JP4808532B2 - 天板付き構造物 - Google Patents

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Description

本発明は、天板付き構造物に関し、特に天板と複数の脚とを有し、その脚が伸縮可能に構成され、天板の高さが調節可能な天板付き構造物に関するものである。
従来、特許文献1のように、天板と複数の脚とを有する天板付き構造物においては、脚を伸縮させることにより天板の高さ調節を行うようにしているものがほとんどである。
ところが、これらの構造物は、各脚が天板と略垂直に設けられ且つそれぞれの脚が互いに平行に設けられており、その伸縮方向も互いに平行であるため、天板の高さを調節する際には、天板の水平状態を保ちながら昇降させる必要がある。もし、その水平状態を崩し、天板を傾けたとすると、脚の伸縮している部材がつかえてしまい伸縮させることができないという欠点がある。
特開2004−222942
そこで、本発明は、簡単な構造により天板をスムーズに昇降させることを可能にし、操作性の良い天板付き構造物を提供することをその主たる所期課題とするものである。
すなわち本発明に係る天板付き構造物は、天板と、それぞれが独立して伸縮可能な複数の脚と、当該各脚の長さを固定するための固定機構と、前記各脚と前記天板との間にそれぞれ介在してそれら脚に前記天板を回転可能に保持させる複数の保持部とを備えており、当該各保持部の回転軸線を互いに平行に設定するとともに、1又は回転軸線が直線上に並ぶ複数の保持部が、前記脚と前記天板とを回転のみ可能に結合し、他の保持部が前記天板を前記脚に回転かつスライド可能に保持させるように構成しており、前記脚が、少なくとも2つの脚要素からなり、それら脚要素のスライドにより伸縮可能なものであり、前記固定機構が、前記脚要素に、そのスライド方向に設けた複数の係止孔と、前記係止孔に嵌合して前記脚の長さを固定するロック位置と前記係止孔から解除されて前記脚を伸縮可能とする解除位置との間で移動する係止部材と、前記係止孔と前記係止部材との間に介在して設けられて、前記係止部材を前記解除位置に向かって付勢する弾性体と、前記弾性体の付勢力に抗して前記係止部材を前記ロック位置に向かって移動させる移動部材とからなり、前記弾性体が、平面視において概略門形状及び側面視において概略半円弧状又は概略台形状をなす互いに同一形状の複数の線状ばね要素を重ね合わせて構成されたものであることを特徴とする。
このようなものであれば、簡単な構造により天板をスムーズに昇降させることを可能にし、操作性の良い天板付き構造物を提供することができる。また、天板を傾斜させて使用することもでき、幅広い用途に用いることも可能となる。
また、係止部材と移動部材とを分離しているので、移動部材の形状に関係なく、係止孔及び係止部材の形状を決定することができ、位置決めが容易な固定機構を設計することができる。また、係止部材を解除位置からロック位置に移動させるときには移動部材を用いて、解除位置からロック位置に移動させるときには、弾性体を用いているので、固定機構の構造を簡単にすることができる。
さらに、弾性体を複数の線状ばね要素から構成することによって、製造が極めて簡単になるとともに、ばね要素の本数を調整することが可能となり、種々の用途に用いることができるようになる。さらに、板ばねや太いばねを用いた場合にはへたってしまう等の問題があるが、複数のばね要素によって構成しているので、変形が少なくなり、へたりを防ぐことができる。
このように本発明によれば、簡単な構造により天板をスムーズに昇降させることを可能にし、操作性の良い天板付き構造物を提供することができる。また、天板を傾斜させて使用することもでき、幅広い用途に用いることも可能となる。
<第1実施形態>
以下に本発明の天板付き構造物を、例えば病院内で医師又は看護師などが作業をするために用いる作業台に適用した場合の第1実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る作業台1は、図1、2に示すように、天板2と、それぞれ独立して伸縮可能な2本の脚3と、当該各脚3の長さを固定するための固定機構4と、前記各脚3と前記天板2との間にそれぞれ介在してそれら脚3に前記天板2を回転可能に保持させる複数の保持部5とを具備している。
各部を説明する。
天板2は、本実施形態では矩形板状のものを用いているが、その形状、材質は、用途に応じて種々の形状、材質を選択することができる。
