JP4830693B2 - 酸素飽和度測定装置及び測定方法 - Google Patents

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    • A61B5/7235Details of waveform analysis
    • A61B5/7253Details of waveform analysis characterised by using transforms
    • A61B5/7257Details of waveform analysis characterised by using transforms using Fourier transforms

Description

本発明は、患者モニタ、呼吸器系・循環器系の診断に用いられるパルスオキシメータに
おける信号処理の改良に関する。
一つの媒体からほぼ同時に抽出された2つの信号から信号成分と雑音成分に分離する方
法には様々な方法が提案されている。
それらは、一般的には周波数領域や時間領域による処理が行われている。
医療現場でも、光電脈波計と言われる脈波波形や脈拍数を測定する装置、血液に含まれ
る吸光物質の濃度測定として、酸素飽和度SpO2の測定装置、一酸化炭素ヘモグロビン
やMetヘモグロビン等の特殊ヘモグロビン濃度の測定装置、注入色素濃度の測定装置な
どがパルスフォトメータとして知られている。
中でも酸素飽和度SpO2測定装置を特にパルスオキシメータと呼んでいる。
パルスフォトメータの原理は、対象物質への吸光性が異なる複数の波長の光を生体組織
に透過又は反射させ、その透過光又は反射光の光量を連続的に測定することで得られる脈
波データ信号から対象物質の濃度を求めるものである。
そしてその脈波データに雑音が混入すると、正しい濃度の計算が出来ず、誤処置につな
がる危険が生じる。
従来、パルスフォトメータにおいても雑音を低減するために周波数帯域を分割して信号
成分に着目し、2つの信号の相関を取るなどの方法が提案されてきた。しかし、これらの
方法は解析に時間がかかるなどの問題があった。
そこで、本出願人は、異なる2つの波長の光を生体組織に照射して透過光から得られる
2つの脈波信号のそれぞれの大きさを縦軸、横軸としてグラフを描き、その回帰直線を求
め、その回帰直線の傾きに基づいて、動脈血中の酸素飽和度ないし吸光物質濃度を求める
ことを提案している。(特許文献1)
この発明により、測定精度を高め、低消費電力化することができた。
しかし、各波長の脈波信号についての多くのサンプリングデータを用いて回帰直線ない
しその傾きを求めるためには、なお多くの計算処理を要していた。
更に本出願人は、周波数解析を用いてはいるが、その解析においては従来技術のように
脈波信号そのものを抽出するのではなく、脈波信号の基本周波数を求め、さらには精度を
高めるためにその高調波周波数を用いたフィルタを用いて脈波信号をフィルタリングする
方法を提案している。(特許文献2)
また、信号分離法を使い信号とノイズを分離する方法も提案している。(特許文献3、
特許文献4)
特許第3270917号(請求項1、2、図2、図4) 特開2003−135434号 特開2005−95581 特願2004−57441
しかし、いずれの方法においても、振幅比で脈波の10倍もあるような大きな体動性ノ
イズが混入した場合、パルスレートおよび動脈血酸素飽和度を計算することは困難であり
、更なる改善が望まれていた。
本発明の課題(目的)は、同一の媒体からほぼ同時に抽出される2つの同種の信号を処
理して共通の信号成分を抽出する計算処理負担を軽減した信号処理方法を提供することに
ある。
また、上記信号処理方法を適用して、前記媒体の体動によるノイズが脈波信号に生じた
場合であっても、対象物質の濃度を精度よく測定することにある。
また、体動によるノイズが脈波データ信号に生じた場合であっても、脈波信号からノイ
ズを除去し、精度よく脈拍を求めることにある。
前記課題を解決するために、生体組織を透過又は反射した2種類の脈波信号をそれぞれ
複数の周波数帯に分離する分離手段と、前記分離手段により分離された複数の周波数帯毎
の減光度比を計算する第1の演算手段と、前記第1の演算手段より求められた複数の周波
数帯毎の減光度比から候補となる周波数帯を選択する選択手段と、前記選択手段により選
択された周波数帯における減光度比から酸素飽和度を計算する第2の演算手段とを具備す
ることを特徴とする。(請求項1)
