JP4813673B2 - Snowmelt pillow - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は融雪まくら木に係り、更に詳しくは、レール軌道における軌道ポイントなどの積雪を効率良く除去するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
豪雪地域では鉄道の軌道が冠雪して列車の運行に支障を来すことが多い。
特に、可動部を有する軌道ポイントが冠雪すると可動レールが凍結したり、可動レールと固定レールとの隙間に雪が入り込んで凍結するなどして軌道ポイントの切換が行えなくなる。
このような軌道ポイントの切換不良を未然に防ぐため、従来より種々の融雪対策が講じられて来た。
【0003】
例えば、図8に示すように、まくら木103にタイプレート102を介在させて固定したレール100の両側面にヒータ101を取り付け、レール100を加熱することによってレール100近傍の雪や氷を融解する対策が採られている。
また、図9に示すように、タイプレート102の両側縁近傍に円筒状ヒータ104を配し、タイプレート102を側縁から加熱することによって雪や氷を融解させる対策が採ら
れている。
更に、図10に示すように、レール100同士の間のまくら木103の上やバラスト(不図示)上にプレート型のヒータ105を設置して、ヒータ105近傍の雪や氷を融かすような対策も採られている。
また、軌道ポイントなどに温風を吹き付けるような対策が講じられることもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記した融雪対策はいずれもヒータの発する熱量と加熱される物体の熱容量とのバランスが悪いものであった。
則ち、図8に示した対策では、レール100の熱容量が極めて大きいために目的とする温度まで上昇させるまで長時間を要する。
図9に示した対策では、タイプレート102を短時間で所定温度まで上昇させることはできるが、反面、気温が上昇した状態でヒータ104の通電が継続されるとまくら木103が局部的に加熱されて炭化するなどの問題が生じる。
また、図10に示した対策では、ヒータ105による熱効率が悪い上にバラストを引き締めるためにマルチタイタンパなどの保線機具を用いようとするとヒータ105を逐一移動しなければならず保線作業が面倒である。
【0005】
このように、既設の軌道に対して追加して融雪対策が講じられるため設置費用が嵩む上に熱効率が悪く、ヒータや配線などの敷設物が邪魔になり保線作業に支障を来していた。
【0006】
このような事情に鑑みて提案される本発明は、まくら木自体に予め根本的な融雪対策を施すことによって熱効率が高くしかも省コスト化した融雪まくら木を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために提案される本発明の融雪まくら木は、まくら木のレール固定側表面にヒータを配し、当該ヒータを覆うようにまくら木の表面に当該まくら木よりも高い熱伝導性を有する繊維強化硬質合成樹脂材を被覆して補強層を形成し、前記まくら木のレール固定側表面に前記ヒータを埋設するためのヒータ溝をまくら木の長手方向へ向けて略全長に渡って設け、前記補強層の上に補強部材を接合し、前記補強部材が繊維強化硬質合成樹脂発泡体を素材とした合成木材で成る構成とされている。
【0008】
まくら木自体に合成木材や通常の木材を用いる場合、補強層の熱伝導率がまくら木の熱伝導率に比べて充分高くなるような合成樹脂材を用いるのが好適である。
この構成によれば、ヒータの周囲が補強層に覆われているため、ヒータから発せられた熱が風などによって直接大気中に放散することがない。また、ヒータから発せられた熱が主に熱伝導性の高い補強層を通じて伝導されるので、まくら木の表面部分が全面に渡って効率良く加熱され、まくら木の下方への熱伝導が少ない。
これにより、ヒータの発熱によってまくら木の表面が効率良く加熱されるので熱効率が向上し、雪や氷を効率良く融解させることができる。
【0009】
1つのまくら木に対するヒータの発熱量を所定値とする場合、ヒータが短い程ヒータ単位長当たりの発熱量は増大し、逆に、ヒータが長いほど単位長当たりの発熱量は低減する。
従って、まくら木のレール固定側表面の略全面に渡ってヒータを設ければ、ヒータの単位長当たりの発熱量を低減させることができるので、気温が上昇した場合でもヒータと当接したまくら木が局部的に加熱されて焦げたり炭化するようなことがなくなる。
【0010】
また、タイプレートをまくら木に固定する場合にタイプレートとヒータとの間に補強層が介在するので、タイプレートの振動によってヒータが損傷するような不具合が抑えられる。
この融雪まくら木では、タイプレートの下部やタイプレートを固定するための固定釘の挿入部分を避けてヒータを配することにより、ヒータの損傷を防止することができる。
【0011】
前記した融雪まくら木は、ヒータをまくら木の表面に配し、その上から補強層を被覆する構成であるが、さらにヒータをまくら木に埋め込み、その上から補強層を被覆する。
則ち、前記本発明において、まくら木のレール固定側表面にヒータを埋設収納するためのヒータ溝をまくら木の長手方向へ向けて略全長に渡って設けた構成とする。
この構成によれば、ヒータはヒータ溝の内部に埋設収納される。しかし、合成樹脂材を被覆して補強層を形成するときに、ヒータの周囲に合成樹脂材が充分行き渡るようにヒータ溝の内部にまで樹脂材を充填する。これにより、ヒータから発せられた熱が熱伝導性の高い補強層を通じてまくら木の表面全体に伝導されるので、雪や氷を効率良く融解できる。
また、ヒータ溝を設けることによりタイプレートで生じる振動や衝撃がヒータに直接加わらないため、ヒータが損傷することがない。
【0012】
前記補強層は、まくら木の上面のみに配置するのでなく、まくら木の側面まで覆うように被覆することもできる。このように、まくら木の側面まで補強層を設けることにより、バラスト側へ熱が伝導され融雪効果を奏して好ましい。補強層をまくら木の側面まで被覆する場合、側面全面に渡って被覆しても良く、また、側面上部のみ被覆しても良い。
