JP4807640B2 - 厚板材の溶断方法 - Google Patents

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本発明は普通鋼や特殊鋼などの厚板のガス溶断や連続鋳造で製造するスラブのガス溶断をするときに生じるスケールもしくはドロス(バリやノロなど)と称される付着物の付着防止に関するものであり、特に溶断ノズル構造と溶断ノズルの使用方法に関するものである。
ガス溶断法は、アセチレン(C2H2)やプロパン(C3H6)などの燃料ガスを酸素と燃焼酸化反応させて、普通鋼や特殊鋼などの厚板や連続鋳造で製造するスラブのような厚板材の溶断などに活用されている。ガス溶断法は溶断速度が速く、能率的であり、設備も簡単でランニングコストも安価であるなどの利点がある。しかしながら、ガス溶断法の最大の欠点は、溶断溶鉄と酸化反応して生成されるスケールもしくはドロスが被溶断材の下面に付着・成長することである。このような付着物はスケールもしくはドロス(バリやノロなど)と呼ばれ、これら付着物の溶断後の除去作業は重労働となっている。以下不着物をスケールと呼ぶ。また、連続鋳造で製造したスラブは表面疵があるため、疵の部分を燃料ガスと酸素でスカーフィングして除去しているが、除去したあとにスケールがスラブ表面に再付着する問題があった。従来のガス溶断作業におけるスケール除去作業は、人海戦術に頼る場合が多く、溶断後に残熱のある鋼材の上に人間が乗って、ハンドグラインダーで溶断部の手入れをしているのが実態であり、熱い、汚い、キツイの3K作業となっている。鋼材溶断メーカーでは、材料取り・展開・溶断など工程は溶断機のNC化等でコンピュータ化されており、非熟練者でも短期間の教育・訓練で対応可能であるものの、鋼種や厚みの条件に合わせて燃料ガスや酸素の圧力・流量・溶断スピード・溶断予熱温度を変化させて、スケールが付着しないような溶断作業を自動化するまでには至っていない。さらに、スケール除去作業の自動化も遅れており、鋼種や溶断形状の違いのためロボット化も困難な状況にある。そのため、従来から厚板材の溶断作業においては、スケールが付着しないような溶断方法が各種提案されている。例えば、特開平1−133675号広報において、高速ガス溶断方法としてガス溶断火口軸心部の溶断酸素噴流口を囲繞して配設した二重の同心環状配列の予熱炎噴流口から予熱用混合ガスを噴射する方法が提案されている。また、特開2003−112239号広報において、垂直型連鋳機で形成されるスラブをガスカッタートーチからの火炎により溶断する際にスラブの溶融により生ずるバリの生成付着部へノズルから噴射するエアジェットを斜め上から衝突させてバリを除去する方法が提案されている。更に、特開2000−176637号広報において、溶断ノズルの軸心部に溶断酸素流路を設け、溶断酸素流路の先端部にコアンダスパイラル流れを発生させる凹円錐面と凸円錐面からなる絞り部を固定形成した溶断ノズルが提案されている。
本発明者は液体フラックスを気化せしめて溶断ガス中に混合することにより、厚板材表面を清浄化し、溶断時に生じるスケールの流動性や融点などを制御して被溶断材に溶着しないようにする溶断方法を発明し、特願2007−287820号広報(ガス溶断用気化フラックス)及び特願2008−104825号広報(液体フラックス気化装置)及び特願2008−178420号広報(液体フラックスの製造方法及びその装置)及び特願2008−270435号広報(液体フラックスとその製造方法及び製造装置)において液体フラックスの製造方法、液体フラックス、液体フラックスの気化装置などを具現化した。そして特願2007−335790号広報(金属体用の溶断ノズル)において一次側助燃ガスや二次側助燃ガスに旋回流を与えて高速・強力な火炎を生じさせて厚板材の溶断速度を高速化し、厚板材へのスケールの付着を防止できる溶断ノズル(金属体用の溶断ノズル)を具現化した。該溶断ノズルにて前記液体フラックスを気化せしめてプロパンやアセチレンなどの可燃性ガスに混合した溶断ガスで厚板材を溶断するとスケールの付着を大幅に低減できた。