また、前記分離手段はFFTまたはデジタルフィルタであることを特徴とする。(請求
項2)
また、前記選択手段は、前記脈波信号をFFTした波形の振幅が最大となる周波数帯を
、酸素飽和度を示す周波数帯として選択することを特徴とする。(請求項3)
また、前記選択手段は、前記減光度比が最小となる周波数帯を酸素飽和度を示す周波数
帯として選択する最小減光度比選択手段を備えることを特徴とする。(請求項4)
また、前記最小減光度比選択手段は、前記複数の周波数帯毎に設定された複数の測定ポイントの脈波振幅値の前記周波数帯毎の平均値を前記2種類の脈波振幅毎に演算する平均値演算手段と、前記平均値演算手段で得られた周波数帯毎の脈波振幅の平均値から前記周波数帯毎の減光度比を演算する減光度比演算手段と、前記周波数帯毎の減光度比から最小となる減光度比を選択する最小減光度比選択手段とからなることを特徴とする。(請求項5)
また、前記最小減光度比選択手段は、前記複数の周波数帯毎に設定された複数の測定ポイントの脈波振幅値が前記周波数帯内で極大点が存在するか否かを判断する極大点判定手段と、前記極大点判定手段での判断結果で極大点が存在する場合に、極大点が存在する周波数帯内における前記測定ポイントの前記脈波振幅値の前記周波数帯毎の平均値を前記2種類の脈波振幅毎に演算する平均値演算手段と、前記平均値演算手段で得られた周波数帯毎の脈波振幅の平均値から前記周波数帯毎の減光度比を演算する減光度比演算手段と、前記周波数帯毎の減光度比から最小となる減光度比を選択する最小減光度比選択手段とからなることを特徴とする。(請求項6)
また、前記平均値演算手段は、周波数帯内の測定ポイントでの減光度比を求めた後に周波数帯毎の平均値を演算するものであることを特徴とする。(請求項7)
又は6に記載の酸素飽和度測定装置。
また、前記分離手段による分離は、隣接する周波数帯間で重複していることを特徴とする。(請求項8)
また、前記選択手段は、前記脈波信号をFFTの振幅が最大となる周波数帯と前記減光
度比が最小となる周波数帯のいずれか一方を、酸素飽和度を示す周波数帯として選択する
ことを特徴とする。(請求項9)
また、前記選択手段は、前記脈波信号をFFTした波形の形状によって、酸素飽和度を
示す周波数帯として選択することを特徴とする。(請求項10)
また、前記第2の演算手段は、酸素飽和度を示す周波数帯と決定した周波数帯において
、前記2種類の脈波信号である赤色と赤外の振幅から減光度比を計算することを特徴とす
る。(請求項11)
生体組織を透過又は反射した2種類の脈波信号を検出するステップと、前記脈波信号を
それぞれ複数の周波数帯に分離するステップと、前記分離手段により分離された複数の周
波数帯毎の減光度比を計算するステップと、求められた複数の周波数帯毎の減光度比から
候補となる周波数帯を選択するステップと、選択された周波数帯における減光度比から酸
素飽和度を計算するステップとを具備することを特徴とする。(請求項12)
また、前記選択するステップは、前記脈波信号をFFTした波形の振幅が最大となる周
波数帯を、酸素飽和度を示す周波数帯として選択することを特徴とする。(請求項13)
また、前記選択するステップは、前記減光度比が最小となる周波数帯を酸素飽和度を示
す周波数帯として選択することを特徴とする。(請求項14)
また、前記減光度比が最小となる周波数帯を選択するステップは、前記複数の周波数帯毎に設定された複数の測定ポイントの脈波振幅値の前記周波数帯毎の平均値を前記2種類の脈波振幅毎に演算する平均値演算ステップと、前記平均値演算ステップで得られた周波数帯毎の脈波振幅の平均値から前記周波数帯毎の減光度比を演算する減光度比演算ステップと、前記周波数帯毎の減光度比から最小となる減光度比を選択する最小減光度比選択ステップとからなることを特徴とする。(請求項15)
また、前記減光度比が最小となる周波数帯を選択するステップは、前記複数の周波数帯毎に設定された複数の測定ポイントの脈波振幅値が前記周波数帯内で極大値が存在するか否かを判断する極大値判定ステップと、前記極大値判定ステップでの判断結果で極大値が存在する場合に、極大値が存在する周波数帯内における前記測定ポイントの前記脈波振幅値の前記周波数帯毎の平均値を前記2種類の脈波振幅毎に演算する平均値演算ステップと、前記平均値演算ステップで得られた周波数帯毎の脈波振幅の平均値から前記周波数帯毎の減光度比を演算する減光度比演算ステップと、前記周波数帯毎の減光度比から最小となる減光度比を選択する最小減光度比選択ステップとからなることを特徴とする。(請求項16)
