JP4825185B2 - ゴルフシューズ滑り止め - Google Patents

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Description

この発明は、全般的には運動靴に関し、より具体的には、ゴルフシューズのアウトソールに使用される着脱式の滑り止めに関する。より詳細には、滑り止め、当該滑り止めの中央領域から伸びる弾力性のある複数の脚部を具備する、3つの要素からなるデザインのものである。
ゴルフ場のグリーン、ゴルフ場のクラブハウスの木の床やカーペットが、ゴルファの運動靴の金属スパイクにより損傷を受けることが広く報告されている。芝生面との摩擦を向上させることが好ましいが、ゴルフコースの芝生とくにパットのグリーン表面に大きな金属性スパイクが悪影響を与えることとなり、そのままその要請に応えることができない。ゴルフシューズに共通した突出した金属製スパイクは、ゴルフコースにダメージを与えることがより少ない、代替的なスパイクおよび摩擦滑り止めに、一貫して代替されてきている。実際、多くのゴルフコースでは金属製スパイクの使用が完全に禁止さえている。パット面に残されたスパイクの痕跡を抜けるようにパットを行なわなければならないときにゴルファが苛立ちを感じるのはもちろんであるが、グランド整備要員もその日の最後にパットグリーンを修復するのに多くの時間を費やさねばならず、問題である。
金属製のスパイクに特有のそのような問題を緩和するために、ゴルフシューズメーカは非金属製の滑り止め(プラスチックスパイク)のゴルフシューズを提供している。芝生面との摩擦を向上させるという要請は広く知られており、多くのユーザは、プラスチック製の滑り止めが金属製のスパイクに較べて地面を把持する上で万能ではないと認識している。プラスチック製の滑り止めについては、ゴルフコースで優れた摩擦力を実現することのみでなく、ゴルファが横切らなくてはならない草や砂のない地形、例えば、階段、アスファルト、タイルオークや他の種類のフローリングの上でも安全な摩擦力を実現することが強く望まれている。プラスチック製の滑り止めは、一般に、通常の金属製のスパイクより短い突出部を有しており、そのような滑り止めが地面からの衝撃をある程度吸収するため、その履き心地が改善されている。プラスチック製の滑り止めは、また、通常の金属製スパイクの靴に較べて短くて接触点も多いので、安定性の上でも優れている。ただし、上述のとおり、従来のプラスチック製滑り止めは、金属製スパイクとは違って、一般的に草や芝生をがっちりとつかむことができない。滑り止めやスパイクに望まれる点は草をがっちりと掴むことであるから、この点は重要である。とくに、従来のプラスチック製滑り止めは、金属製スパイクに較べて、ぬれた草、枯れた草、スロープにおいてグリップがおちる。プラスチック製滑り止めは、汚れないようにすることがとても難しいということも良く知られており、この点は悪天候でプレーするゴルファにとって深刻である。いくつかの製造業者は、この問題をよく認識しており、スパイクから土塊を取り除く特殊な清掃道具を提供している。
この発明はこれらの問題を解決する改善されたプラスチック製滑り止めを提供するものである。
この発明の一側面によれば、要素滑り止め組立体が提供され、この組立体は、ロック要素、外側要素、および内側要素を含む。ロック要素は運動靴、より詳細にはゴルフシューズのソールに設けられた開口受け口と係合する。内側要素は外側要素をロック要素に係合させて滑り止めを形成する。
この発明は、外側要素から伸びる比較的固く堅固な複数の柱部を含み、こられ柱部が滑り止めの外側周辺に止まって芝生を強く掴む。また、この滑り止めは、内側要素の頂表面の中央領域から径方向外側に伸びる弾力性のある脚部を複数含み、これら脚部が芝生を掴んでゴルファに芝生上での摩擦を提供する。
この発明の他の側面は、ロック要素から伸びる挿入部材により、滑り止め組立体を靴の開口受け口と係合させる。この挿入部材は、受け口に錐揉みされていき、複数の離間した柔軟で壊れやすいロック舌部(ディスクの裏面エッジ周囲を下方に伸びる)が、靴の開口受け口と圧縮フィットする。ロック要素が開口受け口の内部で第1の方向に回転させられると、ロック舌部の各々が開口受け口に対して後退位置にバイアスされ、そののち、ロック要素が第1の方向に約60°回転させられると、元の長さに戻る。ロック舌部はカム面を有し、これにより滑り止めを受け口に錐揉みさせるのが容易となり、また舌部は垂直面を有し、これにより、滑り止め部を取り外すためには取り付けるよりもかなり大きな力が必要なようにしている。
図面を参照して説明する。改良された滑り止め組立体(単に「滑り止め」とも呼ぶ)は全体として参照番号100で示される。滑り止め組立体100は3つの要素を含む。すなわち、ロック要素101、外側要素102、および、内側要素103を含む。ロック要素101は、運動靴、好ましくはゴルフシューズの開口受け口に係合するように構成されている。(靴の連結機構は図示しないが、靴の例や受け口のパターンの例は例えば米国特許第6,708,426号および米国特許第6,474,003号に示されている。)外側要素102は、芝生と係合する手段を具備している。これについては後述する。内側要素103は、外側要素102を貫通してロック要素と摩擦係合する連結部材を具備し1つの滑り止め組立体100を構成する。外側要素102および内側要素103は、80〜100のショアA硬度、好ましくは98のショアA硬度の柔軟な熱可塑性ウレタンから製造される。ロック要素101は、好ましくは、約70Dの硬度の熱可塑性材料またはナイロンから製造される。