特開平1−133675号広報 特開2003−112239号広報 特開2000−176637号広報 特願2007−335790号広報 特願2007−287820号広報 特願2008−104825号広報 特願2008−178420号広報 特願2008−270435号広報
特許文献1の方法においては、プロパンやアセチレンなどの燃料ガスや酸素圧力を上昇させて溶断するため(1)ガス漏れや爆発などの危険性が増す、(2)可燃性ガスと酸素の圧力を上昇させて高温のスケールを吹き飛ばすことは可能であるが、被溶断材が厚くなるに従い燃料ガスや酸素の圧力も上昇し、酸素圧は高くなるほど酸化鉄(FeO、Fe2O3、Fe2O4)の粘性が増大するので溶断スケールの流動性が低下し溶断面に付着しやすくなる、(3)そのため、溶断幅の広い火口を使用して溶断スケールの流れる道筋を確保しつつ溶断することになるが燃料ガスや酸素の使用量が増加するとともに厚板材の原単位が低下する、(4)溶断面の表面粗さが低下する、(5)溶断スケールは厚板の下面にガス溶接された状態で強固に付着しているので除去作業に手間取る、(6)溶断ノズルが大型化するので被溶断材からの輻射熱がノズル本体に入熱しやすく、逆火や爆発のなどの問題がある。
特許文献2の方法においては、溶断スケールに含まれる粘性の高い酸化鉄(FeO、Fe2O3、Fe2O4)は被溶断材の下面だけでなく上面にも凸状に形成され、一般的に上面はスチールショットあるいはサンドショット方式で除去され、下面は機械的なハツリ機で除去されるが完全な除去は不可能であった。
特許文献3の方法においては、(1)凹円錐面と凸円錐面からなる絞り部の具体的構造が明記されていない、(2)溶断幅の縮小と溶断温度の上昇と溶断速度を上げる定量的効果が不明であるなどの問題がある。
特許文献4の方法においては、エジェクターから強制的に二次空気を吸い込んで溶断火炎を強制的に冷却することでピンチ効果による発熱と火炎を絞ることで火炎の長さを長くする役目を果たしたが、高温スラブを溶断する場合はスケール中のFe3O4やFe2O3が増大し、スケールの流動性が低下するとともに硬くなりスケールの付着強度が強くなりスケールの除去が困難となった。この解決のために、特許文献5の特願2007−287820号広報(ガス溶断用気化フラックス)及び特許文献6の特願2008−104825号広報(液体フラックス気化装置)及び特許文献7の特願2008−178420号広報(液体フラックスの製造方法及びその装置)及び特許文献8の特願2008−270435号広報(液体フラックスとその製造方法及び製造装置)において発明した液体フラックスを燃料ガスに混合した溶断ガスを使用しても大きな効果は得られなかった。即ち、(1)溶断ノズル先端を900〜1100℃の高温スラブに対して100mm以下に近接すると逆火する、(2)エジェクターから二次空気を吸い込むことで、溶断スケール中のFe2O3(ヘマタイト)やFe3O4(マグネタイト)が増加するので溶断スケールが固くなることが判明した。即ち、高温スラブを溶断する際も溶断ノズル先端と高温スラブの高さは冷間材を溶断するときと同様に10〜35mm程度に近接することが必要であることが判明した。また、液体フラックスの気化装置と溶断ノズルの距離が長いと溶断ガス中の気化フラックスの成分が配管やノズルに析出する問題が生じていた。
以上の問題点を踏まえて本発明が解決しようとする課題は、(1)粘性が高く剥離性の低いFe3O4スケールやFe2O3スケールの発生を抑制するとともに、流動性がよく剥離性の高いFeOスケールを保護して酸化防止をはかることによりガス溶断時のスケール除去作業を軽減する、(2)溶断スケールに物理的な外力を加えずにスケールを溶断面から自重落下させる、(3)凹凸の少ないきれいな溶断面を形成させる、(4)燃料ガスや酸素の圧力を極力低減して溶断幅を小さくし、被溶断材の歩留まりを向上させる、(5)溶断ノズル先端を900〜1000℃の高温スラブ溶断においても冷間材溶断と同様に10〜15mm程度に近接できるようにする、(6)厚みが1000mm程度の厚板を溶断可能にする、(7)燃料ガスや酸素の消費量を低減するとともに安全な溶断作業を実現する、(8)配管や溶断ノズルの内面に気化フラックスの成分が析出しないようにすることである。