脚3は、天板2の高さ調節を可能とするために伸縮可能であり、後述する固定機構4によってその長さを可変としている。具体的には、ベース31と、このベース31の中央部から起立してなる支柱32と、左右の支柱32間を連結する横架材33とを具備している。ここで、2本の支柱32は互いに平行になるようにしてある。
ベース31の前後端の下面には、キャスタ34を設けるようにしており、床面Fに対して移動可能にベース31を支持している。
支柱32は、上支柱部321と下支柱部322とからなり、これら紙支柱部321と下支柱部322とがスライドすることにより、支柱32が伸縮可能になっている。
下支柱部322は、ベース31の中央部に起立して固定され、その延伸方向に沿って上支柱部321を挿入可能な収容孔322aを有している。そして、その上端部322bには、脚3の伸縮を制御する固定機構4を具備している。各下支柱部322同士は、その中央部において横架材33によって連結されている。
上支柱部321は、下支柱部322の収容孔322aに入出自在に挿入され、固定機構4により固定されるものである。そして、その周側面には天板2の水平の維持及び高さ調節を容易にするための目盛りMが付してある。さらに、その上端部321bには、保持部5を設けるようにしている。
固定機構4は、ごく一般的な機構のものであり、本実施形態では、固定機構4を下支柱部322に設置するためにブラケット41と、このブラケット41に保持され上支柱部321を押圧する止めねじ42とからなる。止めねじ42を締めることによって、天板2に連結されている上支柱部321が、当該止めねじ42と下支柱部322の収容孔322aの内周面とに挟まれることによって固定するようにしている。
保持部5は、脚3と天板2とを回転可能に連結する第1の保持部51と、天板2を脚3に回転且つスライド可能に保持する第2の保持部52とからなる。
第1の保持部51は、シャフト511と、シャフト511を保持するホルダ512と、そのホルダ512に保持されたシャフト511と回転可能に係合するブラケット513とからなる。本実施形態では、ブラケット513を天板2の裏面2Bに設けている。そして、シャフト511は、上支柱部321の上端部321bに設けられたホルダ512に保持されていて、ブラケット513に設けた例えばベアリングなどの軸受に挿着することによって、天板2と、上支柱部321を回転可能に連結するようにしている。
第2の保持部52は、シャフト521と、シャフト521を保持するホルダ522と、そのホルダ522に保持されたシャフト521と係合するブラケット523とからなる。ブラケット523は、シャフト521が挿入され、当該シャフト521の回転軸線RLと略直交する方向にスライド可能にするように長孔523Hを有している。より具体的には、長孔523Hは、第1の保持部51の回転軸線RLと第2の保持部52の回転軸線RLとを含む平面内に沿って、あるいはブラケット523が設けられている天板2に沿って延びている。この長孔523Hは、天板2の傾斜可能な角度を決定するものであり、任意の長さに設定することができる。つまり図3に示すように、シャフト501が長孔523Hの端部内周面523H1に当接するまでの間は天板2を傾斜させることができる。
さらに、図4に示すように第1の保持部51と第2の保持部52はともに、当該保持部51、52が有するシャフト511、521の回転軸線RLが互いに平行となるように配置されている。
次に本実施形態に係る作業台1の天板2の高さを調節する手順の一例を以下に述べる。
作業台1の天板2の高さを変更する際には、まず固定機構4の止めねじ42を緩め、天板2を上下移動させる。このとき、第1の保持部51が天板2を回転可能に保持し、第2の保持部52が天板2をスライド可能に保持しているので、高さ調節中に天板2の傾きを気にすることなく移動させることができる。
そして、天板2を所望の位置で固定する際には、最初に2本の脚3(支柱32)のうちいずれか一方を目盛りMを基準にして固定する。そして、天板2が水平状態となるように、もう一方の脚3(支柱32)を固定する。
このように構成した作業台1によれば、大がかりな装置を必要とせず簡単な構造により、天板2をスムーズに昇降させることを可能にし、操作性の良い作業台1を提供することができる。特に、的確且つ素早い行動を要求され得る病院などにおいては、このような作業台1は好適である。また、天板2を傾斜させて使用することもでき、幅広い用途に用いることも可能となる。
<第2実施形態>
