JP4844608B2 - メタン発酵装置 - Google Patents

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Description

本発明は、長期にわたって安定したメタン発酵状態を維持できるメタン発酵装置に関する。
生ごみ、汚泥等の有機性廃棄物のほとんどは、焼却や埋立処分されているが、焼却に伴うダイオキシンの発生や埋立処分地の逼迫、悪臭などの問題から、環境負荷の少ない処理方法が求められている。これらの問題を解決するために有機性廃棄物をメタン発酵処理し、発生したメタンガスを燃料電池やガスエンジンを用いて発電するシステムが開発されている。
メタン発酵処理は、有機性廃棄物を粉砕・スラリー化した後、発酵槽に投入し、嫌気性下でメタン菌により発酵処理して、有機性廃棄物をメタンガスに転換する処理方法で、有機性廃棄物をバイオガスと水とに分解して大幅に減量でき、嫌気性のため曝気動力が不要であるため省エネルギーな処理法である。しかも、副産物として生成するメタンガスをエネルギーとして回収できるメリットがある。
有機性廃棄物を効率的にメタン発酵処理するシステムとして、例えば特許文献1や特許文献2には、有機性廃棄物をペースト状に粉砕して、50〜60℃で大きな活性を示す高温メタン菌で処理するシステムが開示されている。高温菌は、36〜38℃の中温で活性が大きくなる中温菌に比べ2〜3倍の活性を持っており、高温菌でメタン発酵を行うことで、分解速度の向上と消化率の向上とを図ることができる。
ところで、メタン発酵処理は、発酵状態が安定しているときは、生ゴミ等の有機性廃棄物が規定量投入されていればバイオガスが一定量生成する。しかしながら、発酵温度や有機性廃棄物の投入量、有機性廃棄物の性状等の変動によって、メタン発酵に関係する菌体の活性が低下し、発酵性能が低下する傾向がある。
そこで、メタン発酵槽内のpH、アルカリ度、アンモニア性窒素濃度、全有機酸濃度などを計測し、阻害限界値とならないように運転する試みがなされている。
例えば、特許文献3には、有機性廃棄物をメタン発酵処理する前に、メタン発酵槽内のアンモニア性窒素濃度が2000mg/L以下になるように有機性廃棄物を希釈することで、メタン菌の活性阻害を防止する技術が開示されている。同様に、特許文献4には、メタン発酵槽内のアンモニア性窒素濃度が、3000mg/Lを越えると、あるいは、酢酸やプロピオン酸などの揮発性脂肪酸が2000〜3000mg/Lを超えるとメタン発酵が阻害されることが記載されており、有機性廃棄物をメタン発酵させるに際し、発酵槽内の発酵液の一部を抜き出して固液分離し、分離した固形分を水で希釈して発酵槽内へ返送することにより、発酵槽内の溶解性発酵阻害物質の濃度を低下させることを特徴とするメタン発酵処理が開示されている。
特開平10−137730号公報 特開平13−46997号公報 特公平7−115030号公報 特開平11−221548号公報 特許第3630165号公報
発酵液のpHは、pHメータなどで常時観測が可能である。また、発酵液のアンモニア性窒素濃度は、本出願人は、特許文献5(特許第3630165号公報)において、メタン発酵槽内に貯留されているスラリー化された有機性廃棄物の電気伝導率がアンモニア性窒素濃度と相関を有している点に着目し、電気伝導率からアンモニア性窒素濃度を換算して、発酵液中のアンモニア性窒素濃度が所定値以上にならないように制御する技術を提案した。
一方、全有機酸濃度は、通常、ガスクロマトグラフ法等で検出することが一般的であり、また、アルカリ度は、塩酸による滴定法で検出することが一般的であった。
このため、全有機酸濃度やアルカリ度の検出には時間や手間を要し、リアルタイムでの検出が困難であった。そのため、メタン発酵の処理性能の低下に対して、迅速な対処を行うことは困難であった。
