JP4817425B2 - 画像表示システム及び画像表示方法 - Google Patents
画像表示システム及び画像表示方法Info
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Description
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の画像表示システムにおいて、前記撮像手段により、前記実像提示手段により提示する前記第1視点画像の表示データ及び前記虚像提示手段により提示する前記第2視点画像の表示データの少なくともいずれか一方に射影変換を施すためのマーカを撮像し、前記虚像提示手段は、前記撮像手段により撮像された前記マーカに基づいて、前記実像提示手段により提示する前記第1視点画像の表示データ及び前記虚像提示手段により提示する前記第2視点画像の表示データの少なくともいずれか一方に射影変換を施すことを要旨とする。
請求項9に記載の発明は、請求項7又は8に記載の画像表示システムにおいて、前記コード画像が、前記マーカとして機能することを要旨とする。
請求項16に記載の発明は、左右の視差を考慮した第1視点画像及び第2視点画像の内、前記第1視点画像を実像として提示する実像提示手段と、前記第2視点画像を虚像として提示する虚像提示手段とを備え、撮像手段に接続された画像表示システムを用いて立体視をさせるための画像表示方法であって、前記撮像手段により、前記第2視点画像の識別情報に関するコード画像を撮像し、前記虚像提示手段は、前記撮像手段により撮像された前記コード画像により指し示された識別情報に基づいて、前記第2視点画像を記録した記憶手段から前記第2視点画像を抽出し、前記実像提示手段により前記第1視点画像を左右の一方の眼球にて閲覧させた状態で、前記虚像提示手段により、前記抽出された第2視点画像を他方の眼球にて閲覧させることにより立体視させることを要旨とする。
請求項18に記載の発明は、左右の視差を考慮した第1視点画像及び第2視点画像の内、前記第1視点画像を実像として提示する実像提示手段と、前記第2視点画像を虚像として提示する虚像提示手段とを備え、撮像手段に接続された画像表示システムを用いて立体視をさせるための画像表示方法であって、前記撮像手段により、前記第1視点画像と、前記第1視点画像において視差を利用して異なる奥行き位置に見えるようにする部分の位置情報を符号化した位置符号化データを含むデータをコード化したコード画像とを撮像し、前記虚像提示手段は、前記撮像手段により撮像された前記第1視点画像と前記コード画像とから前記第2視点画像を生成し、前記実像提示手段により前記第1視点画像を左右の一方の眼球にて閲覧させた状態で、前記虚像提示手段により、前記生成された第2視点画像
を他方の眼球にて閲覧させることにより立体視させることを要旨とする。
本発明によれば、左右の視差を考慮した第1視点画像及び第2視点画像の内、前記第1視点画像を実像として提示する実像提示手段と、前記第2視点画像を虚像として提示する虚像提示手段とを用いて、前記実像提示手段により前記第1視点画像を左右の一方の眼球に入射させた状態で、前記虚像提示手段により前記第2視点画像を他方の眼球にて入射させることにより立体視させる。これにより、片方の眼で外界を見ながら、柔軟に立体視することが可能となる。
本発明によれば、前記実像提示手段はディスプレイ装置とすることができる。これにより、ディスプレイ装置に表示された2次元の画像を用いて、立体視することができる。
請求項7に記載の発明によれば、撮像手段により、前記実像提示手段により提示する前記第1視点画像の表示データ及び前記虚像提示手段により提示する前記第2視点画像の表示データの少なくともいずれか一方に射影変換を施すためのマーカを撮像する。そして、虚像提示手段は、撮像手段により撮像された前記マーカに基づいて、前記実像提示手段に
より提示する前記第1視点画像の表示データ及び前記虚像提示手段により提示する前記第2視点画像の表示データの少なくともいずれか一方に射影変換を施す。これにより、撮像手段により撮像されたマーカを用いて前記第1視点画像の表示データ及び前記第2視点画像の表示データの少なくともいずれか一方に射影変換を施すことにより調整した画像を表示できる。
本発明によれば、左右の視差を考慮した第1視点画像及び第2視点画像の内、前記第1視点画像を実像として提示する実像提示手段と、前記第2視点画像を虚像として提示する虚像提示手段とを用いて、前記実像提示手段により前記第1視点画像を左右の一方の眼球に提示し、前記虚像提示手段により前記第2視点画像を他方の眼球に提示する。これにより、片方の眼で外界を見ながら、柔軟に立体視することが可能となる。
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を、図1〜図4を用いて説明する。本実施形態では、片方の眼で外界を見ながら、柔軟に立体視するための画像表示システム、画像表示方法及び立体表示用印刷物として説明する。本実施形態では、左右の視差を考慮した第1視点画像及び第2視点画像の内、紙(立体表示用印刷物)に印刷された第1視点画像を左右の一方の眼球にて閲覧させた状態で、単眼ヘッドマウントディスプレイに表示した第2視点画像を他方の眼球にて閲覧させる。より詳しくは、本実施形態では、実像として提示される画像(第1視点画像)とこの画像に対応する画像データの識別情報をコード化した2次元コードとを印刷した紙(立体表示用印刷物)を用いる。そして、この立体表示用印刷物の画像(第1視点画像)を左右の一方の眼で見る。同時に、この立体表示用印刷物を撮像し、撮像された2次元コードにより特定される識別情報に基づいてサーバから抽出された画像(第2視点画像)を単眼ヘッドマウントディスプレイの表示部に表示させて、この画像(第2視点画像)をもう一方の眼で見ることにより、立体視を可能にする。すなわち、本実施形態では、立体表示用印刷物が、実像提示手段を構成する。また、単眼ヘッドマウントディスプレイが、虚像提示手段を構成する。このように、本明細書において、虚像提示手段を用いずに見ることができる画像を実像とよび、虚像提示手段により提示される画像を虚像とよぶ。
画像ダウンロード部25は、識別情報に基づいて、サーバ30から識別情報に関連付けされたステレオ画像をダウンロードし、表示部22に表示する。
