JP4823958B2 - 床面洗浄清掃機における洗浄水の滴下・流出防止装置 - Google Patents

床面洗浄清掃機における洗浄水の滴下・流出防止装置 Download PDF

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Description

本発明は、走行しながら洗浄水の給水と洗浄ブラシの回転または往復運動を行って床面を洗浄する床面洗浄清掃機の技術分野に属するものであって、具体的には、床面洗浄清掃機の運転停止時に洗浄水が床面に滴下或いは流出することを防止するように工夫した床面洗浄清掃機における洗浄水の滴下・流出防止装置に関するものである。
操作ハンドルを押して走行させながらブラシケース内部に設けた洗浄ブラシを回転させ、且つ、タンク内の洗浄水をポンプによって散水ノズルよりこの洗浄ブラシ側に供給することによって床面をブラッシングし、ブラッシングによって発生した汚水をブロアーの吸引作用が及ぶスキージで上記タンクに回収し、且つ、回収した汚水を濾過して再び洗浄水として循環利用するように構成した床面洗浄清掃機は、例えば、本出願人による特許文献1等に開示されているように既に公知であって、主に小規模オフィス等のカーペット・Pタイル・セラミックタイル・フローリングなど、様々な材質の床面の清掃を想定し、回転する洗浄ブラシの部分を机の下の様な狭い場所にも差し込んで簡単に、且つ、確実に洗浄できるように工夫したアップライト型の床面洗浄清掃機が実現されている。
しかし、上記従来の床面洗浄清掃機には、以下に述べる如き欠点があった。
特許文献1に記載の「アップライト型の床面洗浄清掃機」においては、当該公報に記載のポンプ9で送水した洗浄水はノズル21Aを通してスキージ室20Hに供給されるが、運転を停止してポンプ9の送水を止めた後には、送水パイプ9Bから複数の先端口9Eにかけてのルートに洗浄水が残留し、その送水パイプ内の残留洗浄水が何らかの拍子(床面洗浄清掃機の移動、外からの衝撃など)でノズルからボタ落ちすることがある。その原因は、ポンプ9からノズルまでのルートには、ポンプ9の送水を停止しただけでは必ず送水用の洗浄水が残ってしまうためで、装置の移動などで機体傾けたり、段差を乗り越える際の衝撃などで、部分的に残留した洗浄水がノズルから落ちることは容易には防ぐことができない。
この様に洗浄水のボタ落ち(流出)が生じると、そこだけが濡れたまま放置されてしまい極めて不衛生であり、且つ、部分的に濡れた床面が残ってしまうと通行者が滑ったりして危険であり、また、洗浄水のボタ落ちがブラシにかかる場合にはブラシの乾燥が妨げられ、洗浄時の汚物などが付着したブラシがいつまでも濡れたままで放置されることも、極めて不衛生であり問題となっていた。
さらに、残留した洗浄水が細い送水パイプ内に残つたまま長時間放置した場合、水分が蒸発して洗剤の成分が結晶化した水垢がパイプ内に堆積してパイプ内部が詰まってしまい、パイプの交換が必要となる場合もある。
そこで本出願人は特許文献2に見られる様に、洗浄水の供給通路と吸引通路の間にバイパス通路を設けてその間に電磁弁を設け、ポンプの運転を停止した後に電磁弁を開放し、且つ、ブロアーの運転をオーバーワークさせることにより、洗浄液の流出を防止するように工夫した流出防止装置を発明した。
特許第3568837号公報 特許第3202363号公報
