JP4842676B2 - 遠心ポンプ用羽根車および遠心ポンプ用羽根車のバランス調整方法 - Google Patents

遠心ポンプ用羽根車および遠心ポンプ用羽根車のバランス調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、遠心ポンプ用羽根車および遠心ポンプ用羽根車のバランス調整方法に関するものである。
従来より、遠心ポンプは、排水設備等の各種設備においてよく用いられ、遠心ポンプの羽根車には、用途に応じて様々な形態のものが使用されている。特に、汚水中継ポンプ場や下水処理場などで使用される汚水用ポンプでは、種々の固形物や繊維質の異物を多量に含んだ液体を取り扱うため、異物通過性に優れた羽根車が望まれている。そのような羽根車として、いわゆるノンクロッグタイプの羽根車が知られている。
ノンクロッグタイプの羽根車は、一端側に軸方向に開口する吸込口が形成され、側面に吐出口が形成された略円筒体からなる。略円筒体の内部には、軸方向から見て渦巻状に形成された流路が形成され、この流路によって吸入口と吐出口とがつながっている。この流路は、1枚の羽根によって区画されている。そのため、ノンクロッグタイプの羽根車の羽根は、回転軸に対して非対称な形状となる。すなわち、回転中心に対して点対称でもなく、回転中心を通る仮想線に対して線対称でもない形状となる。
一般に、羽根車の設計に際しては、静止状態でのバランス(以下、静的バランスという)だけでなく、気中回転時における動的なバランス(以下、機械的バランスという)をも考慮しなければならない。ところが、液体中で使用される1枚羽根の羽根車では、羽根形状が回転軸に対して非対称であるので、流体反力によるアンバランスが生じる。そのため、さらに流体反力をも考慮した全体のバランスを考えなければならない。
そこで、羽根車の所定の位置に、流体反力と釣り合う不釣合い重量を設けることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭57−86599号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された羽根車は、1枚羽根の軸方向の一端側が開放されたいわゆるオープン型の羽根車であった。そのため、1枚羽根の軸方向の両端が閉鎖されたいわゆるクローズド型の羽根車では、上記特許文献1に開示された位置に所定の重量の不釣合い重量を設けたとしても、流体反力に起因するアンバランスを必ずしも効果的に是正できるとは限らなかった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、1枚羽根を有するクローズド型の遠心ポンプ用羽根車において、流体反力に起因するアンバランスを是正することによって振動を抑制することにある。
本発明に係る遠心ポンプ用羽根車は、軸方向に開口する吸込口と側方に開口する吐出口とが形成され、少なくとも前記吸込口と前記吐出口とをつなぐ螺旋状の流路を区画する1枚羽根を有する略円筒形状の遠心ポンプ用羽根車であって、前記吐出口よりも軸方向の一端側および他端側には、側方に広がる第1および第2の鍔部がそれぞれ形成され、
Figure 0004842676
で表される前記第1および第2の鍔部における無次元残留不釣合い重量MIおよびMIIが、
Figure 0004842676
となるように設定されているものである(各種パラメータについては図8参照)
上記遠心ポンプ用羽根車によれば、第1および第2の鍔部の双方に不釣合いが設けられ、これらの不釣合い重量によって、流体反力(ラジアルスラスト)の少なくとも一部を打ち消すような遠心力が発生する。よって、1枚羽根を有するクローズド型の遠心ポンプ用羽根車において、流体反力に起因するアンバランスを効果的に是正することができる。その結果、回転時の振動を高度に抑制することができる。
前記第1の鍔部の無次元残留不釣合い重量MIと前記第2の鍔部の無次元残留不釣合い重量MIIとは略等しくてもよい。
このことにより、流体反力に起因するアンバランスをより効果的に是正することができる。
前記第1および第2の鍔部の残留不釣合い重量は、前記第1および第2の鍔部の一部を付加または削除することによって設けられていることが好ましい。
このことにより、別体の重りを付加することなく、第1および第2の鍔部に不釣合い重量を設けることができる。そのため、構造の簡単化を図ることができる。
前記第1および第2の鍔部の残留不釣合い重量は、軸方向から見て前記吐出口と反対の側に設けられていることが好ましい。
