JP4832075B2 - 通信制御方法、無線通信端末及び無線基地局 - Google Patents

通信制御方法、無線通信端末及び無線基地局 Download PDF

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Description

本発明は、複数のキャリアを用いたマルチキャリアによる通信制御方法、無線通信端末及び無線基地局に関する。
符号分割多元接続(CDMA)を用いた移動体通信ネットワークでは、高速なデータ通信を実現する1xEV-DO(1x evolution - data only)が提供されている(例えば、特許文献1)。
1xEV-DOでは、一つのキャリアが一つのユーザ(無線通信端末)に割り当てられる。また、複数のキャリアを一つのユーザに割り当てることによって、さらに高速なデータ通信を実現する、いわゆる“マルチキャリア”(nxEV-DO)の導入も検討されている。
また、マルチキャリアは、下記の特許文献2に開示されている。
図10、図11を参照して、かかるマルチキャリアが適用されたマルチキャリア移動体通信システムについて説明する。なお、以下本明細書において、データ通信とは、パケット通信を示すものとする。
図10に示すように、マルチキャリア移動体通信システムは、1つのキャリアに対して1つの基地局200(無線基地局)が接続されるように構成されている。すなわち、移動端末100(無線通信端末)は、複数のキャリア(例えば、15キャリア)を用いて、複数の基地局200#1〜#n(例えば、n=15)と接続する。
また、図11に示すように、マルチキャリア移動体通信システムでは、パケット制御装置600が、下り方向においてネットワーク500からの下りパケットを基地局200#1〜#n(キャリア1x〜15x)に分散させて割り当て、上り方向において基地局200#1〜#n(キャリア1x〜15x)からの上りパケットを結合する等、基地局200#1〜#nに対するパケット制御を行う。
かかるパケット制御によって、無線通信端末は、複数の無線基地局と接続し、複数のキャリアを用いてパケット通信を行うことが可能となる。
特開2002−300644号公報 特開2004−72459号公報
しかしながら、上述のマルチキャリア移動体通信システムにおけるパケット通信において、無線通信端末がハンドオフする場合、無線通信端末が、複数の無線基地局と接続し、該複数の無線基地局に対して、当該無線通信端末の用いる各キャリアを同時に切断したり設定したりすることから、ハンドオフ制御による処理負荷が増大するという問題があった。
そこで、本発明は、以上の点に鑑みてなされたもので、マルチキャリアによる移動体通信システムにおいて、ハンドオフ時の処理負荷を抑制する通信制御方法、無線通信端末及び無線基地局を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、複数のキャリアを用いたマルチキャリアによる無線基地局と無線通信端末との通信を制御する通信制御方法であって、前記無線通信端末が、1つの無線基地局から前記複数のキャリアを受信するステップと、前記無線通信端末が、他の無線基地局にハンドオフするか否かを決定するステップと、前記無線通信端末が、前記他の無線基地局にハンドオフする場合、前記1つの無線基地局に、所定のキャリア数まで、前記キャリアを切断するように順次要求するステップと、前記無線通信端末が、前記他の無線基地局にハンドオフするステップを有することを要旨とする。
かかる特徴によれば、複数のキャリアを用いたマルチキャリアにおいて、無線通信端末が1つの無線基地局と接続することによって、複数の無線基地局とのハンドオフ制御を行う必要がないため、他の無線基地局にハンドオフする際の処理負荷を抑制することができる。また、かかる特徴によれば、無線通信端末がハンドオフする際に、複数のキャリアを順次切断することによって、複数のキャリアの同時切断や同時切断された複数のキャリアの同時設定による処理負荷を抑制することができる。
本発明の第1の特徴において、前記無線通信端末が、前記ハンドオフの際に、前記他の無線基地局に対して、前記通信に用いる前記キャリアを順次追加するステップを更に有しても良い。
かかる特徴によれば、無線通信端末がハンドオフする際に、ハンドオフ先の無線基地局に対して、通信に用いる複数のキャリアを順次追加することによって、複数のキャリアの同時設定による処理負荷を抑制することができる。
本発明の第2の特徴は、複数のキャリアを用いたマルチキャリアによって無線基地局と通信する無線通信端末であって、1つの無線基地局から前記複数のキャリアを受信する受信部と、他の無線基地局にハンドオフするか否かを決定するハンドオフ決定部と、前記他の無線基地局にハンドオフする場合、前記1つの無線基地局に、所定のキャリア数まで、前記キャリアを切断するように順次要求するキャリア切断要求部と、前記他の無線基地局にハンドオフするハンドオフ制御部とを具備することを要旨とする。