また、制御部21は、撮像手段としてのカメラ29に接続されている。カメラ29は、レンズを通じて紙40(図2参照)を撮像する。このカメラ29は撮像面が表示部22と平行、光軸中心が表示部22の中心を通る位置に配置されている。カメラ29で撮影した画像は制御部21に転送される。
より、立体視することができる。
まず、紙40にステレオ画像41と、識別情報を2次元コード化した2次元コード42とを印刷する。そして使用者はHMD20を装着する。なお、使用者は、HMD20を左眼に装着してもよいし、右眼に装着してもよい。左右の眼のいずれの側にHMD20を装着したかは、入力インターフェース28より入力する。HMD20は、入力された左右の別を制御部21の図示しない記憶手段に記録する。例えば、左側に装着した場合、「左」を入力し、制御部21は装着位置として「左」を示すデータを記録する。
(1)上記第1の実施形態では、左右の視差を考慮した第1視点画像及び第2視点画像を用いる。具体的には、第1視点画像を実像として提示する紙40と、第2視点画像を虚像として提示するHMD20とを用いて、紙40によりステレオ画像41(第1視点画像)を左右の一方の眼球に提示し、HMD20により、立体視のための他方の画像(第2視点画像)を他方の眼球に提示する。これにより、使用者は、片方の眼で外界を見ることができるため、対象物を立体視しながら他の動作を行うことができるとともに、近くに人が現れた場合にこれを認識できる等、外界の安全性を確認することができる。また、紙40上のステレオ画像41により左右の一方の眼に投影される画像が立体視できる位置に、HMD20の表示部22に表示される画像の位置を調整できるため、紙40との距離や位置に柔軟に対応できる。このように、片方の眼で外界を見ながら、柔軟に立体視することが可能となる。
以下、本発明を具体化した第2の実施形態を、図5〜図11を用いて説明する。本実施形態では、片方の眼で外界を見ながら、柔軟に立体視することを可能にするための画像表示システム、画像表示方法、符号化方法及び立体表示用印刷物として説明する。本実施形態では、実像として提示される画像(第1視点画像)とこの画像に基づいて立体視をするためにHMD50に表示する画像(第2視点画像)を生成するための2次元コードとを印刷した紙(立体表示用印刷物)を用いる。そして、この立体表示用印刷物の画像(第1視点画像)を左右の一方の眼で見るとともに、これを撮像し、撮像された画像及び2次元コードを用いて生成し、HMD50の表示部52に表示した画像(第2視点画像)をもう一方の眼で見ることにより、立体視を可能にする。すなわち、本実施形態では、立体表示用印刷物が、実像提示手段を構成する。また、単眼ヘッドマウントディスプレイが、虚像提示手段を構成する。また、本実施形態では、上記第1の実施形態、及び後述する第6,第7の実施形態で用いるサーバ(対応するステレオ画像を格納する場所)を用いない。
。例えば、図7に示すように2次元コード領域62を指定する。
まず、2次元コード領域62と画像領域61との縦・横の長さの比を算出する。上記の例では、画像領域61の縦・横それぞれの長さは、2次元コード領域62の縦・横の長さのそれぞれの4倍になっている。
(ここでは左眼用のステレオ画像70)と画像領域61に印刷されない画像(ここでは右眼用のステレオ画像71)の差分情報(差分画像72)を算出する。なお、ここでは、非常に画素数の少ない画像を想定しており、ステレオ画像70は、画像領域61に印刷される画像の全体を示しており、ステレオ画像70,71は、それぞれ4行4列の16個の画素により構成される。
ード領域62に設定する。2次元コードの種類は問わないが、コード情報をハフマン符号などにより圧縮した後に、デンソーウェーブ社のQRコード(登録商標)や、ロングソルトシステムズ社のボックス図形コードなどや、ソニー社のCyberCode(商標)などを用い
てコード化してもよい。
次に、紙65を用いて立体視を行う場合の処理手段を説明する。まず、本実施形態におけるシステム構成について図5を用いて説明する。
囲に記載の表示データ状態選択手段として機能する。また、この表示内容変更部53は、使用者の選択による調整量と、HMD50と紙65の相対位置とに基づいて自動的に表示データに射影変換を施すことにより、特許請求の範囲に記載の表示データ自動変形手段として機能する。
画像復元部55は、デコードされた差分画像情報と、ビデオカメラに撮影されたステレオ画像から、別のステレオ画像を復元する。
また、制御部51は、撮像手段としてのビデオカメラ59に接続されている。ビデオカメラ59は、レンズを通じて紙65(図7参照)を撮像する。このビデオカメラ59は撮像面が表示部52と平行、光軸中心が表示部52の中心を通る位置に配置されており、表示部52とビデオカメラ59の撮像部で視差がないように設計されている。このようなHMD50とビデオカメラ59の位置関係は、ビデオシースルー型のHMDやオプティカルシースルー型のHMDで達成されている。このような設計がなされているビデオシースルー型のHMDには、例えばキヤノン社製のVH−2002がある。ビデオカメラ59で撮影した画像は制御部51に転送される。なお、転送される画像は、ビデオカメラ59で撮影された画像に含まれる歪曲歪みなどが取り除かれているとなお良い。
使用者はHMD50を上記第1の実施形態の場合と同様に装着し、紙65の方を向く。そして、ビデオカメラ59が、紙65上のステレオ画像66と2次元コード67とを撮影する(ステップS3−1)。ビデオカメラ59は、撮影したビデオ画像を制御部51に転送する。制御部51は、2次元コード認識部54で、このビデオ画像を認識する(ステップS3−2)。
2次元コード認識部54では、2次元コードの復号とステレオ画像66の認識とを行う。具体的には、まず、ビデオカメラ59で撮影された1フレームごとの画像から2次元コード67の外周を認識し、射影変換行列H2の算出を行う。この射影変換行列H2の算出には、後述する第6の実施形態で説明する数2の式を使用する。本実施形態では2次元コード67として正方形の2次元コードを用いており、このため、2次元コードの4角を認識することで、容易に射影変換行列H2の算出を行うことができる。射影変換行列H2の算出は、撮影画像上の2次元コードの4角(4頂点)を図11に記載の2次元コード78と一致させる射影変換行列を求めることにより達成できる。ここで、2次元コード67の4頂点が認識できなかった場合(ステップS3−2において「NO」の場合)、ステップS3−1に戻る。