図1〜図7に示されるように、滑り止め組立体100はロック要素101を含み、このロック要素101は運動靴のソールに設けられた複数の開口受け口(図示しない)の1つに係合されてよい。ゴルフシューズの開口受け靴の数は色々であるが、爪先側に約5〜7個、踵側に約2〜4個である。わかりやすくするために、以下の説明では、靴の底に連結される、滑り止めの部分を「底」と呼び、芝生に係合する部分を「頂部」と呼ぶ。
ロック要素101は、全体として円形のディスク106を有している。このディスク106は底面107、平坦の頂部面108および円形開口109を有している。円形開口109は、ディスク106のほぼ中央に設けられ、内側要素103の連結部材104を摩擦係合状態で受けるようになっている。ロック要素101は、さらに、円筒形上の内挿部材110を有している。この内挿部材110は、ゴルフシューズの開口受け口の1つに錐揉みするように螺旋状のスレッド111を有している。滑り止め組立体100を靴の受け口に取り付けまたは取り外すためにゴルフ滑り止めツール(この業界では周知であるので図示しない)を用いることが好ましい。滑り止め組立体100は、一旦、受け口に取り付けられると、内挿部材110の中心線の周りを時計回り方向に約60度回転させられ、そこでロックされる。ロック要素101は、また、複数の柔軟なロック舌部105を有し、これら舌部105は、ディスク106の底面107の外側エッジあたりを外側に離間して配置される。各ロック舌部105の元々の形状は、カム面105aと非カム垂直面105bを含む。滑り止め100が当初に靴の受け口にきり揉まれていくときに、ロック舌部105の形状および寸法は、靴の受け口(図示しない)中の側面リブから若干離れたものとなっている。滑り止め100がすこし錐揉まれると、ロック要素101の下側エッジが靴の受け口の上側リムの少し上になり、ロック舌部105は、靴の受け口の突起部上に「乗る」ロック舌部カム面105aにより与えられるカム動作により変形する。さらに回転が加わると、ロック舌部105は受け口の突起部を超えて強固な連結がなされる。ロック舌部105はこののち元の形状に(ある程度)復帰する。消耗性の舌部105は多くの突起を変形しつつ乗り上げ、乗り越えていく。受け口の突起部の間の干渉領域およびロック舌部105は、靴の利用時に、滑り止め100を固定する。内挿部材110が十分に回転すると、これらロック舌部105は靴の受け口の適宜のくぼみの中で復元して伸びる。これら受け口の構造はロック舌部105の寸法に適合させられている。この幾何学構造およびこの相互作用によるロック動作では、滑り止め組立体100を取り付けるより取り外すために、より大きなトルクを要する。
外側要素102は、全体として円形の基部114を有し、この基部114の中央位置に矩形のスロット115が設けられている(基部114の作用は後述する)。複数の、好ましくは、4つの柱部120が、等間隔に離間されて、基部114の頂部面118から突出し芝生と堅固な接触点を形成するようになっている。柱部120は比較的堅固で、柱部120の各々の遠心端にノッチ113が形成されている。柱部120の各々の遠心端の形状は比較的平坦または鈍い形状となっている。外壁面119は全体として頂部面118と直交しており、基部114の外周を越えて伸びない。基部114の頂部面118からは2つの楕円形のジグ鞘135が伸び、これらは、標準的なゴルフ滑り止めジグの挿入を可能にするような距離だけ離間されている。滑り止めジグは一対の突起を具備し、こられ突起が鞘135の円形孔136に挿入可能であり、時計回り方向に回転させると、滑り止めが靴に締めつけられ、また反時計回り方向に回転させると、滑り止めが取り外される。基部114の底面117はリセス116を具備し、このリセス116の形状および寸法はロック要素101の円形ディスク106の外側周囲と摩擦フィットするようなものになっている。
この発明により実現される主たる改良は、内側要素103の構造である。この要素は、板部124を有し、この板部124は、外側要素102の矩形スロット115に適合するような大きさおよび形状の平坦な底面125を有し、内側要素103が、外側要素102に一体に結合されるようになっている。頂部面127は円形形状をしており、ここから複数、好ましくは4つのアーチ状の弾性脚部128が径方向外側に伸びて、芝生の把持を増強させる。各脚部128は、翼状のスポイラ129を有し、強度を増強させ、また、土塊を除去しやすく、さらに、滑り止め組立体100に芝生が詰まるのを防止しやすくなっている。連結部材104が内側要素の底から下方に伸び、この連結部材104が、ロック要素101の円形開口109を摩擦フィットで貫通する形状および寸法の円筒本体を具備し、すべての部品を一体の滑り止め組立体として固定する。連結部材104の挿入端にスロット溝134が形成され要素103および101との摩擦フィットを容易にする。リップ135が挿入端に形成され、連結部材104が十分に滑り止め組立体100を貫通したときに、先の要素を確実に固定する。

