JP4805969B2 - ソフトウェア更新日時決定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ソフトウェア更新日時決定方法に係り、特に、無線通信システム基地局のソフトウェア更新を行うためのソフトウェア更新日時決定方法に関する。
従来、一般の通信網においては、通信の途絶を防ぐための信頼性確保が重視されるため、通信サービスを提供したり通信網の動作を制御するソフトウェアは運用中であっても更新できることが望まれる。例えば、ハードウェアを冗長構成として、非運用中のハードウェアに設定されるソフトウェアを更新する方法が開示されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
一方、無線通信網では、基地局の電波が届く範囲のセルラと呼ばれるエリア内で無線端末との通信を行うもので、例えば半径数km位のセルラが一般的に用いられる。すなわち、従来の有線通信網(交換網)と比べ収容するユーザ数やカバーエリアが著しく小さいので、広範囲で通信サービスを提供するためには、これら基地局を多数広範囲に配置しなければならない。「したがって、これら多数の基地局のそれぞれを上記文献の有線通信網設備のように冗長化して設置することは通信網の経済性を著しく損なうことになる。さらに、複数の周波数帯やCDMAの拡散符号の割当ても必要となり、有限リソースが無駄になりユーザ数が減る等のサービス提供能力も低下してしまう。」このため、例えば深夜等の時間帯に基地局での通信サービスを止めてソフトウェア更新を行う方法が行われている(例えば、特許文献3参照)。
また、CDMA無線通信網においては、ソフトハンドオーバ技術および電力制御を利用して無瞬断で通信路を他の無線基地局もしくはセクタに切り替えながらソフトウェア更新を行う技術も考えられている(例えば、特許文献4参照)。
特開平7−319683号公報 特開2001−56759号公報 特開平10−63498号公報 特開2005−10821号公報
しかしながら、上述したハードウェアが冗長構成を持たないいずれの方法も、無線通信網全体から見るとソフトウェア更新中は、程度の差こそあれ一度に通信サービス提供可能なユーザ数が減少した状態、つまり、縮退状態で運用することになる。よってハードウェアの冗長構成を持たない無線基地局においては、トラフィックの少ない基地局を選択しソフトウェア更新作業を実施することが望ましい。
ところが、無線通信網においては、無線基地局は多数存在しかつそれらが処理するトラフィックの特性(トラフィック量やトラフィック増減の周期など)は無線基地局がカバーするエリア、曜日、日にちおよび時間帯によって様々である。例えば繁華街のエリアでは週末の夜間にトラフィックが集中する一方で、オフィス街のエリアでは平日の昼間にトラフィックが集中することが考えられる。給料日後など月末にトラフィックが集中するケースも考えられる。また、過疎地のエリアと市街地のエリアでは無線基地局が通信サービス提供中の平均ユーザ数は大きく異なると考えられる。これらのことから、例えば従来のような、深夜の時間帯に、その時点で通信サービス提供中のユーザ数が少ない無線基地局を選択してソフトウェア更新を実施するという方法をとると、繁華街の無線基地局はなかなかソフトウェア更新されないということになる。
無線通信網全体における通信サービス最大化を目的に考えると、繁華街のエリアではそのエリアでもっともトラフィックが少ない日にち、曜日、および時間帯に、山間部のエリアにおいてもまたそのエリアでもっともトラフィックが少ない日にち、曜日、および時間帯にそれぞれソフトウェア更新することが本来望ましいと考えられる。つまり、ある時間帯において通信サービス提供中のユーザ数最小の無線基地局を選択する方法では不十分な場合があり、あるエリアにおいて通信サービス提供中のユーザ数最小となる日にち、曜日、および時間帯を選択する方法の方が望ましいと考える。
本発明は以上の点に鑑み、エリアをカバーする無線基地局が通信サービスを提供するユーザ数が最小となる日にち、曜日、および時間帯を選択するソフトウェア更新日時決定方法を提供することを目的とする。また、本発明は、ソフトウェア更新によるユーザへ提供する通信サービスへの影響を最小化することを目的とする。
あるエリアにおいて通信サービス提供中のユーザ数最小となる日にち、曜日、および時間帯を選択する方法の一つとして過去の統計情報を参照する方法が考えられる。一方で、また無線通信網においては無線基地局がカバーするエリアの多くは隣接基地局とオーバラップしている。従って、ある基地局がサービスを停止しても該無線基地局で通信サービスを提供していた端末のうちいくつかは隣接無線基地局で通信サービスが継続可能な場合がある。このことから隣接無線基地局を同時にソフトウェア更新しないことが望ましい。よって時系列的な統計情報および地理的な隣接無線基地局条件の双方を考慮してユーザ数最小となる無線基地局、日にち、曜日、および時間帯を選択することは無線基地局数が膨大であることもあり、容易ではない。