図10に、あおり補正重畳画像76を説明するために、第1フレームの一部73、第2フレームの一部74、重畳画像の一部75の例を示す。図10の左側の第1フレームの一部73は、ビデオカメラ59で撮影された第1フレームの画像を、あおり補正で補正した画像のある部分を切り出した画像の一部である。中央の第2フレームの一部74は、ビデオカメラ59で撮影された第2フレームの画像を、あおり補正で補正した画像を切り出した画像の一部である。右側の重畳画像の一部75は第1、第2フレームの画像から生成されたあおり補正重畳画像の一部である。すなわち、あおり補正重畳画像は、第kフレームまでの画像の各画素を和算したものである。またあおり補正重畳画像の各画素は、k個のフレームのうちの何個のフレームの画素値を和算したものであるかを表す、合計フレーム数を持つ。
6個の情報が、行数と列数とが同じ数の行列を1次元化したものであることがわかり、16個であることから、4行4列の行列を1次元化したものであることがわかる。
5情報から第16情報までの12個の情報が、差分情報である。この場合において、4行3列の行列を1次元化したものであることがわかる。これに対し、同様に2次元コード情報の第1情報、第2情報が(4,3)の場合において、2次元コード情報に第52情報まで設
定されているとすると、第5情報から第52情報までの48個の情報が、差分情報である。この場合、8行6列の行列を1次元化したものであることがわかる。
テレオ画像71を得る。
(6)上記第2の実施形態では、HMD50の表示部は、ビデオカメラ59により撮像された紙65上のステレオ画像66と、左右それぞれの画像の差分をコード化した差分符号化データを含む2次元コード67とから他方の画像を生成して虚像として提示する。これにより、虚像を提示するためのデータを予め用意しなくても、撮像された画像を用いて、虚像を提示することができる。
(10)上記第2の実施形態では、特定された相対位置に基づいて、HMD50により提示する画像の表示データに射影変換を施す。これにより、紙65とHMD50との相対位置に応じて、画像(虚像)を調整してHMD50に表示できる。
以下、本発明を具体化した第3の実施形態を、図12〜図14を用いて説明する。本実施形態では、片方の眼で外界を見ながら、柔軟に立体視することを可能にするための画像表示システム、画像表示方法、符号化方法及び立体表示用印刷物として説明する。本実施形態では、画像(第1視点画像)と、この画像の一部について視差を利用して異なる奥行き位置に見えるようにするためにHMD50に表示する画像(第2視点画像)を生成するための2次元コードとを印刷した紙(立体表示用印刷物)を用いる。そして、立体表示用印刷物の画像(第1視点画像)と、これを撮像した画像(第1視点画像)及び2次元コードを用いて生成してHMD50の表示部52に表示した画像(第2視点画像)とにより、立体表示用印刷物の画像の一部について視差を利用して異なる奥行き位置に見えるようにする。つまり、この立体表示用印刷物の画像(第1視点画像)を左右の一方の眼で見るとともに、HMD50の表示部52に表示された画像(第2視点画像)をもう一方の眼で見ることにより、立体表示用印刷物の画像の一部について奥行き位置が異なるように見える。具体的には、この部分に凹凸がついて表示される。すなわち、本実施形態では、立体表示用印刷物が、実像提示手段を構成する。また、単眼ヘッドマウントディスプレイが、虚像提示手段を構成する。なお、本実施形態では、一部について異なる奥行き位置に見えるようにする(凹凸を付けて表示する)画像として地図を用いたが、これに限定されるものではない。
図12に示すように、まず、PC上で第2の立体用紙作成プログラムを起動する。次に使用者は、凹凸を付けて表示する画像を指定する(ステップS4−1)。なお、本実施形態では、図13に示す立体画像領域81に示す地図画像を指定するものとする。次に、指定した画像の位置を印刷領域内で指定する(ステップS4−2)。具体的には、立体画像
領域81を指定する。次に、使用者は、2次元コードの添付位置を指定する(ステップS4−3)。具体的には、使用者は、2次元コード領域82を指定する。
まず、使用者が、立体画像領域81内において、視差を利用して凹凸を付けて表示する部分の位置・大きさを指定する。具体的には、立体画像領域81の左上の頂点を(1,1)とし、立体画像領域81の「マス目」を単位長とした、図13のようなX方向、Y方向を取った座標系を考え、座標(8,1)及び大きさ2と、座標(8,11)及び大きさ2を入力し、
2次元コードのキャプションとなる文字列”コンビニ”と入力する。なお、立体画像領域81に見られる「マス目」は画素領域を表しているように見えるが、画像にマス目が描かれているだけで、画素領域とは関係がない。
。
ード領域82に置き換える。2次元コードの種類は問わないが、コード情報をハフマン符号などにより圧縮した後に、デンソーウェーブ社のQRコード(登録商標)や、ロングソルトシステムズ社のボックス図形コードなどや、ソニー社のCyberCode(商標)などを用
いてコード化してもよい。そして2次元コードの隣接領域に、2次元コードのキャプション“コンビニ”を配置する。
以下、立体視を行う場合の処理手順について、図14を用いて説明する。
像領域を特定する。そして特定された地図画像領域の(8,1)、(8,11)に画素情報を所定量
(例えば、大きさ2)だけX座標負の方向に所定量だけ動かした画像(特定部分移動画像)を生成する(ステップS5−4)。なお、X座標府の方向に所定量だけ動かすとは、図33の画像240にみられるように、(8,1),(8,2),(9,1),(9,2)に囲まれた領域の画素値
を0にして、(6,1),(6,2),(7,1),(7,2)に囲まれた領域に上書きすることである。(8,11),(8,12),(9,11),(9,12)に関しても同様である。
