JP4806297B2 - 無線通信方法及び無線通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、通信方法、通信システム及び無線通信装置に関する。
従来、PHS型電話機のように、TDMA−TDD方式を適用した携帯型無線電話機では、ARIB STD−28等に記載されているように、一つのTDMA−TDDフレームに音声データの1単位を乗せている(例えば、非特許文献1参照)。PHS型電話機における音声データには音声CODECペイロードが直接格納されており、IPパケットにおけるヘッダー等のオーバーヘッドが無い代わりに、単一のTDMA−TDDフレームに格納されることが前提となる。このとき、図10に示すように、無線状況が悪化してTDMA−TDDバーストが欠損した場合は、単に当該TDMA−TDDフレームに含まれるデータが伝達されないだけで、再送は行われない。
一方、TDMAバーストを直接のベアラチャネルに用いず、リンク層に該当するチャネルをサポートする方式では、TDMA−TDDバーストにおけるデータペイロードを連続して使用してリンク層に該当するベアラチャネルを形成する。これもARIB STD−28におけるPIAFSで用いられる一般的な技術となる。
従来技術における通信システムは、図11に示すように、SIP電話機A110aと、無線端末120と、無線基地局130と、PDSN140と、電話機B110bとを備える。無線端末20は、無線基地局30とデジタル無線接続により接続し、TDMA−TDDフレームを用いて、TDMA−TDDバーストデータのやりとりを行う。又、無線端末120は、PPPパケットバッファ121と、MAC/ARQ124と、LAC123とを備える。MAC/ARQ(Automatic Repeat Request:自動再送制御)124は、パケットデータを複数のTDMA−TDDフレームに分割し、送信する。そして、無線基地局130のMAC/ARQ134は、受信したパケットデータを再構築する。このようなシステムでは、通常、任意のTDMA−TDDバーストが運搬する上位データの関連を予測することは難しく、場合によっては著しく運搬が遅延することもあり得る。
図12に、従来技術における送信パケットの分解例を示す。図12に示すように、送信パケットは断片化したMACパケットに分割されるが、この分割は、TDMA−TDD上での運搬可能なペイロードサイズの都合で行われ、先行する上位パケットと後続するパケットとが混入することとなる。このような理由で、MACパケットの状態でのパケット紛失は、データ伝送上致命的な問題を引き起こすこととなる。
よって、このようなシステムでは、図13に示すように、無線状況が悪化してTDMA−TDDバーストが欠損した場合、L2におけるARQ再送処理により伝達されなかったデータが伝送され、確実にピアに伝達される。このように、エア上でデータが紛失した場合でも確実に再送を行い、確実にデータの伝送を行う。
http://www.phsmou.or.jp/resources/technicaldocs.aspx
昨今、インターネットプロトコルを用いたVoIP通話が盛んになってきているが、VoIP通話における音声パケットは伝達確実性よりも、到着の実時間性がより重視される。予定時間よりも遅延した音声データは、再生する機会を失い、再生機によって廃棄されることとなる。逆に、伝達されない音声パケットは、過去の音声再生の実績から予想された音声を再生することにより、音声品質の主観的な評価があまり下がらないように工夫されている。
このような理由により伝達確実性を上げるために、下位層による再送等の努力を行うことが、結果的に到着時間の遅延につながっている。伝達の遅延は、主に無線環境が悪化してTDMA−TDDバーストの欠損が多く発生する環境で顕著になってくる。
又、一般に無線によるデジタル通信方式でのTDMA−TDDバーストは、有線での方式に比べて運搬できるペイロードサイズが非常に小さい特徴を持つ。昨今、大きなm値を持つQAM方式が実用化されてきているため、必ずしも音声CODECペイロードサイズに対して、TDMA−TDDバーストのペイロードサイズが小さすぎるとは言えなくなってきているが、帯域の広い変調方式やチャネルコーディング方式は、SINR劣化に対して脆弱であることが知られており、BPSKやQPSK等の帯域は狭いがSINR劣化に対して耐性を持つ変調方式をVoIP通話等の音声伝達手段に使用し、音声の主観的評価を維持したい場合は、依然として存在する。
