することができる。
左方の背凭れ支持杆(10)の起立腕(10b)の中間部には、右方の背凭れ支持杆(10)の起立腕(10b)の中間部に設けた操作レバー(39)と同様の操作レバー(56)が、前後方向を向く軸線回りに回動可能として装着されている。
この操作レバー(56)は、可撓性のアウターチューブ(57)内を挿通するワイヤ(58)を介して、支基(6)の後部に設けた脚柱(5)のガススプリング(4)操作用の作動レバー(図示略)に連結され、操作レバー(56)を外上方に回動させることにより、ガススプリング(4)の操作ノブ(図示略)を作動位置まで押動して、脚柱(5)を自由に伸縮できるようにし、また操作レバー(56)を内下方に復帰回動させることにより、ガススプリング(4)の操作ノブ(図示略)を不作動位置まで復帰させて、脚柱(5)をそのときの伸縮状態で無段階的に停止させることができるようになっている。
以上から明らかなように、この実施形態によると、背凭れ支持杆(10)の枢軸(8)そのものを、回動付勢手段(B)におけるゴムトーションスプリング(11)の芯材としたので、部品点数を少なくすることができるとともに、構造を簡素化でき、しかも枢軸(8)を回動付勢手段(B)とともに、支基に簡単かつ迅速に装着することができる。
特に、従来のように、支基に配設したゴムトーションスプリングの芯材に、軸を側方から挿入するといった作業が必要なくなるので、組み付け作業性がよく、短時間で組み立てることができる。
なお、本発明においては、本発明の範囲を逸脱しない範囲で、幾多の異なる形態での実施が可能である。
例えば、回動付勢手段(B)を、枢軸(8)と一体とした単一のゴムトーションスプリングを有するものとしたり、または一本の枢軸(8)を共通の芯材とした3個以上のゴムトーションスプリングを有するものとしたりすることができる。
また、枢軸(8)全体の断面形状を、正六角形その他の非円形としてもよい。
本発明の一実施形態を備える椅子の正面図である。 同じく、側面図である。 同じく、主要部材の分解斜視図である。 同じく、背凭れを起立位置としたときの要部の拡大側面図である。 同じく、背凭れを後傾させたときの要部の拡大側面図である。 同じく、図4のVI−VI線に沿う部分平面図である。 同じく、背凭れの傾動装置の分解斜視図である。 同じく、支基の中央縦断側面図である。 同じく、図8のIX−IX線に沿う縦断正面図である。 同じく、図9のX−X線に沿う縦断側面図である。 同じく、図8のXI−XI線に沿う横断平面図である。
符号の説明
(A)付勢手段
(B)回動付勢手段
(C)付勢力調節手段
(D)ガススプリングユニット
(1)キャスタ
(2)脚杆
(3)脚体
(4)ガススプリング
(5)脚柱
(6)支基
(6a)支基本体
(6b)腕部
(6c)半円筒部
(7)上部カバー
(8)枢軸(芯材)
(8a)角軸部
(9)背凭れ
(9a)背凭れフレーム
(9b)シート材
(10)背凭れ支持杆
(10a)筒部
(10b)起立腕
(11)ゴムトーションスプリング
(12)ガススプリング
(13)下部カバー
(14)座
(14a)座フレーム
(14b)シート材
(15)座受けフレーム
(16)軸
(17)傾斜面
(18)起立壁
(19)傾斜受け面
(20)外れ止め手段
(21)長孔
(22)有頭軸
(22a)拡大頭部
(23)開口
(24)空所
(25)肘掛け
(26)腕部
(27)外筒
(28)弾性体
(29)軸受
(29a)突起
(30)止めねじ
(31)(32)凹部
(33)(34)切欠き
(35)軸
(36)ヘッドカバー
(37)軸
(38)操作ノブ
(39)操作レバー
(40)アウターチューブ
(41)ワイヤ
(42)作動レバー
(43)順ねじ部
(44)逆ねじ部
(45)操作ハンドル
(46)操作軸
(47)(48)雌ねじ孔
(49)(50)移動駒
(51)軸
(52)連結杆
(52a)基片
(52b)側方突出部
(53)軸
(54)(55)リンク
(56)操作レバー
(57)アウターチューブ
(58)ワイヤ

Claims (3)

  1. 脚によって支持され、かつ座を支持する支基に枢支した左右方向を向く枢軸に、背凭れを支持する背凭れ支持杆における前方を向く下部の前端部を固着し、前記背凭れ支持杆を、支基に設けた付勢手段により、背凭れが起立する方向に向けて付勢したリクライニング椅子における前記背凭れの傾動装置であって、
    前記付勢手段を、前記枢軸を芯材とし、それと同心として支基に回り止めされた外筒と前記枢軸との間に弾性体を充填することにより、前記枢軸が外筒に対して中心軸線回りに回動することによって、前記弾性体が弾性変形して、前記枢軸に復帰回動力を付与するようにしたゴムトーションスプリングを有する回動付勢手段を備えるものとし、さらに、前記枢軸の外周面に固着された弾性体の中心部の軸線方向の長さを、前記外筒の内面に固着された弾性体の外周部の軸線方向の長さより大としたことを特徴とするリクライニング椅子における背凭れの傾動装置。
  2. 回動付勢手段が、枢軸の中央寄りに配設され、かつ枢軸を共通の芯材とする左右1対のゴムトーションスプリングを備えている請求項1記載のリクライニング椅子における背凭れの傾動装置。
  3. 枢軸を、回動付勢手段の両側部において支基に軸受した請求項1または2記載のリクライニング椅子における背凭れの傾動装置。
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