JP4814589B2 - NOx含有軽質ガスからのC2+留分の分離方法 - Google Patents

NOx含有軽質ガスからのC2+留分の分離方法 Download PDF

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Description

本発明は、石油精製プロセス等のFCC工程において副生するFCCオフガス等のNOx含有軽質ガスから、エチレン、プロピレン等の有用オレフィン留分を含むC2+留分を分離する方法に関する。
石油精製プロセス等の流動接触分解(Fluid Catalytic Cracking:これを適宜「FCC」という。)工程において副生するFCCオフガスには、エチレン、プロピレン等の有用オレフィン留分を含む炭素数2以上の炭化水素(これを適宜「C2+留分」という。以下の記載では、炭素数n以上の炭化水素を、その下限炭素数nを付して「Cn+留分」と呼ぶものとする。)が含まれている。
具体的に、FCC装置から生成したオフガスは、まず(i)副生ガス回収系において、硫化水素などの不純物が除去されるとともに、C3+留分の一部が分離され、水素含有軽質ガス(水素、メタン、C2+留分等を含む。)となる。続いて(ii)脱水・深冷系において、水素と一部のメタンが分離され、軽質ガス(メタン、C2+留分等を含む。)となる(非特許文献1参照)。本明細書においては、FCC装置から生成したオフガスから上述の(i)副生ガス回収系及び(ii)脱水・深冷系を経て得られる軽質ガスを、「FCCオフガス」というものとする。
このFCCオフガスをエチレン製造プラントの圧縮工程に供給することにより、有用オレフィン留分を分離・回収することが提案されている(非特許文献2参照)。
「石油精製プロセス」、2003年、(株)講談社発行、(社)石油学会編、p.154 Chemical Engineering、1996年11月、p.133〜135
しかしながら、FCCオフガスには、メタンやC2+留分の他に、窒素酸化物(これを適宜「NOx」という。)も含まれている。これをそのままエチレン製造プラントの圧縮工程に供給すると、その後段に設けられる精製工程の深冷系(これは上述した石油精製プロセスに設けられる「脱水・深冷系」とは異なるものである。本明細書において単に「深冷系」と言う場合には、石油精製プロセスの「脱水・深冷系」ではなく、エチレン製造プラントの精製工程の深冷系に代表される本発明の適用対象となる深冷系を指すものとする。)において、NOxが爆発性のあるガム(以下、「NOxガム」と称することがある。)を形成し、これが深冷系に堆積してしまうおそれがある。
これに対して、上述の非特許文献2では、アルカリ洗浄や脱水等の手法により、FCCオフガス中のNOxの濃度を100ppb程度まで減少させてから、エチレン製造プラントの圧縮工程に供給するという方策が提案されている。
しかし、FCCオフガスのNOx濃度を低減した場合でも、FCCオフガス中にNOxが僅かでも残存していると、これをエチレン製造プラントの圧縮工程に持ち込んだ場合に、後段の精製工程の深冷系においてNOxガムが生成・堆積するおそれがある。よって、NOxガムの生成・堆積をより確実に抑制しながら、FCCオフガスから有用オレフィン留分を分離・回収する方法が求められていた。
なお、以上の説明においては、石油精製プロセス等のFCCオフガスを有用オレフィン留分を分離・回収する場合を例として説明したが、この場合に限らず、一般にメタン、C2+留分及びNOxを含有するガス(これを適宜「NOx含有軽質ガス」という。)からC2+留分を分離・回収する場合において、同様の課題が広く生じることになる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものである。即ち、本発明の目的は、FCCオフガス等のNOx含有軽質ガスについて、NOxガムの生成・堆積を抑制しながら、C2+留分を分離・回収する方法を提供することにある。