ところが、上記特許文献2に記載の発明においては、通常の洗浄水供給用のポンプに加えて、バイパス通路の開閉をおこなう電磁弁を設け、さらに制御装置でその切換とブロアーのオーバーワークの制御をおこなうため、構成が複雑で高価な部品を多数使用しており、加えて、制御装置で複雑な制御が必要であるために、床面洗浄清掃機としてかなり高価な機種においては実施可能な技術であるが、特許文献1に記載されているような手軽に使用される「アップライト型の床面洗浄清掃機」などに搭載することは、コスト面からあきらめざるを得ないのが実状であった。
従って本発明の技術的課題は、簡素な構成のままで、洗浄清掃運転後にポンプの送水を停止しても洗浄水のパイプ内の残留がなく、また、床面の洗浄清掃をおこなったあとでそのまま放置しても洗浄水のボタ落ちが発生せず、衛生面が維持できる手軽で安価な床面洗浄清掃機用の洗浄水の滴下・流出防止装置を提供することである。
(1) 上記の技術的課題を解決するために、本発明の請求項1に係る床面洗浄清掃機における洗浄水の滴下・流出防止装置は、送水用ポンプによって送水ルートを通して送られて来る洗浄水の給水を受けながら、洗浄ブラシを回転又は往復運動することによって床面の洗浄を行い、ブラシ洗浄後の汚水を吸水/吸気ルートを通して真空源側に吸引するように構成した床面洗浄清掃機であって、上記送水ルートの途中にリターンルートを分岐し、このリターンルートの先端部にオリフィス部を設けて、このオリフィス部を上記吸水/吸気ルートに連通接続せしめたことを特徴としている。
(2) また、本発明の請求項2に係る床面洗浄清掃機における洗浄水の滴下・流出防止装置は、前記送水ルートの先端部に複数の散水ノズルを備えたマニホールドを設け、これ等各散水ノズルのノズル面積の総和に対して、前記オリフィス部の連通径面積の比が、5対1以下に設定されていることを特徴としている。
(3) さらに、本発明の請求項3に係る床面洗浄清掃機における洗浄水の滴下・流出防止装置は、前記床面洗浄清掃機の動作を停止する際に、予め設定したタイマーの時間分だけ、前記真空源による吸水/吸気運転が前記送水用ポンプによる送水運転よりも長く継続して、その後、真空源による吸水/吸気運転が停止するように構成したことを特徴としている。
上記(1)で述べた請求項1に係る手段によれば、床面洗浄清掃機の運転が停止された後で、真空源(ブロアー等)の吸引作用がオリフィス部及びリターンルートを通して送水ルートに対して効果的に及ぶため、送水ルート内に残留している洗浄水を洗浄ブラシ側に滴下させることなく、吸水/吸気ルートを通して真空源側に吸引することができるものであって、従って、運転停止時に送水ルートに残留した洗浄水が床面にボタ落ち(滴下)する問題を、送水ルートの途中にオリフィス部を有するリターンルートを分岐するだけの比較的簡単な構成によって、確実に解決することを可能にする。
また、上記(2)で述べた請求項2に係る手段によれば、前記マニホールドに配置される複数の散水ノズルのノズル面積の総和に対して、前記オリフィス部の連通径面積が、5対1以下に設定されているため、通常の洗浄清掃運転時にポンプより供給される洗浄水が効率よく洗浄ブラシ側に供給され、極めて少ない量の洗浄水のみが直接タンク側(真空源側)にリターンするだけで済むため、洗浄水の利用効率で言えば特にロスすることもなく、洗浄水を効率よく利用することを可能にする。
また、上記(3)で述べた請求項3に係る手段によれば、床面洗浄清掃機の動作を停止する際に、予め設定したタイマーの時間分だけ、真空源による吸水/吸水動作が送水ポンプによる送水動作よりも長く継続し、その後停止する様に構成したため、利用者が運転の停止を操作しただけで、自動的に残留洗浄水を吸引することができるものであって、操作性の良さを維持しつつ衛生面も維持することができる。