【0013】
前記本発明では、補強層は繊維強化硬質合成樹脂材(FRP樹脂材)を用いて成する。
FRP樹脂材は、繊維強化硬質合成樹脂発泡体などを素材とした合成木材や通常の木材に比べて熱伝導率が数倍高く、耐摩耗性や耐衝撃性も有する。従って、補強層としてFRP樹脂材を被覆することにより、ヒータの発する熱が効率良くまくら木表面に伝導され、しかも、タイプレートなどによるまくら木の損傷を抑えることができる。
FRP樹脂(発泡体を除く)は、ロービングクロスやマットに硬化樹脂を含侵させたものであり、硬化樹脂には不飽和ポリエステル樹脂やエポキシ樹脂などが推奨される。例えば、補強層としてガラスマットとガラスロービングを交互に積層した樹脂層を用いることができる。このような樹脂層を合成木材などの表面に被覆すると、樹脂層は合成木材表面に強固に一体化して接合される。これにより、所謂「あおり現象」によるまくら木の上下振動が生じても、まくら木の摩耗や横割れの発生を効果的に抑えることができる。
【0014】
前記本発明では、補強層の上に更に補強部材を設ける。
この構成によれば、ヒータから発せられた熱が補強層全体に伝導され、この補強層により補強部材を全面加熱することができ、しかも、タイプレートによる摩耗や衝撃によるまくら木の損傷を一層抑えることができる。
また、補強部材を接合することにより、補強層によってまくら木と補強部材とが強固に一体化されるので、まくら木の長手方向への曲げ剛性が向上すると共に横割れが防止される。
【0015】
補強部材は繊維強化硬質合成樹脂発泡体を素材とした合成木材または弾性を有するゴム材のいずれかで成する。
補強部材を合成木材で成する場合、合成木材に含まれる繊維方向が各部材の長手方向となるようにするのが良い。則ち、まくら木にかかる応力は、主としてレールを支点とする曲げモーメントに起因するものであり、まくら木の長手方向への高い曲げ剛性(EI)が要求される。
従って、合成木材の繊維方向を補強部材の長手方向へ合わせたものや、或いは、繊維方向の異なる合成木材を積層したものが好適であり、一層軽量で高強度のまくら木とすることができる。
【0016】
前記本発明において、ヒータが保護管に収納された構成とすることができる。
例えば、保護管として円筒金属管を用いた構成では、線状ヒータの発熱が熱伝導率の高い保護管を介して伝導されるので、局部的にまくら木が加熱されることが一層低減される。
また、保護管によってヒータ自体が保護されるので、タイプレートなどによる振動や衝撃によるヒータの損傷が一層防止される。
保護管は手で容易に折曲できる程度の硬度のものが良く、前記したヒータ溝が湾曲している場合でもヒータ溝に沿って湾曲させて収納可能である。
【0017】
前記本発明において、まくら木は繊維強化硬質合成樹脂発泡体を素材とした合成木材で成するのが好ましい。
則ち、紫外線劣化を受けないガラス繊維強化プラスチック発泡体の板材で成されたまくら木であれば、耐久性、加工性が向上すると共に軽量化を実現できる。さらに好ましくは、まくら木を構成する板材は、長手方向に向けて埋設した長繊維で補強した樹脂(これを「合成木材」という)により形成することができ、より好ましくはガラス長繊維を長手方向に引き揃えて埋設した熱硬化性樹脂発泡体により形成することができる。また、上記合成木材単体からなる板材によってまくら木を構成してもよいが、合成木材や樹脂発泡体などからなる板材を上下に積層してなる複合材によりまくら木を形成することもできる。なお、合成木材の密度は、一般的には500〜1000kg/m3(0.5〜1.0g/cm3)であり、補強材である長繊維の含有量は40〜60重量%程度のものとすることができる。長繊維としては、無機質、有機質のいずれを使用してもよいが、ガラス繊維を使用することが好ましい。熱硬化性樹脂発泡体としては、硬質ポリウレタン樹脂や硬質ポリエステル樹脂を好適に使用できる。
【0018】
発泡樹脂の種類としては、例えば、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化樹脂であって硬質のものが好適に使用される。尚、発泡樹脂中に、圧縮強度の向上や低コスト化を図るために、炭酸カルシウム、石膏、タルク、水酸化アルミニウム、クレーなどの無機充填材や、シラスバルーン、パーライト、ガラスバルーン等の軽量骨材が添加されても良い。板材の硬質合成樹脂発泡材を補強する繊維としては、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、セラミック繊維などの無機質繊維や、芳香族ポリアミド繊維等の合成繊維や天然繊維等の有機質繊維の何れかであればよいが、強度や経済性の面からガラス繊維が適している。繊維の形態は、ヤーン、クロス、ロービング、ロービングクロス、クロスマット等の長繊維形態のものが好適であり、必要に応じてチップ、ミドルファイバー等の短繊維やシラスバルーン等の中空充填材を併用しても良い。ガラス繊維としては、ガラスロービング、ガラスロービングクロス、ガラスマット、コンティニュアスストランドマット等の形態のものが挙げられる。この繊維は単独で使用しても良いし、2層以上積層して使用しても良く、また、長繊維と短繊維を混ぜて使用しても良い。最も好適な材料としては硬質ウレタン樹脂を長手方向へ引き揃えられたガラス長繊維で補強した発泡体である(例えば、商品名「エスロンネオランバー FFU」積水化学工業株式会社製)。
【0019】
【実施例】
以下に、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
(実施例1)
図1〜図3は、本実施例の融雪まくら木の構造を製造工程の順を追って示したものである。
則ち、図1(a)は本実施例の融雪まくら木を製造するための第1工程を示す平面図、同図(b)は(a)のA−A矢視断面図、図2(a)は第2工程を示す平面図、同図(b)は(a)のB−B矢視断面図、図3(a)は最終工程を示す側面図、同図(b)は(a)のC−C矢視断面図、同図(c)は同図(a),(b)の変形例の断面図である。また、図4は本実施例の融雪まくら木1の平面図を示している。