上記目的を達成するために、本発明では、トラフィック特性は上述のようにエリア、日にち、曜日、および時間帯によってある一定の規則性があることに着目し、過去に無線基地局から網管理装置が取得した統計情報を無線基地局毎、曜日毎、日にち毎および時間帯ごとに網管理装置が整理分類して保持する。保持された統計情報および保守オペレータからのソフトウェア更新作業情報(期間、時間帯)および隣接無線基地局の情報を基に、無線基地局における通信サービス提供中のユーザ数が最小となる日にち、曜日、および時間帯を割り出して網管理装置(又は保守者)にする。更に、割り出した結果を用いて網管理装置がソフトウェア更新を自律的に実行する。
本発明の無線基地局は、例えば、
無線通信網内で、無線端末と有線通信網との間で通信する無線基地局であり、
無線端末と通信するための無線インタフェースと、
有線通信網と通信するための有線インタフェースと、
前記無線インタフェース及び前記有線インタフェースを介して、無線端末に通信サービスを提供するための処理を行う通信処理部と、装置を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、
設定されているソフトウェアを、予め前記有線インタフェースを介して受信したソフトウェアに更新する。
本発明の無線通信網は、例えば、
無線端末と有線通信網との間で通信する無線基地局と、
前記無線基地局と通信する制御装置と、
網を管理する網管理装置とを備え、
前記無線基地局もしくは前期制御装置は前記網管理装置にトラフィックに関する統計情報を通知し、
前記網管理装置は前記無線基地局又は前期制御装置から通知されたトラフィックに関する統計情報および保守者からのソフトウェア更新作業リソース情報(同時実施可能無線基地局数、期間、時間帯)を元に所定の規則を用いてソフトウェア更新する無線基地局の日時を選択して保守者に通知し、選択した日時に選択した前記無線基地局に対して、更新するためのソフトウェア及び更新要求を送信し、
前記無線基地局は、前記網管理装置から送信されたソフトウェア及び更新要求を受信し、
受信した更新要求に従い、
設定されているソフトウェアを、受信したソフトウェアに更新する。
また、例えば、無線通信網は、無線端末と有線通信網との間で通信する無線基地局と、無線基地局と通信する制御装置と、網を管理する網管理装置とを備え、
網管理装置は、保守者からの作業計画、無線基地局の統計情報および隣接無線基地局情報から所定の規則で無線基地局のソフトウェア更新日時を決定して保守者に通知し、決定した日時に従って無線基地局に対して、更新するためのソフトウェア及び更新要求を送信し、
無線基地局は、網管理装置から送信されたソフトウェア及び更新要求を受信し、受信した更新要求に従い、設定されているソフトウェアを、受信したソフトウェアに更新する。
上述の網管理装置は、例えば、無線基地局を識別するための装置識別子に対応して、無線基地局に隣接する無線基地局を識別するための隣接識別子が記憶されるメモリを有し、メモリを参照して、選択した無線基地局に隣接する無線基地局を識別し、同一日時には、隣接する無線基地局を選択しないようにする。
また、例えば、網管理装置は、無線基地局を識別するための装置識別子に対応して、無線基地局における過去の呼接続数が記憶されるメモリを有し、メモリを参照して、曜日および時間帯ごと、および日にちおよび時間帯ごとにそれぞれ呼接続数を所定の規則で分析する。
例えば、網管理装置は、無線基地局を識別するための装置識別子に対応して、(i)無線基地局における過去の呼接続数を曜日および時間帯ごと、および日にちおよび時間帯により所定の規則で分析した結果と、(ii)無線基地局に隣接する無線基地局を識別するための隣接識別子と、が記憶されるメモリを有し、
メモリを参照し、無線基地局に隣接する無線基地局が同一日時に選択されない条件において、無線基地局における過去の呼接続数を曜日および時間帯ごと、および日にちおよび時間帯により所定の規則で分析した結果が最小呼処理数となる無線基地局およびソフトウェア更新日時を選択する。
網管理装置は、例えば、選択した無線基地局およびソフトウェア更新日時を、ソフトウェア更新要求送信前にあらかじめ保守者に通知する。
本発明の無線基地局のソフトウェア更新における無線基地局の選択方法は、例えば、
無線端末と有線通信網との間で通信する無線基地局と、前記無線基地局と通信する制御装置と、網を管理する網管理装置と、を備える無線通信網において、無線基地局を選択する方法であって、
網管理装置が、前記無線基地局又は前期制御装置から通知されたトラフィックに関する統計情報を無線基地局毎、曜日毎、日にち毎および時間帯ごとに分類して分析するステップと、