(14)上記第3の実施形態では、2次元コード87は、画像86において視差を利用して凹凸を付けて表示する部分の位置情報を符号化した位置符号化データを含むデータをコード化したものである。これにより、画像86と2次元コード87とを撮像し、画像86における視差を利用して凹凸を付けて表示する部分の位置情報を2次元コード87により得ることができる。これにより、HMD50に表示するための画像のデータを予め用意しなくても、撮像された画像を用いて、画像86の一部について、視差を利用して異なる奥行き位置に見えるようにする(凹凸を付けて表示する)ためにHMD50に表示する画像を生成して表示できる。
以下、本発明を具体化した第4の実施形態を、図15〜図17を用いて説明する。本実
施形態では、片方の眼で外界を見ながら、柔軟に立体視することを可能にするための画像表示システム及び画像表示方法として説明する。本実施形態では、位置に応じて異なった画像を見ることができる多視点ディスプレイによる画像(第1視点画像)と、単眼ヘッドマウントディスプレイの表示部に表示される画像(第2視点画像)とにより、他視点から同時に立体視を行えるようにする。すなわち、本実施形態では、多視点ディスプレイが、実像提示手段を構成する。また、単眼ヘッドマウントディスプレイが、虚像提示手段を構成する。
表示部92は、制御部91で処理された出力情報を表示する。
ている画像を調整する場合等に用いられる。
超音波スピーカ102,103,104は、それぞれ異なる波長の超音波を発生する。超音波スピーカ102は、図16に示すように、多視点ディスプレイ100の正面部の左下側に位置している。超音波スピーカ103は、多視点ディスプレイ100の正面部の左上側に位置しており、超音波スピーカ102の垂直線上に位置している。超音波スピーカ104は、多視点ディスプレイ100の正面部の右下側に位置しており、超音波スピーカ102の水平線上に位置している。
まず、使用者はHMD90を装着する。HMD90に備えられた超音波マイク97,98が多視点ディスプレイ100に備えられた超音波スピーカ102,103,104から発せられた異なる周波数の超音波を受信する。これに基づいて、相対位置測定部94が、超音波スピーカ102,103,104のそれぞれからのHMD90の相対位置を算出する(ステップS6−1)。
プレイ100は、送信する映像を映像a2から映像b2に変更する。
3,4)を本来の座標Qi(i=1,2,3,4)に射影変換する射影変換行列H4を算
出する。そして、この射影変換行列H4の逆行列を、受信した画像(映像)に施して表示部92に表示する。すなわち、撮影画像上の4点の座標Pi(i=1,2,3,4)につ
いては、後述する第6の実施形態のような実際に撮影された撮像画像上の座標の他、本実施形態の場合のように、撮影した場合を想定した、仮想的な撮像画像上の座標を用いることが可能である。
射影変換行列H4は、HMD90を、視差のないビデオシースルー型HMDとして算出することができる。すなわち、使用者の眼の焦点位置をビデオカメラの焦点位置と考えることができる。
まず、多視点ディスプレイ100とHMD90との相対位置を求める。この相対位置により、ビデオシースルー型HMDのビデオカメラの焦点位置と多視点ディスプレイ100との位置関係を算出することができる。そして、表示部105の4角を構成する4頂点の、ビデオカメラの焦点を原点とした、ビデオカメラ座標系での三次元座標Ki(i=1,
2,3,4)を算出することができる。すなわち、超音波スピーカ102,103,104と超音波マイク97,98との相対位置によって特定される多視点ディスプレイ100とHMD90との相対位置に基づいて、表示部105の4角を構成する4頂点の、ビデオカメラ座標系での三次元座標Ki(i=1,2,3,4)を算出することができる。
i=1,2,3,4)について、仮想ビデオカメラ座標系での座標(3次元座標K'i(i=1,2,3,4))を算出する。仮想ビデオカメラ座標系とは、仮想ビデオカメラの焦点を原点とした座標系である。また仮想ビデオカメラとは、ビデオカメラに対して回転移動、並進移動を行うことによって仮想的に存在するビデオカメラのことであり、仮想ビデオカメラの位置は、後述する回転移動量、並進移動量により定義される。回転移動量、並進移動量の初期値はともに0なので、初期状態ではビデオカメラ座標系と仮想ビデオカメラ座標系は一致する。このようにして、上記4頂点Kiを仮想ビデオカメラ座標系での三
次元座標K'iに変換する。これにより、ビデオカメラ座標系において表示部105の4角を構成する4頂点についての仮想ビデオカメラ座標系における座標が得られる。
が得られる。また、表示部105に表示されている画像において、表示部105の4角に表示される、画素上の座標をQi(i=1,2,3,4)とする。すると、後述する第6
の実施形態と同様に、PiとQiとを対応させる射影変換行列H4を算出することができる。
次に、使用者の右眼の位置、すなわち仮想的ビデオカメラの位置を必要に応じて調整する(ステップS6−4)。使用者は、入力インターフェース96を用いて、仮想ビデオカメラの焦点位置に対して並進移動、回転移動を施す。このとき表示部92は、ステップS6−3に関する説明で述べた方法と同様にして、仮想ビデオカメラの焦点位置に応じて表示内容を変化させる。
以上、本実施形態によれば、上記第1,第2,第3の実施形態の(1),(2),(4),(5),(10)〜(12)の効果に加えて、以下に示す効果を得ることができる。
以下、本発明を具体化した第5の実施形態を、図18〜図21を用いて説明する。本実施形態では、片方の眼で外界を見ながら、柔軟に立体視することを可能にするための画像表示システム及び画像表示方法として説明する。本実施形態では、位置に応じて異なった画像を表示するディスプレイによる画像(第1視点画像)と、単眼ヘッドマウントディスプレイの表示部に表示される画像(第2視点画像)とにより、立体視を行えるようにする。すなわち、本実施形態では、ディスプレイが実像提示手段を構成し、単眼ヘッドマウントディスプレイが、虚像提示手段を構成する。なお、本実施形態では、単眼ヘッドマウントディスプレイを左眼側に装着する場合について説明する。
ロード部114等として機能する。
画像ダウンロード部114は、ディスプレイ120からHMD110に表示する仮想HMD画像をダウンロードする。
