JP4834667B2 - 検証データを生成する方法 - Google Patents

Description

本発明は、データストリームに対する権限レベルを検証する検証データを生成する方法に関する。

本発明は、データストリームに対する権限レベルを検証する検証データを生成する回路にも関する。

本発明は、更に、コンピュータがこのような方法を実行することを可能にするコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータプログラムに関する。

本発明は、更に、このようなコンピュータプログラムを記憶する記録担体に関する。

更に、本発明は、このような方法を実行するようにプログラムされたコンピュータに関する。

このような方法の一実施例は、記録可能媒体用コンテンツ保護（Content Protection for Recordable Media）の頭字語であるＣＰＲＭの名前により既知である（詳しくはhttp://www.theregister.co.uk/2001/01/10/everthing_you_ever_wanted/）。ＣＰＲＭは、"コピーワンス"と称されるオーディオビジュアルコンテンツの記録を保護するためにＤＶＤ−ＲＡＭ及びＤＶＤ−ＲＷにおけるＤＶＤビデオ記録（ＤＶＤ−ＶＲ）フォーマットと組み合わせて使用される。

ブロードバンド家庭用インターネット接続の出現並びにデジタル記憶可能性、複製及び配信の豊富さにより、コンテンツプロバイダは、オーディオビジュアルコンテンツの更なる配信を防ぐ方法を求めている。ＣＰＲＭは、基本的には、３つの保護レベル、即ち、複製自由（copy freely）、複製不可（do not copy）、及びアサートされていない複製制限（copy restrictions not asserted）を提供する。後で紹介される後者のオプションは、コンテンツが自由に複製されることができるが、インターネット上で再配信されることができないようにすることを可能にする。この場合、いわゆる放送フラグは、再配信が禁止されることを示す。

例えば映画を表すオーディオビジュアルデータのストリームは、ＶＯＢＵ（ビデオオブジェクトユニット）のシーケンスとして記録され、前記ＶＯＢＵの各々は、ＲＤＩ（リアルタイムデータ情報）パック、並びに後に続くオーディオパック、ビデオパック及びサブピクチャパックの混合を含む。全てのパックは２０４８バイトのサイズを持ち、ＶＯＢＵは最大１秒のオーディオビジュアルデータを含む。ＲＤＩパックは決して暗号化されない。他の全てのパックのバイト１２８からバイト２０４７は暗号化される。ＲＤＩパックのバイト６８において、ビット７及び６はＣＧＭＳ（複製世代管理システム、Copy Generation Management System）データを有し、ビット２はＥＰＮ（暗号化プラス・ノンアサーション、Encryption Plus Non-assertion）データを有する。一緒に、これらのデータは、オーディオビジュアルデータのストリームの複製に対するユーザに対する権限レベルを示し、この情報は表１に与えられる。

ＣＧＭＳが１１に設定され、ＥＰＮが０に設定される場合、ＤＣＩ＿ＣＣＩ（表示制御情報／複製制御情報、Display Control Information/Copy Control Information）検証データが正しいと検証されることができないので、ハッカーは、コンテンツを複製可能にするために単純にＥＰＮフラグを１に切り替えることができないことに注意する。

前記検証データは、
ＲＤＩパック、バイト６１ないし６８における６４ビットＤＣＩ＿ＣＣＩフィールド
ディスクのタイトルキー（Title Key）
ＲＤＩパックの後に続くパックのタイトルキー変換データ（このパックのバイト８５ないし９１）
ＲＤＩパック内のＡＰＳＴＢ（アナログ保護システム・トリガ・ビット；ＲＤＩパックのバイト６８のビット５及び４）
の暗号化関数である。

本発明は、ＣＰＲＭのセキュリティ対策が完全ではないという認識に依存する。ハッカーは、以下の手順、即ち、
ＣＰＲＭを使用して空ディスク上に２つの保護された（暗号化された）記録を作り、１つは"これ以上複製しない（copy no more）"にし、２つ目の複製制限はアサートされない。
複製制限された記録における各ＲＤＩパックに対して、次のパック内の同一のタイトルキー変換データを持つ制限されない記録においてＲＤＩパックを探し、前記制限された記録からのＤＣＩ＿ＣＣＩ及び検証データバイトを制限されていない記録からのものにより置き換える。