当業者が上述の発明において他の用途、修正、および/または変更を行えることに留意されたい。そのような要素、修正または変更は上述の記載の範囲内のものであり、例示的なもので、制約を意図しない。この発明の範囲は添付の特許請求の範囲によってのみ制限される。
ゴルフシューズの4要素滑り止め組立体を、頂部位置から示す分解図である。 図1の4要素滑り止め組立体を底部斜視図において示す分解図である。 組立済みの状態で示す4要素滑り止め組立体の頂部側の平面図である。 図一の4要素滑り止め組立体の底部(アタッチメント)の平面図である。 把持部材を頂部に配置して示す図1の滑り止め組立体の側面図である。 滑り止め組立体の底部斜視図である。 滑り止め組立体の頂部斜視図である。
符号の説明
100 滑り止め組立体
101 ロック要素
102 外側要素
103 内側要素
104 連結部材

Claims (11)

  1. ゴルフシューズの開口受け口と係合するように適合化された着脱式滑り止め組立体において、
    ロック要素であって、中央に丸い開口を配置した全体として円形のディスクと、上記開口受け口と係合する挿入部材を具備する上記ロック要素と、
    上記ロック要素の上記円形のディスクに摩擦フィットするような寸法および形状を有するリセスを設けた底面を具備する外側要素であって、当該外側要素の中央部分を貫通するように形成された矩形のスロットと、芝生を掴むための複数の等間隔に離間した堅固な柱部を具備し、上記柱部の外側寸法が当該外側要素の基部の輪郭の内側にあるようになされた、上記外側要素と、
    上記外側要素の上記矩形のスロット内に摩擦フィットするような寸法および形状を有する板部と、上記ロック要素の上記丸い開口に摩擦フィットするような寸法および形状を有する円筒体を具備する連結部材とを有する内側要素であって、頂部面の中央領域から径方向の外側にかつ当該頂部面から離れる方向に伸びる弾力性のある複数の脚部を具備して芝生の把持力を増大させる、上記内側要素とを有し、
    上記ロック要素、上記外側要素、および上記内側要素が連結されて単一の取り外し可能な滑り止め組立体本体を構成することを特徴とする滑り止め組立体。
  2. 上記ロック要素は70Dの硬度を有する固い熱可塑性材料またはナイロンから製造される請求項記載の滑り止め組立体。
  3. 上記複数の柱部は、4つの柱部を含む請求項記載の滑り止め組立体。
  4. 上記柱部の各々は、遠心端にノッチを形成し把持力を増大させる請求項記載の滑り止め組立体。
  5. 上記複数の弾性脚部はアーチ形状であり、構造上の強度を増大させ、土塊除去を容易にするスポイラを具備する請求項記載の滑り止め組立体。
  6. 上記複数の弾性脚部は4本ある請求項記載の滑り止め組立体。
  7. 上記弾性脚部の各々は隣接する柱部の間に配置される請求項記載の滑り止め組立体。
  8. 上記内側要素は、ショアA硬度が80から100の範囲の柔軟な熱可塑性ウレタンから製造される請求項記載の着脱式滑り止め組立体。
  9. 上記連結部材の底端にスロット状の溝が形成され上記ロック要素との摩擦フィットを確実にする請求項記載の滑り止め組立体。
  10. つぎの要素を有する3要素滑り止め組立体。
    (a)ロック要素
    このロック要素は、
    その中心位置に設けられた開口を具備するディスクと、
    ゴルフシューズの開口受け口内に当該ロック要素を係合させる挿入部材とを有する。
    (b)外側要素
    この外側要素は、
    上記ロック要素の円形のディスクに摩擦フィットする形状および寸法の下側リセスを形成する底面を具備する基部と、
    上記基部に設けられたスロットと、
    上記基部の上記頭部面から上方に伸びて芝生に確実に接触する複数の堅固な柱部とを有する。
    (c)内側要素
    この内側要素は、
    上記外側要素の上記スロット内に固定して取り付けられる形状および寸法の全体として矩形の板部と、
    上記板部の頂部面の円形領域から径方向外側にかつ当該頂部面から離れる方向に伸び、それぞれ上記外側要素の隣接する柱部の間に配置された複数の弾性脚部と、
    上記板部の底面から下方に伸び、上記ロック要素と摩擦フィットして一体の滑り止め組立体を形成する形状および寸法の、円筒形の連結部材とを有する。
  11. 上記複数の柱部は、4つの柱部を有する請求項10記載の滑り止め組立体。
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