また、制御部111は、HMD110上に配置された超音波スピーカ117,118に接続されている。超音波スピーカ117,118は、それぞれ異なる波長の超音波を発生する。使用者は、HMD110を装着する場合、HMD110を装着した左眼の視線方向と、超音波スピーカ117と超音波スピーカ118を結ぶ線分とが直角を成し、かつ使用者の左眼と右眼の位置を結ぶ線分と超音波スピーカ117と超音波スピーカ118の位置を結ぶ線分とが平行となるように装着する。
相対位置測定部127により測定された相対位置情報とから、表示部112及び表示部125にそれぞれ表示する画像(仮想HMD画像、仮想ディスプレイ画像)を生成する。
3次元データ格納部126は、表示部112及び表示部125にそれぞれ表示する画像の元となる3次元データを格納する。なお、本実施形態では、使用者が閲覧する画像の元
となる3次元データは、予め3次元データ格納部126に格納されているものとするが、3次元データ格納部126に格納される3次元データの交換などは、図示しないインターフェースを用いることにより行えるものとする。なお、3次元データとしては、VRMLなど、一般的な3次元記述言語で作成されたデータを用いる。
まず、使用者はHMD110を装着する。ディスプレイ120に備えられた超音波マイク122,123,124が、HMD110に備えられた超音波スピーカ117,118から発せられた異なる周波数の超音波を受信する。これに基づいて、相対位置測定部127が基準点からのHMD110の相対位置を算出する(ステップS7−1)。なお、本実施形態では、基準点はディスプレイ120の表示部125の表示面上の中心位置とする。
図21(a)に示す現実空間における配置に対応する位置に、図21(b)に示すように、各々の物体(仮想表示部130、仮想左眼131、仮想右眼132、仮想HMD表示部133)を仮想空間内に配置し、さらに仮想表示部130の内側(仮想左眼131と反対側)に3次元データによる仮想立体物を配置することにより、仮想空間を生成する。具体的には、以下のように行う。なお、ここでは、左眼側にHMD110を装着した場合について説明する。
標差で代替し、この座標差を用いて仮想左眼を配置する。
最後に、3次元データの配置を、以下のようにして行う。
仮想左眼131を焦点位置、仮想HMD表示部133を撮像面とした仮想カメラを仮想空間内に配置し、3次元データによる仮想立体物を仮想的に撮影する。この仮想カメラにより撮影された画像を仮想HMD画像とする。なお、仮想カメラは、標準レンズを持つカメラのように、人間の目としての画角・焦点に限りなく近いカメラであるとする。
そして、必要な場合には、使用者による表示位置調整を行う(ステップS7−3)。具体的には、使用者が、入力インターフェース116を用いて表示部112における表示位置調整の指示を入力する。これに応じて、仮想右眼位置移動部113が、相対右眼位置ベクトル・右眼視線方向ベクトルを変更する。そして、使用者は、立体視しやすい位置に表示部112に表示されている画像を調整終了後、調整完了の指示を入力インターフェース116により入力する。HMD110の制御部111は、調整完了時の相対右眼位置ベクトル・右眼視線方向ベクトルを仮想右眼位置移動部113内の記憶手段(図示せず)に記録するとともに、この相対右眼位置ベクトル・右眼視線方向ベクトルをディスプレイ120に通知する。ディスプレイ120は、この相対右眼位置ベクトル・右眼視線方向ベクトルを表示画像生成部128内の記憶手段(図示せず)に記録する。以後、この更新された相対右眼位置ベクトル・右眼視線方向ベクトルを、仮想右眼132の絶対座標の算出に用いる。
みS7−3を実行する。
また、使用者は、3次元データによる仮想立体物の裏側を閲覧する場合には、入力インターフェース116により、3次元データによる仮想立体物について、この仮想立体物の重心を基準とした回転移動を指示する。この場合、ディスプレイ120の表示画像生成部128は、HMD110から受信した回転移動の指示に基づいて、3次元データによる仮想立体物の重心を基準として仮想空間内の仮想立体物を回転移動させる。そして、相対位置と調整完了時の相対右眼位置ベクトル・右眼視線方向ベクトルを利用して、上述のように仮想HMD画像及び仮想ディスプレイ画像を作成し、表示部112、表示部125にそれぞれ表示することを繰り返す(ステップS7−4)。
以上、本実施形態によれば、上記第1,第2,第3,第4の実施形態の(1),(2),(4),(5)の効果に加えて、以下に示す効果を得ることができる。
以下、本発明を具体化した第6の実施形態を、図22〜27を用いて説明する。本実施形態では、片方の眼で外界を見ながら、柔軟に立体視するための画像表示システム、画像表示方法及び立体表示用印刷物として説明する。本実施形態では、左右の視差を考慮した第1視点画像及び第2視点画像の内、紙(立体表示用印刷物)に印刷された第1視点画像を左右の一方の眼球にて閲覧させた状態で、単眼ヘッドマウントディスプレイに表示した第2視点画像を他方の眼球にて閲覧させる。より詳しくは、本実施形態では、実像として提示される画像(第1視点画像)とこの画像に対応する画像データの識別情報をコード化した2次元コードとを印刷した紙(立体表示用印刷物)を用いる。そして、この立体表示用印刷物の画像(第1視点画像)を左右の一方の眼で見るとともに、この立体表示用印刷物を撮像し、撮像された2次元コードにより特定される識別情報に基づいてサーバから抽出された画像(第2視点画像)を単眼ヘッドマウントディスプレイの表示部に表示させて、この画像(第2視点画像)をもう一方の眼で見ることにより、立体視を可能にする。すなわち、本実施形態では、立体表示用印刷物が、実像提示手段を構成する。また、単眼ヘッドマウントディスプレイが、虚像提示手段を構成する。
は、図示しないCPU、RAM,ROM等を備え、後述する処理を行う。そのためのプログラムを実行することにより、制御部141は、位置調整量記憶部143、画像処理部144、画像ダウンロード部145等として機能する。