【0020】
本実施例では、融雪まくら木のベースとなるまくら木10にガラス長繊維強化硬質合成樹脂発泡体を素材とした合成木材で成したものを用いている。この合成木材は発泡体であるために断熱効果が高く熱伝導性は後述するFRP樹脂材に比べて極めて低いものである。
第1工程では、図1に示すように、まくら木10の上面(レール固定側表面)10aに長手方向へ向けて全長に渡って複数のヒータ溝12を直線状に彫る。
ヒータ溝12は断面が略U字形状であり、後述する長尺コード状のヒータをヒータ溝12に埋設させたときに、ヒータがまくら木表面から突出しない深さとしている。
また、ヒータ溝12は基本的に直線状に設けるが、レールを支持するためにまくら木10に固定されるタイプレート20の下孔11を避けるように部分的に曲線形状を持たせている。
【0021】
第2工程では、図2に示すように、各ヒータ溝12に長尺コード状のヒータ13を埋設する。
ヒータ13は可撓性を有するゴム製保護層に覆われて一体的に成された汎用のものを用いており、ヒータ溝12の曲線に応じて湾曲させて埋設することが可能である。
また、ヒータ13から導出されるリード線13aはヒータ13の両側に導出されるタイプを用いている。
【0022】
最終工程では、図3に示すように、まくら木10の上面10aにFRP樹脂材を用いた補強層14を所定の厚さで被覆することにより融雪まくら木1が完成する。このFRP樹脂材はまくら木10本体を形成する合成木材に比べて数倍の熱伝導率を有する。
FRP樹脂材には、ガラスマットとガラスロービングを交互に積層した樹脂層に不飽和ポリエステル樹脂を硬化樹脂として含侵させたものを用いている。このFRP樹脂材をまくら木10の上面に被覆して補強層14を形成する場合、ヒータ13が埋設されたヒータ溝12の中に充分樹脂材が回り込むように充填する。これにより、ヒータ13で発せられた熱がヒータ溝12の内部で蓄積されることなく補強層14を介してまくら木10の上面側に効率良く伝導させることが可能である。
また、図3(c)に示すように、補強層14をまくら木10の上面から側面まで巻き込むようにして被覆しても良い。これにより、補強層14を介してバラスト側へ熱が伝導され、バラスト側の融雪効果を奏する。
【0023】
このようにして成された本実施例の融雪まくら木1は、図4に示すように、まくら木1の長手両端部からヒータ13のリード線13aが導出された形状であり、供給電源(不図示)に応じて各リード線13aを直列あるいは並列などに接続して電源供給が行われる。
この融雪まくら木1によれば、簡単な構造であるにも拘わらず、ヒータ13の熱を補強層14によって効果的にまくら木1の表面に伝導させることができ、雪や氷を効率良く融解させることが可能である。
また、ヒータ13がまくら木1の略表面全面に渡って設けられるので、ヒータ13の発生熱量とまくら木1の熱容量とのバランスが良く短時間で効率の良い加熱を行うことが可能である。
また、レールやまくら木の周囲に突出物がなく、まくら木1の側面からリード線13aが導出されるだけなので保線作業に支障を来すことがない。
更に、FRP樹脂材を用いた補強層14を合成木材で成るまくら木10の表面に被覆することにより、FRP樹脂材が合成木材の表面に強固に一体化して接合される。これにより、所謂「あおり現象」に伴うタイプレートによる摩耗やまくら木の横割れの発生を効果的に抑えることができる。
【0024】
本実施例では、図4に示すように融雪まくら木1の長手両端部からヒータ13のリード線13aを導出する構成としている。しかし、リード線13aが一端から導出されるタイプのヒータ13を用いれば、ヒータ13へ電力供給を行う敷設配線をまくら木1の片側に集中させることができ、敷設が容易で保線作業への支障を低減できる。
【0025】
(実施例2)
前記実施例1では、ヒータ溝12へ収納するヒータ13は、可撓性を有するゴム製保護層に覆われて一体的に成された汎用タイプのものを用いた。
しかし、このような構成に限らず、例えば、ヒータ13と、このヒータ13を収納する円筒形の保護管とを用いた構成を採ることも可能である。
則ち、前記図1に示したヒータ溝12に、可撓性を有するナイロン製やテフロン製の円筒形保護管を埋設し、この上からFRP樹脂材を用いた補強層14を被覆する構成を採ることができる。
【0026】
この構成では、ヒータ13を予め円筒形保護管の内部に挿入した状態でヒータ溝12へ収容し補強層14を被覆しても良く、また、ヒータ溝12へ円筒形保護管を収容し補強層14を被覆した後に、ヒータ13を円筒形保護管の内部へ挿入しても良い。
この構成によれば、ヒータ13をまくら木10(円筒形保護管)から着脱自在であり、ヒータ13の点検、交換などのメンテナンスが容易である。
【0027】
(実施例3)
図5(a)は本発明に関連する融雪まくら木2の側面図、同図(b)は(a)のD−D矢視断面図を示したものである。
融雪まくら木2は、図3および図4で示した融雪まくら木1の被覆層14の上に弾性を有するゴム材を用いた補強部材15を接合した構成とされており、他の同一構成部分には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
補強部材15に用いるゴム材は、耐摩耗性を有する単層板状の硬質ゴムシートを用いているが、このような硬質ゴムシートを積層させて用いることも可能である。
この融雪まくら木2によれば、硬質ゴムシートを用いた補強部材15によってタイプレート(不図示)による摩耗を効果的に抑制することができ、耐久性を向上させることができる。
【0028】
(実施例4)
図6(a)は本発明の別の実施例に係る融雪まくら木3の側面図、同図(b)は(a)のE−E矢視断面図を示したものである。
融雪まくら木3は、図3および図4で示した融雪まくら木1の被覆層14の上にガラス長繊維強化硬質合成樹脂発泡体を素材とする合成木材を用いた補強部材16を接合した構成とされており、他の同一構成部分には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