本発明者らは鋭意検討の結果、深冷系の気液分離槽における極低温域(約−160℃)の存在が、NOxガムの生成・堆積の原因となっていることに着目した。そして、脱メタン塔の前段に別の蒸留塔(NOx含有軽質ガス蒸留塔)を設け、NOx含有軽質ガスをこのNOx含有軽質ガス蒸留塔で蒸留して液相成分と気相成分とに分離し、得られた気相成分を深冷系の脱メタン塔に供給するように構成するとともに、多段気液分離槽のうち第1段の気液分離槽で得られた気相成分の少なくとも一部をこのNOx含有軽質ガス蒸留塔に供給して、NOx含有軽質ガスとともに蒸留するように構成することによって、この極低温域を回避することができ、NOxガムの生成・堆積を抑制しながらC2+留分を分離・回収することが可能になるのを見出して、本発明を完成させた。
すなわち、本発明の要旨は、メタン、炭素数2以上の炭化水素(以下「C2+」という。)、及び窒素酸化物を含有するガス(以下「NOx含有軽質ガス」という。)から、C2+留分を分離する方法であって、(A)水素、メタン及びC2+を含み、窒素酸化物を含有しない原料を供給されて、これを気相成分と液相成分とに分離する多段気液分離槽と、(B)該多段気液分離槽により分離された気相成分を、水素留分とメタン留分(以下「低圧メタン留分」という。)とに分離する水素・低圧メタン分離槽と、(C)該多段気液分離槽により分離された液相成分を蒸留し、液相成分をC2+留分として分離する脱メタン塔と、(D)該脱メタン塔の塔頂成分を冷却し、気相成分をメタン留分(以下「高圧メタン留分」という。)として分離するとともに、液相成分のうち一部をメタン留分(以下「中圧メタン留分」という。)として更に分離し、残りを該脱メタン塔に還流する還流槽と、(E)該多段気液分離槽により分離された気相成分を、該水素・低圧メタン分離槽により分離された水素留分及び低圧メタン留分、並びに、該還流槽により分離された中圧メタン留分及び高圧メタン留分と熱交換させることにより冷却する深冷熱交換器とを備えた深冷系において、NOx含有軽質ガス、並びに、該多段気液分離槽のうち少なくとも第1段の気液分離槽により分離された液相成分の一部又は全部を、NOx含有軽質ガス蒸留塔に供給して蒸留し、液相成分と気相成分とに分離するとともに、得られた気相成分を該多段気液分離層を通過させず直接該脱メタン塔に供給することにより、NOx含有軽質ガス中のC2+留分を分離するように構成したことを特徴とする、NOx含有軽質ガスからのC2+留分の分離方法に存する(請求項1)。
本発明によれば、FCCオフガス等のNOx含有軽質ガスをNOx含有軽質ガス蒸留塔で蒸留して液相成分と気相成分とに分離し、得られた気相成分を深冷系の脱メタン塔に供給するように構成するとともに、多段気液分離槽のうち第1段の気液分離槽で得られた気相成分の少なくとも一部をこのNOx含有軽質ガス蒸留塔に供給して、NOx含有軽質ガスとともに蒸留するように構成することにより、NOXガムの生成・堆積を抑制しながら、C2+留分を分離することが可能となる。また、NOx含有軽質ガスに含まれるC2+留分を予め取り除いてから脱メタン塔に供給することができるので、脱メタン塔の負荷を低減することが可能になる。また、脱メタン塔に設けられる熱源とNOx含有軽質ガス蒸留塔に設けられる熱源とを異なる温度レベルで制御することができるので、適用するプラントの種類によっては、コストの削減等の効果を得ることも可能になる。また、NOx含有軽質ガスの流量、組成、温度、圧力等の変動に伴うNOx含有軽質ガス蒸留塔及び脱メタン塔の動作条件の変動を少なくすることができる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更して実施することができる。
以下の説明では、本発明の実施の形態として、化学プラントの一種であるエチレン製造プラントの精製工程に設けられる、深冷熱交換器及び脱メタン塔を含む系(これを適宜「脱メタン塔まわりの深冷系」或いは単に「深冷系」という。)に対して、本発明を適用した場合を例として説明する。
