JP4825984B2 - 画像情報圧縮方法、画像情報圧縮装置、及び自由視点テレビシステム - Google Patents

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Description

本発明は、被写体を中心とする円周上の複数位置又は直線上の複数位置からカメラによって取得された複数の静止画像の符号化において符号化圧縮効率を向上させることができる画像情報圧縮方法、画像情報圧縮装置、及びこの画像情報圧縮装置を用いた自由視点テレビシステムに関するものである。
本出願の発明者は、見る者があたかもその場にいるかのように、自由に視点を変えて3次元シーンを見ることのできる自由視点テレビ(Free viewpoint TV:FTV)を提案しており(例えば、非特許文献1〜4参照)、さらに、15台のカメラで取得した実写画像をもとにして水平面内で自由に視点を移動させてシーンを見ることができるFTVの実験装置を完成させている(例えば、非特許文献1参照)。
谷本正幸、「自由視点テレビ」、日本工業出版、画像ラボ、2005年2月号、23〜28頁 岡慎也、ナ バンチャンプリム、藤井俊彰、谷本正幸、「自由視点テレビのための光線空間情報圧縮」、信学技報、CS2003−141、7〜12頁、2003年12月 谷本正幸、「5.自由視点テレビFTV、〜多視点画像処理を使って〜」、映像メディア情報学会誌、Vol.58、No.7、pp.898−901、2004年 岡慎也、ナ バンチャンプリム、藤井俊彰、谷本正幸、「自由視点テレビのための動的光線空間の情報圧縮」、3D Image Conference 2004、139〜142頁、2004年
なお、非特許文献2の9頁左欄には、「光線空間は時間軸にも空間軸にも画像同士が非常に類似しているため、動き(視差)予測を両軸に適応することによって高い圧縮率を得ることが可能であると考えられる。」との記載がある。また、非特許文献3の899頁左欄には「光線空間を補間すること」の記載があり、900頁左欄には「補間は光線空間全体にではなく必要な部分のみに行えばよい。」との記載がある。また、非特許文献4の140頁左欄には「動的光線空間は時間、空間領域に大きな相関を持っていることが予想できる。」との記載があり、140頁右欄から141頁左欄には参照画像の例が示されている。
図1は、FTVシステムの基本的な構成を概念的に示す図である。図1に示されるFTVシステムは、カメラによる撮影(ステップST1)、画像の補間処理(ステップST2又はST2a)、画像情報の圧縮処理(ステップST3)、及び入力された視点から見た画像の表示(ステップST4及びST5)を行う。FTVシステムでは、3次元実空間に存在する被写体101の画像情報を複数台のカメラ(図1には、符号102〜102の5台を示すが、実際にはより多くのカメラが用いられる。)によって取得し(ステップST1)、複数台のカメラによって取得した画像(図1には、符号103〜103の5つ画像を示すが、実際にはより多くの画像が用いられる。)を光線空間103に互いに配列し、FTV信号とする。なお、図1において、xは、水平視野方向、yは、垂直視野方向、u(=tanθ)は、視域方向を示す。複数台のカメラ102の配置の仕方には、図2(a)に示されるように、直線上に互いに平行な方向を向けて並ぶ直線配置、図2(b)に示されるように、円周上に円周の内側を向けて並ぶ円周配置(又は円弧配置)、図2(c)に示されるように、平面上に互いに平行な方向を向けて並ぶ平面配置、図2(d)に示されるように、球面上に球面の内側を向けて並ぶ球面配置(又は半球面配置)、図2(e)に示されるように、円筒上に円筒の内側を向けて並ぶ円筒配置等がある。複数台のカメラ102の配置は、水平方向の自由視点のみを実現する場合には、図2(a)に示される直線配置又は図2(b)に示される円周配置とし、水平方向と垂直方向の両方の自由視点を実現する場合には、図2(c)に示される平面配置、図2(d)に示される円筒配置、又は図2(e)に示される球面配置とする。
また、光線空間法では、3次元実空間の1本の光線を、それを表すパラメータを座標とする多次元空間の1点で表す。この仮想的な多次元空間を光線空間という。光線空間全体は、3次元空間のすべての光線を過不足なく表現する。光線空間は、多くの視点から撮影された画像を集めることによって作られる。光線空間の点の値は、画像の画素値と同じであるから、画像から光線空間への変換は、単なる座標変換である。図3(a)に示されるように、実空間中の基準面106を通過する光線107は通過位置(x,y)と通過方向(θ,φ)の4つのパラメータによって一意に表現することができる。図3(a)において、Xは、3次元実空間における水平方向の座標軸であり、Yは、垂直方向の座標軸であり、Zは、奥行き方向の座標軸である。また、θは、基準面106の法線に対する水平方向の角度、すなわち、基準面106に対する水平方向の出射角であり、φは、基準面106の法線に対する垂直方向の角度、すなわち、基準面106に対する垂直方向の出射角である。これにより、この3次元実空間内の光線情報を輝度f(x,y,θ,φ)と表すことができる。ここでは、説明を分かりやすくするために、垂直方向の視差(角度φ)を無視する。図3(a)に示されるように、基準面106に向けて、且つ、水平に配置された多数のカメラで撮影された画像は、図3(b)に示されるように、x,y,u(=tanθ)の軸を持つ3次元空間において、点線で描かれる断面103〜103に位置していることになる。図3(b)に示される光線空間103から任意の面を切り取ることによって、実空間における水平方向の任意の視点から見た画像を生成することが可能となる。例えば、図4(a)に示される光線空間103から断面103aを切り出すと、図4(b)に示されるような画像がディスプレイ105に表示され、図4(a)に示される光線空間103から断面103bを切り出すと、図4(c)に示されるような画像がディスプレイ105に表示される。
