JP4830176B2 - 実験管理装置および実験条件設定装置 - Google Patents
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Description
【発明の技術分野】
この発明は実験管理装置に関し、特にその実験条件の設定、実験結果の記録等を含む実験の管理を容易かつ体系的に行うことに関するものである。
【0002】
【従来の技術および課題】
薬物を評価する等の目的から、心電図等の生体情報を記録しつつ、評価薬物を投与する実験が行われている。この場合、複数の被験動物を用い、各被験動物について種々の項目(心電図、血圧、血流量等)の測定を行う場合が多い。
【0003】
測定結果は、データレコーダを用いて記録される場合が多かったが、近年、センサからの出力をコンピュータに入力し記録する装置も用いられている。このようなコンピュータ化にも拘わらず、実験条件の設定を容易に行うことができ、さらには、実験条件データと実験結果データを体系的に管理することのできる装置は提供されていなかった。
【0004】
この発明は、上記のような問題を解決して、実験条件の設定、実験データの記録等を含む実験管理を効率化することのできる実験管理装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
請求項1の実験条件設定装置および請求項2の記録媒体に記録された実験条件設定プログラムは、複数の被験動物を用いて、複数の測定項目について実験を行うのに適した実験条件設定装置であって、マトリックス状に配置された複数の入力領域を有するマトリックス入力部を画面上に設け、前記入力領域を、被験動物を入力するための動物入力列および、各測定チャネル毎に測定項目を入力するため、各チャネル毎に設けられた測定項目入力列として配置し、動物入力列の入力領域に入力された動物と、当該動物入力列の入力領域に対応する測定項目入力列の入力領域に入力された測定項目とに基づいて、実験条件を決定するようにしている。
【0006】
マトリックスに配置された入力領域に、被験動物と測定項目を対応付けて入力するようにしているので、被験動物ごとの測定項目を容易に確認しながら入力することができる。加えて、各測定チャネルごとの測定項目の確認も容易である。
【0007】
請求項3の実験条件設定装置および実験条件設定プログラムは、被験動物種を示すアイコン、測定項目を示すアイコンを画面上に表示し、各アイコンを前記各入力領域にドラッグすることにより入力を可能としたことを特徴としている。
【0008】
したがって、動物種の入力、測定項目の入力が容易であり、その確認、変更が容易である。
【0009】
請求項4の実験条件設定装置および実験条件設定プログラムは、画面上に、被験動物情報を入力するための被験動物情報入力部を設け、当該被験動物情報入力部には、動物入力列の入力領域に入力された動物に関する入力フォームを表示することを特徴としている。
【0010】
したがって、マトリックス上への動物の入力に対応して、動物に関する詳細情報を入力することができる。
【0011】
請求項5の実験条件設定装置および実験条件設定プログラムは、画面上に、測定パラメータ情報を入力するための測定パラメータ情報入力部を設け、当該測定パラメータ情報入力部には、測定項目入力列の入力領域に入力された測定項目に関する入力フォームを表示することを特徴としている。
【0012】
したがって、マトリックス上への測定項目の入力に対応して、測定項目に関する測定パラメータ情報を入力することができる。
【0013】
請求項6の実験条件設定装置および実験条件設定プログラムは、対応する入力領域に動物または測定項目が入力されたことに対応して、入力フォームを表示するようにしている。
【0014】
したがって、必要な入力フォームだけが表示され、入力画面の煩雑さをさけることができる。
【0015】
請求項7の実験条件設定装置および実験条件設定プログラムは、マトリックス入力部に入力された、動物種と測定項目との組み合わせに基づいて決定された実験条件を、前記測定項目入力フォームに表示するようにしたことを特徴としている。
【0016】
したがって、当該実験条件の入力を省略することができ、実験条件設定の作業を容易化することができる。
【0017】
請求項8の実験管理装置および請求項11のデータを記録した記録媒体は、測定条件設定情報に基づいて行った実験結果を、実験管理情報として記録装置に記録する実験管理装置であって、前記測定条件設定情報を、被験動物ごとに設けられた設定用被験動物情報と、被験動物に対する測定項目ごとに設けられ、当該被験動物の設定用被験動物情報に関連づけて設けられた設定用測定パラメータ情報とを備えるように構成し、前記実験管理情報を、前記設定用被験動物情報に基づいて生成した管理用被験動物情報と、被験動物に対する測定項目ごとに設けられ、当該被験動物の管理用被験動物情報に関連づけて設けられた管理用測定パラメータ情報と、それぞれの管理用測定パラメータ情報に関連づけて設けられた測定データ情報とを備えるように構成したことを特徴としている。
【0018】
測定条件設定情報を、被験動物情報と測定パラメータ情報とに分離して管理し、被験動物情報に関連付けて測定パラメータ情報を管理しているので、測定条件の設定、変更、確認が容易である。また、実験結果である実験管理情報も、上記と同様の構成によって管理しているので、測定条件設定情報を実験管理情報に容易に反映することができる。したがって、測定条件、実験結果の管理が容易である実験管理装置を提供することができる。
【0019】
請求項9の測定条件設定データを記録した記録媒体は、測定条件設定データが、被験動物ごとに設けられた設定用被験動物情報格納部と、測定項目ごとに設けられた設定用測定パラメータ情報格納部とを備え、被験動物についての各測定項目は、当該被験動物の設定用被験動物情報格納部の下位階層として関連づけられた設定用測定パラメータ格納部に対応付けられていることを特徴としている。
【0020】
したがって、測定条件設定情報を、被験動物情報と測定パラメータ情報とに分離して管理し、被験動物情報に関連付けて測定パラメータ情報を管理しているので、測定条件の設定、変更、確認が容易である。
【0021】
請求項10の実験管理情報データを記録した記録媒体は、実験管理情報データが、被験動物ごとに設けられた管理用被験動物情報格納部と、測定項目ごとに設けられた管理用測定パラメータ情報格納部と、測定項目に対する測定データごとに設けられた測定データ情報格納部とを備え、被験動物についての各測定項目および各測定データは、当該被験動物の管理用被験動物情報格納部の下位階層として関連づけられた管理用測定パラメータ格納部および測定データ情報格納部に対応付けられていることを特徴としている。
【0022】
したがって、実験管理情報を、被験動物情報と測定パラメータ情報とに分離して管理し、被験動物情報に関連付けて測定パラメータ情報および測定データ情報を管理しているので、測定データの確認、管理が容易である。
【0023】
請求項13の装置は、生体の状態に対応した状態量データであって時間の関数である状態量データ、を獲得する状態量データ獲得手段と、状態量データ獲得手段により獲得された状態量データに基づいて、生体の状態に関連した表示を行なうよう制御する制御手段とをさらに備え、前記制御手段は、実質的にリアルタイムで、状態量データのうち所定の着目部分を判別するとともに時間軸を有するグラフを用いて当該着目部分に対応する表示を他の部分に対応する表示と異なる態様で行なうよう制御することを特徴としている。
【0024】
したがって、生体など観察対象の状態の異常や変化に関係するまたは関係しない所定の着目部分を、リアルタイムで容易に視覚的に確認することができる。このため、観察対象の状態の異常や変化等をリアルタイムで容易に把握することができる。
【0025】
請求項14の装置は、生体の状態に対応した状態量データであって時間の関数である状態量データ、を獲得する状態量データ獲得手段と、状態量データ獲得手段により獲得された状態量データに基づいて、生体の状態に関連した表示を行なうよう制御する制御手段とをさらに備え、前記制御手段は、実質的にリアルタイムで、状態量データに基づいて当該状態量データの特徴を表わす特徴量データを抽出するとともに時間軸を有するグラフを用いて当該特徴量データを過去の履歴を含めて表示するよう制御することを特徴としている。
【0026】
したがって、リアルタイムで状態量データの特徴を容易に視覚的に確認することができる。このため、生体など観察対象の状態の異常や変化等をリアルタイムで容易に把握することができる。
【0027】
請求項15の装置は、生体の状態に対応した状態量データであって時間の関数である状態量データ、を獲得する状態量データ獲得手段と、状態量データ獲得手段により獲得された状態量データに基づいて、生体の状態に関連した表示を行なうよう制御する制御手段とをさらに備え、前記制御手段は、実質的にリアルタイムで、状態量データに関連する量または当該状態量データに関連する量を得るための条件に関する表示を行なうよう制御することを特徴としている。
【0028】
したがって、リアルタイムで状態量データに関連する量や当該関連する量を得るための条件を容易に確認することができる。このため、たとえば、実験動物の状態を含め実験の状況をリアルタイムで容易に把握することができる。
【0029】
この発明において、「実験条件」とは、実験を行うために設定する条件をいい、「どの動物についてどのような項目を測定するか」という基本的な条件も含む概念である。
【0030】
「アイコン」とは、絵によって示されるものだけでなく、文字や記号等によって示されるものも含む概念である。
【0031】
「プログラムを記録した記録媒体」とは、プログラムを記録したROM、RAM、フレキシブルディスク、CD−ROM、メモリカード、ハードディスク等の記録媒体をいう。また、電話回線、搬送波等の通信媒体も含む概念である。CPUに接続されて、記録されたプログラムが直接実行されるハードディスクのような記録媒体だけでなく、一旦ハードディスク等にインストールした後に実行されるプログラムを記録したCD−ROM等の記録媒体を含む概念である。さらに、ここでいうプログラムには、直接実行可能なプログラムだけでなく、ソース形式のプログラム、圧縮処理がされたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0032】