また、前記平均値演算ステップは、周波数帯内の測定ポイントでの減光度比を求めた後に周波数帯毎の平均値を演算するものであることを特徴とする。(請求項17)
また、前記分離手段による分離は、隣接する周波数帯間で重複していることを特徴とする。(請求項18)
また、前記選択するステップは、前記脈波信号をFFTの振幅が最大となる周波数帯と
前記減光度比が最小となる周波数帯のいずれか一方を、酸素飽和度を示す周波数帯として
選択することを特徴とする。(請求項19)
また、前記選択するステップは、前記脈波信号をFFTした波形の形状によって、酸素
飽和度を示す周波数帯として選択することを特徴とする。(請求項20)
請求項1〜20に記載の本発明の酸素飽和度測定装置及び測定方法によれば、同一の媒
体からほぼ同時に抽出される2つの同種の信号を処理して共通の信号成分を抽出する計算
処理負担を軽減した信号処理方法を実現できる。
また、上記信号処理方法を適用して、前記媒体の体動によるノイズが脈波信号に生じた
場合であっても、対象物質の濃度を精度よく測定することができる。
また、体動によるノイズが脈波データ信号に生じた場合であっても、脈波信号からノイ
ズを除去し、精度よく脈拍を求めることができる。
図1は、パルスオキシメータの信号ブロック図である。
異なる波長の光を発光する発光素子1a(LED R),1b(LED IR)は交互
に発光するようにLEDドライバ1−2a,LEDドライバ2−2b及びLED選択手段
3によって駆動される。
前記発光素子から発光される光は、例えば動脈血酸素飽和度による影響が少ない赤外光
(例えば、940(nm))、動脈血酸素飽和度の変化に対する感度が高い赤色光(例えば、
660(nm))が良い。
これらの発光素子1a,1bからの光は、生体組織12を透過(若しくは反射)してフ
ォトダイオード8で受光して光電流に変換し、電流−電圧変換器9によって電圧信号とさ
れ脈波復調回路10を介してA/Dコンバータ11に出力される。
前記脈波復調回路10には、前記LED選択手段3からのLED選択信号もタイミング
信号として印加されて、単一のフォトダイオード8で受光した赤色光及び赤外光信号を別
々の脈波信号として取り出される。
前記A/Dコンバータでデジタル化された脈波信号は、CPU(演算・処理・制御)で
処理されて表示部5に表示されると共に記録部6に記録される。
操作部7は、前記CPUでの処理の設定等を行う。
R、IRの脈波をそれぞれフィルタリングによってAC成分とDC成分に分離し、R、IRそれぞれに対しAC / DCを計算して減光度変化の信号ΔAを計算する。
図2aはR(赤色光)、IR(赤外光)それぞれのΔAの波形である。
RのΔAをΔAr(t)= R_AC(t) / R_DC(t)、IRのΔAをΔAir(t) = IR_AC(t) / IR_DC(t) と表記する。
図2bに図2aの前記赤色光及び赤外光の脈波に対してFFT処理をおこなった後の振幅スペクトラムを示す。
ΔAr(t)の振幅スペクトラムをR_FFT(f)、ΔAir(t)の振幅スペクトラムをIR_FFT(f)と表記する。
脈波にはノイズが混入していないため、脈波周波数において振幅スペクトラムは最大値
を示している。
図2cは、図2bにおける各周波数毎の、R_FFT(f) / IR_FFT(f)を計算したものである

この比はFFTの各周波数における減光度比Φを示しているので、Φ(f)=R_FFT(f) / IR_FFT(f)と表記できる。
FFTの周波数分解能が0.1HzであればΦ(f)は脈波を0.1Hz刻みの周波数帯に分離して計算したΦということになる。
図2では、脈波にはノイズが存在しない場合を示しているが、実際の計測した脈波には
、複数の周波数帯のΦの中に、動脈血の減光度変化を示すΦsとノイズの減光度変化を示
すΦnが存在する。
本発明の第1の実施例は、R、IR脈波の振幅スペクトラムの比をとることにより、複数
の周波数帯の減光度比を求める事である。
また、本発明の第2の実施例は、脈波のFFTを行い振幅スペクトラムが最大となる周波数帯のΦを動脈血の減光度比Φsとすることである。
図3aは、図2a.と同一個体でほぼ同時刻に測定した脈波であり、ノイズが混入してい
る例である。
図3bに図3a.の前記赤色光及び赤外光の脈波に対してFFT処理をおこなった後の振幅スペクトラムを示す。
ΔAr(t)の振幅スペクトラムをR_FFT(f)、ΔAir(t)の振幅スペクトラムをIR_FFT(f)と表記する。
図3bの波形を図2bの波形と比較すると、脈波周波数帯以外の周波数帯にノイズの振