第1の解決手段は、溶断ノズルの外筒を水冷筒で被覆し、該水冷筒の先端部を前記溶断ノズルの先端部よりも延長している溶断ノズルである。溶断ノズルと被切断材の間のフード内の遮蔽性を高めて内圧を上昇させて二次空気の巻き込みを防止した溶断方法である。フード周辺から噴出するガスをできるだけ少なくして、ガスの流れを溶断ガスの方向に集中させることにより溶断炎の長さを長くすることができる。また、酸素圧力をmax0.6MPa、溶断ガス圧力をmax0.06MPa程度まで低下させても、溶断炎の長さを確保できる。
第2の解決手段は、前記溶断ノズルの前記水冷筒の少なくとも内側側面の先端部を末広がり形状にしたノズル溶断である。溶断ノズルと被切断材の間の遮蔽性を高めて内圧を上昇させて二次空気の巻き込みを防止し、溶断ノズル先端を末広がりにすることでフード内のガス流れを整流化してガス噴出による溶断ガスの乱れを防止した溶断方法である。
第3の解決手段は、燃料ガスを気化装置に吹き込んで液体フラックスを気化させて気化フラックスとし、該気化フラックスと前記燃料ガスを混合せしめた溶断ガスと前記溶断ノズルを用いてガス溶断するガス溶断方法である。
一般に金属の溶断は金属を酸化燃焼させると同時に発生したスケールを高温高圧酸素にて吹き飛ばすことで溶断幅を狭くしたりスケールの付着を減少したりする溶断が可能となる。溶断幅を狭くしたり、スケール除去を容易にしたりすることは原単位や労務費の削減につながるが、そのための重要なポイントは、(1)金属の酸化燃焼する温度をその金属の溶融点より低くすること、(2)燃焼して生じる金属酸化物を金属の溶融点温度より低くし且つ流動性を持たせること、(3)溶断炎の長さを長くすることである。これを具現化するためには、(1)気化フラックスを燃料ガスと混合した溶断ガスを用いること、(2)溶断ノズルの先端にフードを設けて外気の侵入を防ぎ、溶断ガスが被切断材の周辺に噴出しないようにして、溶断ガスが効率的に切断面方向に流れるようにする、(3)切断面に気化フラックスの成分が効率よく到達せしめて溶断炎周辺のFeOスケールがFe3O4スケールやFe2O3スケールに変化しないようにすることである。
軟鋼や炭素鋼などの一般鋼材の溶断は溶断ノズルから酸素とプロパン(C3H6)やアセチレン(C2H2)などの燃料ガスを燃焼・酸化反応させることで溶断するが、溶断スケールを分析して大まかに分類すると母材側にウスタイト(FeO)、中間にマグネタイト(Fe3O4)、外側にヘマタイト(Fe2O3)が発生している。常温の鋼材を溶断するような場合は、溶断ノズルと被溶断材の距離を10〜15mm程度に設定できるのでスケールはFeOが厚く中間のFe3O4が薄く発生するので除去しやすいスケールとなる。一方900〜1100℃の高温スラブを溶断する場合は、溶断ノズル先端を高温スラブに近接しすぎると輻射熱によって逆火する恐れがあるので、溶断ノズル先端を高温スラブから100〜200mm程度離して設定する必要がある。溶断ガスの燃焼状態は酸化過剰炎と燃料ガス過剰炎と中性炎及び炎の中心部の色によって判別可能であるが、燃焼状態は溶断ノズル先端と被溶断材との距離に大きく影響される。このため、高温スラブのガス溶断では酸素圧力を0.9〜1.4MPa、溶断ガス(燃料ガス)圧力を0.1〜0.2MPaとし、酸素を高圧にして過剰燃焼させて火炎長を長くして溶断していた。このように酸素を高圧で噴射すると溶断面に激しく二次空気を巻き込む現象が生じてFeOの酸化が加速されてFe3O4やFe2O3に変化してしまうので硬く粘りのあるスケールに変質してしまいスケール除去が困難となる。
従来のガス溶断法では溶断ガスと反応しない過剰酸素の一部が次々に溶断面に侵入してくるので溶断時に生成されるスケールをFeOのままに留めるのは不可能であった。その理由は、1)溶断ガスに対して酸素過剰になると被溶断材の溶断面に酸素分子が吸着する。2)酸素分子は酸素原子に乖離するとき乖離熱を出すためにますます高温酸化が進行する。3)酸素原子が金属に侵入する。4)FeO、Fe3O4、Fe2O3は金属に侵入した酸素が核になって成長し、連続的に侵入してくる酸素原子によって次々にFeOからFe3O4に、さらにFe3O4からFe2O3に成長していくからである。
