JP4809547B2 - Wireless communication method and repeater thereof - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信方法、及びその中継器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、端末と他の端末や周辺機器等とを接続する技術として、Bluetoothが開発された。
【0003】
このBluetoothとは、各端末や周辺機器等を近距離ラジオを使用して接続する技術であり、各機器をケーブルを使用することなく無線で接続する技術として、大いに注目されている。
【0004】
従来、無線により端末同士や周辺機器を接続する技術には、赤外線を用いたものが存在したが、この方式では、赤外線自体に指向性が強く、また、遮蔽するものが存在する場合には使用できないというような、接続の自由度や容易性に問題が存在した。
【0005】
これに対し、Bluetoothによる技術では、近距離ラジオを使用するため、指向性がなく、遮蔽に対しても強いため、利便性が大きく向上されている。
【0006】
更に、Bluetooth規格によれば、各端末や周辺機器間を、ユーザの操作によるところなく、また、時間や場所を選ばず、しかも簡単に接続することが可能となる。
【0007】
このBluetooth規格では、2.4GHzの周波数帯の無線が利用されており、約100mまでの範囲におかれた機器と、最大1Mbpsの速度で通信を行うことを可能としている。
【0008】
しかしながら、Bluetoothによる通信技術では、1つのピコネットにおいて、1台のマスター端末に接続可能なスレーブ端末の台数が7台までと限定されているため、8台以上のスレーブ端末を用いて通信を行うことが不可能であるという問題が存在する。
【0009】
但し、複数のピコネットがオーバラップする場合、このオーバラップしたエリアに属するスレーブ端末は、時分割多重接続によって、複数のピコネットに接続することが可能である。
【0010】
そこで、このオーバラップしたエリアに属するスレーブ端末が、一方のエリアにおけるマスター端末をスレーブ端末とすることで、複数のピコネットが集まったスキャターネットが形成される。
【0011】
このスキャターネットでは、複数のピコネット間で通信が可能であるため、端末同士が各ピコネットのマスター端末又は複数のピコネットがオーバラップしたエリアのスレーブ端末を介して通信を行うことが可能となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、各ピコネットのマスター端末同士が通信を行うためには必ず片方をスレーブに切り替えなければならず、また、スキャターネットにおけるオーバラップしたエリアに属するスレーブ端末は、複数のピコネットにおいて通信を行うために接続先のピコネットを切り替えなければならず、1つの端末が同時に複数のピコネットに接続することができないため、各ピコネット間でデータをリアルタイムに転送することが困難となり、データ通信に比較的大きな遅延が生じるという問題が存在する。
【0013】
ここで、複数のネットワーク間で通信を行う技術として、特開平11−308240号公報が開示するところの無線通信方法が存在するが、この従来技術は、複数の通信グループにおいて、オーバラップしたエリアに属するノードがそれぞれのグループを結ぶブリッジとして機能するよう構成されているものであるため、複数の通信グループ間でブリッジを介してデータ転送を行うことが可能となるが、Bluetoothのようなマスター/スレーブの関係にある通信方式に適用する場合についての記載がされていない。
【0014】
このように、現状においてBluetoothを利用した通信方法では、リアルタイムに9台以上の端末が通信を行うことが不可能である。
【0015】
従って、本発明は、このような問題に鑑みなされたもので、複数のピコネット間で少ない遅延でデータ通信を行うことを可能とする無線通信方法、及びその中継器を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本無線通信方法は、
複数のピコネットに含まれる中継器を介してマスター端末とスレーブ端末とがデータの送受信を行う無線通信方法であって、
前記中継器は、
2つのBluetoothモジュール
を有し、
前記2つのBluetoothモジュールのうち、前記マスター端末の存在するピコネットに接続する1つのBluetoothモジュールをスレーブモジュールとし、他のBluetoothモジュールをマスターモジュールとし、
前記マスター端末を含むピコネットを最上位の階層とし、
該最上位の階層としたピコネット以外の他のピコネットを、該最上位の階層より下位の階層とする。
【0017】
これにより、複数のピコネット間で少ない遅延でデータ通信を行うことが可能となる。
【0018】
即ち、複数のピコネット間でデータを中継して転送するBluetooth中継器を用いるため、リアルタイムを要求されるデータを小さい遅延時間で、宛先の端末へ送信することができる。また、1つのマスター端末に対して仮想的に8端末以上のスレーブ端末が接続したBluetoothネットワークを形成させることができる。これにより、特に、会議や講義の場で、多数の端末へ手書きデータをリアルタイムに同報送信する場合の利便性が向上される。
【0020】
これにより、複数のピコネット間で少ない遅延でデータ通信を行うことを可能とする。また、マスター端末が含まれるピコネット以外のピコネットに含まれる端末を、Bluetooth中継器のスレーブとし、このBluetooth中継器をマスター端末のスレーブとすることで、実質的に全ての端末をマスター端末のスレーブ端末とすることが可能となる。
【0022】
これにより、複数のピコネットから成るBluetoothネットワークに接続した全ての端末が、他の端末のセッション用端末識別子を用いたセッションプロトコルを実行するため、ネットワーク構築の柔軟性を向上することが可能となる。
【0024】
これにより、例えば、マスターとして動作している議長端末が、何らかの理由でネットワークから外れる場合、その後の議長を同じピコネットに接続された端末または他のピコネットに接続された端末に移管して、その移管先の端末がマスターになるため、このような場合におけるBluetoothネットワークのデータの送信効率の低下を防止することができる。
【0026】
これにより、Bluetooth中継器を複数個使用して、各Bluetooth中継器間に階層構造を持たせることで、端末が広い範囲に存在している場合にも、それらの端末をBluetoothネットワークに接続させることができる。
【0027】
本中継器は、
マスター端末とスレーブ端末との間で、データの中継を行う中継器であって、
ピコネットに接続する2つのBluetoothモジュール
を有し、
前記2つのBluetoothモジュールのうち、前記マスター端末の存在するピコネットに接続する1つのBluetoothモジュールをスレーブモジュールとし、他Bluetoothモジュールをマスターモジュールとし、
前記マスター端末を含むピコネットを最上位の階層とし、
該最上位の階層としたピコネット以外の他のピコネットを、該最上位の階層より下位の階層とする。
【0028】
これにより、複数のピコネット間で少ない遅延でデータ通信を行うことが可能となる。
【0029】
即ち、複数のピコネット間でデータを中継して転送するBluetooth中継器を用いるため、リアルタイムを要求されるデータを小さい遅延時間で、宛先の端末へ送信することができる。また、1つのマスター端末に対して仮想的に8端末以上のスレーブ端末が接続したBluetoothネットワークを形成させることができる。これにより、特に、会議や講義の場で、多数の端末へ手書きデータをリアルタイムに同報送信する場合の利便性が向上される。
【0031】
これにより、複数のピコネット間で少ない遅延でデータ通信を行うことを可能とする。また、マスター端末が含まれるピコネット以外のピコネットに含まれる端末を、Bluetooth中継器のスレーブとし、このBluetooth中継器をマスター端末のスレーブとすることで、実質的に全ての端末をマスター端末のスレーブ端末とすることが可能となる。
【0033】
これにより、Bluetooth中継器を複数個使用して、各Bluetooth中継器間に階層構造を持たせることで、端末が広い範囲に存在している場合にも、それらの端末をBluetoothネットワークに接続させることができる。
【0035】
これにより、Bluetooth中継器が使用する複数のアンテナに指向性を持たせ、またその指向方向が互いに異なるようにして、電波の干渉を少なくするとともに、無指向性の場合に比べて同じ送信電力でより離れた位置にある端末との無線通信が可能となる。
【0036】
【発明の実施の形態】
〔本発明の特徴〕
まず、本発明の特徴を先に述べる。
【0037】
本発明は、第1に、Bluetooth中継器に複数の通信モジュールを持たせ、それらの通信モジュールを同時に動作させて複数のピコネット間でデータをリアルタイムに転送させることを具体的な目的としている。
【0038】
Bluetooth中継器には接続するピコネットに対して1つの通信モジュールが必要であるため、例えば、Bluetoothを用いて2つのピコネット間でデータをリアルタイムに転送しようとする場合、2つのピコネット間に位置するBluetooth中継器には2つの通信モジュールが必要となる。
【0039】
また、同時に、複数のピコネットをお互いに接続することで、1つのマスター端末に対して仮想的に8端末以上のスレーブ端末を接続させることも可能とすることを具体的な目的としている。
【0040】
そこで、本発明は、複数のBluetoothモジュールを持ち、各Bluetoothモジュールが別々のピコネットに接続したBluetooth中継器を含む複数のピコネットから成るBluetoothネットワークにおいて、前記の各ピコネットに接続したBluetooth中継器以外の端末の中にマスター端末が1つ存在し、前記マスター端末は前記Bluetooth中継器を介して複数のピコネットに接続した端末とデータ通信を行う構成を有する。
【0041】
また、第2に、複数のピコネット間でデータを中継して転送する機能に特化したBluetooth中継器を使用して、1つのマスター端末に対して仮想的に8端末以上のスレーブ端末が接続したBluetoothネットワークを形成させることを具体的な目的としている。
【0042】
そこで、本発明は、上記の構成のほかに、Bluetooth中継器が、マスター端末の存在するピコネットに接続したBluetoothモジュールを使用して通信を行う場合はスレーブとして、また、それ以外のピコネットに接続したBluetoothモジュールを使用して通信を行う場合はマスターとして動作する構成を有する。
【0043】
また、第3に、Bluetooth中継器が、自装置がマスターとして動作するピコネットに接続された全ての端末のセッション用端末識別子を自装置がスレーブとして動作するピコネットのマスター端末へ送信し、これを受信したマスター端末が自端末の接続するピコネットに接続された全ての端末のセッション用端末識別子と合わせて、複数のピコネットから成るBluetoothネットワークに接続した全ての端末のセッション用端末識別子を管理できるようにすることを具体的な目的としている。これは、Bluetooth規格において、1つのマスター端末に接続できるスレーブ端末が最大7台までと規定されており、また同規格に従って、マスター端末が、インクワイアリ手順時にマスター端末と通信する可能性のある全てのスレーブ端末のBluetoothデバイスアドレス(BD_ADDR)を得ることができるが、複数のピコネットを接続して電子会議通信等のデータ通信を実行する場合、アプリケーションにとって、複数のピコネットの接続点にあるBluetooth中継器のアドレス(BD_ADDR)は必ずしも必要な情報ではなく、そのアプリケーションは端末の識別子としてBD_ADDRよりもデータ通信プロトコルのセッションレイヤで使用する端末識別子を使用した方が便利なためである。また、同時に、複数のピコネットから成るBluetoothネットワークに接続した全ての端末が、他の端末のセッション用端末識別子を用いたセッションプロトコルを実行できるようにすることを具体的な目的としている。
【0044】
そこで、本発明は、上記のような構成のほかに、マスターとして動作するピコネットに接続された全ての端末のセッションコネクション用の端末識別子を、スレーブとして動作するピコネットのマスター端末へ送信し、これを受信したマスター端末が複数のピコネットから成るBluetoothネットワークに接続した全ての端末と前記のセッションコネクション用の端末識別子を用いたセッションプロトコルを実行する構成を有する。
【0045】
また、第4に、Bluetooth中継器の各Bluetoothモジュールと接続したアンテナに指向性を持たせ、またその指向方向が互いに異なるようにして、電波の干渉を少なくするとともに、無指向性の場合に比べて同じ送信電力でより離れた位置にある端末と無線通信できるようにすることを具体的な目的としている。
【0046】
そこで、本発明は、上記のような構成のほかに、各Bluetoothモジュールと接続した複数のアンテナの中で、少なくとも1つ以上のアンテナに指向性を持たせる。
【0047】
また、第5に、マスターとして動作している議長端末が、何らかの理由でネットワークから外れる場合、その後の議長を同じピコネットに接続された端末または他のピコネットに接続された端末に移管し、その移管先の端末をマスターにすることができるようにすることを具体的な目的としている。これは、Bluetoothでは、スレーブ端末から他のスレーブ端末へデータを直接送信することはできず、必ずマスター端末を経由するため、複数のピコネットを接続して電子会議通信を行っている場合、議長の端末がマスターになると、議長端末から送信されるデータはネットワークにおける送信効率がよいためである。
【0048】
そこで、本発明は、上記のような構成のほかに、マスター端末が同じピコネットに接続した端末あるいは他のピコネットに接続した端末とマスターの交換を行う構成を有する。
【0049】
また、第6に、Bluetooth中継器を複数個使用して、各Bluetooth中継器間に階層構造を持たせることで、端末が広い範囲に存在している場合にも、それらの端末をBluetoothネットワークに接続させることを具体的な目的としている。
【0050】
そこで、本発明は、上記のような構成のほかに、上記のBluetooth中継器を複数個使用して、階層構造を持ったBluetoothネットワークを形成する構成を有する。
【0051】
