JP4833919B2 - 眼球運動計測によるゴルフ技量評価方法 - Google Patents

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Description

本発明は、プレーヤーのスイング乃至ストローク中の視線に基づいてゴルフ技量を評価する方法に関するものであり、特には、プレーヤーのスイング乃至ストローク中の眼球運動を、眼球運動測定装置を用いて測定し、その測定データに基づいてゴルフのショットに関する技量を評価することを可能にするゴルフ技量評価方法に関するものである。
これまでにもゴルフのスイングの技量(熟達度)を評価する方法には、後述したような幾つかの特許文献がある。それらは加速度センサー、床反力計、画像処理などを用いてプレーヤーのスイングを評価、分類している。しかしそのほとんどはフルショット(通常のショット)に係わるものであり、パッティングのように比較的詳細な動きに対する評価はなされていない。
一方で、ゴルフにおいて眼球運動の特性が熟達度により異なることは、様々なデータにより示されている。近年の研究においては、プロゴルファーなどの熟練ゴルファーはストローク前半にはボールの右(右利きの場合)に視線を置き、ストロークの後半にはボールの左(同前)に視線を置いており、一方で中級者は、ボールに視線を置いていることが報告されている。以上のことはゴルフの技量(スイングの技量ではないことに注意)を判別、評価するに当たって、眼球運動に基づくパラメーターを使用することの妥当性が非常に高いことを示している。また、特開2004−321621号に開示されている「戸惑いの検出」からも分かるように、眼球運動測定の特性としては、生体情報の計測の中でもとりわけ被測定者への負担が少なく、実用性が高いうえ、パッティングなどにおいて重要である人間の内的状態(精神状態)の評価にもつながると考えられる。
一方、ゴルフにおける技量を示す尺度としてハンディキャップ制度(所謂ハンディ)がある。しかし、ハンディはショット、パットなどを含めたゴルフのスコアを基準に算定されており、個々のショットにおける技量を示す具体的な指標ではない。前述したように、通常のショットに関する評価は、「スイングの評価」という形で幾つかの特許文献が散見されるが、特にパッティングに関しては、技量の評価は主観的な方法に限定されている。平均パット数による尺度においても、トーナメントプロのような膨大な量による年間の統計を別にして、一般レベルのゴルファーでは状況(パッティング状況におけるその都度の距離、ラインなど)に依存するため、客観的とはいえない。
そのために引き起こされる問題としては、
1.プレーヤー本人が自分の技量を見極めることが出来ない、
2.ゴルフ指導において、指導を受けるプレーヤーの技量を見極めることが出来ず、適切な指導を行えるとは限らない、
などが挙げられる。
特開2005−312734号 特開2005−21329号 特開2006−87451号 特開2004−166790号 特開2005−110850号
本発明は前記の点に着目してなされたものであり、その課題は、ゴルフの技量を定量的に評価することを可能となるようにすることである。また、本発明の他の課題は、特にパッティングに関する、プレーヤーの技量を客観的かつ正確に把握することにより、プレーヤー自身が努力目標を正確に設定すること、及びプレーヤーに対して真に適切な指導を行なえるようにすることである。
前記の課題を解決するため、本発明は、スイング乃至ストローク中の視線に基づいてプレーヤーの技量を評価する方法について、スイング乃至ストローク中のプレーヤーの眼球運動を、眼球運動測定装置を用いて測定するとともに、測定により得られた眼球運動のデータを演算装置に出力し、上記測定により得られたデータに基づいて左右の視線の交点における開き度合いを示す輻輳角から成るパラメーターを作成し、上記輻輳角から成るパラメーターに関して技量評価条件を衡量し、当該プレーヤーの技量を評価するという手段を講じたものである。
