JP4819466B2 - 伝達特性測定装置、方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

伝達特性測定装置、方法、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、被測定物のテラヘルツ領域の伝達特性の測定に関する。
従来より、被測定物のテラヘルツ領域の伝達特性を測定することが知られている。
例えば、非特許文献1のFig.4(a)を参照して、フェムト秒レーザを用いて、ポンプ・プローブ法によるサンプリングによって被測定物の時間領域における透過または反射波形を取得し、高速フーリエ変換(FFT)により伝達特性を得る装置が知られている。
また、特許文献1の図1を参照して、強度変調されたテラヘルツ光を用いて、被測定物の伝達特性を得る装置も知られている。
国際公開第03/005002号パンフレット 阪井清美、「テラヘルツ時間領域分光法」、分光研究、2001年、第50巻、第6号、p.261−273
しかしながら、フェムト秒レーザを用いた場合、フェムト秒パルスの再現性がよくないことがある。このような場合、測定結果を得るために複数回の測定を行い、測定データの平均化処理を行わなければならず、測定に時間を要する。また、フェムト秒パルス光源を必要とするため、装置が高価で大型になる。さらに、周波数分解能はポンプ光の光遅延の逆数によって決定されるが、最高でも数GHzの分解能である。
また、強度変調されたテラヘルツ光を用いる装置は、構成が複雑であり、しかもかかる装置は大型かつ高価となる。
そこで、本発明は、被測定物の伝達特性を簡単な構成により得ることを課題とする。
本発明にかかる伝達特性測定装置は、連続波光を生成する連続波光源と、前記連続波光が被測定物を透過または反射したものである応答光および前記連続波光を遅延させた遅延光を合波した合波光を検出する合波光検出手段と、前記合波光検出手段の検出結果に基づき、前記被測定物の伝達特性を測定する特性測定手段とを備えるように構成される。
上記のように構成された伝達特性測定装置によれば、連続波光源は、連続波光を生成する。合波光検出手段は、前記連続波光が被測定物を透過または反射したものである応答光および前記連続波光を遅延させた遅延光を合波した合波光を検出する。特性測定手段は、前記合波光検出手段の検出結果に基づき、前記被測定物の伝達特性を測定する。
また、本発明にかかる伝達特性測定装置は、前記合波光検出手段が、前記合波光と、前記連続波光が前記被測定物に向かって進む光路から前記被測定物を無くした状態において得られる応答光である基準応答光および前記遅延光を合波した基準合波光とを検出するようにしてもよい。
また、本発明にかかる伝達特性測定装置は、前記合波光検出手段が、前記合波光と、振幅特性および位相特性が既知である基準被測定物を前記可変波長光が透過または反射したものである基準応答光および前記遅延光を合波した基準合波光とを検出するようにしてもよい。
また、本発明にかかる伝達特性測定装置は、前記連続波光源が、可変波長光を生成する可変波長光源と、固定波長光を生成する固定波長光源と、前記可変波長光および前記固定波長光を受け、前記可変波長光の光周波数および前記固定波長光の光周波数の差の光周波数を有する前記連続波光を生成する光生成器とを有するようにしてもよい。
また、本発明にかかる伝達特性測定装置は、前記可変波長光および前記固定波長光が、共に赤外光であるようにしてもよい。
また、本発明にかかる伝達特性測定装置は、前記連続波光源が後進波管であるようにしてもよい。
また、本発明にかかる伝達特性測定装置は、前記特性測定手段が、前記合波光検出手段の検出結果の余弦成分icosを導出する余弦成分導出手段と、前記合波光検出手段の検出結果の直交成分isinを導出する直交成分導出手段と、導出された前記余弦成分icosおよび前記直交成分isinを受け、(icos 2+isin 2)1/2に基づき前記被測定物の振幅特性を導出する振幅特性導出手段と、導出された前記余弦成分icosおよび前記直交成分isinを受け、tan-1(isin/icos)に基づき前記被測定物の位相特性を導出する位相特性導出手段とを有するようにしてもよい。
本発明は、連続波光を生成する連続波光源と、前記連続波光が被測定物を透過または反射したものである応答光および前記連続波光を遅延させた遅延光を合波した合波光を検出する合波光検出手段とを有する伝達特性測定装置により伝達特性を測定する方法であって、前記合波光検出手段の検出結果に基づき、前記被測定物の伝達特性を測定する特性測定工程を備えるように構成される。