【発明の実施の形態】
1.実験管理
図1に、この発明の一実施形態による実験管理装置をCPUを用いて実現した場合のハードウエア構成を示す。この装置は、CPU2、メモリ4、ハードディスク6、プリンタ8、通信回路10、マウス12、キーボード14、CD−ROMドライブ16、アナログ−ディジタル変換器18、ディスプレイ20、フットスイッチ70を備えている。
【0033】
A/D変換器18の各チャネルCH1〜CH8には、各種測定センサ102a〜102hからの測定アナログ信号が入力される。また、A/D変換器18のサンプリング周波数等は、CPU2によって制御可能となっている。
【0034】
メモリ4は、CPU2が処理を行うために一時的な記憶を行うワークエリアとして機能する。
【0035】
ハードディスク6には、プロジェクト管理プログラムが記録されており、CPU2は、このプログラムにしたがって制御処理を行う。また、このプロジェクト管理プログラムは、CD−ROMドライブ16を介して、CD−ROM21に記録されたプログラムをインストールしたものである。また、ハードディスク6には、測定条件設定情報データ、実験管理情報データ等が記録される。
【0036】
通信回路10は、外部との通信を行うための回路であり、いわゆるモデム装置やターミナルアダプタ(TA)等で構成することができる。
【0037】
フットスイッチ70は、投薬を行ったタイミング等を入力するためのものである。
【0038】
図2に、ハードディスク6に記録されたプロジェクト管理プログラムのうち、実験条件設定プログラムの部分のフローチャートを示す。実験条件設定プログラムは、何れのチャネルCH1〜CH8に、どのような動物のどのような測定項目が入力されるかを設定するとともに、各動物の年齢等の詳細情報、サンプリング周波数等の測定パラメータの詳細を設定するためのプログラムである。この実施形態では、オブジェクト指向プログラミングを採用しているので、実際には明確な流れはない。したがって、図2のフローチャートは、あくまでも、一つの流れを示したものに過ぎない。
【0039】
まず、ステップS1において、実験条件設定のための入力画面を表示する。図5に、ディスプレイ20上に表示された入力画面を示す。マトリックス入力部30、被験動物情報入力部32、測定パラメータ情報入力部34が設けられている。
【0040】
マトリックス入力部30には、被験動物種を入力するための動物種入力列K、各測定チャネルCH1〜CH8の測定項目を入力するための測定項目入力列P1〜P8が設けられている。各入力列には、8個の入力領域が列状に設けられている。つまり、この実施形態では、8つの被験動物につて、同時に測定を行うことができるようになっている。
【0041】
また、マトリックス入力部30の上には、被験動物種を入力するための被験動物種アイコンICK1〜ICK4、測定項目を入力するための測定項目アイコンICP1〜ICP6が設けられている。被験動物種アイコンICK1はラットを示し、ICK2はモルモット(guinea pig)を示し、ICK3はマウスを示し、ICK4は犬を示すものである。また、測定項目アイコンICP1は血圧を示し、ICP2は心電図を示し、ICP3は左心室内圧を示し、ICP4は呼吸量を示し、ICP5は位相血流量を示し、ICP6は平均血流量を示すものである。
【0042】
被験動物種アイコンICK1〜ICK4には、それぞれ、テンプレート用被験動物情報が関連づけられている。図6に、ハードディスク6に記憶されているテンプレート用被験動物情報の項目を示す。これら項目のうち、動物種ID、動物種等は、予め記録されている。その他の項目は、空欄となっている。
【0043】
同様に、測定項目アイコンICP1〜ICP6には、それぞれ、テンプレート用測定パラメータ情報が関連づけられている。図7に、ハードディスク6に記憶されているテンプレート用測定パラメータ情報の項目を示す。これら項目のうち、測定パラメータ種ID、測定パラメータ種類(測定項目)等は、予め記録されている。その他の項目は、空欄となっている。
【0044】
この実施形態では、マウス12を用いて、被験動物種アイコンICK1〜ICK4をドラッグし、動物種入力列の入力領域にドロップすることによって入力を行う。同様に、測定項目アイコンICP1〜ICP6をドラッグし、測定項目入力列の入力領域にドロップすることによって入力を行う。
【0045】
たとえば、被験動物を犬として、測定チャネルCH1に心電図、測定チャネルCH2に血圧を入力する場合には、図8のように被験動物種アイコンICK4、測定項目アイコンICP2、ICP1を、マトリックス入力部30に配置する。
【0046】
被験動物種アイコンICK4が入力領域に配置された場合の処理(図2のステップS2)の詳細を、図3に示す。被験動物種アイコンICK4が入力領域に配置されると、設定用被験動物情報が生成される(ステップS31)。この設定用被験動物情報は、被験動物種アイコンICK4に関連づけられて記録されているテンプレート用被験動物情報に基づいて生成される。生成された設定用被験動物情報を、図9に示す。動物種ID以下の項目は、テンプレート用被験動物情報の各項目をコピーして得たものである。したがって、例えば、動物種の項目には「犬」が記録されている。
【0047】
次に、配置された被験動物種アイコンICK4に対応して、被験動物情報入力部32に、被験動物情報を入力するための入力フォームが表示される(ステップS32)。操作者は、この入力フォームに基づいて、性別、体重、誕生日、センサー装着日等の被験動物に関する情報を入力する(図2、ステップS4)。入力された情報は、図9に示す測定用被験動物情報の各項目に記録される。
【0048】
なお、入力フォーム40の上部には、識別タグ40aが設けられ、マトリックス入力部30の個体番号欄30bの個体番号と一致する個体番号「1」が記述される。
【0049】
図8のように、測定項目アイコンICP2が入力領域に配置された場合の処理(図2のステップS3)の詳細を、図4に示す。測定項目アイコンICP2が入力領域に配置されると、設定用測定パラメータ情報が生成される(ステップS41)。この設定用測定パラメータ情報は、測定項目アイコンICP2に関連づけられて記録されているテンプレート用測定パラメータ情報に基づいて生成される。生成された設定用測定パラメータ情報を、図10に示す。測定パラメータ種ID以下の項目は、テンプレート用測定パラメータ情報の各項目をコピーして得たものである。したがって、例えば、測定パラメータ種類の項目には「心電図」が記録されている。
【0050】
このようにして生成された、設定用測定パラメータ情報は、マトリックス入力部30の同一行に配置された被験動物種アイコンに対応する設定用被験動物情報に関連づけられる(ステップS42)。また、関連づけられる設定用被験動物情報の動物種と、当該測定項目との組み合わせにしたがって、A/D変換器18のサンプリングレートが選択されて記録される。サンプリングレートは、測定項目によって適切に選択する必要があり、さらに、同じ測定項目であっても、動物種によって周期等が異なるからである。
【0051】
次に、配置された測定項目アイコンICP2に対応して、測定パラメータ情報入力部34に、測定パラメータ情報を入力するための入力フォームが表示される(ステップS43)。操作者は、この入力フォームに基づいて、測定中に表示するグラフのメモリ設定等の測定パラメータに関する情報を入力する(図2、ステップS5)。入力された情報は、図10に示す設定用被験動物情報の各項目に記録される。
【0052】
なお、入力フォーム42の上部には識別タグ42aが設けられ、マトリックス入力部30において、当該測定項目アイコンICP2が配置された測定チャンネル「CH1」が記述される。
【0053】
上記と同様にして、入力領域に配置された測定項目アイコンICP1についても同様の処理がなされる。つまり、設定用被験動物情報が生成され、設定用被験動物情報に関連づけられる。また、測定パラメータ情報入力部34に、「CH2」の識別タグが記述された入力フォームが表示される。
【0054】
なお、図8においては、この入力フォームは、識別タグの「CH2」の部分だけが表示されている。入力を行う場合には、この識別タグをクリックし、入力フォームの全体を表示させてから行う。
【0055】
図11のようにアイコンを入力した場合に生成されてハードディスク6に記録される設定用被験動物情報、設定用測定パラメータ情報の構造を、図12に示す。このように、測定条件設定情報は、設定用被験動物情報とその下位層に関連づけられた設定用測定パラメータ情報によって構成される。この設定用測定パラメータを用いて実験が行われる。なお、実験中の波形表示処理等については、後に詳述する。
【0056】
なお、図5のマトリックス入力部30において、1つの測定チャネルに2以上の測定項目のアイコンが配置された場合には、エラーが表示される。
【0057】
また、アイコンを移動することにより、入力訂正を行うことができ、他の行のアイコンをコピーして入力することもできる。
【0058】
上記実施形態では、横方向をチャネル、縦方向を個体としてマトリクス入力部30を構成したが、縦横を逆にしても良い。
【0059】
なお、上記実施形態では、アイコンを配置することによって入力するようにしているが、アイコンを用いずに、文字等によって入力するようにしてもよい。
【0060】
次に、図11の画面のように実験条件を設定して測定を行った場合に、ハードディスク6に記録される実験結果(実験管理情報)について説明する。図13に、実験管理情報の構成を示す。実験管理情報には、下位階層の管理用被験動物情報、管理用測定パラメータ情報等が、データ構造上含まれるが、図14に示すように独自の情報も記録している。
【0061】
管理用被験動物情報の項目を図15に示す。動物番号以下の項目およびデータは、対応する設定用被験動物情報からコピーして生成したものである。管理用測定パラメータ情報の項目を図17に示す。測定パラメータ種ID以下の項目およびデータは、対応する設定用測定パラメータ情報からコピーして生成したものである。このように、管理用被験動物情報、管理用測定パラメータ情報の内容および構造を、設定用被験動物情報、設定用測定パラメータ情報と同等にしているので、データの管理が容易であり、共通データの利用を容易に行うことができる。
【0062】