以上述べた次第で、本発明に係る床面洗浄清掃機における洗浄水の滴下・流出防止装置によれば、簡素な構成のままで、洗浄清掃運転後にポンプの送水を停止しても洗浄水のパイプ内の残留がなく、床面の洗浄をおこなったあとでそのまま放置しても衛生面が維持することができるものであって、流出した洗浄水の影響で通行人がスリップする様な危険の心配もない床面洗浄清掃機を、比較的低コストにて実現することができる優位性を備えている。
以下に、本発明の実施の形態を図面と共に詳細に説明すると、図1は本発明に係る洗浄水の滴下・流出防止装置が実施されたダブルスキージ式床面洗浄清掃機の一例を示した斜視図であって、図中、符号1で全体的に示したダブルスキージ式床面洗浄清掃機(以下単に床面洗浄清掃機1という)は、機体1Tと、機体1Tの上面を覆う上面カバー体1Aと、走行用車輪2と、上面カバー体1Aの内部に設けた真空源としてのブロアー3と、ブロアー用モータ3Mと、例えば取付け用ファスナーの如き止め金具4A…によって機体1Tの後部に対して着脱自在に構成した洗浄水タンク4と、後述するタイマーを含む操作部5を備えた操作ハンドル6と、機体1Tの前部に取付けたブラシケース体1Bとを備えている。
更に図1において、7は上記ブラシケース体1Bの内部に回転自在に取付けた洗浄ブラシ、7Mはこの洗浄ブラシ7を回転するブラシモータであって、洗浄ブラシ7の底面を除く外周面は、全長に渡って底面が開口されたブラシ室7S(図3参照)によって覆われている。また、8は上記洗浄ブラシ7をカバーしたブラシ室7Sを跨ぐように、その略中間部の外側部(外周部)に設けた吸水/吸気ルートとしての真空路で、この真空路8の前後に連設した前側及び後側の各ダクト状脚部8A,8Bの下端部に開口形成されている前側と後側の吸込口8X,8Yが、上記洗浄ブラシ7の前部と後部に開口している。
上記吸水/吸気ルートを構成する真空路8は、汚水回収ダクト8Hを介して前記洗浄水タンク4の吸水/吸気口4Cに連通接続され、また、前記真空源としてのブロアー3は、排気ダクト3Kを通して上記洗浄水タンク4の排気口4Bに連通接続されていて、モータ3Mによってブロアー3が吸引運転されると、その吸引作用が排気ダクト3K→洗浄水タンク4→汚水回収ダクト8Hを通って真空路8に及び、更にその前後の各吸引口8X,8Y(最終的には後述する吸込口23B,24B)に及んで、上記床面洗浄清掃機1の運転操作時に、上記洗浄ブラシ7周囲の床面FL(図3参照)に生じるブラシ洗浄後の汚水を、前記洗浄水タンク4に吸引回収(循環)すると共に、吸引後の排気を、上記の排気ダクト3Kを通してブロアー3の排気筒3Zから外気に排出するように構成されている。尚、図中太い実線で示したラインINは、洗浄汚水の回収ルートで、太い二点鎖線で示したラインOUTは、ブロアー3の排気ルートを示す。
更に図中、9Pは送水用のポンプ9の吸水作用によって前記洗浄水タンク4より吸水した洗浄水を、前記ブラシ室7Sの天井面に設けた複数の散水ノズル9N…(図3参照)を有するマニホールド9Mに送って、前記洗浄ブラシ7に散水する送水ルートとしての洗浄水給水パイプであって、前記汚水回収ダクト8Hを通して洗浄水タンク4に吸引回収されたブラシ洗浄後の汚水が、洗浄水タンク4の内部に設けた濾過装置(図示省略)で濾過されて、洗浄水として再び循環利用される仕組みに成っている。
更に図1において、符号10で全体的に示したのは、上記開口されたブラシ室7Sの底面部に設けたダブルスキージ式のスキージユニットであって、このスキージユニット10は、前後の開口縁に設けた前側スキージ10Aと後側スキージ10Bとによって構成される。また、10C,10Cは前後のスキージ10A、10Bの両サイドに設けた側部ガードであって、上記の洗浄ブラシ7は前後と両サイドをこれ等前後のスキージ10A,10Bと側部ガード10C,10Cで囲まれた、上記ブラシケース体1Bの底面開口部分で回転して、底面FLを洗浄する。