したがって、本発明の目的は、特に複雑な操作や、高価な測定器具を用いなくとも、発酵液のアルカリ度、アンモニア性窒素濃度、及び全有機酸濃度を自動計測でき、メタン発酵の発酵性能低下に対し迅速に対処が可能なメタン発酵装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明のメタン発酵装置は、有機性廃棄物をスラリー化するスラリー調整槽と、前記スラリーをメタン発酵させるメタン発酵槽を備えたメタン発酵装置において、スラリー調整槽内のスラリーの電気伝導率を測定する第1の電気伝導率計と、メタン発酵槽内の発酵液のpHを測定するpHメータと、メタン発酵槽内の発酵液の電気伝導率を測定する第2の電気伝導率計と、前記第1の電気伝導率計の測定値、前記第2の電気伝導率計の測定値及び前記pHメータの測定値に基づき、下式(1)からメタン発酵槽内の発酵液のアルカリ度を算出し、下式(2)からアンモニア性窒素濃度を算出し、下式(3)から全有機酸濃度を算出する演算機とを備えることを特徴とする。

(式中、A total は発酵液のアルカリ度であり、[NH ]は発酵液のアンモニア性窒素濃度であり、VFA total は発酵液の全有機酸濃度であり、pH は発酵液のpHであり、EC は発酵液の電気伝導率であり、EC はスラリーの電気伝導率であり、a〜fは定数である。)
本発明者らは、種々の検討の結果、メタン発酵槽における発酵液のアルカリ度は、発酵液のpHとの間に相関があり、また、発酵液の電気伝導率は、アンモニア性窒素由来のアルカリ度と相関があり、また、発酵液の全有機酸濃度は、アンモニア由来のアルカリ度と発酵液のアルカリ度との差分と相関があることを見出した。そこで、本発明によれば、メタン発酵槽内の電気伝導率とpH値を計測することにより、特に複雑な操作や、高価な測定器具を用いなくとも、発酵液のアルカリ度、アンモニア性窒素濃度、及び全有機酸濃度を常時監視でき、メタン発酵の発酵性能低下に対してより迅速に対処することができる。
また、メタン発酵槽内の発酵液の電気伝導率は、アンモニアに起因する電気伝導率の他に、有機性廃棄物が含有する塩濃度(例えば、Na、Ca、K、Mg等)に起因する電気伝導率がある。未分解の蛋白質等は、電気伝導率をほぼ有さないので、スラリー調整槽内の電気伝導率を測定することで、有機性廃棄物が含有するNa、Ca、K、Mg等の塩由来の電気伝導率を測定することができ、アンモニアに起因しない電気伝導率とアルカリ度を算出することができるので、発酵液のアルカリ度、アンモニア性窒素濃度、及び全有機酸濃度を精度よく演算することができる。
また、本発明のメタン発酵装置は、演算された前記発酵液のアルカリ度、アンモニア性窒素濃度、及び全有機酸濃度のいずれか一つの値が所定値を外れたとき、警報を出力する及び/又はメタン発酵槽内のスラリー濃度を低減させるように構成されていることが好ましい。この態様によれば、メタン発酵の性能低下に対して迅速に対応ができ、安定した発行状態でメタン発酵を長期間継続することができる。
本発明によれば、特に複雑な操作や、高価な測定器具を用いなくとも、発酵液のアルカリ度、アンモニア性窒素濃度、及び全有機酸濃度を常時監視でき、メタン発酵の発酵性能低下に対してより迅速に対処することができる。
以下、本発明について図面を参照して更に詳細に説明する。図1には、本発明のメタン発酵装置の概略構成図が示されている。
このメタン発酵装置は、有機性廃棄物をスラリー化して貯留するスラリー調整槽11と、メタン発酵槽12とで主に構成されている。
スラリー調整槽11の側壁には、有機性廃棄物の供給源から伸びた配管L1が接続している。
スラリー調整槽11の側壁からは、ポンプP1の配置された配管L2が伸びて、メタン発酵槽12の側壁に接続している。
スラリー調整槽11の内部には、第1の電気伝導率計21が配置され、槽内に貯留されたスラリーの電気伝導率(EC)を測定して、測定データを演算機30に出力するように構成されている。
メタン発酵槽12には、図示しないメタン菌等の嫌気性微生物が付着・担持された固定化担体を充填した固定ろ床等が設置されており、ここでスラリーがメタン発酵されて、有機性廃棄物が分解される。
メタン発酵槽12の内部には、第2の電気伝導率計22と、pHメータ23とが配置され、メタン発酵槽12内の発酵液の電気伝導率(EC)及びpH(pH)を測定して、測定データを演算機30に出力するように構成されている。