管理用被験動物情報には、投与・反応・コメント情報が関連づけられて記録される。投与・反応・コメント情報の項目を図16に示す。評価薬物や反応性薬物の投与に関する情報、コメント情報が記録される。これらは、実験中に入力されたものである。なお、薬物の投与は、被験動物に対して行うものであるから、投与・反応・コメント情報は、管理用被験動物情報の下位層として関連づけて記録するようにしている。
【0063】
管理用測定パラメータ情報には、測定データ情報、各種解析データ情報が関連づけて記録される。測定データ情報は、測定されたデータの現波形、特徴量などである。各種解析データは、測定データに対する各種の解析結果である。これらは、各測定項目に関連するものであるから、管理用測定パラメータ情報の下位層として関連づけて記録するようにしている。なお、管理用被験動物情報の下位層として関連づけて記録するようにしてもよい。
【0064】
図18に、この実施形態によるシステムにおけるデータ構成の全体図を示す。測定条件設定情報は、測定ごとに生成されるが記録はされない。一方、実験管理情報は、すべての実験について記録されて保存される。履歴情報は、実験の履歴を記録する。
【0065】
図18からも明らかなように、実験管理情報としてそのまま用いることができるように、測定条件設定情報のデータ構造を設計している。したがって、データ入力に無駄が無く、効率よく管理を行うことができる。
【0066】
上記実施形態では、マトリックス入力部30に動物種を入力するようにしているが、動物の有無だけを入力し、動物種は入力フォーム40において入力するようにしてもよい。
【0067】
また、上記実施形態では、薬物の効果についての実験を行う場合について説明したが、被験動物の生体データを測定する場合に一般的に適用することができる。
【0068】
2.実験の詳細
次に、実験(測定)の詳細について説明する。
【0069】
図19は、測定のためのソフトウェア構成の一例を示す図面である。この実施形態においては、プログラム(ソフトウェア)を複数のモジュールにより構成し、各モジュールをマルチタスク制御するようにしている。
【0070】
また、各モジュールは測定パラメータ(たとえば、心電図、血圧、血流、左心室内圧、呼吸量など)ごとにオブジェクト化され、かつ、各測定パラメータは複数種の実験動物(たとえば、犬、猿、ラットなど)に対応し得るよう構成されている。
【0071】
したがって、CPU2は、各測定パラメータごとの測定条件等の情報を記憶している測定パラメータデータベース(図示せず)と、各動物ごとの測定条件等の情報を記憶している動物データベース(図示せず)とを参照することで、複数種の実験動物について複数種の測定パラメータを同時に測定できる。ただし、説明の便宜のため、この実施形態においては1体の実験動物について一つの測定パラメータ(心電図)を測定する場合を例に説明する。
【0072】
上記モジュールとして、認識モジュール110、原波形保存モジュール112、原波形表示モジュール114、投与実験用認識データ管理・表示モジュール116、反応性実験用認識データ管理・表示モジュール118、ディジタルデータ表示モジュール120、認識データ保存モジュール122がある。これら各モジュールが、制御手段に対応する。
【0073】
認識モジュール110は、心電図の原波形データから特徴量データである認識値データを抽出するとともに、抽出した認識値データに基づいて、ノイズによる突発的異常部分とノイズによらない突発的異常部分と正常部分とを判別して異常判定データを得る。
【0074】
原波形保存モジュール112は、原波形データ、ならびに、認識モジュール110から得られた認識値データおよび異常判定データに基づいて、ハードディスク6に原波形を保存する。
【0075】
原波形表示モジュール114は、原波形データ、認識値データおよび異常判定データに基づいて、ディスプレイ20に原波形をグラフ表示する。
【0076】
投与実験用認識データ管理・表示モジュール116は、認識値データおよび異常判定データに基づいて、ディスプレイ20に投与実験用認識データをグラフ表示する。
【0077】
反応性実験用認識データ管理・表示モジュール118は、認識値データおよび異常判定データに基づいて、ディスプレイ20に反応性実験用認識データをグラフ表示する。
【0078】
ディジタルデータ表示モジュール120は、認識値データおよび異常判定データに基づいて、ディスプレイ20にディジタルデータを表示する。
【0079】
認識データ保存モジュール122は、認識値データおよび異常判定データに基づいて、ハードディスク6に認識値データを保存する。
【0080】
図20ないし図26は、上述の認識モジュール110、原波形保存モジュール112、原波形表示モジュール114、投与実験用認識データ管理・表示モジュール116、反応性実験用認識データ管理・表示モジュール118、ディジタルデータ表示モジュール120、認識データ保存モジュール122の処理内容を、それぞれ表わすフローチャートである。
【0081】
図27は、ディスプレイ20の表示画面124を示す図面である。表示画面124は、原波形表示用ウィンドウ132、投与実験用認識値表示ウィンドウ128、反応性実験用認識値表示ウィンドウ130、ディジタルデータ表示ウィンドウ134を備えている。
【0082】
図28は、原波形表示用ウィンドウ132の一部を拡大して表わした図面である。図29は、図28に示す原波形表示用ウィンドウ132の一部を、さらに拡大して表わした図面である。図30は、ディジタルデータ表示ウィンドウ134を拡大して表わした図面である。図31は、投与実験用認識値表示ウインドウ128の一部を拡大して表した図面である。図32は、反応性実験用認識値表示ウインドウ130の一部を拡大して表した図面である。
【0083】
まず、図20に基づいて、認識モジュール110における処理を説明する。CPU2は、心電図センサ102aからの信号を、A/D変換器18を介して取込む(ステップS101)。CPU2は、1波形分のデータがすべて入力されるまで信号の取込みを行なう(ステップS102)。なお、ここで1波形分のデータとは、図29に示すように、P波始点Pbから、次のP波始点Pbまでのデータをいう。
【0084】
1波形分のデータが入力されると、CPU2は、取込んだ1波形分のデータに関する波形認識を行なう(ステップS103)。ステップS103において、図29に示すように、P波始点Pb、P波頂点Pa、Q波始点Q、R波頂点R、S波頂点S、T波頂点Ta、T波終点Teが認識される。これら各点の値(電圧値)および各点の観測時刻(実験開始からの経過時間)が、各認識値データに該当する。
【0085】
この実施形態においては、CPU2は、Q波始点QとT波終点Teとの時間間隔QT、P波始点PbとR波頂点Rとの時間間隔PR、2つの連続する波形のR波頂点Rの時間間隔RRを、それぞれ算出するが、これら時間間隔も認識値データに該当する。
【0086】
つぎに、CPU2は、得られた各認識値データについて、異常性判定を行なう(ステップS104)。
【0087】
異常性判定の方法は特に限定されるものではないが、1波形分についてノイズ異常(たとえば体動に基づく波形の崩れ等、ノイズによる突発的異常、)であるか、波形異常(たとえば心筋の期外収縮等、ノイズによらない突発的異常)であるか、正常であるかを判断するようにすればよい。異常性判定の結果データを、異常判定データという。
【0088】
CPU2は、前2ステップで得られた1波形分の各認識値データおよび異常判定データを出力し(ステップS105)、ステップS101に戻って、同様の処理を繰り返す。
【0089】
つぎに、図21に基づいて、原波形保存モジュール112における処理を説明する。CPU2は、原波形保存命令イベントを待っており(ステップS111)、原波形保存命令イベントが発生すると、心電図の原波形データを1波形分取込む(ステップS112)。この実施形態においては、表示画面124(図27参照)の保存ボタン126がクリックされると原波形保存命令イベントが発生するよう構成されている。
【0090】
CPU2は、取込まれた1波形分の原波形データを、ハードディスク6に設定された現在測定中の測定チャンネル保存領域(この実施形態においては、心電図保存領域)内の原波形保存領域の今回の命令回数(今回の波形分)に対応する保存部分(図示せず)に保存する。
【0091】
つぎに、CPU2は、前述の認識モジュール110の出力(図20、ステップS105参照)である認識値データおよび異常判定データ(ステップS112で取込んだ1波形分の原波形データに対応する認識値データおよび異常判定データ)を取込み(ステップS114)、ハードディスク6に設定された心電図保存領域内の原波形用認識値保存領域の今回の波形分に対応する保存部分(図示せず)に保存する。したがって、ステップS113において保存された原波形データと、当該原波形データに対応する認識値データおよび異常判定データとが、対応づけて保存される。
【0092】
CPU2は、設定された原波形保存時間が経過したか否かを監視しており(ステップS116)、まだ経過していない場合は、ステップS112に戻って次の1波形分の原波形データの保存処理を行なう。一方、設定された原波形保存時間が経過すると、ステップS111に戻って、次の原波形保存命令イベントの発生を待つ。
【0093】
なお、この実施形態においては、原波形保存時間を予め設定するよう構成したが、原波形保存時間の設定方法は特に限定されるものではないが、たとえば、原波形保存命令の実行中に再度保存ボタンをクリックすることで原波形保存命令を終了させるよう構成することもできる。
【0094】
このように、原波形保存命令イベントを待って原波形データを保存するよう構成することで、必要な原波形データのみを選択的に保存することが可能となる。したがって、記憶容量に余裕がないような場合には、好都合である。なお、記憶容量に余裕があるような場合には、実験中の原波形データすべてを保存するようにしてもよい。
【0095】
つぎに、図22A、図22Bに基づいて、原波形表示モジュール114における処理を説明する。図22Aに示すように、CPU2は、まず、原波形表示用ウィンドウ132(図27参照)を作成する(ステップS121)。
【0096】
原波形表示用ウィンドウ132の縦軸は測定パラメータ(この実施形態においては、心電図)に対応した最適なスケールに設定される。原波形表示用ウィンドウ132の横軸も、測定パラメータ(この実施形態においては、心電図)に対応した最適な時間スケールに設定される。