図2は、上記スキージユニット10を取り外した状態を床面洗浄清掃機1の底面側から見た斜視図であって、図中11,11はスキージユニット10の側部ガード10C,10Cの外側面に夫々取付けた左右の取付板、11A,11Aはこれ等左右の取付板11,11の上端部に設けた取付用の長孔で、この長孔11A,11Aを上記床面洗浄清掃機1の左右両側、具体的には前記機体1Tの左右両側面に突設した取付軸12(一方は省略)に対して上下作動自在に装着すると共に、上記スキージユニット10の四隅の上面と、上記機体1Tの底面1Zとの間に、スキージユニット10を下方に弾発する複数のバネ13…を介在することにより、スキージユニット10の全体が、自重とバネ13…の弾発作用によって床面FL(図3参照)を弾性的に押圧するように構成されている。
尚、図2において1Hは前記機体1Tの底面1Zに形成した洗浄ブラシ7用の開口部、2Fは底面1Zに取付けた走行用の前輪、14は前記操作ハンドル6の下端部に取付けた係止板、15はこの係止板14を上面カバー体1Aの側面に回動自在に取付けることにより、操作ハンドル6を床面洗浄清掃機1の前進及び後進方向に回動自在に取付けた取付軸、16はバネの弾発力によって係止ピン17を上記係止板14の外周縁に凹設した複数の係合溝のいずれかに係合させることによって、床面洗浄清掃機1に対して操作ハンドル6を任意の角度に固定できるように構成したペダル式解放板であって、作業員等がこのペダル式解放板16を踏むと、上記係止ピン17による係止板14の係合が解かれて、操作ハンドル6を前後に自由に回動できる仕組みに成っている。
以上の如く構成した操作ハンドル6は、床面洗浄清掃機1の機体1Tに対して前後方向に自在に屈折して運転操作をしやすくすると共に、図1の如く機体1Tに対して鉛直に立てた状態にして、不使用時の保管場所面積を少なくし、且つ、図示はしていないが、操作ハンドル6を機体1Tに対して前倒しにして前記洗浄水タンク4を外し、その状態で床面洗浄清掃機1の全体を鉛直に立てることで、保管場所をより少なくできる様に工夫されている。
次に、上述したスキージユニット10の構成を上述した図2と、図3に示した断面図と共に詳しく説明すると、図中、符号10Wで全体的に示したのは、平行な前後2本の主フレーム10X,10Yの左右両端部の間を、2本の横フレーム10E,10Eで連結固定することによって、全体を中央に開口部10Hを備えた略四辺形に組立構成されたスキージフレームで、前後の主フレーム10X,10Yの断面形状は、夫々開口部が下向きの略コ字状に形成されている。これ等各主フレーム10X,10Yの開口された内部に対して、夫々ゴム材等で造った外側と内側の各可撓性ブレード20A,21Aと20B,21Bの各上端部を前後に間隔をあけて平行に嵌め込んだ後、これ等可撓性ブレードの間にスキージスペーサ23,24を嵌め込んでネジ止めすることによって、各2枚の可撓性ブレード20A,21Aと20B,21Bを、各主フレーム10X,10Yの内部に夫々間隔を保った状態でその上端部が固定されると共に、前後に前部と後部の各スキージ10A,10Bが一体化されたダブルスキージ式のスキージユニット10が組立られる仕組みに成っている。
