JP4819929B2 - 真水製造装置および真水製造兼発電装置 - Google Patents

真水製造装置および真水製造兼発電装置 Download PDF

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Description

本発明は、海または塩湖等の沿岸もしくは水上において、太陽光熱と海水の冷却能力を利用して塩水から真水を製造する真水製造装置、および、前記真水製造装置の装置内空間の空気を希薄化させて水蒸気主体の空間として水蒸気発生部と水蒸気凝結部間の水蒸気の差圧を利用し発電も出来る真水製造兼発電装置に関する。
化石燃料の浪費や自然破壊等による地球環境の悪化により、生きるのに不可欠な飲料水の確保が困難な地域が増大して来ていて、飲料水の確保が国際的に解決すべき重要な課題となって来ている。そして、降雨量の少ない地域の海または塩湖等の沿岸部においては、近傍に塩水は大量に存在するにもかかわらず、塩水から塩分を分離することが容易ではないために、生きるのに不可欠な飲料水を確保することが困難な状況の所が多くある。
塩水を淡水化する方法としては大きく分類して、蒸発法、逆浸透法、電気透析法等の方法がある。しかし、これらの方法では多大な燃焼エネルギーまたは電力が必要とされる。地球環境の悪化問題と化石燃料資源の枯渇問題の観点から、化石燃料および其れを用いて発電される電力の大量消費は見直される必要がある。
前述の問題点の改善の観点から、環境と省エネルギーに配慮して太陽光を利用し塩水から真水を製造する方法が既に試みられている。これらの方法としては、太陽光を利用して海水から水蒸気を発生させることにおいては概ね共通しているが、発生した水蒸気を機械的冷却装置を用いて冷却させる方法および電力等を余り用いないで水を散布した場合の気化作用等を含む冷気を利用して発生した水蒸気を凝結させる方法等がある。しかしながら、機械的装置を用いて冷却する方法は取得出来る真水の量は多くなると考えられるが電力等を多量に用いる必要がある。一方、水を散布した場合の気化作用等を含む冷気を利用して発生した水蒸気を冷却する方法では水蒸気と同時に空気も冷却されることになることから水蒸気発生部位において対流循環された冷却空気が再度暖められることとなるので太陽光エネルギーの利用に無駄が生じて効率的ではない。この様に、従来のこれらの真水の製造方法には多くの解決すべき課題がある。
前述の課題の解決が図れる装置として、本出願人も既に太陽光熱を利用した「真水製造装置」(特許第4288642号公報:特許文献1)を特許出願し特許取得している。当該真水製造装置は、海または塩湖等の沿岸もしくは水上において太陽光を利用して塩水から真水を製造する装置であって、主要部が、水蒸気を発生させる部位で該部位の躯体を構成する殻部位と太陽光の受光部位とを有するとともに前記殻部位の外周部が断熱材で被覆され内部に塩水の貯留部と水蒸気発生空間を有した水蒸気発生部位と、前記水蒸気発生部位において発生させた水蒸気を移動させて冷却して結露現象を生じさせるための水中に貫入された結露発生部位、および、前記水蒸気発生部位と結露発生部位間において水蒸気移動をさせるための連通空洞を有し外部水面近傍までの外周部が断熱材で被覆されていて且つ前記水蒸気発生部位の殻部位の側壁上部に接続されている連通部位とからとなり、水蒸気発生部位に塩水を補給するための塩水給水装置および結露発生部位から結露水を回収するための真水回収装置が付設されていることを特徴としている。付加して、前記水蒸気発生部位の塩水の貯留部の水面近傍に塩水の対流および波立ちを抑制するためのマット状または海綿体状の形態をした対流および波立ち抑制部材が配設されたことを特徴としている。そして、該「真水製造装置」はそれなりに目的を達成出来る装置となっている。
しかし、前記真水製造装置で長期間連続して真水製造していると貯留部の塩水が濃縮され結晶塩が析出し蓄積してくることになるため、一時、真水製造を中断し、濃縮塩水および析出塩を回収する必要が生じて来る。このため、前記真水製造装置の真水の製造効率をより高めるためには、貯留部の濃縮塩水および析出塩を真水製造を中断することなく回収出来る方策等を付加させることが望ましいと考えられる。