【0097】
CPU2は、心電図の1波形分の原波形データを取込み(ステップS122)、取込んだ原波形データに基づいて、原波形を原波形表示用ウィンドウ132にグラフ表示する(ステップS123)。CPU2は、ステップS122〜ステップS123の動作を繰り返す。
【0098】
一方、図22Bに示すように、CPU2は、認識モジュール110の出力(図20、ステップS105参照)である認識値データおよび異常判定データを1波形分取込み(ステップS132)、異常判定データの種類を識別する(ステップS132)。
【0099】
異常判定データが「正常」を示している場合には、各認識値データに対応する原波形の部分を、それぞれ異なった正常色で表示する。図29に拡大して示すように、原波形表示用ウィンドウ132において、たとえば、P波始点Pbは暗い赤色、P波頂点Paは黄土色、Q波始点Qは白色、R波頂点Rは赤色、S波頂点Sは黄色、T波頂点Taは明るい紫色、T波終点Teは紫色、という具合に表示される。
【0100】
異常判定データが「波形異常」を示している場合には、当該異常である原波形の一部または全体を波形異常色を用いて表示する。この実施形態においては、原波形が波形異常である場合には、図28に示すように、異常である原波形のR波頂点136を黄色(波形異常色)で表示している。
【0101】
なお、異常である原波形のうち、異常に関係する認識値データに対応する部分(たとえば、Q波始点Q)を正常色と異なる波形異常色で表示するようにしてもよい。また、当該異常である原波形の1波形全体を波形異常色で表示するようにしてもよい。
【0102】
異常判定データが「ノイズ異常」を示している場合には、当該異常である原波形の一部または全体をノイズ異常色を用いて表示する。この実施形態においては、原波形がノイズ異常である場合には、図28に示すように、異常である原波形のR波頂点138を白色(ノイズ異常色)で表示している。
【0103】
なお、異常である原波形のうち、異常に関係する認識値データに対応する部分(たとえば、Q波始点Q)を正常色と異なるノイズ異常色で表示するようにしてもよい。また、当該異常である原波形の1波形全体をノイズ異常色で表示するようにしてもよい。
【0104】
1波形分の異常判定データの表示が終了すると、ステップS131に戻り、次の1波形分の異常判定データの表示を行なう。
【0105】
このように、この実施形態においては、ノイズ異常と波形異常とをリアルタイムで容易に視覚的に識別することができる。このため、実験動物など生体の体動によるノイズと、心筋の異常等による波形異常とをリアルタイムで容易に視覚的に確認することができる。
【0106】
なお、この実施形態においては、「波形異常」と「ノイズ異常」とを別の色で表示するようにしたが、「波形異常」と「ノイズ異常」とを区別する必要がない場合には、同じ色で表示するようにすることもできる。
【0107】
また、この実施形態においては、波形部分の色を変えることにより、各種異常部分や正常部分を識別するよう構成したが、この発明はこれに限定されるものではない。たとえば、波形部分の線の太さを変えて各種異常部分や正常部分を識別するようにしてもよい。また、異常部分の波形を点滅表示させるなどして識別するようにしてもよい。
【0108】
つぎに、図23A、図23B、図23Cに基づいて、投与実験用認識データ管理・表示モジュール116における処理を説明する。図23Aに示すように、CPU2は、まず、投与実験用認識値表示用ウィンドウ128(図27参照)を作成する(ステップS141)。
【0109】
投与実験用認識値表示用ウィンドウ128の縦軸は測定パラメータ(この実施形態においては、心電図)に対応した最適なスケールに設定される。投与実験用認識値表示用ウィンドウ128の横軸は、評価薬物投与の効果を把握するのに最適な時間スケールに設定される。この実施形態においては、長時間(たとえば数十時間)にわたる評価薬物投与の効果を一目で把握できるように時間スケールを設定している。
【0110】
つぎに、CPU2は、認識モジュール110の出力(図20、ステップS105参照)である認識値データおよび異常判定データを1波形分取込み(ステップS142)、異常判定データの種類を識別する(ステップS143)。
【0111】
異常判定データが「正常」を示している場合には、1波形分に相当する各認識値データを、それぞれ異なった色でグラフ表示する。図27に示すように、投与実験用認識値表示用ウィンドウ128のうち、上段のウィンドウにおいて、たとえば、P波始点Pbは暗い赤色、P波頂点Paは黄土色、Q波始点Qは白色、R波頂点Rは赤色、S波頂点Sは黄色、T波頂点Taは明るい紫色、T波終点Teは紫色、という具合にグラフ表示される。
【0112】
また、投与実験用認識値表示用ウィンドウ128のうち、下段のウィンドウにおいて、たとえば、時間間隔RRは赤色、時間間隔QTは水色、時間間隔PRは灰色、という具合にグラフ表示される。
【0113】
1波形分の認識値データのグラフ表示が終了すると、ステップS142に戻り、次の1波形分の認識値データのグラフ表示処理を行なう。
【0114】
ステップS143において、異常判定データが「波形異常」または「ノイズ異常」を示している場合には、当該異常部分を有する1波形分については認識値データのグラフ表示を行なうことなく、ステップS142に戻る。
【0115】
一方、図23Bに示すように、CPU2は、薬物投与イベントの発生を監視しており(ステップS151)、薬物投与イベントが発生すると、投与実験用認識値表示用ウィンドウ128の投与日時の位置に、たとえば緑色で、薬物投与イベントマーク152を表示する(ステップS152)。この実施形態においては、フットスイッチ70のうち薬物投与フットスイッチ(図示せず)が踏込まれると薬物投与イベントが発生するよう構成されている。
【0116】
その後、CPU2は、各認識値データについて薬物投与イベントが発生する直前の値を算出する(ステップS153)とともに、薬物投与イベントが発生した日時を記憶し(ステップS154)、投与した薬物名、投与量など投与薬物に関する情報をインプットするための薬物情報入力ダイアログ(図示せず)を表示する(ステップS155)。操作者(実験者)は、当該ダイアログの案内にしたがって所定の薬物情報を入力する。
【0117】
その後、CPU2は、ステップS153で算出した薬物投与直前の各認識値データ、および、ステップS54で記憶した薬物投与イベント発生日時を出力し(ステップS156)、ステップS151に戻って、次の薬物投与イベントの発生を待つ。
【0118】
この実施形態においては、ステップS153で算出する薬物投与直前の各認識値データとして、時間間隔RR、時間間隔QT、時間間隔PR、P波頂点Pa、R波頂点R、S波頂点S、T波頂点Taの他、値QTc(たとえば算出式は、時間間隔QT/SQRT(時間間隔RR))などがある。なお、SQRT(X)は、Xの平行根を表わす。
【0119】
また、図23Cに示すように、CPU2は、反応性投与イベントの発生を監視しており(ステップS161)、反応性投与イベントが発生すると、投与実験用認識値表示用ウィンドウ128の投与日時の位置に、たとえば黄色で、反応性投与イベントマーク154を表示し(ステップS162)、ステップS161に戻って、次の反応性投与イベントの発生を待つ。
【0120】
この実施形態においては、フットスイッチ70のうち反応性投与フットスイッチ(図示せず)が踏込まれると反応性投与イベントが発生するよう構成されている。
【0121】
なお、反応性投与とは、評価薬物の投与効果を確認するために用いる反応性薬物を投与する行為である。反応性薬物は一時的に心機能(一般的には生体機能)を変化させる薬物である。たとえば、評価薬物を投与した状態で、さらに一時的に心拍数を上昇させる反応性薬物を与え、そのときの心電図の様子を見れば、心拍数の上昇に対する評価薬物の投与効果を知ることができる。
【0122】
このように、この実施形態においては、実質的にリアルタイムで、原波形データに基づいて当該原波形データの特徴を表わす認識値データを抽出するとともに時間軸を有するグラフを用いて当該認識値データを過去の履歴を含めてグラフ表示するようにしている。
【0123】
したがって、リアルタイムで認識値データの特徴を容易に視覚的に確認することができる。このため、実験動物に対する投薬の効果をリアルタイムで容易に把握することができる。
【0124】
また、認識値データのうちノイズ異常や波形値異常のような突発的異常部分を判別して除去するとともに当該突発的異常部分の除去された認識値データのみをグラフ表示するようにしている。
【0125】
したがって、突発的異常部分の除去された認識値データのみをグラフ表示することで、リアルタイムで認識値データの投薬による変動をさらに正確に視覚的に確認することができる。
【0126】
さらに、認識値データの変動をグラフ表示する際、同グラフに、薬物投与イベントマーク152や反応性投与イベントマーク154を併せて表示するようにしている。したがって、認識値データの変動と評価薬物や反応性薬物の投与との関係がリアルタイムで容易に判断でき、好都合である。
【0127】
つぎに、図24A、図24B、図24Cに基づいて、反応性実験用認識データ管理・表示モジュール118における処理を説明する。図24Aに示すように、CPU2は、まず、反応性実験用認識値表示用ウィンドウ130(図27参照)を作成する(ステップS171)。
【0128】
反応性実験用認識値表示用ウィンドウ130の縦軸は測定パラメータ(この実施形態においては、心電図)に対応した最適なスケールに設定される。反応性実験用認識値表示用ウィンドウ130の横軸は、反応性薬物投与による影響を把握するのに最適な時間スケールに設定される。
【0129】
この実施形態においては、短時間(たとえば数分程度)で終る反応性薬物投与の影響を詳細に把握できるように時間スケールを設定している。つまり、反応性実験用認識値表示用ウィンドウ130は、上述の投与実験用認識値表示用ウィンドウ128の横軸だけを拡大(たとえば、数百倍)して表示したものである。
【0130】
反応性実験用認識データ管理・表示モジュール118の図24Aに示すステップS172、ステップS173、ステップS174においては、投与実験用認識データ管理・表示モジュール116の図23Aに示すステップS142、ステップS143、ステップS144と同様の処理が行なわれる。
