JP4838224B2 - 諧調変換装置および方法、プログラム - Google Patents

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本発明は映像を自動で変換する技術に関するものであり、特にデジタル映像処理装置において、入力された映像を変換するための諧調変換装置および方法、プログラムに関する。
従来技術において、ヒストグラムとは映像内のピクセルに対する明暗値の分布を示している。コントラストストレッチングは明暗値の分布が偏った画像について明暗値を低い値から高い値まで広く分布させることによって映像のコントラストを向上させる方法である。コントラストストレッチングを通して暗い映像は明るくなり、明るすぎる映像は暗くなって適当な明暗値を維持する。すなわち、映像の輝度値分布を修正することによって映像の全体的なコントラストバランスが改善される。
図13は従来のコントラストストレッチング装置のブロック図である。
図13に示されるように、従来のコントラストストレッチング装置は、分布計算部101及びストレッチング部102を有する。
分布計算部101は画像入力部100に入力された入力映像から明暗値を計数してヒストグラム値またはヒストグラム関数を求める。図示しない目標値入力部に目標最低値と目標最高値が入力され、入力された目標値を出力してストレッチング部102へ入力する。
ストレッチング部102は分布計算部101で求められた確率密度関数を用いて最低値と最高値を有する明暗値を求め、入力映像の明度の最低値と最高値が目標分布入力部に入力された目標最低値と目標最高値とに一致するようにヒストグラムを変換する。変換された入力映像は映像出力部103より出力される。ストレッチング部102の処理において、目標最低値が0であり、目標最高値が255であれば、映像は0から255までの明暗値を有し映像のコントラストが増加する。
また、上述したヒストグラム拡大処理を映像のR成分とG成分とB成分とに対して同様に施すことで色味を保ったまたまコントラストを増加させることが可能となる。或いはR成分とG成分とB成分とに対してそれぞれ独立にヒストグラム拡大処理を施すことで色味の偏りが少ないコントラスト増加映像を作成することが可能となる(特許文献1、2および非特許文献1を参照)。
特開1992−257082 特開2006−293720 P.Viola, M.Jones, "Rapid Object Detection using a Boosted Cascade of Simple Features", In Proc. IEEE Conf. on Computer Vision and Pattern Reconginition, Kauai, USA, 2001
しかし、従来の技術によるコントラストストレッチングにおいて、全体の色味の偏りを少なくしようとしてR成分とG成分とB成分をそれぞれ独立に制御すると、明るさと色味が同時に変換されてしまうため、明るさを大幅に変換する際に、部分的にR成分が強すぎるなどの色味の偏った箇所が生じてしまう。
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、明るさの変換の影響により色味が過度に変換されてしまうことの無い諧調変換装置および方法、プログラムを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の本発明は、入力映像を複数の領域に分割するための領域分割部と、前記領域毎のR成分とG成分とB成分についてそれぞれのヒストグラムを作成するための入力ヒストグラム作成部と、前記R成分と前記G成分と前記B成分および前記領域のそれぞれの前記ヒストグラムに対して目標とする分布範囲を指定するための目標範囲指定部と、前記ヒストグラムを前記分布範囲に分布させる色変換関数を作成するための色変換関数作成部と、前記色変換関数による輝度の変換のみを行う輝度限定変換関数を作成するための輝度限定変換関数作成部と、前記入力映像に前記輝度限定変換関数が適用された後のR成分とG成分とB成分のヒストグラムからなる輝度限定ヒストグラムを作成するための輝度限定変換ヒストグラム作成部と、前記輝度限定変換ヒストグラムを前記色変換関数作成部で目標とした前記分布範囲と同一の分布範囲に分布させる色調整関数を作成するための色調整関数作成部と、前記輝度限定変換関数と前記色調整関数を前記入力映像に適用して変換映像を作成するための変換映像作成部と、を備える。
