JP4832365B2 - 音声再生装置 - Google Patents
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によって予測し、該予測した電源コンデンサの電圧V C が前記スピーカの印加電圧V L より低いとき、前記入力する音声信号の利得を低減させ、前記予測した電源コンデンサの電圧V C が前記スピーカの印加電圧V L より高いとき、前記入力する音声信号の利得を増大させ、
を満足させるようにすることを特徴とする。
請求項2にかかる発明の音声再生装置は、音声入力端子に入力する音声信号の利得を調整する利得調整部と、電源供給端子に並列接続された電源コンデンサと、前記利得調整部で利得調整された音声信号を入力して前記電源供給端子および前記電源コンデンサから供給される電圧を電源電圧として音声増幅するn個の音声増幅部と、該n個の音声増幅部で増幅された信号が個々に入力するn個のスピーカとを備える音声再生装置であって、前記利得調整部は、本装置の既知の最大電流値I IN と、前記電源コンデンサの容量Cと、k番目(k=1〜n)の前記音声増幅部の効率η k と、k番目の前記スピーカのインピーダンスR Lk と、k番目の前記スピーカに印加する電圧V Lk と、前回サンプリング時の前記電源コンデンサの電圧V C ’とから、サンプリング時間Δt経過後の今回サンプリング時の前記電源コンデンサに要求される電圧V C を
によって予測し、前記n個のスピーカの内、前記予測した電源コンデンサの電圧V C よりも高い印加電圧のスピーカがあるとき、前記入力する音声信号の利得を低減させ、前記n個のスピーカの全ての印加電圧が前記予測した電源コンデンサの電圧V C より低いとき、前記入力する音声信号の利得を増大させ
を満足させるようにすることを特徴とする。
請求項3にかかる発明は、請求項1又は2に記載の音声再生装置において、前記利得調整部における利得調整の変化を、可聴域の周波数の範囲外になるように実施することを特徴とする。
請求項4にかかる発明は、請求項3に記載の音声再生装置において、前記利得調整部における1回当りの利得調整の調整量を、前記利得を低減するときは大きくし、増大するときは小さくすることを特徴とする。
請求項5にかかる発明は、請求項1乃至4のいずれか1つに記載の音声再生装置において、前記利得調整部における利得調整済みの音声信号を記憶する記憶装置を備え、該記憶装置から読み出した音声信号が前記音声増幅部に入力されるようにしたことを特徴とする。
図1は本発明の第1の実施例の音声再生装置10Aの構成を示すブロック図である。11はデジタルの音声信号が入力する音声入力端子、12は高電位(Vdd)の電源供給端子、13は低電位(GND)の電源供給端子、14は大容量の電源コンデンサ、15は入力音声信号の利得を調整する利得調整部、16は利得調整済みの音声信号の電力増幅を行う音声増幅部、17はスピーカである。
(1)式のカッコ内は、音声増幅部16とスピーカ17に要求される消費電流を最大入力電流IINから減算する式(電荷減少量)である。VC’は、電源コンデンサ14の両端の初期値電圧であり、前回演算時の演算結果の電圧VCである。電圧VLは利得調整部15に入力する音声信号の電圧値Viと全体の利得Gに応じて決まる値であり、VL=G・Viである。利得調整部15の現在の利得をG1、音声増幅部16の利得をG2(一定)とすると、G=G1×G2で求められる。
図3は第2の実施例の音声再生装置10Bの構成を示すブロック図である。ここでは、多チャネル用のn個のスピーカ171〜17nと、それに対応したn個の音声増幅部161〜16n(利得がG21〜G2n)設け、利得調整部15で利得調整した音声信号VSを、それぞれの音声増幅部161〜16nに入力させるようにしたものである。
(3)式のカッコ内は、各スピーカ17k毎に要求される電流の総計を最大入力電流IINから減算する式(電荷減少量)である。ηkは各音声増幅部16kの効率である。
図4は第3の実施例の音声再生装置10Cの構成を示すブロック図である。ここでは、電源端子12,13の入力側にDC/DCコンバータ18を設けた。電源供給端子19,20の間に供給される電圧が、電源供給端子12,13に供給される規格の電圧Vddと合わない場合、DC/DCコンバータ18により電圧変換を行う。例えば、電源供給端子19,20間に内蔵電池21を接続する場合において電圧が合わない場合は、DC/DCコンバータ18により昇圧を行う。電源供給端子19,20間の入力電圧をVDD、入力電流をIDD、DC/DCコンバータ18の変換効率をη2とすると、その入出力特性は、次の(5)式で表される。