このことにより、流体反力に起因するアンバランスをより効果的に是正することができる。
前記第1および第2の鍔部の残留不釣合い重量は、軸方向から見て、羽根出口端から回転方向に向かって、180°+tan-1(Fyth/Fxth)×180°/π−45°〜180°+tan-1(Fyth/Fxth)×180°/π+45°の範囲に設けられていることが好ましい。
このことにより、流体反力に起因するアンバランスをより効果的に是正することができる。
軸方向から見て、前記第1の鍔部の残留不釣合い重量と前記第2の鍔部の残留不釣合い重量とが略同一の位置に設けられていてもよい。
このことにより、流体反力に起因するアンバランスをより効果的に是正することができる。
本発明に係る遠心ポンプ用羽根車のバランス調整方法は、軸方向に開口する吸込口と側方に開口する吐出口とが形成され、少なくとも前記吸込口と前記吐出口とをつなぐ螺旋状の流路を区画する1枚羽根を有し、前記吐出口よりも一端側および他端側には、側方に広がる第1および第2の鍔部がそれぞれ形成された遠心ポンプ用羽根車に対して、
Figure 0004842676
Figure 0004842676
で表される前記第1および第2の鍔部における無次元残留不釣合い重量MIおよびMIIが、
Figure 0004842676
となるように、前記第1および第2の鍔部にそれぞれ第1および第2の残留不釣合い重量MI,MIIを設ける方法である。
以上のように、本発明によれば、1枚羽根を有するクローズド型の遠心ポンプ用羽根車において、流体反力に起因するアンバランスを効果的に是正することができる。したがって、回転時の振動を従来よりも抑制することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、実施形態に係る遠心ポンプは、汚水処理用のターボ形遠心ポンプ10である。このポンプ10は、羽根車11と、羽根車11を覆うポンプケーシング12と、羽根車11を回転させる密閉型の水中モータ13とを備えている。
水中モータ13は、ステータ14およびロータ15からなるモータ16と、モータ16を覆うモータケーシング17とを備えている。ロータ15の中心部分には、上下方向に延びる駆動軸18が設けられている。この駆動軸18は、軸受19,20によって回転自在に支持されている。駆動軸18の下端部は羽根車11に連結されており、水中モータ13の回転駆動力が羽根車11に伝達されるようになっている。
ポンプケーシング12は、羽根車11を覆うとともに、羽根車11から吐出される汚水をポンプ外へ排出する流路50を形成している。ポンプケーシング12の内部にはポンプ室26が形成されており、ポンプ室26の外周側は、断面が半円状に湾曲した側壁12aによって区画されている。このポンプ室26内には、羽根車11の吐出部28(図3参照)が収容されている。そして、図1に示すように、羽根車11がポンプケーシング12内に配置された状態で、ポンプ室26の一部が前記流路50を構成している。
また、図1に示すように、ポンプケーシング12の下部には、下方に突出した吸込部21が形成されている。この吸込部21には、下方に向かって開口した吸込口22が形成されている。吸込口22は、羽根車11の吸込口29に連通している。一方、ポンプケーシング12の側部には、側方に突出した吐出部23が形成されている。この吐出部23には、側方に向かって開口した吐出口24が形成されている。この吐出口24は流路50の出口になっており、羽根車11から吐出された汚水は吐出口24からポンプ外へ排出されることになる。
図2に示すように、羽根車11の羽根車本体11aには、軸方向の下側から上側に向かって順に、吸込部27と吐出部28とが設けられている。これらの吸込部27および吐出部28は、いずれも略円筒形状に形成されており、吐出部28は吸込部27よりも大径に構成されている。そして、羽根車11の全体が略円筒形状に形成されている。吐出部28と吸込部27との間には、全周にわたって側方に突出したフランジ状の第1鍔部41が形成されている。また、吐出部28の上側には、全周にわたって側方に突出したフランジ状の第2鍔部42が形成されている。図1に示すように、第1鍔部41は、羽根車11の吐出部28と吸込部27とを上下に仕切っている。この羽根車11は、吐出部28の軸方向の一端側が第1鍔部41で仕切られ、他端側が第2鍔部42で仕切られたクローズド型の羽根車である。
図2に示すように、吸込部27の下端には、下方に向かって開口した吸込口29が設けられている。一方、第2鍔部42の上側には、天井面30(図4参照)が形成されている。