網管理装置が、保守者からのソフトウェア更新作業リソース情報(同時実施可能無線基地局数)、期間、時間帯)を元に、前記分析された統計情報から無線基地局における通信サービス提供中ユーザ数最小となる日にち、曜日、および時間帯を選択するステップと、
網管理装置が、選択結果をソフトウェア更新計画として保守者に通知するステップと、
網管理装置の、選択結果に従って選択した日にち、曜日、および時間帯に選択した無線基地局に対して更新するためのソフトウェア及び更新要求を送信するステップとを含む。
本発明の第1の解決手段によると、
無線端末と有線通信網との間で通信する無線基地局と、網を管理する網管理装置とを備える無線通信網における前記網管理装置であって、
日にち及び曜日及び時間帯に対応して、無線基地局における無線端末との接続呼数が予め記憶された記憶部と、
前記無線基地局のソフトウェアを更新する日及び時間帯を選択する処理部と
を備え、
前記処理部は、
前記無線基地局のソフトウェアを更新する複数の作業日及び時間帯を入力し、
前記記憶部に記憶された接続呼数に基づき、曜日毎に、入力された各時間帯における接続呼数のn週平均値(nは予め定められた整数)を求め、
前記記憶部に記憶された接続呼数に基づき、記憶された日にち毎に、入力された各時間帯における接続呼数のmヶ月平均値(mは予め定められた整数)を求め、
入力された作業日及び時間帯毎に、該作業日の曜日及び時間帯に対応するn週平均値と、該作業日の日にち及び時間帯に対応するmヶ月平均値とを、平均又は重み付き平均することで、ソフトウェア更新による通信サービスへの影響を表す影響度をそれぞれ求め、
求められた影響度が最小又は予め定められた閾値以下の作業日及び時間帯を選択し、
選択された作業日及び時間帯に、前記無線基地局に設定されているソフトウェアを更新するための前記網管理装置が提供される。
本発明の第2の解決手段によると、
無線基地局のソフトウェアを更新する複数の作業日及び時間帯を入力するステップと、
日にち及び曜日及び時間帯に対応した、無線基地局における無線端末との接続呼数に基づき、曜日毎に、入力された各時間帯における接続呼数のn週平均値(nは予め定められた整数)を求めるステップと、
前記接続呼数に基づき、日にち毎に、入力された各時間帯における接続呼数のmヶ月平均値(mは予め定められた整数)を求めるステップと、
入力された作業日及び時間帯毎に、該作業日の曜日及び時間帯に対応するn週平均値と、該作業日の日にち及び時間帯に対応するmヶ月平均値とを、平均又は重み付き平均することで、ソフトウェア更新による通信サービスへの影響を表す影響度をそれぞれ求めるステップと、
求められた影響度が最小の作業日及び時間帯を選択するステップと
を含む、選択された作業日及び時間帯に無線基地局に設定されているソフトウェアを更新するための、ソフトウェア更新の基地局選択方法が提供される。
本発明によれば、無線基地局における通信サービス提供中ユーザ数最小となる日にち、曜日、および時間帯を選択する方法を容易に実現することによりソフトウェア更新によるユーザへ提供する通信サービスへの影響を最小化することができる。
以下、本実施の形態における無線基地局と無線通信網の構成及び無線基地局のソフトウェア更新における無線基地局選択について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本実施の形態を適用する無線通信網の構成例を示すブロック図である。無線通信網(10)は、以下のように構成され端末間の通信を行う。
複数の移動可能な端末MS1、MS2(300−1、2)と、複数の無線通信装置(以下、基地局と称す)BS1〜BS8(110−1〜8)とは無線通信路(図示せず)で接続される。具体的には、各基地局BSは、セルラ(100−1〜8)と呼ばれる電波の到達範囲を備え、例えば端末MSとCDMAを用いた無線通信を行う。尚、本実施の形態では、これら複数の基地局BS1〜8(110−1〜8)が端末MSと通信できるエリアを移動体通信網400と称する。
移動体通信網(400−1)の各基地局BS1〜8(110−1〜8)は、基地局制御部(制御装置)(200−1)と通信路(500−1)で接続される。端末MS1(300−1)からの着信先が同じ移動体通信網(400−1)にあれば、基地局制御部(200−1)は、配下の基地局BS1〜8(110−1〜8)のいずれかに信号を戻して着信先端末MSと通信する。一方、通信制御部(200−1)は、着信先が別の移動体通信網(400−2:詳細構成は400−1とほぼ同じなので省略する)の端末であれば、基地局制御部(200)同士を接続する通信網(150)を介し、基地局制御部(200−2)と移動体通信網(400−2)を用いて信号送受信することにより、着信先端末と通信する。尚、上記通信網(150)は、公衆網、専用線網、私設網のいずれであっても構わない。また、移動体通信網(400−2)は、有線通信網とそれに固定的に設置される端末とで構成された所謂固定網であっても構わない。