また、光線空間103に配列された画像(断面103〜103)の間にはデータがないため、これを補間によって作る(図1のステップST2又はST2a)。なお、補間は、光線空間の全体についてではなく、必要な部分についてのみ行えばよい。また、補間を行う場所は、VOD(Video On Demend)のような用途では画像情報の送信側(ステップST2)となり、放送のような用途では画像情報の受信側(ステップST2a)となる。
画像情報の圧縮(図1のステップST3)は、FTVシステムの各構成が同じ場所にある場合には、必須の処理ではないが、カメラとユーザーとが別の場所に存在し、インターネット等を利用して画像情報を配信する場合には必須の処理となる。従来の画像情報圧縮方法としては、例えば、H.264/AVC規格に準拠したものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−348595号公報(図1及び図2)
近年、例えば、歴史的又は芸術的な文化遺産の記録保存のために、被写体を中心に置いて、被写体を中心とする円周上の複数位置から、又は、直線上の複数位置から被写体を撮影し、撮影によって得られた複数の静止画像から自由視点の画像を作る技術が注目されている。しかしながら、上記文献には、同一水平ライン又は同一垂直ラインに並ぶ複数のカメラの画像をフレームとして扱う方法が開示されているが、被写体を中心とする円周上の複数位置からカメラによって取得された複数の静止画像の符号化における画像情報の効率的な圧縮方法は開示されていない。また、直線上の複数位置からカメラによって取得された複数の静止画像の符号化における画像情報の効率的な圧縮方法の開発が求められている。
そこで、本発明の目的は、被写体を中心とする円周上の複数位置又は直線上の複数位置からカメラによって取得された複数の静止画像の符号化において符号化圧縮効率を向上させることができる画像情報圧縮方法、画像情報圧縮装置、及びこの画像情報圧縮装置を用いた自由視点テレビシステムを提供することである。
本発明の画像情報圧縮方法は、
被写体を中心とする円周上の複数位置又は直線上の複数位置からカメラによって複数の静止画像を取得するステップと、
前記複数の静止画像を、x軸、y軸、z軸から成る直交座標系のz軸方向に、隣接する静止画像同士が対向するように前記複数位置の順に並べることによってマルチカメラ静止画像を生成するステップと、
前記マルチカメラ静止画像をx軸及びz軸を含むxz平面に垂直であって、かつ、x軸及びy軸を含むxy平面に垂直な面で切り出すことによって複数の垂直断面画像を生成するステップと、前記複数の垂直断面画像のそれぞれを動画像の時間軸方向に並ぶ複数のフレームとして扱い、フレーム内符号化及びフレーム間の相関を利用したフレーム間予測符号化を用いて前記複数の垂直断面画像を符号化処理するステップと
を有することを特徴とするものである。
また、前記画像情報圧縮方法において、前記複数の垂直断面画像の符号化処理には、H.264/AVC規格に準拠した処理又はMPEG2規格に準拠した処理が含まれる。
また、前記画像情報圧縮方法において、前記カメラによって取得される静止画像の解像度が所定の基準解像度よりも高く、前記静止画像を取得する複数位置の間隔が所定の基準間隔よりも疎である場合には、前記垂直断面画像を生成するステップ及び前記複数の垂直断面画像を符号化処理するステップに代えて、前記カメラによって取得された複数のカメラ画像のそれぞれを動画像の時間軸方向に並ぶ複数のフレームとして扱い、フレーム内符号化及びフレーム間の相関を利用したフレーム間予測符号化を用いて前記複数のカメラ画像を符号化処理するステップを有するものとしてもよい。
また、本発明の画像情報圧縮装置は、
被写体を中心とする円周上の複数位置又は直線上の複数位置からカメラによって取得された複数の静止画像を、x軸、y軸、z軸から成る直交座標系のz軸方向に、隣接する静止画像同士が対向するように前記複数位置の順に並べることによってマルチカメラ静止画像を生成するマルチカメラ静止画像生成手段と、
前記マルチカメラ静止画像をx軸及びz軸を含むxz平面に垂直であって、かつ、x軸及びy軸を含むxy平面に垂直な面で切り出すことによって複数の垂直断面画像を生成する垂直断面画像生成手段と、
前記複数の垂直断面画像のそれぞれを動画像の時間軸方向に並ぶ複数のフレームとして扱い、フレーム内符号化及びフレーム間の相関を利用したフレーム間予測符号化を用いて前記複数の垂直断面画像を符号化処理する符号化手段と
を有することを特徴とするものである。