エチレン製造プラントの典型的な構成の例としては、ナフサ等の原料を分解炉にて熱分解する工程(分解工程)と、得られた分解ガスを急冷・精留する工程(急冷工程)と、急冷・精留された分解ガスを圧縮する工程(圧縮工程)と、圧縮された分解ガスを各成分に分離・精製し、主製品であるエチレン、プロピレン等を得る工程(精製工程)とを備えた構成が挙げられる。
これらのうち、特に精製工程では、先の圧縮工程で圧縮され、水分を完全に除去された分解ガスが、深冷熱交換器にて冷却され、水素留分及び一部のメタン留分(低圧メタン留分)が分離された後、脱メタン塔へフィードされる。脱メタン塔では、塔頂部より残りのメタン留分(中圧メタン留分及び高圧メタン留分)が分離された後、塔底部液は後工程に送られる。後工程では、脱エタン塔、エチレン塔、脱プロパン塔、プロピレン精留塔、脱ブタン塔等の蒸留塔を経由することにより、各成分が分離される。なお、これらの蒸留塔の種類やその順番が異なるプロセスもある。
[I.第1実施形態(参考実施形態)]
図1は、本発明に関連する一実施の形態に係るNOx含有軽質ガスからのC2+留分の分離方法を実施するための構成を設けた、エチレンプラントの精製工程における脱メタン塔まわりの深冷系の構成の一例を模式的に示す図である。
図1に示す深冷系1は、複数の熱交換器21〜25、多段(図では4段)の気液分離槽31〜34、深冷熱交換器41、水素・低圧メタン分離槽51、脱メタン塔61、還流槽71、調節弁81〜88を備えている。
前段(通常は圧縮工程)から送られてくる分解ガスa(以下、この分解ガスaを原料と呼ぶことがある。)は、水素、メタン及び炭素数2以上の炭化水素を含んでいる。この分解ガスaは熱交換器21で冷却され、その一部が凝縮・液化した状態(気液混相流体a’)となって、第1段の気液分離槽31に送られる。
第1段の気液分離槽31では、送られてきた気液混相流体a’が液相成分bと気相成分cとに分離され、液相成分bは後述の脱メタン塔61へ送られる(なお、第1段の気液分離槽31から脱メタン塔61への経路上には通常、液相成分bの流量を調節するための流量調節弁81が設けられる。)。一方、気相成分cは深冷熱交換器41に送られて冷却され、更に熱交換器22により冷却され、その一部が凝縮・液化した状態(気液混相流体c’)となって、第2段の気液分離槽32に送られる。
第2段の気液分離槽32では、送られてきた気液混相流体c’が液相成分dと気相成分eとに分離され、液相成分dは後述の脱メタン塔61へ送られる(なお、第2段の気液分離槽32から脱メタン塔61への経路上には通常、液相成分dの流量を調節するための流量調節弁82が設けられる。)。一方、気相成分eは深冷熱交換器41に送られて冷却され、更に熱交換器23により冷却され、その一部が凝縮・液化した状態(気液混相流体e’)となって、第3段の気液分離槽33に送られる。
第3段の気液分離槽33では、送られてきた気液混相流体e’が液相成分fと気相成分gとに分離され、液相成分fは後述の脱メタン塔61へ送られる(なお第3段の気液分離槽33から脱メタン塔61への経路上には通常、液相成分fの流量を調節するための流量調節弁83が設けられる。)。一方、気相成分gは深冷熱交換器41に送られて冷却され、更に熱交換器24により冷却されて、その一部が凝縮・液化した状態(気液混相流体g’)となって、第4段の気液分離槽34に送られる。
第4段(最終段)の気液分離槽34では、送られてきた気液混相流体g’が液相成分hと気相成分iとに分離され、液相成分hは後述の脱メタン塔61へ送られる(なお、第4段の気液分離槽34から脱メタン塔61への経路上には通常、液相成分hの流量を調節するための流量調節弁84が設けられる。)。一方、気相成分iは深冷熱交換器41に送られて冷却され、その一部が凝縮・液化した状態(気液混相流体i’)となって、水素・低圧メタン分離槽51に送られる。