また、近年、地球環境の悪化問題と化石燃料資源の枯渇問題から、化石燃料を用いないで発電する、再生可能エネルギー等を利用した発電の利用促進が求められて来ている。そして、再生可能エネルギーを利用した発電としては、既に、太陽光発電や風力発電が普及段階にある。しかし、其れらには一長一短があると共に其れらだけの偏重では限界がある。このため、その他の多様な再生可能エネルギーを利用した発電が求められて来ている。
特許第4288642号公報
本発明が解決しようとする問題点は、本出願人が既に特許出願し特許取得している「真水製造装置」(特許第4288642号公報)に、貯留部で蓄積される濃縮塩水および析出塩を真水製造を中断することなく回収出来る方策等を付加させて、真水の製造効率がより高められる真水製造装置を提供することにある。更には、真水製造装置を進化させて、真水製造も発電も出来る真水製造兼発電装置を提供することにある。
前述の課題を解決するため、本発明の真水製造装置は、海または塩湖等の沿岸もしくは水上において太陽光を利用して塩水から真水を製造する装置で、主要部が、水蒸気を発生させる部位で該部位の躯体を構成する殻部位と太陽光の受光部位とを有するとともに前記殻部位の外周部が断熱材で被覆され内部に塩水の貯留部と水蒸気発生空間を有した水蒸気発生部位と、前記水蒸気発生部位において発生させた水蒸気を移動させて冷却して結露現象を生じさせるための水中に貫入された結露発生部位、および、前記水蒸気発生部位と結露発生部位間において水蒸気移動をさせるための連通空洞を有し外部水面近傍までの外周部が断熱材で被覆されていて且つ前記水蒸気発生部位の殻部位の側壁上部に接続されている連通部位とからとなり、更には、前記水蒸気発生部位の塩水の貯留部の水面近傍に塩水の対流および波立ちを抑制するためのマット状または海綿体状の形態をした対流および波立ち抑制部材が配設されているとともに、水蒸気発生部位に塩水を補給するための塩水給水装置および結露発生部位から結露水を回収するための真水回収装置が付設されていることを特徴とする真水製造装置であって、且つ、水蒸気発生部位の殻部位の塩水の貯留部の底部が両側部から中央部に向かい傾斜した形態をなしていて、中央凹部を利用して濃縮塩水および析出塩を回収出来る吸引ポンプ61aと有孔の吸引配管61bを組み込んだ装置またはスクリュー62aとスクリュー回転力伝達機構62bと原動機62cとを具有するスクリューコンベア機構を組み込んだ装置である濃縮塩水・析出塩回収装置を具有していることを最も主要な特徴とする。
更に付加して、前記水蒸気発生部位から結露発生部位までの空間が気密空間となっていて、且つ、該空間の空気を吸引出来る空気希薄化装置を具有していて、空気が希薄化された空間で水蒸気を発生させるとともに凝結させて真水を製造出来る様にしたことを特徴とする。
そして、本発明の真水製造兼発電装置は、前記空気希薄化装置を具有した真水製造装置の連通部位に水蒸気発生部位と結露発生部位間の水蒸気の差圧を利用して発電出来る発電装置が組み込まれていることを特徴とする。
本発明の真水製造装置によれば、本出願人が既に特許出願し特許取得している「真水製造装置」(特許第4288642号公報)の発明の効果である、化石燃料や電力等を使用することなく、太陽光熱と海水の冷却能力を利用して海水から真水を製造することが出来る発明効果に加えて、真水製造を中断することなく貯留部で蓄積される濃縮塩水もしくは析出塩を回収出来る様になるので真水の製造効率が更に高められる真水製造装置が提供出来る様になるとともに、空気が希薄化された空間で水蒸気を発生させる様にすることにより太陽光のエネルギー利用効率も更に高められる真水製造装置が提供出来る様になる。そして、本発明装置は、降雨量の少ない海または塩湖等の沿岸部や島嶼部の地域で人間の生活に欠かせない飲料水を確保することが容易でない地域において、飲料水を容易に確保出来る手段となりうる。また、これを簡略化したものは、ヨットや無人島でのレジャー等においての真水確保手段となりうる。そして、本発明の真水製造兼発電装置によれば、前述の真水製造に加えて、化石燃料を用いることなく、太陽光熱を利用して発電も出来る真水製造兼発電装置を提供することが出来る様になる。また、本発明の真水製造装置および真水製造兼発電装置は、化石燃料資源を使用せず排ガスも発生しないので、化石燃料資源の枯渇問題および地球環境の悪化問題の改善策として貢献出来る一手段ともなりうる。