また、前記画像情報圧縮装置において、前記複数の垂直断面画像の符号化処理には、H.264/AVC規格に準拠した処理又はMPEG2規格に準拠した処理が含まれる。
また、前記画像情報圧縮装置において、前記カメラによって取得される静止画像の解像度が所定の基準解像度よりも高く、前記静止画像を取得する複数位置の間隔が所定の基準間隔よりも疎である場合には、前記符号化手段は、前記垂直断面画像の生成及び前記複数の垂直断面画像の符号化処理に代えて、前記カメラによって取得された複数のカメラ画像のそれぞれを動画像の時間軸方向に並ぶ複数のフレームとして扱い、フレーム内符号化及びフレーム間の相関を利用したフレーム間予測符号化を用いて前記複数のカメラ画像を符号化処理するものとすることができる。
また、本発明の自由視点テレビシステムは、
被写体を中心とする円周上の複数位置又は直線上の複数位置から複数の静止画像を取得する静止画像取得手段と、
前記複数の静止画に符号化処理を施す上記画像情報圧縮装置と、
前記画像情報圧縮装置から出力された符号化情報を復号する画像情報復号装置と、
見る者の視点位置を入力するユーザーインターフェースと、
前記複数の静止画像から、前記ユーザーインターフェースによって入力された視点から見た画像を抽出する画像情報抽出部と
を有することを特徴とするものである。
本発明の画像情報圧縮方法、画像情報圧縮装置、及びFTVシステムによれば、マルチカメラ静止画像の複数の垂直断面画像に動画像の符号化処理と同様の符号化処理を施すことによって、符号化圧縮効率を向上させるという効果を得ることができる。
FTVシステムの基本的な構成を概念的に示す図である。 (a)〜(e)は複数台のカメラの配置例を示す図であり、(a)は直線配置、(b)は円周配置、(c)は平面配置、(d)は円筒配置、(e)は球面配置を示す。 (a)は実空間上における物体、直線配置されたカメラ、基準面、及び光線を示す図であり、(b)は光線空間を示す図である。 (a)は光線空間を示す図であり、(b)は光線空間から切り出された画像を示す図であり、(c)は光線空間から切り出された他の画像を示す図である。 本発明の画像情報圧縮方法のマルチカメラ静止画像の生成までの処理を概念的に示す説明図である。 マルチカメラ静止画像から垂直断面画像を切り出す処理を示す説明図である。 垂直断面画像の符号化処理を概念的に示す説明図である。 (a)〜(c)は、マルチカメラ静止画像から断面画像を切り出す処理を示す説明図である。 (a)〜(c)は、図8(a)〜(c)の断面画像の一例を示す図である。 (a)〜(c)は、図8(a)〜(c)の断面画像の符号化処理を概念的に示す説明図である。 (a)〜(c)は、flowerを、それぞれカメラ画像列、水平断面画像列、及び垂直断面画像列で圧縮符号化処理した結果を示すグラフである。 (a)及び(b)は、被写体に向かって直線上の複数位置からカメラによって複数の静止画像を取得した画像を用いてマルチカメラ静止画像を生成し、それぞれカメラ画像列、水平断面画像列、及び垂直断面画像列で圧縮符号化処理した実験結果を示すグラフである。 本発明の画像情報圧縮方法を実施することができる画像情報符号化装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図13に示される画像情報符号化装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の画像情報圧縮方法によって符号化された画像情報を復号することができる画像情報復号装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図15に示される画像情報復号装置の動作を示すフローチャートである。 本発明のFTVシステムの基本的な構成を概念的に示す図である。
符号の説明
201 被写体
202,202,202,202,… カメラ
203 カメラ画像
203,203,203,203,… カメラ画像列
204 マルチカメラ静止画像
205 垂直断面画像
205,205,205,… 垂直断面画像列
206 水平断面画像(EPI)
300 画像情報符号化装置
301〜301 入力端子
302〜302 A/D変換部
303 画素並べ替えバッファ
304 加算器
305 直交変換部
306 量子化部
307 可変符号化部
308 蓄積バッファ
309 出力端子
310 レート制御部
311 逆量子化部
312 逆直交変換部
313 フレームメモリ
315 動き予測・補償部
350 FTVシステムの送信側の装置
400 画像情報復号装置
401 入力端子
402 蓄積バッファ
403 可変復号部
404 逆量子化部
405 逆直交変換部
406 加算器
407 画素並べ替えバッファ
408〜408 D/A変換部
409〜409 出力端子
410 フレームメモリ
412 動き予測・補償部
450 FTVシステムの受信側の装置
451 画像情報抽出部
<本発明の画像情報圧縮方法の説明>
図5は、本発明の画像情報圧縮方法のマルチカメラ静止画像の生成までの処理を概念的に示す説明図である。また、図6は、マルチカメラ静止画像から垂直断面画像を切り出す処理を示す説明図であり、図7は、垂直断面画像の符号化処理を概念的に示す説明図である。