VoIPにおける音声ペイロードの1単位は、G729A(8kbps)の2CODECペイロードを一つのIPパケットに乗せた場合、20msec毎に20バイトとなり、MAC層によるオーバーヘッドを加味して概ね27kbpsとなる。PHSの場合、TDMA−TDDフレームは5msecであり、PHSのPIAFS方式による実効スループットは概ね29kbpsとなる。計算上は、5msec毎のTDMA−TDDフレーム4つで一つの音声パケットを運搬することにより、PHSのPIAFS方式で、G729A(8kbps)は透過できることになるが、上記再送処理が入るため、パケット到着に大きな遅延やジッタが発生することとなり、通話を行うことができない。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑み、大きな遅延やジッタが発生することなく、かつ、パケットデータが欠損しても、確実に実時間で受信することができる通信方法、通信システム及び無線通信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の特徴は、第1の無線通信装置と第2の無線通信装置との間で通信時間フレーム毎に無線通信を行う無線通信方法であって、前記第1の無線通信装置から前記第2の無線通信装置へ、複数の通信時間フレームからなる1単位毎に1つの情報パケットデータを対応させて、当該情報パケットデータを分割して当該通信時間フレーム毎に伝送するステップと、前記伝送時に、前記1単位のうちの一部の通信時間フレームに対応する分割パケットデータが欠損した場合には、当該欠損した分割パケットデータを再送しないよう制御するステップとを含む無線通信方法であることを要旨とする。
第1の特徴に係る無線通信方法によると、大きな遅延やジッタが発生することなく、かつ、パケットデータが欠損しても、確実に実時間で受信することができる。
又、第1の特徴に係る無線通信方法において、前記伝送時に、前記1単位のうちの一部の通信時間フレームに対応する分割パケットデータが欠損した場合には、前記第2の無線通信装置は、当該1単位のうちの残りの通信時間フレームに対応する全ての分割パケットデータを破棄してもよい。
又、上記の無線通信方法において、前記情報パケットデータの伝送よりも前に行われるネゴシエーションにより、前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置との間で、前記1単位を構成する通信時間フレームの数を決定するステップを更に含んでもよい。
この無線通信方法によると、一般に音声CODECの種類に応じてパケット発生間隔が異なるが、1単位とする通信時間フレーム数を変更することができるため、情報パケットデータに応じて通信時間フレーム数を調整することができる。
又、第1の特徴に係る通信方法の伝送するステップにおいて、情報パケットデータが必要とする帯域に応じた変調クラスによって伝送してもよい。
この通信方法によると、パケットデータを送信する帯域を保証することができ、音声CODECを選択できるVoIP通信機器を実現できる。
本発明の第2の特徴は、他の無線通信装置との間で通信時間フレーム毎に無線通信を行う無線通信装置であって、複数の通信時間フレームからなる1単位毎に1つの情報パケットデータを対応させて、当該通信時間フレーム毎に伝送される分割パケットデータを受信する手段と、前記受信時に、前記1単位のうちの一部の通信時間フレームに対応する分割パケットデータが欠損している場合には、当該1単位のうちの残りの通信時間フレームに対応する全ての分割パケットデータを破棄する手段と、を備える無線通信装置であることを要旨とする。
第2の特徴に係る無線通信装置によると、大きな遅延やジッタが発生することなく、かつ、パケットデータが欠損しても、確実に実時間で受信することができる。
本発明の第3の特徴は、他の無線通信装置との間で通信時間フレーム毎に無線通信を行う無線通信装置であって、複数の通信時間フレームからなる1単位毎に1つの情報パケットデータを対応させて、当該情報パケットデータを分割して当該通信時間フレーム毎に伝送する伝送部と、前記伝送時に、前記1単位のうちの一部の通信時間フレームに対応する分割データが欠損した場合には、当該欠損した分割データを再送しないよう制御する制御部とを備える無線通信装置であることを要旨とする。
第3の特徴に係る無線通信装置によると、大きな遅延やジッタが発生することなく、かつ、パケットデータが欠損しても、確実に実時間で受信することができる。
本発明によると、大きな遅延やジッタが発生することなく、かつ、パケットデータが欠損しても、確実に実時間で受信することができる通信方法、通信システム及び無線通信装置を提供することができる。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであることに留意すべきである。
(通信システム)