水素・低圧メタン分離槽51では、送られてきた気液混相流体i’が液相成分jと気相成分kとに分離される。気相成分j(主に水素からなる。)は、水素留分として深冷熱交換器41に送られ、冷媒として用いられる。一方、液相成分g(主にメタンからなる。)は、流量調節弁85にてフラッシュされて圧力と温度を低下させられた上で、低圧メタン留分として深冷熱交換器41に送られ、やはり冷媒として用いられる。
脱メタン塔61では、気液分離槽31〜34から送られてきた液相成分b,d,f,hが蒸留されるとともに、塔底よりC2+留分lが分離され、後工程ヘとフィードされる。また、脱メタン塔61の塔頂から分離された成分(塔頂成分)mは、塔頂コンデンサ(熱交換器)25に送られて冷却され、その一部が凝縮・液化した状態(気液混相流体m’)となって、還流槽71に送られて気液分離される。分離された液相成分の一部nは、還流液として脱メタン塔61へ還流される(なお、還流槽71から脱メタン塔61への経路上には通常、還流液nの流量を調節するための流量調節弁86が設けられる。)。液相成分の残りo(主にメタンからなる。)は、流量調節弁87でフラッシュされ、圧力と温度を低下させられて、中圧メタン留分として深冷熱交換器41に送られ、冷媒として用いられる。また、還流糟71で分離された気相成分p(主にメタンからなる。)は、高圧メタン留分として深冷熱交換器41に送られ、やはり冷媒として用いられる(なお、還流槽71から深冷熱交換器41への経路上には通常、高圧メタン留分pの流量を調節するための流量調節弁88が設けられる。)。
更に、図1に示す深冷系1には、本実施形態の分離方法を実施するための構成要素として、脱メタン塔61にNOx含有軽質ガス(図中の符号x)を供給する経路が備えられるとともに、その経路上に流量調節弁91及び熱交換器92が設けられる。
NOx含有軽質ガスとしては、上述の様に、メタン、C2+留分及びNOxを含有するガスであれば、その種類は特に制限されない。例としては、やはり上述の様に、石油精製プロセスのFCCオフガスが挙げられる。
外部から供給されたNOx含有軽質ガスは、まず、脱メタン塔61に供給される。好ましくは、NOx含有軽質ガスは、脱メタン塔61の塔内組成とほぼ同じ値になるような位置に供給される。また、脱メタン塔61に供給される前には、脱メタン塔61の供給位置における温度、圧力がほぼ同じ値となるように、NOx含有軽質ガスの圧力・温度が調整される。したがって、NOx含有軽質ガスは、必要に応じて、圧縮機や調節弁91による圧力調整或いは流量調整、及び熱交換器92による冷却もしくは加熱が行なわれる。なお、図1では前述のように、調節弁91及び熱交換器92を備えた例を示しているが、この構成に制限される訳ではない。
具体的に、脱メタン塔61の圧力は通常2.5〜3.5MPaG程度、温度は塔底付近が通常−10℃〜10℃程度、塔頂付近が−110℃〜−90℃程度である。
圧力・温度の調整後、脱メタン塔61に供給されたNOx含有軽質ガスは、気液分離槽31〜34により得られた液相成分b,d,f,hとともに、脱メタン塔61において蒸留されるとともに、塔底よりC2+留分lが分離される。
ここで、従来の技術と本実施形態とを比較すると、上述の非特許文献2に代表される従来の技術では、前段である圧縮工程にNOx含有軽質ガスを導入しているので、前段から送られてくる分解ガスa中にNOxが含有され、これが気液分離槽31〜34及び水素・低圧メタン分離槽51を経由することになる。気液分離槽31〜34及び水素・低圧メタン分離槽51の槽内温度は後段に進むにつれて低温となり、水素・低圧メタン分離槽51(最終段)に至っては、その槽内温度が通常−165℃程度の極低温域となる("Reporton Activities of the NOx in Ethylene Recovery Task Group", D. C. Grenoble, Prepared for Presentation at the 2004 Spring AlChE National Meeting, April 25-29, New Orleans, LA参照)。これに対して、NOxガムは通常温度が低いほど生成しやすくなるため、分解ガスa中にNOxが微量でも存在していれば、水素・低圧メタン分離槽51(最終段)においてNOxガムが生成するおそれがある。