本発明の画像情報圧縮方法においては、図5に示されるように、被写体201を中心とする円周上の複数位置から、複数のカメラによって、複数の静止画像203,203,203,203,…を取得する。複数の静止画像の取得には、被写体201を中心とする円周上に内向きに(すなわち、被写体201向きに)配置された複数のカメラ(#1,#2,#3,#4,…)202,202,202,202,…を用いる。複数のカメラ202,202,202,202,…は、被写体201を中心とする円周上を所定角度(例えば、0.25°、1°、又は、3°等)毎に配置する。ただし、被写体201が静止している場合には、被写体201を向く1台のカメラを、被写体201を中心とする円周上を所定角度ずつ(例えば、0.25°ずつ、1°ずつ、又は、3°ずつ等)移動させる移動機構を用いて、カメラを移動させてカメラ撮影し、複数の静止画像を取得してもよい。なお、図5には、被写体201を中心とする円周上の複数位置から、被写体を撮影する場合を説明したが、被写体に対向する直線上に同じ方向を向けて配置された複数位置からカメラ撮影(例えば、図2(a)又は図3(a)のようにカメラを配置)して、複数の静止画像203,203,203,203,…を取得する場合にも、本発明は適用できる。この場合のカメラ撮影の複数位置の間隔は、例えば、1mm間隔、10mm間隔、又は100mm間隔であるが、カメラ間隔は、被写体の大きさ及び被写体からカメラまでの距離等の各種条件に基づいて自由に決定すればよい。
次に、図5に示されるように、複数の静止画像203,203,203,203,…を、x軸、y軸、z軸から成る直交座標系のz軸方向に、隣接する静止画像同士が対向するようにカメラ撮影した複数の位置の順に並べることによって、マルチカメラ静止画像204を生成する。この処理は、後述する図13の画素並べ替えバッファ303によって行われる。
次に、図5及び図6に示されるように、マルチカメラ静止画像204をx軸及びz軸を含むxz平面に垂直であって、かつ、x軸及びy軸を含むxy平面に垂直な面(x軸に直交する面、すなわち、yz平面に平行な面)で切り出すことによって複数の垂直断面画像205を生成する。
次に、図7に示されるように、複数の垂直断面画像205(図7においては、符号205,205,205,…で示す。)のそれぞれを動画像の時間軸方向に並ぶ複数のフレームとして扱い、フレーム内符号化及びフレーム間の相関を利用したフレーム間予測符号化を用いて複数の垂直断面画像205を符号化処理する。この符号化処理としては、例えば、H.264/AVC規格に準拠した処理を用いることができる。
H.264/AVCは、ハイブリッド符号化の一種であり、動き補償フレーム間予測でフレーム間冗長性を削減し、かつ、DCT変換で画像内冗長性を削減する圧縮法である。そのため、これらにより冗長性が削減されやすい動画像ほど効果的な圧縮が期待できる。マルチカメラ静止画像には、通常の時間軸方向に並ぶ複数フレームからなる動画像にはない特徴があり、このような特徴を利用することによって高い圧縮率を得ることができる。なお、本発明に適用可能な符号化方式は、H.264/AVCに限らず、MPEG2規格に準拠した符号化方式等の他のハイブリッド符号化方式を採用してもよい。以下に、マルチカメラ静止画像を利用した符号化圧縮方法についての実験結果を説明する。
<マルチカメラ静止画像の符号化圧縮方法の比較>
図8(a)〜(c)は、マルチカメラ静止画像204から断面画像を切り出す処理を示す説明図である。図8(a)〜(c)に示されるように、マルチカメラ静止画像204から断面画像を切り出す典型的な方法としては、3種類の方法がある。第1の方法は、図8(a)に示される方法であり、z軸に直交する面(すなわち、xy平面に平行な面)で断面画像を切り出す方法である。図8(a)に示される断面画像203を、「カメラ画像」と言う。第2の方法は、図8(b)に示される方法であり、y軸に直交する面(すなわち、xz平面に平行な面)で断面画像を切り出す方法である。図8(b)に示される断面画像206を、「水平断面画像」又は「Epipolar Plane Image(EPI)」と言う。第3の方法は、図8(c)に示される方法であり、x軸に直交する面(すなわち、yz平面に平行な面)で断面画像を切り出す方法である。図8(c)に示される断面画像205を、「垂直断面画像」と言う。
図9(a)〜(c)は、図8(a)〜(c)の断面画像の一例を示す図である。鉢植えの花(以下「flower」という。)を撮影して、マルチカメラ静止画像を生成し、図8(a)の断面画像であるカメラ画像を切り出した場合には、例えば、図9(a)のようになる。また、図8(b)の断面画像である水平断面画像を切り出した場合には、例えば、図9(b)のようになり、図8(c)の断面画像である水平断面画像を切り出した場合には、例えば、図9(c)のようになる。
