JP4843069B2 - 二重管式熱交換器 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の外管と各外管内に挿通された内管を有し、内管を流通する流体と、内管と外管との間に形成された流路を流通する流体との間で熱交換する二重管式熱交換器に関する。
従来、食品・医薬品・化粧品等のプロセス液を加熱冷却殺菌するための熱交換器として、チューブ式、プレート式等の熱交換器が使用されている。また、プロセス液には、低粘度のものから高粘度のものまであり、さらに固形分を含むスラリー流体のものや非ニュートン特性を有するものまで様々なものがある。特に、飲料等の比較的粘度の低いプロセス液に使用されている熱交換器としては、プレート式あるいは多管式の熱交換器が使用されている。
近年、プレート式熱交換器に代わってチューブ式熱交喚器が使用されるようになって来ており、このチューブ式熱交喚器は主流となりつつある。その理由は、ガスケットの交換やメンテナンスの容易性等の点で、チューブ式でしかもコルゲート伝熱管を使用したものが優れているからである。
このようなチューブ式熱交換器は、飲料などの比較的低粘度で、しかもプロセス液の処理量が大きい場合には、伝熱管を複数備える多管式熱交換器が一般的である。これらの多管式熱交換器は、シェル内に多数本の伝熱チューブが配設され、チューブ側にプロセス液を通し、シェル内に高温の熱媒または低温の冷媒(以下、総称して熱媒と記す。)を通すことにより、洗浄性、サニタリー性を維持している。
近年のように省エネルギー対策が要求されるようになると、特に熱媒の熱回収システムが重要な問題となっている。従来技術では、洗浄性やサニタリー性を満足するためにチューブ側にプロセス液を通す方法が採られており、これは熱交換器の伝熱面を増加する方法であった。
このような従来のチューブ式熱交換器(多管式熱交換器)において、熱回収システムを効率よく構築するためには、シェル内にもプロセス液を向流で流す方法、すなわちチューブ側を流れるプロセス液とシェル内を流れるプロセス液とで互いの流れが向かい合うようにして熱交換する方法、が最も有効であることは言うまでもない。しかしながらこのような方法を多管式熱交換器に用いた場合には、シェル側の洗浄性が悪くなってしまうという問題点があった。このような問題点を解決するための一つの提案として特許文献1に記載された技術がある。
すなわち、シェル内の空隙を可能な限り低減させ、以って円筒胴内の洗浄性に優れた多管式熱交換器を提供しようとするものである。
特開2006−038337号公報
しかしながら、特許文献1では伝熱管を補助する補助支持材が残液の原因となったり、洗浄の面での効果が上げ難くなり得るほか、伝熱管内を目視して点検したりすることが難しいという問題点がある。
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、プロセス液同士の熱交換が行え、伝熱管の目視による点検が容易であり、かつ、洗浄性やサニタリー性に優れた二重管式熱交換器を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。[1] 複数の外管(15)と各外管(15)内に挿通された内管(11)を有し、内管(11)を流通する流体と、外管(15)内で内管(11)と外管(15)の内周壁との間に形成された流路を流通する流体との間で熱交換する二重管式熱交換器(1,1A)において、
前記複数の外管(15)それぞれの両端を固定手段(12,13;16,17)に固定し、前記複数の外管(15)の同一側の一端から外側に露出している内管(11)の端部を前記固定手段(12,13;16,17)の一方(12,13)に固定し、前記内管(11)の端部のうち流体が導入される入口端部(11a)と流体が排出される出口端部(11b)とを除いた端部をU字管(20a,20b,24)で接続して1本の内管(11)とし、前記固定手段(12,13;16,17)のもう一方(16,17)に該もう一方の固定手段(16,17)との間に前記U字管(20a,20b)を収容する密閉した内部空間を形成するためのチャンネルカバー(10,10A)を密着可能に取り付け、前記内部空間に収容されるU字管(20a,20b)は内管(11)の端部に着脱可能に接続されたものであり、前記内部空間は、熱交換中の温度差による外管(15)と内管(11)の相対的伸縮を許容する大きさに形成され
前記U字管(20a,20b,24)のうち前記内部空間に収容されない、外部に露出しているU字管(24)と、前記内管(11)とは、接合部(60)で着脱可能に接続され、
前記固定手段(12,13;16,17)は、前記外管(15)の端部を固定する管板(13,16)と、前記内管(11)の端部が貫通し、該内管(11)の端部側から前記管板(13,16)に向かい合うように着脱可能に密着される蓋板(12,17)と、を有し、
密着した前記管板(13,16)と蓋板(12,17)は、外周縁寄りに介装した外周シール部材(23)と、該外周シール部材(23)よりも中心寄りで前記外管(15)及び内管(11)を内側に囲む位置に介装した内側シール部材(18)とを有し、該内側シール部材(18)と外周シール部材(23)との間に形成された間隙(40)に通じる、前記間隙(40)に無菌空気または蒸気を供給可能な供給管路(41)と、前記間隙(40)に供給した無菌空気または蒸気を外部に排出可能な、前記間隙(40)に通じる排出管路(42)と、を設けたことを特徴とする二重管式熱交換器(1,1A)。
[2] 複数の外管(15)と各外管(15)内に挿通された内管(11)を有し、内管(11)を流通する流体と、外管(15)内で内管(11)と外管(15)の内周壁との間に形成された流路を流通する流体との間で熱交換する二重管式熱交換器(1,1A)において、
前記複数の外管(15)それぞれの両端を固定する固定手段(12,13;16,17)と、該固定手段(12,13;16,17)の一方(17)に密着可能に取り付けて前記固定手段(16,17)との間に密閉された内部空間を形成するチャンネルカバー(10)とを備え、
前記内管(11)は、流体が導入される入口端部(11a)と流体が排出される出口端部(11b)とを除いた端部がU字管(20a,20b,24)で接続されて一本の内管(11)となり、前記複数の外管(15)の同一側の一端から外側に露出している内管(11)の端部が前記固定手段(12,13;16,17)の一方(12,13)に固定され、
前記チャンネルカバー(10)が前記固定手段(16,17)との間に形成する内部空間は、前記複数の外管(15)の一方の端部の外側で前記U字管(20a,20b)に接続された内管(11)を収容し、前記内管(11)と外管(15)の内周壁との間に形成された流路を連通し、熱交換中の温度差による外管(15)と内管(11)の相対的伸縮を許容する大きさに形成されたものであり、
記内部空間に収容される前記U字管(20a,20b)は、内管(11)と着脱可能に接続されたものであり、
前記U字管(20a,20b,24)のうち前記内部空間に収容されない、外部に露出しているU字管(24)と、前記内管(11)とは、接合部(60)で着脱可能に接続され、