メタン発酵槽12の上部には、ポンプP2が途中に配置された配管L3が接続しており、配管L3から希釈水を供給してメタン発酵槽12内の発酵液を希釈するように構成されている。なお、希釈水としては、廃水処理槽(図示せず)で脱窒素処理した廃水、あるいは外部からの供給水が利用される。また、メタン発酵槽12の上部には、オーバーフローした発酵液を排出する配管L4が設けられている。更に、メタン発酵槽12の上部からは、発生したバイオガスを取出すための配管L5が伸びて、図示しないガスホルダーと接続している。
メタン発酵槽12の下部からは、ポンプP3が途中に配置された配管L6が伸びて、槽内に蓄積した発酵汚泥を排出するように構成されている。
演算機30は、ポンプP2、表示器41及び警報機42と電気的に接続している。
この演算機30は、図2に示すように、アルカリ度演算部31と、塩由来のアルカリ度演算部32と、アンモニア性窒素濃度演算部33と、アンモニア由来のアルカリ度演算部34と、全有機酸濃度演算部35と、比較部36とを有している。
演算機30による演算処理及び制御を図2を用いて説明する。
アルカリ度演算部31では、pHメータ23で計測した発酵液のpH(pH)を読み込み、下式(1)に基づき発酵液のアルカリ度(Atotal)を算出する。
(式中、Atotalは発酵液のアルカリ度であり、pHは発酵液のpHであり、a、bは定数である。)
図3に、発酵液のアルカリ度とpHとの関係図を示すが、アルカリ度とpHとの間には、ほぼ正の相関がある。したがって、アルカリ度とpHとは、上式(1)で近似して表すことができる。図中の横軸はpH値であり、縦軸はアルカリ度の対数値である。なお、上式(1)の定数aは、図3に示す発酵液のアルカリ度とpHとの関係図から求めた傾きの値であり、定数bは、切片の値である。そして、図3においては、a=0.27、b=1.85である。この定数a,bは、発酵液の種類や性状によらず、ほぼ一定の値を示すことが多いが、検出精度を向上させるため、定数a、bは、発酵液毎にアルカリ度とpHとの関係をあらかじめ調べて決定することが好ましい。
そして、アルカリ度演算部31での演算結果(Atotal)は、全有機酸濃度演算部35、比較部36に送る。また、表示器41に送り、発酵液のアルカリ度を表示する。
塩由来のアルカリ度演算部32では、第1の電気伝導率計21で計測したスラリー調整槽11内のスラリーの電気伝導率(EC)を読み込み、下式(4)に基づいて発酵液の塩濃度由来のアルカリ度(A)を算出する。
(式中、Aは発酵液の塩由来アルカリ度であり、ECはスラリーの電気伝導度であり、eは定数である。)
図4は、アンモニア以外の塩の、電気伝導度とアルカリ度の関係を示すが、有機物分解が進行していないスラリー調整層の電気伝導率ECとアルカリ度が、アンモニア以外の塩のものに該当する。従って、図4は、スラリーのアルカリ度とスラリーの電気伝導率との関係図を示すことになり、アルカリ度と電気伝導率との間には正の相関がある。また、スラリーの電気伝導率は、発酵液のアンモニア性窒素濃度以外の成分(Na,K,Ca,Mgなどの塩)の電気伝導率とみなすことができるので、発酵液の塩由来のアルカリ度(A)は、上式(4)で近似して表すことができる。図中の横軸はスラリーの電気伝導率(mS/cm)であり、縦軸はスラリーのアルカリ度(mg/L)である。なお、上式(4)の定数eは、図4に示すスラリーのアルカリ度とスラリーの電気伝導率との関係図から求めた傾きの値である。そして、図4においては、e=332であるが、定数eは、メタン発酵処理に用いた有機性廃棄物に含まれる塩の種類等によって変動する場合がある。このため、測定精度を向上させるため、定数eは、スラリー毎にアルカリ度と電気伝導率との関係をあらかじめ調べて決定することが好ましい。
そして、塩由来のアルカリ度演算部32での演算結果(A)は、全有機酸濃度演算部35に送る。
アンモニア性窒素濃度演算部33では、第1の電気伝導率計21で計測したスラリー調整槽11内のスラリーの電気伝導率(EC)と、第2の電気伝導率計22で計測したメタン発酵槽12内の発酵液の電気伝導率(EC)とを読み込み、下式(2)に基づいて発酵液のアンモニア性窒素濃度([NH ])を算出する。
(式中、[NH ]は発酵液のアンモニア性窒素濃度であり、ECは発酵液の電気伝導率であり、ECはスラリーの電気伝導率であり、cは定数である。)