また、請求項2に記載の本発明は、領域分割部において入力映像を複数の領域に分割するステップと、入力ヒストグラム作成部において前記領域毎のR成分とG成分とB成分についてそれぞれのヒストグラムを作成するステップと、目標範囲指定部において前記R成分と前記G成分と前記B成分および前記領域のそれぞれの前記ヒストグラムに対して目標とする分布範囲を指定するステップと、色変換関数作成部において前記ヒストグラムを前記分布範囲に分布させる色変換関数を作成するステップと、輝度限定変換関数作成部において前記色変換関数による輝度の変換のみを行う輝度限定変換関数を作成するステップと、輝度限定変換ヒストグラム作成部において前記入力映像に前記輝度限定変換関数が適用された後のR成分とG成分とB成分のヒストグラムからなる輝度限定ヒストグラムを作成するステップと、色調整関数作成部において前記輝度限定変換ヒストグラムを前記色変換関数作成部で目標とした前記分布範囲と同一の分布範囲に分布させる色調整関数を作成するステップと、変換映像作成部において前記輝度限定変換関数と前記色調整関数を前記入力映像に適用して変換映像を作成するステップと、を有する。
また、請求項3に記載の本発明は、領域分割部において入力映像を複数の領域に分割するステップと、入力ヒストグラム作成部において前記領域毎のR成分とG成分とB成分についてそれぞれのヒストグラムを作成するステップと、目標範囲指定部において前記R成分と前記G成分と前記B成分および前記領域のそれぞれの前記ヒストグラムに対して目標とする分布範囲を指定するステップと、色変換関数作成部において前記ヒストグラムを前記分布範囲に分布させる色変換関数を作成するステップと、輝度限定変換関数作成部において前記色変換関数による輝度の変換のみを行う輝度限定変換関数を作成するステップと、輝度限定変換ヒストグラム作成部において前記入力映像に前記輝度限定変換関数が適用された後のR成分とG成分とB成分のヒストグラムからなる輝度限定ヒストグラムを作成するステップと、色調整関数作成部において前記輝度限定変換ヒストグラムを前記色変換関数作成部で目標とした前記分布範囲と同一の分布範囲に分布させる色調整関数を作成するステップと、変換映像作成部において前記輝度限定変換関数と前記色調整関数を前記入力映像に適用して変換映像を作成するステップと、してコンピュータにインストールして実行可能である。
本発明によれば、明るさの変換の影響により色味が過度に変換されてしまうことの無い諧調変換装置および方法、プログラムを提供することができる。
図1は、本実施の形態における諧調変換装置の全体的な構成を示すブロック図である。同図に示すように、本諧調変換装置は、入力装置2、中央処理制御装置1、記憶装置3を有する。入力装置2は、映像信号入力部19、シャッター入力部20、目標分布選択部21を有し、中央処理制御装置1は、フレーム抽出部10、領域分割部11、目標RGB分布作成部13、RGB変換関数作成部12、輝度限定変換関数作成部14、RGB調整関数作成部15、変換関数合成部16、変換LUT(ルックアップテーブル)作成部、映像変換部18を有し、記憶装置3は分布特徴記憶部と変換LUT記憶部23を有する。
本諧調変換装置は、専用のハードウェアとして構成してもよいし、汎用的なコンピュータを用いて構成し、各部の処理をコンピュータプログラムによって実行させるようにしてもよい。尚、各部が処理した結果は、記憶部に読み出し可能に記憶される。
映像信号入力部19は、映像信号が入力されると、これをフレーム抽出部10と映像変換部18に出力する。ここでは、映像信号入力部19が出力する映像を入力映像と呼ぶ。
本実施の形態で扱う入力映像は複数のフレームによって構成される動画であり、各フレームは複数のピクセルによって構成される静止画像である。ここで、入力映像の幅がwidthであり高さがheightであるとする。この時、各フレームはwidth×height個のピクセルによって構成される。各ピクセルはRGBカラーモデルにおいて色を表現するデータであり、フレームにおけるx座標値とy座標値とR値とG値とB値によって構成され、x座標値は1以上width以下の整数値であり、y座標値は1以上height以下の整数値であり、R値とG値とB値はそれぞれ0以上255以下の整数値である。
目標分布選択部21では、ユーザが選択した目標RGB分布名を目標RGB分布作成部13に出力する。
目標RGB分布作成部13は、目標RGB分布名とRGB分布情報群が入力され、目標RGB分布情報を作成し、作成された目標RGB分布情報は1次RGB変換関数作成部12及び2次RGB変換関数作成部12に出力される。なお、RGB分布情報部はRGB分布記憶部22から読み出すことで入力される。