以上の如く構成したスキージユニット10は、前述の如く、前記左右の横フレーム10E,10Eに取付けた側板11,11を用いて、その開口部10Hに洗浄ブラシ7の底部側を上から臨ませた状態で、機体1Tに対して上下作動自在に取付けられ、更にこの取付けに当たっては、前記真空路8の前後のダクト状脚部8A,8Bの先端に開口形成した断面略筒状の吸引口8X,8Yが、前記主フレーム10X,10Yに設けた挿入穴を通して、上記各スキージスペーサ23,24の上面中央部に開口されている嵌込穴から、その内部空洞室23T,24T(図3参照)にスライド自在に挿入されて、これ等内部空洞室23T,24Tの外側の壁面に開口形成されている吸込口23B,24Bに対して、ブロアー3の吸引作用を及ぼすように構成されている。
上記スキージスペーサ23,24の底面形状は、図3に示すように前記床面洗浄清掃機1の進行方向(前進及び後進)に於ける前側に位置する外側可撓性ブレード20A,20Bの自然な屈曲形状に相似の断面略U字状の曲面に形成されていて、これ等曲面の各外側面の部分に、長さ(横幅)が上記可撓性ブレード20A,20Bに対して十分に短く、且つ、可撓性ブレード20A,20Bの略中央部位置に、上述した吸込口23B,24Bが開口形成されていて、前側と後側のスキージ10A,10Bに対して吸引作用を及ぼすように構成されている。
上述した図3は、上記ダブルスキージ式スキージユニット10の動作を説明した側断面図であって、図面は床面洗浄清掃機1の前進時の状態を示したものであって、前進時と後進時には、図3に示す如く自重又は自重とバネ13…の弾発力によって、スキージユニット10の上面と機体1Tの底面1Zとの間に、常時隙間KZが保持されて、各スキージ10Aと10Bの可撓性ブレード20A,21Aと20B,21Bが床面FLに弾性的に接するクッション作用が発揮される。
よって、床面洗浄清掃機1を前進又は後進させた際には、夫々の前側の外側可撓性ブレード20A又は20Bが前記吸込口23B又は24Bのみを遮蔽し、また、その吸込口23B,24Bは図2で示した様に可撓性ブレード20A,20Bの幅(長さ)に比べて十分に短く、ダクト状脚部8A,8Bの吸引口8X,8Yの幅分(長さ分)だけあればよく、その程度の吸込口23B,24Bであれば粘度が高くなった洗浄汚水によって可撓性ブレード20A,20Bと吸込口23B,24Bとが貼り付いて、吸込口23B,24Bを塞いだとしても(ブロアー3の吸引作用による吸着力も作用している)、貼り付いている部分以外の可撓性ブレード20A,20Bの部分に生じる応力によって、上記の貼り付きを容易に解除することができる。
以上の如く構成した床面洗浄清掃機1において、本発明では図1及び図3に示す如く前記送水ルートを構成する洗浄水給水パイプ9の中間部分に、分岐部30を用いてリターンルートを構成するバイパスパイプ31を分岐接続すると共に、この吸引パイプ31の先端部に設けた小径なオリフィス部32を、前記吸水/吸気ルートを構成する真空路8の側面部に連通接続している。
図3に示した使用状態では、床面洗浄清掃機1が横方向に移動しながら、洗浄ブラシ7が矢印方向(反時計回転方向)に回転すると共に、前記ブロアー3の吸引作用が吸水/吸気ルートとしての真空路8に及ぼされていて、図の様に前後のスキージ10A,10Bの可撓性ブレード20A,21Aと20B,21Bによって、両スキージ10A,10Bの内部は負圧状態に維持され、特に床面洗浄清掃機1が前方に移動した際の後側スキージ10Bに収集されるブラシ洗浄後の汚水は、上記ブロアー3の吸引作用によって、真空路8及び汚水回収ダクト8Hを通って前記図1に示した洗浄水タンク4に回収される。
ここで送水用のポンプ9の送水作用によりマニホールド9Mの散水ノズル9N…から供給される洗浄水は、ブラシ室7S内においてはほぼ大気圧の状態であるために、散水ノズル9N…より下方向に噴出されるが、もしもポンプ9を停止した場合でも、重力の作用によって下方に滴下することが容易に解る。