図4に示すように、天井面30には、ボルト孔61aが形成された突起部61が等間隔に3つ設けられている。天井面30の一部(ここでは、軸方向から見て天井面30の4分の3の部分であり、羽根車11の重量が大きい側)には、下方に窪んだ窪み33が形成されている。この窪み33により、羽根車1は軽量化され、また、機械的バランスがとられ、回転の安定性が向上している。ただし、天井面30の窪み33の大きさや形状は、何ら限定されるものではない。また、機械的バランスが維持される限り、窪み33は必ずしも必要ではなく、天井面30の形状は特に限定されるものではない。
図3に示すように、羽根車本体11aの天井面30上には、中心部分を切り欠いた円形の蓋70がボルト60によって取り付けられている。羽根車本体11aの中心部には、駆動軸18を取り付けるためのボス部31が形成されており、蓋70の中心部には、ボス部31が挿入されている。このボス部31の中央には、駆動軸18の先端を挿入するための挿入穴32が形成されている。この蓋70は羽根車本体11aの窪み33(図4参照)を覆っており、蓋70と天井面30とにより部屋51(図9〜図16参照)が形成されている。
図3に示すように、蓋70には、複数の孔81が形成されている。この孔81を通じて、部屋51の内部と外部とが連通され(図10等参照)、孔81から水および空気が出入りすることとなる。なお、これら孔81から排出された空気は、羽根車11とポンプケーシング12との隙間を通って吐出口24または空気抜きバルブ85(図1参照)を経てポンプ10外へ排出される。
図7等に示すように、羽根車11の吐出部28には、側方に向かって開口する吐出口34が形成されている。一方、図12等に示すように、羽根車11の内部には、吸込口29から吐出口34に至る螺旋状の1次流路35(螺旋状流路)が区画形成されている。図17に示すように、吐出口34は、螺旋状の1次流路35の延長方向に向かって開口している。なお、本明細書では、この1次流路35を区画している区画壁を1次羽根36と称する。
図6および図17に示すように、吐出部28の外周面上の一部には、当該外周面に沿って延びるように内側に窪んだ2次流路37が形成されている。図17に示すように、この2次流路37は、吐出口34において、1次流路35の下流側と連続している。そして、2次流路37は、羽根車11の半周以上の長さにわたって吐出部28を周回している。2次流路37の下流端は、吐出口34の近傍にまで延びている。なお、2次流路37の長さは、半周以上かつ1周未満が好ましいが、特に限定されるものではない。
すなわち、2次流路37は非螺旋状の流路であり、その流路中心は羽根車11の軸線と直交する直交面上に位置している。この2次流路37を区画している区画壁を2次羽根38と称すると、2次羽根38はいわゆる半径流形の羽根であり、この2次羽根38によって汚水は外周側(径方向外側)に吐出される。
このように、この羽根車11では、1次羽根36および2次羽根38によって、回転中心Oに関して非対称な1枚羽根39が形成されている(図17参照)。そのため、本羽根車11では、静的バランスおよび機械的バランスを確保したとしても、流体反力に起因するアンバランスが生じる。そこで、本実施形態では、第1鍔部41および第2鍔部42に、流体反力に起因するアンバランスを是正するための不釣合い重量を設けることとした。次に、第1鍔部41および第2鍔部42に設けられた不釣合い重量について説明する。なお、以下の説明において、各種パラメータ等は図18の表1および表2に示す通りである。
まず、第1鍔部41には、最外周部(回転中心から半径がrIの部分)に質量mIの不釣合い質量(以下、付加質量という)が付加されていると仮定する(図12参照)。すると、付加質量に作用する遠心力は、mIIωとなる。この遠心力を下記式のように無次元化し、無次元残留不釣合い重量MIとする。
Figure 0004842676
同様に、第2鍔部42についても、最外周部(回転中心から半径がrIIの部分)に質量mIIの不釣合い質量が付加されていると仮定し、無次元残留不釣合い重量MIIを、
Figure 0004842676
とする。
ここで、JIS規格(JIS B 0905:1992)によれば、ポンプ用羽根車の釣合い良さの等級はG6.3であり、釣合い良さの上限値Uperは6.3である。しかし、このJIS規格では流体反力によるアンバランスは考慮されていない。そこで、本羽根車11では、この上限値6.3を超える量の残留不釣合い重量を設けることとする。すなわち、