幅が現れているのが判別できる。
そして、第1の実施例では、ノイズ振幅が脈波振幅に対し相対的に小さい(特に、ノイ
ズ振幅/信号振幅の比が0.7以下のとき、好ましくは0.5以下のとき)、振幅スペク
トラムが最大値を示す周波数帯における減光度比Φを読みとり動脈血の減光度比Φsとす
ることによって動脈血の減光度比Φsとして容易に求めることができる。
第2の実施例では、前記第1の実施例の判断に加えて、減光度比の最小値を動脈血の減
光度比Φsとして考慮するものである。
図3cに示すように、ノイズの周波数帯の減光度比Φnは一般的に脈波周波数帯のΦsに対し高値を示す傾向にある。
このことは、ノイズにより発生する減光度変化は主に静脈血液の厚み変化に起因する。
静脈血の酸素飽和度は動脈血より低いので、静脈血の厚み変化に起因する減光度比Φnは
Φsより低い。
したがって、各周波数帯の中で最小値を示すΦを動脈血のΦsとして読みとる事が可能
である。
図3dは、最小値をΦsとして、その周波数を脈波周波数として読みとった例である。図3cの方法で求めたものとほぼ同じ値が得られるので、この読み取った値を考慮して前記第1の実施例である振幅スペクトラムが最大値を示す周波数帯における減光度比Φの判断をすることが有効である。
次に、最小の減光度比を求める他の実施例を図10を用いて説明する。
図10aは、図3a又は図2a.と同一個体でほぼ同時刻に測定した脈波であり、ノイズが混入している例である。
図10bは図10a.の前記赤色光及び赤外光の脈波に対してそれぞれFFT処理をおこなった後の振幅スペクトラムを示す。
図10bでは、有効周波数帯(例えば、図10bでは0.5Hz〜5Hz)を所定数(図10bでは8個)の周波数帯に分割して、それぞれの周波数帯内に複数の測定ポイント(図10bでは破線で示されており、各周波数帯毎に4個設定されている)を設定している。
なお、図10bでは、8個の周波数帯がそれぞれ隣接する周波数帯と重複する様に分割されているが、必ずしも重複する部分を設ける必要はない。
図10cは、図10bに示す赤色光及び赤外光に対して、各周波数帯毎の測定ポイントのFFT処理された値の平均値を求めて、図10bに対応付けて示した図である。
また、図10dは、図10cの各周波数帯毎の測定ポイントのFFT処理された値の平均値から、R_FFT_ave/IR_FFT_ave(FFT振幅平均値の比)を求めて、図10bに対応付けて示した図である。
第1の減光度比の選択例は、図10a〜図10dに示す如き処理をした後に、図10dのR_FFT_ave/IR_FFT_ave(FFT振幅平均値の比)の最小の値を減光度比として採用する。
また、第2の減光度比の選択例は、図10a〜図10dに示す如き処理をした後に、図10bにおいて、前記赤色光及び赤外光の脈波に対してそれぞれFFT処理をおこなった振幅スペクトラムの分割された周波数帯内に極大点が存在するか否かの判断をし、極大点が存在する周波数帯に対応する周波数帯を図10dのR_FFT_ave/IR_FFT_ave(FFT振幅平均値の比)から最小の値を減光度比として採用する候補とする。
振幅スペクトラムの分割された周波数帯内に極大点が存在するか否かの判断は、赤色光又は赤外光の両方、若しくはいずれか一方で実行しても良い。
周波数帯内で極大点が無いと判断された周波数帯は、R_FFT_ave/IR_FFT_ave比が小さくとも、最小の値を減光度比として採用する候補とはしない。
各周波数帯内に極大点が存在するか否かの判断は以下の手順で判断できる。
n番目の測定ポイントが極大点であるか否か:
FFT(n-1) < FFT(n) かつ FFT(n) > FFT(n+1)
上記条件を満たしたとき、n番目の測定ポイントは極大点と判断する。
ただし、極大点と判断されたn番目の測定ポイントが周波数帯(2)から周波数帯(7)のいずれかの周波数帯の端にある場合には、その周波数帯に極大点が存在するとは扱わない。(周波数帯は重なり合っているので、ある周波数帯の端の極大点は、その隣りの周波数帯の極大点としても判断されるためである。)
ただし、周波数帯(1)の最小の測定ポイント及び周波数帯(8)の最大の測定ポイントは、その測定ポイントをカバーする他の周波数帯がないため、その測定ポイントの前後と比較して極大点であれば、そのまま極大点として採用する。
なお、ノイズの周波数帯が脈波の周波数帯と重なった場合、脈波周波数帯におけるΦは
動脈血のΦsより低い値を示すので、脈波周波数帯のΦをΦsとして採用するとSpO2を正しく測ることができない。