前記固定手段(12,13;16,17)は、前記外管(15)の端部を固定する管板(13,16)と、前記内管(11)の端部が貫通し、該内管(11)の端部側から前記管板(13,16)に向かい合うように着脱可能に密着される蓋板(12,17)と、を有し、
密着した前記管板(13,16)と蓋板(12,17)は、外周縁寄りに介装した外周シール部材(23)と、該外周シール部材(23)よりも中心寄りで前記外管(15)及び内管(11)を内側に囲む位置に介装した内側シール部材(18)とを有し、該内側シール部材(18)と外周シール部材(23)との間に形成された間隙(40)に通じる、前記間隙(40)に無菌空気または蒸気を供給可能な供給管路(41)と、前記間隙(40)に供給した無菌空気または蒸気を外部に排出可能な、前記間隙(40)に通じる排出管路(42)と、を設けたことを特徴とする二重管式熱交換器(1,1A)。
[3] 前記チャンネルカバー(10)が前記固定手段(16,17)との間に形成する内部空間には、前記U字管(20a,20b)を収容するとともに前記外管(15)と内管(11)との間に形成された流路を通る流体を流すための流路空間(110b,110d)が仕切板(21a,21b,21c,21d)によって画成されていることを特徴とする項[1]または[2]に記載の二重管式熱交換器(1A)。
[4] 前記内管(11)および外管(15)それぞれは、波形スパイラル形状に成形された波形成形管であることを特徴とする項[1]から[3]の何れか一項に記載の二重管式熱交換器(1,1A)。
[5] 前記内管(11)および外管(15)それぞれは、内部の底部の少なくとも一部に管(11,15)の延びる方向に形成された平直線部を有することを特徴とする項[1]から[4]のいずれか一項に記載の二重管式熱交換器(1,1A)。
] 複数の外管(15)と各外管(15)内に挿通された内管(11)を有し、内管(11)を流通する流体と、外管(15)内で内管(11)と外管(15)の内周壁との間に形成された流路を流通する流体との間で熱交換する二重管式熱交換器(1)において、
上段および下段に2本ずつ配設された外管(15)と、
前記外管(15)のそれぞれに挿通された内管(11)と、
前記外管(15)の両端部をそれぞれ固定する管板(13,16)と、
前記内管(11)の端部が貫通し、該内管(11)の端部側から前記管板(13,16)に向かい合うように着脱可能に密着される蓋板(12,17)と、
一方の前記蓋板(17)に密着可能に取り付けて、該蓋板(17)との間に内部空間を形成する上段および下段のチャンネルカバー(10,10)と、
前記上段および下段のチャンネルカバー(10,10)が取り付けられた蓋板(17)ともう一方の蓋板(12)との間で該もう一方の蓋板(12)が取り付けられた管板(13)の近傍で上段の外管(15)の1本と下段の外管(15)の1本とを連通する上下連通管(33)と、
前記上段のチャンネルカバー(10)と蓋板(17)との間に形成された前記内部空間に延び出た上段の内管(11)に着脱可能に接続され、前記上段の内管(11)同士を連通する上段U字管(20a)と、
前記下段のチャンネルカバー(10)と蓋板(17)との間に形成された前記内部空間に延び出た下段の内管(11)に着脱可能に接続され、前記下段の内管(11)同士を連通する下段U字管(20b)と、
前記上段および下段のチャンネルカバー(10,10)が取り付けられた蓋板(17)とは異なるもう一方の蓋板(12)を貫通した4本の内管(11)のうち、上段の1本と下段の1本とを接続して連通する上下接続U字管(24)と、を備え、
前記内管(11)は、前記上段U字管(20a)と前記下段U字管(20b)と前記上下接続U字管(24)とによって接続されて一本の管を形成し、
前記上段のチャンネルカバー(10)の内部空間は、前記上段U字管(20a)によって接続された内管(11)を収容するとともに内管(11)と前記外管(15)との間に形成された流路を流れる流体を通すための流路空間が形成され、
前記下段のチャンネルカバー(10)の内部空間は、前記下段U字管(20b)によって接続された内管(11)を収容するとともに内管(11)と前記外管(15)との間に形成された流路を流れる流体を通すための流路空間が形成され、
前記上段および下段のチャンネルカバー(10,10)が取り付けられた蓋板(17)とは異なるもう一方の蓋板(12)を貫通した4本の内管(11)のうち、上下接続U字管(24)に接続されていない上段の内管(11)の端部を流体を導入する入口端部(11a)または流体を排出する出口端部とし、上下接続U字管(24)に接続されていない下段の内管(11)の端部を流体を排出する出口端部(11b)または流体を導入する入口端部とし、
前記外管(15)に流体を導入するための導入口部(31)または流体を排出するための排出口部を前記連通管(33)によって連通されていない下段の外管(15)に設け、流体を排出するための排出口部(32)または流体を導入するための導入口部を前記連通管(33)によって連通されていない上段の外管(15)に設け、
前記流路空間は、熱交換中の温度差による外管(15)と内管(11)の相対的伸縮を許容する大きさに形成されたことを特徴とする二重管式熱交換器(1)。
[7] 前記上下接続U字管(24)と前記内管(11)とは、接合部(60)で着脱可能に接続され、
密着した前記管板(13,16)と蓋板(12,17)は、外周縁寄りに介装した外周シール部材(23)と、該外周シール部材(23)よりも中心寄りで前記外管(15)及び内管(11)を内側に囲む位置に介装した内側シール部材(18)とを有することを特徴とする[6]に記載の二重管式熱交換器(1)。
[8] 前記外管(15)および内管(11)は、それぞれ上下2段に配設され、
前記内管(11)は、上段側に設けた流体の前記入口端部(11a)または出口端部から下段側に設けた出口端部(11b)または入口端部まで下向に連続する勾配を有し、
前記内管(11)と外管(15)との間に形成された流路は、上段の外管(15)に設けた流体の排出口部(32)または導入口部から下段に設けた導入口部(31)または排出口部まで下向に連続する勾配を有し、
流体が前記内管(11)および外管(15)から自然に排出されることを可能にしたことを特徴とする[1]から[7]のいずれか一項に記載の二重管式熱交換器(1,1A)。
[9] 前記内管(11)にピグを設け、該ピグを通過した流体を回収することを特徴とする[1]から[8]のいずれか一項に記載の二重管式熱交換器(1,1A)。
[10] 前記外管(15)には、前記U字管(20a,20b,24)によって接続されて一本となった内管(11)を複数本通したことを特徴とする[1]から[9]のいずれか一項に記載の二重管式熱交喚器(1,1A)。
前記本発明は次のように作用する。