シャッター入力部20は、ユーザによりシャッター操作が行われると、フレーム抽出部10にシャッター操作を伝えるシャッター信号を出力する。
フレーム抽出部10は、映像信号とシャッター信号が入力され、静止画像を出力する。フレーム抽出部10が出力する静止画像は入力映像から取り出した1フレームの静止画像である。
領域分割部11は、入力映像を複数の対象物の領域に分割する。
RGB変換関数作成部12とRGB調整関数作成部15は、それぞれが、独立した関数作成部であり、R成分・G成分・B成分における各領域のヒストグラムを作成すると共に、目標RGB分布作成部13が出力する目標値を入力として受け取り、各ヒストグラムが目標値に合致する分布範囲となるように色変換関数を作成する。
より具体的には、RGB変換関数作成部12とRGB調整関数作成部15は、各領域についてR成分のヒストグラムとG成分のヒストグラムとB成分のヒストグラムとを作成すると共に、予め記憶装置3に記憶されている目標色の情報を読み出して、各ヒストグラムが目標色に合致する分布範囲となるように各ヒストグラムに対応したR変換関数とG変換関数とB変換関数とを作成する。
輝度限定変換関数作成部14はRGB変換関数作成部12で作成された変換関数によって行われる輝度の変換のみを行う輝度限定変換関数を作成する。
輝度限定変換関数作成部14とRGB調整関数作成部15で作成された変換関数は変換関数合成部16により合成され、この合成関数が映像変換部18によって入力映像に適用される。
以下、各部における処理について説明する。
領域分割部11は、静止画像が入力され、領域情報部を出力する。領域情報部は、複数の領域情報によって構成され、各領域情報は領域名Rと領域集合RegionRによって構成される。ピクセルpのx座標値をxp、y座標値をypとすると領域集合RegionR
RegionR={p|座標(xp,yp)が領域Rに含まれる}
と表される。領域分割部11では静止画像の被写体が人物である場合は、全体領域情報と顔領域情報と黒目領域情報を検出してもよい。或いは静止画像の被写体が物体である場合には、全体領域情報と被写体領域情報と背景領域情報を検出してもよい。以下では被写体が人物である場合に、全体領域情報と顔領域情報と黒目領域情報を検出するときの例について説明する。
ここでは、全体領域情報は領域名WHOLEと全体領域集合RegionWHOLEによって構成され、顔領域集合は領域名FACEと顔領域集合RegionFACEによって構成され、黒目領域集合は領域名EYEと黒目領域集合RegionEYEによって構成されるものとする。なお、全体領域集合RegionWHOLEとは、入力された静止画像に含まれるすべてのピクセルを含む集合である。
図2は、顔領域情報と黒目領域情報を検出し、入力映像を顔領域と黒目領域に分割するための領域分割部11の構成を示すブロック図である。また、図3は図2に示す構成による分割処理の一例を示している。
この図2に示すように領域分割部11は、画像スケール変換部25と、検出対象領域切出部26と、空間周波数分析部27と、顔候補判定部28と、肌領域抽出部30と、黒目領域抽出部31と、によって構成される。
領域分割部11における顔候補の選択はHaar型の特徴量を用い、既知のAdaBoost学習法およびカスケード構造検出器による方法を用いる。
検出対象領域切出部26では、スケール変換された画像から規定のサイズの領域の切り出しを行う(図3中のS3)。ただし、ここで扱う領域の形状は、任意形状であってよいものとする。
空間周波数分析部27では、切り出された領域に対し空間周波数フィルタリングを行う。例えば既知のAdaBoost学習法およびカスケード検出器構造をもつHaar型の特徴量検出による方法を用いてもよい(図3中のS4)。
顔候補判定部28では、空間周波数分析部27の出力値をもとに、領域が顔領域候補となり得るかを判定する(図3中のS5)。
顔候補選択部29では、顔候補となり得ると判断された顔領域候補のうち面積が最大となる顔領域候補を選択し、出力する。
肌領域抽出部30では、顔領域候補を入力として顔領域集合RegionFACEを出力する。顔領域集合RegionFACEは顔領域候補内に含まれるピクセルのうち、ピクセルの色が肌色であるものによって構成される。すなわちRegionFACEは、ピクセルpのx座標値をxp、y座標値をyp、R値をrp、G値をgp、B値をbpとすると
RegionFACE