本発明においてスイング乃至ストロークとは、パッティングについてはストロークと称する身体の動きが、パッティング以外ではスイングと称されるので、これらを区別する記載である。従来はパッティングに関する技量の評価がなされていないのに対し、本発明はパッティングについて技量を評価可能にしたことを特徴とするものであるが、それだけに止まらず、ゴルフのショット全般に関する技量を評価可能であるので、このことを明示したものである。また、本発明は、眼球運動計測により、そのプレーヤーにおけるショット別(フルショット、アプローチショット、パッティングなど)の技量を判別、評価することも可能となる。
本発明の基本的構成としては、スイング乃至ストローク中のプレーヤーの眼球運動を、眼球運動測定装置を用いて測定することを必要とする。眼球運動測定の特性として、生体情報の計測の中でもとりわけ被測定者への負担が少なく、実用性が高いことは既に説明したとおりであり、パッティングなどにおいて重要なプレーヤーの精神状態の評価においても有用である。眼球運動測定装置としては、一般的にアイカメラと通称され、また、アイトラッカーと称される機器を使用することができる。この種の機器には、何種かの測定方式があるが、本発明の場合には、眼球の運動の軌跡や停留位置、停留時間などを記録することができるものであれば使用可能である。
また、本発明は、スイング乃至ストローク中の視線に基づいてプレーヤーの技量を評価する方法として、スイング乃至ストローク中のプレーヤーの眼球運動を、眼球運動測定装置を用いて測定するとともに、測定により得られた眼球運動のデータと視野映像のデータをスーパーインポーズし、上記スーパーインポーズされた眼球運動のデータを演算装置に出力し、上記スーパーインポーズされたデータを、所定のシステムを通じて記憶手段に保存し、保存されたデータから、所定のシステムを通じて複数個の左右の視線の交点における開き度合いを示す輻輳角から成るパラメーターを算出し、算出された輻輳角から成るパラメーターに関して技量評価としての輻輳角が2.65度未満であるか2.65度以上であるかを衡量し、当該プレーヤーの技量を評価するという手段を講じることができる。
請求項1記載の発明によれば、眼球運動測定装置の測定データであれば、如何なるデータをどのようにでも制限なく使用してゴルフ技量を評価できることになり、例えば、視線の安定性を測定し、戸惑いの度合いを把握することも、請求項1記載の発明に該当する。これに対して、請求項2記載の発明は、スイング乃至ストローク中のプレーヤーの眼球運動を測定し、それを視野映像のデータとスーパーインポーズして使用することを特徴とする。このため請求項2記載の発明による場合には、ゴルフ技量評価の精密度を著しく高められるという利点を生じる。上記の眼球運動測定装置としては、野球帽型の小型、軽量の眼球運動測定装置(例えば、ナックイメージテクノロジー社製EMR−8Bなど)を用いることができる。測定された眼球運動データは、頭部に固定された視野カメラによる視野映像にスーパーインポーズされ、パーソナルコンピュータ(PC)に代表される演算装置に記録される。なお、上記の眼球運動測定装置を使用して本発明を実施する場合には、NTSC方式のビデオ映像データを使用することになる。
タイムカウント、アイマーク、停留点、瞳孔反応、輻輳等のテキストデータは、本発明に使用する所定のシステム(システム1)としてのデータプロセスユニット(例えば、ナックイメージテクノロジー社製EMR−dFactory)により演算装置に取り込まれる。上記の機材の特徴は、両眼計測時にパララックス誤差を補正し、どの距離に置いても視点とアイマークを一致させることが可能となっている点である。例を挙げれば、被験者の両眼を対象にサンプリングレート30Hzで眼球運動を測定することができる。
<時間フェーズ>