二重管式熱交換器(1,1A)は、外管(15)とこの外管(15)内に挿通された内管(11)との間に形成された流路と内管(11)の内部とに熱交換をしようとする流体を流通させる。外管(15)と内管(11)との間に形成された流路に流通させる流体は外管(15)に接続された導入口部(31)から導入され、同じく外管(15)に接続された排出口部(32)から排出される。
導入口部(31)から導入された流体は、外管(15)と内管(11)との間に形成された流路を通って固定手段(12,13;16,17)の蓋板(17)とチャンネルカバー(10,10A)との間に形成され内部空間に流れ込む。このチャンネルカバー(10,10A)は、蓋板(17)に密着されているので、チャンネルカバー(10,10A)に流れ込んだ流体は、外部に漏れることなく内部空間に連通している他の外管(15)へと流れる。
また、チャンネルカバー(10A)内に仕切板(21a,21b,21c,21d)によって画成された流路空間(110b,110d)を有するものの場合には、流体は、チャンネルカバー(10A)内で流路空間(110b,110d)を通って他の外管(15)に流れ込む。こうして他の外管(15)を通って戻ってきた流体は、外管(15)に接続した排出口部(32)から排出される。
このように、外管(15)内に挿通された内管(11)との間に形成された流路を通る流体は、内管(11)の内部を流れる流体と熱交換される。この内管(11)に導入して熱交換をしようとする流体は、内管(11)の入口端部(11a)から直接に導入され、内管(11)の出口端部(11b)から排出される。この際、外管(15)内に挿通された内管(11)との間に形成された流路を通す流体と、内管(11)の内部を通す流体とは、それぞれの流れの方向が向かい合っているいわゆる向流とすることにより、熱交換効率を高くすることができる。
このようにして熱交換が行われると外管(15)と内管(11)との間に温度差などの違いから相対的伸縮が生じる。例えば、内管(11)の伸びの量が外管(15)の伸びの量よりも大きくなると、チャンネルカバー(10)の内部空間に収容されている上段U字管(20a)および下段U字管(20b)は、チャンネルカバー(10)に突き当たる方向に変位する。この場合、内管(11)は外管(15)には直接に固定されていないので、外管(15)に対する内管(11)の相対的伸びは、チャンネルカバー(10)の内部空間で吸収される。これにより、内管(11)の伸縮に応じて外管(15)を伸縮させる必要がなくなり、したがって、外管(15)に高価な伸縮継手を使用する必要がないのでそれだけコストの低減を図ることができる。
なお、内管(11)および外管(15)は、波形スパイラル形状に成形された波形成形管とすることによって伝熱性を向上させることができる。さらに、それぞれの内部の底部の少なくとも一部に管(11,15)の延びる方向に平直線部を形成することにより、管内に流体が残留してしまうことの防止を図ることができる。
内管(11)や外管(15)の洗浄等においては、管板(16)に密着可能に取り付けたチャンネルカバー(10)を蓋板(17)とともに取り外すことにより、外管(15)の内部を目視によって点検することができるとともに、容易に洗浄することができる。また、上段U字管(20a)および下段U字管(20b)を内管(11)から取り外してから、内管(11)が固定されている反対側の蓋板(12)を管板(13)から取り外すことにより、内管(11)を外管(15)から抜き取ることができる。これにより、内管(11)の点検や洗浄を容易にすることができる。
なお、内管(11)については、前記入口端部(11a)から出口端部(11b)まで下向に連続する勾配を有するようにそれらが管板(13,16)間において勾配を有するように配設し、内管(11)と外管(15)との間に形成された流路については、該流路に流体が導入される流体の導入口部(31)側から流路より流体が排出される排出口部(32)側まで下向に連続する勾配を有するように外管(15)を配設することにより、流体が内管(11)および外管(15)から自然に排出されるので、流体が流路中に残留してしまうことを防止することができる。
また、内管(11)内にピグを設けた場合には、該ピグを通過した流体を回収するようにすることもできる。
また、U字管(20a,20b,24)によって接続されて一本となった内管(11)を外管(15)に通すのは、1本に限られず、複数本の内管(11)を外管(15)に通してもよい。
本発明にかかる二重管式熱交換器によれば、内管およびU字管の内部を通る流路と、内管と外管との間に形成された流路とに熱交換をする流体(プロセス液)を流すことにより、プロセス液同士で熱交換が行える。また、チャンネルカバーをはずして、内管同士を接続しているU字管をはずすことにより、内管を外管から抜き出すことができるので、洗浄性やサニタリー性に優れたものとなる。さらに、熱交換中の温度差によって外管と内管との間に相対的伸縮が生じても、内管およびU字管の変位をチャンネルカバー内の内部空間で吸収することができるので、外管に伸縮継手を設ける必要がなく、その分、構成を簡易にすることができるとともにコストも低減することができる。
また、チャンネルカバー内に仕切板によって流路空間を画成したものでは、チャンネルカバーを1つとし、かつ、外管からチャンネルカバー内に流れ込んだ流体を流路空間に流して他の外管へとスムーズに流すことができる。
また、内管および外管を波形スパイラル形状に成形した波形成形管とすることにより、伝熱係数を大きくすることができるので伝熱性が向上する。
また、内管および外管の底部の少なくとも一部を平直線部に形成することにより、管内の残液防止をより効果的にするとともに、洗浄性を向上させることもできる。
本発明の第1の実施の形態に係る二重管式熱交喚器の構成を正面から見て説明する説明図である。 図1の二重管式熱交喚器の一方の端部側を示す平面断面図である。 図1の二重管式熱交喚器のA−A´断面図である。 図1の二重管式熱交喚器のB−B´断面図である。 図1の二重管式熱交喚器のC−C´側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る二重管式熱交喚器を使用した加熱・殺菌システムの一例を示すフローである。 本発明の第1の実施の形態に係る二重管式熱交喚器を使用した加熱・殺菌システムの別の例を示すフローである。 従来の熱交喚器を使用した加熱・殺菌システムを示す概略図である。 本発明の第2の実施の形態に係る二重管式熱交喚器の構成を正面から見て説明する説明図である。 図9の二重管式熱交喚器のA−A´断面図である。 図1および図2の二重管式熱交喚器の一方の端部側の構成の変形例を説明する説明図である。
以下、図面に基づき本発明の各実施の形態を説明する。
図1から5は、本発明の第1の実施の形態を示している。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る二重管式熱交喚器の構成を正面から見て説明する説明図であり、図2は、図1の二重管式熱交喚器の一方の端部側を示す平面断面図であり、図3は、図1の二重管式熱交喚器のA−A´断面図であり、図4は、図1の二重管式熱交喚器のB−B´断面図であり、図5は、図1の二重管式熱交喚器のC−C´側面図である。なお、各断面図において、断面のハッチングは省略してある。
