[携帯端末装置の外観例]
図1は、本実施の形態の携帯端末装置1の外観例を示す斜視図である。なお、本実施の形態の携帯端末装置1は、一般にスマートフォンとも称され、携帯電話の機能と携帯型情報端末装置の機能とが組み合わされたものを想定する。
図1に示される携帯端末装置1において、その前面パネルにはタッチパネル2が設けられる。このタッチパネル2は、例えば液晶などによるディスプレイパネルとタッチセンサとが組み合わされたものであり、図示するように、前面パネルにおける大部分を占める程度のサイズとされている。ユーザは、タッチパネル2に表示された画像に対して、例えばタッチ、スライドなどの操作を適宜行うことで、携帯端末装置1に所望の動作を実行させることができる。
また、前面パネルにおいてタッチパネル2の下側にはメニューボタン3a、ホームボタン3bおよびバックボタン3cが配置される。メニューボタン3aは、メニュー画面を表示させるための操作が行われるボタンである。ホームボタン3bは、ホームとしての表示に戻すための操作が行われるボタンである。バックボタン3cは、前のページ、または前にアクティブとなっていたアプリケーションに戻すための操作が行われるボタンである。
また、この携帯端末装置1の側面には、図示するように、電源ボタン4、アップボタン5a、ダウンボタン5bおよびシャッターボタン6が配置される。電源ボタン4は、携帯端末装置1の電源のオン・オフを行うための操作が行われるボタンである。アップボタン5a、ダウンボタン5bは、実行中のアプリケーションに応じて所定のパラメータをアップ・ダウンさせるための操作が行われるボタンである。例えば、オーディオファイルを再生するアプリケーションの場合には、アップボタン5aおよびダウンボタン5bを操作することにより音量を上下させることができる。
本実施の形態の携帯端末装置1はカメラ機能を有している。シャッターボタン6は、このカメラ機能が動作している状態において、撮像画像の記録を指示するための操作が行われるボタンである。そのうえで、このシャッターボタン6は、カメラ機能が動作していない状態においては、後述するように、登録が行われた特定のアプリケーションを起動させるためのボタンとして機能させることができる。
[起動アプリケーションの登録例]
上記図1に示したように、本実施の形態の携帯端末装置1は、筐体に対して物理的に備えられるボタンは必要最小限に抑えられている。そして、携帯電話機能およびアプリケーションに関する操作のほとんどを、タッチパネル2に対するタッチやスライドなどの操作によって行えるようになっている。例えば、携帯端末装置1に実装されているアプリケーションを起動させる操作も、タッチパネル2に対して行われる。具体的には、タッチパネル2に対してインストールされているアプリケーションのリストを表示させるための操作を行い、次に、この表示されたリストのなかから、起動させたいアプリケーションのアイコンを選択してタッチする操作を行う。これにより、選択されたアプリケーションが起動することになる。
上記のアプリケーションを起動させる操作は、タッチパネル2に対する複数回の操作を必要とする。このような操作は、例えば一度起動させた後において長時間継続して使用されるようなアプリケーションではさほど苦になるものではない。しかし、例えば1回の使用時間は短いものの、必要に応じて比較的頻繁に起動させて使用したいようなアプリケーションの場合、非常にわずらわしく面倒なものとなってしまう。
そこで、本実施の形態の携帯端末装置1では、上記の不都合を解消するために、シャッターボタン6に対する長押し操作に応じて予め登録されたアプリケーションを起動できるように構成する。なお、シャッターボタン6の長押しに応じてアプリケーションを起動できるのは、カメラ機能が起動されていないときに限定される。カメラ機能が動作中であるとき、シャッターボタン6に対する操作は、あくまでも撮像画像を記録するためのトリガとして扱われる。
まず、図2を参照して、シャッターボタン6の長押しに対応して起動すべきアプリケーション(以降、「起動アプリケーション」と略す)を登録するための操作手順例について説明する。
図2(a)には、タッチパネル2が示されている。このタッチパネル2としての画像表示領域全体において、その上側にはステイタスバー21が表示される。ここでの詳細な図示は省略しているが、ステイタスバー21においては、時刻、バッテリ残量、無線通信用アンテナの受信強度などをはじめとした所定の状態を示す各種アイコンが表示される。
タッチパネル2における上記ステイタスバー21以外の領域は、アプリケーションエリア22とされて、起動中のアプリケーションの画像が表示される。この図2(a)では、ウェブブラウザのアプリケーションが起動しており、これに応じて文字やグラフィック像が表示された状態を想定している。
上記図2(a)に示される状態のもとで、ユーザがシャッターボタン6に対する操作を行ったとする。また、この段階では、未だ起動アプリケーションの登録が行われていないものとする。携帯端末装置1は、この状態に応じた動作として、図2(b)に示すように、タッチパネル2に起動アプリケーション選択画面30を表示させる。なお、起動アプリケーション選択画面30の表示後は、シャッターボタン6の長押しを解除しても、起動アプリケーション選択画面30は継続して表示されるようになっている。
図2(b)の起動アプリケーション選択画面30においては、複数(この場合には3つ)の選択エリア31a、31bおよび31cが配置される。これら選択エリア31のそれぞれには、起動アプリケーションの選択候補となるアプリケーションが提示される。また、これら選択エリア31の下側には、チェックボックス32が表示されている。