これに対して、本実施形態の深冷系1によれば、NOx含有軽質ガスは流量調節弁91及び熱交換器92による圧力・温度の調整後、脱メタン塔61に直接供給されるため、気液分離槽31〜34及び水素・低圧メタン分離槽51(特に極低温域である最終段の水素・低圧メタン分離槽51)を通過することがない。NOxが通過する可能性のある経路中、最も低温となるのは調節弁87でフラッシュされた後の中圧メタンであるが、これは上述した様に通常−140℃〜−120℃程度であり、上記水素・低圧メタン分離槽51と比較して高いため、NOxガムの生成・堆積が大幅に抑制される。従って、本実施形態の深冷系1によれば、NOxガムの生成・堆積を抑制しながらC2+留分を分離・回収することが可能になる。
なお、図1の構成においては、NOx含有軽質ガスが脱メタン塔61に供給される経路上に流量調節弁91及び熱交換器92が設けられていたが、NOx含有軽質ガスの種類や脱メタン塔61の分離性能に応じて、これらの構成要素をそれぞれ複数設けたり、配置を変更したり、省略したりしてもよい。また、この経路上に他の構成要素(例えば気液分離槽等)を設けてもよい。以下、この様な変形を加えた実施形態について説明する。
[II.第2実施形態(参考実施形態)]
図2は、本発明に関連する一実施の形態に係るNOx含有軽質ガスからのC2+留分の分離方法を実施するための構成を設けた、エチレンプラントの精製工程における脱メタン塔まわりの深冷系の構成の一例を模式的に示す図である。図2において、図1と同じ構成要素については同一の符号を付して表わしている。
図2の深冷系1’は、図1の深冷系1と同様、複数の熱交換器21〜25、多段(図では4段)の気液分離槽31〜34、深冷熱交換器41、水素・低圧メタン分離槽51、脱メタン塔61、還流槽71、調節弁81〜88を備えている。これらの機能については図1と同様であるので、その説明は省略する。
また、図2の深冷系1’においては、NOx含有軽質ガスが脱メタン塔61に供給される経路上に別の蒸留塔(NOx含有軽質ガス蒸留塔、NOx含有軽質ガスストリッパ)62が設けられる。NOx含有軽質ガスは、まずこのNOx含有軽質ガスストリッパ62に供給されて蒸留される。NOx含有軽質ガスストリッパ62の塔頂より得られた気相成分(主にメタン留分)qは脱メタン塔61に送られて、各気液分離槽31〜34によって得られた液相成分b,d,f,hとともに蒸留される。一方、NOx含有軽質ガスストリッパ62の塔底からはC2+留分rが抜き出され、脱メタン塔61により得られたC2+留分lとともに後工程ヘとフィードされる。
こうした構成によって、NOx含有軽質ガスに含まれるC2+留分をNOx含有軽質ガスストリッパ62で予め取り除いてから脱メタン塔61に供給することができるので、脱メタン塔の負荷を低減することが可能になる。また、脱メタン塔61に設けられる熱源とNOx含有軽質ガスストリッパ62に設けられる熱源とを異なる温度レベルで制御することができるので、適用するプラントの種類によっては、コストの削減等の効果を得ることも可能になる。
[III.第3実施形態(本発明の実施の形態)]
図3は、本発明の一実施の形態に係るNOx含有軽質ガスからのC2+留分の分離方法を実施するための構成を設けた、エチレンプラントの精製工程における脱メタン塔まわりの深冷系の構成の一例を模式的に示す図である。図3において、図1及び図2と同じ構成要素については同一の符号を付して表わしている。
図3の深冷系1”は、図2の深冷系1’と同様、複数の熱交換器21〜25、多段(図では4段)の気液分離槽31〜34、深冷熱交換器41、水素・低圧メタン分離槽51、脱メタン塔61、NOx含有軽質ガスストリッパ62、還流槽71、調節弁81〜88を備えている。これらの機能については図1及び図2と同様であるので、その説明は省略する。