図10(a)〜(c)は、図8(a)〜(c)の断面画像の符号化処理を概念的に示す説明図である。通常に考えられるマルチカメラ静止画像の圧縮方法は、図10(a)に示されるように、カメラ画像を順に並べたカメラ画像列を動画像として扱い、H.264/AVCを適用する方法である。図10(a)に示される圧縮方法と、図10(b)に示されるように、水平断面画像を順に並べた水平断面画像列にH.264/AVCを適用した圧縮方法と、図10(c)に示されるように、垂直断面画像を順に並べた垂直断面画像列にH.264/AVCを適用した圧縮方法とを比較検討した結果を以下に示す。なお、図10(b)及び(c)の符号化方法は、断面を変えて並べるのみでリサンプリングしないため、これらの符号化方法の適用によっては画質劣化しないという利点がある。
図11(a)〜(c)は、flowerを、それぞれカメラ画像列、水平断面画像列、及び垂直断面画像列で圧縮符号化処理した結果を示すグラフである。図11(a)〜(c)において、横軸は、ビットレート(bpp(bit/pel))を示し、縦軸は、PSNR(peak−signal to noise ratio)(dB)を示す。カメラ間隔の影響も測るために、図11(a)に示されるflowerに対して0.25°間隔で撮影した場合、図11(b)に示されるflowerに対して1°間隔で撮影した場合、図11(c)に示されるflowerに対して3°間隔で撮影した場合の実験を行った。圧縮符号化に用いたソフトウェアとしては、H.264/AVC符号化ソフトウェアであるJM7.3を用いた。
図11(a)及び(b)に示されるように、PSNRが30〜40dBの実用域において、カメラ間隔が1°程度以下ならば垂直断面画像列(黒三角で示される)に対する圧縮符号化処理が効果的であり、図11(c)に示されるように、カメラ間隔が3°程度以上になるとカメラ画像列に対する圧縮符号化処理が効果的である。なお、この結果は、カメラ画像の解像度を横400ピクセル、縦288ピクセルとして行った実験結果である。さらに解像度が低い場合(例えば、横200ピクセル、縦144ピクセル)には、カメラ間隔が広くなっても垂直断面画像列に対する圧縮符号化処理が効果的である。
図12(a)及び(b)は、被写体に向かって直線上の複数位置からカメラによって複数の静止画像を取得した画像を用いてマルチカメラ静止画像を生成し、それぞれカメラ画像列、水平断面画像列、及び垂直断面画像列で圧縮符号化処理した実験結果を示すグラフである。図12(a)は、カメラ画像の解像度が横320ピクセル、縦96ピクセル、カメラ間隔が4mmで取得した画像を用いた場合の実験結果である。図12(b)は、カメラ画像の解像度が横128ピクセル、縦96ピクセル、カメラ間隔が4mmで取得した画像を用いた場合の実験結果である。図12(a)及び(b)において、横軸は、ビットレート(bpp)を示し、縦軸は、PSNRy(dB)を示す。図12(a)に示されるように、解像度が高い場合には、カメラ画像列を圧縮符号化処理する方式が効果的であるが、図12(b)に示されるように、解像度が低い場合には、カメラ画像列を圧縮符号化処理する方式と垂直断面画像列を圧縮符号化処理する方式のいずれもが効果的になる。
このように、カメラ画像が高解像度かつカメラ間隔が疎の場合には、カメラ画像列が効果的であるが、カメラ画像が低解像度かつカメラ間隔が密になるにつれて垂直断面画像列が効果的になる。さらに、図12(b)に示される解像度よりも、その解像度を低減化させた実験を行った場合に、グラフとしては明示しないが、カメラ画像列を圧縮符号化処理する方式よりも、垂直画像列を圧縮符号化処理する方式が、より効果的であることを示す実験結果が得られた。なお、図12(a)及び(b)に示されるグラフは、縦(y軸方向)のピクセル(縦96ピクセル)を固定した状態で、横(x軸方向)の解像度を減少させる(320ピクセルを128ピクセル)場合の実験結果を示しているが、横(x軸方向)のピクセルを固定した状態で、縦(y軸方向)の解像度を減少させた場合も、同様な実験結果を示すことがわかった。
図5〜図7に示されるように、本発明の圧縮符号化方法は、垂直断面画像列で圧縮符号化処理を実行するが、カメラ画像列、水平断面画像列、及び垂直断面画像列で圧縮符号化処理した結果を比較して、最も圧縮符号化効率の高い圧縮符号化方法を実行するように構成してもよい。したがって、マルチカメラ画像の情報圧縮の効率を考慮して、マルチカメラ画像の解像度の高低及びカメラ同士の間隔の疎密に応じて(すなわち、所定の基準解像度との比較結果及び所定の基準間隔との比較結果に基づいて)、カメラ画像列を用いて圧縮符号化処理する方式(図12(a)参照)を選択する処理を行ってもよい。同様に、マルチカメラ画像の解像度の高低及びカメラ及びカメラ同士の間隔の疎密に応じて(すなわち、所定の基準解像度との比較結果及び所定の基準間隔との比較結果に基づいて)、カメラ画像列を用いて圧縮符号化処理する方式(図12(a)参照)、又は、垂直断面画像列を用いて圧縮符号化する方式のいずれか(図12(b)参照)を選択する処理を行ってもよい。さらに、マルチカメラ画像の情報圧縮の効率を考慮して、マルチカメラ画像の解像度の高低及びカメラ同士の間隔の疎密に応じて、垂直断面画像列を用いて圧縮符号化処理する方式を選択する処理を行ってもよい。なお、「所定の基準解像度」及び「所定の基準間隔」とは、静止画像に対応して決められる解像度及び間隔をいい、flowerの場合、解像度の例示として横400ピクセル、縦288ピクセル、間隔の例示として1度を挙げることができる。
<本発明の画像情報圧縮方法を実施する画像情報圧縮装置の説明>