そして、ユーザが起動アプリケーションを登録したい場合には、図2(b)に示す起動アプリケーション選択画面30を表示させている状態のもとでチェックボックス32に対するタッチ操作を行ってチェックマークを入れた状態とする。そのうえで、選択エリア31a〜31cのうちから、登録したいアプリケーションが示される選択エリア31を選択してタッチ操作を行う。
ここでは、ユーザは選択エリア31cに表示されている「補助辞書アプリケーション」を選択してタッチ操作を行ったものとする。この操作に応じて、携帯端末装置1は、起動アプリケーションとして補助辞書アプリケーションが登録されたものとして記憶する。この登録内容は、ユーザによる登録解除操作が行われるまで有効である。また、選択エリア31cに対する操作を行ったことに応じて、補助辞書アプリケーションが起動する。
これとともに、上記の選択エリア31cに対するタッチ操作に応じて、補助辞書アプリケーションは通常に起動する。補助辞書アプリケーションの起動に応じて、タッチパネル2には補助辞書アプリケーションに対応する画像が表示される。本実施の形態の補助辞書アプリケーションに対応する画像は、図2(c)に例示するようにルーペ型ポインタ41となる。このルーペ型ポインタ41は、図2(a)に表示されていたウェブブラウザの画像に対して重畳して表示されている。また、図2(c)のタッチパネル2においては、補助辞書アプリケーションが起動されたことに応じて、アプリケーション通知バー23が追加して表示され、補助辞書アプリケーションがアクティブであることをユーザに通知するようにもされている。
なお、補助辞書アプリケーションの機能および操作例については後述する。また、図2(c)に示したように起動アプリケーション選択画面30に対する選択操作に応じて起動した補助辞書アプリケーションは、バックボタン3cまたはシャッターボタン6の短押し操作に応じて終了させることができる。補助辞書アプリケーションが終了すれば、タッチパネル2の表示内容は、図2(a)のウェブブラウザの画像に戻る。また、起動アプリケーション選択画面30を表示させるために行ったシャッターボタン6の長押し状態を、図2(c)の補助辞書アプリケーションの起動まで継続させていた場合には、この長押し操作を解除することにより補助辞書アプリケーションを終了させることができる。
上記のように起動アプリケーションとして補助辞書アプリケーションが登録されて以降は、図3により説明するように、起動アプリケーション選択画面30に対する操作を必要とすることなく補助辞書アプリケーションを起動させることができる。例えば、図3(a)のタッチパネル2に示すように、ウェブブラウザがアクティブの状態において、シャッターボタン6の長押し操作が行われたとする。この長押し操作に応じては、図3(b)に示すように補助辞書アプリケーションが起動して、ウェブブラウザの画像(バックグラウンド画像)に対してルーペ型ポインタ41が重畳表示される。また、アプリケーション通知バー23も表示され、補助辞書アプリケーションがアクティブであることを示す。
このように起動された補助辞書アプリケーションは、シャッターボタン6の長押し操作がユーザによって継続されている限り、終了されることなくアクティブの状態が維持される。例えば、図3(b)に示す状態において、ユーザがシャッターボタン6の長押し操作を解除したとすると、補助辞書アプリケーションが終了し、これまでバックグラウンドで動作していたウェブブラウザがアクティブとなる。これに応じて、タッチパネル2においては、ルーペ型ポインタ41およびアプリケーション通知バー23の表示が消去され、図3(a)に示すウェブブラウザの画像の表示に戻ることになる。
なお、図2(b)においてチェックボックス32からチェックマークを外した状態で選択エリア31に対するタッチ操作を行った場合には、起動アプリケーションの登録は行われないまま、タッチ操作が行われた選択エリア31のアプリケーションが起動する。したがって、この後において、再度シャッターボタン6の長押し操作を行えば、起動アプリケーション選択画面30が表示されることになる。
[補助辞書アプリケーションの動作例]
図4および図5を参照して、補助辞書アプリケーションに対する操作と、この操作に応じた動作例について説明する。図4(a)は、図3(a)と同様のタッチパネル2の状態が示されている。つまり、補助辞書アプリケーションが起動して、バックグラウンドのウェブブラウザの画像に対してルーペ型ポインタ41が表示された状態である。ルーペ型ポインタ41においては、そのバックグラウンドで表示されている画像部分(ここではウェブブラウザの画像部分)を抜き出して拡大して表示されるようになっている。ルーペ型ポインタ41は、ポインタとして、このように拡大表示される画像部分を指し示すものとなる。
ここで、図4(a)から図4(b)への遷移として示すようにルーペ型ポインタ41を移動させる操作を行ったとする。このルーペ型ポインタ41を移動させる操作は、例えばタッチパネル2におけるルーペ型ポインタ41の画像部分に指などで触れ、移動させたい方向にスライドさせるというものになる。ルーペ型ポインタ41が移動された結果、図4(b)には、ルーペ型ポインタ41においては、ウェブブラウザの画像において「Photo」の文字が表示された画像部分が拡大表示された状態が示されている。
補助辞書アプリケーションは、上記のようにルーペ型ポインタ41において拡大表示された画像部分が英単語を形成する文字列である場合、同じ図4(b)に示すように、ルーペ型ポインタ41の近傍に意味提示エリア42を表示させる。この意味提示エリア42には、ルーペ型ポインタ41において拡大表示されている英単語と、その日本語の意味が示される。この場合には、ルーペ型ポインタ41において「Photo」の文字列が拡大表示されていることに応じて、意味提示エリア42には、同じ「Photo」という英単語と、その日本語の意味である「写真」が示されるように表示されている。