また、図3の深冷系1”においては、第1段の気液分離槽31により得られた液相成分bが、まずNOx含有軽質ガスストリッパ62に供給され、NOx含有軽質ガスと一緒に蒸留される。その後は図2の深冷系1’と同様、NOx含有軽質ガスストリッパ62の塔頂より得られた気相成分(主にメタン留分)qは、脱メタン塔61に送られて、各気液分離槽31〜34によって得られた液相成分b,d,f,hとともに蒸留される。一方、NOx含有軽質ガスストリッパ62の塔底からはC2+留分rが抜き出され、脱メタン塔61により得られたC2+留分lとともに後工程ヘとフィードされる。
こうした構成によって、NOx含有軽質ガスの組成、温度、圧力等の変動に伴う脱メタン塔61及びNOx含有軽質ガスストリッパ62の動作条件の変動を少なくすることができる。即ち、深冷系1”の属するプラント(例えばエチレンプラント)と異なるプラント(例えば石油精製プラント)からNOx含有軽質ガス(例えばFCCオフガス)が供給される状況において、石油精製プラントの都合によりFCCオフガスの供給が停止した場合等でも、エチレンプラント側では、NOx含有軽質ガスストリッパ62に気液分離槽からの液相成分の供給が続けられているので、NOx含有軽質ガスストリッパ62の動作を継続することができる。従って、エチレンプラントが石油精製プラントの運転条件の変動から受ける影響を低減することが可能となる。
なお、図3の深冷系1”においては、第1段の気液分離槽31により得られた液相成分bの全部がNOx含有軽質ガスストリッパ62に供給される構成となっていたが、液相成分bの全部ではなく一部のみをNOx含有軽質ガスストリッパ62に供給し、液相成分bの残りについては図1の深冷系1と同様、脱メタン塔61に直接供給するように構成してもよい。また、第1段の気液分離槽31以外の気液分離槽32〜34により得られた液相成分d,f,hをNOx含有軽質ガスストリッパ62に供給するように構成することも可能である。
[IV.その他]
以上、本発明の実施形態及び関連する実施形態として、図1〜3に示す深冷系1,1’,1”について説明したが、本発明の適用は図1〜3に示す深冷系1,1’,1”に限られるものではなく、その趣旨を超えない限りにおいて任意の深冷系に適用することができる。
例えば、図1〜3では、上述の様に、気液分離槽31〜34が4段の場合について説明したが、気液分離槽の段数が異なっていてもよい。この場合も、前段から送られてくる気液混相流体が各段の気液分離槽において分離され、液相成分は脱メタン塔へと送られる一方で、気相成分は深冷熱交換器(及び熱交換器)によって冷却され、その一部が凝縮・液化した状態(気液混相流体)で、次段の気液分離槽に(最終段の気液分離槽の場合には、水素・低圧メタン分離槽に)送られるように構成される。また、単一段の気液分離槽の場合も同様に、前段から送られてくる気液混相流体である分解ガス(原料)が分離するとともに、液相成分は脱メタン塔へと送られる一方で、気相成分は深冷熱交換器(及び熱交換器)によって冷却され、その一部が凝縮・液化した状態(気液混相流体)で、水素・低圧メタン分離槽に送られるように構成される。
なお、気液分離槽の段数が異なる場合も、最終段の気液分離槽の槽内温度(単段の場合にはその槽内温度)は通常−165℃程度の極低温域となる("Report on Activities of the NOx in Ethylene Recovery Task Group", D. C. Grenoble, Prepared for Presentation at the 2004 Spring AlChE National Meeting, April 25-29, New Orleans, LA参照)。従って、本発明の適用により同様の効果を得ることができる。
また、図1〜3では、深冷熱交換器41及び各段の気液分離槽31〜34のまわりに熱交換器21〜24が設けられているが、熱交換器の数や配置等は任意である。例えば、各段の気液分離槽間において、一部の熱交換器が省かれていても良く、複数の熱交換器が設けられていても良い。