)とともに生成され記録される。なお、本実施形態ではHMDを右眼に装着するものとして記述するため、左眼装着時用画像データ記憶部152及び左眼装着時用画像データ記憶部152に格納する画像データは使用しない。これはHMDを右眼に装着することを限定しているのではなく、第1の実施形態のように、HMD装着時にどちらかの眼を装着したかの情報を付加することとでHMDをどちらに装着することも可能になる。どちらの眼に装着したかに関する情報を付加する方法は、使用者による入力以外の方法を用いることも可能である。例えば、島津製作所社製のData Glass 2/A(商標)のように、左右どちらの眼でも使用できるような形態としておき、左眼(あるいは右眼)用の位置に取り付けた際、左眼(あるいは右眼)の位置に取り付けたことをセンサにより検知する方法が挙げられる。
まず、紙160にステレオ画像161と、識別情報を2次元コード化した2次元コード162とを印刷する。そして使用者はHMD140を装着する。使用者はHMD140を右眼に装着する。
)は、ステップS8−1に戻る。
撮影画像上の2次元コードの4角の座標Pi(i=1,2,3,4)を求める(P1,
P2,P3,P4は2次元コードの左上の頂点、右上の頂点、右下の頂点、左下の頂点に対
応する。)。また、紙160上の2次元コード162の4角の本来の座標Qi(i=1,2,3,4)を読み取った2次元コード162から取得する(Q1,Q2,Q3,Q4は2次元コードの左上の頂点、右上の頂点、右下の頂点、左下の頂点に対応する。)。
ロード部145は、この画像を表示部142に表示するよう指示する。ここで、HMD140の位置調整量記憶部143に後述する調整完了時の移動量(回転、並進)が記録されている場合には、位置調整量記憶部143は、さらに、この調整完了時の移動量(回転、並進)を用いて画像を調整し、調整後の画像を表示部142に表示する。調整完了時の移動量(回転、並進)が記録されていない場合には、平面射影行列H6の逆行列を右サーバ用画像174に施して得られた画像をそのまま表示部142に表示する。
法により実現できる。
なお、より簡略なシステムを開示するために、本実施形態での2次元コードに2つの意味を持たせている。1つは相対位置特定手段としてのマークとしての意味であり、もう1つは紙160に表示されている画像(もしくは表示されている画像に対応している画像)を特定するための2次元コードとしての意味である。このため、この2次元コードの持つ2つの意味を分離して表示させる実施方法も考えられる。
12)の効果に加えて、以下に示す効果を得ることができる。
(19)上記第6の実施形態では、射影変換に用いる平面射影行列を、撮影画像上の2次元コードの4頂点の座標Pi(i=1,2,3,4)と、実像提示手段に提示された2次元コードの4頂点の本来の座標Qi(i=1,2,3,4)とから求めることができる。これにより、求められた平面射影行列H6を用いて、射影変換を行うことができる。
以下、本発明を具体化した第7の実施形態を、図28〜32を用いて説明する。本実施形態では、片方の眼で外界を見ながら、柔軟に立体視するための画像表示システム及び画像表示方法として説明する。本実施形態では、左右の視差を考慮した第1視点画像及び第2視点画像の内、ディスプレイに表示された第1視点画像を左右の一方の眼球にて閲覧させた状態で、単眼ヘッドマウントディスプレイに表示した第2視点画像を他方の眼球にて閲覧させる。より詳しくは、本実施形態では、実像として提示される画像(第1視点画像)とこの画像に対応する画像データの識別情報をコード化した2次元コードとを表示するディスプレイを用いる。そして、このディスプレイの画像(第1視点画像)を左右の一方の眼で見るとともに、このディスプレイを撮像し、撮像された2次元コードにより、使用者とディスプレイとの相対位置を特定してディスプレイの画像(第1視点画像)を変形する。また、画像(第2視点画像)を単眼ヘッドマウントディスプレイの表示部に表示させて、この画像(第2視点画像)をもう一方の眼で見ることにより、立体視を可能にする。このとき、第2視点画像には変形処理を行わず、第1視点画像のみ変形処理を行っている
点が第1、第6の実施形態とは異なる。
致しているかを確認したのちに射影変換行列H7を算出し、ディスプレイ212に表示するステレオ画像に対してこの射影変換行列H7を施す。画像処理部204は、射影変換行列H7をディスプレイ212に表示するステレオ画像に施すことにより、特許請求の範囲に記載の表示データ変形手段として機能する。また、相対位置測定用四辺形243(図29参照)とカメラ209と画像処理部204とが、特許請求の範囲に記載の相対位置特定手段として機能する。
また、制御部201は、入力インターフェース208に接続されている。入力インターフェース208は、マウス等のポインティングデバイスにより構成され、ディスプレイ212に表示されている画像を調整する場合等に用いられる。
画像233がそれぞれ格納される。
まず2枚のステレオ画像(左視差画像231、右視差画像232)を用意する。そしてそれぞれの画像を背景の白い画像の同一座標に貼り付け、加工左視差画像233、加工右視差画像234を作成する。なお、本実施形態では白い背景を用いたが、黒でもよいし、画像に比べて目立たないものであればなんでもよい。そして加工左視差画像233の左視差画像231の存在しない領域に、正方形状の2次元コード251を設置する。2次元コード251には、加工左視差画像233上での2次元コード251の4頂点の座標と、加工左視差画像233が格納されたサーバ220内にある加工画像データ記憶部221のアドレスと、対応する加工左視差画像233のファイル名が符号化されている。
まず、使用者はHMD200を右眼に装着し、図示しないインターフェースにより立体視したいステレオ画像を選択すると共に、使用者はどちらの眼にHMD200を装着するかを入力する(本実施形態では右眼)。するとサーバ220から、使用者が選択した画像に対応する加工左視差画像233をディスプレイ212に、加工右視差画像234を表示部202に表示する(ステップS9−1)。
いるディスプレイ用画像のアドレス、ファイル名が一致しなった場合(ステップS9−4において「NO」の場合)は、使用者はステップS9−1に戻り、もう一度、立体視したい画像を選択する。
る。なお、本実施形態では使用者の操作によりディスプレイ212に表示されている画像を調整するが、使用者の操作により表示部202に表示されている画像を調整してもよい。また、使用者の操作によりディスプレイ212に表示されている画像、及び、表示部202に表示されている画像の両方を調整してもよい。
