JP4829466B2 - 低ビットレートでデータストリームを記録する方法 - Google Patents
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Description
本発明は、低ビットレートでデータストリームを記録する方法に関する。
【0002】
[従来技術]
CDの場合と同様に、DVDの場合でも、家庭用の需要を満たす記録装置が要求されている。DVD−RAMやDVD−RWといった異なる標準に従ったドライブは、現在、導入段階にある。更に、現在、いわゆるDVD−ストリーマー(DVD−SR)が開発中である。DVD−SRは、特にリアルタイムでも、パケット化されたデータストリームの記録及び再生を可能とすることが意図される。
【0003】
パケット化されたデータストリーム中では、データは連続的なストリームとして存在するのではなく、パケット中にデータ片ごとに細分化されて存在する。この場合は、パケットは、適用領域に依存して異なるように形成される。このように、ISO/IEC13818―1に定義されるMPEG−2システム標準により、プログラムストリームと搬送ストリームの2つの異なる形が与えられる。プログラムストリームは、低い誤り率の適用での使用のために与えられるものであり、従って通常はデータストリームの格納のために用いられる。
【0004】
パケット化されたデータストリームの記録については、優先権の主張の日よりも前には公表されていない国際公開第00/14743号に記載されている。この場合、入来データストリームのパケットは一定の大きさのビデオ・オブジェクト・ユニット(VOBU)の形で記録され、各VOBUにはアドレス指定のために12ビットで再生される持続時間が割り当てられている。
【0005】
持続時間の分解が限られているにもかかわらず、非常に低いデータレートでも記録を可能とするために、やはり優先権の主張の日よりも前には公表されていない欧州特許出願公開第00100836号明細書では、いわゆる時間スタッフィングを実行することについて提案されている。このために、VOBUの終わりにはスタッフィングパケットが設けられ、スタッフィングパケットは、タイムスタンプに加えて、埋込みデータ、特にゼロ、を含むだけである。同じように、VOBUは、タイムスタンプに加えて、埋め込みデータのみを含み、他のパケットを含まないものであってもよい。しかしながら、このいわゆるスタッフィング方法は、不必要に多くの量の記憶空間が占められてしまうという不利な点がある。
【0006】
[発明]
本発明は、記憶媒体の十分な使用を可能とする低いビットレートでデータストリームを記録する方法を提供することを目的とする。この目的は、請求項1に記載の方法によって達成される。
【0007】
原理的には、低ビットレートでデータストリームを記録するための本発明による第1の方法では、データストリームは、記録中に、一定の大きさを有するデータブロックに格納されるパケットを含み、データブロックをアドレス指定するためにタイムスタンプが使用され、タイムスタンプは、ビットレートが夫々与えられる場合は、データブロックを完全に埋めるために必要とされる持続時間を示す。ビットレートが所定の最小値であるときにデータブロックを完全に埋めることに対応する最大持続時間が定められる。ビットレートの最小値に達しない場合、データブロックの最大持続時間の期間中の最後のパケットは当該データブロックではなく続くデータブロックに格納される。
【0008】
望ましくは、データブロックの最後のパケットは続くデータブロックの最初のパケットとなる。
【0009】
原理的には、低ビットレートでデータストリームを記録するための本発明による第2の方法では、データストリームは、記録中に、一定の大きさを有するデータブロックに格納されるパケットを含み、データブロックをアドレス指定するためにタイムスタンプが使用され、タイムスタンプは、ビットレートが夫々与えられる場合は、データブロックを完全に埋めるために必要とされる持続時間を示す。ビットレートが所定の最小値であるときにデータブロックを完全に埋めることに対応する最大持続時間が定められる。ビットレートの最小値に達しない場合、データブロックへの記録中、埋込みデータは続くデータブロックの先頭にあってもよく、後のデータパケットは続くデータブロックに入れられる。
【0010】
望ましくは、埋込みデータは次のデータブロックの最初のセクタ中にあり、次のデータブロック中のそれ以降のセクタにデータパケットが入れられる。
【0011】
本発明による方法は、データストリームがDVDに記録されるときに特に有利に使用されうる。
【0012】
本発明の更なる面及び有利な特徴については請求項、明細書中の以下の説明、及び本発明の典型的な実施例を示す図面から明らかとなろう。
【0013】
[典型的な実施例]
本発明の典型的な実施例について図面を参照して説明する。図1は、上半分に従来の時間スタッフィング方法を示し、下半分に本発明による方法を示す。入来するデータストリームは、ストリームオブジェクトの形でDVDに記録されたデータパケットAP_PKT#1,AP_PKT#2,..,を有し、ストリームオブジェクトは夫々が特に64キロバイトといった一定の大きさのストリーム・オブジェクト・ユニット(SOBU)SOBU#1,SOBU#2,..,に細分化される。パケットは、記録されたデータストリームの任意の所望の点へのアクセスを可能とするために記録中にマッピングリストに入れられるタイムスタンプによってアドレス指定される。多数のストリーム・オブジェクト・ユニットが存在しうるため、記憶空間を節約するために絶対タイムスタンプではなく相対タイムスタンプが使用される。このために、各SOBUには、記録された信号セグメントの持続時間に対応し、12ビットで再生される値IAPATが割り当てられる。これにより、持続時間の間隔は、下側ではIAPATmin=1、上側ではIAPATmax=212−2の両方で限られ、IAPATmaxは例えば約23秒の最大持続時間に対応するものでありうる。