図1に示すように、本実施の形態に係る二重管式熱交換器1は、複数本の外管15と各外管15内に挿通された内管11を有して成るものである。この二重管式熱交換器1は、内管11と外管15との間に形成された流路および内管11内の流路双方にプロセス液を流通させて、プロセス液同士で熱交換を行うことができるものである。
図示した例では、外管15は、上下2段に設けられており、上段および下段それぞれに2本ずつ設けられている。外管15は、それぞれ両端部が管板13,16(固定手段)を貫通するとともにこれら管板13,16に固定されている。管板13には、蓋板12(固定手段)が向かい合わせに着脱可能に取り付けられている。管板13と蓋板12との周縁の接合部はサニタリー仕様のパッキンでシールされており、管板13と蓋板12とを密着させた状態に取り付けることができる。同様に、管板16には、蓋板17(固定手段)が向かい合わせに着脱可能に取り付けられている。これら管板16と蓋板17もまたそれらの周縁部を密着させて取り付けることができる。
外管15に挿通される内管11は、後述するようにU字管によって接続されて一本になっている。内管11の一端部は、内部にプロセス液を導入する入口端部11aとなっており、もう一方の端部は、熱交換が終わったプロセス液が排出される出口端部11bとなっている。これら入口端部11aと出口端部11bは、ともに外管15の一方の端部側からそれぞれ蓋板12を貫通している部分に設けられている。内管11は、蓋板12を貫通している部分で溶接により固定されており、サニタリー仕上げが施されている。
これら内管11および外管15は、それぞれコルゲート加工によって波形スパイラル形状に成形された波形成形管である。これにより、内管11および外管15は、高い熱伝導性を有している。
また、内管11および外管15は、二重管式熱交換器1を設置した使用可能状態においてそれぞれの管内底面となる部分の少なくとも一部を、平面が直線的に延びる平直線部に形成されている。このため、内管11および外管15は、ともにプロセス液が残液となりにくい構成とすることが可能となり、洗浄性が良好になることと相まってサニタリー性の向上を図ることができる。
二重管式熱交換器1は、さらに確実に残液がないようにするために、内管11および内管11と外管15との間に形成された流路が勾配を有するように配設してある。すなわち、内管11は、上段の内管11の端部である出口端部11bから下段の内管11の端部である入口端部11aまで下向に連続して傾斜した勾配を有するように配設され、内管11と外管15との間に形成された流路は、該流路に流体が導入される上段の外管15に設けられた導入口部31から流体が流路より排出される下段の排出口部32まで下向に連続して傾斜する勾配を有するように形成されている。これにより、二重管式熱交換器1内のプロセス液は、自然流下による排出を効果的に行うことができる。
なお、以上の説明では内管11の入口端部11aが下段の内管11の端部であり、出口端部11bが上段の内管11の端部であるとしたが、下段の内管11の端部を出口端部とし、上段の内管11の端部を入口端部としてもよい。また、同様に、外管15の導入口部を下段の外管15に設け、排出口部を上段の外管15に設けてもよい。いずれの組合せであっても、内管11は、上段の内管11の端部から下段の内管11の端部まで連続する下向きの勾配を有すれば良いし、内管11と外管15との間に形成された流路が上段側の排出口部または導入口部から下段側の導入口部または排出口部まで連続する下向きの勾配を有するようにすれば良い。但し、熱交換は、プロセス液同士の流れが向流のときに最も効率が良くなる。したがって、プロセス液同士の流れが向流となるように内管11の入口端部11aと出口端部11b、および外管15の導入口部31と排出口部32とを定めると良い。
蓋板12,17のうち蓋板17には、チャンネルカバー10が密着可能に取り付けられている。チャンネルカバー10は、蓋板17に該蓋板17が管板16と向かい合う面とは反対側の面に被せるように取り付けられている。チャンネルカバー10は、上下2段に蓋板17に取付けられており、取り付けられた状態で蓋板17との間に所定の内部空間を形成するような形状に成形されている。チャンネルカバー10はキャップ状に形成されたものであり、それぞれの内部には蓋板17から突き出ている内管11および内管11同士を接続しているU字管が収められている。このチャンネルカバー10と蓋板17との接合面は、サニタリー仕様のガスケットが取り付けられている。
内部空間での蓋板17とチャンネルカバー10との間隔は、熱交換中の温度差による外管15と内管11との相対的伸縮を許容する大きさに確保されている。すなわち、内管11が内部空間内で外管15に対して相対的に伸びても、内部空間内で内管11同士を連通させている上段U字管20aおよび下段U字管20bがチャンネルカバー10にぶつからないだけの大きさ(奥行き)が確保されている。上段U字管20aおよび下段U字管20bそれぞれは、チャンネルカバー10に配設された支持部材50に載置されて、支持されている。上段U字管20aおよび下段U字管20bそれぞれは、支持部材50に載置されているだけであるので、内管11に熱による膨張収縮があっても支持部材50に支持された状態は維持される。
上段U字管20aおよび下段U字管20bそれぞれは、複数本の外管15の一つから露出している内管11の一端と複数本の外管15の他の一つから同方向に露出している内管11の一端とを接続して、それらを連通させているものである。図示した例では、上段の2本の内管11の端部同士が上段U字管20aによって接続されて連通しており、下段の2本の内管11の端部同士が下段U字管20bによって接続されて連通している。上段U字管20aおよび下段U字管20bと内管11とは、不図示のサニタリーユニオン継手によって接続されている。
このように、内管11と外管15とは直接には固定されていないので、このサニタリーユニオン継手のところで上段U字管20aおよび下段U字管20bを内管11から取り外してから、内管11が固定されている反対側の蓋板12を管板13からはずすことにより、内管11を外管15から引き抜くことができる。また、内管11と外管15とは直接には固定されていないことにより、熱交換の際に両者間に温度差が生じても両者は互いの伸縮に干渉することがない。
図1に示した例では、内管11は、入口端部11a側から4本の外管15のうちの上段の一つに挿通されてチャンネルカバー10内で外管15の端部から露出し、上段U字管20aによってUターンし、上段の別の外管15内から延び出ている内管11の端部に接続されて連通している。この別の外管15内を通った内管11は、入口端部11a側で外管15内から延び出て管板13と蓋板12を貫通し、上下接続U字管24によってUターンして下段に配設されている外管15の一つから延び出ている内管11の端部に接続されて連通している。