このハックは機能する。なぜなら、
前記タイトルキーが、同じディスク上の全ての記録に対して同一であり、
同一のタイトルキー変換データが、両方の記録に存在することが有望であり、
８バイトのＤＣＩ＿ＣＣＩフィールドが、両方の記録に同一の情報を含むことが有望であるか、又はそうなるように操作されることができる。ほとんどのビットは固定である（前記８バイトのうち５バイトはレコーダフィーチャに依存する予備のステータスバイトである）。ＤＣＩビットは、特に同一のアスペクト比を持つソースが選択される場合には、再生に対して小さい影響力しか持たない、又は全く影響力を持たない。

本発明の目的は、オーディオビジュアルデータを保護する、より強固な方法を提供することである。

この目的を達成するために、本発明は、第１の態様において、データストリームに対する権限レベルを検証する検証データを生成する方法を提供し、前記権限レベルは、少なくとも第１の値及び第２の値に設定されることができ、前記検証データは、所定の位置における前記ストリームからのデータを使用して生成され、前記方法は、前記第１の値を持つ前記権限レベルの場合に、前記所定の位置におけるデータが、前記第２の値を持つ前記権限レベルの場合の前記所定の位置におけるデータと異なるように前記データストリームを構成するステップと、前記検証データを生成するステップとを有する。

このように、検証データを作成する入力データは、両方の権限レベルに対して異なり、検証データは、正確に検証されることができなくなるので、前記第１の権限レベル（例えば複製不可）を持つストリームから前記第２の権限レベル（アサートされていない複製制限）を持つストリームに複製されることができない。

第２の態様において、本発明は、データストリームに対する権限レベルを検証する検証データを生成する回路を提供し、前記権限レベルは、少なくとも第１の値及び第２の値に設定されることができ、前記検証データは、所定の位置における前記ストリームからのデータを使用して生成され、前記回路は、前記第１の値を持つ前記権限レベルの場合に、前記所定の位置におけるデータが、前記第２の値を持つ前記権限レベルの場合の前記所定の位置におけるデータと異なるように前記データストリームを構成し、前記検証データを生成する処理ユニットを有する。

第３の態様において、本発明は、コンピュータが前記第１の態様において提供されたような方法を実行することを可能にするコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータプログラムを提供する。

第４の態様において、本発明は、このようなコンピュータプログラムを記憶する記録担体を提供する。

第５の態様において、本発明は、前記第１の態様において提供されたような方法を実行するようにプログラムされたコンピュータを提供する。

本発明は、本発明の実施例の記載及び図面を用いて更に説明される。

図１は、本発明による装置の一実施例としてのビデオレコーダ１１０と、テレビ１５０と、制御デバイス１６０とを有する家庭用電子システム１００を示す。ビデオレコーダ１１０は、信号１７０により運搬されるオーディオビジュアルデータのストリーム及び前記オーディオビジュアルデータのストリームに関連付けられたインタラクティブアプリケーションを受信及び記録するように構成される。

このため、ビデオレコーダ１１０は、信号１７０を受信する受信器１２０と、デマルチプレクサ１２２と、ビデオプロセッサ１２４と、ビデオレコーダ１１０に含まれる構成要素を制御するマイクロプロセッサ１２６のような中央処理ユニットと、記憶デバイスとしてＤＶＤ記録ドライブ１２８と、プログラムコードメモリ１３０と、制御デバイス１６０からの信号を受信するユーザコマンド受信器１３２と、ビデオレコーダ１１０に含まれる構成要素を接続する中央バス１３４とを有する。

前記ビデオレコーダは、インターネット又はＬＡＮのようなネットワークに接続するネットワークインターフェースユニット１４０を更に有する。ネットワークインターフェースユニット１４０は、アナログモデム、ＩＳＤＮ、ＤＳＬ若しくはケーブルモデム又はＵＴＰ／イーサネット（登録商標）ネットワークインターフェースとして実施されることができる。

受信器１２０は、放送（オーディオ又はビデオ）チャネルに対して調整し、信号１７０から当該放送チャネルのデータを得るように構成される。信号１７０は、ケーブル、地上波、衛星、ブロードバンドネットワーク接続又はオーディオビジュアルデータを配信する他の方法のような既知の方法により受信されることができる。信号１７０は、他の家庭用電子装置の出力から得られることさえできる。受信器１２０は、オーディオビジュアルデータの少なくとも１つのストリームを運搬するベースバンド信号を出力する。