このような場合には、脈波周波数帯以外でノイズの混入が無い周波数帯に出現する最小
のΦを動脈血のΦsとして読みとることが可能となる。
次に、上記第2の実施例における判断の根拠について、体動が無い時に動脈血が脈動し
て厚みが変化し、体動がある時には、動脈血と静脈血の厚みが同時に変化するモデルを用
いて説明する。
図7は、血液脈動のモデルであって、図7aは体動が無い時を示し、図7bは体動があ
る時を示している。
図7aでは、測定される減光度ΔAはLambert-Beerの式で表すと、
ΔA=ΔAa=Ea×Hb×ΔDa
Ea:動脈血の吸光係数(dL/g/cm)
Hb:ヘモグロビン濃度(g/dL)
ΔDa:動脈血の厚み変化(cm)
として観測される。
測定される減光度比Φは下式となる。
Φ=ΔA1/ΔA2=(Ea1×Hb×ΔDa)/(Ea2×Hb×ΔDa)=Ea1/
Ea2
ここで、Suffixは波長番号であり、1:660nm,2:940nmとする。
体動が無い場合に観測される減光度比Φmは、
Φm=ΔA1/ΔA2=ΔAa1/ΔAa2
であり、観測されるΦmは動脈血の減光度比Φa=ΔAa1/ΔAa2である。
一方、体動がある場合には図1bのように動脈血だけでなく静脈血の厚みも変化する。
この場合に発生する減光度ΔAは、動脈血の厚み変化により発生する減光度ΔAaと静
脈血の厚み変化により発生する減光度ΔAvの和となる。
ΔA=ΔAa+ΔAv
観測される減光度比Φmは、
Φm=ΔA1/ΔA2=(ΔAa1+ΔAv1)/ (ΔAa2+ΔAv2)
である。
減光度をベクトルで表記したものが下式であり、図で表現したものが図8である。
Aa=(ΔAa2,ΔAa1)
Av=(ΔAv2,ΔAv1)
Am=(ΔAa2+ΔAv2,ΔAa1+ΔAv1)
減光度比Φは図8のベクトルの傾斜である。
ここで、動脈血中の酸素は組織に取り込まれるので、静脈血酸素飽和度Svは動脈血酸
素飽和度Saより低くなる(Sa>Sv)が、図9に示すように、減光度比Φと血液酸素
飽和度Sの間には相関があるので、Φa<Φvとなる。
したがって、図8に示すように観測される減光度比ベクトルAmは傾斜が小さいAaと
傾斜が大きいAvの中間に現れる。
観測信号Amの傾斜Φmは、ΦaとΦvの値が一定であれば両者のベクトルの長さの比
により決定される。
体動小でベクトルの長さが|Av|≒0の時は、Φm≒Φaとなり、体動大でベクトル
の長さ|Av|> >|Aa|の時は、Φm≒Φvとなる。
脈波を複数の周波数帯に分けて減光度比Φmを観測した場合、Φmの値が最小となる周
波数帯で得られたΦが動脈の減光度比Φaに一番近い値を示している。
Φmが最小となる条件は |Aa|/|Av|が最大であるが、複数の周波数帯のなか
で脈波の基本周波数帯において|Aa|は最大となるために、ノイズがホワイトノイズの
ようにランダムであれば脈波の基本周波数帯における|Aa|/|Av|が最大値を示す
ことになる。
したがって、ランダムなノイズ下においては、Φmが最小となる周波数帯を探し、脈波
の基本周波数を決定することが可能となる。
図2及び図3の例では、FFTによって脈波の振幅を複数の周波数に分離しているが、脈
波の振幅を複数の周波数に分離する手段は、FFTでなく中心周波数が違う複数のバンドパ
スフィルタを使用する方法も可能である。
図3の例では、ノイズ振幅が脈波振幅に対し相対的に小さい(特に、ノイズ振幅/信号
振幅の比が0.7以下のとき、好ましくは0.5以下のとき)、振幅スペクトラムが最大
値を示す周波数帯における減光度比Φを読みとり動脈血の減光度比Φsとすることによっ
て動脈血の減光度比Φsとして求められたが、信号振幅に対しノイズ振幅が非常に大きい
場合、FFTなどの周波数分析ではスペクトラムから信号を見つけることは困難である。
図4は脈波振幅と同じくらいの振幅のノイズが混入したケースである。
図4a.は計測した脈波であり、ノイズが脈波に重畳しているものの目視で脈波を認識で
きる。
このケースでは、図4bのFFT処理後でも、脈波成分とノイズ成分が同じくらいの振
幅で確認できるが、ピークが複数在る場合脈波の周波数を特定することは難しい。
この波形に対し、従来から知られている信号分離法を適用すると、図4cのように信号
とノイズを良好に分離することが可能であり、図4dのように分離した信号のFFT処理
後からは、はっきりと脈波の周波数を認めることが可能である。
このように、信号とノイズが同じ程度の振幅であれば、FFT処理前に信号分離法を適
用することは有効である。