本実施形態に係る通信システムは、図1に示すように、SIP電話機A10aと、無線端末20と、無線基地局30と、PDSN40と、インターネット50と、SIPサーバ60と、電話機B10bとを備える。又、本実施形態に係る通信システムは、時分割多元接続方式及び時分割双方向伝送方式(TDMA−TDD方式)を適用して、通信を行う。
SIP電話機A10a及びSIP電話機B10bは、イーサネット(登録商標)機器であり、PPPoEプロトコルに対応している。又、SIP電話機A10aは、図2に示すように、CODEC11aと、PPP12aとを備える。
CODEC11aは、アナログ信号をデジタルデータに変換したり、その逆を行ったりする。又、CODEC11aは、信号やデータを一定の規則に従って符号化/復号化する。
PPP12aは、電話回線を通じたダイヤルアップ接続において、SIP電話機A10aをネットワークに接続する。又、PPP12aは、OSI参照モデルのデータリンク層(リンクレイヤーチャネル)を用いて、接続を行う。
無線端末20は、無線基地局30とデジタル無線接続により接続し、TDMA−TDDフレームを用いて、情報パケットデータのやりとりを行う。図3に、TDMA−TDDフレームの内容を示す。TDMA−TDDフレームは、上り同期スロット、上り制御リンクスロット、上りデータMACチャネルスロット、下り同期スロット、下り制御リンクスロット、下りデータMACチャネルスロットから構成される。又、無線端末20は、PPPoE接続が可能で、専用のRJ45コネクタでSIP電話機A10aと接続する。更に、無線端末20は、SIP電話機A10aからの要求により無線基地局30と無線接続を行い、PDSN40との間でPPPセッションを確立する。
無線端末20は、図2に示すように、PPPパケットバッファ21と、PPPパケットシェイパー22(伝送部、制御部)と、LAC23とを備える。図11に示す従来システムとは、MAC/ARQ124ではなく、PPPパケットシェイパー22を備えるところが大きく異なる。
PPPパケットバッファ21は、PPPセッションにおいて伝送された情報パケットデータを保持する。
PPPパケットシェイパー22は、後に詳述するように、1単位の情報パケットデータを、複数のTDMA−TDDフレーム(断片化されたMACパケット)に分割し、LAC23を介して伝送する。又、PPPパケットシェイパー22は、当該伝送時に、複数のTDMA−TDDフレームのうちの一部のフレームが欠損した場合には、欠損したフレームに対応する分割された情報パケットデータを再送しないよう制御する。
又、PPPパケットシェイパー22は、無線基地局30との間で、TDMA−TDDフレームの数を決定する。
LAC(L2TP Access Concentrator)23は、レイヤ2(データリンク層)でトンネリングを実現するL2TPにおいて、複数のTDMA−TDDフレームに分割された情報パケットデータを伝送する。具体的には、無線端末20のLAC23と無線基地局30のLAC31間では、制御チャネル及びデータMACチャネルを用いて、情報パケットデータを送信する。
又、LAC23は、情報パケットデータが必要とする帯域に応じた変調クラスによって、情報パケットデータを送信する。ここで、変調クラスとは、図5に示すように、変調方式とチャネルコーディング方式との組み合わせである。
無線基地局30は、無線端末20とデジタル無線接続により接続し、TDMA−TDDフレームを用いて、情報パケットデータのやりとりを行う。無線基地局30は、図2に示すように、LAC31と、PPPパケットシェイパー32と、PPPパケットバッファ33とを備える。
LAC31は、レイヤ2(データリンク層)でトンネリングを実現するL2TPにおいて、データの送受信を制御する。
PPPパケットシェイパー32は、後に詳述するように、TDMA−TDDフレームに同期して受信を行い、断片化されたMACパケットからPPPパケットを組み立てる。又、PPPパケットシェイパー32は、無線端末20から無線基地局30へ送信される際に、MACパケットの一部が届かなかった場合、受信できなかったMACパケットを含む情報パケットデータ全体を破棄する。
PPPパケットバッファ33は、PPPパケットシェイパー32によって組み立てられたPPPパケットを保持する。
PDSN40は、インターネット50に接続されており、インターネット50上のSIP電話機B10bと無線基地局30との通信を仲介する。
SIPサーバ60は、無線端末20からの接続要求に応じ、SIP電話機A10a及びSIP電話機B10bの呼制御を行う。
(通信方法)
次に、本実施形態に係る通信方法について、図4を用いて説明する。ここでは、SIP電話機A10aからSIP電話機B10bへ情報パケットデータを送信する場合を例にとり説明する。