デマルチプレクサ１２２は、受信器１２０により出力されたベースバンド信号に含まれ得る他のデータからオーディオビジュアルデータを逆多重化するように構成される。

ビデオプロセッサ１２４は、デマルチプレクサ１２２から出力されたオーディオビジュアルデータを、テレビ１５０によりレンダリングされることができるような形にレンダリングするように構成される。前記出力は、ＳＥＣＡＭ及びＰＡＬのような様々なアナログ形式又はデジタル形式で提供されることができる。

プログラムコードメモリ１３０に記憶されたデータは、マイクロプロセッサ１２６が本発明による前記方法を実行することを可能にする。プログラムコードメモリ１３０は、フラッシュＥＥＰＲＯＭ、ＲＯＭ、光学ディスク又は他のタイプのデータ運搬媒体として実施されることができる。

前記記憶デバイスは、ハードディスクドライブとして実施されることもでき、テレビ１５０における将来の再生のために、又はネットワークインターフェースユニット１４０を介する更なる配布のために受信器１２０又はネットワークインターフェースユニット１４０のいずれかにより受信されるコンテンツを記憶するように適合される。前記コンテンツは、記憶の前に処理されることができる。

図２は、ＤＶＤ記録ドライブ１２８をより詳細に示す。ＤＶＤ記録ドライブ１２８は、オーディオ符号化回路の一実施例としてのオーディオ圧縮回路２０２と、ビデオ符号化回路の一実施例としてのビデオ圧縮回路２０４と、マルチプレクサユニット２０６と、暗号化ユニット２０８と、チャネルコーディングユニット２１０と、レーザダイオード及び前記レーザダイオードから放射されたレーザビームを変調する変調器を有するレーザユニット２１２と、レーザユニット２１２を移動するサーボモータ２１４と、光学ディスク２５０を回転するためにスピンドル２１８を回転するスピンドルモータ２１６と、ＤＶＤ記録ドライブ１２８の全ての要素を制御するマイクロコントローラ２２０とを有する。

ビデオレコーダ１１０のユーザがテレビ番組又は他のオーディオビジュアルデータを光学ディスク２５０、本実施例においてはＤＶＤ−ＲＷに記憶したい場合、前記ユーザは、制御デバイス１５０上の記録ボタン１６１を押す。もちろん、当業者は、前記オーディオビジュアルコンテンツがＤＶＤ＋ＲＷディスク又は他のライトワンス若しくはリライタブル光学ディスクに記憶されることもできることを理解する。前記ユーザが記録ボタン１６１を押した場合、入ってくるデータが光学ディスク２５０に記録される。前記入ってくるデータは、ネットワークインターフェースユニット１４０又は受信器１２０を用いて受信されることができる。他の実施例において、光学ディスク２５０に記憶されるべきデータは、ハードディスクのようなビデオレコーダ１１０に含まれる他の記憶デバイス（図示されない）により取り出される。

前記コンテンツを光学ディスク２５０に記録するために、本発明による前記方法の一実施例としてフローチャート３００を用いて図３に描かれたプロセスが実行される。フローチャート３００により描かれた前記プロセスは、本発明の提示された実施例を説明するのに最も重要な処理ステップのみを示す。当業者が容易に理解するように、オーディオビジュアルコンテンツを有するストリームの受信及びその後の記録は、はるかに多くのステップを有する。これらのステップが当業者により既知である文献に見つけられることができるので、これらのステップは、フローチャート３００において省略されている。それにもかかわらず、このようなステップが参照されるが、単純性のために省略されている。当業者は、全てのステップがフローチャート３００に描かれている順序で実行されなければならないわけではなく、異なる順序で実行されることもできることを理解するだろう。

表２は、フローチャート３００内のブロックと組になるテキストを提供する。

前記プロセスは、処理開始ステップ３０２において記録コマンドを受信することにより開始される。ステップ３０４において、記録されるべきストリームが取得される。前述のように、この取得は、受信器１２０、ネットワークインターフェースユニット１４０を用いて、又は両方を用いて行われる。