以下、本発明を好適に実施した形態について、例を挙げて説明する。また、以下に示す各実施例では、Bluetoothを実装した携帯型表示パッドと複数のBluetoothモジュールを持ったBluetooth中継器とから成るBluetoothネットワークで電子会議を実行する場合を例に挙げて説明する。
【0052】
〔第1の実施例〕
・Bluetoothネットワーク構成
本発明の第1の実施例として、Bluetooth中継器が2つのBluetoothモジュールを持ち、各Bluetoothモジュールが別々のピコネットに接続しているBluetoothネットワーク例を図1に示す。
【0053】
図1を参照すると、Bluetoothネットワークは、Bluetooth中継器1、マスターである議長端末2、13台のスレーブ端末(3〜15)を有して構成されている。図1中、Mはマスター、Sはスレーブを意味している。
【0054】
また、ピコネット16のマスターは議長端末2で、Bluetooth中継器1のBT(Bluetooth)モジュール67はスレーブとして接続している。一方、ピコネット17のマスターはBluetooth中継器1のBT(Bluetooth)モジュール69である。
【0055】
・端末(携帯型表示パッド)構成(外観)
次に、マスター端末2及びスレーブ端末(3〜15)としての携帯型表示パッドの外観を図2に示す。図2中、20はマスター端末及びスレーブ端末としての携帯型表示パッド(マスター端末2及びスレーブ端末(3〜15)で共通)、43はLCD、45はLCD43に重ね合わせて付着されたタッチパネル、21はタッチパネル45上でタッチ入力操作を行う時に使用されるタッチペンである。
【0056】
・端末(携帯型表示パッド)構成(ブロック)
次に、携帯型表示パッド20のハードウェア構成を図3に示す。図3中、携帯型表示パッド20は、CPU30、メインメモリ31、UART32、Bluetoothモジュール33、アンテナ34、クロック35、バスコントローラ36、ROM37、PCIブリッジ38、キャッシュメモリ39、ハードディスク40、HDコントローラ41、LCD表示コントローラ42、LCD43、タッチパネルコントローラ44、タッチパネル45、RTC46、バッテリ47、DC−DCコンバータ48、CPUバス49、PCIバス50、Xバス(内部バス)51等から構成されている。
【0057】
この構成において、CPU30は、ROM(Read Only Memory)37に記憶された制御処理プログラム、OS(Operating System)や各種のアプリケーションプログラムを実行、処理する。
【0058】
メインメモリ31は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)より構成されており、CPU30のワークエリア等で使用される。
【0059】
UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)32は、CPU30とBluetoothモジュール33との間でシリアルデータの授受を行うインターフェイスであり、FIFO(First In,First Out)やシフトレジスタ等から構成される。
【0060】
Bluetoothモジュール33は、RF部とベースバンド部とから構成されており、Bluetooth規格に準拠した無線通信を実行する。この詳細については後で説明する。
【0061】
クロック35は、水晶発振子と分周回路から構成されており、CPU30やバスコントローラ36の動作タイミングを制御するためのクロックを生成している。
【0062】
バスコントローラ36は、CPUバス49とXバス51とでのデータ転送を制御する。
【0063】
ROM37は、電源オン時のシステム立ち上げや各種デバイスの制御を行うためのプログラムが予め書き込まれている。
【0064】
PCI(Peripheral Component Interconnect)ブリッジ38は、キャッシュメモリ39を使用して、PCIバス50とCPU30との間のデータ転送を行う。
【0065】
キャッシュメモリ39は、DRAMより構成されており、PCIブリッジ38により使用される。
【0066】
ハードディスク40は、システムソフトウェア、各種のアプリケーションプログラム、多数のユーザデータ等を記憶する。
【0067】
HD(ハードディスク)コントローラ41は、ハードディスク40とのインタフェースであり、ハードディスク40と高速データ転送を行う。このインタフェースはIDE(Integrated Device Electronics)である。
【0068】
LCD表示コントローラ42は、文字やグラフィックデータをD/A(Digital/Analog)変換するとともに、これらのデータをLCD43に表示するための制御を行う。
【0069】
タッチパネルコントローラ44は、タッチパネル45上でタッチペン21のペン先が接触した部分を検出し、その位置情報を取り込む。
【0070】
タッチパネル45は、LCD43と重ね合わせて密着している。
【0071】
RTC(Real Time Clock)46は、日付時計であり、専用バッテリ(図示を省略)によりバックアップされている。
【0072】
バッテリ47は、例えばニッケル水素電池、リチウム電池等であり、電流はDC−DCコンバータ48を介して携帯型表示パッド20内部に供給される。
【0073】
・Bluetooth中継器構成(ブロック)
次に、Bluetooth中継器1のハードウェア構成を図4に示す。図4中、点線で囲まれた部分がBluetooth中継器1の本体であり、CPU60、クロック61、メインメモリ62、ROM63、RS−232C64、RS−232C65、CPUバス66等から構成されている。
【0074】
CPU60は、ROM63に記憶された制御処理プログラムに従って、本実施例の動作を実行する。
【0075】
クロック61は、水晶発振子と分周回路から構成されており、CPU60やCPUバス66の動作タイミングを制御するためのクロックを生成している。
【0076】
メインメモリ62は、DRAMより構成されており、CPU60のワークエリア等で使用される。
【0077】
ROM63は、Bluetooth中継器1の動作を制御するためのプログラムが予め書き込まれている。
【0078】
RS−232C64とRS−232C65とは、UART、クロック発生回路、RS−232Cコネクタで構成されており、それぞれBluetoothモジュール67、Bluetoothモジュール69とRS−232C規格に従ったデータの送受信を行う。
【0079】
Bluetoothモジュール67とBluetoothモジュール69とは、図3で示した携帯型表示パッド20のBluetoothモジュール33にRS−232Cコネクタを付加した構成であり、それぞれアンテナ68、アンテナ70が接続されている。
【0080】
RS−232C64とBluetoothモジュール67、及びRS−232C65とBluetoothモジュール69とは、それぞれRS−232Cケーブルで接続されている。
【0081】
・端末(携帯型表示パッド)のプロトコル構成
次に、携帯型表示パッド20のプロトコル構成を図5に示す。図5中、SIEA(Still Image Exchange and Annotation)80、MBFT(Multipoint Binary File Transfer)81、NC(Node Controller)82、GCC(Generic Conference Control)83、SDE(Service Discovery Entity)84、LMCE(Link Manager Control Entity)85は、アプリケーションであり、このほかに、ユーザアプリケーション(図示せず)も存在する。
【0082】
SIEA80は、全ての端末で共有するホワイトボード領域へ加筆したり、各種の描画を行うホワイトボードアプリケーションであり、例えばITU−T勧告T.126に準拠した動作を実行する。
【0083】
MBFT81は、会議資料等のファイル転送を行うアプリケーションであり、例えばITU−T勧告T.127に準拠した動作を実行する。
【0084】
NC82とGCC83とは、Bluetoothネットワークに接続した端末が議長の制御に従って会議を実行したり、各端末の能力や属性等の端末情報のリストを管理したりする会議制御アプリケーションであり、例えばITU−T勧告T.124に準拠した動作を実行する。
【0085】
SDE84は、相手端末との間で使用できるサービスを確認し、それらのサービスの特性を調べるアプリケーションである。
【0086】
LMCE85は、RFCOMMやSDPのプロトコル以外で、例えば、マスターとスレーブを交換する場合にリンク・マネージャ94にコマンドを渡すためのアプリケーションである。
【0087】
MCS(Multipoint Communication Service)86は多地点間のセッションレイヤプロトコルを実行し、例えば、ITU−T勧告T.125に準拠した動作を実行する。
【0088】
X.224(87)は、ITU−T勧告X.224クラス0に準拠しており、データ転送のフロー制御等を行うトランスポートレイヤプロトコルを実行する。
【0089】
T.70NULL88は、ITU−T勧告T.70NULLに準拠したネットワークレイヤプロトコルを実行する。
【0090】
PPP(Point to Point Protocol)89は、シリアル回線上のデータリンクレイヤプロトコルを実行する。
【0091】
RFCOMM(RF COMMunication)90は、L2CAP(Logical Link Control and Adaptation Protocol)プロトコル上にシリアルポートをエミュレートするためのプロトコルである。
【0092】
SDP(Service Discovery Protocol)91は、相手端末との間で使用できるサービスを確認し、それらのサービスの特性を調べる方法をアプリケーションに提供する。
【0093】
L2CAP92は、上位プロトコルの多重化、データパケット(L2CAPパケット)の分割と組立て等を実行する。
【0094】
HCI(Host Controller Interface)93は、携帯型表示パッド20においてはホスト(CPU30)とBluetoothモジュール33との間のインターフェイスであり、HCI API(Application Program Interface)と、ホスト(CPU30)とBluetoothモジュール33との間でトランスポートレイヤとして機能するUARTと、Bluetoothモジュール33のハードウェアドライバとから構成されている。
【0095】
リンク・マネージャ94は、リンクの設定やマスター・スレーブ交換動作時のリンク制御等を行うLMP(Link Manager Protocol)を実行する。
【0096】
ベースバンド95は、物理リンクの確立や各種パケットの送受信等を実行する。
【0097】
物理レイヤ96は、GFSK(Gaussian Frequency Shift Keying)による信号の変調や周波数ホッピングによるスペクトラム拡散通信等を実行する。
【0098】
ここで、Bluetoothの使用周波数帯域は2471〜2497MHz(日本)、ホッピング・チャネル数は23(1MHz間隔)、ホッピング速度は1600ホップ/秒である。また、チャネルは625μsecのタイムスロットに分割され、マスター端末はパケットの伝送を偶数番号のタイムスロットで開始し、スレーブ端末はパケットの伝送を奇数番号のタイムスロットで開始する。
【0099】
上記のプロトコル構成の中で、UARTドライバとBluetoothモジュール33のハードウェアドライバ(HCI93中)、リンク・マネージャ94、ベースバンド95、物理レイヤ96は、Bluetoothモジュール33に実装されており、それ以外はCPU30で実行されるソフトウェアモジュール(タスク)であり、ハードディスク40に実行プログラムとして予め記憶されている。
【0100】
・Bluetooth中継器のプロトコル構成
次に、Bluetooth中継器1のプロトコル構成を図6に示す。図6に示すように、Bluetooth中継器1のプロトコル構成は図5に示した携帯型表示パッド20のプロトコル構成からSIEA80、MBFT81、GCC83が無く、代わりにMCSコネクションの確立やMCSチャネルへの加入等、MCSに対するコントロールを行うMCSCE(Multipoint Communication Service Control Entity)97があることを除いて、携帯型表示パッド20のプロトコル構成と同様である。
【0101】
但し、Bluetooth中継器1において、HCI93は、ホスト(CPU60)とBluetoothモジュール67、Bluetoothモジュール69との間のインターフェイスであり、HCI API、ホスト(CPU60)とBluetoothモジュール67、Bluetoothモジュール69との間でトランスポートレイヤとして機能するRS−232C、Bluetoothモジュール67、Bluetoothモジュール69のハードウェアドライバから構成されている。
【0102】
図6のプロトコル構成の中で、RS−232CドライバとBluetoothモジュール67、Bluetoothモジュール69のハードウェアドライバ(HCI93中)、リンク・マネージャ94、ベースバンド95、物理レイヤ96は、Bluetoothモジュール67、Bluetoothモジュール69に実装されており、それ以外はCPU60で実行されるソフトウェアモジュール(タスク)であり、ROM63に実行プログラムとして予め記憶されている。
【0103】
・Bluetoothネットワーク形成までのBluetooth通信シーケンス
次に、Bluetoothネットワーク(ピコネット)を形成するまでのBluetooth通信シーケンスについて図1に示したピコネット16を参照しながら説明する。
【0104】
・・Bluetooth中継器との通信コネクション確立
本通信シーケンスにおいて、マスター端末(議長端末)2は、まず、インクワイアリ手順によりマスター端末2と通信できる全てのスレーブ端末を認識する。すなわち、マスター端末2は、IDパケットを繰り返し送信し、これを受信したスレーブ端末はBluetoothデバイスアドレス(BD_ADDR)、自端末のシステムクロック等を含めたFHSパケットを送信する。これにより、マスター端末2は、受信したFHSパケットの個数(BD_ADDRの個数)からスレーブ端末の台数を認識する。
【0105】
図1に示したピコネット16では、議長端末2は7台のスレーブ端末(内1台はBluetooth中継器1のBluetoothモジュール)を認識する。この認識したスレーブ端末台数と受信したデバイスアドレスBD_ADDRとは、メインメモリ31に記憶しておく。
【0106】