本発明の第2の特徴において、前記ハンドオフの際に、前記他の無線基地局に対して、前記通信に用いる前記キャリアを順次追加するキャリア設定部を更に具備してもよい。
本発明の第3の特徴は、複数のキャリアを用いたマルチキャリアによって無線通信端末と通信する無線基地局であって、前記無線通信端末から、該無線通信端末が他の無線基地局にハンドオフすることを示すハンドオフ通知を受信する受信部と、前記ハンドオフ通知を受信した場合、所定のキャリア数まで前記キャリアを順次切断するキャリア切断部とを具備することを要旨とする。
以上説明したように、本発明によれば、マルチキャリアによる移動体通信システムにおいて、ハンドオフ時の処理負荷を抑制する通信制御方法、無線通信端末及び無線基地局を提供することができる。
(本発明の一実施形態に係る移動体通信システム)
(本発明の一実施形態に係る移動体通信システムの全体概略構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る移動体通信システムの全体概略構成図である。
移移動体通信システム10は、複数のキャリアを用いるマルチキャリアによって、高速なパケット通信(nxEV-DO)を提供する。
移動体通信システム10は、移動端末100(無線通信端末)と、複数の基地局200#1〜200#n(無線基地局)と、基地局制御装置300と、中継局400と、ネットワーク500とによって構成されている。なお、移動体通信システム10に含まれる無線通信端末及び基地局及びキャリアの数量は、図1に示す数量に限定されるものではない。また、移動端末100は、携帯電話や、無線モジュールや、カード端末等であってもよい。
また、移動体通信システム10では、移動端末100は、いずれか1つの基地局200のみと接続し、複数のキャリア(許容される最大数のキャリア)を用いて、パケット通信を行う。
具体的には、移動体通信システム10では、図2に示すように、パケットは送受信される。図2は、移動体通信システム10におけるパケットの流れを示す図である。
図2に示すように、移動体通信システム10では、下り方向においてネットワーク500からの下りパケットは、中継局400及び基地局制御装置300を介して、1つの基地局200#1からキャリア1x〜15xを用いて送信される。一方、上り方向において移動端末100からの上りパケットは、キャリア1x〜15xを用いて、基地局200#1及び基地局制御装置300及び中継局400を介して、ネットワーク500に送信される。なお、ここでは、15キャリア(キャリア1x〜15x)を用いてパケットが送受信される例について示すが、キャリア数はかかる数に限定されるものではない。また、上りのキャリア数と下りのキャリア数とが異なってもよい。
このように、移動体通信システム10では、移動端末100が1つの基地局200#1と接続してパケット通信を行うため、下りパケットを複数の基地局200#1〜#nに分散させて割り当てる、上り方向において複数の基地局200#1〜#nからの上りパケットを結合する等、複数の基地局200#1〜#nに対するパケット制御を行う必要がなく、パケット制御装置等の設備投資が不要となる。
(本発明の一実施形態に係る移動端末(無線通信端末)の機能ブロック構成)
図3を参照し、移動体通信システム10を構成する移動端末100(無線通信端末)の機能ブロック構成について説明する。
なお、以下、本発明との関連がある部分について主に説明する。したがって、移動端末100は、当該装置としての機能を実現する上で必須な、図示しない或いは説明を省略した機能ブロック(電源部など)を備える場合があることに留意されたい。
図3に示すように、移動端末100は、送受信部110と、ハンドオフイベント検知部120と、キャリア制御部130と、ハンドオフ制御部140とを備える。
送受信部110は、複数のキャリアに割り当てられた上りパケットを、当該複数のキャリアを用いて1つの基地局200#1に送信する。
また、送受信部110は、1つの基地局200#1から複数のキャリアによってそれぞれ伝送された下りパケットを受信する。
また、送受信部110は、後述するように、ハンドオフイベント検知部120によってハンドオフイベントが検知された場合、通信中の基地局200#1に対して、他の無線基地局にハンドオフすることを示すハンドオフ通知を送信してもよい。
ハンドオフイベント検知部120は、送受信部110によって受信された各キャリアの受信状態に基づいて、ハンドオフすることを決定する。