この上下接続U字管24で再びUターンした内管11は、チャンネルカバー10内で下段U字管20bによってUターンして下段の別の外管15から延び出ている内管11の端部に接続されて連通している。この別の外管15内を通った内管11は、入口端部11a側で外管15内から延び出て管板13と蓋板12を貫通している。この端部は、内管11内を流れながら熱交換が行われたプロセス液が排出される出口端部11bとなっている。
外管15には、プロセス液を導入する導入口部31と、外管15からプロセス液を排出する排出口部32とが管板13の近傍に設けられている。図1に示した例では、導入口部31は、下段の2本の外管15のうちの一本に下方から連通するように接続されている。一方、排出口部32は、上段の2本の外管15のうちの一本に連通して上方へ延設されている。導入口部31や排出口部32が設けられていない上下の外管15は、下段の外管15の上部と上段の外管15の底部とが上下連通管33によって連通されている。
蓋板12と管板13および蓋板17と管板16は、それぞれ外周部にフェルールが設けられており、クランプバンド19を締結することによってずれることなく固定されている。したがって、締結しているクランプバンド19を解放することにより、蓋板12および蓋板17はそれぞれ管板13および管板16から容易に分離させることができる。これにより、外管15は、その両端部の何れの側からも内部を目視して点検することができる。また、同時に、次に説明するサニタリーガスケット18や外周ガスケット23の交換も容易に行うことができる。
蓋板12と管板13の間および蓋板17と管板16の間には、それぞれ外管15ないし内管11を内側に囲むようにサニタリーガスケット18が介装されている。また、蓋板12と管板13の間および蓋板17と管板16の間それぞれには、サニタリーガスケット18よりも外周端縁に近い外周部に外周ガスケット23が設けられており、サニタリーガスケット18と外周ガスケット23とによってシールされている。
シールさせた蓋板12と管板13および蓋板17と管板16は、それぞれ各サニタリーガスケット18と外周ガスケット23との間に隙間が形成されている。この間隙には、管板13,16それぞれを貫通して外部から無菌空気または蒸気を供給するための供給管路41(供給路)と供給した無菌空気または蒸気を排出するための排出管路42(排出路)とが設けられている。これにより、蓋板12と管板13および蓋板17と管板16は、滅菌・無菌シールであるアセプティックシールをすることができる。供給管路41および排出管路42それぞれには、検知弁14が設けられている。これにより、各サニタリーガスケット18のシール不良が発生した場合の液抜き検知が可能である。
なお、内管11にはピグ(洗浄栓)を設けてもよい。
次に作用を説明する。
二重管式熱交換器1は、外管15内で内管11と外管15の内周壁との間に形成された流路と、内管11の内部との2つの別系統の流路を有し、それぞれの流路に熱交換をしようとするプロセス液を流通させる。外管15と内管11との間に形成された流路に流通させるプロセス液は下段の外管15の1つに接続された導入口部31から導入され、上段の外管15の1つに接続された排出口部32から排出される。
導入口部31から導入されたプロセス液は、外管15と内管11との間に形成された流路を通ってチャンネルカバー10の内部空間に形成された下段の流路空間110dに向かって流れる。流路空間110dに至ったプロセス液は、流路空間110dを通って同じ下段のもう1本の外管15と該外管15に挿通されている内管11との間に形成されている流路に流れ込んで導入口部31が配設されている側へ向かって進む。
導入口部31が配設されている側に至ったプロセス液は、上下連通管33を上昇して上段の外管15に入る。この上段の外管15に入ったプロセス液は、再びチャンネルカバー10に向かって流れて、チャンネルカバー10の内部空間に形成された上段の流路空間110bに流入する。
流路空間110bに流入したプロセス流体は、流路空間110bによって連通されているもう1本の外管15内に流入し、その外管15のもう一方の端部近傍に設けられた排出口部32へ向かって流れる。こうして外管15の内周壁と内管11の外周壁との間に形成された流路を通ったプロセス液は、排出口部32にから排出される。
このプロセス液と熱交換されるもう一方のプロセス液は、内管11内を流される。このプロセス液は、入口端部11aから内管11内に導入される。内管11内に導入されたプロセス液は、チャンネルカバー10へ向かって流れる。
チャンネルカバー10内の上段U字管20aに至ったプロセス液は、上段U字管20aを通ってもう1本の上段の外管15内を通っている内管11へ入り、Uターンして戻ってくる。戻ってきたプロセス液は、上下接続U字管24を下って下段の2本の内管11のうちの1本に入る。
下段の内管11に入ったプロセス液は、再びチャンネルカバー10の方に向かって流れ、チャンネルカバー10内の下段U字管20bに至ったプロセス液は、下段U字管20bを通ってもう1本の下段の外管15内を通っている内管11へ流入して、再びUターンして出口端部11bへと向かって流れる。このようにして内管11内を通ったプロセス液は、出口端部11bから排出される。
このように、外管15に挿通された内管11の外周壁と外管15の内周壁との間に形成された流路を通るプロセス液と、内管11の内部を流れるプロセス液との間で熱交換が行われる。上記の説明で分かるように、それぞれの流路を流れるプロセス流体は、互いの流れの向きが向かい合う向流となるように流されているが、同じ方向になるように流してもよい。但し、向流にしたときに熱交換の効率が最も良くなるので、あえて同じ方向に流す必要はない。
内管11および外管15は、波形スパイラル形状に成形された波形成形管であるので、さらに効率よく熱交換が行われる。また、内管11および外管15は、それぞれ内部の底部の少なくとも一部が平直線部となっているので、勾配をつけた内管11および外管15の配置と相まってそれぞれの管11,15内に流体が残留してしまうことを防止することができる。
このような熱交換の最中には、外管15の温度と内管11の温度との温度差によって相対的な伸縮が生じる。例えば、管板13が不図示のベース部材に固定されていても、管板16側を変位可能に保持しておくことにより、内管11と外管15がともに伸びた場合の外管15の伸びは、チャンネルカバー10を設けてある管板16側に伸びる。一方、内管11は、外管15に直接には固定されていないので、この外管15の伸びの量に対して内管11の伸びの量がより大きい場合には、それらの伸びの量の差だけ内管11は蓋板17と相対しているチャンネルカバー10の内壁10aに近付くことになる。しかしながら、蓋板17とチャンネルカバー10の内壁10aとの間隔は、この相対的な伸びの大きさを予め想定して設定されているので、内管11が内壁10aにぶつかることなく、その相対的な伸びをチャンネルカバー10の内部空間で吸収することができる。
このように、内管11と外管15の相対的な伸縮が吸収されるので、内管11とU字管との接続に際して、高価な伸縮継手を使用する必要が無く、以ってコストの低減を図ることができる。