網管理装置(250)は、通信網(10)に備えられた基地局BS(110)及び基地局制御部(200)と監視・保守等の制御信号を送受信する制御信号通信路(600)で接続され、例えば、ソフトウェアの更新を行う基地局(110)を選択し、基地局(110)へ、ソフトウェア更新指示を出力する等、通信網(10)の設備全体を管理・制御するための装置である。尚、基地局BS(110)、基地局制御部(200)、網管理装置(250)は、図1に示す数に限らず、適宜の数備えることができる。
図2は、網管理装置の構成例を示すブロック図である。網管理装置(250)は以下のように構成され、制御信号通信路(600)を介して基地局(110)もしくは基地局制御部(200)と通信し、及び、これらを制御する。
網管理装置(250)は、複数の基地局(110)を収容する移動体通信網(400)を複数個備えて構成した無線通信網(10)全体の保守運用を管理する装置である。具体的には、網管理装置(250)は、例えば、複数のI/O(254)と、CPU(251)と、メモリ(252)と、記憶装置(253)と、キーボード(256)等の入力部と、モニタ(257)等の表示部とを備え、これらが内部バス(255)で接続されている。
記憶装置(253)には、無線基地局における接続呼数などの統計情報(1)が格納される。また、メモリ(252)には、ソフトウェア更新における基地局選択に用いられるテーブルが格納される。例えば、ソフトウェア更新テーブル(2)、スケジュールテーブル1(3)、スケジュールテーブル2(4)、曜日別呼数テーブル(5)、日にち別呼数テーブル(6)、サービス影響度テーブル(7)及びスケジュール調整テーブル(8)が格納される。なお、各テーブルの詳細については後述する。統計情報(1)はメモリに格納されてもよいし、外部の記憶装置から入力するようにしてもよい。
I/O(254)は、無線通信網(10)に備えられた基地局(110)や基地局制御部(200)との通信インタフェースである。CPU(251)は、網管理装置(250)全体を制御し、I/O(254)を介して制御信号(命令他)やデータを送受信することで、基地局(110)を含む移動体通信網(400)全体を保守運用する。
メモリ(252)は、CPU(251)の動作プログラム等を格納する。記憶装置(253)は、網管理装置(250)で無線通信網(10)を運用するのに必要なデータ(例えば、端末や基地局の情報他)、ならびに、基地局(110)で新たに更新するソフトウェアやファームウェアを格納する。キーボード(256)は、例えば保守者からの指示を入力するための入力手段であり、モニタ(257)は、保守者に無線通信網(10)の運用状態や基地局(110)のソフトウェア更新情報等を通知するための表示手段である。入力手段、出力手段としては適宜の手段、装置、デバイスを用いることができる。
網管理装置(250)は、基地局(110)毎の通信サービス提供中ユーザ数などを定期的に基地局(110)もしくは基地局制御部(200)から収集し、メモリ(252)もしくは記憶装置(253)に格納する。そして例えば保守者の指示に従い、記憶装置(253)に更新すべきソフトウェアやファームウェアを格納した後、以下で説明する手順により、基地局(110)をソフトウェア更新する日にち、曜日および時間帯の選択、および基地局(110)のソフトウェア更新を支援する。
図3は、本実施の形態における基地局(110)のソフトウェア更新に関する作業の流れを示したシーケンス図である。保守者は網管理装置(250)に対し、ソフトウェア更新計画入力(3−1)を行う。例えば、網管理装置(250)は、保守者により操作されるキーボードからソフトウェア更新計画を入力する。計画には「ソフトウェア更新開始日」、「ソフトウェア更新終了日」、「作業時間帯」および「計画対象基地局」が含まれる。なお、入力される「ソフトウェア更新開始日」、「ソフトウェア更新終了日」によりソフトウェア更新の作業日が特定されるが、これ以外にも直接作業日を入力してもよいし、不連続な作業日を選択する等、適宜の手法で作業日を入力してもよい。
図4は、ソフトウェア更新計画入力(3−1)における網管理装置(250)のモニタ(257)に表示される入力画面の例を示している。この表示に従い各情報が入力される。「計画対象基地局」は、例えば図4のように選択ボタンを押下することにより、「基地局番号」、「局名」、「ソフトウェア版数」および「対象/対象外」を含むソフトウェア更新テーブル(2)を参照して、各情報を表示することにより、保守者が計画の「対象」、又は「対象外」を選択できるようにすることもできる。