={p|座標(xp,yp)が顔領域候補に含まれ、色(rp,gp,bp)が肌色}
と表される。なお、肌色として扱うRGB値は予め設定してあるものとする。例えばYUVカラーモデルにおいてCb値が40以上20以下でありCb値が15以上35以下の値を肌色とするなどの手法を用いる。
黒目領域抽出部31では、顔領域候補を入力として黒目領域集合RegionEYEを出力する。黒目領域集合RegionEYEは、顔領域候補内に含まれるピクセルのうち、輝度値が低いピクセルによって構成される。
黒目領域抽出部31では、顔領域候補を入力として黒目領域集合RegionEYEを出力する。黒目領域集合RegionEYEは、顔領域候補内に含まれるピクセルのうち、輝度値が低いピクセルによって構成される。より具体的には顔領域候補内に含まれるピクセルのうち輝度値の低い順に1%のピクセル群を黒目領域集合とする。
そして図3中のS1〜S5に示す一例のように、目標RGB分布作成部13は目標RGB分布名と、RGB分布情報群が入力され、目標RGB分布情報を出力する。RGB分布情報群はRGB分布記憶部22より読み出される。RGB分布情報群は複数のRGB分布情報によって構成され、各RGB分布情報はRGB分布名を持ち、複数のRGB分布レコードによって構成される。
図4は、RGB分布情報の一例を示す図である。各RGB分布レコードは領域名と累積割合値と目標色によって構成される。ここで累積割合値は0以上1以下の小数値である。
本実施の形態において扱う色成分について説明すると、輝度(YCbCrカラーモデルにおけるY成分)、Cb(YCbCrカラーモデルにおけるCb成分)、Cr(YCbCrカラーモデルにおけるCr成分)、墨(CMYKカラーモデルにおけるK成分)、レッド(RGBカラーモデルにおけるR成分)、グリーン(RGBカラーモデルにおけるG成分)、ブルー(RGBカラーモデルにおけるB成分)、色相(HSVカラーモデルにおけるH成分)、彩度(HSVカラーモデルにおけるS成分)、明度(HSVカラーモデルにおけるV成分)の10種類であり、全ての色成分において最小値は0、最大値は255とする。
RGB変換関数作成部12は静止画像と領域情報群とが入力され、RGB変換関数を作成し、出力する。前記RGB変換関数は以下の手順によって作成される。
まず、色成分Componentにおけるピクセルpの色値を返す色値算出関数を
color(p,Component)
とする。ここでg(Component,p,x)を
Figure 0004838224
と定義すると、ピクセルの集合Pにおいて領域集合ReionRにも含まれるピクセルpを取り出したとき、色成分Componentにおけるピクセルpの色値がxとなる確率、すなわちcolor(p,Component)=xとなる確率を表す確率密度関数frequency(P,RegionR,Component,x)は
Figure 0004838224
と定義される。
例えば画像全体領域情報(領域名WHOLE、領域集合RegionWHOLE)と、顔領域情報(領域名FACE、領域集合RegionFACE)と、黒目領域情報(領域名EYE、領域集合RegionEYE)との領域情報があったとしたとき、入力画像を表すピクセルの集合をPyとし、輝度の色成分をYとすると、全体領域輝度ヒストグラムはfrequency(Py,RegionWHOLE,Y,x)と表され、同様に顔領域輝度ヒストグラムはfrequency(Py,RegionFACE,Y,x)と、黒目領域輝度ヒストグラムはfrequency(Py,RegionEYE,Y,x)と表される。
また、輝度ヒストグラムを表す確率密度関数frequency(P,RegionR,Component,x)から導き出される累積分布関数cumulative(P,RegionR,Component,x)は
Figure 0004838224
と表される。
確率密度関数が図5の曲線で表されたとすると累積分布関数は図6のように表される曲線となる。さらに、累積分布関数のxに関する逆関数は
Figure 0004838224
と表される。ただし、ここでyはy=cumulative(P,RegionR,Component,x)の関係を満たす値である。
ここで制御値算出関数controlを前記累積分布関数cumulativeを用いて下記のように定義する。
Figure 0004838224