次に、マスター端末2はまず、認識したスレーブ端末の中からBluetooth中継器1を探し、もしあればこれと最初に接続する。すなわち、先にメインメモリ31に記憶したデバイスアドレスBD_ADDRを持つ端末と、順次リンク・マネージャ間(リンクレイヤ)のコネクション確立及びサービス・ディスカバリシーケンスの動作を行い、それぞれがBluetooth中継器か否かをチェックする。尚、Bluetooth中継器1は、Bluetooth中継サービス(Bluetooth規格で定義されていない独自に定義したサービス)を持っている。
【0107】
この動作において、相手がBluetooth中継サービスを持っていた場合、マスター端末2は、その相手端末(Bluetooth中継器1)とアプリケーションまでの通信コネクションを確立する。また、相手がBluetooth中継サービスを持っていなかった場合、マスター端末2は、リンクレイヤのコネクションを切断する。尚、通信コネクションの確立手順の詳細については以下に記載する携帯型表示パッド間の動作シーケンスと同様である。
【0108】
・・複数のスレーブ端末との通信コネクション確立
次に、マスター端末2は、6台のスレーブ端末と順次通信コネクションを確立する。この通信コネクション確立手順について説明する。
【0109】
マスター端末2は、インクワイアリ手順時にスレーブ端末から受信したデバイスアドレスBD_ADDRの下位アドレス部分であるLAP(Lower Address Part)から導き出される同期ワードを含めたIDパケットを送信する。これに対し、スレーブ端末(3〜8のいずれか、以下省略)は、自端末のデバイスアドレスBD_ADDRから導き出される同期ワードを含んだIDパケットを受信すると、IDパケットで応答する。
【0110】
次に、マスター端末2は、スレーブ端末の識別番号であるアクティブ・メンバー・アドレス(AM_ADDR)に1をセットしたFHSパケットを送信する。スレーブ端末は、これを受信するとIDパケットで応答する。この時、スレーブ端末は、FHSパケットに含まれたマスター端末のシステムクロックに切り替わる。
【0111】
次に、マスター端末2は、POLLパケットを送信し、スレーブ端末はこれにNULLパケットで応答して、ベースバンドレイヤのコネクションが確立する。
【0112】
続いて、マスター端末2とスレーブ端末とは、リンク・マネージャ間(リンクレイヤ)のコネクション確立シーケンスに移行する。
【0113】
まず、マスター端2は、LMP_host_connection_req PDU(Protocol Data Unit)を送信し、スレーブ端末はLMP_accepted PDUで応答する。
【0114】
次に、マスター端末は、LMP_features_req PDUを送信し、スレーブ端末は、LMP_features_res PDUで応答して、自端末の持つ機能についての情報を交換する。
【0115】
次に、マスター端末2は、LMP_setup_complete PDUを送信し、スレーブ端末はLMP_setup_complete PDUで応答して、リンク・マネージャ間(リンクレイヤ)のコネクションが確立する。
【0116】
続いて、マスター端末2は、サービス・ディスカバリシーケンスを実行する。
【0117】
マスター端末2のアプリケーションは、SDPタスクにサービス・ディスカバリ要求を出すと、SDPタスクはL2CAPタスクへコネクションの接続要求(L2CA_ConnectReqイベント)を出す。L2CAPタスクは、この要求を受けると、Connection Requestパケットを送信する。
【0118】
スレーブ端末のL2CAPタスクは、このパケットを受信するとSDPタスクへL2CA_ConnectIndメッセージを渡すとともにマスター端末2へConnection Responseパケットで応答してSDPコネクションが確立する。
【0119】
続いて、SDPタスクはL2CAPタスクへコンフィグレーション要求(L2CA_ConfigReqイベント)を出す。L2CAPタスクはこの要求を受けると、サービス品質(QoS:Quarity of Service)等のコンフィグレーションパラメータを含んだConfiguration Requestパケットを送信する。
【0120】
スレーブ端末のL2CAPタスクは、このパケットを受信するとSDPタスクへL2CA_ConfigIndメッセージを渡すとともにマスター端末2へコンフィグレーションパラメータを含んだConfiguration Responseパケットで応答する。
【0121】
次に、マスター端末2のSDPタスクは、電子会議サービス(Bluetooth規格で定義されていない独自に定義したサービス)であることを表すUUID(サービスの固有識別子)をServiceSearchPatternパラメータに含めたSDP_ServiceSearchRequest PDUを送信し、スレーブ端末のSDPタスクはSDP_ServiceSearchResponse PDUで応答する。
【0122】
そして、マスター端末のアプリケーションは、今接続したスレーブ端末が電子会議端末であることを確認すると、MCSタスクへ接続要求を出す。この接続要求は順次下位レイヤへ発行され、PPPのコネクション、X.224のコネクション、MCSのコネクションが順次確立される。そして、会議用アプリケーションであるGCC、SIEA、MBFTの各エンティティ間のコネクションが確立されて、各エンティティ間の通信が実行できる状態となる。
【0123】
以上、マスター端末2と1つのスレーブ端末(例えばスレーブ端末3)との間でMCSコネクションを使用して描画データの転送やファイル転送ができる状態になるまでの通信シーケンスを説明したが、マスター端末2は、ピコネットに接続できる他の5台の端末(スレーブ端末4〜スレーブ端末8)に対しても同様の通信シーケンスを実行し、マスター端末2とスレーブ端末3〜スレーブ端末8及びBluetooth中継器1(Bluetoothモジュール67を使用)から成るピコネットが形成される。
【0124】
・・Bluetooth中継器1の動作
続いて、Bluetooth中継器1はスレーブとしての動作と平行して、Bluetoothモジュール69を使用してマスターとしての動作を開始する。すなわち、Bluetooth中継器1は上記と同様の動作によりスレーブ端末9〜スレーブ端末15と順次通信コネクションを確立して、Bluetooth中継器1(Bluetoothモジュール69を使用)をマスターとするピコネットを形成する。
【0125】
このように、Bluetooth中継器1を中継点とした2つのピコネットから成るBluetoothネットワークが形成される。
【0126】
次に、2つのピコネットから成るBluetoothネットワークに接続した全ての端末間のMCSコネクション及び会議用アプリケーションであるGCC等のエンティティ間のコネクションについて説明する。
【0127】
まず、MCSコネクションについて説明する。図5及び図6に示したMCS86はMCSプロバイダと呼ばれる。また、2つのピコネットから成るBluetoothネットワークをMCSプロバイダ間のネットワークとして見たものはMCSドメインと呼ばれる。
【0128】
図1のネットワーク構成におけるMCSドメインは、図7に示すような階層構造を持つ。議長であるマスター端末2はトップMCSプロバイダであり、最上位層に位置する。スレーブ端末3〜スレーブ端末8及びBluetooth中継器1は中間層に位置し、スレーブ端末9〜スレーブ端末15は最下位層に位置する。
【0129】
各端末はMCSコネクションの確立後、MCSドメインにアタッチする。このアタッチにより、各端末はMCSドメイン内での端末識別子であるMCSユーザIDを取得する。
【0130】
次に、各端末はMCSチャネルに加入する。MCSチャネルはMCSドメイン内のアドレスであり、同一チャネルに加入した全ての端末が、そのチャネルに送られるデータを受信する。ここで、スレーブ端末9が全ての端末が加入しているチャネルに対してデータを送信すると、データはまずBluetooth中継器1に転送され、Bluetooth中継器1はこのデータをスレーブ端末10〜スレーブ端末15へ転送するとともに、トップMCSプロバイダであるマスター端末2へ転送する。そして、マスター端末2はこのデータをスレーブ端末3〜スレーブ端末8へ転送する。
【0131】
このように、全ての端末が同一チャネルに加入することにより、データを全ての端末へ送信することができる。なお、MCSドメイン内での端末識別子であるMCSユーザIDはMCSチャネル番号としても使用され、個別宛先へデータを送信する場合にMCSチャネル番号として使用する。
【0132】
次に、会議制御アプリケーションであるGCCとノードコントローラ(NC)とについて説明する。図5及び図6に示したGCC83は、GCCプロバイダと呼ばれる。また、トップMCSプロバイダである端末のGCCプロバイダは、トップGCCプロバイダと呼ばれる。各GCCプロバイダは会議に参加すると、SIEAやMBFT等の会議用アプリケーションのリストやMCSドメイン内での端末識別子であるMCSユーザID等の端末情報(会議ノードリスト)を他の全てのGCCプロバイダへ送信する。なお、この同報送信は全ての端末が加入しているMCSチャネルに対してデータを送信することで実現される。これらの端末情報は各端末にて受信し、NC83にて管理される。また、GCCは議長権の割り当て等の制御も行い、会議開始時にはトップGCCプロバイダが議長権を持っている。ノードコントローラ(NC83)は、ユーザからの要求に従ってGCC83へ各種のプリミティブを発行したり、自端末および他の全ての端末のアプリケーションリストや会議ノードリスト等を管理する。
【0133】
Bluetooth中継器1はGCCが無いため、MCSドメイン内での端末識別子であるMCSユーザID等の端末情報が他の端末へ送信されず、議長端末もBluetooth中継器1は会議に参加している端末とは見なさない。
【0134】
このようにして、議長制御の基で、各端末から会議資料ファイルや手書きの描画データ等が全ての端末へ、あるいは個別の端末へ送信され、電子会議が実行される。
【0135】
・動作概略フロー
マスターである議長端末2(携帯型表示パッド20)における上記の概略動作フローを図8に、またBluetooth中継器1における上記の概略動作フローを図9に示す。
【0136】
・・マスター端末における概略動作フロー
図8を参照すると、本動作において、マスター端末2は、インクワリアリ手段により通信可能範囲にある各スレーブ端末のデバイスアドレスBD_ADDRと、このBD_ADDRの個数(スレーブ端末の台数M)とを得、これを記憶する(ステップS101)。
【0137】
次に、マスター端末2は、nに1を代入する(ステップS102)。これは、以降の処理を、全てのスレーブ端末に対して実行するための処理の一部である。
【0138】
このように、まず、n=1とすると、マスター端末2は、n(=1)番目のBD_ADDRを持つスレーブ端末とリンク・マネージャ間のコネクション確立を実行し、リンクを確立する(ステップS103)。更に、マスター端末2は、サービス・ディスカバリシーケンスを実行する(ステップS104)。この際、マスター端末2は、このスレーブ端末がBluetooth中継器1であるか否かを判定する(ステップS105)。
【0139】
ステップS105の判定の結果、n番目のスレーブ端末がBluetooth中継器1でない場合(ステップS105のNo)、マスター端末2は、このスレーブ端末とのリンクを切断する(ステップS108)。
【0140】
また、マスター端末2は、現時点のnの値が、上記の通信可能範囲にあるスレーブ端末の台数Mと等しいか否かを判定し(ステップS109)、等しい場合(ステップS109のYes)、ステップS111へ移行し、等しくない場合(ステップS109のNo)、nの値を1インクリメントして(ステップS110)、ステップS103へ帰還する。
【0141】
これに対して、ステップS105の判定の結果、n番目のスレーブ端末がBluetooth中継器1である場合(ステップS105のYes)、マスター端末2は、このスレーブ端末に対して各レイヤのコネクション(アプリケーションまでの通信コネクション)を順次確立し(ステップS106)、スレーブ端末の台数Mから1を減算して(ステップS107)、ステップS111へ移行する。
【0142】
このように、これまでの動作は、通信可能範囲にある全てのスレーブ端末に対して実行されるまで、又は、Bluetooth中継器1とのコネクションが確立されるまで、繰り返し実行される。
【0143】
尚、図8には図示されていないが、マスター端末2と通信できる範囲に複数のBluetooth中継器がある場合は、最も近いBluetooth中継器と接続する。マスター端末2が複数のBluetooth中継器の中から最も近いBluetooth中継器を判断する方法についての説明は省略する。
【0144】
次に、ステップS111では、マスター端末2は、まず、kの値に1を代入する(ステップS111)。これは、上記と同様に、以降の処理を、通信可能範囲にあるBluetooth中継器1を除いた全てのスレーブ端末に対して実行するためである。
【0145】
次に、マスター端末2は、k番目のデバイスアドレスを持つスレーブ端末とリンクマネージャ間の通信コネクションを確立し(ステップS112)、更に、サービス・ディスカバリシーケンスを実行する(ステップS113)。
【0146】
その後、マスター端末2は、相手のスレーブ端末が、マスター端末2が管理する会議に参加する端末であるか否かを判定し(ステップS114)、参加する端末である場合(ステップS114のYes)、このスレーブ端末と各レイヤの通信コネクション(アプリケーションまでの通信コネクション)を順次確立し(ステップS115)、ステップS118へ移行する。また、参加するスレーブ端末でない場合(ステップS114のNo)、マスター端末2は、現時点でのkの値が通信可能範囲にあるBluetooth中継器1を除いたスレーブ端末の台数Mと等しいか否かを判定し(ステップS116)、等しい場合(ステップS116のYes)、ステップS121へ移行する。また、等しくない場合(ステップS116のNo)、マスター端末2は、kの値を1インクリメントし(ステップ117)、ステップS112へ移行する。
【0147】
ステップS118では、現時点でマスター端末2と通信コネクションを確立しているスレーブ端末の台数が、ピコネットにおける限界の台数(7台)と等しいか否かを判定し(ステップS118)、等しくない場合(ステップS118のNo)、現時点でのkの値が通信可能範囲にあるBluetooth中継器1を除いたスレーブ端末の台数Mと等しいか否かを判定し(ステップS119)、等しい場合(ステップS119のYes)、ステップS121へ移行する。また、等しくない場合(ステップS119のNo)、マスター端末2は、kの値を1インクリメントし(ステップ120)、ステップS112へ移行する。
