JP4829355B2 - 譜面自在ページ捲り装置及び譜面台 - Google Patents
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Description
また、楽曲の演奏によっては譜面頁を順次捲るだけでなく、リピートなど曲の繰り返しのため譜面頁を戻すなど、演奏中の頁捲り操作は真に煩わしいものであり、また、譜面だけでなく書籍などにおいても両手が使えない場合も同様である。
前記回転体60が頁送りへ回動したときは、前記駆動軸50が頁送りへ回動し、この駆動軸50に有する突出係合部の前記頁送り用レバーB52が前記送り回転子30を回動させ、この送り回転子30の回動により、頁把持部を有した前記ページ捲り回転子10を頁送りへ回動させ、頁を送り側へ捲る。
そして、前記送り回転子30が上記頁送りへ回動した後、前記回転子バネ40の復帰弾発力によって付勢された、この送り回転子30に有する前記摺動凸設B31が、前記螺旋状斜面B13を、螺旋状に復帰摺動しながら、次頁に位置するページ捲り回転子10内に自動にて移行し、次頁送り捲りの待機状態となる。
次に前記回転体60が頁戻しへ回動したときは、前記駆動軸50が逆回動(頁戻し)し、同駆動軸50に有する突出係合部の前記頁戻し用レバーA51が前記送り回転子(30)と同軸上に隣接軸通された前記戻し回転子20を回動させ、この戻し回転子20の回動により、既送り完了状態である頁把持部を有した前記ページ捲り回転子10を頁戻しへ回動させ、頁を戻し側へ捲る。
そして、前記戻し回転子20が上記頁戻しへ回動した後、前記回転子バネ40の復帰弾発力によって付勢された、この戻し回転子20に有する前記摺動凸設A21が、前記螺旋状斜面A12を、螺旋状に復帰摺動しながら、次頁(既送り完了頁)に位置するページ捲り回転子10内に自動にて移行し、次頁戻し捲りの待機状態になる。
以上の構成により頁の送りと、戻しが手を使わずとも動作自在にできるページ捲り装置である。
前記モーターの駆動制御部と前記有線方式フットスイッチとを有線接続することにより、前記モーター160を回動させ、上記第一の解決手段に記載のページ捲り装置を単独稼動または、このページ捲り装置を複数台設置した場合、前記有線仕様スイッチからの有線信号を、前記複数台設置した当ページ捲り装置間とに有線並列接続することにより複数台同時稼動できるページ捲り装置である。
前記無線方式受信部と、前記無線方式仕様スイッチとが無線方式伝送することにより、前記モーター160を回動させ、上記第一の解決手段に記載のページ捲り装置を単独稼動または複数台同時稼動できるページ捲り装置である。
図4(a)(b)の如く、円柱形状で中心部が中空な円環状であり、この円環外周の一端にアーム固定部16が固着され、また、図4(b)の如く、この円環表面(上側)の半円上に螺旋状の斜面A12(断面A−A参照)と、同円環状裏面に、この斜面A12とは反対側半円上の下側に同様なる螺旋状の斜面B13(断面B−B参照)とを有し、また斜面A12と斜面B13の非連続間に所定間隔スリット14を有する。このような斜面A12,斜面B13と所定間隔スリット14を有するページ捲り回転子10は表裏同一な形状である。
これらは上記ページ捲り回転子10を直接内部から回動させるための部品であり、先ず送り回転子30の構造は図6(a)(b)、図15原理図の送り回転子30の如く、円筒外周に摺動凸設B31と、同心円上で半径の異なった半円同士が相対向した空洞を有した構造である。また、この摺動凸設B31の形状は図6の如く直方体上部先端部の右上を斜面とした構造である。
上記、送り回転子30と戻し回転子20を回動させる駆動軸50であるが、図6(b)、図7(b)の如く当該駆動軸50にはレバーA51とレバーB52が、上下位置をずらした背中合わせの対設形状で凸設固着してある。また、同駆動軸50の他端上方に、下記回転体60と軸通係合する駆動軸リブ53が凸設固着されている。
回転体60は、図8の如く、開口孔のある保持板A71、保持板B72に、回転可能に両端が貫通保持され、また当該回転体60の中心には上記駆動軸50及び駆動軸リブ53とが容易に上下摺動する開口孔を有す。
図8、図9(a)の如く、上記回転体60を回動させるための、インナーワイヤー(被覆内摺動ワイヤー)構造の送りワイヤー81、戻しワイヤー82を図9(a)(b)の如く同回転体60に巻架し、ワイヤー止めA61(送りワイヤー81の止め用)、ワイヤー止めB62(戻しワイヤー82の止め用)にて回転体60に関着させる。