選択ソフトウェア更新計画が入力されると網管理装置(250)では、統計情報の分析処理(3−2)を実行し、ソフトウェア更新実施基地局および日時選択処理(3−3)を実行する。なお、各処理(3−2)、(3−3)については、後に詳細に説明する。また、網管理装置(250)は選択結果通知(3−4)を保守者に対して実施する。選択結果通知は、日毎のソフトウェア更新予定、および基地局一覧表によるソフトウェア更新実施予定日をモニタ257に表示することで保守者に通知される。
図5に、選択結果通知の画面例を示す。図5の「ソフトウェア更新基地局日時選択結果通知画面1」で表示される「予定日」、「基地局番号」、「局名」、「ソフトウェア版数」、「承認/非承認」、「実績日」を含むテーブルを、ここではスケジュールテーブル1(3)とよぶ。また、「ソフトウェア更新基地局日時選択結果通知画面2」で表示される「基地局番号」、「局名」、「ソフトウェア版数」、「対象/対象外」、「予定日」、「承認/非承認」、「実績日」を含むテーブルを、ここではスケジュールテーブル2(4)とよぶ。なお、いずれかのスケジュールテーブルのみを通知・表示してもよいし、双方を通知・表示してもよい。保守者は、ソフトウェア更新実施基地局および日時を確認し問題なければ選択結果承認(3−5)を実施する。例えば、網管理装置(250)がキーボード(257)等から承認を示す予め定められた情報・信号を入力する。選択結果承認(3−5)は基地局一つに対して行うことも、複数基地局に対して同時に行うことも、計画対象基地局全てに対して同時に行うことも可能である。また、急遽基地局工事の予定が入りソフトウェア更新予定と重なるなど、もしも選択結果に弊害が発生すれば、弊害のある基地局(110)について承認しないあるいは承認を取り消すか、ソフトウェア更新計画入力(3−1)に戻って計画を変更することができる。このとき、承認しないまたは承認を取り消す基地局を選択候補から除外して処理(3−1)以降を実行することができる。
網管理装置(250)は上記選択結果に基づいて、選択結果承認されている基地局(110)について、選択した日時および基地局(110)に対してソフトウェア更新指示(3−6)を送信する。基地局(110)はソフトウェア更新指示を受信するとソフトウェア更新(3−7)を実施する。ソフトウェア更新(3−7)には、例えば、特許文献3のようにサービスを止めてソフトウェアを更新する方法や、特許文献4のようにサービスを他の基地局(110)などに切替えてソフトウェアを更新する方法などがあるが、これらには限られない。ソフトウェア更新(3−7)が完了すると、基地局(110)はソフトウェア更新完了通知(3−8)を網管理装置(250)に送信する。網管理装置(250)はこれを受けてソフトウェア更新実績情報更新(3−9)を実施する。例えば、網管理装置(250)は、ソフトウェア更新完了通知を受信した基地局の基地局番号に対応して、該完了通知を受信した日(実績日)を、スケジュールテーブル1(3)、スケジュールテーブル2(4)に記憶する。該基地局(110)のソフトウェア更新完了を保守者に例えば図5の「実績日」のように通知する。
次に、図3の統計情報の分析処理(3−2)の詳細について説明する。ユーザトラフィックは、例えば、基地局(110)がカバーするエリア、日にち、曜日、および時間帯に関係があることに着目し、網管理装置(250)は過去に収集した統計情報、例えば通信サービス提供中ユーザ数(以下接続呼数とよぶ)をソフトウェア更新計画対象基地局(110)それぞれについて、日にち、曜日および時間帯毎に整理して分析する。具体的な方法を、図6〜図10を用いて示す。
図6は、統計情報による分析処理(3−2)の処理の流れを示す図である。まず、網管理装置(250)は、過去の統計情報に基づき曜日について整理する、曜日による統計処理(6−1)を実行する。続いて、網管理装置(250)は、過去の統計情報から日にちについて整理する、日にちによる統計処理(6−2)を実行し、上記曜日および日にちによる統計処理結果の統合処理(6−3)を行う。
図7は、曜日による統計処理(6−1)のフロー図を示している。なお、曜日による統計処理(6−1)にて使用する統計情報は、n週間前まで(nはあらかじめ決められた値、整数)とすることができる。図8に、図7のフローにより作成された、ある基地局についての曜日による統計処理結果が記載される、曜日別呼数テーブル(5)を示す。なお、図8では1〜n週前の平均接続呼数は整数値で示しているが、小数値であってもよい。曜日別呼数テーブル(5)は、計画対象基地局毎に備えられることができる。