図13は、本発明の画像情報圧縮方法を実施することができる画像情報符号化装置300の構成を概略的に示すブロック図である。
図13に示されるように、画像情報符号化装置300は、N個(Nは2以上の整数)の入力端子301〜301と、N個のA/D変換部302〜302と、画素並べ替えバッファ303と、加算器304と、直交変換部305と、量子化部306と、可変符号化部307と、蓄積バッファ308と、出力端子309と、レート制御部310とを備えている。また、画像情報符号化装置300は、逆量子化部311と、逆直交変換部312と、マルチカメラフレーム313と、動き予測・補償部315とを備えている。図5に示される画像情報符号化装置300は、複数台のカメラからの画像情報を受信できるように、入力端子301〜301とA/D変換部302〜302が複数備えられているが、1台のカメラを被写体を中心とする円周上又は被写体に対向する直線上を移動させて、被写体を撮影する場合には、入力端子とA/D変換部は各1台でよい。
画像情報符号化装置300の入力端子301〜301のそれぞれには、複数の撮影位置からでカメラによって取得されたアナログ映像信号が入力される。カメラの配置は、例えば、図2(b)、(d)、(e)に示されるものである。入力端子301〜301入力されたアナログ映像信号はそれぞれ、A/D変換部302〜302でデジタル映像信号に変換され、画素並べ替えバッファ303に保持される。なお、入力端子301〜301にデジタル映像信号が入力される場合は、A/D変換部302〜302は不要である。
画像情報符号化装置300の画素並べ替えバッファ303は、A/D変換部302〜302から供給された画像情報から、マルチカメラ静止画像を生成し、マルチカメラ静止画像から垂直断面画像を抽出する。画素並べ替えバッファ303は、フレーム内符号化(イントラ符号化)が行われる画像に対しては、フレーム全体の画像情報を直交変換部305に供給する。直交変換部305は、画像情報に対して離散コサイン変換等の直交変換を施し、変換係数を量子化部306に供給する。量子化部306は、直交変換部305から供給された変換係数に対して量子化処理を施す。
可変符号化部307は、量子化部306から供給された量子化された変換係数や量子化スケール等から符号化モードを決定し、この符号化モードに対して可変長符号化、又は算術符号化等の可変符号化を施し、画像符号化単位のヘッダ部に挿入される情報を形成する。そして、可変符号化部307は、符号化された符号化モードを蓄積バッファ308に供給して蓄積させる。この符号化された符号化モードは、画像圧縮情報として出力端子309から出力される。また、可変符号化部307は、量子化された変換係数に対して可変長符号化又は算術符号化等の可変符号化を施し、符号化された変換係数を蓄積バッファ308に供給して蓄積させる。この符号化された変換係数は、画像圧縮情報として出力端子309より出力される。
量子化部306の挙動は、蓄積バッファ308に蓄積された変換係数のデータ量に基づいて、レート制御部310によって制御される。また、量子化部306は、量子化後の変換係数を逆量子化部311に供給し、逆量子化部311は、その量子化後の変換係数を逆量子化する。逆直交変換部312は、逆量子化された変換係数に対して逆直交変換処理を施して復号画像情報を生成し、その情報をフレームメモリ313に供給して蓄積させる。
また、画素並べ替えバッファ303は、フレーム間予測符号化(インター符号化)が行われる画像に関しては、画像情報を動き予測・補償部315に供給する。動き予測・補償部315は、画像情報に符号化処理を施し、生成した参照画像情報を加算器304に供給し、加算器304は、参照画像情報を対応する画像情報との差分信号に変換する。また、動き予測・補償部315は、同時に動きベクトル情報を可変符号化部307に供給する。
可変符号化部307は、量子化部306からの量子化された変換係数及び量子化スケール、並びに動き予測・補償部315から供給された動きベクトル情報等に基づいて符号化モードを決定し、その決定した符号化モードに対して可変長符号化又は算術符号化等の可変符号化を施し、画像符号化単位のヘッダ部に挿入される情報を生成する。そして、可変符号化部307は、符号化された符号化モードを蓄積バッファ308に供給して蓄積させる。この符号化された符号化モードは、画像圧縮情報として出力される。
また、可変符号化部307は、その動きベクトル情報に対して可変長符号化又は算術符号化等の可変符号化処理を施し、画像符号化単位のヘッダ部に挿入される情報を生成する。また、イントラ符号化と異なり、インター符号化の場合、直交変換部305に入力される画像情報は、加算器304より得られた差分信号である。なお、その他の処理については、イントラ符号化による画像圧縮の場合と同様である。