本発明は、連続波光を生成する連続波光源と、前記連続波光が被測定物を透過または反射したものである応答光および前記連続波光を遅延させた遅延光を合波した合波光を検出する合波光検出手段とを有する伝達特性測定装置により伝達特性測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記合波光検出手段の検出結果に基づき、前記被測定物の伝達特性を測定する特性測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明は、連続波光を生成する連続波光源と、前記連続波光が被測定物を透過または反射したものである応答光および前記連続波光を遅延させた遅延光を合波した合波光を検出する合波光検出手段とを有する伝達特性測定装置により伝達特性測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、前記合波光検出手段の検出結果に基づき、前記被測定物の伝達特性を測定する特性測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかる伝達特性測定装置1の構成を示す機能ブロック図である。伝達特性測定装置1は、被測定物(DUT : Device Under Test)2にテラヘルツ光を与えたときに、被測定物2を透過する光または被測定物2により反射された光を測定し、被測定物2の伝達特性(例えば、振幅特性および位相特性)を測定するための装置である。伝達特性測定装置1は、連続波光源10、分波器22、合波器24、ミラー26、28、テラヘルツ光遅延回路30、テラヘルツ光検出器(合波光検出手段)32、特性測定部40を備える。
連続波光源10は、CW(連続波:Continuous Wave)テラヘルツ光を生成する。すなわち、時間的に連続したテラヘルツ光を生成する。時間的に離散しているパルス光とは異なる。連続波光源10は、可変波長光源12、固定波長光源14、光生成器16を有する。
可変波長光源12は、可変波長光を生成する。可変波長光は赤外光である。また、可変波長光は、光周波数f1のCW光である。
固定波長光源14は、固定波長光を生成する。固定波長光は赤外光である。また、固定波長光は、光周波数f2のCW光である。
なお、光周波数f1は、f2+Δflowからf2+Δfhighまで変化する(Δflow<Δfhigh)。
光生成器16は、光合波器16a、テラヘルツ光発生器16bを有する。光合波器16aは、可変波長光および固定波長光を受けて合波して出力する。テラヘルツ光発生器(光生成器)16bは、光合波器16aから出力を受け、可変波長光の光周波数f1および前記固定波長光の光周波数f2の差(f1−f2)の光周波数を有する連続波光L0を生成する。この連続波光L0の光周波数は、ΔflowからΔfhighまで変化することになる。なお、連続波光L0はCWテラヘルツ光すなわち、時間的に連続したテラヘルツ光である。
なお、テラヘルツ光発生器16bはフォトミキサとも呼ばれる。フォトミキサは、低温成長ガリウム砒素(LT-GaAs)の光伝導膜上にアンテナを兼ねる金属の平行伝送線路を形成した光スイッチにより実現できる。また、フォトミキサは、単一キャリア走行フォトダイオード(UTC-PD)にアンテナを集積した素子により実現できる。
分波器22は、連続波光L0をテラヘルツ光遅延回路30に進む第一連続波光L1と、被測定物2に進む第二連続波光L2とに分波する。なお、第二連続波光L2は、被測定物2を透過し、または被測定物2により反射される。第二連続波光L2が、被測定物2を透過し、または被測定物2により反射されたものを応答光という。応答光は、合波器24に与えられる。
ミラー26は、第一連続波光L1を反射してテラヘルツ光遅延回路30に与える。テラヘルツ光遅延回路30は、第一連続波光L1を遅延させる。ミラー28は、テラヘルツ光遅延回路30の出力を合波器24に与える。テラヘルツ光遅延回路30により、第一連続波光L1を遅延させた光を遅延光という。
合波器24は、応答光および遅延光を合波する。応答光および遅延光を合波した光を合波光という。なお、第二連続波光L2が被測定物2に向かって進む光路から被測定物2を取り外した状態で得られる応答光を基準応答光という。すなわち、基準応答光は、第二連続波光L2をそのまま(被測定物2を経由しないで)合波器24に与えたものである。合波器24は基準応答光および遅延光を合波する。基準応答光および遅延光を合波した光を基準合波光という。