ただし、ここでは入力された静止画像に含まれるピクセルの集合をP、目標分布レコードにおける領域名をR、静止画像を領域分割して作成した領域名Rに対応する領域集合をRegionR、色成分をComponent、累積割合値をAとしている。この制御値算出関数を累積割合値Aに適用することによって、図7に示されるように累積割合値Aに対応する制御値Cが得られる。
上記制御値算出関数controlを用いて例えば図8に示すように各分布レコードに対応して、ある色成分における制御値が算出される。
ここでピクセルの集合をP、色成分をComponent、分布レコード列を{dkk=1,2,...,nとしたとき、分布レコード列に対応する制御値数列を求める制御値数列算出関数controlSeqを
controlSeq(P,Component,{dkk=1,2,...,n
={control(P,RegionRk,Component,Ak)}k=1,2,...,n
と定義する。ただし、ここでは分布レコードdkにおける領域名をRk、領域名Rkに対応する領域集合をRegionRk、分布レコードdkにおける累積割合値をAkとしている。
また、制御値数列{ckk=1,2,...,n(ただしc1≦c2≦…≦cn)と、目標値数列{tkk=1,2,...,nを用いて、色値xの変換を行う色変換関数convert({ckk=1,2,...,n,{tkk=1,2,...,n,x)を
Figure 0004838224
と定義する。
ここで、例えば静止画像の輝度ヒストグラムが図9のように分布しており、制御値{C1,C2,C3,C4}と目標値{T1,T2,T3,T4}が図のように定められていたとすると、色変換関数convert({C1,C2,C3,C4},{T1,T2,T3,T4},x)を適用して輝度値の変換を行った後のヒストグラムは図10のようになる。同図に示すように、色変換関数は制御値と目標値が合致するようにヒストグラムを変換する。
ここで図11に示すように各目標RGB分布レコードに対して目標色のR値をR目標値、G値をG目標値、B値をB目標値として設定する。
また、ここでは図11に示すように各目標分布レコードdkに対してR制御値cR,k,G制御値cG,k,B制御値cB,kを求める。静止画像に含まれるピクセルの集合をP、R色成分をRED、G色成分をGREEN、B色成分をBLUE、目標RGB分布情報を{dkk=1,2,...,nとすると、
R制御値数列{cR,kk=1,2,...,n
{cR,kk=1,2,...,n=controlSeq(P,RED,{dkk=1,2,...,n
G制御値数列{cG,kk=1,2,...,n
{cG,kk=1,2,...,n=controlSeq(P,GREEN,{dkk=1,2,...,n
B制御値数列{cB,kk=1,2,...,n
{cB,kk=1,2,...,n=controlSeq(P,BLUE,{dkk=1,2,...,n
と求まる。
ここで目標分布レコードdkに対応するR目標値をtR,k、G目標値をtG,k、B目標値をtB,kとしてR制御値数列{cR,kk=1,2,...,nと、R目標値数列{tR,kk=1,2,...,nを用いてR値の変換を行うR変換関数convertR(x)を
convertR(x)=convert({cR,kk=1,2,...,n,{tR,kk=1,2,...,n,x)
と定義し、G制御値数列{cG,kk=1,2,...,nと、G目標値数列{tG,kk=1,2,...,nを用いてG値の変換を行うG変換関数convertG(x)を
convertG(x)=convert({cG,kk=1,2,...,n,{tG,kk=1,2,...,n,x)
B制御値数列{cR,kk=1,2,...,nと、B目標値数列{tR,kk=1,2,...,nを用いてB値の変換を行うB変換関数convertB(x)を
convertB(x)=convert({cB,kk=1,2,...,n,{tB,kk=1,2,...,n,x)
と定義する。
ここでさらにRGB変換関数convertRGB(r,g,b)を
convertRGB(r,g,b)=(convertR(r),convertG(g),convertB(b))
と定義する。
RGB変換関数作成部12は、上記のRGB変換関数convertRGB(r,g,b)を出力する。
輝度限定変換関数作成部14は静止画像とRGB変換関数convertRGB(r,g,b)を受け取って、輝度限定変換関数convertLuminance(r,g,b)を下記の手順により作成し、輝度限定変換関数convertLuminance(r,g,b)と変換映像Aを出力する。
まず、RGBカラーモデルとYCbCrカラーモデルの間の変換関数を