しかし、図5aのように、ノイズ振幅が信号振幅の10倍もあるような激しい体動の場
合、図5bのようにFFT処理後の波形から脈波成分を認識することは不可能である。
この波形は、図4の波形の直前に測定されたものであり、脈波は図4と同じ周波数に存
在するはずであるが、ノイズの中に埋もれて特定することはできない。
このような激しい体動下ではしばしば動脈血も体動によって動いてしまっているために
、信号分離法を適用しても得られる信号波形は図5cのように脈波とは全く形の異なった
ものになってしまう。
従って、信号である動脈成分の動きとノイズである静脈成分の動きを分離できたとして
も、その波形(図5c)およびFFT処理後(図5d)から脈波の周波数を特定すること
はできない。
一方、本発明においては、図5eのように、減光度比が最小となる場所を探すことによ
って脈波の周波数を認識することが可能であり、その周波数の減光度比を動脈血酸素飽和
度として求めることが可能である。
脈波にノイズが無い場合には、図3bのように基本周波数に最大振幅が現れる他に、そ
の2倍、3倍の周波数にも高調波が現れる。
大きなノイズが混入すると、図5bのように最大振幅を持つ周波数が狭帯域に分布せず
広い幅を持った形となる。
また、ノイズの振幅が狭帯域に分布する場合には、図2bのように、基本周波数と高調
波とは違う場所にもピークが出現する。
信号振幅よりノイズ振幅の方が大きい場合には、振幅最大の周波数を脈波の基本周波数
として、パルスレートと酸素飽和度を計算することは困難である。
例えば、「FFTの第2ピークの周波数が第1ピークである基本周波数の2倍の位置に
無い場合」又は「FFTの第1ピークの山の半値幅が基準値以下で無い場合」には、減光
度比が最小となる周波数帯を酸素飽和度を示す周波数帯として選択する選択手段を用いる
のが適している。
図6は、ノイズが非常に大きく従来の計算法ではSpO2を計算できなかった脈波に対
して0.5〜5.5Hzの帯域を0.5Hz刻みにバンド幅1Hzの8バンドに分け、そ
れぞれのSpO2を計算した例である。
帯域により違う減光度比が出現し、違うSpO2が計算される。
動脈血は静脈血より高い酸素飽和度を示すので、一番高い値を示す帯域のSpO2を動
脈血のSpO2として求めることができる。
また、この周波数を脈波の周波数として読みとることができる。
さらに、従来技術においては、信号の減光度比を入力して信号波形とノイズ波形を分離
するものなので、たとえば最新の解析区間の信号とノイズを分離する際に、一つ前の区間
で得られた減光度比を入力するなどの、過去のデータが必要となる。
一方、本発明では、過去のデータを参照せずに解析区間だけで処理可能なため、短い信
号区間における処理が可能である。
請求項1〜20に記載の本発明の酸素飽和度測定装置及び測定方法によれば、同一の媒
体からほぼ同時に抽出される2つの同種の信号を処理して共通の信号成分を抽出する計算
処理負担を軽減した信号処理方法を実現でき、上記信号処理方法を適用して、前記媒体の
体動によるノイズが脈波信号に生じた場合であっても、対象物質の濃度を精度よく測定す
ることができる。また、体動によるノイズが脈波データ信号に生じた場合であっても、脈
波信号からノイズを除去し、精度よく脈拍を求めることができるので産業上の利用可能性
は極めて大きい。
図1はパルスオキシメータの信号ブロック図である。 図2aは計測したR(赤色光)、IR(赤外光)それぞれのΔAの波形であり、図2bは図2a.の前記赤色光及び赤外光の脈波に対してFFT処理をおこなった後の振幅スペクトラムを示す図であり、図2cは図2bにおける各周波数毎の、R_FFT(f) / IR_FFT(f)を計算したものである。 図3aは計測したR(赤色光)、IR(赤外光)それぞれのΔAの波形であり、図3bは図3a.の前記赤色光及び赤外光の脈波に対してFFT処理をおこなった後の振幅スペクトラムを示す図であり、図3cは図3bにおける各周波数毎の、R_FFT(f) / IR_FFT(f)を計算したものから振幅スペクトラムが最大値を示す周波数帯における減光度比Φを読みとる例を示す図であり、図3dは図3bにおける各周波数毎の、R_FFT(f) / IR_FFT(f)を計算したものから減光度比Φが最小値を示す周波数帯における減光度比Φを読みとる例を示す図である。 図4は脈波振幅と同じくらいの振幅のノイズが混入した例を示す図である。 図5はノイズ振幅が信号振幅の10倍もあるような激しい体動がある場合の例を示す図である。 