図10(a)の如く、足元近傍に置かれたペダル部ボックス100内のペダル回転プレート90に、図10(b)の如く送りワイヤー81、戻しワイヤー82が巻架、関着され、ペダル軸110が当該ペダル回転プレート90に軸通固着されている。ペダル軸110には、送りペダル120と、戻しペダル121がペダル軸110に固着されており、またペダル軸110に固着されたバネレバー102に掛止されたペダルバネ101によって、ペダル踏動による同ペダルと回転プレート90の復帰を行う。
先ず準備として譜面を図1の如く譜面台本体1に載置し、演奏する譜面の各頁を、図11の如くページアーム15の先端部に装着されたページクリップ17に順次挟着し、譜面準備する。以下順を追って説明するため、最初の1頁目から順送りされる作動を、各図及び図15の作動原理図1をもって説明する。
以上送りペダル120を踏動する事により、順次頁送りがされる。
図は頁送り動作の原理図であり、説明上、図では1頁(ページ捲り回転子10A)までの捲り構造図とする。
図項目の(A)は送り回転子30と駆動軸50の状態と、(B)は戻し回転子20と同駆動軸50の状態と、(C)はページ捲り回転子10の状態を表わし、(D)はこれらの係合状態を表わすページ捲り内部状態である。尚、上記項目(A)(B)(C)は譜面台下方から見た図とし、(D)のページ捲り内部状態図は各作動理解上、譜面台裏面側から見た図とする。
以上戻しペダル121を踏動する事により、頁戻しがされ完了する。
同図は頁戻し作動の原理図であり、前記図15の頁送り作動原理図のステップ5の待機状態からの頁戻しとする。
以上が頁戻しの主要動作である。
先ず図1の如く、任意の譜面3を譜面台本体1に載置し、演奏する譜面左側頁部を図11の如く,譜面台左側の譜面固定クリップ板A141Aに挟着する。同じく譜面右側頁部を譜面固定クリップ板B141Bに挟着し譜面3を固定する。
(内部詳細動作は上記作動原理図1にて説明)
以上で実施例1における頁の送り戻し動作が完了する。
先ず頁送りする場合、譜面3を実施例1同様に載置準備した後、図2の如く,足元近傍のフットスイッチ150の送りフットスイッチ151を足などで押動すると、図13の駆動モーター160が回転し、この駆動モーター160に巻架されている駆動ベルト161がモーター用回転体166を左回転(譜面台下から見たとき反時計周り、以下同じ)させる。そして、このモーター用回転体166に遊貫されている駆動軸50を実施例1の頁送り作動同様、左回転させページ捲り回転子10を同じく左回転させ、頁が送られる。
鍵盤楽器など譜面台脚使用不可の場合でも載置でき、頁の送り戻しは、ペダル部80、フットスイッチ150、無線方式フットスイッチ150Aのいずれ方式でも、手を使わずに頁の送り戻しを自在に捲ることができる。
図12(a)は、ページアーム10群が鍵盤操作の邪魔しないように,譜面台本体1の裏面に装着された譜面台スライドスタンド板A170Aの固定ねじ171を緩め、同譜面台スライドスタンド板A170Aを下方へスライドさせ固定し、鍵盤楽器に載置したものである。
この場合、図12(b)の如く当該譜面台を倒置させ、譜面3の低部を安定させるため、上記譜面台スライドスタンド板A170Aの固定ねじ171を緩め、同譜面台スライドスタンド板A170Aを譜面3の大きさに合わせ下方へスライドさせ(上記図(a)とは逆スライド)、譜面載板A172Aを起立させ譜面3の低部を載せる。但しこの場合、本ページ捲り装置を倒置して使用するため、考え方として上記実施例1、2の頁の送りと戻しの操作及び、動作が逆になるが、使用に関してはなんら変わることは無い。
2.譜面台脚
3.譜面
10.(10A,10B,10C)ページ捲り回転子
11A.ページ捲り上部
11B.ページ捲り下部
12.斜面A
13.斜面B
14.スリット
15.ページアーム
16.アーム固定部
16A.固定ネジ
17.クリップ
18A.回転ストッパーA
18B.回転ストッパーB
19・ページ捲り回転子保持具
20.戻し回転子
21.摺動凸設A
22A.回転子上部蓋
22B.回転子下部蓋
30.送り回転子
31.摺動凸設B
33.スペーサーA
34.スペーサーB
40.回転子バネ
50.駆動軸
51.レバーA
52.レバーB
53.駆動軸リブ
54A.止め輪A
54B.止め輪B
60.回転体
61.ワイヤー止A
62.ワイヤー止B
63A.回転体バネA
63B.回転体バネB
65.バネ止A
66.バネ止B
67.バネ止a
68.バネ止b
70.駆動部ボックス
71.保持板A
72.保持板B
80.ペダル部
81.送りワイヤー
82.戻しワイヤー
90.ペダル回転プレート