【0148】
ステップS121では、マスター端末2が、全てのスレーブ端末へ送信するデータの同報送信及びMCSドメイン内での端末識別子であるMCSユーザIDを使用した個別宛て先へのデータ送信を実行すると共に、議長権のある動作も実行する(ステップS121)。
【0149】
・・Bluetooth中継器における概略動作フロー
また、図9を用いて本実施例におけるBluetooth中継器1の概略動作フローを説明する。
【0150】
図9を参照すると、本動作において、Bluetooth中継器1は、まず、スレーブとして動作することで、マスター端末(議長端末)2からの要求に対して通信コネクションを確立する(ステップS201)。この動作は、図8に示す動作におけるマスター端末2に対応した動作である。
【0151】
次に、Bluetooth中継器1は、マスターとして動作することで、インクワリアリ手順により、自己と通信可能範囲にあるスレーブ端末の台数Mと、各スレーブ端末のデバイスアドレスBD_ADDRとを得、これを記憶する(ステップS202)。この動作は、図8におけるマスター端末2の動作と同様である。
【0152】
次に、Bluetooth中継器1は、まず、nの値に1を代入する(ステップS203)。これは、以降の処理を、通信可能範囲にある全てのスレーブ端末に対して実行するためである。
【0153】
このようにnに1を代入後、Bluetooth中継器1は、n番目のデバイスアドレスを持つスレーブ端末とリンクマネージャ間の通信コネクションを確立し(ステップS204)、更に、サービス・ディスカバリシーケンスを実行する(ステップS205)。
【0154】
その後、Bluetooth中継器1は、相手のスレーブ端末が、マスター端末2が管理する会議に参加する端末であるか否かを判定し(ステップS206)、参加する端末である場合(ステップS206のYes)、このスレーブ端末と各レイヤの通信コネクション(アプリケーションまでの通信コネクション)を順次確立し(ステップS207)、ステップS210へ移行する。また、参加するスレーブ端末でない場合(ステップS206のNo)、Bluetooth中継器1は、現時点でのnの値が通信可能範囲にあるスレーブ端末の台数Mと等しいか否かを判定し(ステップS208)、等しい場合(ステップS208のYes)、ステップS213へ移行する。また、等しくない場合(ステップS208のNo)、Bluetooth中継器1は、nの値を1イクリメントし(ステップ209)、ステップS204へ移行する。
【0155】
ステップS210では、現時点でBluetooth中継器1と通信コネクションを確立しているスレーブ端末の台数が、ピコネットにおける限界の台数(7台)と等しいか否かを判定し(ステップS210)、等しくない場合(ステップS210のNo)、現時点でのnの値が通信可能範囲にあるスレーブ端末の台数Mと等しいか否かを判定し(ステップS211)、等しい場合(ステップS211のYes)、ステップS213へ移行する。また、等しくない場合(ステップS211のNo)、Bluetooth中継器1は、nの値を1インクリメントし(ステップS212)、ステップS204へ移行する。
【0156】
ステップS213では、Bluetooth中継器1のMCSプロバイダが、スレーブ端末へのデータの転送を実行する(ステップS213)。
【0157】
以上、説明した本実施例は、Bluetooth中継器1が2つのBluetoothモジュールを持つ場合について説明したが、Bluetooth中継器1が3つ以上のBluetoothモジュールを持つ場合についても適用できる。例えば、Bluetooth中継器1が3つのBluetoothモジュールを持ち、各Bluetoothモジュールが別々のピコネットに接続している場合、1つのBluetoothモジュールを議長端末であるマスター端末2のスレーブとして動作させ、他の2つのBluetoothモジュールを、それぞれマスターとして動作させる。これにより、3つのピコネットに接続した端末間でMCSドメインが形成される。
【0158】
〔第2の実施例〕
次に、本発明の第2の実施例について、図面を用いて詳細に説明する。
【0159】
本実施例は、第1の実施例で示したBluetooth中継器1の各Bluetoothモジュールに接続するアンテナとして指向性アンテナを使用し、2つのBluetoothモジュールをBluetooth中継器1本体に内蔵するよう構成されたものである。この場合のBluetooth中継器1のハードウェア構成を図10に示す。
【0160】
図10中、CPU60、クロック61、メインメモリ62、ROM63、CPUバス66は、図4に示した第1の実施例のBluetooth中継器1の各構成要素と同じである。
【0161】
また、図10中、UART71とUART72とは、図3に示したUART32と同じであり、Bluetoothモジュール73とBluetoothモジュール75とは、図3に示したBluetoothモジュール33と同じである。
【0162】
但し、図10中、アンテナ74とアンテナ76とは指向性アンテナであり、この指向性アンテナとして、例えば、図11に示されるような、コルゲート構造部を有する平面アンテナを使用するものとする。この平面アンテナは、コルゲート溝の深さCL(Corrugation Length)の寸法を変化させることにより電波の放射面であるE面(図中、E−planeと記載)の指向範囲を変えることができる。このE面は、図11に示すように電界の振動する方向(偏波方向)を含む面のことである。図11では、平面アンテナの平面が垂直方向にある場合を示している。図10に示したアンテナ74とアンテナ76とは、E面が水平方向になるように、すなわち平面アンテナの平面が水平方向になるように実装するものとする。
【0163】
また、アンテナ74とアンテナ76との指向方向が互いに異なるようにBluetoothモジュール73とBluetoothモジュール75とを設置する。2つのBluetoothモジュールを使用した場合における各アンテナの送信電波の範囲の例を図12に示す。
【0164】
図12を参照すると、上記のようにアンテナ74とアンテナ76とを配置することにより、本実施例では、各々のアンテナがカバーするエリアが必要以上にオーバラップすることを防止することが可能となる。
【0165】
なお、2つのBluetoothモジュールをBluetooth中継器1本体に内蔵するのではなく、図4に示した構成にて、RS−232Cケーブルの長さを短くして、各Bluetoothモジュールを各アンテナの指向方向が互いに異なるように設置した構成にしてもよい。
【0166】
また、Bluetooth中継器1が、指向性アンテナが接続された3つ以上のBluetoothモジュールを持つ場合についても、各アンテナの指向方向が互いに異なるように実装するとよい。
【0167】
〔第3の実施例〕
次に、第1の実施例で示した2つのピコネットから成るBluetoothネットワークにおいて、通信会議中に議長であるマスター端末2が議長権を他の端末に譲渡してBluetoothネットワークから外れる場合について説明する。
【0168】
今、図1に示したBluetoothネットワークにおいて、全ての端末間でホワイトボードアプリケーション(SIEA80を使用)、ファイル転送アプリケーション(MBFT81を使用)、会議制御アプリケーション(GCC83を使用)が実行されている状態とする。
【0169】
ここで、マスター端末2が議長権をピコネット17に接続しているスレーブ端末10へ譲渡する場合、NC82がGCC83へスレーブ端末10のノードID(MCSユーザIDと同じ)等を含めたGCC-CONDUCTOR-GIVE-要求 プリミティブを渡す。
【0170】
GCC83は、これらのパラメータをデータ領域にセットし、またチャネルIDにスレーブ端末10のノードIDをセットしたMCS-SEND-DATA-要求 プリミティブをMCS86へ渡す。
【0171】
MCS86では、指定されたチャネルIDにデータを送信すると、このデータがスレーブ端末10へ送信される。
【0172】
スレーブ端末10は、このデータを受信すると、NC82がマスター端末2へGCC-CONDUCTOR-GIVE-応答を返すとともに、全ての端末へ自端末が新しい議長になることを通知するGCC-CONDUCTOR-ASSIGN-指示を送信する。
【0173】
このようにして、MCSドメインにおける議長端末はマスター端末2からスレーブ端末10に交代される。その後、マスター端末2はGCC、MCS、X.224、PPPの各レイヤのコネクションを切断する。
【0174】
次に、マスター端末2は、Bluetooth中継器1とマスター/スレーブの交換動作を行う。
【0175】
まず、リンク・マネージャ94は、LMP_switch_req PDUを送信し、Bluetooth中継器1からLMP_accepted PDUを受信する。そして、ベースバンド95にてマスター/スレーブの交換動作が実行される。すなわち、マスター端末2とBluetooth中継器1は、まずTXタイミングとRXタイミングとの反転を行い、この時点でBluetooth中継器1がマスターとなる。
【0176】
そして、スレーブとなった端末2は、Bluetooth中継器1のクロックに同期して動作するためのシーケンスを実行する。
【0177】
そして、Bluetooth中継器1は新しいAM_ADDRをFHSパケットに含めて端末2へ送信する。
【0178】
その後、Bluetooth中継器1は、ピコネット16に接続した他の端末(端末3〜端末8)に対してスレーブ側が新しいマスタークロックに合わせるための動作シーケンスと新しいAM_ADDRの送信とを各スレーブ端末毎に順次実行する。
【0179】
このようにして、ピコネット16のマスターが端末2からBluetooth中継器1に切り替わる。
【0180】
その後、端末2はリンク・マネージャ94にてLMP_detach PDUを送信して、Bluetoothネットワークから離脱する。
【0181】
続いて、Bluetooth中継器1は、ピコネット17に接続したスレーブ端末10とマスター/スレーブの交換動作を行う。すなわち、Bluetooth中継器1のリンク・マネージャ94がLMP_switch_req PDUを送信し、スレーブ端末10からLMP_accepted PDUを受信する。
【0182】
そして、Bluetooth中継器1とスレーブ端末10とは、TXタイミングとRXタイミングとの反転を行い、この時点で端末10がマスターとなる。
【0183】
そして、スレーブとなったBluetooth中継器1は、端末10のクロックに同期して動作するためのシーケンスを実行する。
【0184】
そして、端末10は新しいAM_ADDRをFHSパケットに含めてBluetooth中継器1へ送信する。
【0185】
その後、端末10はピコネット17に接続した他の端末(端末9、端末11〜端末15)に対して、スレーブ側が新しいマスタークロックに合わせるための動作シーケンスと新しいAM_ADDRの送信とを各スレーブ端末毎に順次実行する。
【0186】
このようにして、ピコネット17のマスターがBluetooth中継器1から端末10に切り替わる。そして、端末10はBluetoothネットワークのマスター端末として、またMCSドメインにおけるトップMCSプロバイダとして、また電子会議の議長として動作する。
【0187】
端末2における上記の概略動作フローを図13に、またBluetooth中継器1における上記の概略動作フローを図14に、さらに端末10における上記の概略動作フローを図15に示す。
【0188】
・端末2における概略動作フロー
まず、図13を参照して、端末2がマスターからスレーブへ切り替わり、Bluetoothネットワークから離脱するまでの動作の概略を説明する。
【0189】
図13を参照すると、本動作において、端末2は、まず、議長権をスレーブ端末10へ譲渡する(ステップS301)。
【0190】
次に、端末2は、GCC,MCS,X.224,PPPの各レイヤの通信コネクションを切断し(ステップS302)、その後、Bluetooth中継器1とマスター/スレーブの交換動作を実行する(ステップS303)。
【0191】
このように動作することで、端末2は、スレーブとして機能しているため、Bluetoothネットワークから離脱しても、Bluetoothネットワーク自体の機能を損なうことがない。従って、これ以降に、端末2は、Bluetoothネットワークから離脱する(ステップS304)。
【0192】
・Bluetooth中継器における概略動作フロー
また、図14を参照して、Bluetooth中継器1がマスターを端末2から端末10へ切り替える際の動作について説明する。
【0193】
図14を参照すると、本動作において、Bluetooth中継器1は、まず、端末2との間に確立していたX.224,PPPの各レイヤの通信コネクションを切断する(ステップS401)。
【0194】
次に、Bluetooth中継器1は、端末2に対して、マスターからスレーブへの交換動作を実行する(ステップS402)。
【0195】
その後、Bluetooth中継器1は、端末10に対して、スレーブからマスターへの交換動作を実行する(ステップS403)。
【0196】
これにより、Bluetooth中継器1に対するマスターが端末2から端末10へ切り替わる。
【0197】
・端末10における概略動作フロー
更に、図15を参照して、端末10がスレーブからマスターへ切り替わる際の動作の概略を説明する。
【0198】
図15を参照すると、本動作において、端末10は、まず、端末2から議長権を受け取ると、自己が本会議の議長端末となる(ステップS501)。
【0199】
次に、端末10は、Bluetooth中継器1との間でスレーブからマスターへ切り替わる動作を実行し、自己がマスターとなる(ステップS502)。
【0200】
その後、端末10は、MCSドメインにおけるトップMCSプロバイダとなる(ステップS503)。
【0201】
これにより、端末10がスレーブからマスターへ切り替わり、動作することが可能となる。
【0202】
〔第4の実施例〕
また、図4に示したBluetooth中継器が複数個存在し、各Bluetooth中継器間がBluetoothネットワークで接続された場合について以下に説明する。
【0203】
本実施例では、Bluetooth中継器が3個存在する場合におけるBluetoothネットワークを例として図16に示す。
【0204】
図16を参照すると、本実施例によるBluetoothネットワークは、Bluetooth中継器1、Bluetooth中継器100、Bluetooth中継器110、マスターである議長端末2、25台のスレーブ端末(3〜13、121〜127、131〜137)から構成されている。図16中、Mはマスター、Sはスレーブを意味している。