図6はノイズが非常に大きく従来の計算法ではSpO2を計算できなかった脈波に対して0.5〜5.5Hzの帯域を0.5Hz刻みにバンド幅1Hzの8バンドに分け、それぞれのSpO2を計算した例を示す図である。 図7は血液脈動のモデルであって、図7aは体動が無い時を示し、図7bは体動がある時を示している。 図8は減光度比Φのベクトルを示す図である。 図9は減光度比Φと血液酸素飽和度Sの間には相関を示す図である。 図10aは、図3a又は図2a.と同一個体でほぼ同時刻に測定した脈波であり、ノイズが混入している例であり、図10bは図10a.の前記赤色光及び赤外光の脈波に対してそれぞれFFT処理をおこなった後の振幅スペクトラムを示す図である。 図10cは、図10bに示す赤色光及び赤外光に対して、各周波数帯毎の測定ポイントのFFT処理された値の平均値を求めて、図10bに対応付けて示した図であり、図10dは、図10cの各周波数帯毎の測定ポイントのFFT処理された値の平均値かR_FFT_ave/IR_FFT_ave(FFT振幅平均値の比)を求めて、図10bに対応付けて示した図である。
符号の説明
1a,1b 発光素子(LED)
2a,2b LEDドライバー
3 LED選択手段
4 CPU(演算・処理・制御)
5 表示部
6 記録部
7 操作部
8 フォトダイオード
9 電流−電圧変換器
10 脈波復調回路
11 A/Dコンバータ
12 生体組織

Claims (20)

  1. 生体組織を透過又は反射した第1脈波信号と第2脈波信号それぞれ複数の周波数帯の一つに対応付けられた複数の第1脈波振幅スペクトラムと複数の第2脈波振幅スペクトラムに分離する分離手段と、
    前記分離手段により分離された複数の周波数帯毎に前記第1脈波振幅スペクトラムと前記第2脈波振幅スペクトラムの比を計算する第1の演算手段と、
    前記複数の第1脈波振幅スペクトラムと前記複数の第2脈波振幅スペクトラムに基づいて記複数の周波数帯から一つの周波数帯を選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された前記一つの周波数帯における前記第1脈波振幅スペクトラムと前記第2脈波振幅スペクトラムの比を減光度比として酸素飽和度を計算する第2の演算手段と、
    を具備することを特徴とする酸素飽和度測定装置。
  2. 前記分離手段はFFTまたはバンドパスフィルタであることを特徴とする請求項1記載の酸素飽和度測定装置。
  3. 前記選択手段は、前記第1波振スペクトラムと前記第2脈波振幅スペクトラムの振幅値が最大となる周波数帯を前記一つの周波数帯として選択することを特徴とする請求項1又は2記載の酸素飽和度測定装置。
  4. 前記選択手段は、前記第1脈波振幅スペクトラムと前記第2脈波振幅スペクトラムの比が最小となる周波数帯を前記一つの周波数帯として選択することを特徴とする請求項1又は2記載の動脈血酸素飽和度測定装置。
  5. 記選択手段は、
    前記第1脈波振幅スペクトルの振幅値の平均値と前記第2脈波振幅スペクトラムの振幅値の平均値を前記複数の周波数帯毎に演
    前記複数の周波数帯毎に前記第1脈波振幅スペクトラムの振幅値の平均値と前記第2脈波振幅スペクトラムの振幅値の平均値の比を演算
    前記平均値の比が最小となる周波数帯前記一つの周波数帯として選択することを特徴とする請求項4に記載の酸素飽和度測定装置。
  6. 記選択手段は、
    前記複数の周波数帯毎に前記第1脈波振幅スペクトラムと前記第2脈波振幅スペクトラムの極大値が存在するか否かを判断
    記極大値が存在すると判定された周波数帯毎前記第1脈波振幅スペクトルの振幅値の平均値と前記第2脈波振幅スペクトラムの振幅値の平均値を演算
    極大値が存在すると判定された周波数帯毎に前記第1脈波振幅スペクトラムの振幅値の平均値と前記第2脈波振幅スペクトラムの振幅値の平均値の比を演算
    前記平均値の比が最小となる周波数帯前記一つの周波数帯として選択することを特徴とする請求項4に記載の酸素飽和度測定装置。
  7. 前記選択手段は、
    前記第1脈波振幅スペクトラムと前記第2脈波振幅スペクトラムの比の平均値を前記複数の周波数帯毎に演算し、
    前記平均値の比が最小となる周波数帯を前記一つの周波数帯として選択ることを特徴とする請求項に記載の酸素飽和度測定装置。
  8. 前記複数の周波数帯の隣接するものは重複していることを特徴とする請求項〜7のいずれか1項に記載の酸素飽和度測定装置。