まず、ユーザーによりSIP電話A10aがオフフックされ(S101)、SIP電話B10bを示す番号をダイヤルすることにより、無線端末20との間にPPPoEコネクションを形成する(S102)。
次に、無線端末20は、無線基地局30へ制御チャネル要求を送信し(S103)、無線端末20と無線基地局30間の制御チャネルを確立する(S104)。
無線端末20は、制御チャネル上のメッセージを用いて、無線基地局30との間に帯域幅と1単位を構成するTDMA−TDDフレーム数とのネゴシエーションを行う(S105〜108)。そして、無線端末20は無線基地局30へ、ネゴシエーションに従ってデータMACチャネル要求を送信し(S109)、無線端末20と無線基地局30間でデータMACチャネル要求を確立する(S112)。この例では、ネゴシエーションされた帯域幅は96kbps指定であり、1単位を構成するTDMA−TDDフレーム数は指定無しとする。無線端末20及び無線基地局30は、図5に示す変調クラス毎のチャネルコーディング方式(Bits/Sym)、変調方式、スループットを定める変調クラス表を参照し、ここでは、変調クラス4で示される変調方式及びチャネルコーディング方式でデータMACチャネルを形成することを決定し、制御を行う。又、1単位を構成するTDMA−TDDフレーム数を指定無しとすることにより、従来でのARQ再送を行う伝送手段となり、PPPネゴシエーションがパケットの欠損無しで実行される。
上記の処理と平行して無線基地局30は、PDSN40へリンクチャネル要求を送信し(S110)、無線基地局30とPDSN40間でリンクチャネルを確立する(S111)。
以上の処理の終了後、SIP電話A10aとPDSN40間でリンクチャネルを確立し(S113)、PPPコネクションを確立させる(S114及びS112)とともに、グローバルIPアドレスを取得する。以上のシーケンスで、SIP電話A10aは、インターネットとの接続が可能となる。
次に、SIP電話A10aは、SIPサーバ60に対してSIP電話B10bに対する呼確立シーケンスを実行する(S116)。又、SIPサーバ60は、SIP電話B10bを探索し、SIP電話Bに対して呼確立シーケンスを実行する(S117)。このようにして、SIP電話A10aとSIP電話B10bは呼び出し状態になる(S118)。そして、SIP電話B10bのオフフックにより、SIP制御信号を送受信し(S120及びS121)、メディアセッションが確立する(S122)。そして、SIP電話機A10aからSIP電話機B10bへ音声パケットが送信され、通話状態に遷移する(S122)。
ここで、無線端末20は、最初の音声パケットを認識した際、制御チャネル上のメッセージを用いて無線基地局30との間に帯域幅と1単位を構成するTDMA−TDDフレーム数とのネゴシエーションを行う(S124〜S127)。無線基地局30と無線端末20は、ネゴシエーションに従ってデータMACチャネルの性質を変更する。この例では、ネゴシエーションされた帯域幅は32kbpsに指定し、1単位を構成するTDMA−TDDフレーム数は4に指定する。無線基地局30及び無線端末20は、図5に示す変調クラス表を参照し、表中、最も高速な、変調クラス1で示される変調方式及びチャネルコーディング方式でデータMACチャネルを形成することを決定し、制御を行う。そして、変調クラス1において、SIP電話機A10aからSIP電話機B10bへ音声パケットが送信される(S128)。
通話状態において、SIP電話機A10aとSIP電話機B10bの間では、音声パケットの交換が行われ続ける。音声パケットは、図6で示す経路及びパケット変遷過程を経る。音声CODECにG729A(8Kbps)を用い、2CODECペイロードを一つのIPパケットに乗せる設定の場合、無線端末20と無線基地局30との間でのパケットサイズは概ね65バイト相当となり20msec毎にパケットがSIP電話機A10aから無線端末20に送信されることとなり、スループットは概ね28Kbpsとなる。よって先に、無線端末20と無線基地局30の間でネゴシエーションされた帯域幅で十分であり、1単位を構成するTDMA−TDDフレーム数による時間は20msecとなるので速度的にも適切となる。
又、通話状態における無線端末20での、送信時パケット処理例を図7に示す。まずSIP電話機A10aから無線端末20に送信されるパケットにはイーサネットヘッダーとPPPoEヘッダーが付与されているのでこれを削除する。その後、PPPヘッダーの必要な部分とペイロードのサイズを用いてMACヘッダーを作成する。この時、1単位を構成するTDMA−TDDフレーム数で運搬可能なペイロードサイズに合わせるため、末尾にパディングを行う。その後、1単位を構成するTDMA−TDDフレーム数で均等に分割し、断片化されたMACパケットを作成する。