また、図5(a)から図5(b)への遷移として示すように、ルーペ型ポインタ41により例えば「解析」という日本語の漢字による熟語の文字列が拡大表示されたとする。この場合には、図5(b)に示すように、意味提示エリア42には、「解析」という熟語と、この熟語の読み方である「かいせき」が表示されるようになっている。なお、ここでは読み方のみとしているが、「解析」の意味についての簡易な内容を表示させるようにしてよい。
このように、補助辞書アプリケーションは、タッチパネル2上に表示されるルーペ型ポインタ41を任意に移動させる操作が可能とされている。そのうえで、ルーペ型ポインタ41によっては、バックグラウンドの画像部分を拡大表示するという態様により指し示すようにされている。そして、指し示された画像部分が英単語の文字列である場合には、その英単語の意味を簡易に表示させることができる。また、指し示された画像部分が熟語などの日本語の語句としての文字列であるである場合には、その語句の読みを簡易に表示させることができる。
図4(b)および図5(b)に示される意味提示エリア42において表示されている英単語、語句にはアンダーラインが付加されているが、これは英単語、語句の表示部分についてリンクが設定されていることを示している。このリンクは、携帯端末装置1が内蔵する本格辞書アプリケーションに対して設定されている。この点について、再度、図4を参照して説明する。
例えば図4(b)における意味提示エリア42における「Photo」の部分に対してタッチ操作を行ったとする。この操作によっては、英和の本格辞書アプリケーションに対するリンクが実行される。つまり、補助辞書アプリケーションは終了し、代わりに、英和の本格辞書アプリケーションが起動されてアクティブとなる。これにより、図4(c)に示すように、タッチパネル2のアプリケーションエリア22には、英和の本格辞書アプリケーションによる画像が表示されるのであるが、この画像が表示された段階で、検索文字列を入力するための文字入力エリア51には、リンク元の「Photo」の文字列が入力されており、「Photo」についての検索結果が表示された状態となっている。このように、ユーザは、「Photo」に関する本格辞書アプリケーションの検索結果を即座に確認することができる。
なお、本実施の形態の補助辞書アプリケーションは、バックグラウンド画像に表示される文字列の簡易な意味を提示するというものであり、例えばウェブブラウザやドキュメントリーダーなどを閲覧しながら、必要に応じて起動させて意味を調べるというような使い方を前提としている。これに対して、本格辞書アプリケーションは、単体で起動されて使用されることを前提にした辞書アプリケーションであり、また、辞書としての内容も書籍の辞書などと同等に充実したものとなっている。
また、図示による説明は省略するが、図5(b)に示す状態において「解析」の表示部分に対するタッチ操作を行えば、同様にして、タッチパネル2において「解析」についての検索結果が表示されるようにして国語の本格辞書アプリケーションが起動される。
このように、ユーザは、意味提示エリア42に表示された英単語や語句についてさらに詳しく知りたいときには、意味提示エリア42に表示された英単語・語句の表示部分に対してタッチ操作を行えばよい。これにより、本格辞書アプリケーションによってその英単語や語句の意味をさらに詳細に調べることができる。
また、図4(c)に示すように本格辞書アプリケーションがアクティブの状態においては、シャッターボタン6に対する長押し操作を解除しても、この本格辞書アプリケーションは終了しないようになっている。そして、例えばバックボタン3cを操作することにより、本格辞書アプリケーションは終了、またはバックグラウンドに移行し、本格辞書アプリケーションが起動される前の状態に戻る。すなわち、図4(a)のウェブブラウザがアクティブで起動している状態に戻る。
これまでの説明から理解されるように、本実施の形態は、カメラ機能が起動されていない状態において、シャッターボタン6に対して長押し操作を行うことによって予め登録されたアプリケーションを起動させることができる。また、この長押し操作を解除すれば、この起動されたアプリケーションを終了させることができる。
このように、シャッターボタン6を長押し操作している期間だけアプリケーションが起動するということは、そのアプリケーションが必要なときにはシャッターボタン6を長押ししておき、不要になれば長押しの状態を解除して終了させるという操作が行えることを意味する。つまり、本実施の形態のおいては、シャッターボタン6に対する操作のみによって特定のアプリケーションの起動・終了を行える。
先の図4および図5において起動アプリケーションとして例を挙げた補助辞書アプリケーションは、これまでの説明から理解されるように、バックグラウンドで表示されている画像における文書内容の単語や語句の意味を調べるために使用される。具体的には、例えばユーザは、1つの知りたい単語・語句の意味を表示させて確認すると補助辞書アプリケーションを終了させ、これまでバックグラウンドのアプリケーションをアクティブにして文書内容を読み進めていく。そして、文書を読み進めるうちにまた調べたい単語・語句が出てくれば、再び補助辞書アプリケーションを起動させて意味を調べる。
このように、補助辞書アプリケーションは、1回ごとの使用はさほど長い時間ではないが、回数に関しては、比較的頻繁に繰り返されるようにして使用される傾向のものであるといえる。通常のアプリケーションを起動するための操作は、前述のようにタッチパネル2に対して例えばアプリケーションのリストを表示させ、このリストから選択するというものになるため、タッチパネル2に対して複数回の操作を行うことになる。このような操作は、補助辞書アプリケーションのように、短時間の起動が比較的頻繁に繰り返されるようなものについては、非常に面倒で煩わしいものとなる。