【0131】
ステップS173において、異常判定データが「波形異常」または「ノイズ異常」を示している場合には、当該異常部分を有する1波形分については認識値データのグラフ表示を行なうことなく、ステップS172に戻るのも、前述の投与実験用認識データ管理・表示モジュール116の場合と同様である。
【0132】
つぎに、CPU2は、当該反応性薬物が投与されてから所定期間内における認識値データの最大値および最小値を算出し(ステップS175)、出力し(ステップS176)、制御をステップS172に戻す。
【0133】
この実施形態においては、上記所定期間として、次の反応性薬物が投与されるまでの期間を設定している。しかし、上記所定期間は、これに限定されるものではない。たとえば、上記所定期間を、当該反応性薬物が投与されてから一定時間(たとえば1分)とすることもできる。
【0134】
このように、反応性薬物を投与してから予め定められた時点までの期間を単位として認識値データの最大値および最小値を算出する処理を行なうことで、反応性薬物を投与するごとに自動的に認識値データの最大値および最小値を算出させることができる。このため、次々と実施される反応性薬物投与に合わせて評価薬物の効果をリアルタイムで容易に把握することができる。
【0135】
なお、任意のタイミングで所定期間を終了させるようにすることもできる。このようにすれば、たとえば、反応性実験用認識値表示用ウィンドウ30で反応性薬物の影響を確認しながら、最適なタイミングで所定期間を終了させることができるため、信頼性の高い統計データ(最大値、最小値)が得られる。
【0136】
さらに、上記認識値データの最大値および最小値を算出する対象期間の始期を任意のタイミングで設定するようにすることもできる。このようにすれば、たとえば、反応性実験用認識値表示用ウィンドウ130で反応性薬物の影響を確認しながら、最適なタイミングで上記対象期間を開始させることができるため、さらに好都合である。
【0137】
一方、図24Bに示すように、CPU2は、薬物投与イベントの発生を監視しており(ステップS181)、薬物投与イベントが発生すると、反応性実験用認識値表示用ウィンドウ130の投与日時の位置に、たとえば緑色で、薬物投与イベントマーク(図示せず)を表示し(ステップS182)、ステップS181に戻って、次の薬物投与イベントの発生を待つ。
【0138】
また、図24Cに示すように、CPU2は、反応性投与イベントの発生を監視しており(ステップS191)、反応性投与イベントが発生すると、反応性実験用認識値表示用ウィンドウ130をクリアし、当該反応性投与イベントの発生時刻を横軸の起点として、それ以後の各認識値データの変動をグラフ表示する(ステップS192)。
【0139】
つぎに、CPU2は、各認識値データについて反応性投与イベントが発生する直前の値を算出する(ステップS193)とともに、反応性投与イベントが発生した日時を記憶し(ステップS194)、投与した薬物名、投与量など反応性薬物に関する情報をインプットするための反応性薬物情報入力ダイアログ(図示せず)を表示する(ステップS195)。操作者(実験者)は、当該ダイアログの案内にしたがって所定の反応性薬物情報を入力する。
【0140】
その後、CPU2は、ステップS193で算出した反応性薬物投与直前の各認識値データ、および、ステップS194で記憶した反応性投与イベント発生日時を出力し(ステップS196)、ステップS191に戻って、次の反応性投与イベントの発生を待つ。
【0141】
この実施形態においては、ステップS193で算出する反応性薬物投与直前の各認識値データは、前述の投与実験用認識データ管理・表示モジュール116の場合と同様、時間間隔RR、時間間隔QT、時間間隔PR、P波頂点Pa、R波頂点R、S波頂点S、T波頂点Ta、および、値QTcなどである。
【0142】
このように、この実施形態においては、投与実験用認識値表示用ウィンドウ128とともに、当該投与実験用認識値表示用ウィンドウ128の横軸だけを拡大して反応性実験用認識値表示用ウィンドウ130として表示している。
【0143】
したがって、比較的長い時間にわたって反応が持続する評価薬物の実験動物におよぼす影響と、比較的短い時間で反応がなくなる反応性薬物による影響とを、それぞれ最も適した時間軸のスケールを用いてグラフ表示することができる。このため、たとえば、反応性薬物を次に投与するタイミング等をリアルタイムで容易に決定することができる。
【0144】
つぎに、図25、および、表示画面124のディジタルデータ表示ウィンドウ134を拡大した図30に基づいて、ディジタルデータ表示モジュール120における処理を説明する。CPU2は、まず、動物データベースに基づいて設定された測定モードを表示する(ステップS201)。測定モードは、図30に示すディジタルデータ表示ウィンドウ134の測定モード表示領域140に表示される。
【0145】
CPU2は、コンピュータ内部で自動的に発生する1秒毎イベントを監視しており(ステップS202)、1秒毎イベントが発生すると、測定開始からの計測時間(ステップS203)、終了時刻が確定している場合には測定残時間(ステップS204)、測定状態(ステップS205)、評価薬物の投与後経過時間(ステップS206)、反応性薬物の投与後経過時間(ステップS207)、および、現在の認識値データ(測定データ)の1秒間の平均値(ステップS208)を表示する。
【0146】
計測時間、測定残時間(残時間)および測定状態は、図30に示すディジタルデータ表示ウィンドウ134の計測時間等表示領域142に表示される。評価薬物の投与後経過時間(投与後時間)および反応性薬物の投与後経過時間(反応後時間)は、ディジタルデータ表示ウィンドウ134の投与後時間等表示領域144に表示される。現在の認識値データ(測定データ)の1秒間の平均値(現在値)は、ディジタルデータ表示ウィンドウ134の現在値表示領域146に表示される。
【0147】
一方、CPU2は、上述の薬物投与イベント入力があったか否かの判断を行ない(ステップS209)、薬物投与イベント入力があった場合には、投与実験用認識データ管理・表示モジュール116で出力された薬物投与前値(各認識値データについて薬物投与イベントが発生する直前の値)および投与日時(薬物投与イベントが発生した日時)(図23B、ステップS156参照)を取込み(ステップS210)、取込んだ薬物投与前値を表示する(ステップS211)。薬物投与前値は、ディジタルデータ表示ウィンドウ134の前値表示領域148に表示される。
【0148】
CPU2は、その後、評価薬物の投与後経過時間(投与後時間)をリセットする。投与後時間をリセットすることにより、ディジタルデータ表示ウィンドウ134の投与後時間等表示領域144には、今回の薬物投与イベントを起点として、評価薬物の投与後経過時間が表示されることとなる。
【0149】
CPU2は、つぎに、反応性投与イベント入力があったか否かの判断を行なう(ステップS213)。なお、ステップS209において薬物投与イベント入力がなかった場合も、ステップS213に制御を移す。
【0150】
ステップS213において反応性投与イベント入力があった場合には、反応性実験用認識データ管理・表示モジュール118で出力された反応性投与前値(各認識値データについて反応性投与イベントが発生する直前の値)および投与日時(反応性投与イベントが発生した日時)(図24C、ステップS196参照)を取込み(ステップS214)、取込んだ反応性投与前値を表示する(ステップS215)。反応性投与前値は、ディジタルデータ表示ウィンドウ134の前値表示領域148に表示される。したがって、前値表示領域148には、反応性投与前値または薬物投与前値のいずれか一方が表示されることになる。
【0151】
CPU174は、その後、反応性薬物の投与後経過時間(反応後時間)をリセットする。反応後時間をリセットすることにより、ディジタルデータ表示ウィンドウ134の投与後時間等表示領域144には、今回の反応性投与イベントを起点として、反応性薬物の投与後経過時間が表示されることとなる。
【0152】
CPU174は、つぎに、反応性薬物が投与されてから所定期間内における認識値データの最大値および最小値についての情報があるか否かについて判断する(ステップS217)。なお、ステップS213において反応性投与イベント入力がなかった場合も、ステップS217に制御を移す。
【0153】
ステップS217において、上記最大値および最小値についての情報がある場合には、反応性実験用認識データ管理・表示モジュール118で出力された当該最大値および最小値(図24A、ステップS176参照)を取込んで(ステップS218)、表示する(ステップS219)。
【0154】
当該最大値および最小値は、ディジタルデータ表示ウィンドウ134の最大値等表示領域150に表示される。図30に示すように、最大値等表示領域150には、反応性投与イベントが発生するごとに、代表認識値データ(この実施形態においては時間間隔RR)の最大値および最小値が、過去の分も含めて表示される。
【0155】
最大値等表示領域150の各行には、上記最大値[Max:393等]および最小値[Min:307等]の他、反応性薬物の投与回数[(01)等]、投与前の代表認識値データ[Bf:356等]、投与前の代表認識値データから最大値または最小値までの変化値[Δ+37、Δ−49等]、投与時から最大値または最小値が生ずるまでの経過時間[Tm101s、Tm6s等]が、表示される。
【0156】
最大値等表示領域150の表示が終ると、CPU2は、ステップS202に制御を移す。ステップS217において上記最大値および最小値についての情報がない場合にも、CPU2は、ステップS202に制御を移す。
【0157】
このように、この実施形態においては、反応性投与イベントが発生するごとに、代表認識値データの最大値および最小値やこれに関連する量を、リアルタイムで表示するようにしている。
【0158】
したがって、反応性薬物の影響による心電図の変化を端的に表わす代表認識値データの最大値および最小値を表示することで、実験動物の心機能の変化をリアルタイムで容易に把握することができる。
【0159】
また、代表認識値データの最大値および最小値やこれに関連する量については、過去の分も含めて表示するようにしている。したがって、反応性実験用認識値表示用ウィンドウ130に表示されない過去の反応性薬物投与の結果についても、リアルタイムで把握することができる。