補強部材16を被覆層14の上に接合する場合、被覆層14が硬化する前に補強部材16を覆い被せて圧接硬化させるのが好ましい。これにより、被覆層14が下部のまくら木10および上部の補強部材16に対して強固に一体的に固着し、融雪まくら木3の横割れなどが防止され耐久性が一段と向上する。
【0029】
ところで、前記実施形態1〜4では、まくら木10の長手全長に渡って複数のヒータ溝12を配列した構成であったが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。
例えば、図7(a)に示すように、まくら木10の上面に、屈曲させた1本のヒータ溝12を配した構成を採ることができる。則ち、この例では、まくら木10の両端部(図の矢印の位置)に通じる1本のヒータ溝12を設けている。
また、図7(b)に示すように、1本のヒータ溝12を配する構成は同一であるが、ヒータ溝12の両端がまくら木10の一方の端部(図の矢印の位置)に通じる構成とすることもできる。
このように、ヒータ溝12を屈曲させた構成であれば、内部に長尺の1本のヒータ13を収納すれば良く、ヒータ13への給電線の接続を容易に行うことが可能となる。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、簡単な構造によってまくら木全体を加熱することができるので、既設のまくら木に融雪対策を施したものに比べて安価であり、供給電力に対する効率を向上させた効率の良い融雪を行うことができると共に、耐久性も向上する。
また、まくら木の側面からヒータのリード線が導出されるだけなので保線作業などに支障を来すことがなく作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明の実施例に係る融雪まくら木の第1製造工程を示す平面図、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。
【図2】 (a)は融雪まくら木の第2製造工程を示す平面図、(b)は(a)のB−B矢視断面図である。
【図3】 (a)は融雪まくら木の最終製造工程を示す側面図、(b)は(a)のC−C矢視断面図、(c)は変形例を示す断面図である。
【図4】 図3に示す融雪まくら木の外観を示す平面図である。
【図5】 (a)は本発明に関連する融雪まくら木の外観を示す側面図、(b)は(a)のD−D矢視断面図である。
【図6】 (a)は本発明の更に別の実施例に係る融雪まくら木の外観を示す側面図、(b)は(a)のE−E矢視断面図である。
【図7】 (a),(b)は、ヒータ溝の構成が異なる実施例を示す平面図である。
【図8】 従来の融雪対策を示す断面図である。
【図9】 従来の別の融雪対策を示す平面図である。
【図10】 従来の別の融雪対策を示す断面図である。
【符号の説明】
10 まくら木
10a レール固定側表面
13 ヒータ
14 補強層
1,2,3 融雪まくら木
12 ヒータ溝
15 補強部材(硬質ゴムシート)
16 補強部材(合成木材)
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a snowmelt sleeper, and more particularly to an apparatus for efficiently removing snow accumulation such as a track point on a rail track.
[0002]
[Prior art]
In heavy snowfall areas, railway tracks often become covered with snow, which hinders train operation.
In particular, when a track point having a movable portion snows, the movable rail freezes, or the track point cannot be switched because snow enters and freezes in the gap between the movable rail and the fixed rail.
In order to prevent such a track point switching failure, various snowmelt countermeasures have been taken.
[0003]
For example, as shown in FIG. 8, measures are taken to melt snow and ice near the rail 100 by attaching heaters 101 to both sides of the rail 100 fixed to the sleeper tree 103 with a tie plate 102 interposed therebetween and heating the rail 100. Has been adopted.
In addition, as shown in FIG. 9, measures are taken to melt snow and ice by arranging cylindrical heaters 104 in the vicinity of both side edges of the tie plate 102 and heating the tie plate 102 from the side edges.
Furthermore, as shown in FIG. 10, a plate-type heater 105 is installed on a sleeper tree 103 or a ballast (not shown) between the rails 100 to melt snow and ice near the heater 105. Has also been adopted.