Figure 0004842676
とする。
次に、羽根車11に加わるラジアルスラストをf th とし、第1鍔部41および第2鍔部42に、それぞれ上記ラジアルスラストの半分の力(=f th /2)が作用すると考える。そこで、ラジアルスラストf th を無次元化したラジアルスラスト係数Fth (=f th /[(ρ×u ×b×r )/2])に対して、
Figure 0004842676
上記ラジアルスラスト係数Fthは、以下のように算出することとする。
まず、以下の1)〜4)の仮定を設ける。
1)一次元非圧縮流れである。
2)軸方向の羽根の変化は無視し、羽根出口幅中心での羽根形状とする。
3)羽根厚さは無視し、流体は羽根に沿って流れる。
4)羽根車は周囲に拘束のない場で回転している。
連続の式より、次式が成立する。
Figure 0004842676
なお、半径rは1枚羽根の半径である。
次に、角運動量保存則より、次式が成立する。
Figure 0004842676
また、羽根車の循環分布rvは次式のようになる。
Figure 0004842676
一方、羽根に作用するラジアルスラストf th∞ を無次元化したラジアルスラスト係数F th∞ 、およびそのx方向、y方向の成分f xth∞ 、f yth∞ を無次元化したラジアルスラスト係数F xth∞ 、F yth∞ は、それぞれ次式で表される。
Figure 0004842676
ここで、βrは任意半径位置での羽根角、θa´は羽根出口端からの巻き角である(図19参照)。
ラジアルスラストは揚程に比例すると考えられるから、すべりを考慮すると下記式(11)〜(15)で表される。
Figure 0004842676
なお、すべり係数kはウイズナー(Wiesner)の式を適用して求める(社団法人日本機械学会発行「機械工学便覧」B5編 流体機械 4・3・1 遠心羽根車および斜流羽根車の働き(B5−12頁)参照)。すなわち、
Figure 0004842676
なお、Zは羽根枚数(ここではZ=1)である。
なお、MIとMIIとの値は互いに異なっていてもよいが、本実施形態ではMI=MIIとなっている。
図17に示すように、不釣合い質量m(=mI,mII)は、軸方向から見て、吐出口34と反対の側に設けられている。なお、ここで吐出口34と反対の側とは、回転中心Oと羽根39の先端とを結んだ直線L1と、回転中心Oと羽根入口端53とを結んだ直線L2との間の中間の線L3を考え、回転中心Oを通り中間線L3と直交する基準線L4を基準とし、この基準線L4に対して吐出口34と反対の側のことである。なお、θは、直線L1と直線L2とのなす角である。
また、前述の式(14)によれば、流体反力であるラジアルスラストを相殺する方向αは、羽根出口端52から回転方向(図17の時計回り方向)に向かって、180°+tan−1(Fyth/Fxth)×180°/πの位置となる。しかし、当該位置はいくつかの仮定の下に導かれた位置であり、実際には、種々の不確定要因が存在するため、当該位置からずれる場合がある。本発明者の行った実験によると、羽根車1回転中に、αはQbep(最高効率点)においても約±45°変化する(図20参照)。なお、図20におけるθは、羽根車位相角(羽根出口端のある基準位置からの回転位置)である。そこで、本実施形態では、相当の効果が期待できる位置範囲として、上記位置から±45°の範囲内に不釣合い重量を設けることとした。すなわち、残留不釣合い質量mは、軸方向から見て、羽根出口端52から回転方向に向かって、180°+tan-1(Fyth/Fxth)×180°/π−45°〜180°+tan-1(Fyth/Fxth)×180°/π+45°の範囲に設けることとした。ただし、残留不釣合い重量の設置位置は、必ずしも上記範囲に限定される訳ではなく、適宜に設定することが可能である。
本実施形態では、第1鍔部41の残留不釣合い質量mIと第2鍔部42の残留不釣合い質量mIIとを、軸方向から見て略同一の位置に設けることとした。これにより、流体反力に起因するアンバランスをより効果的に是正することができる。