【0160】
また、上述のように、ディジタルデータ表示ウィンドウ134には、測定モード、測定開始からの計測時間、測定残時間、測定状態、評価薬物の投与後経過時間、反応性薬物の投与後経過時間、現在の認識値データ、薬物投与前値または反応性投与前値など、試験の条件や状況に関する表示を行なうようにしている。
【0161】
したがって、リアルタイムで上記条件を容易に確認することができる。このため、たとえば、実験中にメモなどをとることなく、実験動物の状態を含め実験の状況をリアルタイムで容易に把握することができる。
【0162】
また、この実施形態においては、認識値データのうち代表認識値データとして時間間隔RRについてのみ最大値および最小値を表示するようにしている。しかし、最大値および最小値を表示する認識値データは時間間隔RRに限定されるものではない。たとえば、値QTcを代表認識値データとして最大値および最小値を表示するようにしてもよい。また、複数種の認識値データを代表認識値データとし、各代表認識値データについて、それぞれ最大値および最小値を表示するようにしてもよい。
【0163】
また、認識値データの最大値および最小値を表示するようにしたが、認識値データの最大値または最小値のいずれか一方のみを表示するようにしてもよい。さらに、認識値データの最大値や最小値以外に、たとえば、平均値や分散など、認識値データについて、適切と思われる他の統計量を表示するようにしてもよい。
【0164】
つぎに、図26に基づいて、認識データ保存モジュール122における処理を説明する。CPU2は、前述の認識モジュール110の出力(図20、ステップS105参照)である1波形分の認識値データおよび異常判定データを取込み(ステップS221)、ハードディスク6に設定された心電図保存領域内の認識値保存領域に、これらを保存する(ステップS222)。CPU2は、ステップS221、ステップS222の動作を繰り返し、全波形について、1波形ごとの認識値データおよび異常判定データを記録する。
【0165】
上述の実施形態においては、測定パラメータとして心電図を例に説明したが、測定パラメータが、たとえば、血圧、血流、左心室内圧など他の循環器系パラメータである場合や、呼吸量等呼吸器系パラメータである場合や、さらに消化器系パラメータである場合にも、この発明を適用することができる。
【0166】
また、1体の実験動物について一つの測定パラメータを測定する場合を例に説明したが、この発明はこれに限定されるものではない。たとえば、異種または同種の複数の実験動物について、同時に一つの測定パラメータを測定する場合や、1体の実験動物について、同時に複数種の測定パラメータの測定を行なう場合や、さらに、異種または同種の複数の実験動物について、同時に複数種の測定パラメータの測定を行なう場合にも、この発明を適用することができる。
【0167】
また、この発明は、実験動物のみならず、人間を含む生体全般ついてその状態を表わす測定パラメータを測定する場合にも適用することができる。さらに、生体のみならず、気象状態や経済状態など時間の関数として表現し得る状態に対応した状態量データに基づいて表示を行なうような場合にも、この発明を適用することができる。
【0168】
上記実施形態では、CPUを用いて装置を実現しているが、その機能の一部又は全部をハードウエアロジックによって構成してもよい。
【0169】
なお、上記実施形態における構成および効果をまとめると、次のとおりである。 この実施形態においては、実質的にリアルタイムで、状態量データのうち所定の着目部分を判別するとともに時間軸を有するグラフを用いて当該着目部分に対応する表示を他の部分に対応する表示と異なる態様で行なうよう制御することを特徴とする。
【0170】
したがって、生体など観察対象の状態の異常や変化に関係するまたは関係しない所定の着目部分を、リアルタイムで容易に視覚的に確認することができる。このため、観察対象の状態の異常や変化等をリアルタイムで容易に把握することができる。
【0171】
この実施形態においては、着目部分が突発的異常部分であることを特徴とする。したがって、状態量データのうち突発的異常部分を、リアルタイムで容易に視覚的に確認することができる。
【0172】
この実施形態においては、生体の状態に関連した表示を行なうよう制御する処理は、状態量データに基づいて当該状態量データの特徴を表わす特徴量データを抽出するとともに抽出した特徴量データに基づいてノイズによる突発的異常部分とノイズによらない突発的異常部分と正常部分とを判別するとともに当該各部分に対応する表示を相互に異なる態様で行なうよう制御すること、を特徴とする。したがって、ノイズによる突発的異常部分とノイズによらない突発的異常部分と正常部分とを、リアルタイムで容易に視覚的に識別することができる。
【0173】
この実施形態においては、実質的にリアルタイムで、状態量データに基づいて当該状態量データの特徴を表わす特徴量データを抽出するとともに時間軸を有するグラフを用いて当該特徴量データを過去の履歴を含めて表示するよう制御することを特徴とする。
【0174】
したがって、リアルタイムで状態量データの特徴を容易に視覚的に確認することができる。このため、生体など観察対象の状態の異常や変化等をリアルタイムで容易に把握することができる。
【0175】
この実施形態においては、特徴量データを過去の履歴を含めて表示するよう制御する処理は、特徴量データのうち突発的異常部分を判別して除去するとともに当該突発的異常部分の除去された特徴量データを表示するよう制御することを特徴とする。
【0176】
したがって、突発的異常部分の除去された特徴量データのみを表示することで、リアルタイムで状態量データの特徴をさらに正確に視覚的に確認することができる。
【0177】
この実施形態においては、特徴量データを過去の履歴を含めて表示するよう制御する処理は、異なったスケールの時間軸を有する複数のグラフを、同一表示画面に実質的に同時に表示するよう制御することを特徴とする。
【0178】
したがって、特徴量データの種類や目的に応じて、それぞれ最も適した時間軸のスケールを用いてグラフ表示することができる。このため、状態量データの特徴をリアルタイムでさらに正確に視覚的に確認することができる。
【0179】
この実施形態においては、生体の状態に関連した表示を行なうよう制御する処理は、生体に評価の対象となる評価薬物とともに評価薬物の効果を確認するための反応性薬物を投与した場合の反応を状態量データの変化としてとらえて表示する処理であって、特徴量データを過去の履歴を含めて表示するよう制御する処理は、評価薬物を投与した時点を含むグラフと、反応性薬物を投与した時点を含むグラフであって評価薬物を投与した時点を含むグラフの時間軸より拡大された時間軸を有するグラフとを、同一表示画面に実質的に同時に表示するよう制御する処理であることを特徴とする。
【0180】
したがって、比較的長い時間にわたって反応が持続する評価薬物の生体におよぼす影響と、比較的短い時間で反応がなくなる反応性薬物による影響とを、それぞれ最も適した時間軸のスケールを用いてグラフ表示することができる。このため、たとえば、反応性薬物を次に投与するタイミング等をリアルタイムで容易に決定することができる。
【0181】
この実施形態においては、実質的にリアルタイムで、状態量データに関連する量または当該状態量データに関連する量を得るための条件に関する表示を行なうよう制御することを特徴とする。
【0182】
したがって、リアルタイムで状態量データに関連する量や当該関連する量を得るための条件を容易に確認することができる。このため、たとえば、実験動物の状態を含め実験の状況をリアルタイムで容易に把握することができる。
【0183】
この実施形態においては、状態量データに関連する量に関する表示を行なうよう制御する処理は、状態量データに基づいて当該状態量データの特徴を表わす特徴量データを抽出するとともに所定期間内における特徴量データの統計量を算出し、当該統計量に関連した表示を行なうよう制御することを特徴とする。
【0184】
したがって、特徴量データのみならず当該特徴量データの統計量に関連した表示をもリアルタイムで行なうことで、状態量データの特徴を統計的観点から容易に確認することができる。このため、生体など観察対象の状態の異常や変化等をリアルタイムでさらに容易に把握することができる。
【0185】
この実施形態においては、統計量は、所定期間内における特徴量データの最大値および最小値のうちいずれか一方または双方であることを特徴とする。
【0186】
したがって、所定期間内における特徴量データの変化の特徴をリアルタイムで容易に確認することができる。
【0187】
この実施形態においては、統計量に関連した表示を行なうよう制御する処理は、統計量を過去の履歴を含めて表示するよう制御することを特徴とする。
【0188】
したがって、統計量を過去の履歴を含めて知ることで、生体など観察対象の状態の異常や変化等をリアルタイムでさらに正確に把握することができる。
【0189】
この実施形態においては、所定期間の始期を、生体に対する外部からの働きかけを行なった時に設定したことを特徴とする。
【0190】
したがって、生体に対する外部からの働きかけを行なった時を起点とする統計処理を行なうことで、当該働きかけの影響を統計的観点から容易に確認することができる。このため、生体など観察対象に対する当該働きかけの影響をリアルタイムで容易に把握することができる。
【0191】
この実施形態においては、生体に対する外部からの働きかけは、評価の対象となる評価薬物を生体に投与する行為であることを特徴とする。
【0192】
したがって、生体に対する評価薬物の投与時を起点とする統計処理を行なうことで、評価薬物投与の影響を統計的観点から容易に確認することができる。このため、生体など観察対象に対する評価薬物投与の影響をリアルタイムで容易に把握することができる。
【0193】
この実施形態においては、生体に対する外部からの働きかけは、評価の対象となる評価薬物の効果を確認するための反応性薬物を生体に投与する行為であることを特徴とする。
【0194】
したがって、生体に対する反応性薬物の投与時を起点とする統計処理を行なうことで、反応性薬物の投与により顕在化した評価薬物の効果を統計的観点からさらに容易に確認することができる。このため、評価薬物の効果をリアルタイムでさらに容易に把握することができる。