In addition, measures such as blowing warm air on orbit points may be taken.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, all of the above-mentioned snow melting countermeasures have a poor balance between the amount of heat generated by the heater and the heat capacity of the object to be heated.
That is, in the countermeasure shown in FIG. 8, since the heat capacity of the rail 100 is extremely large, it takes a long time to raise the temperature to the target temperature.
In the countermeasure shown in FIG. 9, the tie plate 102 can be raised to a predetermined temperature in a short time, but on the other hand, if the heater 104 is energized while the temperature is raised, the sleeper 103 is locally heated. This causes problems such as carbonization.
In addition, with the countermeasure shown in FIG. 10, the heater 105 has poor thermal efficiency, and if it is intended to use a track-holding device such as a multi-tie tamper to tighten the ballast, the heater 105 must be moved one by one, which makes the track maintenance work cumbersome. is there.
[0005]
As described above, measures against snow melting are taken in addition to the existing track, so that the installation cost increases and the thermal efficiency is low, and the laying objects such as the heater and the wiring obstruct the maintenance work.
[0006]
An object of the present invention proposed in view of such circumstances is to provide a snow-melting sleeper having high thermal efficiency and cost-saving by taking a fundamental snow-melting countermeasure on the sleeper itself.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The snowmelt sleeper of the present invention proposed to achieve the above object is a fiber having a heat conductivity higher than that of the sleeper on the surface of the sleeper so that the heater is provided on the rail fixed side surface of the sleeper and covers the heater. A reinforcing layer is formed by covering with a reinforced hard synthetic resin material, and a heater groove for embedding the heater on the rail fixing side surface of the sleeper is provided over a substantially entire length in the longitudinal direction of the sleeper, and the reinforcing layer A reinforcing member is joined to the upper part of the base plate, and the reinforcing member is made of synthetic wood made of fiber reinforced hard synthetic resin foam.
[0008]
When synthetic wood or ordinary wood is used for the sleeper itself, it is preferable to use a synthetic resin material in which the thermal conductivity of the reinforcing layer is sufficiently higher than the thermal conductivity of the sleeper.
According to this configuration, since the periphery of the heater is covered with the reinforcing layer, the heat generated from the heater is not directly dissipated into the atmosphere by wind or the like. Moreover, since the heat generated from the heater is mainly conducted through the reinforcing layer having high thermal conductivity, the surface portion of the sleeper is efficiently heated over the entire surface, and heat conduction below the sleeper is less.
Thereby, since the surface of the sleeper tree is efficiently heated by the heat generated by the heater, the thermal efficiency is improved, and snow and ice can be efficiently melted.
[0009]
When the heating value of the heater with respect to one sleeper is set to a predetermined value, the heating value per unit length of the heater increases as the heater becomes shorter, and conversely, the heating value per unit length decreases as the heater becomes longer.
Therefore, if a heater is provided over substantially the entire surface of the rail fixed side of the sleeper, the amount of heat generated per unit length of the heater can be reduced, so that even if the temperature rises, the sleeper that contacts the heater is locally Will not be burned or carbonized due to heat.
[0010]
In addition, since the reinforcing layer is interposed between the tie plate and the heater when the tie plate is fixed to the sleeper, a problem that the heater is damaged by vibration of the tie plate can be suppressed.
In this snowmelt sleeper, the heater can be prevented from being damaged by arranging the heater while avoiding the lower portion of the tie plate and the insertion portion of the fixing nail for fixing the tie plate.
[0011]
The snowmelt sleeper described above has a configuration in which a heater is disposed on the surface of the sleeper tree and the reinforcing layer is covered thereon, and further, the heater is embedded in the sleeper tree and the reinforcing layer is covered thereon.
In other words, in the present invention, a heater groove for embedding and storing the heater in the rail fixed side surface of the sleeper is provided over substantially the entire length in the longitudinal direction of the sleeper.
According to this configuration, the heater is embedded and stored in the heater groove. However, when the reinforcing layer is formed by covering the synthetic resin material, the resin material is filled into the heater groove so that the synthetic resin material is sufficiently spread around the heater. Thereby, since the heat generated from the heater is conducted to the entire surface of the sleeper through the reinforcing layer having high thermal conductivity, snow and ice can be efficiently melted.
In addition, since the vibration and impact generated in the tie plate are not directly applied to the heater by providing the heater groove, the heater is not damaged.
[0012]
The reinforcing layer can be covered not only on the top surface of the sleeper tree but also on the side surface of the sleeper tree. Thus, it is preferable to provide a reinforcing layer up to the side surface of the sleeper, because heat is conducted to the ballast side and a snow melting effect is exhibited. When covering the reinforcing layer up to the side surface of the sleeper, the entire side surface may be covered, or only the upper part of the side surface may be covered.
[0013]
In the present invention, the reinforcing layer is made of a fiber reinforced hard synthetic resin material (FRP resin material).
The FRP resin material has a thermal conductivity several times higher than that of synthetic wood or normal wood made of fiber reinforced hard synthetic resin foam, and has wear resistance and impact resistance. Therefore, by covering the FRP resin material as the reinforcing layer, heat generated by the heater is efficiently conducted to the surface of the sleeper, and damage to the sleeper due to a tie plate or the like can be suppressed.