次に、通話状態における無線端末20と無線基地局30間での情報パケットデータ伝達過程を、図8を用いて説明する。SIP電話機A10aから無線端末20に到着する情報パケットデータは、ジッタを持つ可能性がある。到着した情報パケットデータは、一旦PPPパケットバッファ21に格納される。その後、パケットシェイパー22の作るタイミングに同期して取り出され、断片化されたMACパケットに分割される。断片化されたMACパケットはTDMA−TDDのフレームタイミングに同期して順番に無線基地局30に対して送信される。尚、MACパケットの先頭となる断片化されたMACパケットは、データMACチャネルが確立した最初のフレームを0とするフレームシーケンス番号に対して、1単位を構成するTDMA−TDDフレーム数のモジュロが0であるフレーム番号で送信を開始する。このことにより、送信側と受信側でMACパケットの先頭に対する認識をあわせることができる。無線基地局30のPPPパケットシェイパー32は、TDMA−TDDフレームに同期して受信を行い、MACヘッダーの情報を元にPPPパケットを組み立ててゆく。その後、PDSN40に対してPPPパケットを送信する。
ここで、もし、情報パケットデータがエア上で欠損し、MACパケットの一部がピアに届かなかった場合は、そのMACパケットを含む情報パケットデータ全体を破棄する。このときの情報パケットデータ伝達過程を図9に示す。無線端末20から無線基地局30へ送信される際に、MACパケットの一部が届かなかった場合(図9における×)、PPPパケットシェイパー32は、受信できなかったMACパケットを含む情報パケットデータ全体を破棄し、PDSN40に対して送信を行わない。このようにして、情報パケットデータの欠損と引き換えに、情報パケットデータが実時間で到着することを保証する。
(作用及び効果)
本実施形態に係る通信システム及び通信方法によると、1単位の情報パケットデータを、複数の通信フレーム(TDMA−TDDフレーム)に分割して伝送し、欠損した通信フレームに対応する分割された情報パケットデータを再送しないため、大きな遅延やジッタが発生することなく、かつ、パケットデータが欠損しても、確実に実時間で受信することができる。
具体的には、複数のTDMA−TDDフレームを1単位として情報パケットデータ(IPパケット)に対応させることにより、MAC層でのオーバーヘッドを減らすことができる。
又、複数のTDMA−TDDフレームを1単位として、構成するフレームの任意のTDMA−TDDフレームが欠損した場合、この1単位全体を無効にすることにより、運搬できない情報パケットデータを、前後する情報パケットデータとは無関係に廃棄することができる。この結果、次の1単位には、次の情報パケットデータを運搬することができ、結果的に無線状況の悪化時、情報パケットデータの欠損と引き換えに、情報パケットデータの実時間到着性を保証することができる。
又、音声に関するデータは、特に実時間で受信することが重要であるため、本実施形態に係る通信方法を用いることが有効である。
又、本実施形態では、無線端末20と無線基地局30との間で、TDMA−TDDフレームの数を決定することができる。一般に音声CODECの種類に応じてパケット発生間隔が異なるが、本実施形態に係る通信システム及び通信方法によると、1単位とする通信フレーム数を変更することができるため、情報パケットデータに応じて通信フレーム数を調整することができる。
又、本実施形態では、運搬するべき情報パケットデータのサイズに見合った変調クラスを選択することにより、情報パケットデータを送信する帯域を保証することができ、音声CODECを選択できるVoIP通信機器を実現できる。即ち、無線状況が悪い場合は、QPSK変調方式を選択することにより32kbpsを確保し、G729A(8kbps)を選択して必要十分な音声品質の通話を実現し、無線状況が良好となった場合は、16QAM変調方式を選択することにより64kbpsを確保し、G726(32kbps)を用いた高い音声品質の通話を実現することができる。
更に、本実施形態に係る通信システム及び通信方法によると、ジッタを整形する効果があり、VoIP通信における音声品質の主観的評価を高めることができる。
(その他の実施形態)
本発明は上記の実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、上述した実施形態において、TDMA−TDD方式を適用した通信システムを例に挙げ説明を行ったが、TDMAを適用したシステムで一般に使用できる。例えば、TDMA−FDD方式を適用したシステムにも適用可能である。