そこで、本実施の形態では、特定のアプリケーションの起動・終了を、タッチパネル2に対する操作ではなく、シャッターボタン6という物理的なボタン操作に対応させることとしている。これにより、比較的高頻度で行われるアプリケーションの起動について面倒無く簡単に行えることになる。本実施の形態において、起動アプリケーションとして登録可能なアプリケーションは特に限定されない。しかし、上記の説明から理解されるように、起動と終了が比較的頻繁に繰り返されるようにして使用されるアプリケーションを登録することにより特に有用なものとなる。
また、本実施の形態の場合、シャッターボタン6に対する長押し操作によって起動されるアプリケーションは、補助辞書アプリケーションに代表されるように、実行中においてはタッチパネル2に対する操作に応答して動作するものであることを前提としている。シャッターボタン6は、図1に示したように、携帯端末装置1の筐体側面において備えられている。したがって、例えばユーザが携帯端末装置1を持ちながら、手の指でシャッターボタン6を長押しした状態を保つことは何ら難しいことではない。したがって、携帯端末装置1を一方の手に持って、シャッターボタン6を長押しした状態を保ちながら、他方の手でタッチパネル2に対して操作を行って補助辞書アプリケーションを動作させることもユーザにとっては何ら負担にならない。
特許文献1においては、フリップ部の特定の外部キーの押下操作時の機能動作を設定する携帯電話が記載されている。しかし、外部キーに割り当てる機能は、例えば電話の受け付け・切断や着信音消去モードの設定などとなっている。つまり、電話の機能に限定されており、本実施の形態のように、タッチパネルにより操作するアプリケーションを、ボタンに対する長押し操作によって起動させるというものではない。
[携帯端末装置の構成例]
以降、上記図2〜図5により説明したシャッターボタン6の長押し操作に応じた携帯端末装置1の動作を実現するための構成について説明することとし、まず、図6により携帯端末装置1の構成例について説明する。
図6に示されるように、携帯端末装置1は、CPU(Central Processing Unit)11、記憶部12、RAM(Random Access Memory)13、カメラ部14、ボタン部15、タッチパネル2、通信部16を備える。
CPU11は、記憶部12に記憶されるプログラムを実行することにより、携帯端末装置1における各種動作を実現する部位である。記憶部12は、CPU11が実行するプログラムおよび各種設定データなどが記憶される。携帯端末装置1にインストールされたアプリケーションのプログラムも記憶部12に記憶される。また、カメラ部14により撮像された静止画や動画のデータも、記憶部12に記憶させることができる。また、本実施の形態においては、登録された起動アプリケーションが何であるのかを示すデータ(起動アプリケーション登録データ)も記憶部12に記憶される。この記憶部12には、例えば内蔵またはリムーバブルのフラッシュメモリを採用することができる。また、HDD(ハードディスクドライブ)を採用することができる。RAM13は、CPU11がワークメモリとして利用する。
カメラ部14は、撮像光学系、撮像素子、撮像信号処理部などを備えて構成され、CPU11の制御に応じて撮像を行って静止画または動画による撮像画像データを生成する。生成された撮像画像データは、CPU11の制御によって記憶部12に記録することができる。
ボタン部15は、図1に示したように携帯端末装置1の筐体において物理的に備えられる各種ボタンを一括して示している。ボタン部15は、これらのボタンに対して行われた操作に応じて、CPU11に対して操作信号を出力する。CPU11は、入力した操作信号に応じて所定の処理を実行する。
上記ボタン部15においては、シャッターボタン6も含まれている。カメラ部14が起動されているときにシャッターボタン6に対する操作に応じた操作信号が入力された場合、カメラ部14により撮像されている画像を静止画データとして記憶部12に記憶させる。つまり、撮像記録が行われる。また、カメラ部14が起動されていないときにシャッターボタン6に対する長押し操作が行われた場合、CPU11は、これまでに説明した起動アプリケーションに関する動作が実行されるように制御・処理を実行する。
タッチパネル2は、図1にて示したように携帯端末装置1の前面パネルにおいて設けられるものであり、CPU11の制御に応じて画像を表示する。また、指などによるパネルに対する操作に応じた操作信号をCPU11に出力する。CPU11は、タッチパネル2から入力される操作信号に応じて所定の処理を実行する。これにより、タッチパネル2に対する操作に応じたしかるべき動作が行われる。
通信部16は、携帯電話や無線データ通信に対応した無線による送受信を実行する部位である。この通信部16の動作はCPU11によって制御される。
図7は、携帯端末装置1におけるシャッターボタン6の長押し操作に対応した機能構成例を示している。本実施の形態の携帯端末装置1は、シャッターボタン6の長押し操作に対応した機能部として、長押操作対応処理部100を備える。この長押操作対応処理部100は、起動アプリケーションの登録と、登録された起動アプリケーションをシャッターボタン6の長押し操作に応じて起動させる。この長押操作対応処理部100としての機能は、携帯端末装置1に実装されるソフトウェアをCPU11が実行することによって実現される。また、この長押操作対応処理部100を実現するためのソフトウェアは、ユーザが任意にダウンロードしてインストールできるアプリケーションとは異なり、携帯端末装置1に予め組み込まれているソフトウェアであるものとする。
この図7に示されるように、長押操作対応処理部100は、操作検知部110、アプリケーション登録部120およびアプリケーション起動制御部130から成るものとして示されている。