具体的には、ハンドオフイベント検知部120は、各キャリアのRSSI(Received Signal Strength Indicator)を測定する。通信中の基地局200#1からの各キャリアのRSSIが閾値以下である場合、ハンドオフイベント検知部120は、他の基地局にハンドオフすることを決定する。なお、ハンドオフイベント検知部120は、ハンドオフ先の基地局を、最も通信状態の良い基地局に決定してもよい。
キャリア制御部130は、ハンドオフイベント検知部120がハンドオフすることを決定した場合、通信中の基地局200#1に対して、所定のキャリア数まで、キャリアを切断するように順次要求する。
また、キャリア制御部130は、通信中の基地局200#1とのキャリアが所定のキャリア数まで順次切断された場合、残りのキャリアを同時に切断してもよい。
また、キャリア制御部130は、ハンドオフ先の基地局200#nに対して、通信に用いるキャリアを順次追加してもよい。
ハンドオフ制御部140は、キャリア制御部130によって、通信中の基地局200#1とのキャリアが全て切断された場合、他の基地局に対してハンドオフする。
(本発明の一実施形態に係る移動体通信システムの動作)
次に、図4乃至図7を参照し、上述した移動体通信システム10の動作について説明する。具体的には、移動端末100が、1つの基地局200#1と接続する動作(1)と、基地局200#1と通信中の移動端末100が他の基地局200#nにハンドオフする動作(2)と、基地局200#1と通信中の移動端末100が他の基地局200#2にハンドオフし、更に他の基地局200#nにハンドオフする動作(3)と、基地局200#1と通信中の移動端末100が他の基地局200#nにハンドオフする動作(4)とについて説明する。
(1) キャリア設定シーケンス
図4は、移動端末100が1つの基地局200#1と複数のキャリアを設定する際のシーケンス図である。
図4に示すように、ステップS101において、移動端末100は、基地局200#1とのキャリア設定を要求するConnection Reqメッセージを送信する。
ステップS102において、基地局200#1は、トラフィックチャネル(T-CH)を割り当てるT-CH Assignmentメッセージを移動端末100に送信する。
ステップS103において、移動端末100の端末認証/ユーザ認証等が行われる。
ステップS104において、基地局200#1及び移動端末100は、通信設定を実行し、設定されたキャリア1xを用いて、パケット通信を開始する。
ステップS105〜ステップS107において、移動端末100は、上述のキャリア1x設定ステップと同様に、基地局200#1とキャリア2xを設定する。
ステップS108〜ステップS110において、移動端末100は、上述のキャリア2x設定ステップと同様に、移動端末100の許容する最大キャリア数(例えば、15キャリア)まで基地局200#1とキャリア3x〜15xを設定する。
(2) ハンドオフシーケンス(パターン1)
図5は、基地局200#1と通信中の移動端末100が他の基地局200#nにハンドオフする際のシーケンス図である。
図5に示すように、ステップS201において、移動端末100は、基地局200#1と接続し、キャリア1x〜15xを用いて、パケット通信を行っている。
ステップS202において、移動端末100は、ハンドオフイベントが発生したことを検知する。
具体的には、通信中の基地局200#1からの各キャリアのRSSIが閾値以下である場合、他の基地局(ここでは、基地局200#n)にハンドオフすることを決定する。なお、移動端末100は、ハンドオフ先の基地局を、最も通信状態の良い基地局200に決定する。
ステップS203において、移動端末100は、基地局200#1に対して、キャリアを切断することを要求するConnection Closeメッセージを送信する。Connection Closeメッセージを受信した基地局200#1は、キャリア(例えば、キャリア15x)を切断する。
ステップS204において、移動端末100は、基地局200#1と残りのキャリア1x〜14xを用いて、パケット通信を行っている。
ステップS205において、移動端末100は、キャリア15xの切断ステップと同様に、基地局200#1に対して、残りのキャリア1x〜14xを所定のキャリア数(ここでは、1キャリア)まで順次切断させる。
ステップS206〜S207において、移動端末100は、上述のキャリア切断ステップ(ステップS203)と同様に、基地局200#1に対して、Connection Closeメッセージを送信し、キャリア1xを切断させる。
ここで、移動端末100と基地局200#1との間に設定されているキャリア1x〜15xが全て切断されたため、移動端末100は、ステップS202において決定した他の基地局200#nにハンドオフする。
ステップS208において、移動端末100は、基地局200#nとのキャリア設定を要求するConnection Reqメッセージを送信する。