以下に本発明の天板付き構造物を、コーナー用の作業台に用いた場合の第2実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態に係るコーナー用の作業台1は、図5に示すように、扇形の天板2と、それぞれ独立して伸縮可能な3本の脚3と、当該各脚3の長さを固定するための固定機構4と、前記各脚3と前記天板2との間にそれぞれ介在してそれら脚3に前記天板2を回転可能に保持させる複数の保持部5とを具備している。なお、固定機構4は前記第1実施形態と同様であるため説明は省略する。
脚3は、天板2の高さ調節を可能にするために伸縮可能であり、固定機構4によってその長さを可変としている。具体的には、天板2の各角付近に連結される3本の支柱32と、各支柱32間をそれぞれ連結する横架材33と、支柱32の下端に設けられたアジャスタ35を具備している。ここで、3本の支柱32は互いに平行になるようにしてある。
支柱32は、前記第1実施形態と同様、上支柱部321と下支柱部322とからなる。
下支柱部322は、ベース31の中央部に起立して固定され、その延伸方向に沿って上支柱部321を挿入可能な収容孔322aを有している。そして、その上端部322bには、脚3の伸縮を制御する固定機構4を具備し、その下端には、天板2の高さの微調整を可能とし得るアジャスタ35を具備している。各下支柱部322同士は、その下部において横架材33によって連結されている。
上支柱部321は、下支柱部322の収容孔322aに入出自在に挿入され、固定機構4により固定されるものである。そして、その周側面321aには天板2の水平の維持及び高さ調節を容易にするための目盛りMが付してある。さらに、その上端部321bには、保持部5を設けている。
保持部5は、脚3と天板2とを回転可能に連結する第1の保持部51と、天板2を脚3に回転且つスライド可能に保持する第2の保持部52とからなり、本実施形態においては、第1の保持部51を1つ、第2の保持部52を2つ有している。
第1の保持部51と第2の保持部52の構造は前記第1実施形態と同様であるが、その配置の仕方が前記第1実施形態とは異なる。
つまり、本実施形態では、図6に示すように、それぞれの保持部5が、天板2のそれぞれの角に配置され、第1の保持部51及び2つの第2の保持部52との回転軸線RLを平行にするだけではなく、各回転軸線RLの方向が、使用者に対して奥行き方向に略直交するようにし、さらに2つの第2の保持部52同士の回転軸線RLが1つの直線上に並ぶように配置している。なお、2つの第2の保持部52同士の回転軸線RLを同一直線にする必要はない。ただし、第1の保持部51を2つ以上用いる場合には、第1の保持部51の回転軸線RLが一致して同一直線となるようにしなければならない。
次に本実施形態に係る作業台1の天板2の高さを調節する手順の一例を以下に述べる。
作業台1の天板2の高さを変更する際には、固定機構4の止めねじ42を緩め、天板2を上下移動させる。このとき、第1の保持部51が天板2を回転可能に保持し、第2の保持部52が天板2をスライド可能に保持しているので、高さ調節中に天板2の傾きを気にすることなく移動させることができる。
そして、天板2を所望の位置で固定する際には、まず、第1の保持部51を設けた支柱32、又は第2の保持部52を設けた支柱32のいずれか一方を目盛りMを基準にして固定する。そして、天板2が水平状態となるように、もう一方の支柱32を固定する。
このように構成した作業台1によれば、大がかりな装置を必要とせず簡単な構造により、天板2をスムーズに昇降させることを可能にし、操作性の良い作業台1を提供することができる。特に、的確且つ素早い行動を要求され得る病院などにおいては、このような作業台1は好適である。また、天板2を傾斜させて使用することもでき、幅広い用途に用いることも可能となる。
<第3実施形態>
以下に本発明の天板付き構造物を作業台に適用した場合の第3実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る作業台1は、前記各実施形態とは固定機構4の構成が異なる。
つまり本実施形態に係る固定機構4は、図7、図8に示すように、脚要素である上支柱部321に、そのスライド方向に設けた複数の係止孔43と、係止孔43に嵌合して脚3の長さを固定するロック位置Pと係止孔43から解除されて脚3を伸縮可能とする解除位置Qとの間で移動する係止部材44と、この係止部材44を解除位置Qに向かって付勢する弾性体45と、この弾性体45の付勢力に抗して係止部材44をロック位置Pに向かって移動させる移動部材46とからなる。