従来の溶断ノズルを使用して気化フラックスを燃料ガスに混合した溶断ガスを使用してもFe3O4やFe2O3を低減することは困難であった。即ち、溶断後のスケール除去を容易にするためには、水冷筒で被覆した溶断ノズルを使用して適正な火炎長を保持しながら二次空気の吸い込みを抑える溶断によって酸化スケールをFeOの状態に保持する必要がある。
このために本発明ではFeOの表面に例えばホウ酸ガラス(B2O3+Na+K+P2O5+Si)などをコーティングしてFeOの酸化を防止する。FeOは柔らかく粘性が小さいので剥離性がよくスケールの付着しにくいガス溶断が可能となる。
水冷筒で被覆した溶断ノズルと気化フラックスを混合した溶断ガスを用いた溶断方法によるFeOスケールの生成メカニズムを説明する。従来の気化フラックスをしない溶断ガスでの溶断においては、Fe2O3スケールやFe3O4スケールが溶断下部に付着し、これを核として次々にスケールが成長し、このFe2O3スケールやFe3O4スケールを溶断時の溶鉄が被溶断材に強固に溶接する状態となるために、一旦付着したスケールを除去するのは大変な手間を要していた。そのため、本発明者は、特願2007−287820号広報(ガス溶断用気化フラックス)及び特願2008−178420号広報(液体フラックスの製造方法及びその装置)及び特許文献8の特願2008−270435号広報(液体フラックスとその製造方法及び製造装置)で製造した気化フラックスを燃料ガスに混合した溶断ガスで溶断する方法を発明した。ガス溶断部分の金属溶融点を気化フラックスの成分を添加することで本来の金属溶融点より低くしたり、その際に生成されるスケールの溶融点温度を金属の溶融点温度より低くしたりすることが可能となり、溶断速度の向上とスケール付着防止につながり、凹凸やスケール付着のないきれいな溶断面を得ることができる。溶断ノズルの高温の溶断炎で気化フラックスの成分であるK、Na、Si、Bなどが溶断ガス成分中の水素と置き換わることで水素と酸素が分離し、これが更に他の成分と化合して強力な酸化作用を生じる。例えば、B(ホウ素)は高温環境下で2H3BO3→2B(OH)3に変化する。更に2B(OH)3→B2H6(ジボラン)+3O2となる。更にB2H6+6H2O+3O2→B2H6+6H2+6O2となる。ここで生じる水素や酸素が例えばKやNaと反応してK+OH→KOH(水酸化カリウム)、Na+OH→NaOH(苛性ソーダ)に変化するために強力な酸化作用を生じる。ホウ素は原子番号5であるからL殻に価電子3個を持っているが、5個の電子を加えて8個の電子にすると安定化する。そのため12個の水素を取り込むことでジボランとして安定化する。溶断ノズルに設けた水冷筒は外気からの酸素供給を遮断するのでB2H6(ジボラン)の燃焼を抑える効果があり、B2H6が残存してFeOスケールを保護する効果がある。NaやKなどは発生するスケール内に侵入することで二次的にFeOスケールを補強しホウ酸ガラス(B2O3+Na+K+P2O5+Si)となってFeOスケール表面やポーラス状スケール内に10ppm程度のホウ酸ガラス膜が張り付く。この時、KOHやNaOHなどの強酸化基が高温のためにKやNaなどのイオンとなってOHは次々に生まれるスケール側に付着し、FeOスケールを保護するためFe3O4やFe2O3が生成しにくくなる。このことによりFeO主体のスケールとなるためスケールが柔らかく剥離しやすいので後工程での機械的なスケール除去作業が容易となる。
さらに、特許文献5の特願2007−335790号広報(金属体用の溶断ノズル)で発明した溶断ノズルを本発明の水冷筒で被覆することにより、溶断ノズルを被切断材に近接することができるので切断幅の縮小化やスケールの剥離効果を高めることができる。溶断ノズル内に固定式螺旋スリット流路あるいは回転式の螺旋スリット流路を設けて酸素ガスや溶断ガスに旋回流を与えることにより溶断炎の長さを長くすることができ、溶断面に気化フラックスの成分が広範囲に反応して剥離性のいいFeOスケールを生成させることができる。