テラヘルツ光検出器(合波光検出手段)32は、合波光および基準合波光を検出する。テラヘルツ光検出器32は、テラヘルツ光に対して感度を有するボロメータやショットキーバリアダイオード(SBD)などにより実現できる。テラヘルツ光検出器32は、合波光および基準合波光をホモダイン検波し、合波光および基準合波光をアナログ電気信号に変換して出力する。
特性測定部40は、テラヘルツ光検出器32の検出結果に基づき、被測定物2の伝達特性を測定する。特性測定部40は、A/D変換器42、データ処理部44を有する。A/D変換器42は、テラヘルツ光検出器32の出力するアナログ電気信号をデジタル信号に変換して出力する。データ処理部44は、A/D変換器42の出力したデジタル信号を処理して被測定物2の伝達特性(本実施形態では、振幅特性および位相特性)を求める。
図2は、データ処理部44の構成を示す機能ブロック図である。特性測定部40は、余弦成分導出部442c、直交成分導出部442s、基準特性記録部444、実測特性記録部446、特性導出部448を有する。
余弦成分導出部442cは、テラヘルツ光検出器32の検出結果をデジタル信号に変換したものの余弦成分icosを導出する。
直交成分導出部442sは、テラヘルツ光検出器32の検出結果をデジタル信号に変換したものの直交成分isinを導出する。具体的には、余弦成分icosをヒルベルト変換して求める。
基準特性記録部444は、基準応答光をテラヘルツ光検出器32が検出した場合における、余弦成分icosおよび直交成分isinを記録する。すなわち、被測定物2を取り外した状態で、第二連続波光L2をそのまま(被測定物2を経由しないで)合波器24に与えた場合における余弦成分icosおよび直交成分isinを記録する。
実測特性記録部446は、応答光をテラヘルツ光検出器32が検出した場合における、余弦成分icosおよび直交成分isinを記録する。すなわち、被測定物2を伝達特性測定装置1に取り付けた状態における余弦成分icosおよび直交成分isinを記録する。
特性導出部448は、余弦成分導出部442cにより導出された余弦成分icosおよび直交成分導出部442sにより導出された直交成分isinを、基準特性記録部444および実測特性記録部446から受け、(icos 2+isin 2)1/2に基づき被測定物2の振幅特性を導出する。
さらに、特性導出部448は、余弦成分導出部442cにより導出された余弦成分icosおよび直交成分導出部442sにより導出された直交成分isinを、基準特性記録部444および実測特性記録部446から受け、tan-1(isin/icos)に基づき被測定物2の位相特性を導出する。
次に、本発明の実施形態の動作を説明する。
図4は、本発明の実施形態の動作を示すフローチャートである。まず、伝達特性測定装置1に被測定物2を取り付けた状態で測定を行う(S10)。
まず、可変波長光源12が可変波長光を出力する。固定波長光源14が、固定波長光を出力する。可変波長光および固定波長光は光合波器16aにより合波され、テラヘルツ光発生器16bに与えられる。テラヘルツ光発生器16bは、可変波長光の光周波数f1および前記固定波長光の光周波数f2の差(f1−f2)の光周波数を有する連続波光L0を生成する。この連続波光の光周波数は、ΔflowからΔfhighまで変化することになる。
分波器22は、連続波光L0をテラヘルツ光遅延回路30に進む第一連続波光L1と、被測定物2に進む第二連続波光L2とに分波する。第一連続波光L1の電界をe1i(t)、第二連続波光L2の電界をe2i(t)とすると、e1i(t)およびe2i(t)は下記の式(1)のように表される。ただし、tは時間、ωTHzは連続波光L0の角周波数(テラヘルツの領域にある)である。
Figure 0004819466
第二連続波光L2は、被測定物2を透過し、または被測定物2により反射され、応答光となる。応答光は合波器24に与えられる。また、第一連続波光L1はミラー26により反射され、テラヘルツ光遅延回路30に与えられる。テラヘルツ光遅延回路30により、第一連続波光L1は遅延され、遅延光となる。遅延光は、ミラー28により反射され、合波器24に与えられる。
ここで、被測定物2の伝達関数をY(ω)とすると、Y(ω)は下記の式(2)のように表される。なお、被測定物2の振幅特性がA(ω)、位相特性がΦ(ω)となる。ただし、ωは、被測定物2に与えられる光の角周波数である。