ステップS209において、基地局200#nは、トラフィックチャネル(T-CH)を割り当てるT-CH Assignmentメッセージを移動端末100に送信する。
ステップS210において、基地局200#n及び移動端末100は、通信設定を実行し、基地局200#nとの間に設定されたキャリア1xを用いて、パケット通信を開始する。
ステップS211〜ステップS216において、移動端末100は、上述のキャリア設定ステップ(ステップS208〜S210)と同様に、移動端末100の許容する最大キャリア数(例えば、15キャリア)まで基地局200#1に対するキャリアを設定する。そして、移動端末100は、設定されたキャリア1x〜15xを用いてパケット通信を行う。
(3) ハンドオフシーケンス(パターン2)
図6は、基地局200#1と通信中の移動端末100が他の基地局200#2にハンドオフし、更に他の基地局200#nにハンドオフする際のシーケンス図である。
図6に示すように、ステップS301において、移動端末100は、基地局200#1と接続し、キャリア1x〜15xを用いて、パケット通信を行っている。
ステップS302において、移動端末100は、ハンドオフイベント(通信中の基地局200#1からの各キャリアのRSSIが閾値以下)が発生したことを検知する。そして、移動端末100は、他の基地局(ここでは、基地局200#2)にハンドオフすることを決定する。
ステップS303〜S307において、上述のキャリア切断ステップ(図5のステップS203〜S207)と同様に、移動端末100は、基地局200#1に対して、キャリア1x〜15xを所定のキャリア数(ここでは、1キャリア)まで順次切断させる。
移動端末100と基地局200#1との間に設定されていたキャリア1x〜15xが全て切断されると、移動端末100は、ステップS302において決定した他の基地局200#2にハンドオフする。
ステップS309〜S313において、上述のキャリア設定ステップ(図5のステップS208〜S213)と同様に、移動端末100は、ハンドオフ先の基地局200#2との間でキャリア1x〜2xを設定する。そして、移動端末100は、基地局200#1との間に設定されているキャリア1x〜2xを用いて、パケット通信を行う。
ステップS314において、移動端末100は、再度ハンドオフイベント(通信中の基地局200#2からの各キャリアのRSSIが閾値以下)が発生したことを検知する。そして、移動端末100は、他の基地局(ここでは、基地局200#n)にハンドオフすることを決定する。
ステップS315〜S317において、上述のキャリア切断ステップと同様に、移動端末100は、基地局200#2に対して、キャリア1x〜2xを所定のキャリア数(ここでは、1キャリア)まで順次切断させる。
移動端末100と基地局200#2との間に設定されていたキャリア1x〜2xが全て切断されると、移動端末100は、ステップS314において決定した他の基地局200#nにハンドオフする。
ステップS315〜S326において、移動端末100は、上述のキャリア設定ステップ(図5のS208〜S216)と同様に、基地局200#nとの間にキャリア1x〜15xを順次設定し、設定されたキャリア1x〜15xを用いてパケット通信を行う。
(4) ハンドオフシーケンス(パターン3)
図7は、基地局200#1と通信中の移動端末100が他の基地局200#nにハンドオフする際のシーケンス図である。かかるハンドオフシーケンスでは、移動端末100は、スループットの低下を防ぐために、所定のキャリア数まではキャリアを順次切断し、残りのキャリアを同時に切断する。また、移動端末100は、ハンドオフ後、ハンドオフ先との所定のキャリア数のキャリア設定を同時に行う点で、(1)ハンドオフシーケンス(パターン1)と異なる。
図7に示すように、ステップS401において、移動端末100は、基地局200#1と接続し、キャリア1x〜15xを用いて、パケット通信を行っている。
ステップS402において、移動端末100は、ハンドオフイベント(通信中の基地局200#1からの各キャリアのRSSIが閾値以下)が発生したことを検知する。そして、移動端末100は、他の基地局(ここでは、基地局200#n)にハンドオフすることを決定する。
ステップS403〜S406において、上述のキャリア切断ステップと同様に、移動端末100は、基地局200#1に対して、キャリア1x〜15xを所定のキャリア数(ここでは、3キャリア)まで順次切断させる。
ステップS407において、移動端末100は、基地局200#1に対して、所定のキャリア数(3キャリア)のキャリア1x〜3xのConnection Closeメッセージを送信し、キャリア1x〜3xを同時に切断させる。
ここで、移動端末100と基地局200#1との間に設定されていたキャリア1x〜15xが全て切断されたため、移動端末100は、ステップS402において決定した他の基地局200#nにハンドオフする。