本発明の真水製造装置の水上利用の一実施形態例を示す平面図 図1のA−A断面図 図1のB−B断面図 本発明の真水製造装置の水上利用でスクリューコンベア機構を組み込んだ濃縮塩水・析出塩回収装置を用いた一実施形態例を示す平面図 図4のC−C断面図 図4のD−D断面図 本発明の真水製造装置の沿岸利用の一実施形態例を示す一断面図 本発明の真水製造装置の空気希薄化装置を具有した水上利用の一実施形態例を示す平面図 図8の例の説明図(a)側面図(b)図8のE−E断面図 図8の例の説明図(c)図8のF−F断面図(d)図8のG−G断面図 本発明の真水製造兼発電装置の水上利用の一実施形態例を示す平面図 図11の例の説明図(e)側面図(f)図11のH−H断面図
[実施例1]
先ず、本発明の真水製造装置の水上利用の実施の一形態例を図1〜3を参照して説明する。
本発明装置1は、図1〜3に示す様に、主要部が、水蒸気を発生させる部位で該部位の躯体を構成する殻部位11と太陽光の受光部位12とを有するとともに殻部位11の外周部が断熱材101で被覆され内部に塩水の貯留部13と水蒸気発生空間14を有した水蒸気発生部位と、水蒸気発生部位において発生させた水蒸気を移動させて冷却して結露現象を生じさせるための水中に貫入された躯体を構成する殻部位21と結露発生空間22からなる結露発生部位、および、水蒸気発生部位と結露発生部位間において躯体を構成する殻部位31と内部側に水蒸気移動をさせるための連通空洞32を有し外部水面近傍までの外周部が断熱材101で被覆されていて且つ水蒸気発生部位の殻部位11の側壁上部に接続されている連通部位とからとなり、水蒸気発生部位に塩水を補給するための給水ポンプ41と給水配管42を具有する塩水給水装置、および、結露発生部位から真水23を回収するための吸水ポンプ51と吸水配管52と真水貯水タンク53を具有する真水回収装置が付設されていることを特徴とする真水製造装置であって、且つ、水蒸気発生部位の殻部位11の塩水の貯留部の底部11aが両側部から中央部に向かい傾斜した形態をなしていて、図2〜3及び図5〜6、図7に示す様に、中央凹部を利用して濃縮塩水および析出塩を回収出来る吸引ポンプ61aと有孔の吸引配管61bを組み込んだ装置またはスクリュー62aとスクリュー回転力伝達機構62bと原動機62cとを具有するスクリューコンベア機構を組み込んだ装置である濃縮塩水・析出塩回収装置を具有していて濃縮塩水・析出塩貯蔵タンク63を具有していることを最も主要な特徴としている。
そして、図2、図3に示す様に、水蒸気発生部位の塩水の貯留部13の水面近傍に塩水の対流および波立ちを抑制するためのマット状または海綿体状の形態をした対流および波立ち抑制部材91が配設されている。そして、対流および波立ち抑制部材91の下部に抑制部材91を保持するための薄板状部材からなる格子状の保持部材92が配設されていることが好ましい。
また、図2に示す様に、結露発生部位の躯体を構成する殻部位21の外部側に熱交換を促進させるための薄い平板状の突起部位24を適宜付設するのが好ましい。また、殻部位21の内部側にも突起部位24を適宜付設するのも好ましい。そして、本発明装置1の浮状態を安定させるために殻部位21の最下部に浮体姿勢安定用部材25を適宜付設することが好ましい。
そして、給水ポンプ41、吸水ポンプ51、吸引ポンプ61a、等の動力電源としては、手段は限定されないが、例えば、図1において、真水貯水タンク53、濃縮塩水・析出塩貯蔵タンク63、断熱材被覆材102の上部の空きスペースに太陽光発電装置を付設して電源供給手段とすることが考えられ、好適手段である。
[実施例2]