よって、通常であれば洗浄清掃運転を停止したあとにブロアー3の吸引作用だけ継続させていても、ブロアー3の吸引作用はブラシ室7S内には及ばないため、ブラシ室7S内に滴下する洗浄水を吸引することはできない。
ところが図3の実施例において汚水回収ダクト8H近傍の真空路8の側壁部分に連通接続したオリフィス部32には、汚水回収ダクト8Hからの吸引作用が直接作用するため、ポンプ9から送水された洗浄水が部分的にバイパスパイプ31を通じてオリフィス部32に達すると、吸引作用によりそのまま図1の洗浄水タンク4に回収されることになる。
図4にはこの例を示し、(1)は通常運転時の状態を示している。
図4(1)において、矢印Sで示した通常の送水ルートに並行して、矢印Tで示したバイパスパイプ31内のリターンルートにある洗浄水には、ブロアー3の吸引作用によって汚水回収ダクト8H側に回収されるが、その量はオリフィス部32の径とマニホールド9Mの散水ノズル9N…の径の割合と、ポンプ9の送水量と、ブロアー3の吸引量と、細かくはスキージ10A,10Bの密閉度合いによる負圧の程度によって変化することになる。
実施例においては、散水ノズル9Nを複数個所設け、その散水ノズル9N…の開口面積の総和に対して、オリフィス部32の径を5対1以下に小さく抑えている。(例では散水ノズル9Nが6個所であるから、1個所の散水ノズルに比較しても同等以下の径としている)
図5に本発明に係る床面洗浄清掃機のオリフィス径比とリターン率の関係のグラフを示す。グラフでは横軸にオリフィス径と散水ノズルの径の総和の比をオリフィス径比として示し、縦軸にリターンルートを通過する洗浄水の流量とポンプ9の供給流量の比をリターン率として示した。
この様にオリフィス部32の径が大きいと、通常運転時にリターンルートに回収される洗浄水の割合が多くなるが、オリフィス部32を5対1以下(横軸の0.2以下)としてポンプ9の送水能力がオリフィス部32での吸引量を大きく上回っていれば、確実に散水ノズル9N…への送水がおこなわれ、且つ、オリフィス部32で回収される洗浄水の量が少なく、さらに、オリフィス部32で回収された洗浄水は再度洗浄に使用されて問題ないため、洗浄水の効率的な利用に対してなんらロスすることもない。
但し、グラフから解る様に、吸引ダクト、即ち、汚水回収ダクト8Hの負圧の影響により、オリフィス部32の径が4対1程度で、すでにリターン率が50%の場合は、供給した洗浄水の半分がリターンルートを通ることになるから、オリフィス径比は好適にはグラフ上0.1(10対1)程度が望ましく、洗浄水の効率的な利用が可能となる。
図4(2)は運転停止時の状態を示したものであるが、停止したあとの数秒間はブロアー3の吸引作用はONのままで、ポンプ9の送水作用のみOFFしており、その状態であれば図の様にマニホールド9M内に残留した洗浄水が矢印Rで示したリターンルートを通じてオリフィス部32から吸気/吸水ルートとしての真空路8及び汚水回収ダクト8Hに吸引されることになる。
この状態を数秒続けることで、マニホールド9M内の洗浄水は完全に無くなり、その後ブロアー3を停止して、さらに床面洗浄清掃機1を移動したり外部より振動や衝撃をあたえても、マニホールド9M内から洗浄水が滴下して床面FLやブラシ7を濡らすといった従来の欠点は再現せず、衛生面での安全が維持できる。
さらに運転の停止時に数秒間のタイマーを設け、ポンプ9の停止からブロアー3の停止まで遅延をあたえることで、利用者はこの吸引作用を意識することなく、常に送水ルートに洗浄水を残さない洗浄清掃機が実現できる。