IおよびMIIは、第1鍔部41および第2鍔部42に別体の重りを付加することによって実現することもできるが、第1鍔部41および第2鍔部42の一部を付加または削除することによっても実現することができる。すなわち、第1鍔部41および第2鍔部42の一部の肉厚を厚くしたり、あるいは薄くすること等によって実現することができる。本実施形態では、第1鍔部41および第2鍔部42の一部を削り取ることにより、結果として、前述の位置(羽根出口端52から角度αの位置)に不釣合い質量mI,mIIを配置することとした。具体的には、図17に概念的に示すように、回転中心Oを中心として前記位置と点対称の位置の鍔部41,42の一部55を、不釣合い質量mI,mIIに相当する分だけ削り取ることとした。ただし、前述の位置に不釣合い質量mI,mIIに相当する分の重り等を付加してもよいことはもちろんである(図17の符号55b参照)。
なお、このポンプ10では、汚水は以下のようにして搬送される。すなわち、図1に示すように、水中モータ13によって羽根車11が回転し、この回転によって、羽根車11の1次羽根36が下側の吸込口29から汚水を上方へ向かって吸い込む。そして、吸い込まれた汚水は、羽根車11内の螺旋状の1次流路35を通過し、吐出口34および2次羽根38によって外周側に吐出される。吐出された汚水は、羽根車11を覆うポンプケーシング12によって受け止められ、流路50を流通した後、吐出口24からポンプ外へ排出される。
以上のように、本実施形態に係る羽根車11によれば、第1鍔部41および第2鍔部42に不釣合い質量mI,mIIを設け、これらの不釣合い質量mI,mIIによって、ラジアルスラストの少なくとも一部を打ち消すような遠心力を発生させることとした。さらに、これらの不釣合い質量mI,mIIに基づく無次元残留不釣合い重量MIおよびMIIを、前記式(3)および式(4)を満たすように設定した。したがって、回転中心Oに対して非対称な1枚羽根39を有するクローズド型の羽根車11であるにも拘わらず、流体反力に起因するアンバランスを効果的に是正することができる。その結果、回転時の振動を高度に抑制することが可能となる。
また、本実施形態ではMI=MIIとしたので、流体反力に起因するアンバランスをより効果的に是正することができる。
また、本実施形態では、第1鍔部41および第2鍔部42の一部を削除することによって不釣合い質量mI,mIIを実現することとしているので、別体の重りを別個取り付ける場合と比べて、構造の簡単化を図ることができる。
第1鍔部41の残留不釣合い質量mIと第2鍔部42の残留不釣合い質量mIIとは、軸方向から見て略同一の位置に設けられている。そのため、流体反力に起因するアンバランスをより効果的に是正することができる。
なお、本実施形態に係る羽根車11の1次流路は螺旋状であったが、回転軸方向から見て渦巻き状であればよく、螺旋状に限定されるものではない。
以上説明したように、本発明は、遠心ポンプ用羽根車について有用である。
遠心ポンプの断面図である。 羽根車を下方から見た斜視図である。 羽根車を上方から見た斜視図である。 羽根車本体の平面図である。 図4のA方向矢視図である。 図4のB方向矢視図である。 図4のC方向矢視図である。 図4のD方向矢視図である。 図4のNN線断面図である。 図6のMM線断面図である。 図4のLL線断面図である。 図7のKK線断面図である。 図4のJJ線断面図である。 図8のII線断面図である。 図4のHH線断面図である。 図5のGG線断面図である。 図5のEE線断面図である。 各変数を説明するための表である。 各変数を説明するための図である。 羽根車1回転中におけるαの変化を表すグラフである。
符号の説明
10 遠心ポンプ
11 羽根車
29 吸込口
34 吐出口
35 1次流路
36 1次羽根
37 2次流路
38 2次羽根
39 1枚羽根
41 第1鍔部
42 第2鍔部

Claims (7)

  1. 軸方向に開口する吸込口と側方に開口する吐出口とが形成され、少なくとも前記吸込口と前記吐出口とをつなぐ螺旋状の流路を区画する1枚羽根を有する略円筒形状の遠心ポンプ用羽根車であって、
    前記吐出口よりも軸方向の一端側および他端側には、側方に広がる第1および第2の鍔部がそれぞれ形成され、
    Figure 0004842676
    で表される前記第1および第2の鍔部における無次元残留不釣合い重量MIおよびMIIが、
    Figure 0004842676
    となるように設定されている遠心ポンプ用羽根車。
    ただし、
    Figure 0004842676
    ρ:液体の密度[kg/m
    ω:回転角速度[rad/s]
    b:羽根出口幅(=第1の鍔部と第2の鍔部との間の距離)[m]
    I:第1の鍔部の半径[m]
    II:第2の鍔部の半径[m]
    I:第1の鍔部の周速度=rI・ω[m/s]
    II:第2の鍔部の周速度=rII・ω[m/s]