次に、本発明の真水製造装置の沿岸利用の実施の一形態例を図7を参照して説明する。
本発明装置2は、構成要素としては基本的には本発明装置1と同じであるが、図7に示す様に、水蒸気発生部位が陸地部200に設置されていて、結露発生部位は海水中に貫入されている形態である。そして、図示していないが、海水中に貫入された結露発生部位が結露発生空間21の浮力による浮き上がり現象や潮力等により不都合を来す恐れが有る場合には、安定保持するために、例えば重りまたは錨もしくは杭等を適宜付設して解決を図ることが好ましく、その解決方法は目的を達成出来る限りにおいて限定されない。また、本発明装置2の図示されていない構成要素も、本発明装置1に準じて適宜配設される。
[実施例3]
次に、本発明の真水製造装置の空気希薄化装置を具有した水上利用の実施の一形態例を図8〜10を参照して説明する。
本発明装置3は、水蒸気発生部位から結露発生部位の空間が気密空間であり、気密空間の空気を希薄化するため、図9(b)に示す様に、結露発生部位に貫入させた吸引配管72と空気を吸引排気するための吸引ポンプ71を具有した空気希薄化装置が組み込まれていることを特徴としている。そして、水蒸気発生部位の太陽光の受光部位12は、図1〜7に示す様な平板形態でも良いが、内部を減圧するので強度を勘案して、図8〜10に示す様に、半円筒形態が好ましく、水蒸気発生部位も小規模ユニットを複数並列させた形態が好ましい。また、空気希薄化装置による空気希薄化度は、1/2気圧以下を目処に希薄化し、出来るだけ真空に近い希薄化をすることが好ましいが、空気希薄化される限りにおいて限定されない。
そして、給水ポンプ41、吸水ポンプ51、吸引ポンプ61a、等の動力電源としては、例えば、図8において、給水ポンプ41、吸水ポンプ51、吸引ポンプ61a、吸引ポンプ71等の領域の上部の空きスペースに太陽光発電装置を付設して電源供給手段とすることが考えられ、好適手段である。
[実施例4]
次に、本発明の真水製造兼発電装置の水上利用の実施の一形態例を図11〜12を参照して説明する。
本発明装置4は、前記空気希薄化装置を具有した真水製造装置3の連通部位に水蒸気発生部位と結露発生部位間の水蒸気の差圧を利用して発電出来る発電装置が組み込まれていることを特徴としていて、図12に示す様に、連通部位に差圧が1気圧以下の弱圧条件でも機能を発揮出来る水蒸気タービン81と発電機82が組み込まれていることを特徴としている。そして、連通部位は水蒸気タービン81の手前で集結させた形態をなしている。また、空気希薄化度は1/10気圧以下を目処に希薄化することが好ましい。
尚、実施例1〜4は本発明の真水製造装置および真水製造兼発電装置の実施形態の一例であり、本発明の真水製造装置および真水製造兼発電装置は請求項に示す範囲から導かれる形態である限り限定はされない。以下、本発明装置の主要な部位・部材等について特記すべきことを記載する。
水蒸気発生部位に関しては、躯体を構成する殻部位11は、材質としては、例えば、金属または硬質プラスチックもしくは其れらの複合材等、形状保持強度および水密性並びに耐塩水性や耐候性等を具備したものが用いられる。そして、殻部位11の塩水の貯留部の底部11aが両側部から中央部に向かう傾斜角は約10〜45度の範囲の角度をなすことが好ましく、中央部には筋状で断面が湾曲状の溝形態部を設けることが好ましい。また、内面は光反射を抑制する色調にした方が好ましい。そして、太陽光の受光部位12は、材質としては、例えば、硝子またはアクリルもしくはポリカーボネート等の高強度樹脂等、硬質で形状保持強度および水密性並びに耐候性等を具備するとともに太陽光の透過性能が高い材質のものが用いられる。また、断面構造としては、断熱性能を勘案して、空気層または真空層を中間層に設けた複層構造にすることが好ましい。
結露発生部位に関しては、躯体を構成する殻部位21は、材質としては、例えば、鉄、ステンレス、アルミ、銅等の熱伝導性が良好であり形状保持強度および耐水圧性と水密性並びに耐塩水性と耐候性等を具備した金属または合金等が用いられる。そして、熱交換を促進させるための薄い平板状の突起部位24の材質としては殻部位21に準じた材質のものが用いられる。また、浮体姿勢安定用部材25の材質としては、例えば、鉄、ステンレス等の比重が大きく形状保持強度と耐塩水性と耐候性等を具備したものが用いられる。