図14は、図13に示される画像情報符号化装置300の符号化処理を示すフローチャートである。図14に示されるように、画像情報符号化装置300は、A/D変換部302〜302によって、入力されたアナログ映像信号のA/D変換を全フレームについて行い(ステップST11)、画素並べ替えバッファ303によって画素の並べ替えを行い(ステップST12)、その後、動き予測・補償部315による動き予測・補償(ステップST13)を行う。その後、直交変換部305によって生成された画像情報を直交変換し(ステップST14)、量子化部306及びレート制御部310によって量子化及び量子化レート制御を行い(ステップST15,ST16)、可変符号化部307により可変符号化を行い(ステップST17)、逆量子化部311により逆量子化を行い(ステップST18)、逆直交変換部312により逆直交変換(ステップST19)を行う。ステップST13〜ST19の処理を、フレーム内の所定画素数からなるブロックのすべてに対して行う。
図15は、画像情報符号化装置300に対応する画像情報復号装置400の構成を概略的に示すブロック図である。
図15に示されるように、画像情報復号装置400は、入力端子401と、蓄積バッファ402と、可変復号部303と、逆量子化部404と、逆直交変換部405と、加算器406と、画素並べ替えバッファ407と、N個のD/A変換部408〜408と、N個の出力端子409〜409とを備えている。また、画像情報復号装置400は、フレームメモリ410と、動き予測・補償部412とを備えている。図15に示される画像情報復号装置400は、出力端子401〜401とA/D変換部402〜402が複数備えられているが、入力端子とA/D変換部は各1つであってもよい。また、N個の出力端子409〜409からデジタル映像信号を出力する場合は、N個のD/A変換部408〜408は不要となる。
図15に示した画像情報復号装置400において、入力端子401から入力された画像圧縮情報は、蓄積バッファ402において一時的に格納された後、可変復号部403に転送される。可変復号部403は、定められた画像圧縮情報のフォーマットに基づき、画像圧縮情報に対して可変長復号又は算術復号等の処理を施し、ヘッダ部に格納された符号化モード情報を取得し逆量子化部404等に供給する。また同様に、可変復号部403は、量子化された変換係数を取得し逆量子化部404に供給する。さらに、可変復号部403は、復号するフレームがインター符号化されたものである場合には、画像圧縮情報のヘッダ部に格納された動きベクトル情報についても復号し、その情報を動き予測・補償部412に供給する。
逆量子化部404は、可変復号部403から供給された量子化後の変換係数を逆量子化し、変換係数を逆直交変換部405に供給する。逆直交変換部405は、定められた画像圧縮情報のフォーマットに基づき、変換係数に対して逆離散コサイン変換等の逆直交変換を施す。ここで、対象となるフレームがイントラ符号化されたものである場合、逆直交変換処理が施された画像情報は、画素並べ替えバッファ407に格納され、D/A変換部408〜408におけるD/A変換処理の後に、出力端子409〜409から出力される。
また、対象となるフレームがインター符号化されたものである場合、動き予測・補償部412は、可変復号処理が施された動きベクトル情報とフレームメモリ410に格納された画像情報とに基づいて参照画像を生成し、加算器406に供給する。加算器406は、この参照画像と逆直交変換部405からの出力とを合成する。なお、その他の処理については、イントラ符号化されたフレームと同様である。
図16は、図15に示される画像情報復号装置400の符号化処理を示すフローチャートである。図16に示されるように、画像情報復号装置400は、入力信号の可変復号(ステップST21)、逆量子化(ステップST22)、逆直交変換(ステップST23)後、画像情報が動き予測補償されたものであれば、動き予測補償を用いて復号し(ステップST24)この処理を、全ブロックについて行う。その後、画素の並べ替え(ステップST25)、D/A変換(ステップST26)を行う。
以上は、本発明の画像情報圧縮方法を実施することができる画像情報符号化装置300と、本発明の画像情報圧縮方法によって符号化された画像情報を復号することができる画像情報復号装置400を例示して説明したが、本発明の画像情報圧縮方法を実施することができる画像情報符号化装置300及び画像情報復号装置400は、上記構成のものに限定されず、他の構成の装置にも本発明の画像情報圧縮方法を適用できる。次に、本発明の画像情報圧縮方法の実施形態及び本発明の画像情報圧縮方法を適用したFTVシステムを説明する。
<FTVシステムの説明>
図17は、本発明のFTVシステムの基本的な構成を概念的に示す図である。図17において、図1に示される構成と同一又は対応する構成には、同じ符号を付す。
このFTVシステムは、送信側の装置350と、受信側の装置450とが離れた場所にあり、送信側の装置350から受信側の装置450まで、例えば、インターネットなどを用いて、FTV信号を伝送するシステムである。
図17に示されるように、送信側の装置350は、複数台のカメラ(図17には、符号102〜102の4台を示すが、実際にはより多くのカメラが用いられる。)と、複数台のカメラによって取得された映像情報を圧縮符号化する、上記実施の形態において説明された構成及び機能を有する画像情報符号化装置300とを備えている。画像情報符号化装置300で圧縮符号化された画像情報は、図示しない通信装置によって受信側の装置450に送られる。
また、受信側の装置450は、図示しない受信装置と、上記実施の形態1において説明された画像情報復号装置400と、画像情報復号装置400からの出力信号に基づいて光線空間103を形成し、ユーザーインターフェース104から入力された視点位置に応じて光線空間103から断面を抽出して表示する。