一般に、「スキルには異なる要求をするいろいろなフェーズがあり、フェーズごとに分析することは重要である」とされる。パッティングストロークはクラブヘッドの動く方向が180度切り替わる点や、ボールがヒットされ移動する点で、すべてのデータが共通の意味を提示しているわけではない。これまでの研究ではパッティングを、グリーンを読み、足の位置を決め、ターゲットに対する方向を調節し、ボールや目標に対する頭部やクラブの位置をきめる一つ目のフェーズと、ストローク中の二つ目のフェーズに分類することが多い。一方で、ゴルフのショットにおけるスイング動作はテイクバック(take away)、ダウンスイング前半(forward swing)、ダウンスイング後半(acceleration)、フォロースルー前半(early follow through)、フォロースルー後半(late follow through)に分けられている。これまで行われてきたスイング分析では、多くはこの分類に基づいている。そこで、本発明では動作の特徴から以下の五つの時間フェーズに区分けした。
フェーズ 1:プレショット(ストローク始動前における約165msの間)
フェーズ 2:バックスイング(クラブヘッドが目標方向と逆方向に移動している間)
フェーズ 3:ダウンスイング(クラブヘッドが目標方向と同方向に移動し、かつボールに接触する寸前までの間)
フェーズ 4:インパクト(クラブヘッドがボールに接触する瞬間)
フェーズ 5:フォロースルー(インパクト後の約330msの間)
部位カテゴリー
視線位置に該当する各部位カテゴリーは以下のように分類した。ただし、フェーズ5に関しては、ボールがすでにヒットされ、移動してしまっているために再分類した。
フェーズ1〜4、
1)パッティングライン(ボールとカップを結んだライン)上、
2)ボール上、
3)クラブヘッド、
4)瞬きおよびその他分類できない部位。
フェーズ5
1)インパクト時(フェーズ4)において視線が配置されていた位置のまま停留、
2)転がっているボールを追従、
3)転がっているボールを追うために視線を動かしている途中、
4)クラブヘッド、
5)瞬き、及びその他分類できない部位。
本発明に使用するパラメーターは、輻輳角の他に、
頭部の安定の指標となる頭部移動距離、
始動直後及びインパクト直前を除くスイング乃至ストローク中における視線移動の範囲である視線移動距離、
スイング初期乃至ストローク初期におけるボールの左右方向に対する視線の配置割合、
視角1度以上の視線移動を伴う視線移動の発生頻度、
インパクト後において、視線がインパクト時と同じ位置に保たれる時間を示すインパクト後の視線停留時間、
個のパラメーターの中から選ばれる少なくとも1個または2個以上から成る。

請求項3記載の発明においては、輻輳角を含む6個のパラメーターが必須不可欠の要素である。しかし、上記6個のパラメーターの中の、例えば輻輳角ただ1個だけを使用した場合でも、所期の目的を達成する結果が得られ、しかも目的の達成度合いは、従来の如何なるゴルフ技量評価方法による結果よりも優れている。従って、これら6個の中の、少なくとも1個のパラメーターを使用してゴルフ技量評価のすることは、本発明の要件を満たすことになる。
パラメーターとして、例えば上記の輻輳角に、頭部移動距離、視線移動距離、視線停留時間、視線移動の発生頻度及びインパクト後の視線停留時間、の中のどれか1個を追加することにより、その追加要素による差はあるものの、輻輳角単独使用の場合よりもゴルフ技量評価の精密度を向上することができ、6個全てのパラメーターを使用した場合に、本発明によるゴルフ技量評価の精密度を最高度に高めることができる。
6個のパラメーターそれぞれで定められた熟練者要件、中級者要件、初心者要件に夫々マッチングすることで、ゴルファーの技量を、例えば初心者1から初心者4、中級者1、2、熟練者と区分する。初心者や中級者においては数字の大きいカテゴリーが技量を高く熟練しているものとする。
次に上記6個のパラメーターの特徴とその意義について具体的に説明する。上記のパラメーターにおいて、輻輳角は熟達度による差の最も顕著に現れる要素であり、熟練者と、ある程度熟達した中級者の差を示すパラメーターとしても最も影響があると考えられ、本発明において重要な意味を持っている。このパラメーターは熟練者の判別にのみ適用し、実験結果に基づいて、輻輳角の最小値が2.65°未満の場合に熟練者要件とする。