ステップS408において、移動端末100は、ハンドオフ先の基地局200#nに対して、キャリア1x〜3xの設定を要求するConnectionReqメッセージを送信する。
ステップS409において、基地局200#nは、それぞれトラフィックチャネル(T-CH)を割り当てるT-CH Assignmentメッセージを移動端末100に送信する。
ステップS410において、基地局200#n及び移動端末100は、通信設定を実行し、同時に設定されたキャリア1x〜3xを用いて、パケット通信を開始する。
ステップS411〜ステップS413において、移動端末100は、移動端末100の許容する最大キャリア数(例えば、15キャリア)まで基地局200#1とキャリアを順次設定する。そして、移動端末100は、設定されたキャリア1x〜15xを用いてパケット通信を行う。
(変更例)
次に、図8乃至図9を参照し、上述した移動体通信システム10の動作の変更例について説明する。本変更例に係るハンドオフシーケンスでは、移動端末100が各キャリアの切断を順次要求するのではなく、基地局200主導で行う点で、上述のハンドオフシーケンス(パターン1〜3)と異なる。なお、本変更例では、上述の移動体通信システム10との相違点を主として説明する。
まず、図8を参照し、本変更例に係る基地局200(無線基地局)の機能ブロックについて説明する。なお、本変更例に係る基地局200#1〜200#nは、全て同様の機能ブロック構成を有する。
また、以下、本変更例との関連がある部分について主に説明する。したがって、基地局200は、当該装置としての機能を実現する上で必須な、図示しない或いは説明を省略した機能ブロック(電源部など)を備える場合があることに留意されたい。
図8に示すように、基地局200は、送受信部210と、キャリア制御部220とを具備する。
送受信部210は、移動端末100が他の基地局200にハンドオフすることを示すハンドオフ通知を受信する。
キャリア制御部220は、送受信部210が移動端末100からハンドオフ通知を受信した場合、移動端末100と設定しているキャリアを所定のキャリア数まで順次切断する。なお、キャリア制御部220は、所定のキャリア数まではキャリアを順次切断し、残りのキャリアを同時に切断してもよい。
次に、図9を参照し、移動端末100が各キャリアの切断を順次要求するのではなく、基地局200主導で行うハンドオフシーケンスについて説明する。
図9は、基地局200#1と通信中の移動端末100が他の基地局200#nにハンドオフする際のシーケンス図である。
図9に示すように、ステップS501において、移動端末100は、基地局200#1と接続し、キャリア1x〜15xを用いて、パケット通信を行っている。
ステップS502において、移動端末100は、ハンドオフイベント(通信中の基地局200#1からの各キャリアのRSSIが閾値以下)が発生したことを検知する。そして、移動端末100は、他の基地局(ここでは、基地局200#n)にハンドオフすることを決定する。
ステップS503において、移動端末100は、基地局200#1に対して、他の基地局にハンドオフする旨を通知する(ハンドオフ通知)。
ステップS504において、移動端末100からハンドオフ通知を受信した基地局200#1は、移動端末100と設定しているキャリア1x〜15xキャリアのうち、1キャリアを切断する。
ステップS505〜S508において、基地局200#1は、ステップS504と同様に、移動端末100と設定しているキャリアを所定のキャリア数(ここでは、1キャリア)まで順次切断する。
移動端末100と基地局200#2との間に設定されていたキャリアが全て切断されると、移動端末100は、ステップS502において決定した他の基地局200#nにハンドオフする。
ステップS509〜S517において、移動端末100は、基地局200#nとの間にキャリアを順次設定し、設定されたキャリア1x〜15xを用いてパケット通信を行う。
なお、本変更例に係るハンドオフシーケンスにおいても、上述のハンドオフシーケンス(パターン3)のように、基地局200が、所定のキャリア数(例えば、3キャリア)まではキャリアを順次切断し、残りのキャリアを同時に切断してもよく、移動端末100が、ハンドオフ後、ハンドオフ先との所定のキャリア数のキャリア設定を同時に行ってもよい。
(本発明の一実施形態に係る移動体通信システムの作用・効果)