FRP resin (excluding foam) is obtained by impregnating a roving cloth or mat with a cured resin, and an unsaturated polyester resin or an epoxy resin is recommended as the cured resin. For example, a resin layer in which glass mats and glass rovings are alternately laminated can be used as the reinforcing layer. When such a resin layer is coated on the surface of synthetic wood or the like, the resin layer is firmly integrated and joined to the surface of the synthetic wood. Thereby, even if the vertical vibration of the sleeper tree due to the so-called “tilting phenomenon” occurs, the wear of the sleeper tree and the occurrence of lateral cracks can be effectively suppressed.
[0014]
In the present invention, a reinforcing member is further provided on the reinforcing layer.
According to this configuration, the heat generated from the heater is conducted to the entire reinforcing layer, and the reinforcing member can be heated entirely by the reinforcing layer, and further, damage to the sleeper tree due to wear and impact due to tie plate is further suppressed. Can do.
Further, by joining the reinforcing member, the sleeper and the reinforcing member are firmly integrated by the reinforcing layer, so that the bending rigidity in the longitudinal direction of the sleeper is improved and lateral cracking is prevented.
[0015]
The reinforcing member is made of either synthetic wood made of fiber reinforced hard synthetic resin foam or rubber material having elasticity.
When the reinforcing member is made of synthetic wood, it is preferable that the fiber direction included in the synthetic wood is the longitudinal direction of each member. That is, the stress applied to the sleeper tree is mainly caused by a bending moment with the rail as a fulcrum, and a high bending rigidity (EI) in the longitudinal direction of the sleeper tree is required.
Accordingly, a material in which the fiber direction of the synthetic wood is aligned with the longitudinal direction of the reinforcing member, or a material in which synthetic woods having different fiber directions are laminated is suitable, and a sleeper with a lighter weight and higher strength can be obtained.
[0016]
In the present invention, the heater may be housed in a protective tube.
For example, in a configuration using a cylindrical metal tube as the protective tube, the heat generated by the linear heater is conducted through the protective tube having a high thermal conductivity, so that the sleeper is locally heated.
In addition, since the heater itself is protected by the protective tube, damage to the heater due to vibration or impact due to a tie plate or the like is further prevented.
The protective tube should be hard enough to be bent easily by hand, and even when the heater groove is curved, it can be bent and stored along the heater groove.
[0017]
In the present invention, the sleeper tree is preferably made of synthetic wood made of fiber-reinforced hard synthetic resin foam.
In other words, if the sleeper is made of a glass fiber reinforced plastic foam plate that is not subject to UV degradation, the durability and processability can be improved and the weight can be reduced. More preferably, the board constituting the sleeper can be formed of a resin reinforced with long fibers embedded in the longitudinal direction (this is referred to as “synthetic wood”), and more preferably glass long fibers are disposed in the longitudinal direction. It can be formed by a thermosetting resin foam that is arranged and embedded. Further, the sleeper tree may be constituted by a plate material made of the above-mentioned synthetic wood alone, but the sleeper tree can also be formed by a composite material obtained by vertically laminating plate materials made of synthetic wood or resin foam. In addition, the density of synthetic wood is generally 500 to 1000 kg / m 3 (0.5 to 1.0 g / cm 3 ), and the content of long fibers as a reinforcing material is about 40 to 60% by weight. Can be. As long fibers, either inorganic or organic may be used, but glass fibers are preferably used. As the thermosetting resin foam, a hard polyurethane resin or a hard polyester resin can be suitably used.
[0018]
As a kind of foamed resin, for example, a hard resin that is a thermosetting resin such as a urethane resin, an epoxy resin, a vinyl ester resin, an unsaturated polyester resin, or a phenol resin is preferably used. In order to improve compressive strength and reduce costs in the foamed resin, inorganic fillers such as calcium carbonate, gypsum, talc, aluminum hydroxide, clay, and lightweight bones such as shirasu balloon, pearlite, glass balloon, etc. Materials may be added. Examples of the fiber that reinforces the hard synthetic resin foam of the plate material include any of inorganic fibers such as glass fibers, carbon fibers, metal fibers, and ceramic fibers, synthetic fibers such as aromatic polyamide fibers, and organic fibers such as natural fibers. However, glass fiber is suitable in terms of strength and economy. The fiber is preferably in the form of long fibers such as yarn, cloth, roving, roving cloth, and cloth mat. Short fibers such as chips and middle fibers and hollow fillers such as shirasu balloons are used in combination as necessary. You may do it. Examples of the glass fiber include glass roving, glass roving cloth, glass mat, and continuous strand mat. These fibers may be used alone, or may be used by laminating two or more layers, or a mixture of long fibers and short fibers may be used. The most suitable material is a foam reinforced with a long urethane fiber made of hard urethane resin aligned in the longitudinal direction (for example, “Eslon Neo Lumber FFU” manufactured by Sekisui Chemical Co., Ltd.).
[0019]
【Example】
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
(Example 1)
1 to 3 show the structure of the snowmelt sleeper of this embodiment in the order of the manufacturing process.
That is, FIG. 1A is a plan view showing a first step for manufacturing the snowmelt sleeper of this embodiment, FIG. 1B is a cross-sectional view taken along the line A-A in FIG. ) Is a plan view showing the second step, FIG. 3B is a cross-sectional view taken along the line BB in FIG. 3A, FIG. 3A is a side view showing the final step, and FIG. FIG. 5C is a cross-sectional view taken along the line CC of FIG. 5C, and FIG. 5C is a cross-sectional view of a modification of FIGS. Moreover, FIG. 4 has shown the top view of the snowmelt sleeper 1 of a present Example.