この後に、前記取得されたストリームは、処理ステップ３０６において記録用にフォーマットされる。これに対する最も重要なサブステップは、オーディオ圧縮回路２２０及びビデオ圧縮回路２０４によるオーディオ及びビデオデータの圧縮、並びにマルチプレクサユニット２０６による前記圧縮されたオーディオデータ及びビデオデータの多重化である。当業者が理解するように、前記ストリームを記録用に拡張的にフォーマットすることは、常に必要ではない。前記データがＭＰＥＧプログラムストリームとして記憶されるべきであり、前記取得されたデータが既にＭＰＥＧプログラムストリームとしてフォーマットされている場合、前記データは既に圧縮及び多重化された形式であるので、ほとんどこのフォーマットは冗長な実行である。しかしながら、当業者は、このようなオーディオビジュアルデータのストリームを光学ディスク２５０に記録するために、それにもかかわらず追加のフォーマットが必要であることも知っている。これの例は、ナビゲーション目的の追加のデータパック（navpack）及びリアルタイムデータ管理に対する追加のデータパック（ＲＤＩパック）の挿入である。

マルチプレクサ２０６の出力は、２０４８バイトのデータパックのストリームである。これらのパックは、オーディオデータ、ビデオデータ、補助データ（navpack、ＲＤＩパック）又はカスタムデータ（追加のオーディオデータ等）のいずれかを運搬する。前記パックは、前記パックを識別するパックヘッダと、前記パックにより運搬されるペイロードとを有し、前記パックは前記ペイロード、即ち前記ストリームの実際のデータを運搬する。

ますます多くの放送マテリアル、特にデジタル放送コンテンツに、複製制御データが埋め込まれている。この複製制御データは、ユーザが前記記録されたデータを再記録及び／又は再配信することをどの程度まで許可されているかというユーザ／視聴者の特権を示す複製制御レベルを表す。このデータは、前記記録されたストリームに対して何が行われることが許可されているかを決定するので、前記記録されたストリームにおいて同様に設定されなければならない。決定ステップ３０８において、前記ストリームの複製制御レベルは、記録されるべきデータストリームにおいて設定される。この実施例において、このデータは、ＲＤＩパックにおいて、バイト６８のビット２（暗号化プラス・ノンアサーション・フラグ）、６及び７（複製世代管理システムフラグ）に記憶される。

この後に、前記プロセスは、著作権制御データの値に依存して分岐する。前記記録されるべきストリームにおける前記コンテンツが媒体とは独立に自由に複製されることができる場合、前記プロセスは、直接的に処理ステップ３１８に分岐し、前記フォーマットされたデータが光学ディスク２５０に記録される。処理ステップ３１８において、前記記録されるべきデータは、エラー回復可能性及び同期を高めるチャネルコーディングユニット２１０により符号化される。チャネルコーディングユニット２１０の出力信号は、レーザユニット２１２にフィードされ、光学ディスク２５０に前記データを書き込む。書き込み位置の配置は、サーボモータ２１４（前記ディスクの中心からの距離）及びスピンドルモータ２１６により制御される。

前記ストリームの記録は、前記ディスクがいっぱいになるか、前記ユーザが制御デバイス１６０の停止ボタン１６２を押すか、又は特定の終了時間（絶対的又は開始時間に対して相対的）が到達された場合に、自動的に、ターミネータ３２０において終了される。

前記受信されたコンテンツが光学ディスク２５０に一度記録されるともはや複製されることが許可されない、‐権限レベルが'複製不可'である‐場合、前記プロセスは、処理ステップ３１６に分岐し、前記データが暗号化される。好適な実施例において、データパックの初めの１２８バイトは、前記データパックの識別を高めるために暗号化されない。この後に、前記暗号化されたデータは、処理ステップ３１８において記録され、前記プロセスは、既に記載されたように続行する。

前記記録されたコンテンツが複製されることが許可されないが、この複製制限がアサートされていない場合、前記プロセスは、決定ステップ３１０において処理ステップ３１２に分岐する。基本的に、この権限又は複製制御レベルは、ユーザが前記データを他の光学ディスクに複製することを許可されるが、同じユーザが前記データを例えばインターネット上で更に再配信することを許可しないことを意味する。

最後のオプションが起こることを防ぐために、前記データは、いずれにしろ暗号化されるが、権限データは異なって設定される。単純に前記権限データを変更することによるハッキングを防ぐために、権限レベル'アサートされていない複製制御制限'は、特定の検証データも検証される場合にのみ有効である。