【0195】
この実施形態においては、所定期間の終期を、予め定められた時点に設定したことを特徴とする。
【0196】
したがって、反応性薬物を投与してから予め定められた時点までの期間を単位として統計処理を行なうことで、反応性薬物を投与するごとに自動的に統計処理を行なうことができる。このため、次々と実施される反応性薬物投与に合わせて評価薬物の効果をリアルタイムで容易に把握することができる。
【0197】
この実施形態においては、所定期間を決定する際、当該所定期間の始期および終期のうちいずれか一方または双方を実質的にリアルタイムで任意に設定し得るようにしたことを特徴とする。
【0198】
したがって、特徴量データの統計量を算出する期間をリアルタイムで任意に設定することができる。たとえば、特徴量データの推移を見ながら適当と思われる時点でリアルタイムで統計処理を開始させたり終了させたりすることができる。このため、生体の反応に応じて有為な統計処理をリアルタイムで行なうことができる。
【0199】
この実施形態においては、生体の状態に対応した状態量データが、生体の心臓の状態に対応した心電図データであることを特徴とする。
【0200】
したがって、速やかな処理を要求される循環器系の症状判定や、実験動物に評価薬物を投与したときに循環器系に与える影響の確認を、リアルタイムで容易かつ正確に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態による実験管理装置のハードウエア構成を示す図である。
【図2】実験条件設定プログラムのフローチャートを示す図である。
【図3】被験動物種の入力に対する処理のフローチャートを示す図である。
【図4】測定項目の入力に対する処理のフローチャートを示す図である。
【図5】入力画面を示す図である。
【図6】テンプレート用被験動物情報を示す図である。
【図7】テンプレート用測定パラメータ情報を示す図である。
【図8】アイコンが入力された入力画面を示す図である。
【図9】設定用被験動物情報を示す図である。
【図10】設定用測定パラメータ情報を示す図である。
【図11】アイコンが入力された入力画面を示す図である。
【図12】測定条件設定情報の構造を示す図である。
【図13】実験管理情報の構造を示す図である。
【図14】実験管理情報を示す図である。
【図15】管理用被験動物情報を示す図である。
【図16】投与・反応・コメント情報を示す図である。
【図17】管理用測定パラメータ情報を示す図である。
【図18】データ構造を全体的に示す図である。
【図19】測定のためのソフトウェア構成の一例を示す図面である。
【図20】認識モジュール110の処理内容を表わすフローチャートである。
【図21】原波形保存モジュール112の処理内容を表わすフローチャートである。
【図22】図22A,Bは、原波形表示モジュール114の処理内容を表わすフローチャートである。
【図23】図23A,B,Cは、投与実験用認識データ管理・表示モジュール116の処理内容を表わすフローチャートである。
【図24】図24A,B,Cは、反応性実験用認識データ管理・表示モジュール118の処理内容を表わすフローチャートである。
【図25】ディジタルデータ表示モジュール120の処理内容を表わすフローチャートである。
【図26】認識データ保存モジュール122の処理内容を表わすフローチャートである。
【図27】ディスプレイ20の表示画面124を示す図面である。
【図28】表示画面124の原波形表示用ウィンドウ132の一部を拡大して表わした図面である。
【図29】図28に示す原波形表示用ウィンドウ132の一部を、さらに拡大して表わした図面である。
【図30】表示画面124のディジタルデータ表示ウィンドウ134を拡大して表わした図面である。
【図31】表示画面124の投与実験用認識値表示ウインドウ128の一部を拡大して表した図面である。
【図32】表示画面124の反応性実験用認識値表示ウインドウ130の一部を拡大して表した図面である。
【符号の説明】
30・・・マトリックス入力部
32・・・設定用被験動物情報入力部
34・・・設定用測定パラメータ情報入力部
K・・・動物入力列
P1〜P8・・・設定項目入力列
Claims (20)
- 複数のセンサを用いて、複数の被験動物の複数種類の生体情報を測定項目として取得した生体情報データを取得可能な実験管理装置であって、
マトリックス状に配置された複数の入力領域を有するマトリックス入力部を画面上に設け、
前記マトリックス入力部において、被験動物の種類を入力するための動物入力列および、各動物入力列毎に、各測定チャネルの測定項目を入力するための測定項目入力列を配置し、
各チャネルの測定項目入力列の入力領域に入力された測定項目と、当該測定項目入力列の入力領域に対応する動物入力列の入力領域に入力された動物種との組合せによって、取得した各チャネルの生体情報を識別して処理することを特徴とする実験管理装置において、
前記動物入力列には、動物種の入力を行えるようにし、被験動物種を示すアイコン、測定項目を示すアイコンを画面上に表示し、
各アイコンを前記各入力領域にドラッグすることにより入力を可能とし、
画面上に、被験動物情報を入力するための被験動物情報入力部を設け、
当該被験動物情報入力部には、動物入力列の入力領域に入力された動物種に関する入力フォームを表示し、
画面上に、測定時に用いるパラメータである測定パラメータ情報を入力するための測定パラメータ情報入力部を設け、当該測定パラメータ情報入力部には、測定項目入力列の入力領域に入力された測定項目に関する入力フォームを表示し、
前記入力フォームは、対応する入力領域に動物種または測定項目が入力されたことに対応して表示されることを特徴とする実験管理装置。 - 請求項1の実験管理装置において、
前記測定パラメータ情報の少なくとも一部は、前記各チャネルの測定項目入力列の入力領域に入力された測定項目と、当該測定項目入力列の入力領域に対応する動物入力列の入力領域に入力された動物種との組合せによって決定されることを特徴とする実験管理装置。 - 請求項1または2の実験管理装置において、
前記動物種に関する入力フォームおよび前記測定項目に関する入力フォームによって入力された前記測定パラメータ情報を含む測定条件設定情報に基づいて行った実験結果を、実験管理情報として記録装置に記録し、
前記測定条件設定情報を、被験動物ごとに設けられた被験動物情報と、被験動物に対する測定項目ごとに設けられ、当該被験動物の被験動物情報に関連づけて設けられた測定パラメータ情報とを備えるように構成し、
前記実験管理情報を、被験動物情報と、被験動物に対する測定項目ごとに設けられ、当該被験動物の被験動物情報に関連づけて設けられた測定パラメータ情報と、それぞれの測定パラメータ情報に関連づけて設けられた測定データ情報とを備えるように構成した実験管理装置。 - 請求項3の実験管理装置において、
前記測定条件設定情報における被験動物についての各測定項目は、当該被験動物の被験動物情報の下位階層として関連づけられた測定パラメータ情報に対応付けられており、
前記実験管理情報における被験動物についての各測定項目および各測定データは、当該被験動物の被験動物情報の下位階層として関連づけられた測定パラメータ情報および測定データ情報に対応付けられていること、
を特徴とする実験管理装置。 - 請求項1〜4のいずれかの実験管理装置において、
生体の状態に対応した状態量データであって時間の関数である状態量データを生体情報データとして獲得する状態量データ獲得手段と、
状態量データ獲得手段により獲得された状態量データに基づいて、生体の状態に関連した表示を行なうよう制御する制御手段と、をさらに備え、
前記制御手段は、実質的にリアルタイムで、状態量データのうち所定の着目部分を判別するとともに時間軸を有するグラフを用いて当該着目部分に対応する表示を他の部分に対応する表示と異なる態様で行なうよう制御すること、
を特徴とする実験管理装置。 - 請求項1〜5のいずれかの実験管理装置において、
生体の状態に対応した状態量データであって時間の関数である状態量データを生体情報データとして獲得する状態量データ獲得手段と、
状態量データ獲得手段により獲得された状態量データに基づいて、生体の状態に関連した表示を行なうよう制御する制御手段と、をさらに備え、
前記制御手段は、実質的にリアルタイムで、状態量データに基づいて当該状態量データの特徴を表わす特徴量データを抽出するとともに時間軸を有するグラフを用いて当該特徴量データを過去の履歴を含めて表示するよう制御すること、
を特徴とする実験管理装置。 - 請求項1〜6のいずれかの実験管理装置において、
生体の状態に対応した状態量データであって時間の関数である状態量データを生体情報データとして獲得する状態量データ獲得手段と、
状態量データ獲得手段により獲得された状態量データに基づいて、生体の状態に関連した表示を行なうよう制御する制御手段と、をさらに備え、
前記制御手段は、実質的にリアルタイムで、状態量データに関連する量または当該状態量データに関連する量を得るための条件に関する表示を行なうよう制御すること、
を特徴とする実験管理装置。 - 複数のセンサを用いて、複数の被験動物の複数種類の生体情報を測定項目として取得した生体情報データを取得可能な実験管理装置であって、
マトリックス状に配置された複数の入力領域を有するマトリックス入力部を画面上に設け、
前記マトリックス入力部において、被験動物の種類を示すアイコンをドラッグすることで被検動物の種類を入力するための動物入力列および、各動物入力列毎に、各測定チャネルの測定項目を示すアイコンをドラッグすることで測定項目を入力するための測定項目入力列を配置し、
各チャネルの測定項目入力列の入力領域に入力されたアイコンによって示される測定項目と、当該測定項目入力列の入力領域に対応する動物入力列の入力領域に入力されたアイコンによって示される動物種との組合せによって、取得した各チャネルの生体情報を識別して処理すること
を特徴とする実験管理装置。 - 請求項8の実験管理装置において、
前記各チャネルの測定項目入力列の入力領域に入力された測定項目と、当該測定項目入力列の入力領域に対応する動物入力列の入力領域に入力された動物種との組合せによって、生体情報を測定するための測定パラメータ情報が決定されることを特徴とする実験管理装置。 - 複数のセンサを用いて、複数の被験動物の複数種類の生体情報を測定項目として取得した生体情報データを取得可能な実験管理装置をコンピュータによって実現するためのプログラムを記録した記録媒体であって、