頭部移動距離について、熟練者はストロークを通じて頭部の安定を達成できており、視覚運動制御の観点からもこのパラメーターは重要なものと考えられる。そこで実験結果に基づいて、後述する試行における頭部移動距離の平均値がフェーズ2において1°以下、フェーズ3では3°以下の場合に熟練者要件、フェーズ2において1°以下、フェーズ3では3°超の場合に中級者要件、フェーズ2において1°超、フェーズ3でも3°超の場合には初心者要件とする。
視線移動距離については、フェーズ2の始まりやインパクトの直前に初心者の視線移動が安定していないことを考慮に入れる必要がある。そこで実験結果に基づいて、フェーズ2開始後11フレームからフェーズ3終了前6フレームにおける視線移動距離が、3.5°から9°の場合を熟練者要件、0°から3.5°未満を中級者要件、9°超の場合を初心者要件とする。
ストローク初期の視線配置割合は、実験結果に基づいて、フェーズ1、フェーズ2における視線配置割合でライン上に60%以上の数値を示し、かつ、ボール上への視線配置が20%以下であった場合に熟練者要件とする。中級者要件は、典型例からボール上への視線配置が70%以上行われていた場合とする。また、ライン上に60%以上視線を配置させたもののボール上に20%を超える視線配置を行った試行についても同様に中級者要件として扱う。それ以外のパターンの場合に初心者要件とする。
視線移動の発生頻度に関しては、適用範囲をフェーズ2開始後11フレームからフェーズ3終了前6フレームとし、実験結果から、その視線移動の発生頻度が1回の場合に熟練者要件、0回もしくは2回の場合に中級者要件、3回以上の場合に初心者要件とする。
インパクト後の視線停留時間については、フェーズ5において、インパクト時と同じ視線位置のまま停留する時間を測定する。視線停留時間は、実験結果から100ms(3フレーム)以下の場合に熟練者要件、200msec(6フレーム)以上の場合を中級者要件とした。
本発明の方法は、前述のようにして得られた眼球運動データに関して、6個のパラメーター夫々で定められた熟練者要件、中級者要件、初心者要件に夫々マッチングするかどうかを判断し(衡量)、ゴルファーの技量を初心者1から初心者4、中級者1、2、熟練者と区分する。初心者や中級者においては数字の大きいカテゴリーが技量を高く熟練しているものとする。
<パラメーターの算出>
輻輳角
輻輳角などの眼球運動については、例えば前記のデータプロセスユニット(システム1としてのナックイメージテクノロジー社製、EMR−dFactory)によりデータを算出することができる。輻輳角は左右の視線の交点における角度を示す。輻輳角に関して平均値を算出する。
頭部移動距離
ゴルフにおける頭部運動には、前後左右の位置的な変化のほか、回旋運動による変化が加わる。よって、それらすべての変化を統合するべく、顔の向きとボールの関係に着目し、「ボールに対する頭部運動」を定義する。ストローク動作中であるフェーズ2とフェーズ3について、ストロークの開始時点の視野カメラ上のボール位置をその試行における基準点とし、NTSC方式における1フレームごとのボール位置の変位をボールに対する頭部運動とし、そのフェーズにおける平均値を算出し分析を行う。ボール位置の変位の算出には、本発明におけるもう一つの所定システム(システム2)として、例えば2次元/3次元ビデオ動作解析システム(ディケイエイチ社製、Frame−DiasII)を用いることができる。
視線移動距離
視線移動距離も前記のデータプロセスユニット(ナックイメージテクノロジー社製、EMR−dFactory)によりデータを算出することができる。本発明における視線移動距離は、1フレームにおける視線の移動角度を示す。パッティングストローク中の視線移動には画面上の上下方向の変位はほとんど見られず、左右方向の変位が特徴として現れていたため、視線移動の分類を「左方向」と「右方向」に分類している。
視線配置割合