係止孔43は、複数の脚要素のうち、一方の脚要素である上支柱部321に設けられる。本実施形態の上支柱部321は、スライド方向に沿って互いに対向する2つの平面321c、321dが形成されて、その一方の平面321cには、スライド方向に係止孔43が等間隔に複数個設けられている。他方の平面321dは、図9に示すように、ブラケット41の上支柱部321が挿入される挿入孔411に設けた案内面411aと接触してスライドし、ロック位置Pにおいては、その平面321dと案内面411aとが面接触する。この案内面411aは、後述する係止部材44の移動方向と略垂直となるように形成されている。
係止部材44は、係止孔43に嵌合して脚3の長さを固定するロック位置Pと係止孔43から解除されて脚3を伸縮可能とする解除位置Qとの間で移動するものであり、下支柱部322の上端部322bに設けたブラケット41内に収容されている。係止部材44は、樹脂から形成されていて、図10の前方斜視図及び後方斜視図に示すように、係止孔43に嵌合する嵌合部441と、弾性体45から付勢力を受ける作用面442と、弾性体45の付勢力と反対方向に移動部材46から押圧力を受ける押圧面443とを有する。押圧面443は、作用面442と反対側の面に形成された移動部材46が係合する係合凹部444の底面(あるいは側周面)に形成されている。また、係止部材44の両側の側面は、収容凹部412の両側の面とスライド可能に嵌合している。なお、図10においては、係止部材44に後述する弾性体45が取り付けられた状態を示している。
弾性体45は、係止部材44を解除位置Qに向かって付勢するものであり、正面視において概略門形状であり、側面視において概略半円弧状の板ばねである。その下端には、係止部材44の下端部を挟み込む側面視コの字形の狭持部451を有しており、その上端には係止部材44の作用面442と摺動可能に接触するスライド部452を有している。そして、収容凹部412の側面412aと係止部材44の作用面442との間に挟まれるようにして、収容凹部412内に配置される。
移動部材46は、係止部材44と分離して構成され、係止部材44をロック位置Pに向かって移動させるものであり、止めねじ461と、この止めねじ461をブラケット41にねじ込み可能に取り付けるための六角ナット462とからなる。六角ナット462は、ブラケット41の収容凹部412に隣接した溝413に嵌め合わされる。
次にこのように構成した固定機構4の動作について図面を参照して説明する。
図11に示すように、脚3の長さを固定するときには、止めねじ461を締める。止めねじ461を締めることにより、止めねじ461の先端部が係止部材44の押圧面443を弾性体45の付勢力に抗して押圧し、係止孔43に嵌合部441が嵌合してロック位置Pに移動する。嵌合部441が係止孔43に嵌合した状態においては、上支柱部321の係止孔43が設けられている平面321cと、係止部材44の嵌合部441が設けられている平面441aとが面接触している。つまり、ロック位置Pにおいては、上支柱部321は、ブラケット41の挿入孔411の案内面411aと、嵌合部441が設けられている平面441aとにより狭圧されている。
また、図12に示すように、止めねじ461を緩めると、作用面442に働いている弾性体45の付勢力により係止部材44は解除位置Qに向かって移動する。
次に、固定機構4の組み立て方法について図8を参照して説明する。
まず、ブラケット41を下支柱部322の上端部322bにねじ込んで取り付ける。そして、ばね45を狭持部451により係止部材44に取り付けた後に、ばね45及び係止部材44を収容凹部412に収容する。また、溝413に六角ナット462を嵌め合わせる。その後、樹脂などから形成されるカバー47を被せ、上支柱部321を挿入する。最後にカバー47に設けた孔471から止めねじ461を挿入して脚3を所望の長さで固定する。
このように構成した作業台1によれば、大がかりな装置を必要とせず簡単な構造により、天板2をスムーズに昇降させることを可能にし、操作性の良い作業台1を提供することができる。
さらに、固定機構4において、係止部材44と移動部材46とが分離しているので、移動部材46の形状に関係なく、係止孔43及び係止部材44の形状を決定することができ、位置決めが容易な固定機構4を設計することができる。また、係止部材44を解除位置Qからロック位置Pに移動させるときには移動部材46を用いて、解除位置Qからロック位置Pに移動させるときには、ばね45を用いているので、固定機構4の構造を簡単にすることができる。
<第4実施形態>
以下に本発明の天板付き構造物を作業台に適用した場合の第4実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る作業台1は、図13に示すように、2本の上支柱部421を1本の下支柱部422によって保持するようにしている。そして、このことから、前記実施形態と固定機構4の構成が異なる。