図5に、発酵液の電気伝導率とアンモニア性窒素濃度との関係図を示すが、発酵液の電気伝導率とアンモニア性窒素濃度との間には、ほぼ正の相関がある。また、発酵液の電気伝導率は、アンモニア性窒素以外の塩類(例えば、Na,K,Ca,Mg)にも関係しているため、発酵液の電気伝導率(EC)から、スラリーの電気伝導率(EC)を減ずることで、アンモニア性窒素濃度と相関の取れた電気伝導率値が得られる。したがって、発酵液のアンモニア性窒素濃度([NH ])は、上式(2)で近似して表すことができる。図中の横軸は発酵液のアンモニア性窒素濃度(mg/L)であり、縦軸は発酵液の電気伝導率(mS/cm)である。なお、上式(2)の定数cは、図5に示す電気伝導率とアンモニア性窒素濃度との関係図から求めた傾きの逆数値である。そして、図5においては、c=(1/0.0036)≒280である。この定数cは、発酵液の種類や性状によらず、ほぼ一定の値を示すことが多いが、検出精度を向上させる場合、発酵液毎にアンモニア性窒素濃度と電気伝導率との関係をあらかじめ調べて決定することが好ましい。
そして、アンモニア性窒素濃度演算部33での演算結果([NH ])は、アンモニア由来のアルカリ度演算部34、比較部36に送る。また、表示器41に送り、発酵液のアンモニア性窒素濃度を表示する。
アンモニア由来のアルカリ度演算部34では、アンモニア性窒素濃度演算部33での演算結果([NH ])を読み込み、下式(5)に基づいて、アンモニア由来のアルカリ度(A)を算出する。
(式中、Aは発酵液のアンモニア由来アルカリ度であり、[NH ]は発酵液のアンモニア性窒素塩濃度であり、dは定数である。)
ここで、アルカリ度は、炭酸カルシウム[CaCO]への換算濃度で示され、発酵液のアンモニアの形態を炭酸アンモニウム[(NHCO]とすると、炭酸アンモニウム[(NHCO]1等量は、炭酸カルシウム[CaCO]1等量に相当するので、分子量96g/molの炭酸アンモニウム[(NHCO]中の窒素量は、14×2=28g/molであり、炭酸カルシウム[CaCO]の分子量は、100g/molなので、窒素1g当たりの炭酸カルシウム[CaCO]は、3.57(100/28=3.57)であり、定数dは3.57となる。また、アンモニア性窒素濃度と、アンモニア由来のアルカリ度との間には、相関があることが報告されており(「嫌気性バイオテクノロジー」 技報道出版 p208)、また、定数dは、理論値として3.57であることも報告されている。
そして、アンモニア由来のアルカリ度演算部34での演算結果(A)は、全有機酸濃度演算部35に送る。
全有機酸濃度演算部35では、アルカリ度演算部31での演算結果(Atotal)と、塩由来のアルカリ度演算部32での演算結果(A)と、アンモニア由来のアルカリ度演算部34での演算結果(A)とを読み込み、下式(3)に基づいて、発酵液の全有機酸濃度(VFAtotal)を算出する。
(式中、VFAtotalは発酵液の全有機酸濃度であり、Aは発酵液のアンモニア由来のアルカリ度であり、Aは発酵液の塩由来のアルカリ度であり、Atotalは発酵液のアルカリ度であり、fは定数である。)
発酵液のアルカリ度は、アンモニウムイオンにより形成される重炭酸アンモニウム(NHHCO)の他に、アンモニウムイオン以外の成分(塩)からも炭酸塩を形成して存在している。
一方、発酵液の有機酸(酢酸、プロピオン酸などの揮発性脂肪酸)は、陰イオン(例えば酢酸イオン)と、水素イオンに解離する。このうち、陰イオンは、アンモニウムイオンや、アンモニア以外の成分(塩)と結合し、水素イオンは炭酸イオンと結合して水、二酸化炭素となる。
したがって、発酵液のアンモニア由来のアルカリ度と塩由来のアルカリ度との合計から、発酵液のアルカリ度を減ずることで、有機酸との反応で消費されたアルカリ度が算出される。そして、有機酸との反応で消費されたアルカリ度と、発酵液の全有機酸濃度とは、図6に示すように、正の相関があるので、発酵液の全有機酸濃度(VFAtotal)は、上式(3)で近似して表すことができる。図6の横軸は有機酸との反応で消費されたアルカリ度(ml/L)であり、縦軸は発酵槽の有機酸を酢酸に換算した濃度(mg/L)である。なお、上式(3)の定数fは、図6に示す有機酸との反応で消費されたアルカリ度と、発酵液の全有機酸濃度との関係図から求めた傾きの値である。そして、図6では、f=1.2である。定数fは、ほぼ一定の値を示すことが多いが、検出精度を向上させる場合、発酵液毎にアルカリ度と全有機酸濃度との関係をあらかじめ調べて決定することが好ましい。