[0020]
In this embodiment, the sleeper 10 that is the base of the snowmelt sleeper is made of synthetic wood made of a long glass fiber reinforced hard synthetic resin foam. Since this synthetic wood is a foam, the heat insulating effect is high and the thermal conductivity is extremely low as compared with the FRP resin material described later.
In the first step, as shown in FIG. 1, a plurality of heater grooves 12 are linearly carved over the entire length in the longitudinal direction on the upper surface (rail fixing side surface) 10a of the sleeper 10.
The heater groove 12 has a substantially U-shaped cross section, and has a depth at which the heater does not protrude from the sleeper surface when a long cord heater described later is embedded in the heater groove 12.
The heater groove 12 is basically provided in a straight line shape, but is partially curved so as to avoid the pilot hole 11 of the tie plate 20 fixed to the sleeper 10 to support the rail.
[0021]
In the second step, as shown in FIG. 2, a long cord-shaped heater 13 is embedded in each heater groove 12.
The heater 13 is a general-purpose one that is integrally covered with a flexible rubber protective layer, and can be embedded in a curved manner according to the curve of the heater groove 12.
Further, the lead wire 13 a led out from the heater 13 uses a type led out on both sides of the heater 13.
[0022]
In the final step, as shown in FIG. 3, the snowmelt sleeper 1 is completed by covering the upper surface 10a of the sleeper 10 with a reinforcing layer 14 using an FRP resin material with a predetermined thickness. This FRP resin material has thermal conductivity several times that of the synthetic wood forming the sleeper 10 main body.
As the FRP resin material, a resin layer obtained by alternately laminating glass mats and glass rovings and impregnated with an unsaturated polyester resin as a cured resin is used. When the reinforcing layer 14 is formed by covering the upper surface of the sleeper 10 with this FRP resin material, the resin material is sufficiently filled in the heater groove 12 in which the heater 13 is embedded. Thereby, the heat generated by the heater 13 can be efficiently conducted to the upper surface side of the sleeper 10 through the reinforcing layer 14 without being accumulated inside the heater groove 12.
Moreover, as shown in FIG.3 (c), you may coat | cover so that the reinforcement layer 14 may be wound from the upper surface of the sleeper 10 to the side surface. Thereby, heat is conducted to the ballast side through the reinforcing layer 14, and the snow melting effect on the ballast side is exhibited.
[0023]
As shown in FIG. 4, the snowmelt sleeper 1 of the present embodiment thus formed has a shape in which the lead wires 13a of the heater 13 are led out from both longitudinal ends of the sleeper 1, and a power supply (not shown) Accordingly, the power supply is performed by connecting the lead wires 13a in series or in parallel.
According to the snowmelt sleeper 1, although the structure is simple, the heat of the heater 13 can be effectively conducted to the surface of the sleeper 1 by the reinforcing layer 14, and the snow and ice can be efficiently melted. Is possible.
In addition, since the heater 13 is provided over substantially the entire surface of the sleeper 1, the heat generated by the heater 13 and the heat capacity of the sleeper 1 can be well balanced and efficient heating can be performed in a short time.
In addition, there are no protrusions around the rail and sleeper tree, and the lead wire 13a is only led out from the side surface of the sleeper tree 1, so that there is no hindrance to the track maintenance work.
Further, by covering the surface of the sleeper 10 made of synthetic wood with the reinforcing layer 14 using the FRP resin material, the FRP resin material is firmly integrated and joined to the surface of the synthetic wood. As a result, it is possible to effectively suppress the occurrence of wear and lateral cracks caused by the tie plate accompanying the so-called “tilting phenomenon”.
[0024]
In the present embodiment, as shown in FIG. 4, the lead wire 13 a of the heater 13 is led out from both longitudinal ends of the snowmelt sleeper 1. However, if the heater 13 of the type in which the lead wire 13a is led out from one end is used, the laying wiring for supplying power to the heater 13 can be concentrated on one side of the sleeper 1, and the laying is easy and hinders the wire maintenance work. Can be reduced.
[0025]
(Example 2)
In the first embodiment, the heater 13 housed in the heater groove 12 is a general-purpose type that is integrally formed by being covered with a flexible rubber protective layer.
However, the present invention is not limited to such a configuration, and for example, a configuration using the heater 13 and a cylindrical protective tube that houses the heater 13 may be employed.
That is, the heater groove 12 shown in FIG. 1 has a configuration in which a flexible cylindrical protection tube made of nylon or Teflon is embedded, and a reinforcing layer 14 using an FRP resin material is coated thereon. Can be taken.
[0026]
In this configuration, the heater 13 may be accommodated in the heater groove 12 with the heater 13 inserted in advance into the cylindrical protective tube and the reinforcing layer 14 may be covered, or the cylindrical protective tube may be accommodated in the heater groove 12 and the reinforcing layer. After coating 14, the heater 13 may be inserted into the cylindrical protective tube.
According to this configuration, the heater 13 can be detached from the sleeper 10 (cylindrical protective tube), and maintenance such as inspection and replacement of the heater 13 is easy.
[0027]
(Example 3)
Fig.5 (a) is a side view of the snowmelt sleeper 2 relevant to this invention, The same figure (b) shows DD sectional view taken on the line of (a).
The snowmelt sleeper 2 is configured such that a reinforcing member 15 using an elastic rubber material is joined to the covering layer 14 of the snowmelt sleeper 1 shown in FIGS. 3 and 4. The same reference numerals are assigned and detailed description is omitted.