内管11や外管15の点検や洗浄等を行うときは、管板16と蓋板17とを密着するように締結しているクランプバンド19を外すことにより管板16から蓋板17を外せばよい。これにより、蓋板17に取り付けられているチャンネルカバー10を蓋板17ごと管板16から分離することができる。このようにして外管15の内部を目視によって点検することができるとともに、外管15の内部を容易に洗浄することができる。
さらに、内管11を接続している上段U字管20aと下段U字管20bそれぞれを内管11から取り外してから、もう一方の蓋板12と管板13とを密着させているクランプバンド19を解放して管板13から蓋板12を取り外すことにより、蓋板12に固定されている内管11を外管15から抜き出すことができる。これにより、管板13の側からも外管15の内部を目視によって点検することができる。また、内管11の点検や洗浄をさらに容易に行うことができる。
なお、蓋板12を設けた側で上段の内管11と下段の内管11とをサニタリー継手によって接続して連通させている上下接続U字管24を内管11から取り外すことにより、内管11内の全てを蓋板12側から目視して点検することもできる。
次に、熱交換器を使用して飲料等の加熱・冷却殺菌を行うシステムを説明する。図6〜8は、それぞれ熱交換器を使用して飲料等の加熱・冷却殺菌をするシステムの概略を示すフローであり、図6は、本発明の第1の実施の形態に係る二重管式熱交喚器を使用した加熱・殺菌システムの一例を示すフローであり、図7は、本発明の第1の実施の形態に係る二重管式熱交喚器を使用した加熱・殺菌システムの別の例を示すフローであり、図8は、従来技術の熱交喚器を使用した加熱・殺菌システムを示すフローである。
図8に示した従来のシステムは、多管式熱交換器による熱回収システムを考慮したものであり、プロセス液同士による熱交換を行うものではない。このシステム400では、約20℃でプロセス液を貯留している貯留タンク401からプロセス液が一次加熱器402へ送られる。
一次加熱器402でプロセス液は約95℃に加熱されて二次加熱器403へ送られる。一次加熱器402と後述する一次冷却器405との間には熱・冷媒が循環しており、一次冷却器405が一次加熱器402の熱源となっている。一次冷却器405からは約103℃に加熱された熱・冷媒が一次加熱器402に供給され、一次加熱器402によってプロセス液と熱交換が行われる。これにより、上記のようにプロセス液は約95℃に加熱され、一方、熱・冷媒は約58℃の温度となって一次冷却器405に戻される。この熱・冷媒は、一次冷却器405内に戻る直前に蒸気が加えられて約77℃に加熱される。
一次加熱器402から二次加熱器403へ送られたプロセス液は、約140℃の温度の熱・冷媒と熱交換して約135℃に加熱されて殺菌される。これによって二次加熱器403の熱・冷媒は約117℃に温度が下がるが、二次加熱器403内に入る際に蒸気が加えられて約140℃に加熱される。
この二次加熱器403で加熱されたプロセス液は、一部がDIV冷却器404へ送られ、残りが加熱されて高くなった温度にホールディングされて一次冷却器405へ送られる。DIV冷却器404へ送られたプロセス液は、冷却水と熱交換して約37℃に冷却されてから貯留タンク401へ戻される。
一方、一次冷却器405へ送られたプロセス液は、約87℃まで冷却されてから、ホット充填またはアセプティック充填されて製品となる。ホット充填する場合には、プロセス液は、約87℃のまま充填装置406によって充填される。アセプティック充填する場合には、プロセス液を二次冷却器407で約30℃まで冷却した後に充填装置408によってアセプティック充填される。
このように、従来のシステム400では、最終冷却器である二次冷却器407やDIV冷却器404を含めて、5種類の加熱・冷却器(熱交換器)が必要であるので、システム全体のコストが高くなり、システムの制御も複雑である。
図6に示した加熱・冷却殺菌をするシステム200は、本願発明の第1の実施の形態に係る二重管式熱交喚器1を使用したものである。図6においては、本願発明の実施の形態に係る二重管式熱交喚器1と最終加熱器202との合計2種類の熱交換器によって構成されている。この例の場合のプロセス液の流れを説明すると、先ず、貯留タンク201に貯留されているプロセス液が二重管式熱交喚器1に送られ、図1に示した入口端部11aから内管11に導入される。内管11に導入されたプロセス液は、図1を参照しながら既に説明したように、二重管式熱交喚器1内で熱交換されて出口端部11bから流出する。このときのプロセス液は、熱交換によって加熱され、温度が高くなっている。このとき、プロセス液が熱交換する媒体は、既に説明したように外管15を流れるプロセス液である。
二重管式熱交喚器1を出たプロセス液は、最終加熱器202へ送られて熱交喚してさらに加熱される。この最終加熱器202における加熱によってプロセス液は殺菌される。加熱されたプロセス液は、温度をホールディングされてから再び二重管式熱交喚器1に導入される。このプロセス液は、既に説明したように外管15の導入口部31から導入され、排出口部32から排出される。
このようにして、外管15を通ったプロセス液は、内管11を通るプロセス液と熱交換して温度が下がった状態で無菌タンク203に貯留される。無菌タンク203に貯留されたプロセス液の一部は、貯留タンク201へ送られ、残りは充填装置204によって充填されて製品となる。
この例によれば、最終加熱器202で加熱されたプロセス液と貯留タンク201からの原液のプロセス液との間で熱交換することができるので、必要な熱源は、最終加熱器202でプロセス液を殺菌温度に昇温するためのもののみとなる。さらに、2種類の熱交喚器を使用するだけで目的とする飲料等の加熱・冷却殺菌のシステムを構築することができるので、設備コストが軽減できるとともに、省エネルギー化することができ、さらにシステムの制御も従来のものより簡易なものとすることができる。
図7に示した加熱・冷却殺菌をするシステム300は、図6のシステム200において最終加熱器202の下流に、ダイバートン冷却器301を組み込んだものである。このダイバートン冷却器301は、最終加熱器202に加熱されたプロセス液を貯留タンク201へ戻す場合に、加熱されて高温となった状態をホールディングする工程を経ることなく、すぐに冷却して貯留タンク201へ戻すことができるようにしたものである。この例の場合であっても、使用する熱交換器は3種類だけであるので、図6に例示したシステムと同様に、設備コストの軽減、省エネルギー化、さらにシステムの制御の簡易化を実現することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同一の構成部材については同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図9は、第2の実施の形態に係る二重管式熱交喚器の構成を正面から見て説明する説明図であり、図10は、図9の二重管式熱交喚器のA−A´断面図である。なお、各断面図において、断面のハッチングは省略してある。また、第1の実施の形態と第2の実施の形態とでは、チャンネルカバー10,10Aが異なるだけであるので、図1に示した例えばクランプバンド19、サニタリーガスケット18、供給管路41、排出管路42その他、適宜に図示を省略したものがある。