Figure 0004819466
また、テラヘルツ光遅延回路30の遅延時間をTsとすると、Tsは下記の式(3)のように表される。ただし、Lはテラヘルツ光遅延回路30の光路長、cは光速、nはテラヘルツ光遅延回路30の屈折率である。
Figure 0004819466
そこで、テラヘルツ領域の角周波数ωTHzにおける応答光の電界e1o(t)および遅延光の電界e2o(t)は下記の式(4)のように表される。
Figure 0004819466
合波器24は、応答光および遅延光を合波し、合波光を出力する。合波光はテラヘルツ光検出器32により、ある比例定数η1をもって二乗検波される。テラヘルツ光検出器32の検波結果io(t)は下記の式(5)のように表される。検波結果io(t)はアナログ電気信号であり、A/D変換器42に与えられる。
Figure 0004819466
A/D変換器42は、テラヘルツ光検出器32の出力するアナログ電気信号をデジタル信号に変換して出力する。
余弦成分導出部442cは、A/D変換器42の出力の余弦成分icosを導出する。余弦成分icosは下記の式(6)のように表される。
Figure 0004819466
直交成分導出部442sは、余弦成分icosをヒルベルト変換し、A/D変換器42の出力の直交成分isinを導出する。直交成分isinは下記の式(7)のように表される。
Figure 0004819466
実測特性記録部446は、余弦成分icosおよび直交成分isinを記録する。
特性導出部448は、余弦成分icosおよび直交成分isinを実測特性記録部446から受ける。そして、下記の式(8)のようにして、被測定物2の振幅特性Magsamを導出する。
Figure 0004819466
さらに、特性導出部448は、下記の式(9)のようにして、被測定物2の振幅特性Θsamを導出する。
Figure 0004819466
次に、伝達特性測定装置1から被測定物2を取り外した状態で測定を行う(S20)。測定の際の動作は、被測定物2を取り付けた状態と同様である。ただし、基準特性記録部444が、余弦成分icosおよび直交成分isinを記録する。そして、被測定物2を取り付けないため、被測定物2を取り外した状態の振幅特性Magrefは、振幅特性MagsamにおけるA(ωTHz)を1としたものに等しく、下記の式(10)のように表される。
Figure 0004819466
また、被測定物2を取り外した状態の位相特性Θrefは、位相特性ΘsamにおけるΦ(ωTHz)を0としたものに等しく、下記の式(11)のように表される。
Figure 0004819466
最後に、特性導出部448が、被測定物2を取り付けた状態の振幅特性Magsam、位相特性Θsamおよび被測定物2を取り外した状態の振幅特性Magref、位相特性Θrefに基づき、テラヘルツ領域における被測定物2の振幅特性A(ωTHz)、位相特性Φ(ωTHz)を導出する(S30)。テラヘルツ領域における被測定物2の振幅特性A(ωTHz)、位相特性Φ(ωTHz)は、下記の式(12)のようにして導出する。
Figure 0004819466
本発明の実施形態によれば、被測定物2の伝達特性を簡単な構成により得ることができる。しかも、連続波光L0の線幅は、可変波長光と固定波長光との光周波数安定度(kHzオーダである)で決まる。よって、kHzオーダの周波数分解能で被測定物2の伝達特性が可能となる。すなわち周波数分解能が高い測定が実施できる。
なお、連続波光源10のかわりにCWテラヘルツ光源を使用しても上記の実施形態を実現できる。図3は、連続波光源10のかわりにCWテラヘルツ光源19を利用した場合の伝達特性測定装置1の構成を示す機能ブロック図である。CWテラヘルツ光源19は、例えば、BWO(後進波管 : Backward-Wave Oscillator)により実現できる。また、CWテラヘルツ光源19は、光周波数がΔflowからΔfhighまで変化する連続波光を生成する。他の部分の構成は上記の実施形態と同様である。
また、被測定物2を取り外す(S20)かわりに、振幅特性および位相特性が既知の基準被測定物を被測定物2にかえて接続してもよい。
特性導出部448は、下記のようにして被測定物2の振幅特性A(ωTHz)および位相特性Φ(ωTHz)を導出する。