曜日による統計処理(6−1)では、網管理装置(250)は「ある基地局における、i週間前のj曜日、時間帯kの接続呼数を記憶装置(253)の統計情報から読み込む」処理(7−1)を実施する。ここで「i」は1からnまでの値とし、またjは月〜土、日を示す識別情報(場合によっては祝日もjに含める)、kは保守者が指定した作業時間帯の識別情報(図4の例では10:00−12:00、13:00−15:00および15:30−17:30の3種類)とする。網管理装置(250)の記憶装置(253)に格納されている接続呼数の統計情報は、ある一定周期で定期的に収集されており、例えば5分毎に接続呼数が格納されている。このため、時間帯kにおける接続呼数は複数の数列の形で格納されることができる。例えば5分毎に接続呼数が網管理装置に格納されている場合、時間帯10:00−12:00の接続呼数は24個の接続呼数の数列、例えば(10、7、5、6、8、9、11、9、5、7、10、9、8、6、9、9、10、8、12、8、7、5、9、9)のように表現される。このような数列が、例えば、日、曜日、時間帯に対応して記憶装置(253)に記憶されている。なお、曜日の記憶を省略してもよい。この場合、装置内の適宜のカレンダーを参照して日にちに応じた曜日を取得することができる。なお、既に10:00〜12:00等の所定の時間帯毎に接続呼数の平均が記憶されていてもよい。
網管理装置(250)は、これらの数列を単位時間当たり(時間もしくは分)で平均する処理を次の、「ある基地局における、i週間前のj曜日、時間帯kの単位時間当たりの平均接続呼数を(1)から求める」処理(7−2)で実施する。例えば、i週間前のj曜日について、読み込まれた接続呼数(例えば24個の呼数)の平均を求め、曜日別呼数テーブル(5)に、週、曜日、時間帯に対応して求められた平均接続呼数を記憶する。網管理装置(250)が上記処理(7−1)および処理(7−2)を、「i=[1〜n週間]の間繰り返す」処理(7−3)により、ある基地局におけるj曜日、時間帯kにおける過去1〜n週間前までについて、それぞれ平均接続呼数列が求まる。
次に、網管理装置(250)は、「1〜n週間それぞれのj曜日、時間帯kの、単位時間当たり平均接続呼数の平均(「n週平均」とよぶ)を求める」処理(7−4)により、ある基地局におけるj曜日、時間帯kにおける「n週平均」を求める。また、求められたn週平均を、曜日、時間帯に対応して曜日別呼数テーブル(5)に記憶する。網管理装置(250)は、上記処理(7−1)〜処理(7−4)を「j=[月〜土、日(場合によっては祝日もjに含める)]およびk=[保守者指定作業時間帯]の間繰り返す」処理(7−5)により、ある基地局における「n週平均」が全曜日の全時間帯にわたって求める。更に、網管理装置(250)は上記(7−1)〜(7−5)を「計画対象基地局に対して実施する」処理(7−6)により計画対象基地局全てに対して全曜日時間帯の「n週平均」を求める。
図9は、日にちによる統計処理(6−2)のフロー図を示している。なお、日にちによる統計処理(6−2)で使用する統計情報はmヶ月前まで(mはあらかじめ決められた値、整数)とすることができる。なお、図10では、平均連続呼数、mヶ月平均の各値は整数値で示しているが、小数値であってもよい。日にち別呼数テーブル(6)は、計画対象基地局毎に備えられることができる。図10に、図9のフローにより作成された日にちによる統計処理結果が記憶される、日にち別呼数テーブル(6)を示す。なお、図10では、平均接続呼数、mヶ月平均の各値は整数値で示しているが、小数値であってもよい。日にち別呼数テーブル(6)は、計画対象基地局毎に備えられることができる。
日にちによる統計処理(6−2)では、網管理装置(250)は、「ある基地局における、pヶ月前のd日、時間帯kの接続呼数を読み込む」処理(9−1)を実施する。ここで、pは1からmまでの値とし、またdは1から31までの値、kは保守者が指定した作業時間帯(図4の例では10:00−12:00、13:00−15:00および15:30−17:30の3種類)とすることができる。網管理装置(250)が格納している接続呼数の統計情報は、上述のようにある一定周期で定期的に収集されており、例えば5分毎に接続呼数が格納されている。このため時間帯kにおける接続呼数は複数の数列の形になる。例えば5分毎に接続呼数が網管理装置に格納されている場合、時間帯10:00−12:00の接続呼数は24個の接続呼数の数列で表現される。網管理装置(250)は、これらの数列を単位時間当たり(時間もしくは分)で平均する処理を、次の「ある基地局における、pヶ月前のd日、時間帯kの単位時間当たりの平均接続呼数を(1)から求める」処理(9−2)で実施する。例えば、処理(9−1)で読み込まれた接続の手数の平均を求め、日にち別呼数テーブル(6)に、月、日にち、時間帯に対応して求められた平均接続呼数を記憶する。上記(9−1)および(9−2)を「p=[1〜mヶ月]の間繰り返す」処理(9−3)を実行することにより、ある基地局におけるd日、時間帯kにおける過去1〜mヶ月前までについて、それぞれ平均接続呼数列が求まる。