【0205】
図16のネットワーク構成は、図17に示すような階層構造を持つ。この階層構造において、議長であるマスター端末2は最上位層、Bluetooth中継器1及びスレーブ端末3〜スレーブ端末8は第2層、Bluetooth中継器100、Bluetooth中継器110、及びスレーブ端末9〜スレーブ端末13は第3層、スレーブ端末121〜スレーブ端末127及びスレーブ端末131〜スレーブ端末137は第4層に位置している。
【0206】
また、図17はMCSドメインにおけるMCSプロバイダの階層構造でもある。すなわち、議長であるマスター端末2がトップMCSプロバイダであり、最上位層に位置する。従って、このMCSドメインに接続している全ての端末は、議長制御の基で動作し、各端末から会議資料ファイルや手書きの描画データ等が全ての端末へ、あるいは個別の端末へ送信され、電子会議が実行される。
【0207】
〔他の実施例〕
また、上記の各実施例においては、RFCOMM90上のプロトコルとして、PPP、T.70NULL、X.224を使用した場合を示したが、例えば、PPP、TCP/IP等の他のプロトコルを使用するようにしてもよい。
【0208】
また、本発明は電子会議以外の他のアプリケーションにおいても適用させることができる。
【0209】
但し、上記各実施例は、本発明を実施した一形態にすぎず、本発明は、その主旨を逸脱しない限り、種々変形して実施することが可能なものである。
【0210】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1記載の発明によれば、複数のピコネットに含まれる中継器を介してマスター端末とスレーブ端末とがデータの送受信を行う無線通信方法であって、中継器が有する複数のBluetoothモジュールのうち、1つをスレーブとし、他をマスターとすることで、複数のピコネット間でデータの送受信を行うことを特徴とし、これにより、複数のピコネット間で少ない遅延でデータ通信を行うことが可能となる。
【0211】
即ち、請求項1記載の発明によれば、複数のピコネット間でデータを中継して転送するBluetooth中継器を用いるため、リアルタイムを要求されるデータを小さい遅延時間で、宛先の端末へ送信することができる。また、1つのマスター端末に対して仮想的に8端末以上のスレーブ端末が接続したBluetoothネットワークを形成させることができる。これにより、特に、会議や講義の場で、多数の端末へ手書きデータをリアルタイムに同報送信する場合の利便性が向上される。
【0212】
更に、請求項2記載の発明によれば、複数のBluetoothモジュールのうち、マスター端末の存在するピコネットに接続するBluetoothモジュールをスレーブとし、他のBluetoothモジュールをマスターとすることを特徴とし、これにより、複数のピコネット間で少ない遅延でデータ通信を行うことを可能とする。また、マスター端末が含まれるピコネット以外のピコネットに含まれる端末を、Bluetooth中継器のスレーブとし、このBluetooth中継器をマスター端末のスレーブとすることで、実質的に全ての端末をマスター端末のスレーブ端末とすることが可能となる。
【0213】
更に、請求項3記載の発明によれば、マスターとされたBluetoothモジュールが属するピコネットに含まれる端末のセッションコネクション用の端末識別子を、マスター端末へ送信し、マスター端末において、端末識別子に基づいてセッションプロトコルを実行することを特徴とし、これにより、複数のピコネットから成るBluetoothネットワークに接続した全ての端末が、他の端末のセッション用端末識別子を用いたセッションプロトコルを実行するため、ネットワーク構築の柔軟性を向上することが可能となる。
【0214】
更に、請求項4記載の発明によれば、マスター端末が、複数のピコネットに含まれるいずれかのスレーブ端末と、マスターの交換を行うことを特徴とし、これにより、例えば、マスターとして動作している議長端末が、何らかの理由でネットワークから外れる場合、その後の議長を同じピコネットに接続された端末または他のピコネットに接続された端末に移管して、その移管先の端末がマスターになるため、このような場合におけるBluetoothネットワークのデータの送信効率の低下を防止することができる。
【0215】
更に、請求項5記載の発明によれば、複数のピコネットを、マスター端末が含まれるピコネットを最上位の階層とする階層構造とし、中継器が有する複数のBluetoothモジュールのうち、1つのBluetoothモジュールを他のBluetoothモジュールよりも上位の階層のピコネットに含ませ、上位の階層のピコネットに含まれるBluetoothモジュールをスレーブとし、他のBluetoothモジュールをマスターとすることで、複数のピコネット間でデータの送受信を行うことを特徴とし、これにより、Bluetooth中継器を複数個使用して、各Bluetooth中継器間に階層構造を持たせることで、端末が広い範囲に存在している場合にも、それらの端末をBluetoothネットワークに接続させることができる。
【0216】
また、請求項6記載の発明によれば、ピコネットに接続するBluetoothモジュールを複数有し、複数のBluetoothモジュールのうち、1つをスレーブとし、他をマスターとすることを特徴とし、これにより、複数のピコネット間で少ない遅延でデータ通信を行うことが可能となる。
【0217】
即ち、請求項6記載の発明によれば、複数のピコネット間でデータを中継して転送するBluetooth中継器を用いるため、リアルタイムを要求されるデータを小さい遅延時間で、宛先の端末へ送信することができる。また、1つのマスター端末に対して仮想的に8端末以上のスレーブ端末が接続したBluetoothネットワークを形成させることができる。これにより、特に、会議や講義の場で、多数の端末へ手書きデータをリアルタイムに同報送信する場合の利便性が向上される。
【0218】
更に、請求項7記載の発明によれば、複数のBluetoothモジュールのうち、マスター端末の存在するピコネットに接続するBluetoothモジュールをスレーブとし、他のBluetoothモジュールをマスターとすることを特徴とし、これにより、複数のピコネット間で少ない遅延でデータ通信を行うことを可能とする。また、マスター端末が含まれるピコネット以外のピコネットに含まれる端末を、Bluetooth中継器のスレーブとし、このBluetooth中継器をマスター端末のスレーブとすることで、実質的に全ての端末をマスター端末のスレーブ端末とすることが可能となる。
【0219】
更に、請求項8記載の発明によれば、マスター端末が含まれるピコネットを最上位の階層とする階層構造を有する複数のピコネットから成るBluetoothネットワークにおいて、他のBluetoothモジュールよりも上位の階層に含まれるBluetoothモジュールをスレーブとし、他のモジュールをマスターとすることを特徴とし、これにより、Bluetooth中継器を複数個使用して、各Bluetooth中継器間に階層構造を持たせることで、端末が広い範囲に存在している場合にも、それらの端末をBluetoothネットワークに接続させることができる。
【0220】
更に、請求項9記載の発明によれば、複数のBluetoothモジュール各々に接続された複数のアンテナのうち、1つ以上が指向性を有するアンテナであることを特徴とし、これにより、Bluetooth中継器が使用する複数のアンテナに指向性を持たせ、またその指向方向が互いに異なるようにして、電波の干渉を少なくするとともに、無指向性の場合に比べて同じ送信電力でより離れた位置にある端末との無線通信が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるBluetoothネットワークの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例による携帯型表示パッドの外観図である。
【図3】本発明の第1の実施例による携帯型表示パッドのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施例におけるBluetooth中継器のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施例による携帯型表示パッドのプロトコル構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第1の実施例によるBluetooth中継器のプロトコル構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第1の実施例によるMCSドメインにおける階層構造を示すブロック図である。
【図8】本発明の第1の実施例による議長端末(マスター端末)2の概略動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第1の実施例によるBluetooth中継器1の概略動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第2の実施例によるBluetooth中継器のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第2の実施例によるBluetooth中継器のBluetoothモジュールに接続された平面アンテナの電波の放射面を説明するための図である。
【図12】本発明の第2の実施例によるBluetooth中継器のBluetoothモジュールがカバーするエリアを示す図である。
【図13】本発明の第3の実施例による端末2の概略動作を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第3の実施例によるBluetooth中継器1の概略動作を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第3の実施例による端末10の概略動作を示すフローチャートである。
【図16】本発明の第4の実施例によるBluetoothネットワークの構成を示すブロック図である。
【図17】本発明の第4の実施例によるBluetoothネットワークの階層構造を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、100、110 中継器(Bluetooth中継器)
2 端末(マスター端末、議長端末)
3〜15、121〜127、131〜137 スレーブ端末
16、17、201、202、203、204 ピコネット
20 携帯型表示パッド
21 タッチペン
30、60 CPU
31、62 メインメモリ
32 UART
33、67、69、101、102、111、112 Bluetoothモジュール
34、68、70 アンテナ
35、61 クロック
36 バスコントローラ
37、63 ROM
38 PCIブリッジ
39 キャッシュメモリ
40 ハードディスク
41 HDコントローラ
42 LCD表示コントローラ
43 LCD
44 タッチパネルコントローラ
45 タッチパネル
46 RTC
47 バッテリ
48 DC−DCコンバータ
49、66 CPUバス
50 PCIバス
51 Xバス(内部バス)
64、65 RS−232C
80 SIEA
81 MBFT
82 NC
83 GCC
84 SDE
85 LMCE
86 MCS
87 X.224
88 T.70NULL
89 PPP
90 RFCOMM
91 SDP
92 L2CAP
93 HCI
94 リンク・マネージャ
95 ベースバンド
96 物理レイヤ(RF)
97 MCSCE[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a wireless communication method and a repeater thereof.
[0002]
[Prior art]
In recent years, Bluetooth has been developed as a technology for connecting a terminal to other terminals and peripheral devices.
[0003]
Bluetooth is a technology for connecting each terminal, peripheral device, and the like using a short-range radio, and has attracted a great deal of attention as a technology for connecting each device wirelessly without using a cable.
[0004]
Conventionally, there are technologies that use infrared rays to connect terminals and peripheral devices wirelessly. However, this method is used when the infrared rays themselves are highly directional and there is something that shields them. There was a problem with the degree of freedom and ease of connection.
[0005]
On the other hand, the Bluetooth technology uses a short-range radio, has no directivity, and is strong against shielding, so that convenience is greatly improved.
[0006]
Furthermore, according to the Bluetooth standard, it is possible to easily connect between terminals and peripheral devices without being operated by a user, without selecting a time and place.
[0007]
In this Bluetooth standard, radio in the 2.4 GHz frequency band is used, and it is possible to communicate with devices within a range of up to about 100 m at a maximum speed of 1 Mbps.