第1の実施の形態に係る二重管式熱交喚器1では、蓋板17から突き出ている内管11を内部に収めるチャンネルカバーは、上段の内管11を収めるものと下段の内管11を収めるものとの2つのチャンネルカバー10,10であった。第2の実施の形態に係る二重管式熱交喚器1Aは、蓋板17から突き出ている上段の内管11および下段の内管11を1つのチャンネルカバー10A内に収めている点で第1の実施の形態とは異なっている。
チャンネルカバー10Aの内部には、4枚の仕切板21a、21b、21c、21dによって5つの互いに隔離された空間110a、110b、110c、110d、110eが画成されている。空間110aと空間110cとの間には、仕切板21aと仕切板21bとによって空間110bが画成されている。この空間は、上段の外管15と内管11との間に形成された流路を通ってきたプロセス液を先へ流すための流路空間110bである。同様に、空間110cと空間110eとの間には、仕切板21cと仕切板21dとによって空間110dが画成されている。この空間は、下段の外管15と内管11との間に形成された流路を通ってきたプロセス液を先へ流すための流路空間110dである。
仕切板21aと仕切板21bの間隔および仕切板21cと仕切板21dの間隔は、どちらも外管15の内径と一致している。チャンネルカバー10を蓋板17に取り付けたときに、仕切板21a、21b、21c、21dは蓋板17に密接するので、チャンネルカバー10の内側はチャンネルカバー10の周縁の外部環境から隔離された内部空間となる。これにより、流路空間110bと流路空間110dは、前記のように外管15と内管11との間に形成された流路を通ってきたプロセス液がUターンして流れることのできる流路を形成する。これにより、流路空間110bと流路空間110dには液溜りが生じることなく、プロセス液がスムーズに流れる。一方、空間110a、空間110cおよび空間110eは、それぞれ完全に孤立して密閉された空間となる。
なお、この第2の実施の形態に係る二重管式熱交喚器1Aは、図6から図8を参照しながら説明した中で第1の実施の形態に係る二重管式熱交喚器1に代えて同様に使用することができる。
前記の第1の実施の形態および第2の実施の形態それぞれに係る二重管式熱交喚器1,1Aの説明では、外管15に1本の内管11が通っているものを例示したが、外管15に通す内管11は1本に限られず、二重管式熱交喚器1,1Aは、U字管20a,20b,24によって接続して一本とした内管11を複数本備え、該複数本の内管11を外管15に通したものとしてもよい。
図11は、本発明の第1の実施の形態および第2の実施の形態それぞれに係る二重管式熱交喚器1,1Aの蓋板12および管板13を設けた端部側の変形例を示す図である。
この変形例は、サニタリーガスケット18および外周ガスケット23の装着交換等をより容易にするためのものである。上下接続U字管24は、上段および下段の内管11を接合部60で着脱可能に設けられている。例えば、上下接続U字管24側と内管11側の接続部分にフランジ61,62を設け、それをクランプバンド63で固定すればよい。
また、内管11は、端部の近傍にフランジ52が設けられている。このフランジ52は、蓋板12を管板13に固定したときにサニタリーガスケット18を押圧するものである。このような構成によれば、リング状のサニタリーガスケット18を装着するときは、クランプバンド19を取り外して蓋板12と管板13の固定を解除し、蓋板12を管板13から少し離しておき、内管11のフランジ52と管板13との間に間隙ができるように内管11を引き抜く方向に少し移動させればよい。そして、この状態で上下接続U字管24側からサニタリーガスケット18を通し、接合部60を越して蓋板12と内管11のフランジ52との間隙を通して管板13側に運んで、所定の位置に配置すればよい。
このようにして外周ガスケット23やサニタリーガスケット18を着脱する際にそれらを蓋板12の外側を越えるように拡径する必要がないので容易に着脱できるとともに拡径による損傷劣化を防ぐことができる。
1,1A…二重管式熱交換器
10,10A…チャンネルカバー
10a…内壁
11…内管
11a…入口端部
11b…出口端部
12…蓋板
13…管板
14…検知弁
15…外管
16…管板
17…蓋板
18…サニタリーガスケット
19…クランプバンド
20a…上段U字管
20b…下段U字管
21a,21b,21c,21d…仕切板
23…外周ガスケット
24…上下接続U字管
31…導入口部
32…排出口部
33…上下連通管
40…間隙
41…供給管路
42…排出管路
50…支持部材
52…フランジ
60…接合部
61,62…フランジ
63…クランプバンド
110a…空間
110b…流路空間
110c…空間
110d…流路空間
110e…空間
201…貯留タンク
202…最終加熱器
203…無菌タンク
204…充填装置
200,300,400…加熱・冷却殺菌をするシステム
301…ダイバートン冷却器
401…貯留タンク
402…一次加熱器
403…二次加熱器
404…DIV冷却器
405…一次冷却器
406,408…充填装置
407…二次冷却器

Claims (10)

  1. 複数の外管と各外管内に挿通された内管を有し、内管を流通する流体と、外管内で内管と外管の内周壁との間に形成された流路を流通する流体との間で熱交換する二重管式熱交換器において、
    前記複数の外管それぞれの両端を固定手段に固定し、前記複数の外管の同一側の一端から外側に露出している内管の端部を前記固定手段の一方に固定し、前記内管の端部のうち流体が導入される入口端部と流体が排出される出口端部とを除いた端部をU字管で接続して1本の内管とし、前記固定手段のもう一方に該もう一方の固定手段との間に前記U字管を収容する密閉した内部空間を形成するためのチャンネルカバーを密着可能に取り付け、前記内部空間に収容されるU字管は内管の端部に着脱可能に接続されたものであり、前記内部空間は、熱交換中の温度差による外管と内管の相対的伸縮を許容する大きさに形成され
    前記U字管のうち前記内部空間に収容されない、外部に露出しているU字管と、前記内管とは、接合部で着脱可能に接続され、
    前記固定手段は、前記外管の端部を固定する管板と、前記内管の端部が貫通し、該内管の端部側から前記管板に向かい合うように着脱可能に密着される蓋板と、を有し、
    密着した前記管板と蓋板は、外周縁寄りに介装した外周シール部材と、該外周シール部材よりも中心寄りで前記外管及び内管を内側に囲む位置に介装した内側シール部材とを有し、前記内側シール部材と外周シール部材との間に形成された間隙に通じる、前記間隙に無菌空気または蒸気を供給可能な供給管路と、前記間隙に供給した無菌空気または蒸気を外部に排出可能な、前記間隙に通じる排出管路と、を設けたことを特徴とする二重管式熱交換器。