視線配置割合の算出に当たり、フレームバイフレーム分析を用いて視線配置データを分類することが望ましい。これは、頭部に固定された視野カメラによる外部映像上に、眼球運動測定データとしてのアイマークがスーパーインポーズされたビデオ映像データ(NTSC方式)から、5つの時間フェーズに従い時系列的に区分し、部位カテゴリーに従い空間的に分類するものである。つまり、ビデオ1フレームごとに視線位置を分類していく方法である。この分析方法は、非常に多くの時間を消費し効率の悪いものではあるが、実際にデータの詳細を確認しながらゴルファーの動きに対応できる点や、時系列上でデータを処理できる点で最も有効な方法だといえるからである。これら視線配置データを集計し、各視対象カテゴリーに対する視線配置の割合を算出する。
視線移動発生頻度
前述の視線移動距離が1度以上のフレーム数をカウントする。
視線停留時間
前述の視線配置割合に関して、フェーズ5において「インパクトの視線位置のまま」をカウントする。
上記のように構成された本発明の適用に当たり、プレーヤーは、例えばキャップ型の眼球測定装置を頭部に着用し、3m程度のパッティングを行う。その際には通常のパッティングと同様にカップインという目標に向けタスクを遂行する。これにより、プレーヤーの眼球運動と視野映像がスーパーインポーズされた映像が演算装置(例えばパーソナルコンピューター、以下PC)に出力される。保存された画像(aviファイル)からはシステム1、システム2を通じて6個のパラメーターが算出される。本発明のフローチャートに従い6個のパラメーターに関して、要件をマッチングさせることにより、プレーヤーの該当するパッティングにおける技量が判定される。最終的には、10試行程度の試技を重ねることで、そのプレーヤーの技量が判別される。
具体的なスキル即ちゴルフ技量の判別方法に関しては、以下の手順で行う。
手順1
フェーズ2及びフェーズ3の視線配置割合から各技量の要件に分類する。これにより、初心者要件に当てはまる試行は「初心者1」に分類する。これは、視線移動パターンが確立できていないことを意味し、最も熟達度が低いと考えられる。
手順2
次に視線移動距離の試行における平均値から再び各技量の要件に分類する。先ほど熟練者要件に分類された試行では、全技量について分類が行われるが、中級者要件に分類された試行では、熟練者要件に分類されることはなく、熟練者と同様な振る舞いを行っていた場合においても中級者要件に分類される。このルールは第5のパラメーターであるインパクト後の視線停留時間まで適用される。視線移動距離のパラメーターにおいて初心者要件に該当する試行は「初心者2」と分類する。この技量は、視線移動のパターンは確立しているものの安定していないことが示される。
手順3
試行における視線移動の頻度に関しても、前述したルールにより分類を行う。その結果、視線移動の頻度パラメーターにおける初心者要件は「初心者3」「初心者3」に関しても「初心者2」と同様に、視線の移動は安定していないため熟練度が低いと考えられるが、「初心者3」のほうが移動の範囲が狭まることから熟練度は高いと考えられる。
手順4
頭部移動距離の試行ごとの平均値に関しても、前述したルールにより分類を行う。頭部移動距離における初心者要件は「初心者4」とする。「初心者4」は、眼球運動の振る舞いは中級者や熟練者に近いため初心者としては熟練度が高いものの、身体運動に関して頭部の安定を達成できていないことから中級者に分類されず、初心者に該当すると推測される。また、初心者はここまでにすべて含まれており、これ以降は中級者以上の技量に関する分類となる。
手順5
インパクト後の視線停留時間パラメーターにおいては、中級者要件に該当する試行を「中級者1」に分類する。これは、ストロークに関する視覚情報を受容できていない中級者に見られる特徴であるため、中級者の中では熟練度が低いと考えられるためである。
手順6
インパクト後にインパクト時と同じ視線位置のまま停留する時間が熟練者要件に該当しない試行と、該当していても輻輳角が2.7°以上であった試行に関しては「中級者2」に分類される。逆説的には、これまでのすべてのパラメーターが熟練者要件に該当した試行のみが「熟練者」に分類されることになる。