ガス溶断で生成するスケールの脱落メカニズムは次のように分類される。ブリスタリングと呼ばれるメカニズムは密着力の弱いところに応力集中するため被膜が浮き上がる。一度浮き上がると被膜は熱応力により割れる。割れると付着力を失って脱落する。これを繰り返すと小さなスケールが浮き上がった隙間の多いスケールとなる。フレーキングと呼ばれるメカニズムは初期被膜に割れが発生しそれに続いてその付近の被膜が外側に張り出す。フレーキングを起した被膜は軽い衝撃で剥離しやすい。せん断割れと呼ばれるメカニズムはスケールの一部が外に押出されてせん断割れを起すためスケールが円錐状になったり、凹型になったりすることでスケールの割れがつながる現象であり剥離しやすくなる。破断と呼ばれるメカニズムは界面付近の急激な熱応力のため表面に伸びと縮みによる圧縮応力が発生するため発生した被膜も母材に沿って伸び縮みし小割れとなって被膜が破断するものである。
ガス溶断時に生成するスケールの剥離メカニズムは上記4つのタイプに分類されるが、共通しているのは酸素分子が酸素原子なりスケールとイオン結合することでスケールは酸化する。スケールは酸化すると体積が膨張するため圧縮応力が発生する。反対に体積が収縮すると引張り応力が発生する。気化フラックス中のNa、K、Si、B、Pなどがこれらスケールの超微細なピンホールやクラック内に入ることでスケールを接着する。この接着剤の働きをするのが例えばホウ酸ガラスなどであり、FeO膜の表面にmax10ppmの厚みで付着しているため酸化進行が抑制されFe3O4スケールやFe2O3スケールが生成しにくくなり、FeOスケールの状態で留まるので溶断後のスケール除去が容易になる。
このFeOスケールを保護する効果を促進するには、水冷筒で溶断ノズルを被覆することにより水冷筒で囲まれたノズル先端部と被溶断材間の空間即ちフード内の遮蔽性を高めることが重要である。フード内の圧力上昇効果により二次空気の巻き込みが抑えられ、溶断ガスは切断面に沿って効率よく流れてFeOスケールを保護するので、FeOスケールが酸化されにくくなり、Fe3O4スケールやFe2O3スケールに変化する割合が減少するのでFeO主体のスケールが生成するようする。気化フラックスの成分であるNa、K、Si、Bが被溶断材の溶断面に残留する量は最大10ppm以下でありしかも圧延後は除去する部分であり製品欠陥としての問題は皆無である。
スケールの密着性を左右する要因の一つは酸化膜の熱膨張係数の差である。例えば、FeOは100〜1000℃の温度範囲で12.2×E(−6)、Fe3O4は25〜1000℃の範囲で16.6E(−6)、Fe2O3は25〜1000℃の範囲で12.5E(−6)、Feは0〜100℃で11.7E(−6)である。スケールの熱膨張係数の差はFeOを100とするとFe3O4は136、Fe2O3は102.5となる。スケールと被切断材である金属の間には熱膨張差により応力が発生するが、熱膨張が小さいとスケールは被切断材の弾性変形に沿って追随しているが、熱膨張が大きくなるとスケールは破損しやすくなる。スケールと被切断材間の密着強度は重量に比例するので、FeO<Fe3O4>Fe2O3の順番で密着強度が異なってくる。Fe3O4スケールの密着強度が最も大きくなるのでFeOスケールの上にFe3O4が生成すると、FeOスケールはFe3O4スケールに引っ張られて破損脱落する。Fe3O4が生成するとFe3O4スケールは次々に脱落し、被切断材の表面に直接溶融鉄が付着し、この溶融鉄を基点に新たなスケールが生成するのでスケールの剥離性が悪くなりスケール除去作業が困難になる。FeOスケールは重量が最も軽くなり密着強度も小さくなるので、FeOスケールを多く生成させて被切断材の切断面を保護してやることが溶断後のスケール除去には最良の方法である。気化フラックス中に酸素活性元素(Na、K、Si、B、P、Ba、Zn、Ce)などが0.01〜0.2mol%入ることでFeOスケールの酸化速度が抑制されるのでFeOスケールが多くなり、FeOスケールの密着強度が向上するとともに、活性元素のなかのホウ酸ガラスなどの酸化物が分散し接着剤の役目を果たすのでFeOスケールが溶断面を保護し溶断鉄が直接溶断面に付着するのを防止する。FeOスケールは剥離しやすいので、FeOスケールに付着した溶断鉄やFe3O4スケールあるいはFe2O3スケールは容易に被切断材から剥離する。
第4の解決手段は、前記溶断ガスど前記溶断ノズルでガス溶断する方法において、前記気化装置から前記溶断ノズルまでの供給管の途中に適宜間隔で永久磁石を組み込んだ中継器を設置しているガス溶断方法である。