記載の導入部で既に述べられたように、前記権限レベルを'複製不可'から'アサートされていない複製制御制限'に変更することが望ましく、これは導入部で述べたようにあまり難しくはない。したがって、本発明のこの実施例によると、前記検証データを生成するのに使用される少なくとも一部のデータは、処理ステップ３１２において変更される。

ＣＰＲＭを持つＤＶＤ−ＶＲビデオ記録フォーマットに対して、前記検証データは、複製制御情報が記憶されている前記ＲＤＩパック内の表示制御情報及び複製制御情報、前記タイトルキー（ディスク全体に対して同じである）、タイトルキー変換データ、実際には前記ＲＤＩパックの後に続くパックのバイト８４ないし９１、並びに前記ＲＤＩパック内のアナログ保護システム・トリガ・ビットの暗号化関数である。前記検証データは、前記ＲＤＩパックのバイト２０４０ないし２０４７に記憶される。

この実施例において、前記検証データを生成するのに使用される前記データのほとんどは他の制限により既に規定されているので、前記検証データを生成するプロセスに対する入力データを変更する唯一の可能なやり方は、前記タイトルキー変換データを変更することである。最も重要なのは、前記タイトルキー変換データが、権限'アサートされていない複製制御制限'を持つストリームと比較して権限レベル'これ以上複製しない'を持つストリームにおいて異なることである。本発明は、前記データを変更する又はこれを保証するように前記データストリームを（再）構成する様々な実施例を提供する。

第１の実施例において、前記ＲＤＩパックの後に続く第１のパックがオーディオデータを有するパックであることが確認される。使用されるオーディオコーディング方法に依存して、オーディオパックは、通常は幾らか短いヘッダ、及び後に続く実際の符号化されたオーディオデータを有し、バイト位置８４ないし９１におけるランダムなデータを保証する。これは、２つのやり方で実施されることができる。前記権限レベルとは独立に、ＲＤＩパックの後には常にオーディオパックが続く。これは、前記権限レベルと独立であるので容易に実施され、オーディオのランダム特性のため動作する。第２のやり方は、オーディオパックが前記ＲＤＩパックの直後に付けられるか否かが前記権限レベルに依存することである。

次の実施例において、ＲＤＩパックの後に続くパックのバイト８４ないし９１がランダムなデータを有することが確認される。前記パックの後のＭＰＥＧ−２ビデオデータ及びこのパック内のパケットヘッダは、通常は、シーケンスヘッダ、シーケンス拡張、シーケンス表示拡張、ＧｏＰヘッダ（ライン２１データを持つ又はＮＴＳＣの場合に持たない）及びピクチャヘッダで開始する。ビデオデータパックにスタッフィング（stuffing）を挿入することが許可される。前記シーケンスヘッダの前のスタッフィングが可能であるが、これはわずか数十の変更を生成する。より良いオプションは、'sequence_display_extension()'に対するデータの直後にユーザデータを挿入することによりバイト位置８４ないし９１にランダムなデータを記憶することである。前記シーケンスヘッダが（ＤＣＴ圧縮に対して、ビデオエンコーダ２０４により設定された）量子化器マトリクスを含む場合、前記タイトルキー変換データは、前記量子化器マトリクスデータの一部であり、リアルタイムエンコーダにおいて各シーケンスに対して通常は同じである。この場合、ランダムなデータを挿入する可能性が存在しない。したがって、ビデオデータを有するパックに対する一般的な解決法は利用可能ではない。

第３の実施例において、ユーザ定義のパックが、各ＲＤＩパックの後に挿入される。ユーザ定義のパックは、ＤＶＤ−ＶＲ規格により現在は許可されていないが、前記規格の修正において単純に規定されることができる。ユーザ定義のパックは、単純に、パックヘッダ、個人のstream_2パケットに対するパケットヘッダ、ユーザ定義のストリームを示すsub_stream_idを含む。デコーダは、このようなストリームを単純に無視する。前記ユーザ定義のストリームに対して、位置８４ないし９１においてランダムな番号又は一意的な番号を含むことが必要とされる。