本発明の一実施形態に係る移動体通信システムによれば、複数のキャリアを用いたマルチキャリアにおいて、移動端末100が1つの基地局200と接続することによって、複数の基地局200とのハンドオフ制御を行う必要がないため、他の基地局200にハンドオフする際の処理負荷を抑制することができる。また、移動端末100がハンドオフする際に、複数のキャリアを順次切断することによって、複数のキャリアの同時切断や同時切断された複数のキャリアの同時設定による処理負荷を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る移動体通信システムによれば、移動端末100がハンドオフする際に、ハンドオフ先の基地局200に対して、通信に用いる複数のキャリアを順次追加することによって、複数のキャリアの同時設定による処理負荷を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る移動体通信システムによれば、所定のキャリア数を同時に切断・設定することによって、ハンドオフ時のスループットの低下を抑制することもできる。
(その他の実施形態)
上述したように、本発明の一実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態が明らかとなろう。
例えば、上述したハンドオフイベント検知部120、キャリア制御部130及びハンドオフ制御部140の機能は、通信装置やコンピュータにおいて実行可能なプログラムとしても提供することができる。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明の実施形態に係る移動体通信システムの全体概略図である。 本発明の実施形態に係る移動体通信システムにおけるパケットの流れを示す図である。 本発明の実施形態に係る無線通信端末の機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係る移動体通信システムにおけるキャリア接続シーケンスである。 本発明の実施形態に係る通信システムにおけるハンドオフシーケンス(パターン1)である。 本発明の実施形態に係る通信システムにおけるハンドオフシーケンス(パターン2)である。 本発明の実施形態に係る通信システムにおけるハンドオフシーケンス(パターン3)である。 本発明の変更例に係る基地局の機能ブロック図である。 本発明の変更例に係る通信システムにおけるハンドオフシーケンスである。 従来の移動体通信システムの全体概略図である。 従来の移動体通信システムにおけるパケットの流れを示す図である。
符号の説明
100…移動端末
110…送受信部
120…ハンドオフイベント検知部
130…キャリア制御部
140…ハンドオフ制御部
200…基地局
210…送受信部
220…キャリア制御部
300…基地局制御装置
400…中継局
500…ネットワーク
600…パケット制御装置

Claims (5)

  1. 複数のキャリアを用いたマルチキャリアによる無線基地局と無線通信端末との通信を制御する通信制御方法であって、
    前記無線通信端末が、1つの無線基地局から前記複数のキャリアを受信するステップと、
    前記無線通信端末が、他の無線基地局にハンドオフするか否かを決定するステップと、
    前記無線通信端末が、前記他の無線基地局にハンドオフする場合、前記1つの無線基地局との間の前記複数のキャリアを順次切断するステップと、
    前記複数のキャリアが全て切断されてから、前記無線通信端末が、前記他の無線基地局にハンドオフするステップと
    を有することを特徴とする通信制御方法。
  2. 前記無線通信端末が、前記ハンドオフの際に、前記他の無線基地局に対して、前記通信に用いる前記キャリアを順次追加するステップを更に有することを特徴とする請求項1に記載の通信制御方法。
  3. 複数のキャリアを用いたマルチキャリアによって無線基地局と通信する無線通信端末であって、
    1つの無線基地局から前記複数のキャリアを受信する受信部と、
    他の無線基地局にハンドオフするか否かを決定するハンドオフ決定部と、
    前記他の無線基地局にハンドオフする場合、前記1つの無線基地局との間の前記複数のキャリアを順次切断するキャリア切断部と、
    前記複数のキャリアが全て切断されてから、前記他の無線基地局にハンドオフするハンドオフ制御部と
    を具備することを特徴とする無線通信端末。
  4. 前記ハンドオフの際に、前記他の無線基地局に対して、前記通信に用いる前記キャリアを順次追加するキャリア設定部を更に具備することを特徴とする請求項3に記載の無線通信端末。
  5. 複数のキャリアを用いたマルチキャリアによって無線通信端末と通信する無線基地局であって、
    前記無線通信端末から、該無線通信端末が他の無線基地局にハンドオフすることを示すハンドオフ通知を受信する受信部と、
    前記ハンドオフ通知を受信した場合、前記複数のキャリアを順次、全て切断するキャリア切断部と
    を具備することを特徴とする無線基地局。
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