操作検知部110は、シャッターボタン6に対して行われた操作を検知する。そして、このシャッターボタン6を押下する操作が一定時間以上継続されたことを検知すると、長押し操作が行われたと判断し、長押し操作の状態にあることをアプリケーション登録部120およびアプリケーション起動制御部130に通知する。また、長押し操作が解除されたことを検知すればその旨を通知する。
アプリケーション登録部120は、図2にて説明した起動アプリケーション登録のための処理を実行する。アプリケーション登録部120は、操作検知部110からの長押し操作の通知に応じて、起動アプリケーション登録データ400を参照する。起動アプリケーション登録データ400には、起動アプリケーションとして登録されたアプリケーションを示すデータが格納されている。また、起動アプリケーションが登録されていなければ、その旨を示すデータが格納されている。この起動アプリケーション登録データ400は、図6との対応では記憶部12に記憶されるものとなる。この起動アプリケーション登録データ400は、例えば特許請求の範囲に記載の登録データに対応する。
起動アプリケーション登録データ400を参照した結果として、起動アプリケーションが登録済みである場合、アプリケーション登録部120は、特に処理を実行することなくアプリケーション起動制御部130に処理を引き渡す。これに対して、起動アプリケーションが登録されていない場合には、図2(b)に示した起動アプリケーション選択画面30を表示させ、この起動アプリケーション選択画面30に対する操作に応答した処理を実行する。そして、図2(b)にして説明したように、チェックボックス32にチェックマークが付されている状態で選択エリア31に対するタッチ操作が行われると、そのタッチ操作が行われた選択エリア31にて示されるアプリケーションを、起動アプリケーションとして起動アプリケーション登録データ400に登録する。
アプリケーション起動制御部130は、起動アプリケーションの起動・終了についての制御を実行する。このために、アプリケーション起動制御部130は、操作検知部110からのシャッターボタン6の長押し操作開始の通知に応じて、起動アプリケーション登録データ400に登録されている起動アプリケーションを認識する。そして、アプリケーション実行部200に対して認識した起動アプリケーションを指定して起動させるための指示を行う。
アプリケーション実行部200は、携帯端末装置1にインストールされたアプリケーションを実行する部位である。このアプリケーション実行部200としての機能は、図6との対応では、CPU11がアプリケーションのプログラムを実行することにより実現される。図7において、アプリケーション群300は、携帯端末装置1にインストールされたアプリケーションを一括して示している。アプリケーション実行部200は、アプリケーション起動制御部130からアプリケーションの起動が指示されたことに応じて、アプリケーション群300におけるアプリケーションのうちから、起動アプリケーションとして指定されたアプリケーションを起動してこれを実行する。
また、アプリケーション起動制御部130は、起動アプリケーションの実行中において、操作検知部110からシャッターボタン6の長押し操作が解除された旨の通知を受けたことに応じて、起動アプリケーションを終了させるための制御を実行する。つまり、アプリケーション実行部200に対して起動アプリケーションの終了を指示する。この指示に応じて、アプリケーション実行部200は、これまで実行していた起動アプリケーションを終了する。
なお、操作検知部110、アプリケーション登録部120およびアプリケーション起動制御部130は、それぞれ、例えば特許請求の範囲に記載の操作検知手段、登録手段および起動制御手段に対応する。
図7においては、図2および図3の例に対応させて、アプリケーション群300として、ウェブブラウザ310、アプリケーションA(320)、アプリケーションB(330)、補助辞書アプリケーション340、英和の本格辞書アプリケーション350および国語の本格辞書アプリケーション360が少なくとも携帯端末装置1にインストールされているものとしている。
ウェブブラウザ310は、図2〜図5に示したように、起動アプリケーション(補助辞書アプリケーション340)が起動される前の段階においてアクティブとされていたアプリケーションである。また、図2および図3の例では、アプリケーション登録部120が表示させる起動アプリケーション選択画面30の選択エリア31a、31bおよび31cにおいて、それぞれ、アプリケーションA(320)、アプリケーションB(330)、補助辞書アプリケーション340が示されている。
また、図2および図3における説明では、起動アプリケーションとして補助辞書アプリケーション340が登録されたこととしている。これに対応させた場合、起動アプリケーション登録データ400には、起動アプリケーションが補助辞書アプリケーション340であることを示すデータが格納されることになる。そして、アプリケーション起動制御部130は、この起動アプリケーション登録データ400を参照することにより、補助辞書アプリケーション340を対象にして起動・終了の制御を実行することになる。
[長押操作対応処理部の処理手順例]
続いて、図8および図9のフローチャートを参照して、上記図7の長押操作対応処理部100(操作検知部110、アプリケーション登録部120、アプリケーション起動制御部130)が実行する処理手順例について説明する。なお、図8および図9に示される処理は、カメラ機能が起動していない状態において実行されるものとなる。
図8(a)において、操作検知部110は、まず、ステップS101においてシャッターボタン6に対する長押し操作が開始されるのを待機している。そして、シャッターボタン6に対する長押し操作が開始されたことを検知するとステップS102に進む。