また、図1〜3では、気液分離槽31〜34により得られた気体成分c,e,g,iが全て単一の深冷熱交換器41により冷却される構成となっているが、複数の深冷熱交換器が設けられて、これらの気体成分c,e,g,iが別個に冷却されるように構成される場合もある。例えば、最終段以外の気液分離槽31〜33により得られた気体成分c,e,gを冷却する第1の深冷熱交換器と、最終段の気液分離槽34により得られた気体成分iを冷却する第2の深冷熱交換器とを、別個独立に設ける構成等が挙げられる。
なお、複数の深冷熱交換器を設ける場合、全ての深冷熱交換器で同じ組み合わせの冷媒を使用してもよいが、深冷熱交換器毎に使用する冷媒の組み合わせを変える場合もある。例えば、上述したように第1及び第2の深冷熱交換器を設ける場合であれば、第1の深冷熱交換器では水素留分i,低圧メタン留分k,中圧メタン留分o,高圧メタン留分pの全てを冷媒として使用する一方で、第2の深冷熱交換器では水素留分i及び低圧メタン留分kのみを冷媒として使用する、等の構成が挙げられる。
また、図1〜3では、気液分離槽31〜34により得られた液相成分b,d,f,hが何れも脱メタン塔61又はNOx含有軽質ガスストリッパ62へと直接、送られる構成となっているが、これらの液相成分に熱交換等の処理を行なった後で、脱メタン塔61又はNOx含有軽質ガスストリッパ62へと送るように構成される場合もある。例えば、これらの液相成分b,d,f,hの一部又は全部がまず深冷熱交換器41に送られて、深冷熱交換器41の冷媒として使用された上で、熱交換により加熱されたこれらの成分b,d,f,hが脱メタン塔61又はNOx含有軽質ガスストリッパ62へと送られる構成等が挙げられる。
更には、上述の水素留分i,低圧メタン留分k,中圧メタン留分o,高圧メタン留分p,気液分離槽31〜34の液相成分b,d,f,h等の他に、別の流体を深冷熱交換器41等の冷媒として使用する構成としても良い。また、この深冷熱交換器41等において、他の流体を併せて冷却する構成としても良い。
また、図1〜3では、流量調節弁81〜88等により各メタン留分等の各種流体の流量調整を行なう構成となっているが、これらの流量調節弁の数、配置、調節対象などが適宜変形して実施される場合もある。また、流量調節弁の代わりに液面調節弁等が設けられる場合もある。
また、図1〜3では、単一の脱メタン塔61が設けられ、液相成分b,d,f,hは全てこの脱メタン塔61(又はNOx含有軽質ガスストリッパ62)へ送られて蒸留される構成となっているが、複数の脱メタン塔が設けられる場合もある。例えば、図1の構成において、脱メタン塔61の前段に別の脱メタン塔(プレ脱メタン塔)を設け、第1段の気液分離槽31により得られた液相成分bをまずこのプレ脱メタン塔で蒸留し、塔頂から得られた気相成分を脱メタン塔61に送って、他の気液分離槽32〜34によって得られた液相成分d,f,hとともに蒸留する一方で、塔底からC2+留分を抜き出し、これを脱メタン塔61により得られたC2+留分とともに後工程ヘとフィードする構成等が挙げられる。また、図2、図3のように、NOx含有軽質ガスストリッパ62を設ける構成においては、これに加えてプレ脱メタン塔を設けても良く、更にはNOx含有軽質ガスストリッパ62とプレ脱メタン塔とを一体に設けても良い。
以上のように、エチレンプラントの精製工程における、脱メタン塔まわりの深冷系の構成には、様々な変形例が存在するが、何れの変形例においても、水素,メタン及び炭素数2以上の炭化水素を含む原料を気液分離槽で分離する際に、気相成分を深冷熱交換器によって冷却するとともに、深冷熱交換器の冷媒として、後段で分離された水素留分、低圧メタン留分、中圧メタン留分、高圧メタン留分を用いるように構成されている点では同一である。
そして、以上の何れの変形例においても、深冷系の構成や運転条件、NOx含有軽質ガスの種類等に応じて、適切な変形を加えて本発明を適用すればよい。基本的には、脱メタン塔に対してNOx含有軽質ガスを供給する経路を設ければ、極低温域となる気液分離槽をNOxが通過するのを防ぐことができ、その結果、NOxガムの生成・堆積を抑制しながら、C2+留分を分離・回収することが可能になる。なお、複数段の脱メタン塔が設けられている場合には、何れの脱メタン塔に対してNOx含有軽質ガスを供給する経路を設けてもよい。