第1と第2の解決手段による共通の効果は、(1)水冷式なので水冷筒の先端部を900〜1000℃の高温スラブに対して低温鋼材と同様の10〜15mm程度の距離に近接できる、(2)溶断ノズルの先端を高温スラブに対しても低温鋼材と同等の距離に近接できるので酸素圧力は0.6MPa、溶断ガス圧力は0.06〜0.2MPaに低減できる、(3)溶断ノズルを高温スラブから保護できるので逆火しない、(4)溶断ノズルの先端と被溶断材の間を覆うことができるので外気の遮蔽効果があるとともに水例外筒内部の圧力が外気よりも高いので水冷筒の下部から燃料ガスが噴出して外気を吸い込まない、(5)水冷筒の周囲から噴出する燃料ガスの大部分を溶断面に沿って溶断炎の噴出方向に排出できるので溶断炎の長さを溶断方向に長くすることができる。
第2の解決手段による効果は、末広がり形状の水冷筒なのでフード内の溶断ガスを末広がりの形状に合わせて整流化するのでフード内のシール効果が高まり外気を吸い込みにくくなることである。
第3の解決手段による効果を説明する。特願2007−287820号広報や特願2008−178420号広報の発明に記載したように、燃料ガスに気化フラックスを混合して溶断することによりFeOスケールの酸化を防止し、Fe3O4スケールやFe2O3スケールが積層しにくくする溶断方法を実現した。本発明ではさらに、水冷外筒で溶断ノズル被覆することにより溶断炎を長くすることができ、効率的に溶断面に気化フラックスを反応させることで、剥離性のよいFeOスケールを保護して粘性が高く剥離しにくいFe3O4スケールやFe2O3スケールの発生を抑制することでスケールの除去作業を軽減した。即ち、この効果は水冷筒で被覆した溶断ノズルと燃料ガスに気化フラックスを混合した溶断ガスを組み合わせた溶断方法によって生まれるものであり、(1)溶断中に発生するスケールは大まかに分類すると、溶断炎のすぐ外側にFe2O3、被溶断材のすぐ外側にFeOができその中間にはFe3O4ができるが、気化フラックスと燃料ガスを混合した溶断ガスを使用することにより、スケールの大部分をFeOにすることができるので、スケールの剥離性がよくなる、(2)水冷筒の周囲から噴出する燃料ガスの大部分を溶断面に沿って溶断炎の噴出方向に排出できるので溶断炎の長さを溶断方向に長くすることができ、気化フラックスと燃料ガス及び高温の溶断面との反応効率が高まり、気化フラックスが溶断面を保護し剥離性のよいスケール(FeO)が生成するので、スケールを簡単に除去できることである。
第4の解決手段による効果は、燃料ガスと気化フラックスを混合した溶断ガスは、気化装置から溶断ノズルに送る途中で気化フラックスが再結晶して配管内に詰まる減少を防止することができることである。
第1と第2の解決手段を図1、図2、図3、図4、図5で説明する。図1は溶断ノズル10の外筒11に水冷筒20を取り付けた場合の縦断面図である。図2は溶断ノズル10の外筒11に水冷筒20を取り付けた場合の横断面図である。図3は水冷筒20の先端部21の内側面22と外側面23を末広がりにした場合の縦断面図である。図4は水冷筒20の先端部21の内側面22を末広がりにした場合の縦断面図である。図5は溶断ノズル10で被溶断材30をガス溶断しているときの模式図である。第1の手段は溶断ノズル10の外筒11を水冷筒20で被覆し、該水冷筒20の先端部21を前記溶断ノズル10の先端部12よりも延長していることを特徴とする溶断ノズル10である。水冷筒20の先端部21の内側面23と溶断ノズルの先端部の角度θは通常90°前後であるが、被溶断材の厚みが薄い場合や温度が低い場合は60〜90°の範囲で適正なポイントを選択することができる。θを60°より小さくするとフード内部15のガス流が乱れて溶断炎の障害になり溶断面が荒れてしまう問題がある。水冷筒20は溶断ノズル10にロウ付けやTIG溶接あるいはボルト付けなどの方法で取り付けることができる。図1にボルト16で取り付けた場合の例を示している。水冷筒20に長孔18を設けたリブ17を付設し長孔18に溶断ノズル10の外筒11に取り付けたボルト16を通して締め付ける。水冷筒20をボルト16で取り付ければ水冷筒20の先端部21と溶断ノズル10の先端部12の寸法Hを調整できる。