ステップS102において、アプリケーション登録部120は、起動アプリケーション登録データ400を参照して、起動アプリケーションが登録済みであるか否かについて判定する。このステップS102において起動アプリケーションは登録されていないとして判定された場合、アプリケーション登録部120は、ステップS103のアプリケーション選択・登録処理を実行する。このステップS103のアプリケーション選択・登録処理については、図9により後述する。
これに対して、ステップS102において起動アプリケーションが登録されていると判定された場合には、アプリケーション起動制御部130が、ステップS104において、登録されている起動アプリケーションを起動させるための制御を実行する。このために、アプリケーション起動制御部130は、起動アプリケーション登録データ400を参照し、登録されている起動アプリケーションを認識する。そして、この認識した起動アプリケーションを起動させるための制御を実行する。つまり、アプリケーション実行部200に対して、認識した起動アプリケーションを指定してその実行を指示する。このステップS104の処理によって、図3(a)から図3(b)への遷移として例示するように、シャッターボタン6の長押し操作に応じて例えば補助辞書アプリケーション340を起動させることができる。
図8(b)は、上記図8(a)のステップS104により起動された起動アプリケーションが実行中におけるアプリケーション起動制御部130の処理手順例を示している。アプリケーション起動制御部130は、ステップS111により、これまで継続されているシャッターボタン6の長押し操作が解除されるのを待機している。そして、シャッターボタン6の長押し操作が解除されたことの通知を操作検知部110から受けると、ステップS112により、これまで実行中であった起動アプリケーションを終了させるための制御を実行する。つまり、アプリケーション実行部200に対して、起動アプリケーションを指定して終了を指示し、この指示に応じてアプリケーション実行部200は、起動アプリケーションを終了させる。これにより、図3(b)から図3(a)への遷移として示すように、シャッターボタン6の長押し操作の解除に応じて、例えば補助辞書アプリケーション340を終了させてブラウザがアクティブの状態に戻すことができる。
図9は、上記図8のステップS103としてのアプリケーション選択・登録処理の手順例を示している。まず、アプリケーション登録部120は、ステップS201において、起動アプリケーション選択画面30(図2(b))の表示を開始させるための処理を実行する。
次に、アプリケーション登録部120は、ステップS202において、操作検知部110からの通知に基づいてシャッターボタン6に対する長押し操作が解除されたか否かについて判定する。ここでシャッターボタン6に対する長押し操作が解除されたと判定した場合、アプリケーション登録部120は、ステップS211に進んで、これまで表示させていた起動アプリケーション選択画面30を消去するための処理を実行する。これに対して、ステップS202においてシャッターボタン6に対する長押し操作は解除されていないと判定した場合、アプリケーション登録部120は、ステップS203に進む。
ステップS203において、アプリケーション登録部120は、起動アプリケーション選択画面30におけるチェックボックス32に対する操作が行われたか否かについて判定する。ここで、チェックボックス32に対する操作が行われたと判定した場合、アプリケーション登録部120は、ステップS204において、現在、チェックボックス32に対するチェックがオフであるか否かについて判定する。なお、チェックがオフの状態とはチェックボックス32においてチェックマークが外されている状態であり、チェックがオンの状態とはチェックボックス32においてチェックマークが入れられている状態である。
上記ステップS204においてチェックがオフであると判定した場合、アプリケーション登録部120は、ステップS205においてチェックをオンとする。これに応じて、チェックボックス32の表示は、これまでチェックマークが外されている状態から、チェックマークが入った状態に変化する。これに対して、ステップS204においてチェックがオフではない(オンである)と判定した場合、アプリケーション登録部120は、ステップS206においてチェックをオフとして、チェックボックス32についてチェックマークを外した状態の表示とする。
また、ステップS203においてチェックボックス32に対する操作が行われていないと判定した場合には、上記ステップS204、S205およびS206をスキップしてステップS207の手順に進む。
ステップS207において、アプリケーション登録部120は、起動アプリケーション選択画面30に対するアプリケーション選択操作が行われたか否かについて判定する。なお、ここでのアプリケーション選択操作とは、例えば起動アプリケーション選択画面30の選択エリア31a〜31cのいずれかに対するタッチ操作となる。ステップS207においてアプリケーション選択操作が行われていないと判定した場合にはステップS202に戻る。これに対して、アプリケーション選択操作が行われたと判定した場合には、ステップS208に進む。
ステップS208において、アプリケーション登録部120は、アプリケーション選択操作が行われた際に、チェックボックス32に対するチェックがオンであったか否かについて判定する。ここで、チェックボックス32に対するチェックがオンであったと判定した場合、アプリケーション登録部120は、ステップS209により、アプリケーション選択操作によって選択されたアプリケーションを起動アプリケーション登録データ400に登録し、ステップS210に進む。一方、ステップS208においてチェックボックス32に対するチェックがオンであったと判定した場合、アプリケーション登録部120は、ステップS209をスキップしてステップS210に進む。