他の実施例において、ＭＰＥＧ開始コード、例えばシーケンスヘッダ開始コードに対する位置は、前記権限レベルに依存してシフトされる。ＭＰＥＧ−２ビデオ規格は、シーケンスヘッダコード（0x000001B3）の前にスタッフィングバイトの挿入を許可している。このように、ストリームヘッダは、スタッフィングの量に依存して、タイトルキー変換データ位置に対して一意的な値が保証されるような位置にシフトされることができる。これは、特に、一意的な開始コードの１つがタイトルキー変換データバイト内に配置されるようなスタッフィングが行われる場合である。

更に他の実施例において、前記ＲＤＩパックの後には前の実施例のようにスタッフィングを有するユーザ定義のパックが続く。

記載された５つの実施例を組み合わせることにより様々な他の実施例が当業者に利用可能である。

当業者が既に理解しているように、本発明の他の実施例が実施されることが可能であり、前記ＲＤＩパックの直後のパックのデータではなく、前記ＲＤＩパックの後に続く、又は前記ＲＤＩパックの前の他のパック内のデータが、前記検証データを作成するのに使用される。

前記検証データは生成された後に、前記ＲＤＩパックの最後部に追加される。この後に、前記データストリームは、処理ステップ３１６において暗号化され、前記プロセスは、既に記載されたように続行する。

前記権限レベルが"アサートされていない複製制御制限"である場合に、前記ストリームが（再）構成される（随意に、前記タイトルキー変換データの変更を含む）ことが上で提案されているが、本発明は、逆に、前記権限レベルが"これ以上複製しない"である場合に同様に前記ストリームを（再）構成し、前記権限レベルが"アサートされていない複製制御制限"である場合に前記ストリームがそのままであるように実施されることができると理解される。最も重要なのは、前記タイトルキー変換データが両方の権限レベルに対して異なることである。

前記方法は、図４に示されるようにパーソナルコンピュータ４００のような汎用コンピュータ上で実行されることもできる。図４は、本発明による前記方法を実行するようにパーソナルコンピュータ４００をプログラムするデータを有するデータキャリア４１０を示す。このため、データキャリア４１０は、パーソナルコンピュータ４００に含まれるディスクドライブ４０２に挿入される。ディスクドライブ４０２は、データキャリア４１０からデータを取り出し、前記データをマイクロプロセッサ４０４に転送し、マイクロプロセッサ４０４をプログラムする。プログラムされたマイクロプロセッサ４０４は、データをディスクドライブ４０８内の光学ディスクに記憶する場合に本発明による前記方法を実行するようにメディアプロセッサ４０６を制御する。

"有する"が他の要素又はステップを除外せず、"１つの"が複数を除外せず、単一のプロセッサ又は他のユニットが請求項に記載された複数の手段の機能を満たし得ると理解されたい。一部の要素が１つの機能を実行するものと記載されているが、本発明は、本発明による前記方法を実施するために複数の機能を実行する要素を用いて実施されることもできる。逆に、本発明の一実施例が１つの機能を実行する複数の要素として記載されている場合、本発明は、当該機能を実行する１つの要素を用いて実施されることもできる。また、請求項内の参照符号は、範囲を限定するように解釈されるべきでない。

要約すると、本発明は以下のことに関する。ＤＶＤ−ＲＷディスクに記憶されたコンテンツの配布を防ぐために、ＣＰＲＭが提供される。しかしながら、これは、完全なシステムを提供していない。本発明は、検証データに対する入力、したがって検証データが異なる権限レベルに対して異なるような記録されるべきストリームを構成することを提案する。本発明を実施する様々な実施例が開示され、記録されるべきデータパックの再構成及び／又はデータパケット内のデータの変更を有する。

本発明による装置の一実施例を示す。 本発明による記憶デバイスの一実施例を示す。 本発明による方法の一実施例を描くフローチャートを示す。 本発明によるデータキャリアの一実施例及び本発明によるプログラムされたコンピュータの一実施例を示す。

Claims (19)