つまり本実施形態に係る固定機構4は、図13に示すように、1つのねじ461を締めるだけで、2本の上支柱部421が固定されるものであり、図13、図14に示すように、2本の上支柱部321それぞれにそのスライド方向に一列に設けた複数の係止孔43と、係止孔43に嵌合して脚3の長さを固定するロック位置Pと係止孔43から解除されて脚3を伸縮可能とする解除位置Qとの間で移動する係止部材44と、この係止部材44を解除位置Qに向かって付勢する弾性体45と、この弾性体45の付勢力に抗して係止部材44をロック位置Pに向かって移動させる移動部材46とからなる。なお、係止孔43の構成は、前記実施形態と同様である。2本の上支柱部421に設けた係止孔43は、互いに向き合う方向(内側)に設けている。
各部について以下に説明する。
係止部材44は、特に図14に示すように、係止孔43に嵌合して脚3の長さを固定するロック位置Pと係止孔43から解除されて脚3を伸縮可能とする解除位置Qとの間で移動するものであり、本実施形態では、2本の上支柱部321を固定するために2つの係止片44a、44bである。この2つの係止片44a、44bは、ブラケット41に設けた収容凹部412の側面に沿ってロック位置Pと解除位置Qとの間で進退移動するものである。
そして、係止片44a、44bは、例えば樹脂から形成されており、特に図14、図15及び図16に示すように、係止孔43に嵌合する嵌合部44a1、44b1と、後述する移動部材46の可動部463から押圧力を受ける押圧面44a2、44b2と、後述する弾性体45が取り付けられて、解除位置Qに付勢するための取付部44a3、44b3とを備えている。押圧面44a2、44b2は、係止片44a、44bの移動方向に垂直な方向から所定角度傾いて設けられている。
また、係止片44a、44bをケーシング41の収容凹部412内に進退可能に固定するために固定板48を設けるようにしている。固定板48をケーシング41に固定することによって、係止片44a、44bは、収容凹部412内において、弾性体45の弾性復帰力により収容凹部412から出ることなく、ロック位置Pと解除位置Qとの間を進退可能に移動することが可能になる。また、固定板48には、取付部44a3、44b3に取り付けられた弾性体45の動きを邪魔しないために、その中央部には、孔48aを設けるようにしている。
弾性体45は、係止片44a、44bを解除位置Qに向かって付勢するものであり、引張りコイルばねである。そして、係止片44a、44bの取付部44a3、44b3に取り付けられる。
移動部材46は、係止片44a、44bをロック位置Pに向かって移動させるものであり、止めねじ461と、この止めねじ461をブラケット41にねじ込み可能に取り付けるための六角ナット462と、止めねじ461によって動かされる可動部463と、可動部463を係止片44a、44bが解除位置Qに向かう方向に付勢する弾性体464とからなる。六角ナット462は、ブラケット41の収容凹部412に隣接した溝413に嵌め合わされる。弾性体464は、圧縮コイルばねであり、止めねじ461のねじ部461aに取り付けられる。
止めねじ461は、前記六角ナット462に螺合するねじ部461aと、可動部463を押圧するための大径部461bを有している。そして、可動部463、弾性体464をこの順でねじ部461aに取り付ける。
可動部463は、平面視において概略台形形状をなす直方体であり、前記止めねじ461のねじ部461aが挿し通される挿通孔463aを有している。そして、その後端面は、止めねじ461の大径部461bと接触して押圧される。また、その先端面は、弾性体464によって押圧される。その側面463aは、前記係止片44a、44bと接触するものである。係止片44a、44bと可動部463との接触面が、進行方向に対して斜めにしているので、可動部463が、前後方向に進退移動することによって、係止片44a、44bが、前後方向と略垂直な左右方向に進退移動することになる。
次にこのように構成した固定機構4の動作について図面を参照して説明する。
図15に示すように、脚3の長さを固定するときには、止めねじ461を締める。止めねじ461を締めることにより、止めねじ461の大径部461bが、可動部463の後端面を弾性体464の付勢力に抗して押圧して、可動部463が移動する。可動部463が、移動することによって、可動部463の側面463aが、係止片44a、44bの押圧面44a2、44b2を押圧して、係止片44a、44bがロック位置Pに移動する。これによって、係止孔43に嵌合部44a1、44b1が嵌合する。