連通部位に関しては、躯体を構成する殻部位31は材質としては水蒸気発生部位の躯体を構成する殻部位11の材質に準じたものが用いられる。そして、連通空洞32の殻部位11の側壁上部に接続され部分には水蒸気移動に悪影響を及ぼさない様に配慮した開口部補強部材33が適宜配設される。
塩水給水装置に関しては、他に動力源等を具備するとともに必要に応じて塩水濾過装置や逆止弁・電止弁等を含む給水制御機構および給水補助タンク等が適宜付加して組み込まれる。そして、該塩水給水装置に用いられる機器及び部材は耐塩水性および耐候性等の要件を勘案して現状において同類の用途に用いられている製品から選定するこが出来るとともに仕様は要求条件に応じて適宜設定される。
真水回収装置に関しては、他に動力源を具備するとともに必要に応じて逆止弁・電止弁等を含む吸水制御機構および吸水補助タンク等が適宜付加して組み込まれる。そして、該真水回収装置に用いられる機器及び部材は耐候性および耐塩水性等の要件を勘案して現状において同類の用途に用いられている製品から選定するこが出来るとともに仕様は要求条件に応じて適宜設定される。
濃縮塩水・析出塩回収装置に関しては、他に動力源を具備するとともに必要に応じて逆止弁・電止弁等を含む吸引制御機構および吸引補助タンク等が適宜付加して組み込まれている。そして、スクリューコンベア機構を具有している場合は、スクリュー回転力伝達機構62bとしては、例えば、歯車と無端チェーンの組み合わせ又はプーリーと無端ベルトの組み合わせ等が考えられるが、本発明の目的を達成出来るものであれば限定されない。また、該濃縮塩水・析出塩回収装置に用いられる機器及び部材は耐塩水性および耐候性等の要件を勘案して現状において同類の用途に用いられている製品から選定するこが出来るとともに仕様は要求条件に応じて適宜設定される。
空気希薄化装置に関しては、本発明の目的を達成出来るものであれば限定されないが、吸引ポンプ71は空気の希薄化を維持するための逆止弁・電止弁等を含む制御機構が具備されているもので、真空ポンプとして用いられている吸引ポンプを用いることが好ましい。
水蒸気タービン81は、差圧が1気圧以下の弱圧条件でも機能を発揮出来る水蒸気タービンであり本発明の目的を達成出来るものであれば方式は限定されない。そして、発電機82は、水蒸気タービン81に対応して機能を発揮出来るものであれば限定されず、水蒸気タービン81の能力を勘案して適宜選定される。
対流および波立ち抑制部材91に関しては、材質はとしては、マット状では、例えば、ガラス繊維、プラスチック繊維、鉱物繊維、炭素繊維等の繊維系の材料を加工したもので耐塩水性および耐候性等を具備するもの、及び、海綿体状では、例えばプラスチックの連通気泡の発泡材料または無機もしくは鉱物材料を海綿体に加工されたもので耐塩水性および耐候性等具備するものが考えられる。そして、板状部材からなる格子状の保持部材92に関しては、材質としては、例えば金属または硬質プラスチックもしくは其れらの複合材等で形状保持強度および耐塩水性と耐候性等を具備したものが用いられる。
断熱材101に関しては、材質としては、例えば、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン等の樹脂系発泡断熱材およびグラスウール、ロックウール等の繊維系断熱材が考えられるが、水面近傍にても用いられるので独立気泡の樹脂系発泡断熱材が好ましい。また、断熱材101の断熱性能の維持と耐候性補強等を勘案して、断熱材101の躯体に接しない外面側には、金属または硬質プラスチック等の材料からなる断熱材被覆材102で被覆することが好ましい。そして、断熱材の厚みは配設される部位ごとに求められる断熱性能と用いる断熱材料の断熱性能を勘案してて適宜設定される。