【0014】
最大持続時間を超過した場合、SOBUの持続時間は最大持続時間IAPATmaxに設定される。その場合、最大持続時間に達した後は、まだSOBUが完全にデータで「埋められて」いなくとも、低いビットレートであることを考慮して、SOBU SOBU#1へのデータの記録は終了し、SOBUの残る部分は特にゼロといったスタッフィングパケットで埋められる。非常に低いデータレートでは、データパケットは長い信号休止によって互いに分離されるため、最大持続時間に達したとき、殆どの場合はデータパケットではなく信号休止が存在する。更に、SOBUはスタッフィングパケットから始まるべきではないため、従来の時間スタッフィングでは、まず、時間スタッフィングパケットのみを含む少なくとももう1つのからのSOBU SOBU#2が記録されるため、次のデータパケットは続くSOBUの最初のパケットとして格納される。
【0015】
上述の時間スタッフィングによって生ずる記憶領域の消費は、時間スタッフィングにIAPATの最大値よりも小さい値が割り当てられているため早く終了されるべきSOBUのIAPAT値によって減少されうる。値は、実際にはこのSOBUの最後であるべきAP_PKTが次のSOBUの最初となるよう選択される。結果として、次のSOBUはAP_PKTから始まり、時間スタッフィングの定義に従って更なるAP_PKTを受け取りうるため、完全に空の時間スタッフィングSOBUを格納する必要はないのに対して、空の時間スタッフィングSOBUは、結局のところ既に時間スタッフィングから始まっているため、時間スタッフィングの定義に従って、更なるAP_PKTを受信してはならない。
【0016】
図2は、同様に、上半分に従来の時間スタッフィング方法を示し、下半分に本発明による更なる方法を示す。この場合、SOBUは、最初のセクタに時間スタッフィングを有すること、それ以降のセクタはAP_PKTを含むことが可能とされる。結果として、時間スタッフィングを有するSOBUの後は、時間スタッフィングから始まるがそれでも更なるAP_PKTの記録を可能とするSOBUが存在することが可能とされるため、完全に空の時間スタッフィングSOBUを格納する必要はない。従って、SOBUは、最大の持続時間を有しそれでもなお全てのAP_PKTを含みうる。データレートが低くなるほど、従来の方法及び上述の方法と比較した場合の本発明の方法の記憶効率は大きくなる。
【0017】
図3は、本発明による方法のフローチャートを示す図である。まず、ステップAにおいて、データストリームの入来パケットを待つ。ステップBにおいて入来データストリームの終端に達しなかった場合、ステップCにおいて現在のデータブロックのために時間スタッフィングが必要であるのかを調べる。時間スタッフィングが必要でなければ、ステップDにおいて、到着したパケットはSOBUデータブロックの中に格納される。しかしながら時間スタッフィングが必要であれば、ステップEにおいて、到着する最後のパケットは現在のSOBUデータブロックには格納されず、このSOBUデータブロックのために時間スタッフィングが発生される。ステップFにおいて、ここで終了されているデータブロックの始まりから最後に受信したパケットまでの時間を表わす持続時間が発生される。この持続期間はこのSOBUデータブロックに割り当てられる。ステップGは、新しいデータブロックの記録の始まりを、受信された最後のパケットをこの新しいSOBUデータブロックの最初のパケットで見る。
【0018】
本発明は、低ビットレートのデータストリームを記録するための様々な装置、特にいわゆるDVDストリーマーにおいて使用されうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による第1の方法の時間上の動作を従来技術で知られているスタッフィング方法と比較して示す図である。
【図2】 本発明による第2の方法の時間上の動作を従来技術で知られているスタッフィング方法と比較して示す図である。
【図3】 本発明による方法を示すフローチャートである。
Claims (2)
- 記憶媒体に記録するとき、一定の大きさを有するデータブロックに格納されたデータパケットを含むデータストリームを低ビットレートで記録する方法であって、
前記データブロックをアドレス指定するために増分タイムスタンプが使用され、前記増分タイムスタンプは、現在のビットレートにおいて、データブロックをデータパケットで完全に埋めるために必要とされる持続時間を示し、
ビットレートが所定の最小値を有する場合に、データブロックを完全に埋めることに対応する最大持続時間が定められ、
前記方法は、
前記データパケットを受信する段階と、
前記現在のビットレートが前記所定の最小値より小さい場合、前記最大持続時間に対応する時間ウィンドウにおいて現在のデータブロックのために受信した最後のデータパケットを前記現在のデータブロックではなく、前記データブロックに続くデータブロックの最初のデータパケットとして格納し、必要に応じて前記現在のデータブロックの残りをスタッフィングデータで埋める段階と、
増分タイムスタンプの値が前記現在のデータブロックの開始データパケットと受信した前記最後のデータパケットとの間の時間差を示すように、前記現在のデータブロックに増分タイムスタンプの値を割り当てる段階であって、受信した前記最後のデータパケットが前記データブロックに続くデータブロックの最初のデータパケットになり、スタッフィングデータのみを含む空のデータブロックが記録されない段階と、を含む方法。 - 前記記憶媒体はDVDまたはDVDストリーマである、請求項1に記載の方法。
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