    I:第1の鍔部における半径rIを基準とした残留不釣合い質量[kg]
    II:第2の鍔部における半径rIIを基準とした残留不釣合い質量[kg]
    k:すべり係数
    P:圧力[Pa]
    Q:流量[m/s]
    r:羽根半径[m]
    v:絶対速度[m/s]
    α:羽根出口端からの角度であって、ラジアルスラストの変動成分が作用する方向と反対の方向を表す角度(当該反対方向の羽根出口端からの周方向位置)[°]
    βr:任意半径位置の羽根角[°]
    θa:羽根入口端から出口端までの巻き角[°]
    θa′:羽根出口端からの巻き角[°]
    u2∞:羽根出口の絶対速度の周方向成分(すべりなしの場合)[m/s]
    :羽根出口の絶対速度[m/s]
    添え字
    th:理論値
    1,2:羽根入口,羽根出口
    r,u:半径方向成分,周方向成分
    x,y:x方向成分,y方向成分
    +,−:圧力面,負圧面
    ∞:すべりがない場合
  2. 前記第1の鍔部の無次元残留不釣合い重量MIと前記第2の鍔部の無次元残留不釣合い重量MIIとが略等しい、請求項1に記載の遠心ポンプ用羽根車。
  3. 前記第1および第2の鍔部の残留不釣合い重量は、前記第1および第2の鍔部の一部を付加または削除することによって設けられている、請求項1または2に記載の遠心ポンプ用羽根車。
  4. 前記第1および第2の鍔部の残留不釣合い重量は、軸方向から見て前記吐出口と反対の側に設けられている、請求項1〜3のいずれか一つに記載の遠心ポンプ用羽根車。
  5. 前記第1および第2の鍔部の残留不釣合い重量は、軸方向から見て、羽根出口端から回転方向に向かって、180°+tan-1(Fyth/Fxth)×180°/π−45°〜180°+tan-1(Fyth/Fxth)×180°/π+45°の範囲に設けられている、請求項1〜4のいずれか一つに記載の遠心ポンプ用羽根車。
  6. 軸方向から見て、前記第1の鍔部の残留不釣合い重量と前記第2の鍔部の残留不釣合い重量とが略同一の位置に設けられている、請求項1〜5のいずれか一つに記載の遠心ポンプ用羽根車。
  7. 軸方向に開口する吸込口と側方に開口する吐出口とが形成され、少なくとも前記吸込口と前記吐出口とをつなぐ螺旋状の流路を区画する1枚羽根を有し、前記吐出口よりも一端側および他端側には、側方に広がる第1および第2の鍔部がそれぞれ形成された遠心ポンプ用羽根車に対して、
    Figure 0004842676
    で表される前記第1および第2の鍔部における無次元残留不釣合い重量MIおよびMIIが、
    Figure 0004842676
    となるように、前記第1および第2の鍔部にそれぞれ第1および第2の残留不釣合い重量MI,MIIを設ける遠心ポンプ用羽根車のバランス調整方法。
    ただし、
    Figure 0004842676
    ρ:液体の密度[kg/m
    ω:回転角速度[rad/s]
    b:羽根出口幅(=第1の鍔部と第2の鍔部との間の距離)[m]
    I:第1の鍔部の半径[m]
    II:第2の鍔部の半径[m]
    I:第1の鍔部の周速度=rI・ω[m/s]
    II:第2の鍔部の周速度=rII・ω[m/s]
    I:第1の鍔部における半径rIを基準とした残留不釣合い質量[kg]
    II:第2の鍔部における半径rIIを基準とした残留不釣合い質量[kg]
    k:すべり係数
    P:圧力[Pa]
    Q:流量[m/s]
    r:羽根半径[m]
    v:絶対速度[m/s]
    α:羽根出口端からの角度であって、ラジアルスラストの変動成分が作用する方向と反対の方向を表す角度(当該反対方向の羽根出口端からの周方向位置)[°]
    βr:任意半径位置の羽根角[°]
    θa:羽根入口端から出口端までの巻き角[°]
    θa′:羽根出口端からの巻き角[°]
    u2∞:羽根出口の絶対速度の周方向成分(すべりなしの場合)[m/s]
    :羽根出口の絶対速度[m/s]
    添え字
    th:理論値
    1,2:羽根入口,羽根出口
    r,u:半径方向成分,周方向成分
    x,y:x方向成分,y方向成分
    +,−:圧力面,負圧面
    ∞:すべりがない場合
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