更に付言すれば、本発明が適用可能な深冷系は、エチレン精製プラントの精製工程における脱メタン塔まわりの深冷系に限定されるものではない。水素,メタン及びC2+留分を含む原料を多段気液分離槽で分離する際に、気相成分を深冷熱交換器によって冷却するとともに、深冷熱交換器の冷媒として、後段で分離された水素留分、低圧メタン留分、中圧メタン留分、高圧メタン留分を用いるように構成された深冷系であれば、各種の化学プラントやその他の様々な分野において用いられる任意の深冷系に、本発明を適用することが可能である。
本発明の用途は特に限定されず、NOx含有軽質ガスからC2+留分を分離することが求められる各種の分野に適用することが可能であるが、特に、石油精製プロセスのFCC工程において副生するFCCオフガスから、エチレン、プロピレン等の有用オレフィン留分を分離する際に好適に用いられる。
本発明に関連する一実施の形態に係るNOx含有軽質ガスからのC2+留分の分離方法を実施するための構成を設けた、エチレンプラントの精製工程における脱メタン塔まわりの深冷系の構成の一例を模式的に示す図である。 本発明に関連する一実施の形態に係るNOx含有軽質ガスからのC2+留分の分離方法を実施するための構成を設けた、エチレンプラントの精製工程における脱メタン塔まわりの深冷系の構成の一例を模式的に示す図である。 本発明の一実施の形態に係るNOx含有軽質ガスからのC2+留分の分離方法を実施するための構成を設けた、エチレンプラントの精製工程における脱メタン塔まわりの深冷系の構成の一例を模式的に示す図である。
符号の説明
1 深冷系
21〜25,92 熱交換器
31〜34 多段気液分離槽
41 深冷熱交換器
51 水素・低圧メタン分離槽
61 脱メタン塔
62 NOx含有軽質ガスストリッパ(NOx含有軽質ガス蒸留塔)
71 還流槽
81〜88,91 調節弁

Claims (1)

  1. メタン、炭素数2以上の炭化水素(以下「C2+」という。)、及び窒素酸化物を含有するガス(以下「NOx含有軽質ガス」という。)から、C2+留分を分離する方法であって、
    (A)水素、メタン及びC2+を含み、窒素酸化物を含有しない原料を供給されて、これを気相成分と液相成分とに分離する多段気液分離槽と、
    (B)該多段気液分離槽により分離された気相成分を、水素留分とメタン留分(以下「低圧メタン留分」という。)とに分離する水素・低圧メタン分離槽と、
    (C)該多段気液分離槽により分離された液相成分を蒸留し、液相成分をC2+留分として分離する脱メタン塔と、
    (D)該脱メタン塔の塔頂成分を冷却し、気相成分をメタン留分(以下「高圧メタン留分」という。)として分離するとともに、液相成分のうち一部をメタン留分(以下「中圧メタン留分」という。)として更に分離し、残りを該脱メタン塔に還流する還流槽と、
    (E)該多段気液分離槽により分離された気相成分を、該水素・低圧メタン分離槽により分離された水素留分及び低圧メタン留分、並びに、該還流槽により分離された中圧メタン留分及び高圧メタン留分と熱交換させることにより冷却する深冷熱交換器とを備えた深冷系において、
    NOx含有軽質ガス、並びに、該多段気液分離槽のうち少なくとも第1段の気液分離槽により分離された液相成分の一部又は全部を、NOx含有軽質ガス蒸留塔に供給して蒸留し、液相成分と気相成分とに分離するとともに、得られた気相成分を該多段気液分離層を通過させず直接該脱メタン塔に供給することにより、NOx含有軽質ガス中のC2+留分を分離するように構成した
    ことを特徴とする、NOx含有軽質ガスからのC2+留分の分離方法。
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