y=RGBtoY(r,g,b)
cb=RGBtoCb(r,g,b)
cr=RGBtoCr(r,g,b)
(r,g,b)=YCbCrtoRGB(y,cb,cr)
とする。
このとき、輝度限定変換関数convertLuminance(r,g,b)を
Figure 0004838224
と定義する。
輝度限定変換関数作成部14は前記輝度限定変換関数convertLuminance(r,g,b)を用いて静止画像の全てのピクセルに色変換を施して変換画像Aを作成し、輝度限定変換関数convertLuminance(r,g,b)と変換画像Aを出力する。
RGB調整関数作成部15は変換画像Aと領域情報部と目標RGB分布情報が入力され、RGB調整関数adjustRGB(r,g,b)を作成し、出力する。
まず、RGB調整関数作成部15は、変換画像Aにおける制御値数列を制御値数列算出関数controlSeqを用いて算出し、算出した制御値数列と目標値数列と色変換関数convertを用いてR調整関数adjustR(r,g,b)、G調整関数adjustG(r,g,b)、B調整関数adjustB(r,g,b)を作成する。
ここで変換画像Aに含まれるピクセルの集合をPa、R色成分をRED、G色成分をGREEN、B色成分をBLUE、目標RGB分布情報を{dkk=1,2,...,nとし、dkに対応するR目標値をtR,k、G目標値をtG,k、B目標値をtB,kとして、
R調整関数を
adjustR(x)=convert(controlSeq(Pa,RED,{dk}k=1,2,...,n),{tR,k}k=1,2,...,n,x)
G調整関数を
adjustG(x)=convert(controlSeq(Pa,GREEN,{dk}k=1,2,...,n),{tG,k}k=1,2,...,n,x)
B調整関数を
adjustR(x)=convert(controlSeq(Pa,BLUE,{dk}k=1,2,...,n),{tB,k}k=1,2,...,n,x)
と定義する。
さらにRGB調整関数adjustRGB(r,g,b)を
adjustRGB(r,g,b)=(adjustR(r),adjustG(g),adjustB(b))
と定義する。
RGB調整関数作成部15はここで定義されたRGB調整関数adjustRGB(r,g,b)を出力する。
変換関数合成部16は、輝度限定変換関数作成部14、RGB調整関数作成部15がそれぞれ作成した変換関数を合成する。輝度限定変換関数をconvertLuminance(r,g,b)、RGB調整関数をconvertRGBk(r,g,b)とすると、合成後の変換関数convertAll(r,g,b)を
convertALL(r,g,b)=adjustRGB(convertLuminance(r,g,b))
と定義する。
変換LUT作成部17は合成後の変換関数を入力として色変換LUTを出力する。具体的には、値として取り得る全てのRGBデータに対して、各RGBデータに合成後の変換関数を適用した変換RGBデータが対応する図12に示すようなLUTを作成し、変換LUT記憶部23に記憶させる。
映像変換部18は、入力映像と色変換LUTを入力として変換映像を出力する。具体的には、入力映像の各フレームの各ピクセルについて色変換LUTを参照して色変換した変換後のフレームを作成し、作成した変換フレームを作成し、作成した変換フレームを順次出力することで最終的な変換映像を出力する。
以上のようにして、明るさと色味を順番に変換することが可能となり、明るさの大幅な変換が行われることによる色味の変化を抑えることが可能となる。これにより、背景など変換の対象となっていない領域の色味の必要以上の変化を抑えることができ、自然な色変換が可能となる。
本発明の実施の形態に係る全体構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係る領域分割部の構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係る分割処理の一例を示す。 本実施の形態に係るRGB分布情報の例を示す。 本実施の形態に係る確率密度関数の例を示す。 本実施の形態に係る累積分布関数の例を示す。 本実施の形態に係る累積割合値Aに対応する制御値Cを示す。 本実施の形態に係る各分布レコードに対応して、ある色成分における制御値の算出例を示す。 本実施の形態に係る静止画像の輝度ヒストグラムの例を示す。 本実施の形態に係る輝度値の変換を行った後のヒストグラムの例を示す。 本実施の形態に係る各目標分布レコードdkに対してR制御値cR,k,G制御値cG,k,B制御値cB,kを求めた例を示す。 本実施の形態に係るLUTの作成例を示す。 従来技術を説明するための説明図を示す。