  2. 複数の外管と各外管内に挿通された内管を有し、内管を流通する流体と、外管内で内管と外管の内周壁との間に形成された流路を流通する流体との間で熱交換する二重管式熱交換器において、
    前記複数の外管それぞれの両端を固定する固定手段と、該固定手段の一方に密着可能に取り付けて前記固定手段との間に密閉された内部空間を形成するチャンネルカバーとを備え、
    前記内管は、流体が導入される入口端部と流体が排出される出口端部とを除いた端部がU字管で接続されて一本の内管となり、前記複数の外管の同一側の一端から外側に露出している内管の端部が前記固定手段の一方に固定され、
    前記チャンネルカバーが前記固定手段との間に形成する内部空間は、前記複数の外管の一方の端部の外側で前記U字管に接続された内管を収容し、前記内管と外管の内周壁との間に形成された流路を連通し、熱交換中の温度差による外管と内管の相対的伸縮を許容する大きさに形成されたものであり、
    記内部空間に収容される前記U字管は、内管と着脱可能に接続されたものであり、
    前記U字管のうち前記内部空間に収容されない、外部に露出しているU字管と、前記内管とは、接合部で着脱可能に接続され、
    前記固定手段は、前記外管の端部を固定する管板と、前記内管の端部が貫通し、該内管の端部側から前記管板に向かい合うように着脱可能に密着される蓋板と、を有し、
    密着した前記管板と蓋板は、外周縁寄りに介装した外周シール部材と、該外周シール部材よりも中心寄りで前記外管及び内管を内側に囲む位置に介装した内側シール部材とを有し、前記内側シール部材と外周シール部材との間に形成された間隙に通じる、前記間隙に無菌空気または蒸気を供給可能な供給管路と、前記間隙に供給した無菌空気または蒸気を外部に排出可能な、前記間隙に通じる排出管路と、を設けたことを特徴とする二重管式熱交換器。
  3. 前記チャンネルカバーが前記固定手段との間に形成する内部空間には、前記U字管を収容するとともに前記外管と内管との間に形成された流路を通る流体を流すための流路空間が仕切板によって画成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の二重管式熱交換器。
  4. 前記内管および外管それぞれは、波形スパイラル形状に成形された波形成形管であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の二重管式熱交換器。
  5. 前記内管および外管それぞれは、内部の底部の少なくとも一部に管の延びる方向に形成された平直線部を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の二重管式熱交換器。
  6. 複数の外管と各外管内に挿通された内管を有し、内管を流通する流体と、外管内で内管と外管の内周壁との間に形成された流路を流通する流体との間で熱交換する二重管式熱交換器において、
    上段および下段に2本ずつ配設された外管と、
    前記外管のそれぞれに挿通された内管と、
    前記外管の両端部をそれぞれ固定する管板と、
    前記内管の端部が貫通し、該内管の端部側から前記管板に向かい合うように着脱可能に密着される蓋板と、
    一方の前記蓋板に密着可能に取り付けて、該蓋板との間に内部空間を形成する上段および下段のチャンネルカバーと、
    前記上段および下段のチャンネルカバーが取り付けられた蓋板ともう一方の蓋板との間で該もう一方の蓋板が取り付けられた管板の近傍で上段の外管の1本と下段の外管の1本とを連通する上下連通管と、
    前記上段のチャンネルカバーと蓋板との間に形成された前記内部空間に延び出た上段の内管に着脱可能に接続され、前記上段の内管同士を連通する上段U字管と、
    前記下段のチャンネルカバーと蓋板との間に形成された前記内部空間に延び出た下段の内管に着脱可能に接続され、前記下段の内管同士を連通する下段U字管と、
    前記上段および下段のチャンネルカバーが取り付けられた蓋板とは異なるもう一方の蓋板を貫通した4本の内管のうち、上段の1本と下段の1本とを接続して連通する上下接続U字管と、を備え、
    前記内管は、前記上段U字管と前記下段U字管と前記上下接続U字管とによって接続されて一本の管を形成し、
    前記上段のチャンネルカバーの内部空間は、前記上段U字管によって接続された内管を収容するとともに内管と前記外管との間に形成された流路を流れる流体を通すための流路空間が形成され、
    前記下段のチャンネルカバーの内部空間は、前記下段U字管によって接続された内管を収容するとともに内管と前記外管との間に形成された流路を流れる流体を通すための流路空間が形成され、
    前記上段および下段のチャンネルカバーが取り付けられた蓋板とは異なるもう一方の蓋板を貫通した4本の内管のうち、上下接続U字管に接続されていない上段の内管の端部を流体を導入する入口端部または流体を排出する出口端部とし、上下接続U字管に接続されていない下段の内管の端部を流体を排出する出口端部または流体を導入する入口端部とし、
    前記外管に流体を導入するための導入口部または流体を排出するための排出口部を前記連通管によって連通されていない下段の外管に設け、流体を排出するための排出口部または流体を導入するための導入口部を前記連通管によって連通されていない上段の外管に設け、
    前記流路空間は、熱交換中の温度差による外管と内管の相対的伸縮を許容する大きさに形成されたことを特徴とする二重管式熱交換器。
  7. 前記上下接続U字管と前記内管とは、接合部で着脱可能に接続され、
    密着した前記管板と蓋板は、外周縁寄りに介装した外周シール部材と、該外周シール部材よりも中心寄りで前記外管及び内管を内側に囲む位置に介装した内側シール部材とを有することを特徴とする請求項6に記載の二重管式熱交換器。
  8. 前記外管および内管は、それぞれ上下2段に配設され、
    前記内管は、上段側に設けた流体の前記入口端部または出口端部から下段側に設けた出口端部または入口端部まで下向に連続する勾配を有し、
    前記内管と外管との間に形成された流路は、上段の外管に設けた流体の排出口部または導入口部から下段に設けた導入口部または排出口部まで下向に連続する勾配を有し、
    流体が前記内管および外管から自然に排出されることを可能にしたことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の二重管式熱交換器。
  9. 前記内管にピグを設け、該ピグを通過した流体を回収することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の二重管式熱交換器。
  10. 前記外管には、前記U字管によって接続されて一本となった内管を複数本通したことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の二重管式熱交喚器。
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