ステップS210において、アプリケーション起動制御部130は、アプリケーション選択操作によって選択されたアプリケーションを起動させるための制御を実行する。つまり、前述のように、アプリケーション実行部200に対して、選択されたアプリケーションを指定して起動を指示する。また、これとともに、アプリケーション登録部120は、ステップS211により、これまで表示させていた起動アプリケーション選択画面30を消去させる処理を実行する。このような処理手順によって、図2により説明した起動アプリケーション選択画面30の表示と、この起動アプリケーション選択画面30に対する操作に応じた起動アプリケーションの登録と、選択されたアプリケーションの起動が行われる。
[補助辞書アプリケーションに対応する処理手順例]
続いて、補助辞書アプリケーション340のプログラムを実行するアプリケーション実行部200の処理手順例について、図10および図11のフローチャートを参照して説明する。なお、この図に示す処理は、起動アプリケーションとして登録された補助辞書アプリケーション340がシャッターボタン6の長押し操作に応じて起動された場合に対応した処理となる。また、この図に示す処理は、補助辞書アプリケーション340が実行中とされて、例えば図4(a)または図4(b)などに示した補助辞書アプリケーション340に対応したユーザインターフェース画像(ルーペ型ポインタ41および意味提示エリア42など)が適宜表示されている状態において行われるものとなる。
アプリケーション実行部200は、補助辞書アプリケーション340の実行中において、ステップS301により、アプリケーション起動制御部130から終了指示が行われたか否かについて判定する。ここで、終了指示が行われていないと判定した場合には、ステップS302以降の手順に進む。これに対して、終了指示が行われたと判定した場合には、図11のステップS316に進んで、これまで実行させていた補助辞書アプリケーション340を終了させる。このステップS316の処理により、図3(b)から図3(a)への遷移として示すように、シャッターボタン6の長押し操作に応じて起動された補助辞書アプリケーション340が、その長押し操作の解除に応じて終了するという動作が得られる。
ステップS302において、アプリケーション実行部200は、ルーペ型ポインタ41を移動させるためのタッチパネル2に対する操作が行われたか否かについて判定する。ここで、ルーペ型ポインタ41の移動操作は行われないと判定した場合には、さらに、ステップS311において、タッチパネル2における意味提示エリア42に対するタッチ操作が行われたか否かを判定する。
上記ステップS311において、意味提示エリア42に対するタッチ操作は行われないと判定(意味提示エリア42が表示されていない場合もタッチ操作が行われないものとして判定する)した場合、アプリケーション実行部200は、ステップS301に戻る。これに対して、意味提示エリア42に対するタッチ操作が行われたことを判定した場合には、後述する図11のステップS312に進む。
一方、先のステップS302においてルーペ型ポインタ41の移動操作が行われたと判定した場合には、ステップS303以降の処理に進む。ステップS303において、アプリケーション実行部200は、ルーペ型ポインタ41の移動操作としてのタッチパネル2に対するスライド操作に応じて、タッチパネル2上でのルーペ型ポインタ41の表示位置を移動させる制御を実行する。そして、例えばルーペ型ポインタ41の移動が終了すると、アプリケーション実行部200は、ステップS304において、ルーペ型ポインタ41により指し示しているバックグラウンド画像内の一定範囲(ポイント範囲)の画像部分をキャプチャする。次に、ステップS305により、このキャプチャした画像に対してOCR(Optical Character Reader)処理を実行する。つまり、キャプチャした画像部分から文字部分を読み取り、その文字の識別を実行する。
次に、アプリケーション実行部200は、ステップS306において、上記ステップS305のOCR処理によって認識された語句があるか否かについて判定する。なお、ここでの語句は、辞書において検索語として掲載されているものに相当し、図4および図5との対応では、英単語としての文字列、または、日本語における単語、熟語などとしての文字列となる。
例えば、ポイント範囲の画像部分において文字がなかった場合、また文字があるとしても英単語や漢字による熟語などの語句を形成していない場合などには、上記ステップS306において認識された語句がないと判定することになる。この場合、アプリケーション実行部200は、ステップS307〜S310をスキップしてステップS311に進む。
これに対して、上記ステップS306において語句として認識された文字列があると判定された場合、アプリケーション実行部200は、ステップS307に進む。本実施の形態の補助辞書アプリケーション340は、OCR処理によって認識された語句が英語と日本語のいずれであるのかを自動認識し、英語と日本語とで、図4(b)と図5(b)に示したように意味提示エリア42の表示内容を切り替える。ステップS307〜S310は、このための処理となる。
ステップS307において、アプリケーション実行部200は、認識された語句が英語(英単語)であるか否かについて判定する。ここで、英語であると判定された場合、アプリケーション実行部200は、ステップS308において、英和辞書データから、認識した語句(英単語)を検索する。なお、この英和辞書データは、補助辞書アプリケーション340が予め備えており、例えば英和の本格辞書アプリケーションよりも簡易な内容を有する。そして、ステップS310において、図4(b)に例示したように、検索した結果を利用して英単語の意味を日本語で提示する意味提示エリア42を表示させる。