The rubber material used for the reinforcing member 15 is a single-layer plate-like hard rubber sheet having wear resistance, but such hard rubber sheets can be laminated and used.
According to the snowmelt sleeper 2, wear due to a tie plate (not shown) can be effectively suppressed by the reinforcing member 15 using a hard rubber sheet, and durability can be improved.
[0028]
Example 4
6A is a side view of a snowmelt sleeper 3 according to another embodiment of the present invention, and FIG. 6B is a cross-sectional view taken along line EE of FIG.
The snowmelt sleeper 3 has a structure in which a reinforcing member 16 made of synthetic wood made of a long glass fiber reinforced hard synthetic resin foam is bonded onto the covering layer 14 of the snowmelt sleeper 1 shown in FIGS. 3 and 4. The same components are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted.
When the reinforcing member 16 is bonded onto the coating layer 14, it is preferable that the reinforcing member 16 is covered and pressure-cured and cured before the coating layer 14 is cured. As a result, the covering layer 14 is firmly and integrally fixed to the lower sleeper 10 and the upper reinforcing member 16, and the lateral cracking of the snowmelt sleeper 3 is prevented and the durability is further improved.
[0029]
By the way, in the said Embodiment 1-4, it was the structure which arranged the several heater groove | channel 12 over the longitudinal full length of the sleeper 10, However, This invention is not limited to such a structure.
For example, as shown to Fig.7 (a), the structure which distribute | arranged the one heater groove | channel 12 bent on the upper surface of the sleeper 10 can be taken. In other words, in this example, one heater groove 12 communicating with both ends (positions of arrows in the figure) of the sleeper 10 is provided.
Moreover, as shown in FIG.7 (b), although the structure which distributes the one heater groove | channel 12 is the same, both ends of the heater groove | channel 12 lead to one edge part (position of the arrow of a figure) of the sleeper 10. It can also be configured.
As described above, if the heater groove 12 is bent, it is only necessary to store one long heater 13 inside, and it is possible to easily connect the power supply line to the heater 13.
[0030]
【The invention's effect】
According to the present invention, since the entire sleeper can be heated with a simple structure, it is cheaper than the existing sleeper with a measure against snow melting, and the efficient snow melting with improved efficiency with respect to the supplied power is achieved. It can be done and also improves durability.
Further, since the heater lead wire is only led out from the side surface of the sleeper, workability is improved without causing any trouble in the wire maintenance work.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1A is a plan view showing a first manufacturing process of a snowmelt sleeper according to an embodiment of the present invention, and FIG. 1B is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
FIG. 2A is a plan view showing a second manufacturing process of a snowmelt sleeper tree, and FIG. 2B is a cross-sectional view taken along the line BB in FIG.
3A is a side view showing the final manufacturing process of a snowmelt pillow, FIG. 3B is a sectional view taken along the line CC of FIG. 3A, and FIG. 3C is a sectional view showing a modification.
4 is a plan view showing an appearance of a snowmelt sleeper shown in FIG. 3. FIG.
5A is a side view showing the appearance of a snowmelt sleeper tree related to the present invention, and FIG. 5B is a cross-sectional view taken along the line DD of FIG. 5A.
6A is a side view showing an appearance of a snowmelt sleeper according to still another embodiment of the present invention, and FIG. 6B is a cross-sectional view taken along line EE in FIG.
FIGS. 7A and 7B are plan views showing examples in which the configuration of the heater groove is different. FIGS.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing a conventional snow melting countermeasure.
FIG. 9 is a plan view showing another conventional snow melting countermeasure.
FIG. 10 is a cross-sectional view showing another conventional snow melting countermeasure.
[Explanation of symbols]
10 Sleeper 10a Rail fixed surface 13 Heater 14 Reinforcement layers 1, 2, 3 Snowmelt sleeper 12 Heater groove 15 Reinforcement member (hard rubber sheet)
16 Reinforcement member (synthetic wood)

Claims (3)

まくら木のレール固定側表面にヒータを配し、当該ヒータを覆うようにまくら木の表面に当該まくら木よりも高い熱伝導性を有する繊維強化硬質合成樹脂材を被覆して補強層を形成し、前記まくら木のレール固定側表面に前記ヒータを埋設するためのヒータ溝をまくら木の長手方向へ向けて略全長に渡って設け、前記補強層の上に補強部材を接合し、前記補強部材が繊維強化硬質合成樹脂発泡体を素材とした合成木材で成ることを特徴とする融雪まくら木。A heater is arranged on the rail fixed side surface of the sleeper tree, and a reinforcing layer is formed by covering the surface of the sleeper tree with a fiber reinforced hard synthetic resin material having higher thermal conductivity than the sleeper tree, A heater groove for embedding the heater is provided over the entire length in the longitudinal direction of the sleeper, and a reinforcing member is joined on the reinforcing layer, and the reinforcing member is a fiber-reinforced hard composite. A snowmelt pillow made of synthetic wood made of resin foam. 前記ヒータが保護管に収納されていることを特徴とする請求項1に記載の融雪まくら木。  The snowmelt sleeper according to claim 1, wherein the heater is housed in a protective tube. 前記まくら木が繊維強化硬質合成樹脂発泡体を素材とした合成木材で成ることを特徴とする請求項1または2に記載の融雪まくら木。  The snowmelt sleeper according to claim 1 or 2, wherein the sleeper is made of synthetic wood made of a fiber-reinforced hard synthetic resin foam.
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