水冷筒20の先端部21と溶断ノズル10の先端部12の寸法Hが最初から決定している場合は、水冷筒20と溶断ノズル10の外筒11はロウ付けにて接合すると冷却効果が大きい。溶断ノズル10の先端部12から水例外筒20の先端部21までの寸法Hは5〜20mmがよい。ガス溶断する場合の水冷筒20の先端部21と被溶断材30の表面からの距離hは5〜15mmがよい。従って、被溶断材30と溶断ノズル10の先端部12の距離Gは10〜35mmとなる。水冷筒20の先端部21と高温の被溶断材30の距離hを5mmより小さくすると逆火が生じる可能性がある。また、被溶断材30の表面が平滑でない場合には、被溶断材30の凸部に水冷筒20の先端部21が接触して溶断ノズル10を損傷する危険性がある。また、hを15mmより離しすぎると水冷筒20の先端部21周辺からの溶断ガスの噴出が多くなり溶断炎の長さを長くできなかったり、気化フラックスが被溶断材の溶断面に十分にとどかなかったりするのでFeOスケール31の保護が不十分となりスケールの剥離性が低下する。水冷筒20の材質は銅、銅合金、鉄、ステンレス、チタンなどが適している。水冷筒20には冷却水流路24があり冷却水入り口25と冷却水出口26を通じて冷却水を通水する。冷却水の流速は6m/秒以上が適しているので、水冷筒20の断面積に応じて冷却水量を確保すればよい。冷却水は純水や軟水などが適している。図2は溶断ノズル10と水冷筒20の横断面を示している。溶断ノズル10の外筒11の内部には内管13と外管14が組み込まれている。内管13はリブ13aと中央ガス流路13bからなっている。外管14はリブ14aからなっている。内管13と外管14の間にガス流路13cが形成される。外管14と外筒11の間にガス流路14bが形成される。溶断ノズル10の内部の構造や燃料ガス及び酸素ガスの流路の選択は各種提案されており、溶断ノズル10の内部構造及や溶断ガス及び酸素ガスの流し方の違いにより本発明が限定されるものではない。また、特願2007−335790号広報(金属体用の溶断ノズル)の溶断ノズルに本発明の水冷筒20を取り付けることにより、溶断ガスの旋回効果が付加されて更に燃焼炎の長さを長くすることができ剥離性のよいFeOスケール31を生成することができる。
第2の手段は図3及び図4のように水冷筒20の先端部21を末広がりの形状にした例である。先端部21の角度θは90〜160°が適している。160°より大きいと先端部21の外径が大きくなり円周も広がるので燃料ガスの噴出が多くなりシール性が低下する。水冷筒20の先端部21を末広がりにするのは被溶断材30の厚みが厚い場合や高温の場合であり、被溶断材30の厚みや温度の組み合わせにより90〜160°の範囲で最適なθを選択することができる。図3は水冷筒20の外側面22及び内側面23を末広がりの形状にしているが、図4では内側面22だけを末広がり形状にした例を示している。また図4では溶断ノズル10の先端部12を水冷筒20の内側面22に設けた受座24で保護した例を示している。溶断ノズル10を高温スラブなどの被切断材30に近づけるほど溶断ノズル10は高温に晒されるので金属の露出部分はできるだけ水冷筒20で保護するのがよい。図5は水冷筒20を付加した溶断ノズル10で溶断しているときの溶断ガスの流れである。水冷筒20を付加することにより溶断ガスが水平方向に噴出するのを抑制して、被切断材30の厚み方向に溶断ガスの流れを導くことにより溶断炎の長さを長くする作用がある。
第3の解決手段は、図6に示すように燃料ガスを気化装置40に吹き込んで液体フラックス50を気化させて気化フラックスとし、該気化フラックスと前記燃料ガスを混合せしめた溶断ガスと前記溶断ノズル10を用いて溶断するガス溶断方法である。気化装置40は例えば特願2008−104825号広報(液体フラックス気化装置)で提案しているような気化装置40を使用できる。液体フラックス50は特願2007−287820号広報(ガス溶断用気化フラックス)及び特願2008−178420号広報(液体フラックスの製造方法及びその装置)及び特願2008−270435号広報(液体フラックスとその製造方法及び製造装置)などで提案している液体フラックス50を使用できる。