1. データストリームを処理する装置において、
   前記データストリームに対して何が行われることが許可されているかを決定する権限レベルが、少なくとも第１の値及び第２の値から選択された１つの値に設定されることができ、前記第１の値および前記第２の値は、互いに異なる制限状態を示す値であり、
   当該装置が、
   前記第１の値を持つ前記権限レベルの場合に、前記データストリーム中の所定の位置におけるデータが、前記第２の値を持つ前記権限レベルの場合の前記所定の位置におけるデータと異なるものとなるように、前記データストリームを構成し、前記所定の位置におけるデータを使用して、前記権限レベルを検証する検証データを生成し、前記検証データを、前記データストリームに対する処理の制限または許可に利用するために、前記データストリーム内に埋め込む、処理ユニットを有する装置。
2. 前記データストリームを構成する処理が、前記権限レベルが前記第１の値を持つ場合および前記第２の値を持つ場合のいずれか一方のみにおいて、前記データストリーム内の所定の位置における元のデータを変更する処理を含む、請求項１に記載の装置。
3. 前記元のデータを変更する処理が、前記元のデータを新しく生成されたデータにより置き換える処理である、請求項２に記載の装置。
4. 前記新しく生成されたデータがランダムに生成される、請求項３に記載の装置。
5. 前記元のデータを変更する処理が、前記元のデータの前にデータを挿入し、したがって前記データストリーム内の前記元のデータの位置をシフトする処理を含む、請求項２に記載の装置。
6. 前記データストリームがデータパックを有し、前記所定の位置が所定のデータパック内の所定の位置である、請求項１ないし５のいずれか一項に記載の装置。
7. 前記検証データを前記データストリーム内に埋め込む処理において、前記検証データがデータパックに含まれ、
   前記所定のデータパックが、前記検証データを有するデータパックにより先行されるデータパックである、請求項６に記載の装置。
8. 前記所定のデータパックが、元のデータストリームに含まれないデータパックである、請求項６に記載の装置。
9. 前記データストリームがＤＶＤビデオ記録フォーマットを持ち、前記検証データがＲＤＩパックに記憶され、前記所定の位置が前記ＲＤＩパックの後に続くユーザ定義のパックである、請求項８に記載の装置。
10. 前記データストリームがオーディオ及びビデオデータを有する、請求項１ないし９のいずれか一項に記載の装置。
11. ａ）前記処理ユニットによる処理後の前記データストリームが、
    ｉ）オーディオデータを有する第１のタイプのデータパックと、
    ｉｉ）ビデオデータを有する第２のタイプのデータパックと、
    ｉｉｉ）前記検証データを有する第３のタイプのデータパックと、
    を有し、
    ｂ）前記所定の位置が、所定のデータパック内の所定の位置であり、
    ｃ）前記データストリームを構成する処理が、前記第３のタイプのデータパックの後に続くデータパックが前記第１のタイプのデータパックであるようなデータストリームを構成する処理を含む、
    請求項１０に記載の装置。
12. 前記データストリームがＭＰＥＧ−２データストリームである、請求項１ないし１１のいずれか一項に記載の装置。
13. 前記検証データが埋め込まれた前記データストリームを、データキャリアに記憶する手段をさらに有する、請求項１ないし１２のいずれか一項に記載の装置。
14. 前記データキャリアがＤＶＤディスクである、請求項１３に記載の装置。
15. 前記権限レベルが、前記データストリームの複製の制限または許可に関する権限レベルである、請求項１ないし１４のいずれか一項に記載の装置。
16. 前記第１の値が、前記データストリームが示すコンテンツを複製することが許可されないが、その複製制限がアサートされていないことを示す値、前記第２の値が、前記第１の値が示す状態とは異なる複製制限または許可状態を示す値である、請求項１５に記載の装置。
17. 前記第２の値が、前記データストリームが示すコンテンツが複製不可であることを示す値である、請求項１６に記載の装置。
18. 前記第２の値が、前記データストリームが示すコンテンツが複製自由であることを示す値である、請求項１６に記載の装置。
19. 前記権限レベルが、前記第１の値、前記第２の値、および第３の値から選択された１つの値に設定されることができ、前記第２の値が、前記データストリームが示すコンテンツが複製不可であることを示す値、前記第３の値が、前記データストリームが示すコンテンツが複製自由であることを示す値であり、
    前記データストリームを構成する処理が、前記第１の値を持つ前記権限レベルの場合に、前記データストリーム中の前記所定の位置におけるデータが、前記第２の値を持つ前記権限レベルの場合および前記第３の値を持つ前記権限レベルの場合の前記所定の位置におけるデータと異なるものとなるように、前記データストリームを構成する処理である、請求項１６に記載の装置。

Images