そして、全有機酸濃度演算部35での演算結果(VFAtotal)は、比較部36に送る。また、表示器41に送り、発酵液の全有機酸濃度を表示する。
比較部36では、アルカリ度演算部31での演算結果(Atotal)と、アンモニア性窒素濃度演算部33での演算結果([NH ])と、全有機酸濃度演算部35での演算結果(VFAtotal)とを読み込み、あらかじめ比較部36に入力しておいた設定値と比較し、Atotal、[NH ]、VFAtotalのいずれか一つが、設定値を逸脱した時、好ましくは、アンモニア性窒素濃度([NH ])が2000mg/L以上、アルカリ度(Atotal)が1000mg/L以下、全有機酸濃度(VFAtotal)が10000mg/L以上のいずれかの場合、警報機42に信号を送って警報を出力させ、また、ポンプP2に信号を送信して、ポンプP2の開度を制御させる。
次に、本発明のメタン発酵装置を用いたメタン発酵処理方法について説明する。
まず、スラリー調整槽11に供給された糞尿、生ゴミ、食品加工残滓等の有機性廃棄物は、ここで適度な水で希釈されてスラリー化される。そして、このスラリー調整槽11に貯留されているスラリーが、ポンプP1により、配管L2を通ってメタン発酵槽12へ供給される。また、スラリー調整槽11に設けられた第1の電気伝導率計21で、槽内のスラリーの電気伝導率を計測して、スラリーの電気伝導率(EC)を演算機30に出力する。
メタン発酵槽12には、嫌気性細菌(主に、メタン菌)を担持する多数の接触担体が装填されており、供給されたスラリーは、メタン菌の作用によりメタンガスを含むバイオガスと水とに分解される。
メタン発酵処理により発生したバイオガスは、メタン発酵槽12の上部に配置されている配管L5を経て回収し、メタンガスを精製する。精製したメタンガスは発電利用、及び熱利用される。また、メタン発酵槽12の上部には配管L4が配置されており、この配管L4からメタン発酵槽12に貯留されている発酵液が排出される。この配管L4は、メタン発酵槽12に貯留されている発酵液の液面に配置されており、スラリー調整槽11からスラリーが供給されると、それと同じ量の上澄み液(発酵消化液)が排出されることになるため、液面は常に一定に保たれている。したがって、メタン発酵槽12の有効容積(発酵液で満たされている部分の容積)は常に一定となる。
また、メタン発酵槽12に設けられた第2の電気伝導率計22及びpHメータ23により、槽内の発酵液の電気伝導率及びpHを計測して、発酵液の電気伝導率(EC)及びpH(pH)を演算機30に出力する。
演算機30では、第1の電気伝導率計21、第2の電気伝導率計22、pHメータ23でそれぞれ計測した、スラリーの電気伝導率(EC)と、発酵液の電気伝導率(EC)と、発酵液のpH(pH)に基づき、メタン発酵槽12内の発酵液のアルカリ度、アンモニア性窒素濃度、全有機酸濃度を算出して、算出結果を表示器41に表示する。また、算出結果のいずれかが、設定範囲を逸脱している場合、警報機42及びポンプP2に信号を送り警報を出力させると共に、ポンプP2の開度制御を行う。
ここで、メタン発酵槽内の発酵液のアルカリ度は、1000mg/Lよりも低下すると、有機性廃棄物が分解したときに発生する有機酸によるpH低下を防ぐことができなくなる(緩衝能力が低下する)ことから、アルカリ度は1000mg/L以上が好ましい。また、アンモニア性窒素濃度は、2000mg/Lを超えるとメタン生成菌の活性を阻害し、発酵悪化が生じる傾向にあることから、アンモニア性窒素濃度は2000mg/L以下が好ましい。また、全有機酸濃度は高くなると発酵槽のpHを下げる方向に働くほか、発酵に関わる菌が有機酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸などの基質)を分解処理できなくなっていることがあるため、10000mg/L以下が好ましい。
したがって、好ましくは、アンモニア性窒素濃度が2000mg/L以上、アルカリ度が1000mg/L以下、全有機酸濃度が10000mg/L以上のいずれかの場合、警報機42及びポンプP2に信号を送り警報を出力させると共に、ポンプP2の開度制御を行う。