これにより、眼球運動データのみでゴルファーの技量を7段階に判別することが可能となった。技量判別に係わるフローチャートを図9に示す。
本発明は以上のように構成されかつ作用するものであるから、スイング乃至ストローク中のプレーヤーの眼球運動を、眼球運動測定装置を用いて測定し、得られたデータに基づいてパラメーターを作成し、技量評価条件を衡量し、当該ゴルファーの技量を判別することにより、当該プレーヤーのゴルフの技量を定量的に判別、評価することが可能となるという効果を奏する。また、本発明によれば、特にパッティングに関する、プレーヤーの技量を客観的かつ正確に把握することができる。また、本発明によれば、定量的かつ客観的な評価が得られるので、プレーヤー自身の努力目標を正確に設定し、或いは適切な指導に反映することができる。
以下図示の実施形態を参照しながら、本発明に係る眼球運動計測によるゴルフ技量評価方法について、より詳細に説明する。
<装置的構成など>
図1は、本発明の方法に使用するキャップ型眼球運動測定装置11の着用状態を示しており、12は対象となるプレーヤーが着用しているキャップ本体、13、14はストローク中のプレーヤーの眼球運動を測定するアイカメラのセンサーレンズであり、キャップ本体左右から両眼の斜め下方へ伸びたアームの先端に設けられている近赤外光線照射部15から眼球に向けて発射された赤外LEDを光源とする赤外光線のミラー16、17における反射光線を受光するもので、キャップ本体後部に取り付けられた中継ボックス18にコードにより接続されている。キャップ本体12のヒサシ下には、視野カメラ19が取り付けられており、これらは、上記中継ボックス18を経てコントローラーにコードにより接続されている。
図2は、キャップ型の眼球運動測定装置11を頭部に着用した眼球運動測定の様子を示している。20はゴルフボール、21は3m程度のパッティングを行うためのマットであり、その先端部分には、通常のパッティングの目標になるカップ22が設けられている。本発明において、キャップ型の眼球運動測定装置11は、演算装置(PC)に接続して使用されるが、コード23は無線方式の場合には省略される。なお、この説明全体を通じて、プレーヤーは右利きとしているので、左利きのプレーヤーの場合には、説明と左右を入れ替えて理解することができる。
図3は、前述した五つの時間フェーズを示す概念図であり、それらは、
フェーズ 1:プレショット(ストローク始動前における約165msの間)、
フェーズ 2:バックスイング(クラブヘッドが目標方向と逆方向に移動している間)、
フェーズ 3:ダウンスイング(クラブヘッドが目標方向と同方向に移動し、かつボールに接触する寸前までの間)、
フェーズ 4:インパクト(クラブヘッドがボールに接触する瞬間)、
フェーズ 5:フォロースルー(インパクト後の約330msの間)、
である。
図4は、フェーズ1〜4における視線位置に該当する各部位カテゴリーを示している。
フェーズ1〜4は、1)パッティングライン(ボールとカップを結んだライン)上、2)ボール上、3)クラブヘッド、4)瞬きおよびその他分類できない部位である。図4において、Hはクラブのヘッド、OLはライン上でカップと反対方向、HPはヒットポイント、Bはボール中心、TBはボール目標側、TLはライン上目標方向を示す。
また、フェーズ5に関する図5において、フェーズ5では、ボールがすでにヒットされ、移動してしまっているので、1)インパクト時(フェーズ4)において視線が配置されていた位置のまま停留、2)転がっているボールを追従、3)転がっているボールを追うために視線を動かしている途中、4)クラブヘッド、5)瞬き、及びその他分類できない部位となる。SIはインパクト時と同じ視線位置、Fはフィニッシュ予定位置、Wはボールを追う途中、RBは転がっているボールを示す。
図6に、本発明において使用する、パラメーターの中の輻輳角と視点の距離の概念を示す。輻輳角αは、視認対象物を見つめる両眼の視線が対象物上に作る角度であり、視点の距離と逆比例する。つまり、両眼から視認対象物までの距離が大きくなるほど輻輳角αは小さくなる。