[0008]
However, in the communication technology using Bluetooth, since the number of slave terminals that can be connected to one master terminal is limited to 7 in one piconet, communication is performed using 8 or more slave terminals. There is a problem that is impossible.
[0009]
However, when a plurality of piconets overlap, slave terminals belonging to the overlapped area can be connected to the plurality of piconets by time division multiplex connection.
[0010]
Therefore, a slave terminal belonging to the overlapped area uses a master terminal in one area as a slave terminal, thereby forming a scatter net in which a plurality of piconets are gathered.
[0011]
In this scatter net, communication is possible between a plurality of piconets, so that terminals can communicate with each other via a master terminal of each piconet or a slave terminal in an area where a plurality of piconets overlap.
[0012]
[Problems to be solved by the invention]
However, in order for the master terminals of each piconet to communicate with each other, one side must be switched to a slave, and slave terminals belonging to overlapping areas in a scatternet can communicate with each other in a plurality of piconets. Since the connection destination piconet must be switched and one terminal cannot connect to multiple piconets at the same time, it is difficult to transfer data between the piconets in real time, resulting in a relatively large delay in data communication. There is a problem that arises.
[0013]
Here, as a technique for performing communication between a plurality of networks, there is a wireless communication method disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-308240. However, this conventional technique is applied to overlapping areas in a plurality of communication groups. Since the nodes to which the nodes belong are configured to function as bridges that connect the respective groups, it is possible to transfer data between a plurality of communication groups via a bridge. There is no description about the case where it is applied to a communication method having the relationship of
[0014]
As described above, in the current communication method using Bluetooth, it is impossible for nine or more terminals to communicate in real time.
[0015]
Accordingly, the present invention has been made in view of such problems, and an object of the present invention is to provide a radio communication method and a repeater thereof capable of performing data communication with a small delay between a plurality of piconets. .
[0016]
[Means for Solving the Problems]
This wireless communication method
A wireless communication method in which a master terminal and a slave terminal transmit and receive data via a repeater included in a plurality of piconets,
The repeater is
Two Bluetooth module
Have
Above Two Among the Bluetooth modules, one Bluetooth module connected to the piconet where the master terminal exists is a slave module, and the other Bluetooth module is a master module.
The piconet including the master terminal is the highest hierarchy,
A piconet other than the piconet set as the highest hierarchy is set as a hierarchy lower than the highest hierarchy.
[0017]
This , Double Data communication can be performed with a small delay between a plurality of piconets.
[0018]
That is , Double Since a Bluetooth repeater that relays and transfers data between a number of piconets is used, data requiring real time can be transmitted to a destination terminal with a small delay time. In addition, a Bluetooth network in which eight or more slave terminals are virtually connected to one master terminal can be formed. As a result, convenience is improved particularly when handwritten data is broadcast in real time to a large number of terminals in a conference or lecture.
[0020]
This , Double Data communication can be performed with a small delay between a plurality of piconets. In addition, a terminal included in a piconet other than the piconet including the master terminal is set as a slave of the Bluetooth repeater, and this Bluetooth repeater is set as a slave of the master terminal, so that substantially all terminals are slave terminals of the master terminal. It becomes possible.
[0022]
This , Double Since all the terminals connected to the Bluetooth network composed of several piconets execute the session protocol using the session terminal identifiers of other terminals, the flexibility of network construction can be improved.
[0024]
This , Example For example, if a chairperson terminal operating as a master is out of the network for some reason, the chairperson after that is transferred to a terminal connected to the same piconet or a terminal connected to another piconet, and the terminal of the transfer destination Since this becomes the master, it is possible to prevent a decrease in the data transmission efficiency of the Bluetooth network in such a case.
[0026]
This , B By using a plurality of luetooth repeaters and providing a hierarchical structure between the Bluetooth repeaters, even when terminals exist in a wide range, these terminals can be connected to the Bluetooth network.
[0027]
This repeater
A relay that relays data between a master terminal and a slave terminal,
Connect to a piconet Two Bluetooth module
Have
Above Two Among the Bluetooth modules, one Bluetooth module connected to the piconet where the master terminal exists is a slave module, and the other Bluetooth module is a master module.
The piconet including the master terminal is the highest hierarchy,
A piconet other than the piconet set as the highest hierarchy is set as a hierarchy lower than the highest hierarchy.
[0028]
This , Double Data communication can be performed with a small delay between a plurality of piconets.
[0029]
That is , Double Since a Bluetooth repeater that relays and transfers data between a number of piconets is used, data requiring real time can be transmitted to a destination terminal with a small delay time. In addition, a Bluetooth network in which eight or more slave terminals are virtually connected to one master terminal can be formed. As a result, convenience is improved particularly when handwritten data is broadcast in real time to a large number of terminals in a conference or lecture.
[0031]
This , Double Data communication can be performed with a small delay between a plurality of piconets. In addition, a terminal included in a piconet other than the piconet including the master terminal is set as a slave of the Bluetooth repeater, and this Bluetooth repeater is set as a slave of the master terminal, so that substantially all terminals are slave terminals of the master terminal. It becomes possible.
[0033]
This , B By using a plurality of luetooth repeaters and providing a hierarchical structure between the Bluetooth repeaters, even when terminals exist in a wide range, these terminals can be connected to the Bluetooth network.
[0035]
This , B Multiple antennas used by luetooth repeaters have directivity, and their directivity directions are different from each other to reduce radio wave interference and are more distant with the same transmission power than omnidirectional Wireless communication with a terminal at a position is possible.
[0036]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[Features of the present invention]
First, the features of the present invention will be described first.
[0037]
A first object of the present invention is to provide a Bluetooth repeater with a plurality of communication modules and operate the communication modules simultaneously to transfer data between a plurality of piconets in real time.
[0038]
Since a Bluetooth repeater requires one communication module for the piconet to be connected, for example, when using Bluetooth to transfer data between two piconets in real time, Bluetooth located between the two piconets The repeater requires two communication modules.
[0039]
At the same time, it is a specific object to connect a plurality of piconets to each other so that eight or more slave terminals can be virtually connected to one master terminal.
[0040]
Accordingly, the present invention provides a terminal other than the Bluetooth relay connected to each piconet in a Bluetooth network including a plurality of piconets including a plurality of Bluetooth modules and each Bluetooth module connected to a separate piconet. The master terminal has a configuration for performing data communication with a terminal connected to a plurality of piconets via the Bluetooth repeater.
[0041]
Second, 8 or more slave terminals are virtually connected to one master terminal using a Bluetooth repeater specialized in the function of relaying and transferring data between a plurality of piconets. The specific purpose is to form a Bluetooth network.
[0042]
Therefore, in the present invention, in addition to the above configuration, the Bluetooth repeater is connected as a slave when using a Bluetooth module connected to the piconet where the master terminal exists, and connected to other piconets. When communication is performed using a Bluetooth module, it has a configuration that operates as a master.
[0043]
Third, the Bluetooth repeater transmits the session terminal identifiers of all terminals connected to the piconet that operates as a master to the piconet master terminal that operates as a slave, and receives this. The master terminal can manage the session terminal identifiers of all terminals connected to the Bluetooth network consisting of a plurality of piconets together with the session terminal identifiers of all terminals connected to the piconet to which the own terminal is connected. It has a specific purpose. This is defined in the Bluetooth standard as a maximum of 7 slave terminals that can be connected to one master terminal, and in accordance with the standard, the master terminal can communicate with the master terminal during the inquiry procedure. The Bluetooth device address (BD_ADDR) of the slave terminal can be obtained. However, when data communication such as electronic conference communication is executed by connecting multiple piconets, the Bluetooth relay device at the connection point of multiple piconets is used for the application. This is because the address (BD_ADDR) is not necessarily necessary information, and it is more convenient for the application to use a terminal identifier used in the session layer of the data communication protocol as a terminal identifier than BD_ADDR. At the same time, a specific object is to enable all terminals connected to a Bluetooth network composed of a plurality of piconets to execute a session protocol using the terminal identifiers for other terminals.
[0044]
Therefore, in addition to the above-described configuration, the present invention transmits the terminal identifier for session connection of all terminals connected to the piconet operating as a master to the master terminal of the piconet operating as a slave. The received master terminal is configured to execute a session protocol using all terminals connected to a Bluetooth network composed of a plurality of piconets and the terminal identifier for the session connection.
[0045]
Fourth, the antenna connected to each Bluetooth module of the Bluetooth repeater should have directivity, and the directivity directions should be different from each other to reduce radio wave interference and compared to the non-directional case. A specific object is to enable wireless communication with a terminal located more distantly at the same transmission power.
[0046]
Therefore, in the present invention, in addition to the above configuration, at least one antenna among the plurality of antennas connected to each Bluetooth module has directivity.
[0047]
Fifth, if a chairman terminal operating as a master is disconnected from the network for any reason, the chairman thereafter is transferred to a terminal connected to the same piconet or a terminal connected to another piconet, and the transfer is performed. The specific purpose is to make the previous terminal a master. This is because with Bluetooth, data cannot be transmitted directly from a slave terminal to another slave terminal, and always passes through the master terminal. This is because when the terminal becomes the master, the data transmitted from the chairman terminal has good transmission efficiency in the network.
[0048]
Therefore, in addition to the above-described configuration, the present invention has a configuration in which a master terminal exchanges a master with a terminal connected to the same piconet or a terminal connected to another piconet.
[0049]
Sixth, by using a plurality of Bluetooth repeaters and providing a hierarchical structure between the Bluetooth repeaters, even if terminals exist in a wide range, they can be connected to the Bluetooth network. The specific purpose is to connect.
[0050]
Therefore, in addition to the above-described configuration, the present invention has a configuration in which a plurality of the above-described Bluetooth repeaters are used to form a Bluetooth network having a hierarchical structure.
[0051]
Hereinafter, the preferred embodiment of the present invention will be described with examples. In the following embodiments, a case where an electronic conference is executed on a Bluetooth network including a portable display pad mounted with Bluetooth and a Bluetooth repeater having a plurality of Bluetooth modules will be described as an example.
[0052]
[First embodiment]
・ Bluetooth network configuration
As a first embodiment of the present invention, FIG. 1 shows an example of a Bluetooth network in which a Bluetooth repeater has two Bluetooth modules and each Bluetooth module is connected to a separate piconet.
[0053]
Referring to FIG. 1, the Bluetooth network includes a
[0054]
The master of the piconet 16 is the chairman terminal 2, and the BT (Bluetooth)
[0055]
-Terminal (portable display pad) configuration (appearance)
Next, the external appearance of the portable display pad as the master terminal 2 and the slave terminals (3 to 15) is shown in FIG. In FIG. 2, 20 is a portable display pad as a master terminal and a slave terminal (common to the master terminal 2 and slave terminals (3 to 15)), 43 is an LCD, 45 is a touch panel attached to the
[0056]
-Terminal (portable display pad) configuration (block)
Next, the hardware configuration of the
[0057]
In this configuration, the CPU 30 executes and processes a control processing program, an OS (Operating System), and various application programs stored in a ROM (Read Only Memory) 37.
[0058]
The
[0059]
A UART (Universal Asynchronous Receiver Transmitter) 32 is an interface that transmits and receives serial data between the CPU 30 and the
[0060]
The
[0061]
The
[0062]
The
[0063]
The
[0064]
A PCI (Peripheral Component Interconnect)
[0065]
The
[0066]
The
[0067]
An HD (hard disk)
[0068]
The
[0069]
The touch panel controller 44 detects a portion where the pen tip of the touch pen 21 contacts on the
[0070]
The
[0071]
An RTC (Real Time Clock) 46 is a date clock, and is backed up by a dedicated battery (not shown).
[0072]
The battery 47 is, for example, a nickel metal hydride battery, a lithium battery, or the like, and current is supplied into the
[0073]
・ Bluetooth repeater configuration (block)
Next, the hardware configuration of the
[0074]
The
[0075]
The
[0076]
The
[0077]
A program for controlling the operation of the
[0078]
The RS-232C64 and the RS-232C65 are configured by a UART, a clock generation circuit, and an RS-232C connector, and transmit and receive data according to the RS-232C standard with the
[0079]
The
[0080]
The RS-
[0081]
・ Protocol configuration of terminal (portable display pad)
Next, the protocol configuration of the
[0082]
The
[0083]
The
[0084]
NC82 and GCC83 are conference control applications in which terminals connected to the Bluetooth network execute a conference according to the control of the chairman, and manage a list of terminal information such as capabilities and attributes of each terminal. For example, ITU-T Recommendation T. The operation conforming to 124 is executed.