マトリックス状に配置された複数の入力領域を有するマトリックス入力部を画面上に設け、
前記マトリックス入力部において、被験動物の種類を入力するための動物入力列および、各動物入力列毎に、各測定チャネルの測定項目を入力するための測定項目入力列を配置し、
各チャネルの測定項目入力列の入力領域に入力された測定項目と、当該測定項目入力列の入力領域に対応する動物入力列の入力領域に入力された動物種との組合せによって、取得した各チャネルの生体情報を識別して処理することを特徴とする実験管理装置をコンピュータによって実現するためのプログラムを記録した記録媒体において、
前記動物入力列には、動物種の入力を行えるようにし、被験動物種を示すアイコン、測定項目を示すアイコンを画面上に表示し、
各アイコンを前記各入力領域にドラッグすることにより入力を可能とし、
画面上に、被験動物情報を入力するための被験動物情報入力部を設け、
当該被験動物情報入力部には、動物入力列の入力領域に入力された動物種に関する入力フォームを表示し、
画面上に、測定時に用いるパラメータである測定パラメータ情報を入力するための測定パラメータ情報入力部を設け、当該測定パラメータ情報入力部には、測定項目入力列の入力領域に入力された測定項目に関する入力フォームを表示し、
前記入力フォームは、対応する入力領域に動物種または測定項目が入力されたことに対応して表示されることを特徴とする実験管理装置をコンピュータによって実現するためのプログラムを記録した記録媒体。 - 請求項10のプログラムを記録した記録媒体において、
前記測定パラメータ情報の少なくとも一部は、前記各チャネルの測定項目入力列の入力領域に入力された測定項目と、当該測定項目入力列の入力領域に対応する動物入力列の入力領域に入力された動物種との組合せによって決定されることを特徴とするプログラムを記録した記録媒体。 - 請求項10または11のプログラムを記録した記録媒体において、
前記動物に関する入力フォームおよび前記測定項目に関する入力フォームによって入力された前記測定パラメータ情報を含む測定条件設定情報に基づいて行った実験結果を、実験管理情報として記録装置に記録し、
前記測定条件設定情報を、被験動物ごとに設けられた被験動物情報と、被験動物に対する測定項目ごとに設けられ、当該被験動物の被験動物情報に関連づけて設けられた測定パラメータ情報とを備えるように構成し、
前記実験管理情報を、被験動物情報と、被験動物に対する測定項目ごとに設けられ、当該被験動物の被験動物情報に関連づけて設けられた測定パラメータ情報と、それぞれの測定パラメータ情報に関連づけて設けられた測定データ情報とを備えるように構成した実験管理装置をコンピュータによって実現するためのプログラムを記録した記録媒体。 - 請求項12のプログラムを記録した記録媒体において、
前記測定条件設定情報における被験動物についての各測定項目は、当該被験動物の被験動物情報の下位階層として関連づけられた測定パラメータ情報に対応付けられており、
前記実験管理情報における被験動物についての各測定項目および各測定データは、当該被験動物の被験動物情報の下位階層として関連づけられた測定パラメータ情報および測定データ情報に対応付けられていること、
を特徴とする実験管理装置をコンピュータによって実現するためのプログラムを記録した記録媒体。 - 請求項10〜13のいずれかのプログラムを記録した記録媒体において、
生体の状態に対応した状態量データであって時間の関数である状態量データを生体情報データとして獲得する状態量データ獲得手段と、
状態量データ獲得手段により獲得された状態量データに基づいて、生体の状態に関連した表示を行なうよう制御する制御手段と、をさらに備え、
前記制御手段は、実質的にリアルタイムで、状態量データのうち所定の着目部分を判別するとともに時間軸を有するグラフを用いて当該着目部分に対応する表示を他の部分に対応する表示と異なる態様で行なうよう制御すること、
を特徴とする実験管理装置をコンピュータによって実現するためのプログラムを記録した記録媒体。 - 請求項10〜14のいずれかのプログラムを記録した記録媒体において、
生体の状態に対応した状態量データであって時間の関数である状態量データを生体情報データとして獲得する状態量データ獲得手段と、
状態量データ獲得手段により獲得された状態量データに基づいて、生体の状態に関連した表示を行なうよう制御する制御手段と、をさらに備え、
前記制御手段は、実質的にリアルタイムで、状態量データに基づいて当該状態量データの特徴を表わす特徴量データを抽出するとともに時間軸を有するグラフを用いて当該特徴量データを過去の履歴を含めて表示するよう制御すること、
を特徴とする実験管理装置をコンピュータによって実現するためのプログラムを記録した記録媒体。 - 請求項10〜15のいずれかのプログラムを記録した記録媒体において、
生体の状態に対応した状態量データであって時間の関数である状態量データを生体情報データとして獲得する状態量データ獲得手段と、
状態量データ獲得手段により獲得された状態量データに基づいて、生体の状態に関連した表示を行なうよう制御する制御手段と、をさらに備え、
前記制御手段は、実質的にリアルタイムで、状態量データに関連する量または当該状態量データに関連する量を得るための条件に関する表示を行なうよう制御すること、
を特徴とする実験管理装置をコンピュータによって実現するためのプログラムを記録した記録媒体。 - 複数のセンサを用いて、複数の被験動物の複数種類の生体情報を測定項目として取得した生体情報データを取得可能な実験管理装置をコンピュータによって実現するためのプログラムを記録した記録媒体であって、
マトリックス状に配置された複数の入力領域を有するマトリックス入力部を画面上に設け、
前記マトリックス入力部において、被験動物の種類を示すアイコンをドラッグすることで被検動物の種類を入力するための動物入力列および、各動物入力列毎に、各測定チャネルの測定項目を示すアイコンをドラッグすることで測定項目を入力するための測定項目入力列を配置し、
各チャネルの測定項目入力列の入力領域に入力されたアイコンによって示される測定項目と、当該測定項目入力列の入力領域に対応する動物入力列の入力領域に入力されたアイコンによって示される動物種との組合せによって、取得した各チャネルの生体情報を識別して処理すること
を特徴とする実験管理装置をコンピュータによって実現するためのプログラムを記録した記録媒体。 - 請求項17のプログラムを記録した記録媒体において、
前記各チャネルの測定項目入力列の入力領域に入力された測定項目と、当該測定項目入力列の入力領域に対応する動物入力列の入力領域に入力された動物種との組合せによって、生体情報を測定するための測定パラメータ情報が決定されることを特徴とする実験管理装置をコンピュータによって実現するためのプログラムを記録した記録媒体。 - 複数のセンサを用いて、複数の被検動物の複数種類の生体情報を測定項目として取得した生体情報データを取得可能な測定管理装置であって、
マトリックス状に配置された複数の入力領域を有するマトリックス入力部を画面上に設け、
前記マトリックス入力部において、被検動物を特定する情報を入力するための動物入力列および、各動物入力列毎に、各測定チャネルの測定項目を入力するための測定項目入力列を配置し、
各チャネルの測定項目入力列の入力領域に入力された測定項目と、当該測定項目入力列の入力領域に対応する動物入力列の入力領域に入力された被検動物を特定する情報との組合せによって、取得した各チャネルの生体情報を識別して処理することを特徴とする測定管理装置において、
前記動物入力列には、動物を特定する情報の入力を行えるようにし、被検動物を特定するアイコン、測定項目を示すアイコンを画面上に表示し、
各アイコンを前記各入力領域にドラッグすることにより入力を可能とし、
画面上に、被検動物情報を入力するための被検動物情報入力部を設け、
当該被検動物情報入力部には、動物入力列の入力領域に入力された動物を特定する情報に関する入力フォームを表示し、
画面上に、測定時に用いるパラメータである測定パラメータ情報を入力するための測定パラメータ情報入力部を設け、当該測定パラメータ情報入力部には、測定項目入力列の入力領域に入力された測定項目に関する入力フォームを表示し、
前記入力フォームは、対応する入力領域に動物を特定する情報または測定項目が選択されたことに対応して表示されることを特徴とする測定管理装置。 - 複数のセンサを用いて、複数の被検動物の複数種類の生体情報を測定項目として取得した生体情報データを取得可能な測定管理装置をコンピュータによって実現するためのプログラムを記録した記録媒体であって、
マトリックス状に配置された複数の入力領域を有するマトリックス入力部を画面上に設け、
前記マトリックス入力部において、被検動物を特定する情報を入力するための動物入力列および、各動物入力列毎に、各測定チャネルの測定項目を入力するための測定項目入力列を配置し、
各チャネルの測定項目入力列の入力領域に入力された測定項目と、当該測定項目入力列の入力領域に対応する動物入力列の入力領域に入力された被検動物を特定する情報との組合せによって、取得した各チャネルの生体情報を識別して処理することを特徴とする測定管理装置をコンピュータによって実現するためのプログラムを記録した記録媒体において、
前記動物入力列には、動物を特定する情報の入力を行えるようにし、被検動物を特定するアイコン、測定項目を示すアイコンを画面上に表示し、
各アイコンを前記各入力領域にドラッグすることにより入力を可能とし、
画面上に、被検動物情報を入力するための被検動物情報入力部を設け、
当該被検動物情報入力部には、動物入力列の入力領域に入力された動物を特定する情報に関する入力フォームを表示し、
画面上に、測定時に用いるパラメータである測定パラメータ情報を入力するための測定パラメータ情報入力部を設け、当該測定パラメータ情報入力部には、測定項目入力列の入力領域に入力された測定項目に関する入力フォームを表示し、
前記入力フォームは、対応する入力領域に動物を特定する情報または測定項目が選択されたことに対応して表示されることを特徴とする測定管理装置をコンピュータによって実現するためのプログラムを記録した記録媒体。
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