海水からの真水製造のみならず、近年、バングラデシュ等で問題となっている、砒素汚染等の汚染水からの真水製造装置としても利用出来る。そして、回収された濃縮塩水および析出塩を利用しての、低コストな天然塩の製塩事業の中間工程装置、または、近年注目されつつある海洋からの希少金属の回収のための中間工程装置等としても利用出来る。
1 ;本発明の真水製造装置の水上利用の一実施例装置
2 ;本発明の真水製造装置の沿岸利用の一実施例装置
3 ;本発明の真水製造装置の空気希薄化装置を具有した水上利用の一実施例装置
4 ;本発明の真水製造兼発電装置装置の水上利用の一実施例装置
11 ;水蒸気発生部位の躯体を構成する殻部位
11a;殻部位の塩水の貯留部の底部
12 ;太陽光の受光部位
13 ;塩水の貯留部
14 ;水蒸気発生空間
21 ;結露発生部位の躯体を構成する殻部位
22 ;結露発生部位の結露発生空間
23 ;生成した真水
24 ;熱交換を促進させるための薄い平板状の突起部位
25 ;本装置の浮体姿勢安定用部材
31 ;連通部位の躯体を構成する殻部位
32 ;連通部位の連通空洞
33 ;開口部補強部材
41 ;塩水給水装置の給水ポンプ
42 ;塩水給水装置の給水配管
51 ;真水回収装置の吸水ポンプ
52 ;真水回収装置の吸水配管
53 ;真水回収装置の真水貯水タンク
53a;再回収用蓋
61a;濃縮塩水・析出塩回収装置の吸引機構の吸引ポンプ
61b;吸引配管
62a;濃縮塩水・析出塩回収装置のスクリューコンベア機構のスクリュー
62b;スクリュー回転力伝達機構
62c;原動機
63 ;濃縮塩水・析出塩回収装置の濃縮塩水・析出塩貯蔵タンク
63a;再回収用蓋
71 ;空気希薄化装置の吸引ポンプ
72 ;空気希薄化装置の吸引配管
81 ;水蒸気タービン
82 ;発電機
91 ;対流および波立ち抑制部材
92 ;格子状の保持部材
101 ;断熱材
102 ;断熱材被覆材
110 ;浮力調整タンク
200 ;陸地部

Claims (3)

  1. 海または塩湖等の沿岸もしくは水上において太陽光を利用して塩水から真水を製造する装置で、主要部が、水蒸気を発生させる部位で該部位の躯体を構成する殻部位と太陽光の受光部位とを有するとともに前記殻部位の外周部が断熱材で被覆され内部に塩水の貯留部と水蒸気発生空間を有した水蒸気発生部位と、前記水蒸気発生部位において発生させた水蒸気を移動させて冷却して結露現象を生じさせるための水中に貫入された結露発生部位、および、前記水蒸気発生部位と結露発生部位間において水蒸気移動をさせるための連通空洞を有し外部水面近傍までの外周部が断熱材で被覆されていて且つ前記水蒸気発生部位の殻部位の側壁上部に接続されている連通部位とからとなり、更には、前記水蒸気発生部位の塩水の貯留部の水面近傍に塩水の対流および波立ちを抑制するためのマット状または海綿体状の形態をした対流および波立ち抑制部材が配設されているとともに、水蒸気発生部位に塩水を補給するための塩水給水装置および結露発生部位から結露水を回収するための真水回収装置が付設されていることを特徴とする真水製造装置であって、且つ、水蒸気発生部位の殻部位の塩水の貯留部の底部が両側部から中央部に向かい傾斜した形態をなしていて、中央凹部を利用して濃縮塩水および析出塩を回収出来る吸引ポンプ61aと有孔の吸引配管61bを組み込んだ装置またはスクリュー62aとスクリュー回転力伝達機構62bと原動機62cとを具有するスクリューコンベア機構を組み込んだ装置である濃縮塩水・析出塩回収装置を具有していることを特徴とする真水製造装置。
  2. 前記水蒸気発生部位から結露発生部位までの空間が気密空間となっていて、且つ、該空間の空気を吸引出来る空気希薄化装置を具有していて、空気が希薄化された空間で水蒸気を発生させるとともに凝結させて真水を製造出来る様にしたことを特徴とする請請求項1に記載の真水製造装置。
  3. 請求項2に記載の空気希薄化装置を具有した真水製造装置の連通部位に水蒸気発生部位と結露発生部位間の水蒸気の差圧を利用して発電出来る発電装置が組み込まれていることを特徴とする真水製造兼発電装置。
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