嵌合部44a1、44b1が係止孔43に嵌合した状態においては、上支柱部321の係止孔43が設けられている平面321cと、係止部材44の嵌合部441が設けられている平面441aとが面接触している。つまり、ロック位置Pにおいては、上支柱部321は、ブラケット41の挿入孔411の案内面411aと、嵌合部44a1、44b1が設けられている平面441aとにより狭圧されている。
また、図16に示すように、止めねじ461を緩めると、弾性体464の付勢力によって、可動部463が大径部方向に移動する。可動部463がそのように移動することによって、係止片44a、44bが弾性体45によって、解除位置Qに向かって移動する。これによって、脚3の長さを変更することができる。
次に、固定機構4の組み立て方法について図14、図17を参照して説明する。
まず、ブラケット41を、下支柱部322の上端部322bにねじ(図示しない)を用いて取り付ける。そして、係止片44a、44b及び可動部463を収容凹部412内に収容すると共に、係止片44a、44bの取付部44a3、44b3に弾性体45を取り付ける。また、溝413に六角ナット462を嵌め合わせる。そして、六角ナット462と可動部463の間に弾性体464を挟み込ませる。
その後、樹脂などから形成される固定板48をケーシング41の上部にねじ(図示しない)により取り付けることによって、係止片44a、44b等を固定する。
最後に、カバー47をケーシング41に被せることによって、組み立てが終了する。
このように構成した作業台1によれば、前記各実施形態の同様の効果が得られる他に、2本の上支柱部321を1つの固定機構4によって長さ調節することができるので、長さ調節の手間を省くことができる。
<その他の変形実施形態>
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
例えば、前記第1、第2実施形態では脚が2本あるいは3本であったがこれに限られず、例えば4本以上であっても良い。例えば脚が4本の場合には、図18に示すように、2つの第1の保持部の回転軸線が同一直線になるようにし、且つ4つの保持部の回転軸線が平行になるように配置する。なお、図18においては、2つの第2の保持部の回転軸線も同一直線となるようにしている。
また、図19、図20に示すように、第1の保持部と第2の保持部との回転軸線が3本平行に並んでいる場合には、第1の保持部の回転軸線から遠い順に第2の保持部の長孔を長くすることが考えられる。つまり、第1の保持部の回転軸線から一番遠い第2の保持部の端部内周面523H1にシャフトが当接するまでは、真ん中の第2の保持部の長孔の端部内周面523H1がシャフトに当接しないように構成している。
さらに、前記第1、第2実施形態では、第2の保持部をシャフトと、シャフトを保持するホルダと、そのホルダに保持されたシャフトと係合するブラケットとから構成し、シャフトをブラケットに設けた長孔に係合させているが、これに限られず、単に、支柱の上端で天板を支えるような構成でも構わない。
その上、前記第1、第2実施形態では、シャフトと、シャフトを保持するホルダを支柱側に設け、シャフトと係合するブラケットを天板の裏面に設けたが、当然シャフトとホルダを天板の裏面に設け、ブラケットを支柱に設けるようにしても良い。
加えて、前記第1、第2実施形態では、下支柱部に収容孔を設け、その収容孔に対して上支柱部を入出することにより脚を伸縮可能に構成したが、例えば下支柱部にガイドレールを設け、そのガイドレールに対して上支柱部を上下にスライド移動自在に設けるようにしても良い。
前記第3実施形態では、ばねの形状を側面視において半円弧状にしていたが、これに限られず例えば側面視において略台形形状にしても良い。
また、前記第3実施形態では、弾性体として板ばねを用いているがこれに限られず、線状のばね(線細工ばね)やその他のばねでも構わない。
線状のばねを用いた場合には、図21、図22に示すように、複数(例えば2つ)のばね要素453を用いて構成している。そのばね要素453は、例えば0.5mmの針金から構成されており、正面視において概略矩形状であり、側面視において概略半円弧状である。なお、側面視における形状は、概略台形状等であっても良い。