次に、網管理装置(250)は、「1〜mヶ月それぞれのd日、時間帯kの、単位時間当たり平均接続呼数の平均(「mヶ月平均」とよぶ)を求める」処理(9−4)により、ある基地局におけるd日、時間帯kにおける「mヶ月平均」を求める。また、網管理装置(250)は、求められたmヶ月平均を、日にち、時間帯に対応して日にち別呼数テーブル(6)に記憶する。網管理装置(250)は、上記(9−1)〜(9−4)を「d=1〜31およびk=[保守者指定作業時間帯]の間繰り返す」処理(9−5)によりある基地局における「mヶ月平均」を全日にちの全時間帯にわたって求める。更に、網管理装置(250)は、上記(9−1)〜(9−5)を「計画対象基地局に対して実施する」処理(9−6)により計画対象基地局全てに対して全日にちの全時間帯の「mヶ月平均」を求める。
次に、図6の「曜日および日にちによる統計処理結果の統合処理」(6−3)では、各基地局に対して図8の曜日別呼数テーブル(5)に記憶されている「n週平均」および図10の日にち別呼数テーブル(6)に記憶されている「mヶ月平均」を、サンプル数で重み付けを行って統合し(加重平均を求め)、日にち曜日時間帯別のユーザへの通信サービスの影響を数値化(以下、影響度と記す)する。具体的には、網管理装置(250)は、影響度を下記式で求める。
影響度={(n×[n週平均])+(m×[mヶ月平均])}/(n+m)
例えば、各基地局、入力された各作業日、各時間帯について、それぞれ影響度を求める。また、網管理装置(250)は、求められた影響度を、日、曜日、時間帯に対応して、サービス影響度テーブル(7)に記憶する。なお、曜日は、日付に基づいて装置内又は外の適宜のカレンダーを参照して得ることができる。
例えばソフトウェア更新が「2日月曜日10:00−12:00」に計画される場合は、まず図8によると月曜日10:00−12:00の「n週平均」が「1.5」、図10によると2日10:00の「mヶ月平均」が「3」であることから、「2日月曜日10:00−12:00」のユーザへの通信サービスの影響は(1.5n+3m)/(n+m)と求まる。網管理装置(250)は、ソフトウェア更新開始日から終了日までの日および時間帯全てついて上記数値化を実施する。
図11は、サービス影響度テーブル(7)の例である。サービス影響度テーブル(7)は、基地局毎の日にち曜日時間帯別のユーザへの通信サービスの影響度が記憶される。図11の場合、ユーザへの通信サービスの影響が最も小さいのは基地局番号1では9/2(月)10:00−12:00(影響度1.6)、基地局番号2では9/2(月)13:00−15:00(影響度9.4)となる。
なお「曜日および日にちによる統計処理結果の統合処理」(6−3)では、下記式のように曜日および日にちそれぞれに予め定められた重みaおよびbをつける(重み付き平均を求める)ことによって、曜日および日にち何れかを重視した、日にち曜日時間帯別のユーザへの通信サービスの影響を数値化することも可能である。
{(a×n×[n週平均])+(b×m×[mヶ月平均])}/(n+m)
次に、図3におけるソフトウェア更新実施基地局および日時選択処理(3−3)について説明する。無線通信網(10)においては、基地局(110)のカバーするエリアの多くは隣接基地局とオーバラップしている。従って、ある基地局(110)がサービスを停止しても、該基地局(110)で通信サービスを提供していた端末(300)のうちのいくつかは、隣接基地局で通信サービスが継続可能な場合がある。よって、隣接基地局を同時にソフトウェア更新しなければ、通信サービスの中断を少なくすることができる。ソフトウェア更新実施基地局および日時選択処理(3−3)では、統計情報の分析処理(3−2)で得られたユーザへの通信サービスの影響度、および、予め定められた隣接基地局情報を基に、ソフトウェア更新を実施する基地局、日にち、曜日および時間帯を選択する。
図12にソフトウェア更新実施基地局および日時選択処理(3−3)の具体的な処理フローを示す。また、図13に、スケジュール調整テーブル(8)の構成例を示す。スケジュール調整テーブル(8)は、例えば、「基地局番号」、「ユーザへの通信サービス影響度」、「隣接基地局番号」、「ソフトウェア更新予定」、「仮決定/決定」を含む。
図12において、まず網管理装置(250)は、図4の「計画対象基地局」選択画面で選択された計画対象基地局全てについて、ユーザへの通信サービスの影響度が最小になる日にち曜日時間帯を「仮決定」する処理(12−1)を実行する。この処理では、網管理装置(250)は、図11に示すサービス影響度テーブル(7)を参照して、それぞれの基地局でユーザへの通信サービスの影響度が最小になる日にち曜日時間帯を選択する。網管理装置(250)は、スケジュール調整テーブル(8)に、選択した日にち曜日時間帯を「ソフトウェア更新予定」として設定する。また、選択した日にち曜日時間帯における「ユーザへの通信サービス影響度」を設定し、「仮決定/決定」欄には「仮決定」を設定する。