溶断中に発生するスケールは大まかに分類すると、図1に示すように溶断炎のすぐ外側にFe2O3スケール33、被溶断材30のすぐ外側にFeOスケール31ができその中間にはFe3O4スケール32が生成するが、気化フラックスと燃料ガスを混合した溶断ガスを使用することにより、Fe2O3スケール33やFe3O4スケール32の生成を抑制して、スケールの大部分をFeOスケール31にすることができるのでスケールの剥離性がよくなるのである。
第4の解決手段は、図7に示すように前記溶断ガスと前記溶断ノズル10でガス溶断する方法において、前記気化装置40から前記溶断ノズル10までの供給管60の途中に適宜間隔で永久磁石71を組み込んだ中継器70を設置しているガス溶断方法である。中継器70は少なくとも10m以内に1台設けるようにする。図8に示すように中継器70には少なくとも30000ガウス以上の磁力を有するように複数の磁石71を配置する。磁石71と溶断ガスの接触面積を広げるために、図8のように中継器70の中に多くの折り返しを設けたり螺旋形にしたりして中継器70の中の溶断ガス流路をできるだけ長くするのがよい。磁石71はネオジ磁石などが適している。中継器70の内部構造は磁石71の強さや配列の仕方によって各種提案されるが、中継器70の内部構造の違いによって本発明が限定されるものではない。溶断ノズル10に対して気化装置40をできるだけ近距離に設けるようにすることで中継器70の個数を減らすことができる。図9は連続鋳造や厚板切断などにおいて使用される溶断台車80に溶断ノズル10を搭載して被切断材30を溶断する例を示している。溶断台車80に溶断ノズル10を搭載する場合は溶断台車80に気化装置40や中継器70を搭載することができるので中継器70の設置個数も削減できる。溶断ノズル10はノズル駆動装置81にて上下方向に移動可能することで、溶断ノズル10先端と被切断材30の高さGを最適に調整することができる。溶断台車80はレール82上を移動可能なように溶断台車80の配管60と地上側の配管60は通常フレキシブルホース61などで接続されている。溶断台車80は連続鋳造機や厚板のガス溶断において一般的に使用されているものであり、気化装置40や中継器70の搭載の仕方や組み合わせによって本発明が限定されるものではない。
溶断ノズルに水冷筒を取り付けたときの縦断面図 溶断ノズルに水冷筒を取り付けたときの横断面図 溶断ノズルに水冷筒を取り付けたときの縦断面図 溶断ノズルに水冷筒を取り付けたときの縦断面図 ガス溶断時のガスの流れ 第3の解決手段のフロー図 第4の解決手段のフロー図 中継器の縦断面図 溶断台車に溶断ノズルを搭載した場合のフロー図。
10:溶断ノズル、11:外筒、12:先端部、13:内管、13a:リブ、13b:中央ガス流路、13c:ガス流路、14:外管、14a:リブ、14b:ガス流路、15:フード内部、16:ボルト、17:リブ、18:長孔、20:水冷筒、21:先端部、22:内側側面、23:外側側面、24:冷却水流路、25:冷却水入口、26:冷却水出口、30:被切断材、31:FeOスケール、32:Fe3O4スケール、33:Fe2O3スケール、40:気化装置、50:液体フラックス、60:配管、61:フレキシブルホース、70:中継器、71:磁石、80:溶断台車、81:ノズル駆動装置、82:レール

Claims (4)

  1. 溶断ノズルの外筒を水冷筒で被覆し、該水冷筒の先端部を前記溶断ノズルの先端部よりも延長していることを特徴とする溶断ノズル。
  2. 前記溶断ノズルの前記水冷筒の少なくとも内側側面の先端部を末広がり形状にしたことを特徴とする請求項1記載の溶断ノズル。
  3. 燃焼ガスを気化装置に吹き込んで液体フラックスを気化させて気化フラックスとし、該気化フラックスと前記燃焼ガスを混合せしめた溶断ガスと、請求項1又は請求項2記載の溶断ノズルを用いて溶断することを特徴とするガス溶断方法。
  4. 燃焼ガスを気化装置に吹き込んで液体フラックスを気化させて気化フラックスとし、該気化フラックスと前記燃焼ガスを混合せしめ永久磁石71を組み込んだ中継器70を経た溶断ガスと、請求項1又は請求項2記載の溶断ノズルを用いて溶断することを特徴とするガス溶断方法。
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