そして、固定管454によって、2つのばね要素453を重ね合わせて固定している。固定管454は、円筒状で両端に開口を有するものであり、例えば樹脂性のもの(例えばテフロン(登録商標)チューブ)である。固定の仕方としては、例えば、ばね要素453を弾性変形させながら、その自由端453aそれぞれを固定管454の両端部開口454aから挿入する。これによって、2つのばね要素453は、固定管454によって1つに纏められる(図17参照)。
このように弾性体45を構成することによって、製造が極めて簡単になるとともに、ばね要素453の本数を調整することが可能となり、種々の用途に用いることができるようになる。さらに、板ばねや太いばねを用いた場合にはへたってしまう等の問題があるが、複数のばね要素によって構成しているので、変形が少なくなり、へたりを防ぐことができる。
さらに、前記第3実施形態では、上支柱部に向かい合う2つの平面を形成するようにしているが、この平面を形成せずに、断面円形の上支柱部の側周面に係止孔を設けても良い。
さらに加えて、本発明に係る天板付き構造物を種々の家具に適用することもできる。
その他、前述した各実施形態や変形実施形態の一部又は全部を適宜組み合わせてよいし、本発明は前記各実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
本発明の第1実施形態における作業台を示す斜視図。 同実施形態における作業台の拡大側面図。 同実施形態における天板の傾斜可能な角度を示す図。 同実施形態における保持部の配置を示す図。 本発明の第2実施形態における作業台を示す斜視図。 同実施形態における保持部の配置を示す図。 本発明の第3実施形態における作業台の固定機構を示す部分図。 同実施形態における固定機構の組み立て図。 同実施形態における固定機構のブラケットの平面図。 同実施形態における弾性体を取り付けた状態の係止部材を示す参考斜視図。 同実施形態における係止部材がロック位置にある場合を示す図。 同実施形態における係止部材が解除位置にある場合を示す図。 本発明の第4実施形態に係る固定機構を主として示す斜視図。 同実施形態における固定機構の分解斜視図。 同実施形態における係止部材がロック位置にある場合を示す図。 同実施形態における係止部材が解除位置にある場合を示す図。 同実施形態における固定機構の組み立て途中を示す図。 本発明のその他の変形実施形態における天板付き構造物の保持部の配置を示す図。 本発明のその他の変形実施形態における天板付き構造物の保持部の配置を示す図。 本発明のその他の変形実施形態における天板付き構造物の保持部のブラケットの構成を示す図。 弾性体の変形実施形態を示す正面図。 弾性体の変形実施形態を示す斜視図。
符号の説明
1 ・・・天板付き構造物(作業台)
2 ・・・天板
3 ・・・脚
4 ・・・固定機構
5 ・・・保持部
RL・・・回転軸線
43・・・係止孔
P ・・・ロック位置
Q ・・・解除位置
44・・・係止部材
45・・・弾性体
46・・・移動部材

Claims (2)

  1. 天板と、それぞれが独立して伸縮可能な複数の脚と、当該各脚の長さを固定するための固定機構と、前記各脚と前記天板との間にそれぞれ介在してそれら脚に前記天板を回転可能に保持させる複数の保持部とを備えており、当該各保持部の回転軸線を互いに平行に設定するとともに、1又は回転軸線が直線上に並ぶ複数の保持部が、前記脚と前記天板とを回転のみ可能に結合し、他の保持部が前記天板を前記脚に回転かつスライド可能に保持させるように構成しており、
    前記脚が、少なくとも2つの脚要素からなり、それら脚要素のスライドにより伸縮可能なものであり、
    前記固定機構が、前記脚要素に、そのスライド方向に設けた複数の係止孔と、前記係止孔に嵌合して前記脚の長さを固定するロック位置と前記係止孔から解除されて前記脚を伸縮可能とする解除位置との間で移動する係止部材と、前記係止孔と前記係止部材との間に介在して設けられて、前記係止部材を前記解除位置に向かって付勢する弾性体と、前記弾性体の付勢力に抗して前記係止部材を前記ロック位置に向かって移動させる移動部材とからなり、
    前記弾性体が、平面視において概略門形状及び側面視において概略半円弧状又は概略台形状をなす互いに同一形状の複数の線状ばね要素を重ね合わせて構成されたものである天板付き構造物。
  2. 前記複数の線状ばね要素を1つに纏める固定管を有しており、
    前記固定管が、円筒状で両端に開口を有するものであり、
    前記複数の線状ばね要素を弾性変形させながら、2つの自由端を前記固定管の両端開口部に挿入することで1つに纏められている請求項1記載の天板付き構造物。
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