100.ペダルボックス
101.ペダルバネ
102.バネレバー
110.ペダル軸
120.送りペダル
121.戻しペダル
130.ペダル台
141A.譜面固定板A
141B.譜面固定板B
143.磁性体
150.フットスイッチ
150A.無線方式フットスイッチ
151.送りフットスイッチ
152.戻しフットスイッチ
153.信号ケーブル
154.AC/DCアダプター
160.駆動モーター
161.駆動ベルト
162.電源部(電池収容可も含む)
163.制御部
164.カム
165.リミットスイッチ
166.モーター用回転体
170A.譜面台スライドスタンド板A
170B.譜面台開閉スタンド板B
171.固定ねじ
172A.譜面載板A
172B・譜面載板B
180.ページ固定カム
181.板バネ
190.凹固定部
191.ボール部
192.ボールバネ
Claims (4)
- ペダルワイヤーで回動する回転体(60)と、この回転体(60)を復帰させるバネと、突出係合部の頁戻し用レバーA(51)と同頁送り用レバーB(52)を有する駆動軸(50)と、円筒、及びこの円筒外周にあって枢軸線方向にある凸部形状の摺動凸設B(31)を有する送り回転子(30)と、この送り回転子(30)を倒置した同一構造で、また、この送り回転子(30)と同軸上に隣接軸通された摺動凸設A(21)を有する戻し回転子(20)と、これら頁送り、頁戻し回転子の回動を復帰させる回転子バネ(40)と、円筒体で、この円筒体内部には螺旋状斜面A(12)及びこの斜面A(12)と表裏対称な同螺旋状斜面B(13)を有した表裏同形の円筒体で、さらに当円筒体外周部に頁把持部を有した複数のページ捲り回転子(10)とを具備し、
前記回転体(60)が頁送りへ回動したときは、前記駆動軸(50)が頁送りへ回動し、この駆動軸(50)に有する突出係合部の前記頁送り用レバーB(52)が前記送り回転子(30)を回動させ、この送り回転子(30)の回動により、頁把持部を有した前記ページ捲り回転子(10)を頁送りへ回動させ、頁を送り側へ捲り、
そして、前記送り回転子(30)が上記頁送りへ回動した後、前記回転子バネ(40)の弾発力によって付勢された前記摺動凸設B(31)が、前記螺旋状斜面B(13)を、螺旋状に復帰摺動しながら、次頁に位置するページ捲り回転子(10)内に自動にて移行し、次頁送り捲りの待機状態となり、
次に前記回転体(60)が頁戻しへ回動したときは、前記駆動軸(50)が逆回動(頁戻し)し、この駆動軸(50)に有する突出係合部の前記頁戻し用レバーA(51)が前記送り回転子(30)と同軸上に隣接軸通された前記戻し回転子(20)を回動させ、この戻し回転子(20)の回動により、既送り完了状態である前記ページ捲り回転子(10)を頁戻しへ回動させ、頁を戻し側へ捲り、
そして、前記戻し回転子(20)が上記頁戻しへ回動した後、前記回転子バネ(40)の弾発力によって付勢された前記摺動凸設A(21)が、前記螺旋状斜面A(12)を、螺旋状に復帰摺動しながら、次頁(既送り完了頁)に位置するページ捲り回転子(10)内に自動にて移行し、次頁戻し捲りの待機状態になる、ページ捲り装置。 - 請求項1記載の回転体(60)を回動させるペダルワイヤーにおいて、このペダルワイヤーに代えて、前記回転体(60)を回動させるモーターと、このモーターの駆動制御部と電源部と、前記モーターを有線にて駆動指示する有線仕様スイッチとを具設し、
前記モーターの駆動制御部と前記有線仕様スイッチとを有線接続することにより、前記モーターを回動させ、請求項1に記載のページ捲り装置を単独稼動または、このページ捲り装置を複数台設置した場合、前記有線仕様スイッチからの有線信号を、前記複数台設置した当ページ捲り装置間とに有線並列接続することにより複数台同時稼動できるページ捲り装置。 - 請求項1記載の回転体(60)を回動させるペダルワイヤーにおいて、このペダルワイヤーに代えて、前記回転体(60)を回動させるモーターと、このモーターの駆動制御部と、電源部と、無線方式受信部と、無線方式仕様スイッチを具設し、
前記無線方式受信部と、前記無線方式仕様スイッチとが無線方式伝送することにより、前記モーターを回動させ、請求項1に記載のページ捲り装置を単独稼動または複数台同時稼動できるページ捲り装置。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のページ捲り装置と、譜面台本体(1)とが一体となったページ捲り譜面台。
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