図7に、視野カメラ16の映像に、ストローク中のプレーヤーの眼球運動をアイカメラ13、14で捕捉して得られたアイマークをスーパーインポーズしたデータ記録映像を示す。+は左目、○は推定される視線、□は右目の各位置をそれぞれ示すアイマークである。図中、右上の横線は視野角1度を示すが、使用した眼球運動測定装置であるナックイメージテクノロジー社製EMR−8Bの検出分解能はその10分の1である。なお、図7は熟練者によるストローク指導直後のフレームであり、視線位置がボール右にあることが分かる。
図8に、頭部変動範囲の算出方法の例を示す。図8の視野カメラの映像には、ボールとスーパーインポーズされている複数個のマークで示された視線位置が移っている。そこで、ボールの座標データを収集し、そのデータに対する複数個のマークの位置関係から頭部変動範囲を算出する。
<眼球運動計測によるゴルフ技量評価方法>
上記ストローク中のプレーヤーの眼球運動を、眼球運動測定装置11を用いて測定し、かつ、ストローク中のプレーヤーの視野映像を視野カメラ19により撮影するとともに、測定により得られたデータと視野映像のデータをスーパーインポーズし、上記スーパーインポーズされたデータを演算装置(PC)に出力した。
Figure 0004833919

上記スーパーインポーズされたデータを、システム1を通じて記憶手段に保存し、保存されたデータから、システム2を通じて輻輳角、頭部移動距離、視線移動距離、視線停留時間、視線移動の発生頻度及びインパクト後の視線停留時間、の6個のパラメーターを算出し、算出された6個のパラメーターに関して、図9に示す手順に従い、表1に示す技量要件を衡量した。
その結果を表2、表3及び表4に示す。
Figure 0004833919
Figure 0004833919
Figure 0004833919
さらに本発明を、初心者及び中級者の熟達過程における技量判別についても適用し、所期の成果を得ているので、その結果を表5及び表6に示す。
Figure 0004833919
Figure 0004833919
これらにより、本発明に係るゴルフ技量評価方法の著しく有効であることが理解される。 本発明では、さらに、技量判別法を用いて、計測された試行の判別を行ったので、その内容を次に説明する。
<本発明に係るゴルフ技量評価方法の検証>
判別にあたっては、試行ごとに前述の7つの技量に分類し、その試行が「初心者1」から「熟練者」までのいずれに該当するかを明らかにする。次に、「初心者1」を1点、「初心者2」を2点、「初心者3」を3点、「初心者4」を4点、「中級者1」を5点、「中級者2」を6点、「熟練者」を7点というように熟練度の低い方から順に得点を付け、10試行の平均値を算出し、その被験者の技量を決定する。これにより、同じような技量の比較に対しても、より詳細な判別が可能になる。10試行の平均値が1.0から5.0が初心者、5.1から6.0が中級者、6.1から7.0が熟練者に分類される。
技量別の被験者における判別の結果を図10に示す。プロフィールから分類した技量のグループ平均値は、初心者グループが3.44、中級者グループが5.63、熟練者グループが6.53となった。この結果により、この方法の妥当性が検証されたといえる。また、中級者ではハンディキャップ15の被験者における得点が低く算出され、熟練者では現役のツアープロが高く算出されるなど、詳細な技量の判別に関しても妥当性があると判断される。
ゴルファーの熟達過程を或る期間にわたり測定し、同様の手順をもって技量の判別を試みた。その結果を図11に示す。前述の結果と同様に、プロフィールに則した得点となっていることがわかる。さらに、実験時のスコアと比較すると、判別された技量にはスコアと負の相関があることが示される(初心者:r=−0.931、中級者:r=−0.816)。よって、本発明の方法によれば、スコア計測を行わなくとも、的確に被験者の技量を示すことが可能となると判断することができる。