[0085]
The
[0086]
The
[0087]
An MCS (Multipoint Communication Service) 86 executes a session layer protocol between multiple points. An operation conforming to 125 is executed.
[0088]
X.224 (87) is an ITU-T recommendation X.X. It conforms to 224 class 0 and executes a transport layer protocol for performing flow control of data transfer and the like.
[0089]
T.A. 70NULL88 is an ITU-T recommendation T.70. A network layer protocol compliant with 70 NULL is executed.
[0090]
A PPP (Point to Point Protocol) 89 executes a data link layer protocol on a serial line.
[0091]
RFCOMM (RF COMMunication) 90 is a protocol for emulating a serial port on an L2CAP (Logical Link Control and Adaptation Protocol) protocol.
[0092]
An SDP (Service Discovery Protocol) 91 provides a method of checking services that can be used with a partner terminal and checking characteristics of those services.
[0093]
The
[0094]
An HCI (Host Controller Interface) 93 is an interface between the host (CPU 30) and the
[0095]
The
[0096]
The
[0097]
The
[0098]
Here, the use frequency band of Bluetooth is 2471 to 2497 MHz (Japan), the number of hopping channels is 23 (1 MHz interval), and the hopping speed is 1600 hops / second. Further, the channel is divided into 625 μsec time slots, the master terminal starts packet transmission in even-numbered time slots, and the slave terminal starts packet transmission in odd-numbered time slots.
[0099]
In the above protocol configuration, the hardware driver (in the HCI 93) of the UART driver and the
[0100]
-Protocol configuration of Bluetooth repeater
Next, the protocol configuration of the
[0101]
However, in the
[0102]
In the protocol configuration of FIG. 6, the RS-232C driver and the
[0103]
・ Bluetooth communication sequence until Bluetooth network formation
Next, a Bluetooth communication sequence until a Bluetooth network (piconet) is formed will be described with reference to the piconet 16 shown in FIG.
[0104]
..Establishing communication connection with Bluetooth repeater
In this communication sequence, the master terminal (chairperson terminal) 2 first recognizes all slave terminals that can communicate with the master terminal 2 by the inquiry procedure. That is, the master terminal 2 repeatedly transmits an ID packet, and the slave terminal that receives the ID packet transmits an FHS packet including the Bluetooth device address (BD_ADDR), the system clock of the terminal itself, and the like. Thereby, the master terminal 2 recognizes the number of slave terminals from the number of received FHS packets (the number of BD_ADDR).
[0105]
In the piconet 16 shown in FIG. 1, the chairman terminal 2 recognizes seven slave terminals (one is a Bluetooth module of the Bluetooth repeater 1). The recognized number of slave terminals and the received device address BD_ADDR are stored in the
[0106]
Next, the master terminal 2 first searches for the
[0107]
In this operation, when the other party has a Bluetooth relay service, the master terminal 2 establishes a communication connection to the partner terminal (Bluetooth repeater 1) to the application. If the other party does not have the Bluetooth relay service, the master terminal 2 disconnects the link layer connection. The details of the communication connection establishment procedure are the same as the operation sequence between the portable display pads described below.
[0108]
..Establishing communication connections with multiple slave terminals
Next, the master terminal 2 sequentially establishes communication connections with the six slave terminals. The communication connection establishment procedure will be described.
[0109]
The master terminal 2 transmits an ID packet including a synchronization word derived from LAP (Lower Address Part) which is a lower address part of the device address BD_ADDR received from the slave terminal during the inquiry procedure. On the other hand, when the slave terminal (any of 3 to 8, omitted below) receives an ID packet including a synchronization word derived from the device address BD_ADDR of the own terminal, it responds with an ID packet.
[0110]
Next, the master terminal 2 transmits an FHS packet in which 1 is set in the active member address (AM_ADDR) that is the identification number of the slave terminal. When receiving this, the slave terminal responds with an ID packet. At this time, the slave terminal switches to the system clock of the master terminal included in the FHS packet.
[0111]
Next, the master terminal 2 transmits a POLL packet, and the slave terminal responds with a NULL packet to establish a baseband layer connection.
[0112]
Subsequently, the master terminal 2 and the slave terminal move to a link establishment sequence between link managers (link layer).
[0113]
First, the master terminal 2 transmits an LMP_host_connection_req PDU (Protocol Data Unit), and the slave terminal responds with an LMP_accepted PDU.
[0114]
Next, the master terminal transmits an LMP_features_req PDU, and the slave terminal responds with an LMP_features_res PDU to exchange information about the functions of the own terminal.
[0115]
Next, the master terminal 2 transmits an LMP_setup_complete PDU, and the slave terminal responds with the LMP_setup_complete PDU to establish a link-manager (link layer) connection.
[0116]
Subsequently, the master terminal 2 executes a service discovery sequence.
[0117]
When the application of the master terminal 2 issues a service discovery request to the SDP task, the SDP task issues a connection connection request (L2CA_ConnectReq event) to the L2CAP task. When the L2CAP task receives this request, it transmits a Connection Request packet.
[0118]
When the L2CAP task of the slave terminal receives this packet, it passes the L2CA_ConnectInd message to the SDP task and responds with a Connection Response packet to the master terminal 2 to establish the SDP connection.
[0119]
Subsequently, the SDP task issues a configuration request (L2CA_ConfigReq event) to the L2CAP task. Upon receipt of this request, the L2CAP task transmits a Configuration Request packet including configuration parameters such as quality of service (QoS).
[0120]
When the L2CAP task of the slave terminal receives this packet, it passes an L2CA_ConfigInd message to the SDP task and responds to the master terminal 2 with a Configuration Response packet including configuration parameters.
[0121]
Next, the SDP task of the master terminal 2 sends an SDP_ServiceSearchRequest PDU including a UUID (service unique identifier) indicating that it is an electronic conference service (a uniquely defined service not defined in the Bluetooth standard) in the ServiceSearchPattern parameter. The SDP task of the slave terminal responds with an SDP_ServiceSearchResponse PDU.
[0122]
Then, when the application of the master terminal confirms that the slave terminal connected now is an electronic conference terminal, it issues a connection request to the MCS task. This connection request is sequentially issued to a lower layer, and a PPP connection, an X.224 connection, and an MCS connection are sequentially established. And the connection between each entity of GCC, SIEA, and MBFT which is a meeting application is established, and it will be in the state which can perform communication between each entity.
[0123]
As described above, the communication sequence until the drawing data and the file can be transferred using the MCS connection between the master terminal 2 and one slave terminal (for example, the slave terminal 3) has been described. Executes the same communication sequence for the other five terminals (slave terminal 4 to slave terminal 8) that can be connected to the piconet, and the master terminal 2, the
[0124]
..Operation of
Subsequently, in parallel with the operation as the slave, the
[0125]
Thus, a Bluetooth network composed of two piconets with the
[0126]
Next, an MCS connection between all terminals connected to a Bluetooth network composed of two piconets and a connection between entities such as GCC as a conference application will be described.
[0127]
First, the MCS connection will be described. The
[0128]
The MCS domain in the network configuration of FIG. 1 has a hierarchical structure as shown in FIG. The master terminal 2 serving as the chairperson is the top MCS provider and is located in the highest layer. The
[0129]
Each terminal attaches to the MCS domain after the MCS connection is established. By this attachment, each terminal acquires an MCS user ID that is a terminal identifier in the MCS domain.
[0130]
Next, each terminal joins the MCS channel. The MCS channel is an address in the MCS domain, and all terminals that have joined the same channel receive data sent to that channel. Here, when the
[0131]
In this way, data can be transmitted to all terminals by all terminals joining the same channel. The MCS user ID, which is a terminal identifier in the MCS domain, is also used as an MCS channel number, and is used as an MCS channel number when transmitting data to an individual destination.
[0132]
Next, the GCC and node controller (NC) that are conference control applications will be described. The
[0133]
Since the
[0134]
In this manner, the conference material file, handwritten drawing data, and the like are transmitted from each terminal to all terminals or individual terminals under the chairperson control, and the electronic conference is executed.
[0135]
・ Overview of operation
FIG. 8 shows the schematic operation flow in the chairman terminal 2 (portable display pad 20) as the master, and FIG. 9 shows the schematic operation flow in the
[0136]
..Outline operation flow in master terminal
Referring to FIG. 8, in this operation, the master terminal 2 obtains the device address BD_ADDR of each slave terminal in the communicable range by the inquiry means and the number of BD_ADDRs (the number M of slave terminals), and stores them. (Step S101).
[0137]
Next, the master terminal 2
[0138]
As described above, first, assuming that n = 1, the master terminal 2 establishes a connection between the slave terminal having the n (= 1) th BD_ADDR and the link manager, thereby establishing a link (step S103). Further, the master terminal 2 executes a service discovery sequence (step S104). At this time, the master terminal 2 determines whether or not this slave terminal is the Bluetooth repeater 1 (step S105).
[0139]
As a result of the determination in step S105, when the nth slave terminal is not the Bluetooth repeater 1 (No in step S105), the master terminal 2 disconnects the link with the slave terminal (step S108).
[0140]
Further, the master terminal 2 determines whether or not the current value of n is equal to the number M of slave terminals in the communication range (step S109). If they are equal (Yes in step S109), step S111 is performed. If they are not equal (No in step S109), the value of n is incremented by 1 (step S110), and the process returns to step S103.
[0141]
On the other hand, if the result of determination in step S105 is that the nth slave terminal is the Bluetooth repeater 1 (Yes in step S105), the master terminal 2 connects each layer to the slave terminal (up to the application). Communication communication) is sequentially established (step S106), 1 is subtracted from the number M of slave terminals (step S107), and the process proceeds to step S111.
[0142]
As described above, the operations so far are repeatedly executed until all slave terminals in the communicable range are executed or until the connection with the
[0143]
Although not shown in FIG. 8, when there are a plurality of Bluetooth repeaters in a range where communication with the master terminal 2 is possible, the closest Bluetooth repeater is connected. A description of the method by which the master terminal 2 determines the nearest Bluetooth relay device from among a plurality of Bluetooth relay devices is omitted.
[0144]
Next, in step S111, the master terminal 2
[0145]
Next, the master terminal 2 establishes a communication connection between the slave terminal having the kth device address and the link manager (step S112), and further executes a service discovery sequence (step S113).
[0146]
Thereafter, the master terminal 2 determines whether or not the partner slave terminal is a terminal that participates in a conference managed by the master terminal 2 (step S114), and if it is a terminal that participates (Yes in step S114), A communication connection (communication connection up to the application) of each layer with the slave terminal is sequentially established (step S115), and the process proceeds to step S118. If the slave terminal is not a participating slave terminal (No in step S114), the master terminal 2 determines whether or not the current value of k is equal to the number M of slave terminals excluding the
[0147]
In step S118, it is determined whether or not the number of slave terminals that have established communication connections with the master terminal 2 at present is equal to the limit number (seven) in the piconet (step S118). (No in S118), it is determined whether or not the current value of k is equal to the number M of slave terminals excluding the
[0148]
In step S121, the master terminal 2 performs broadcast transmission of data to be transmitted to all slave terminals and data transmission to an individual destination using an MCS user ID which is a terminal identifier in the MCS domain. An authorized operation is also executed (step S121).
[0149]
..Outline operation flow in Bluetooth repeater
Moreover, the schematic operation | movement flow of the
[0150]
Referring to FIG. 9, in this operation, the
[0151]
Next, the
[0152]
Next, the
[0153]
After substituting 1 for n in this way, the
[0154]
After that, the
[0155]
In step S210, it is determined whether or not the number of slave terminals that have established communication connections with the
[0156]
In step S213, the MCS provider of the
[0157]
As described above, the present embodiment has been described for the case where the
[0158]
[Second Embodiment]
Next, a second embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0159]
In this embodiment, a directional antenna is used as an antenna to be connected to each Bluetooth module of the
[0160]
In FIG. 10, the
[0161]
Further, in FIG. 10,
[0162]
However, in FIG. 10, the
[0163]
Further, the
[0164]
Referring to FIG. 12, by arranging the
[0165]
Instead of incorporating two Bluetooth modules in the body of the
[0166]
Moreover, even when the
[0167]
[Third embodiment]
Next, in the Bluetooth network composed of the two piconets shown in the first embodiment, a case will be described in which the master terminal 2 serving as the chairperson transfers the chairperson right to another terminal during the communication conference and leaves the Bluetooth network.
[0168]
In the Bluetooth network shown in FIG. 1, a whiteboard application (using SIEA 80), a file transfer application (using MBFT 81), and a conference control application (using GCC 83) are being executed between all terminals. .