更に、本実施形態では、本発明に係る送信側の無線通信装置として、無線端末20を例に挙げ説明したが、送信側の無線通信装置は無線基地局30でもよく、他の装置でも構わない。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。従って、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本実施形態に係る通信システムのブロック構成図である(その1)。 本実施形態に係る通信システムのブロック構成図である(その2)。 本実施形態に係るTDMA−TDDフレームの構成を示す図である。 本実施形態に係る通信方法を示すシーケンス図である。 本実施形態に係る変調クラスの一例である。 本実施形態に係るプロトコルスタックの変遷例である。 本実施形態に係る送信時のパケット処理例である。 本実施形態に係るパケットデータの伝達過程を示す図である(その1)。 本実施形態に係るパケットデータの伝達過程を示す図である(その2)。 従来のパケットデータの伝達過程を示す図である。 従来の通信システムのブロック構成図である。 従来の送信時のパケット処理例である。 従来のパケットデータの伝達過程を示す図である。
符号の説明
10a、10b、110a、110b…SIP電話機
11a、111a、11b、111b…CODEC
12a、112a…PPP
20、120…無線端末
21、121…PPPパケットバッファ
22…PPPパケットシェイパー
23、123…LAC
30、130…無線基地局
31、131…LAC
32…PPPパケットシェイパー
33、133…PPPパケットバッファ
40、140…PDSN
50…インターネット
60…SIPサーバ
124、134…MAC/ARQ

Claims (6)

  1. 第1の無線通信装置と第2の無線通信装置との間で通信時間フレーム毎に無線通信を行う無線通信方法であって、
    前記第1の無線通信装置から前記第2の無線通信装置へ、複数の通信時間フレームからなる1単位毎に1つの情報パケットデータを対応させて、当該情報パケットデータを分割して当該通信時間フレーム毎に伝送するステップと、
    前記伝送時に、前記1単位のうちの一部の通信時間フレームに対応する分割パケットデータが欠損した場合には、当該欠損した分割パケットデータを再送しないよう制御するステップと
    を含むことを特徴とする無線通信方法。
  2. 前記伝送時に、前記1単位のうちの一部の通信時間フレームに対応する分割パケットデータが欠損した場合には、前記第2の無線通信装置は、当該1単位のうちの残りの通信時間フレームに対応する全ての分割パケットデータを破棄することを特徴とする請求項1に記載の無線通信方法。
  3. 前記情報パケットデータの伝送よりも前に行われるネゴシエーションにより、前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置との間で、前記1単位を構成する通信時間フレームの数を決定するステップを更に含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信方法。
  4. 前記伝送するステップにおいて、前記情報パケットデータが必要とする帯域に応じた変調クラスによって伝送することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の無線通信方法。
  5. 他の無線通信装置との間で通信時間フレーム毎に無線通信を行う無線通信装置であって、
    複数の通信時間フレームからなる1単位毎に1つの情報パケットデータを対応させて、当該通信時間フレーム毎に伝送される分割パケットデータを受信する手段と、
    前記受信時に、前記1単位のうちの一部の通信時間フレームに対応する分割パケットデータが欠損している場合には、当該1単位のうちの残りの通信時間フレームに対応する全ての分割パケットデータを破棄する手段と、
    を備えることを特徴とする無線通信装置
  6. 他の無線通信装置との間で通信時間フレーム毎に無線通信を行う無線通信装置であって、
    複数の通信時間フレームからなる1単位毎に1つの情報パケットデータを対応させて、当該情報パケットデータを分割して当該通信時間フレーム毎に伝送する伝送部と、
    前記伝送時に、前記1単位のうちの一部の通信時間フレームに対応する分割データが欠損した場合には、当該欠損した分割データを再送しないよう制御する制御部と
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
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