図3(a),(b)及び図4(a)〜(c)に示されるように、例えば、光線空間法を用いることにより、光線空間103から任意の面を切り取ることによって、実空間における水平方向の任意の視点から見た画像を生成することが可能である。例えば、図4(a)に示される光線空間103から断面103aを切り出すと、図4(b)に示されるような画像が生成され、図4(a)に示される光線空間103から断面103bを切り出すと、図4(c)に示されるような画像が生成される。
以上説明したように、このFTVシステムにおいては、上記実施形態で説明された画像情報圧縮方法を用いているので、FTVシステムにおけるFTV信号の符号化圧縮効率を向上させることができる。

Claims (5)

  1. 被写体を中心とする円周上の複数位置又は直線上の複数位置からカメラによって複数の静止画像を取得するステップと、
    前記複数の静止画像を、x軸、y軸、z軸から成る直交座標系のz軸方向に、隣接する静止画像同士が対向するように前記複数位置の順に並べることによってマルチカメラ静止画像を生成するステップとを有し、
    前記カメラによって取得される静止画像の解像度が所定の基準解像度よりも低いか又は前記静止画像を取得する複数位置の間隔が所定の基準間隔よりも密である場合には、前記マルチカメラ静止画像をx軸及びz軸を含むxz平面に垂直であって、かつ、x軸及びy軸を含むxy平面に垂直な面で切り出すことによって複数の垂直断面画像を生成し、前記複数の垂直断面画像のそれぞれを動画像の時間軸方向に並ぶ複数のフレームとして扱い、フレーム内符号化及びフレーム間の相関を利用したフレーム間予測符号化を用いて前記複数の垂直断面画像を符号化処理するステップを有し、
    前記カメラによって取得される静止画像の解像度が所定の基準解像度よりも高く、前記静止画像を取得する複数位置の間隔が所定の基準間隔よりも疎である場合には、前記カメラによって取得された複数のカメラ画像のそれぞれを動画像の時間軸方向に並ぶ複数のフレームとして扱い、フレーム内符号化及びフレーム間の相関を利用したフレーム間予測符号化を用いて前記複数のカメラ画像を符号化処理するステップを有する
    ことを特徴とする画像情報圧縮方法。
  2. 前記複数の垂直断面画像の符号化処理には、H.264/AVC規格に準拠した処理又はMPEG2規格に準拠した処理が含まれることを特徴とする請求項1に記載の画像情報圧縮方法。
  3. 被写体を中心とする円周上の複数位置又は直線上の複数位置からカメラによって取得された複数の静止画像を、x軸、y軸、z軸から成る直交座標系のz軸方向に、隣接する静止画像同士が対向するように前記複数位置の順に並べることによってマルチカメラ静止画像を生成するマルチカメラ静止画像生成手段と、
    前記マルチカメラ静止画像をx軸及びz軸を含むxz平面に垂直であって、かつ、x軸及びy軸を含むxy平面に垂直な面で切り出すことによって複数の垂直断面画像を生成する垂直断面画像生成手段と、
    符号化手段とを有し、
    前記カメラによって取得される静止画像の解像度が所定の基準解像度よりも低いか又は前記静止画像を取得する複数位置の間隔が所定の基準間隔よりも密である場合には、前記垂直断面画像生成手段が、前記マルチカメラ静止画像をx軸及びz軸を含むxz平面に垂直であって、かつ、x軸及びy軸を含むxy平面に垂直な面で切り出すことによって複数の垂直断面画像を生成し、前記符号化手段が、前記複数の垂直断面画像のそれぞれを動画像の時間軸方向に並ぶ複数のフレームとして扱い、フレーム内符号化及びフレーム間の相関を利用したフレーム間予測符号化を用いて前記複数の垂直断面画像を符号化処理し、
    前記カメラによって取得される静止画像の解像度が所定の基準解像度よりも高く、前記静止画像を取得する複数位置の間隔が所定の基準間隔よりも疎である場合には、前記符号化手段は、前記カメラによって取得された複数のカメラ画像のそれぞれを動画像の時間軸方向に並ぶ複数のフレームとして扱い、フレーム内符号化及びフレーム間の相関を利用したフレーム間予測符号化を用いて前記複数のカメラ画像を符号化処理する
    ことを特徴とする画像情報圧縮装置。
  4. 前記複数の垂直断面画像の符号化処理には、H.264/AVC規格に準拠した処理又はMPEG2規格に準拠した処理が含まれることを特徴とする請求項に記載の画像情報圧縮装置。
  5. 被写体を中心とする円周上の複数位置又は直線上の複数位置から複数の静止画像を取得する静止画像取得手段と、
    前記複数の静止画に符号化処理を施す、請求項に記載の画像情報圧縮装置と、
    前記画像情報圧縮装置から出力された符号化情報を復号する画像情報復号装置と、
    見る者の視点位置を入力するユーザーインターフェースと、
    前記複数の静止画像から、前記ユーザーインターフェースによって入力された視点から見た画像を抽出する画像情報抽出部と
    を有することを特徴とする自由視点テレビシステム。
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