符号の説明
1…中央処理制御装置
2…入力装置
3…記憶装置
10…フレーム抽出部
11…領域分割部
12…RGB変換関数作成部
13…目標RGB分布作成部
14…輝度限定変換関数作成部
15…RGB調整関数作成部
16…変換関数合成部
17…変換LUT作成部
18…映像変換部
19…映像信号入力部
20…シャッター入力部
21…目標分布選択部
22…RGB分布記憶部
23…変換LUT記憶部

Claims (3)

  1. 入力映像を複数の領域に分割するための領域分割部と、
    前記領域毎のR成分とG成分とB成分についてそれぞれのヒストグラムを作成するための入力ヒストグラム作成部と、
    前記R成分と前記G成分と前記B成分および前記領域のそれぞれの前記ヒストグラムに対して目標とする分布範囲を指定するための目標範囲指定部と、
    前記ヒストグラムを前記分布範囲に分布させる色変換関数を作成するための色変換関数作成部と、
    前記色変換関数による輝度の変換のみを行う輝度限定変換関数を作成するための輝度限定変換関数作成部と、
    前記入力映像に前記輝度限定変換関数が適用された後のR成分とG成分とB成分のヒストグラムからなる輝度限定ヒストグラムを作成するための輝度限定変換ヒストグラム作成部と、
    前記輝度限定変換ヒストグラムを前記色変換関数作成部で目標とした前記分布範囲と同一の分布範囲に分布させる色調整関数を作成するための色調整関数作成部と、
    前記輝度限定変換関数と前記色調整関数を前記入力映像に適用して変換映像を作成するための変換映像作成部と、
    を備えることを特徴とする諧調変換装置。
  2. 領域分割部において入力映像を複数の領域に分割するステップと、
    入力ヒストグラム作成部において前記領域毎のR成分とG成分とB成分についてそれぞれのヒストグラムを作成するステップと、
    目標範囲指定部において前記R成分と前記G成分と前記B成分および前記領域のそれぞれの前記ヒストグラムに対して目標とする分布範囲を指定するステップと、
    色変換関数作成部において前記ヒストグラムを前記分布範囲に分布させる色変換関数を作成するステップと、
    輝度限定変換関数作成部において前記色変換関数による輝度の変換のみを行う輝度限定変換関数を作成するステップと、
    輝度限定変換ヒストグラム作成部において前記入力映像に前記輝度限定変換関数が適用された後のR成分とG成分とB成分のヒストグラムからなる輝度限定ヒストグラムを作成するステップと、
    色調整関数作成部において前記輝度限定変換ヒストグラムを前記色変換関数作成部で目標とした前記分布範囲と同一の分布範囲に分布させる色調整関数を作成するステップと、
    変換映像作成部において前記輝度限定変換関数と前記色調整関数を前記入力映像に適用して変換映像を作成するステップと、
    を有することを特徴とする諧調変換方法。
  3. 領域分割部において入力映像を複数の領域に分割するステップと、
    入力ヒストグラム作成部において前記領域毎のR成分とG成分とB成分についてそれぞれのヒストグラムを作成するステップと、
    目標範囲指定部において前記R成分と前記G成分と前記B成分および前記領域のそれぞれの前記ヒストグラムに対して目標とする分布範囲を指定するステップと、
    色変換関数作成部において前記ヒストグラムを前記分布範囲に分布させる色変換関数を作成するステップと、
    輝度限定変換関数作成部において前記色変換関数による輝度の変換のみを行う輝度限定変換関数を作成するステップと、
    輝度限定変換ヒストグラム作成部において前記入力映像に前記輝度限定変換関数が適用された後のR成分とG成分とB成分のヒストグラムからなる輝度限定ヒストグラムを作成するステップと、
    色調整関数作成部において前記輝度限定変換ヒストグラムを前記色変換関数作成部で目標とした前記分布範囲と同一の分布範囲に分布させる色調整関数を作成するステップと、
    変換映像作成部において前記輝度限定変換関数と前記色調整関数を前記入力映像に適用して変換映像を作成するステップと、してコンピュータにインストールして実行可能なことを特徴とする諧調変換プログラム。
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