このように、本発明によれば、スラリーの電気伝導率と、発酵液の電気伝導率及びpHから、メタン発酵の発酵性能を示す重要な指針となるアルカリ度、アンモニア性窒素濃度、及び全有機酸濃度を算出できるので、特に高価な検出器を用いなくともリアルタイムでの検出が可能であり、メタン発酵の処理性能の低下に対して、より迅速な対処を行うことができる。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
図1に示すメタン発酵装置を用いてメタン発酵処理を行った。メタン発酵槽12の容積は10Lのものを用いた。スラリーは、生ゴミを粉砕・破砕して固形分濃度(TS)10%のスラリーを用いた。発酵条件は、発酵温度を55℃とし、滞留時間(HRT)を10日とし、CODcr負荷を12g/L/dとした。
上記発酵条件でメタン発酵処理を行い、発酵状態が安定したところで、スラリー投入量を変化させて、CODcr負荷を10〜40g/L/dに変化させた。この時のpH、電気伝導率の値を計測し、スラリーの電気伝導率(EC)と、発酵液の電気伝導率(EC)と、発酵液のpH(pH)を演算機30に読み込ませで、下式(1’)〜(3’)に基づき、発酵液のアルカリ度(Atotal)、アンモニア性窒素濃度([NH ])、全有機酸濃度(VFAtotal)を演算した。
また、pH測定と同時刻の発酵液を、イオンクロマト法により、アルカリ度、アンモニア性窒素濃度、全有機酸濃度を測定した。結果を表1にまとめて示す。
発酵液のアルカリ度(Atotal)、アンモニア性窒素濃度([NH ])、全有機酸濃度(VFAtotal)の演算値と実測値との間には、アルカリ度で900mg/L、アンモニア性窒素濃度で200mg/L、全有機酸濃度で1500mg/Lの差が最大認められたが、実用的な範囲であった。
本発明のメタン発酵装置の概略構成図である。 同メタン発酵装置に用いる制御装置での機能ブロック図である。 発酵液のアルカリ度とpHとの関係図である。 スラリーの電気伝導率とアルカリ度との関係図である。 発酵液の電気伝導率とアンモニア性窒素濃度との関係図である。 有機酸との反応で消費されたアルカリ度と、発酵液の全有機酸濃度との関係図である。
符号の説明
11:スラリー調整槽
12:メタン発酵槽
21:第1の電気伝導率計
22:第2の電気伝導率計
23:pHメータ
30:演算機
31:アルカリ度演算部
32:塩由来のアルカリ度演算部
33:アンモニア性窒素濃度演算部
34:アンモニア由来のアルカリ度演算部
35:全有機酸濃度演算部
36:比較部
41:表示器
42:警報機
L1〜L6:配管
P1〜P3:ポンプ

Claims (2)

  1. 有機性廃棄物をスラリー化するスラリー調整槽と、前記スラリーをメタン発酵させるメタン発酵槽を備えたメタン発酵装置において、
    スラリー調整槽内のスラリーの電気伝導率を測定する第1の電気伝導率計と、
    メタン発酵槽内の発酵液のpHを測定するpHメータと、
    メタン発酵槽内の発酵液の電気伝導率を測定する第2の電気伝導率計と、
    前記第1の電気伝導率計の測定値、前記第2の電気伝導率計の測定値及び前記pHメータの測定値に基づき、下式(1)からメタン発酵槽内の発酵液のアルカリ度を算出し、下式(2)からアンモニア性窒素濃度を算出し、下式(3)から全有機酸濃度を算出する演算機とを備えることを特徴とするメタン発酵装置。

    (式中、A total は発酵液のアルカリ度であり、[NH ]は発酵液のアンモニア性窒素濃度であり、VFA total は発酵液の全有機酸濃度であり、pH は発酵液のpHであり、EC は発酵液の電気伝導率であり、EC はスラリーの電気伝導率であり、a〜fは定数である。)
  2. 演算された前記発酵液のアルカリ度、アンモニア性窒素濃度、及び全有機酸濃度のいずれか一つの値が所定値を外れたとき、警報を出力する及び/又はメタン発酵槽内のスラリー濃度を低減させるように構成されている請求項に記載のメタン発酵装置。
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