本発明の方法は、眼球運動計測装置と演算装置(PC)のみで運用可能であり、ゴルフのパッティングのみならず、ショットに対してもパラメーターの値を変化させることで転用可能となることは、既に説明した事項から明らかである。よって、ゴルフクラブの選定や、指導時のインストラクションの設定などにおいて利用されることが期待される。また、本発明に係る眼球運動計測による技量の判別、評価方法はスポーツ全般の現場において即時の判別が可能であり、例えば、バスケットボールのフリースロー時など他のスポーツにも適用可能性がある。
本発明に係るゴルフ技量評価方法に使用するキャップ型眼球運動測定装置の着用状態を示すもので、Aは正面図、Bは側面図、Cは背面図である。 本発明の方法により眼球運動を測定している状態を示す側面図である。 同じくストローク中の五つの時間フェーズを示す正面図である。 同じくフェーズ1〜4における視線位置に該当する各部位カテゴリーを示す平面図である。 同じくフェーズ5における視線位置に該当する各部位カテゴリーを示す平面図である。 本発明における輻輳角と視点距離の概念を示す説明図である。 視野カメラの映像に眼球運動をアイカメラで捕捉して得られたアイマークをスーパーインポーズしたデータ記録映像の説明図である。 頭部変動範囲の算出方法の例を示す説明図である。 本発明の技量評価方法を行なう手順を示すフロー図である。 本発明の方法の有効性に対する検証結果を示す第1のグラフである。 本発明の方法の有効性に対する検証結果を示す第2のグラフである。
符号の説明
11 眼球運動測定装置
12 キャップ本体
13、14 アイカメラのセンサーレンズ
15 近赤外光線照射部
16、17 ミラー
18 中継ボックス
19 視野カメラ
20 ゴルフボール
21 マット
22 カップ
23 コード

Claims (3)

  1. スイング乃至ストローク中の視線に基づいてプレーヤーの技量を評価する方法であって、スイング乃至ストローク中のプレーヤーの眼球運動を、眼球運動測定装置を用いて測定するとともに、測定により得られた眼球運動のデータを演算装置に出力し、
    上記測定により得られたデータに基づいて左右の視線の交点における開き度合いを示す輻輳角から成るパラメーターを作成し、
    上記輻輳角から成るパラメーターに関して技量評価条件を衡量し、当該プレーヤーの技量を評価することを特徴とする眼球運動計測によるゴルフ技量評価方法。
  2. スイング乃至ストローク中の視線に基づいてプレーヤーの技量を評価する方法であって、スイング乃至ストローク中のプレーヤーの眼球運動を、眼球運動測定装置を用いて測定するとともに、測定により得られた眼球運動のデータと視野映像のデータをスーパーインポーズし、上記スーパーインポーズされた眼球運動のデータを演算装置に出力し、
    上記スーパーインポーズされたデータを、所定のシステムを通じて記憶手段に保存し、保存されたデータから、所定のシステムを通じて複数個の左右の視線の交点における開き度合いを示す輻輳角から成るパラメーターを算出し、算出された輻輳角から成るパラメーターに関して技量評価としての輻輳角が2.65度未満であるか2.65度以上であるかを衡量し、当該プレーヤーの技量を評価することを特徴とする眼球運動計測によるゴルフ技量評価方法。
  3. パラメーターは、輻輳角の他に
    頭部の安定の指標となる頭部移動距離、
    始動直後及びインパクト直前を除くスイング乃至ストローク中における視線移動の範囲である視線移動距離、
    スイング初期乃至ストローク初期におけるボールの左右方向に対する視線の配置割合、
    視角1度以上の視線移動を伴う視線移動の発生頻度、
    インパクト後において、視線がインパクト時と同じ位置に保たれる時間を示すインパクト後の視線停留時間、
    個のパラメーターの中から選ばれる少なくとも1個または2個以上から成る
    請求項2記載の眼球運動計測によるゴルフ技量評価方法。
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