なお、2次元コードにグリッドマーク株式会社製のGRID ONPUT(登録商標)技術などの視覚的に認識されないコードを利用することで、左視差画像231に2次元コードを重畳して加工左視差画像233を作成することも可能である。このような場合、本実施形態で用いた撮影手段の代わり、もしくは本実施形態で用いた撮影手段に加えて、GRID ONPUTで用いられるような特殊なカメラを用いる必要がある。また、本実施形態や他の実施形態では、HMDにカメラを装着し、実像側に相対位置特定手段としてのマークとしての相対位置測定用四辺形243や2次元コードを装着した。これに代えて、HMDに相対位置測定用四辺形や2次元コード等の相対位置特定手段としてのマークを装着し、実像側にカメラを装着しても、HMDと相対位置測定用四辺形や2次元コード等との位置関係を把握し、カメラと実像との位置関係を把握することで同様のことを達成することができる。
(21)上記第7の実施形態では、HMD200に表示する第2視点画像には変形処理を行わず、ディスプレイ212に表示する第1視点画像にのみ変形処理を行う。このよう
に、ディスプレイに表示した画像を実像として用いる場合、HMD200に表示する第2視点画像には変形処理を行わず、ディスプレイ212に表示する第1視点画像にのみ変形処理を行うことによっても、上記第1〜第6の実施形態の場合と同様に立体視可能に表示できる。
・ 上記第1〜第3の実施形態では、2次元コード42,67,87にHMD20,50に表示する画像を取得するための情報(識別情報、差分情報、視差を利用して異なる奥行き位置に見えるようにする(凹凸を付けて表示する)部分の位置情報)をコード化した。HMD20,50に表示する画像を取得するためのこれらの情報を提供するものは、2次元コードに限らない。例えば、日立製作所のミューチップ(登録商標)などの無線タグを紙面に埋め込み、HMDに装着した無線タグ用リーダによりタグ情報を読み取って、この情報に基づいてHMDに表示する画像を取得してもよい。また、差分情報や視差を利用して異なる奥行き位置に見えるようにする部分の位置情報を無線タグ等に記録し、これらの情報を提供してもよい。この場合、画像の相対位置、相対サイズに関する情報を含む2次元コード等、紙面上の画像の位置の特定やあおり補正のための基準となるものを、紙面上に、別途、設けてもよい。
領域の画素情報を動かした画像をHMD50の表示部52に表示した。これに代えて、特定された領域内の文字のみについて高さを持たせて表示してもよい。この場合、特定された領域内の文字(上記の例では、「コンビニ」)について、左右のいずれかに動かした画像をHMD50の表示部52に表示する。
・ 上記第1〜第6の実施形態では第2視点画像にのみ変形処理を行い、上記第7の実施形態では第1視点画像にのみ変形処理を行ったが、第1視点画像及び第2視点画像の双方にそれぞれ変形処理を行ってもよい。
Claims (18)
- 左右の視差を考慮した第1視点画像及び第2視点画像の内、前記第1視点画像を実像として提示する実像提示手段と、前記第2視点画像を虚像として提示する虚像提示手段とを備え、撮像手段に接続されて、立体視をさせるための画像表示システムであって、
前記撮像手段により、前記第2視点画像の識別情報に関するコード画像を撮像し、
前記虚像提示手段は、前記撮像手段により撮像された前記コード画像により指し示された識別情報に基づいて、前記第2視点画像を記録した記憶手段から前記第2視点画像を抽出し、
前記実像提示手段により前記第1視点画像を左右の一方の眼球にて閲覧させた状態で、前記虚像提示手段により、前記抽出された第2視点画像を他方の眼球にて閲覧させることにより立体視させることを特徴とする画像表示システム。 - 左右の視差を考慮した第1視点画像及び第2視点画像の内、前記第1視点画像を実像として提示する実像提示手段と、前記第2視点画像を虚像として提示する虚像提示手段とを備え、撮像手段に接続されて、立体視をさせるための画像表示システムであって、
前記撮像手段により、前記第1視点画像と、前記第1視点画像と前記第2視点画像との差分を符号化した差分符号化データを含むデータをコード化したコード画像とを撮像し、
前記虚像提示手段は、前記撮像手段により撮像された前記第1視点画像と前記コード画像とから前記第2視点画像を生成し、
前記実像提示手段により前記第1視点画像を左右の一方の眼球にて閲覧させた状態で、前記虚像提示手段により、前記生成された第2視点画像を他方の眼球にて閲覧させることにより立体視させることを特徴とする画像表示システム。 - 左右の視差を考慮した第1視点画像及び第2視点画像の内、前記第1視点画像を実像として提示する実像提示手段と、前記第2視点画像を虚像として提示する虚像提示手段とを備え、撮像手段に接続されて、立体視をさせるための画像表示システムであって、
前記撮像手段により、前記第1視点画像と、前記第1視点画像において視差を利用して異なる奥行き位置に見えるようにする部分の位置情報を符号化した位置符号化データを含むデータをコード化したコード画像とを撮像し、
前記虚像提示手段は、前記撮像手段により撮像された前記第1視点画像と前記コード画
像とから前記第2視点画像を生成し、
前記実像提示手段により前記第1視点画像を左右の一方の眼球にて閲覧させた状態で、前記虚像提示手段により、前記生成された第2視点画像を他方の眼球にて閲覧させることにより立体視させることを特徴とする画像表示システム。 - 前記実像提示手段により提示する前記第1視点画像の表示データ及び前記虚像提示手段により提示する前記第2視点画像の表示データの少なくともいずれか一方に射影変換を施す表示データ変形手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の画像表示システム。
- 前記虚像提示手段と前記実像提示手段との相対位置を特定する相対位置特定手段をさらに備え、前記相対位置特定手段により特定された相対位置に基づいて、前記実像提示手段により提示する前記第1視点画像の表示データ及び前記虚像提示手段により提示する前記第2視点画像の表示データの少なくともいずれか一方に射影変換を施すことを特徴とする請求項4に記載の画像表示システム。