図5は第4の実施例の音声再生装置10Dの構成を示すブロック図である。図4に示した音声再生装置10Cのように、内蔵電池21を使用する場合は、外部接続用のケーブルは不要にすることが好ましい。そこで、本実施例の音声再生装置10Dでは、ワイヤレス信号受信装置22を備えて、そのワイヤレス信号受信装置22により音声信号を受信して、音声入力端子11から利得調整部15に入力させるよう構成する。この結果、全体構成をワイヤレス化したスピーカ17の装置に納めることができる。
図6は第4の実施例の音声再生装置10Eの構成を示すブロック図である。ここでは、利得調整部15で利得調整が行われた音声信号VSを、CD、MD、DVD、フラッシュメモリ、ハードディスク等の記憶装置23に記憶させておき、そこから読み出して、音声増幅部16に音声信号を出力させる。このように記憶装置23を備えると、同じ曲目を繰り返して再生させる場合には、同じ演算を繰り返すことが省略でき、演算のための消費電力を削減でき、内蔵電池を使用する場合に有利である。
なお、利得調整部15における利得調整は、DSPを使用する場合に限らず、パーソナルコンピュータを使用することもでき、また音声入力端子11に入力する音声信号は、デジタル信号に限られず、アナログ信号であってもよい。この場合は、デジタル信号に変換してから、利得調整を行う。利得調整部15から出力する利得調整済みの音声信号も、デジタル信号、アナログ信号のいずれであってもよい。
11:音声入力端子、12:高電位電源供給端子、13:低電位電源供給端子、14:電源コンデンサ、15:利得調整部、16,161〜16n:音声増幅部、17,171〜17n:スピーカ、18:DC/DCコンバータ、19:高電位電源供給端子、20:低電位電源供給端子、21:電池、22:ワイヤレス信号受信装置、23:記憶装置
Claims (5)
- 音声入力端子に入力する音声信号の利得を調整する利得調整部と、電源供給端子に並列接続された電源コンデンサと、前記利得調整部で利得調整された音声信号を入力して前記電源供給端子および前記電源コンデンサから供給される電圧を電源電圧として音声増幅する音声増幅部と、該音声増幅部で増幅された信号が入力するスピーカとを備える音声再生装置であって、
前記利得調整部は、本装置の既知の最大電流値I IN と、前記電源コンデンサの容量Cと、前記音声増幅部の効率η 1 と、前記スピーカのインピーダンスR L と、前記スピーカに印加する電圧V L と、前回サンプリング時の前記電源コンデンサの電圧V C ’とから、サンプリング時間Δt経過後の今回サンプリング時の前記電源コンデンサに要求される電圧V C を
によって予測し、
該予測した電源コンデンサの電圧V C が前記スピーカの印加電圧V L より低いとき、前記入力する音声信号の利得を低減させ、前記予測した電源コンデンサの電圧V C が前記スピーカの印加電圧V L より高いとき、前記入力する音声信号の利得を増大させ、
を満足させるようにすることを特徴とする音声再生装置。 - 音声入力端子に入力する音声信号の利得を調整する利得調整部と、電源供給端子に並列接続された電源コンデンサと、前記利得調整部で利得調整された音声信号を入力して前記電源供給端子および前記電源コンデンサから供給される電圧を電源電圧として音声増幅するn個の音声増幅部と、該n個の音声増幅部で増幅された信号が個々に入力するn個のスピーカとを備える音声再生装置であって、
前記利得調整部は、本装置の既知の最大電流値I IN と、前記電源コンデンサの容量Cと、k番目(k=1〜n)の前記音声増幅部の効率η k と、k番目の前記スピーカのインピーダンスR Lk と、k番目の前記スピーカに印加する電圧V Lk と、前回サンプリング時の前記電源コンデンサの電圧V C ’とから、サンプリング時間Δt経過後の今回サンプリング時の前記電源コンデンサに要求される電圧V C を
によって予測し、
前記n個のスピーカの内、前記予測した電源コンデンサの電圧V C よりも高い印加電圧のスピーカがあるとき、前記入力する音声信号の利得を低減させ、前記n個のスピーカの全ての印加電圧が前記予測した電源コンデンサの電圧V C より低いとき、前記入力する音声信号の利得を増大させ
を満足させるようにすることを特徴とする音声再生装置。 - 請求項1又は2に記載の音声再生装置において、
前記利得調整部における利得調整の変化を、可聴域の周波数の範囲外になるように実施することを特徴とする音声再生装置。 - 請求項3に記載の音声再生装置において、
前記利得調整部における1回当りの利得調整の調整量を、前記利得を低減するときは大きくし、増大するときは小さくすることを特徴とする音声再生装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の音声再生装置において、
前記利得調整部における利得調整済みの音声信号を記憶する記憶装置を備え、該記憶装置から読み出した音声信号が前記音声増幅部に入力されるようにしたことを特徴とする音声再生装置。
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