基準被測定物を接続した状態の振幅特性Magrefおよび位相特性Θrefは、基準被測定物を連続波光L0が透過または反射したものである基準応答光をテラヘルツ光検出器32が検波した結果により求めることができる。基準被測定物を接続した状態の振幅特性Magrefは、振幅特性MagsamにおけるA(ωTHz)を既知の振幅特性に置き換えたものとなるので、2E1E2を振幅特性Magrefおよび既知の振幅特性から求めることができる。基準被測定物を接続した状態の位相特性Θrefは、位相特性ΘsamにおけるΦ(ωTHz)を既知の位相特性に置き換えたものとなるので、−ωTHzTsを位相特性Θrefおよび既知の位相特性から求めることができる。
よって、2E1E2および振幅特性Magsamから被測定物2の振幅特性A(ωTHz)を、−ωTHzTsおよび位相特性Θsamから被測定物2の位相特性Φ(ωTHz)を導出できる。
さらに、被測定物2を取り付けた状態での測定(S10)を行う前に、被測定物2を取り外した状態での測定(S20)を行ってもよい。なお、被測定物2を取り外した状態での測定結果を予め基準特性記録部444に記録しておけば、被測定物2を取り付けた状態での測定(S10)の直後に、被測定物2の振幅特性A(ωTHz)、位相特性Φ(ωTHz)の導出(S30)が可能となる。
なお、上記の実施形態において、CPU、ハードディスク、メディア(フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROMなど)読み取り装置を備えたコンピュータに、上記の各部分(例えば、データ処理部44の各部分)を実現するプログラムを記録したメディアを読み取らせて、ハードディスクにインストールする。このような方法でも、上記の実施形態を実現できる。
本発明の実施形態にかかる伝達特性測定装置1の構成を示す機能ブロック図である。 データ処理部44の構成を示す機能ブロック図である。 連続波光源10のかわりにCWテラヘルツ光源19を利用した場合の伝達特性測定装置1の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 伝達特性測定装置
12 可変波長光源
14 固定波長光源
16 光生成器
16a 光合波器
16b テラヘルツ光発生器
2 被測定物
10 連続波光源
19 CWテラヘルツ光源
22 分波器
24 合波器
30 テラヘルツ光遅延回路
32 テラヘルツ光検出器
40 特性測定部
44 データ処理部
442c 余弦成分導出部
442s 直交成分導出部
444 基準特性記録部
446 実測特性記録部
448 特性導出部

Claims (9)

  1. 連続波光を生成する連続波光源と、
    前記連続波光が被測定物を透過または反射したものである応答光および前記連続波光を遅延させた遅延光を合波した合波光を検出する合波光検出手段と、
    前記合波光検出手段の検出結果に基づき、前記被測定物の伝達特性を測定する特性測定手段と、
    を備え、
    前記特性測定手段は、
    前記合波光検出手段の検出結果の余弦成分i cos を導出する余弦成分導出手段と、
    前記合波光検出手段の検出結果の直交成分i sin を導出する直交成分導出手段と、
    導出された前記余弦成分i cos および前記直交成分i sin を受け、(i cos 2 +i sin 2 ) 1/2 に基づき前記被測定物の振幅特性を導出する振幅特性導出手段と、
    導出された前記余弦成分i cos および前記直交成分i sin を受け、tan -1 (i sin /i cos )に基づき前記被測定物の位相特性を導出する位相特性導出手段と、
    を有する伝達特性測定装置。
  2. 請求項1に記載の伝達特性測定装置であって、
    前記合波光検出手段は、前記合波光と、前記連続波光が前記被測定物に向かって進む光路から前記被測定物を無くした状態において得られる応答光である基準応答光および前記遅延光を合波した基準合波光とを検出する、
    伝達特性測定装置。
  3. 請求項1に記載の伝達特性測定装置であって、
    前記合波光検出手段は、前記合波光と、振幅特性および位相特性が既知である基準被測定物を前記可変波長光が透過または反射したものである基準応答光および前記遅延光を合波した基準合波光とを検出する、
    伝達特性測定装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の伝達特性測定装置であって、
    前記連続波光源は、
    可変波長光を生成する可変波長光源と、
    固定波長光を生成する固定波長光源と、