前述の様に、オリフィス径比を0.1としてもリターン率が30%程度は確保されているため、ポンプ9を停止したあとでブロアー3をオーバーワークさせれば、ほんの短時間でマニホールド9M内の洗浄水が吸引されることになる。
また、このタイマーに関してはマイコンを搭載した制御装置を利用したものであってもいいが、単にブロアー3の電源スイッチをOFFする部分に遅延回路を付与しておき、全体の電源OFFの際にブロアー3だけ数秒間運転を継続するだけでもよく、その他、乾燥スイッチとしてブロアー運転のみを選択することを可能にさせたり、その構成と操作方法は任意である。
なお、実施例で使用したポンプ9は内部にピストンを有し、ピストンの前後に逆流防止弁を備えて交流電源によりピストンが駆動されて送水するタイプのものを想定しており、ポンプ9の送水動作を停止した状態ではポンプの上流と下流は完全に遮断され、ブロアー3の負圧がポンプを通過して洗浄水タンク4側に及ぶことはない。
本発明に係る洗浄水の滴下・流出防止装置が実施された床面洗浄清掃機の外観および内部構造を説明した斜視図。 本発明に係る洗浄水の滴下・流出防止装置が実施された床面洗浄清掃機の底面構成を説明した部分分解斜視図。 本発明に係る洗浄水の滴下・流出防止装置が実施された床面洗浄清掃機のスキージ室ならびにブラシ室の構成を説明した断面図。 本発明に係る洗浄水の滴下・流出防止装置が実施された床面洗浄清掃機の送水ルートとリターンルートの動作説明図。 本発明に係る洗浄水の滴下・流出防止装置が実施された床面洗浄清掃機のオリフィス径比とリターン率の関係を示したグラフ。
符号の説明
1 ダブルスキージ式床面洗浄清掃機
1T 機体
1Z 底面
3 ブロアー
4 洗浄水タンク
6 操作ハンドル
7 洗浄ブラシ
7S ブラシ室
8 吸水/吸気ルートとしての真空路
8A,8B ダクト状脚部
8X,8Y 前側と後側の吸引口
9 ポンプ
9P 送水ルートとしての洗浄水給水パイプ
9M マニホールド
9N 散水ノズル
10 スキージユニット
10A,10B 前側と後側のスキージ
10X,10Y スキージフレーム
20A,21A,20B,21B 可撓性ブレード
23,24 スキージスペーサ
23B,24B 吸込口
30 分岐部
31 リターンルートとしてのバイパスパイプ
32 小径なオリフィス部
FL 床面

Claims (3)

  1. 送水用ポンプによって送水ルートを通して送られて来る洗浄水の給水を受けながら、洗浄ブラシを回転又は往復運動することによって床面の洗浄を行い、ブラシ洗浄後の汚水を吸水/吸気ルートを通して真空源側に吸引するように構成した床面洗浄清掃機であって、
    上記送水ルートの途中にリターンルートを分岐し、このリターンルートの先端部にオリフィス部を設けて、このオリフィス部を上記吸水/吸気ルートに連通接続せしめたことを特徴とする床面洗浄清掃機における洗浄水の滴下・流出防止装置。
  2. 前記送水ルートの先端部に複数の散水ノズルを備えたマニホールドを設け、これ等各散水ノズルのノズル面積の総和に対して、前記オリフィス部の連通径面積の比が、5対1以下に設定されていることを特徴とする請求項1記載の床面洗浄清掃機における洗浄水の滴下・流出防止装置。
  3. 前記床面洗浄清掃機の動作を停止する際に、予め設定したタイマーの時間分だけ、前記真空源による吸水/吸気運転が前記送水用ポンプによる送水運転よりも長く継続して、その後、真空源による吸水/吸気運転が停止するように構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の床面洗浄清掃機における洗浄水の滴下・流出防止装置。
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