- 前記相対位置特定手段が、撮像手段を有することを特徴とする請求項5に記載の画像表示システム。
- 前記撮像手段により、前記実像提示手段により提示する前記第1視点画像の表示データ及び前記虚像提示手段により提示する前記第2視点画像の表示データの少なくともいずれか一方に射影変換を施すためのマーカを撮像し、
前記虚像提示手段は、前記撮像手段により撮像された前記マーカに基づいて、前記実像提示手段により提示する前記第1視点画像の表示データ及び前記虚像提示手段により提示する前記第2視点画像の表示データの少なくともいずれか一方に射影変換を施すことを特徴とする請求項6に記載の画像表示システム。 - 前記実像提示手段により提示する前記第1視点画像の表示データ又は前記虚像提示手段により提示する前記第2視点画像の表示データに射影変換を施すために用いる平面射影行列は、
撮影画像上の4点の座標Pi(i=1,2,3,4)を取得するとともに、前記撮影画像上の4点の座標Pi(i=1,2,3,4)に対応する前記実像提示手段に提示された4点の本来の座標Qi(i=1,2,3,4)を取得し、
P1とQ1、P2とQ2、P3とQ3、P4とQ4をそれぞれ代入してh11〜h33を求めることにより算出することを特徴とする請求項7に記載の画像表示システム。 - 前記コード画像が、前記マーカとして機能することを特徴とする請求項7又は8に記載の画像表示システム。
- 前記コード画像は、前記実像として提示される前記第1視点画像に対する前記コード画像の相対位置及び相対サイズに関するデータを含むデータをコード化したことを特徴とする請求項9に記載の画像表示システム。
- 前記実像提示手段に提示された前記第1視点画像の表示データ及び前記虚像提示手段に提示された前記第2視点画像の表示データの少なくともいずれか一方に使用者の操作に従って射影変換を施し、この表示データの状態を使用者に選択させる表示データ状態選択手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の画像表示システム。
- 前記表示データ状態選択手段による使用者の選択に基づく情報と、前記相対位置とに基づいて、
前記実像提示手段により提示する前記第1視点画像の表示データ及び前記虚像提示手段により提示する前記第2視点画像の表示データの少なくともいずれか一方に射影変換を施す表示データ自動変形手段をさらに備えたことを特徴とする請求項11に記載の画像表示システム。 - 前記実像提示手段は、位置に応じた複数の前記第1視点画像を実像として提示し、
前記虚像提示手段は、
前記実像提示手段により提示された前記第1視点画像に対応する前記第2視点画像を虚像として提示することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載の画像表示システム。 - 前記実像提示手段は、前記虚像提示手段と前記実像提示手段との位置関係に応じて前記第1視点画像を実像として提示し、
前記虚像提示手段は、
前記虚像提示手段と前記実像提示手段との位置関係に応じた、前記第1視点画像に対応する前記第2視点画像を虚像として提示することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載の画像表示システム。 - 前記虚像提示手段は、
頭部装着型の単眼表示手段であることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1つに記載の画像表示システム。 - 左右の視差を考慮した第1視点画像及び第2視点画像の内、前記第1視点画像を実像として提示する実像提示手段と、前記第2視点画像を虚像として提示する虚像提示手段とを備え、撮像手段に接続された画像表示システムを用いて立体視をさせるための画像表示方法であって、
前記撮像手段により、前記第2視点画像の識別情報に関するコード画像を撮像し、
前記虚像提示手段は、前記撮像手段により撮像された前記コード画像により指し示された識別情報に基づいて、前記第2視点画像を記録した記憶手段から前記第2視点画像を抽出し、
前記実像提示手段により前記第1視点画像を左右の一方の眼球にて閲覧させた状態で、前記虚像提示手段により、前記抽出された第2視点画像を他方の眼球にて閲覧させることにより立体視させることを特徴とする画像表示方法。 - 左右の視差を考慮した第1視点画像及び第2視点画像の内、前記第1視点画像を実像として提示する実像提示手段と、前記第2視点画像を虚像として提示する虚像提示手段とを備え、撮像手段に接続された画像表示システムを用いて立体視をさせるための画像表示方法であって、
前記撮像手段により、前記第1視点画像と、前記第1視点画像と前記第2視点画像との差分を符号化した差分符号化データを含むデータをコード化したコード画像とを撮像し、
前記虚像提示手段は、前記撮像手段により撮像された前記第1視点画像と前記コード画像とから前記第2視点画像を生成し、
前記実像提示手段により前記第1視点画像を左右の一方の眼球にて閲覧させた状態で、前記虚像提示手段により、前記生成された第2視点画像を他方の眼球にて閲覧させることにより立体視させることを特徴とする画像表示方法。 - 左右の視差を考慮した第1視点画像及び第2視点画像の内、前記第1視点画像を実像として提示する実像提示手段と、前記第2視点画像を虚像として提示する虚像提示手段とを備え、撮像手段に接続された画像表示システムを用いて立体視をさせるための画像表示方法であって、
前記撮像手段により、前記第1視点画像と、前記第1視点画像において視差を利用して異なる奥行き位置に見えるようにする部分の位置情報を符号化した位置符号化データを含むデータをコード化したコード画像とを撮像し、
前記虚像提示手段は、前記撮像手段により撮像された前記第1視点画像と前記コード画像とから前記第2視点画像を生成し、
前記実像提示手段により前記第1視点画像を左右の一方の眼球にて閲覧させた状態で、前記虚像提示手段により、前記生成された第2視点画像を他方の眼球にて閲覧させることにより立体視させることを特徴とする画像表示方法。
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