    前記可変波長光および前記固定波長光を受け、前記可変波長光の光周波数および前記固定波長光の光周波数の差の光周波数を有する前記連続波光を生成する光生成器と、
    を有する伝達特性測定装置。
  5. 請求項4に記載の伝達特性測定装置であって、
    前記可変波長光および前記固定波長光は、共に赤外光である、
    伝達特性測定装置。
  6. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の伝達特性測定装置であって、
    前記連続波光源は後進波管である、
    伝達特性測定装置。
  7. 連続波光を生成する連続波光源と、前記連続波光が被測定物を透過または反射したものである応答光および前記連続波光を遅延させた遅延光を合波した合波光を検出する合波光検出手段とを有する伝達特性測定装置により伝達特性を測定する方法であって、
    前記合波光検出手段の検出結果に基づき、前記被測定物の伝達特性を測定する特性測定工程、
    を備え、
    前記特性測定工程は、
    前記合波光検出手段の検出結果の余弦成分i cos を導出する余弦成分導出工程と、
    前記合波光検出手段の検出結果の直交成分i sin を導出する直交成分導出工程と、
    導出された前記余弦成分i cos および前記直交成分i sin を受け、(i cos 2 +i sin 2 ) 1/2 に基づき前記被測定物の振幅特性を導出する振幅特性導出工程と、
    導出された前記余弦成分i cos および前記直交成分i sin を受け、tan -1 (i sin /i cos )に基づき前記被測定物の位相特性を導出する位相特性導出工程と、
    を有する伝達特性測定方法。
  8. 連続波光を生成する連続波光源と、前記連続波光が被測定物を透過または反射したものである応答光および前記連続波光を遅延させた遅延光を合波した合波光を検出する合波光検出手段とを有する伝達特性測定装置により伝達特性測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記合波光検出手段の検出結果に基づき、前記被測定物の伝達特性を測定する特性測定処理、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムであり、
    前記特性測定処理は、
    前記合波光検出手段の検出結果の余弦成分i cos を導出する余弦成分導出工程と、
    前記合波光検出手段の検出結果の直交成分i sin を導出する直交成分導出工程と、
    導出された前記余弦成分i cos および前記直交成分i sin を受け、(i cos 2 +i sin 2 ) 1/2 に基づき前記被測定物の振幅特性を導出する振幅特性導出工程と、
    導出された前記余弦成分i cos および前記直交成分i sin を受け、tan -1 (i sin /i cos )に基づき前記被測定物の位相特性を導出する位相特性導出工程と、
    を有するプログラム
  9. 連続波光を生成する連続波光源と、前記連続波光が被測定物を透過または反射したものである応答光および前記連続波光を遅延させた遅延光を合波した合波光を検出する合波光検出手段とを有する伝達特性測定装置により伝達特性測定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、
    前記合波光検出手段の検出結果に基づき、前記被測定物の伝達特性を測定する特性測定処理、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であり、
    前記特性測定処理は、
    前記合波光検出手段の検出結果の余弦成分i cos を導出する余弦成分導出工程と、
    前記合波光検出手段の検出結果の直交成分i sin を導出する直交成分導出工程と、
    導出された前記余弦成分i cos および前記直交成分i sin を受け、(i cos 2 +i sin 2 ) 1/2 に基づき前記被測定物の振幅特性を導出する振幅特性導出工程と、
    導出された前記余弦成分i cos および前記直交成分i sin を受け、tan -1 (i sin /i cos )に基づき前記被測定物の位相特性を導出する位相特性導出工程と、
    を有する記録媒体
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