一方、ステップS307において、英語ではないと判定した場合には、認識された語句は日本語であることになる。この場合、アプリケーション実行部200は、ステップS309に進んで、補助辞書アプリケーション340が予め備える国語辞書データから認識語句の意味を検索する。そして、ステップS310に進んで、図5(b)に例示したように、検索した結果を利用して熟語など日本語の語句の意味を提示する意味提示エリア42を表示させる。このようにステップS310の処理を終了した後、アプリケーション実行部200はステップS311に進み、前述のように、意味提示エリア42に対するタッチ操作が行われたか否かについて判定する。
上記ステップS311において意味提示エリア42に対するタッチ操作が行われたと判定されたことに応じて、アプリケーション実行部200は、図11のステップS312に進む。ステップS312において、アプリケーション実行部200は、タッチ操作が行われた際に表示されていた意味提示エリア42の内容が英和辞書を利用したものであるか否かについて判定する。ここで、意味提示エリア42の内容が、例えば図4(b)のように英和辞書を利用したものである場合には、ステップS313に進む。ステップS313において、アプリケーション実行部200は、英和の本格辞書アプリケーション350(図7参照)を起動させ、ステップS315に進む。
これに対して、意味提示エリア42の内容が例えば図5(b)のように国語辞書を利用したものである場合には、ステップS312において英和辞書ではないとして判定してステップS314に進む。ステップS314において、アプリケーション実行部200は、国語の本格辞書アプリケーション360(図7参照)を起動させ、ステップS315に進む。
ステップS315に至った段階では、上記ステップS313またはS314によって、英和の本格辞書アプリケーション350または国語の本格辞書アプリケーション360が起動されている。この状態において、アプリケーション実行部200は、ステップS315において、意味提示エリア42に表示されていた語句を文字入力エリア51に入力して、起動された英和の本格辞書アプリケーション350または国語の本格辞書アプリケーション360に対して入力語句の検索を指示する。これにより、タッチパネル2においては、図4(b)から図4(c)への遷移として例示したように、意味提示エリア42に示されていた英単語の検索結果を表示した状態により英和の本格辞書アプリケーション350が起動される。または、同様にして、意味提示エリア42に示されていた日本語の語句の検索結果を提示した画像の表示により国語の本格辞書アプリケーション360が起動される。
そして、上記のように本格辞書アプリケーション350または360を起動させるとともに、ステップS316により、これまで実行していた補助辞書アプリケーション340を終了させる。このように図10および図11の処理が実行されることにより、図4および図5により説明したように補助辞書アプリケーション340を動作させることができる。
なお、本実施の形態の携帯端末装置1においては、ユーザ操作に応じて起動アプリケーションの登録を解除することも可能とされている。このための操作として、図示による説明は省略するが、次のような形態を考えることができる。例えばタッチパネル2のステイタスバー21における所定のアイコンに対する所定操作を行うと、アプリケーションの設定メニューが表示されるようにする。このメニューから、現在において起動アプリケーションとして設定されているアプリケーションを選択すると、このアプリケーションに関する所定の設定項目が表示されるが、この設定項目のなかに、起動アプリケーションの登録に関する項目が含まれている。ユーザは、この起動アプリケーションの登録に関する項目に対する操作を行うことで起動アプリケーションの登録を解除することができる。
また、図10においてステップS305として示したOCR処理は、例えばバックグラウンドにおいて表示されている画像全体を対象として行っておいてもよい。この場合には、ルーペ型ポインタ41が移動される都度、OCRにより認識された文字のうちから、ポイント範囲に該当する画像部分において語句を形成する文字列を特定する。そして、この特定した語句についての意味提示エリア42を表示させることになる。
また、上記実施の形態においては、アプリケーションの起動のために長押しすべきボタンをシャッターボタン6としているが、携帯端末装置1の筐体に備えられる他のボタン・キーを割り当ててもよい。また、長押し操作に代えて、例えばアプリケーションの起動に割り当てたボタンを一回短押し操作すると登録されたアプリケーションが起動し、この後においてもう一度同じボタンを一回短押し操作するとアプリケーションが終了するようにすることも考えられる。
また、現状において、スマートフォンよりもサイズが大きいタブレット型端末装置も普及している状況にある。このようなタブレット型端末装置にも、これまでに説明した本実施の形態の構成を適用することも可能である。
また、本実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えることができる。また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラムまたはそのプログラムを記憶する記録媒体として捉えることができる。この記録媒体としては、例えば、ブルーレイディスク(Blu−ray Disc(登録商標))、DVD(Digital Versatile Disk)、HDD(ハードディスク)、メモリカード等を挙げることができる。