  9. 前記選択手段は、前記第1脈波振幅スペクトラムと前記第2脈波振幅スペクトラムの振幅値が最大となる周波数帯と、前記第1脈波振幅スペクトラムと前記第2脈波振幅スペクトラムの比が最小となる周波数帯のいずれか一方を、所定の条件に基づき前記一つの周波数帯として選択することを特徴とする請求項1又は2記載の酸素飽和度測定装置。
  10. 前記所定の条件は、前記第1脈波振幅スペクトラムと前記第2脈波振幅スペクトラムの形状であることを特徴とする請求項記載の酸素飽和度測定装置。
  11. 前記第1脈波信号と前記第2脈波信号は、前記生体組織を通過又は反射した赤色と赤外光より得られたものであることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項記載の酸素飽和度測定装置。
  12. 生体組織を透過又は反射した第1脈波信号と第2脈波信号を検出するステップと、
    前記第1脈波信号と前記第2脈波信号それぞれ複数の周波数帯の一つに対応付けられた複数の第1脈波振幅スペクトラムと複数の第2脈波振幅スペクトラムに分離するステップと、
    前記分離手段により分離された複数の周波数帯毎に前記第1脈波振幅スペクトラムと前記第2脈波振幅スペクトラムの比を計算するステップと、
    前記複数の第1脈波振幅スペクトラムと前記複数の第2脈波振幅スペクトラムに基づいて複数の周波数帯から一つの周波数帯を選択するステップと、
    選択された前記一つの周波数帯における前記第1脈波振幅スペクトラムと前記第2脈波振幅スペクトラムの比を減光度比として酸素飽和度を計算するステップと、
    を具備することを特徴とする酸素飽和度測定方法。
  13. 前記選択するステップは、前記第1波振スペクトラムと前記第2脈波振幅スペクトラムの振幅値が最大となる周波数帯を、前記一つの周波数帯として選択することを特徴とする請求項12記載の酸素飽和度測定方法。
  14. 前記選択するステップは、前記第1脈波振幅スペクトラムと前記第2脈波振幅スペクトラムの比が最小となる周波数帯を前記一つの周波数帯として選択することを特徴とする請求項12記載の動脈血酸素飽和度測定方法。
  15. 記選択するステップは、
    前記第1脈波振幅スペクトルの振幅値の平均値と前記第2脈波振幅スペクトラムの振幅値の平均値を前記複数の周波数帯毎に演算するステップと、
    前記複数の周波数帯毎のに前記第1脈波振幅スペクトラムの振幅値の平均値と前記第2脈波振幅スペクトラムの振幅値の平均値の比を演算するステップと、
    前記平均値の比が最小となる周波数帯前記一つの周波数帯として選択するステップとからなることを特徴とする請求項14に記載の酸素飽和度測定方法。
  16. 記選択するステップは、
    前記複数の周波数帯毎に前記第1脈波振幅スペクトラムと前記第2脈波振幅スペクトラムの極大が存在するか否かを判断するステップと、
    前記極大が存在すると判定された周波数帯毎に前記第1脈波振幅スペクトルの振幅値の平均値と前記第2脈波振幅スペクトラムの振幅値の平均値を演算するステップと、
    極大値が存在すると判定された周波数帯毎に前記第1脈波振幅スペクトラムの振幅値の平均値と前記第2脈波振幅スペクトラムの振幅値の平均値の比を演算するステップと、
    前記平均値の比が最小となる周波数帯前記一つの周波数帯として選択するステップとからなることを特徴とする請求項14に記載の酸素飽和度測定方法。
  17. 前記選択するステップは、
    前記第1脈波振幅スペクトラムと前記第2脈波振幅スペクトラムの比の平均値を前記複数の周波数ごとに演算するステップと、
    前記平均値の比が最小となる周波数帯を前記一つの周波数帯として選択するステップとからなることを特徴とする請求項14に記載の酸素飽和度測定方法。
  18. 前記複数の周波数帯の隣接するものは重複していることを特徴とする請求項12〜17のいずれか1項に記載の酸素飽和度測定方法。
  19. 前記選択するステップは、前記第1脈波振幅スペクトラムと前記第2脈波振幅スペクトラムの振幅値が最大となる周波数帯と、前記第1脈波振幅スペクトラムと前記第2脈波振幅スペクトラムの比が最小となる周波数帯のいずれか一方を、所定の条件に基づき前記一つの周波数帯として選択することを特徴とする請求項12記載の酸素飽和度測定方法。
  20. 前記所定の条件は、前記第1脈波振幅スペクトラムと前記第2脈波振幅スペクトラムの形状であることを特徴とする請求項19記載の酸素飽和度測定方法。
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