[0169]
Here, when the master terminal 2 transfers the chairmanship to the
[0170]
The
[0171]
In the
[0172]
When the
[0173]
In this way, the chair terminal in the MCS domain is switched from the master terminal 2 to the
[0174]
Next, the master terminal 2 performs an exchange operation between the
[0175]
First, the
[0176]
And the terminal 2 which became a slave performs the sequence for operate | moving synchronizing with the clock of the
[0177]
Then, the
[0178]
Thereafter, the
[0179]
In this way, the master of the piconet 16 is switched from the terminal 2 to the
[0180]
Thereafter, the terminal 2 transmits an LMP_detach PDU at the
[0181]
Subsequently, the
[0182]
The
[0183]
Then, the
[0184]
Then, the terminal 10 includes the new AM_ADDR in the FHS packet and transmits it to the
[0185]
Thereafter, the terminal 10 sends an operation sequence for the slave side to adjust to the new master clock and transmission of a new AM_ADDR for each slave terminal to the other terminals (
[0186]
In this way, the master of the piconet 17 is switched from the
[0187]
FIG. 13 shows the schematic operation flow in the terminal 2, FIG. 14 shows the schematic operation flow in the
[0188]
-Outline operation flow in terminal 2
First, with reference to FIG. 13, an outline of an operation until the terminal 2 switches from the master to the slave and leaves the Bluetooth network will be described.
[0189]
Referring to FIG. 13, in this operation, the terminal 2 first assigns the chairmanship to the slave terminal 10 (step S301).
[0190]
Next, the terminal 2 disconnects the communication connection of each layer of GCC, MCS, X.224, and PPP (step S302), and then executes an exchange operation between the
[0191]
By operating in this way, since the terminal 2 functions as a slave, even if the terminal 2 leaves the Bluetooth network, the function of the Bluetooth network itself is not impaired. Therefore, thereafter, the terminal 2 leaves the Bluetooth network (step S304).
[0192]
・ Outline operation flow in Bluetooth repeater
Moreover, with reference to FIG. 14, the operation | movement when the
[0193]
Referring to FIG. 14, in this operation, the
[0194]
Next, the
[0195]
Thereafter, the
[0196]
As a result, the master for the
[0197]
-Outline operation flow in
Further, an outline of an operation when the terminal 10 is switched from the slave to the master will be described with reference to FIG.
[0198]
Referring to FIG. 15, in this operation, when the terminal 10 first receives the chairmanship from the terminal 2, the terminal 10 becomes the chairman terminal of the main conference (step S501).
[0199]
Next, the terminal 10 executes an operation of switching from the slave to the master with the
[0200]
Thereafter, the terminal 10 becomes a top MCS provider in the MCS domain (step S503).
[0201]
As a result, the terminal 10 can be operated from the slave to the master.
[0202]
[Fourth embodiment]
A case will be described below where there are a plurality of Bluetooth repeaters shown in FIG. 4 and each Bluetooth repeater is connected by a Bluetooth network.
[0203]
In the present embodiment, a Bluetooth network when there are three Bluetooth repeaters is shown as an example in FIG.
[0204]
Referring to FIG. 16, the Bluetooth network according to the present embodiment includes a
[0205]
The network configuration in FIG. 16 has a hierarchical structure as shown in FIG. In this hierarchical structure, the master terminal 2 serving as the chairman is the highest layer, the
[0206]
FIG. 17 is also a hierarchical structure of MCS providers in the MCS domain. That is, the master terminal 2 that is the chairman is the top MCS provider and is located in the highest layer. Therefore, all terminals connected to this MCS domain operate under chairperson control, and meeting material files, handwritten drawing data, etc. are transmitted from each terminal to all terminals or to individual terminals. A meeting is performed.
[0207]
[Other Examples]
In each of the above-described embodiments, as a protocol on the
[0208]
The present invention can also be applied to applications other than electronic conferences.
[0209]
However, each of the above-described embodiments is merely one form of carrying out the present invention, and the present invention can be implemented with various modifications without departing from the gist thereof.
[0210]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, there is provided a wireless communication method in which a master terminal and a slave terminal transmit and receive data via a repeater included in a plurality of piconets, wherein the repeater is One of the plurality of Bluetooth modules is a slave and the other is a master so that data can be transmitted and received between a plurality of piconets, thereby enabling data communication with a small delay between a plurality of piconets Can be performed.
[0211]
In other words, according to the first aspect of the present invention, since a Bluetooth repeater that relays and transfers data between a plurality of piconets is used, data requiring real time can be transmitted to a destination terminal with a small delay time. Can do. In addition, a Bluetooth network in which eight or more slave terminals are virtually connected to one master terminal can be formed. As a result, convenience is improved particularly when handwritten data is broadcast in real time to a large number of terminals in a conference or lecture.
[0212]
Furthermore, according to the invention described in claim 2, among the plurality of Bluetooth modules, a Bluetooth module connected to a piconet in which a master terminal exists is set as a slave, and another Bluetooth module is set as a master. Data communication can be performed between a plurality of piconets with a small delay. In addition, a terminal included in a piconet other than the piconet including the master terminal is set as a slave of the Bluetooth repeater, and this Bluetooth repeater is set as a slave of the master terminal, so that substantially all terminals are slave terminals of the master terminal. It becomes possible.
[0213]
Furthermore, according to the invention of
[0214]
Further, according to the invention described in claim 4, the master terminal exchanges the master with any one of the slave terminals included in the plurality of piconets, thereby operating as a master, for example. If the chairman's terminal is removed from the network for any reason, the subsequent chairperson is transferred to a terminal connected to the same piconet or a terminal connected to another piconet, and the destination terminal becomes the master. In this case, it is possible to prevent a decrease in the data transmission efficiency of the Bluetooth network.
[0215]
Furthermore, according to the invention described in
[0216]
According to the invention of
[0217]
That is, according to the invention described in
[0218]
Furthermore, according to the invention described in
[0219]
Furthermore, according to the invention described in
[0220]
Furthermore, according to the invention described in
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a configuration of a Bluetooth network according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an external view of a portable display pad according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a block diagram showing a hardware configuration of a portable display pad according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a block diagram showing a hardware configuration of a Bluetooth repeater according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a block diagram showing a protocol configuration of a portable display pad according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a block diagram showing a protocol configuration of a Bluetooth repeater according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a block diagram showing a hierarchical structure in an MCS domain according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a flowchart showing a schematic operation of the chairman terminal (master terminal) 2 according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a flowchart showing a schematic operation of the
FIG. 10 is a block diagram showing a hardware configuration of a Bluetooth repeater according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a view for explaining a radio wave radiation surface of a planar antenna connected to a Bluetooth module of a Bluetooth repeater according to a second embodiment of the present invention;
FIG. 12 is a diagram illustrating an area covered by a Bluetooth module of a Bluetooth repeater according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 13 is a flowchart showing a schematic operation of the terminal 2 according to the third embodiment of the present invention.
FIG. 14 is a flowchart showing a schematic operation of the
FIG. 15 is a flowchart showing a schematic operation of the terminal 10 according to the third embodiment of the present invention.
FIG. 16 is a block diagram showing a configuration of a Bluetooth network according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 17 is a block diagram showing a hierarchical structure of a Bluetooth network according to a fourth embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1, 100, 110 Repeater (Bluetooth repeater)
2 terminals (master terminal, chairman terminal)
3-15, 121-127, 131-137 Slave terminal
16, 17, 201, 202, 203, 204 piconet
20 Portable display pad
21 Touch pen
30, 60 CPU
31, 62 Main memory
32 UART
33, 67, 69, 101, 102, 111, 112 Bluetooth module
34, 68, 70 Antenna
35, 61 clock
36 Bus controller
37, 63 ROM
38 PCI bridge
39 Cache memory
40 hard disk
41 HD controller
42 LCD display controller
43 LCD
44 Touch panel controller
45 Touch panel
46 RTC
47 battery
48 DC-DC converter
49, 66 CPU bus
50 PCI bus
51 X bus (internal bus)
64, 65 RS-232C
80 SIEA
81 MBFT
82 NC
83 GCC
84 SDE
85 LMCE
86 MCS
87 X.224
88 T.W. 70 NULL
89 PPP
90 RFCOMM
91 SDP
92 L2CAP
93 HCI
94 Link Manager
95 baseband
96 Physical layer (RF)
97 MCSCE
Claims (6)
前記中継器は、
2つのBluetoothモジュール
を有し、
前記2つのBluetoothモジュールのうち、前記マスター端末の存在するピコネットに接続する1つのBluetoothモジュールをスレーブモジュールとし、他のBluetoothモジュールをマスターモジュールとし、
前記マスター端末を含むピコネットを最上位の階層とし、
該最上位の階層としたピコネット以外の他のピコネットを、該最上位の階層より下位の階層とする
ことを特徴とする無線通信方法。A wireless communication method in which a master terminal and a slave terminal transmit and receive data via a repeater included in a plurality of piconets,
The repeater is
Have two Bluetooth modules,
Of the two Bluetooth modules, one Bluetooth module connected to the piconet in which the master terminal exists is a slave module, and the other Bluetooth module is a master module.
The piconet including the master terminal is the highest hierarchy,
A radio communication method, wherein a piconet other than the piconet set as the highest hierarchy is set as a hierarchy lower than the highest hierarchy.
前記中継器は、
2つのBluetoothモジュール
を有し、
前記2つのBluetoothモジュールのうち、前記マスター端末の存在するピコネットに接続する1つのBluetoothモジュールをスレーブモジュールとし、他のBluetoothモジュールをマスターモジュールとし、
前記複数のピコネットを、マスター端末が含まれるピコネットを最上位の階層とする階層構造とし、
前記中継器が有する複数のBluetoothモジュールのうち、1つのBluetoothモジュールを他のBluetoothモジュールよりも上位の階層のピコネットに含ませ、前記上位の階層のピコネットに含まれるBluetoothモジュールをスレーブモジュールとし、前記他のBluetoothモジュールをマスターモジュールとすることを特徴とする無線通信方法。A wireless communication method in which a master terminal and a slave terminal transmit and receive data via a plurality of repeaters included in a plurality of piconets,
The repeater is
Have two Bluetooth modules,
Of the two Bluetooth modules, one Bluetooth module connected to the piconet in which the master terminal exists is a slave module, and the other Bluetooth module is a master module.
The plurality of piconets have a hierarchical structure in which a piconet including a master terminal is the highest hierarchy,
Among the plurality of Bluetooth modules included in the repeater, one Bluetooth module is included in a piconet in a higher hierarchy than the other Bluetooth modules, a Bluetooth module included in the piconet in the higher hierarchy is a slave module, and the other A wireless communication method comprising using a Bluetooth module as a master module.
ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信方法。The wireless communication method according to claim 1, wherein the master terminal exchanges a master with any one of slave terminals included in the plurality of piconets.
ピコネットに接続する2つのBluetoothモジュール
を有し、
前記2つのBluetoothモジュールのうち、前記マスター端末の存在するピコネットに接続する1つのBluetoothモジュールをスレーブモジュールとし、他Bluetoothモジュールをマスターモジュールとし、
前記マスター端末を含むピコネットを最上位の階層とし、
該最上位の階層としたピコネット以外の他のピコネットを、該最上位の階層より下位の階層とする
ことを特徴とする中継器。A relay that relays data between a master terminal and a slave terminal,
It has two Bluetooth modules that connect to the piconet,
Of the two Bluetooth modules, one Bluetooth module connected to the piconet where the master terminal exists is a slave module, and the other Bluetooth module is a master module.
The piconet including the master terminal is the highest hierarchy,
A repeater characterized in that a piconet other than the piconet set as the highest hierarchy is set as a hierarchy lower than the highest hierarchy.
前記中継器は、
2つのBluetoothモジュール
を有し、
前記中継器が有する2つのBluetoothモジュールのうち、1つのBluetoothモジュールを他のBluetoothモジュールよりも上位の階層のピコネットに含ませ、前記上位の階層のピコネットに含まれるBluetoothモジュールをスレーブモジュールとし、前記他のBluetoothモジュールをマスターモジュールとすることを特徴とする中継器。In a Bluetooth network composed of a plurality of piconets having a hierarchical structure with the piconet including the master terminal as the highest hierarchy, between the repeater included in the piconet in the upper hierarchy and the slave terminals included in the piconet in the lower hierarchy And a relay that relays data,
The repeater is
Have two Bluetooth modules,
Of the two Bluetooth modules the repeater has a single Bluetooth module included in the piconet a higher level than the other Bluetooth modules, a Bluetooth module included in the piconet of the upper hierarchy and the slave module, the A repeater characterized by using another Bluetooth module as a master module.
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