次に、ある計画対象の基地局Aについて、基地局Aの隣接基地局で、且つ、「仮決定」した日にち曜日時間帯が重なる基地局Bが存在するか否か判定する処理(12−2)を実施する。例えば、網管理装置(250)は、スケジュール調整テーブル(8)を参照し、判定対象となる基地局番号(例えば、基地局番号2)に対応する隣接基地局番号(例えば、1、3、7、8・・・)を取得する。また、網管理装置(250)は、取得された隣接基地局番号のそれぞれについて、スケジュール調整テーブル(8)の基地局番号を検索し、該当する基地局番号に対応するソフトウェア更新予定を取得する。網管理装置(250)は、判定対象となる基地局番号(例えば、基地局番号2)のソフトウェア更新予定(例えば、9/2(月)13:00−15:00)と、取得されたソフトウェア更新予定との時間帯が重複するか判定する。
図13の例では、基地局番号1のソフトウェア更新予定と、その隣接基地局である基地局番号2、3、4、6、7のソフトウェア更新予定との時間帯は重複しないので、処理(12−2)では「存在しない」と判定される。また、基地局番号2については、基地局番号2のソフトウェア更新予定と、その隣接基地局である基地局番号7のソフトウェア更新予定との時間帯が重複し、処理(12−2)では「存在する」と判定される。(12−2)の処理において「存在しない」場合は、「仮決定」した日にち曜日時間帯が採用され、基地局Aについて(12−1)で「仮決定」した日にち曜日時間帯を「決定」とする処理(12−5)を実施する。具体的には、「仮決定/決定」欄を「仮決定」から「決定」に変更する。また(12−2)の処理において「存在する」と判定された場合は、網管理装置(250)は、基地局AおよびBでユーザへの通信サービスの影響度を比較する処理(12−3)を実施する。
処理(12−3)において、もしも影響度が小さい方の基地局を優先して日にち曜日時間帯を選択すると、影響度が大きい方の基地局は更に影響度の大きい日にち曜日時間帯を選択することを余儀なくされる。このことから、基地局によって影響度のばらつきが大きくなることが予想される。これを防ぎ、基地局毎の影響度のばらつきを抑えるために、以降の処理では影響度の大きい方の基地局を優先して日にち曜日を選択することができる。
処理(12−3)の処理において、基地局Aの方が影響度が大きい場合は、「仮決定」した日にち曜日時間帯が採用され、基地局Aについて、処理(12−1)で「仮決定」した日にち曜日時間帯を「決定」する処理(12−5)を実施する。一方、処理(12−3)において、基地局Bの方が影響度が大きい、もしくは基地局Aと基地局Bの影響度が等しい場合は、処理(12−1)で「仮決定」した基地局Aの日にち曜日時間帯を候補から外し、基地局Aについてユーザへの通信サービスの影響度最小の日にち曜日時間帯を「仮決定」し直す処理(12−4)を実施し、再び(12−2)の処理を実施する。
網管理装置(250)は、処理(12−1)〜(12−5)を計画対象基地局に対して繰り返し実施し(処理(12−6))、図13の「仮決定/決定」欄が全て「決定」に設定されることにより、計画対象基地局全てのソフトウェア更新予定日および時間帯が確定する。
図13は、基地局番号2について図12の処理(12−3)を実施している際のテーブル(8)を示している。図13では基地局番号7は基地局番号2の隣接基地局であり、且つ基地局番号2と基地局番号7のソフトウェア更新日時曜日時間帯が重なっている。また、ユーザへの通信サービスの影響度は基地局番号7の方が大きい。つまり処理(12−2)の判定では「存在する」に該当し、且つ処理(12−3)の「基地局Bが大」に該当する。この場合、(12−4−2)の処理により基地局番号2に設定されているソフトウェア更新日にち曜日時間帯を候補から外し「仮決定」し直す処理(12−4)を実施する。図11の基地局番号2のサービス影響度テーブル(7)に従えば、既に選択された9/2(月)10:00−12:00を除外されるので基地局番号2のソフトウェア更新日にち曜日時間帯は「9/1(日)13:00−15:00」に「仮決定」し直すことができる。
なお、上記は隣接基地局と同時にソフトウェア更新を許さない場合について述べたが、隣接基地局N局の重複まで許すことも可能である。この場合は、処理(12−2)を、「基地局Aの隣接基地局で且つ日にち曜日時間帯が重なる基地局がN局以上か否か判定する」処理に変更することで対応可能である。
図14は、図12の処理が完了したときのスケジュール調整テーブル(8)を示している。図13で説明したように基地局番号2のソフトウェア更新日にち曜日時間帯がリスケジュールされ、結局基地局番号2の基地局はユーザへの通信サービス影響度が9.8で9月1日13:00−15:00にソフトウェア更新を実施する予定になっている。図11によると9月1日13:00−15:00における基地局番号1のユーザへの通信サービス影響度は2.4であり、基地局番号2よりも低い。仮に、9月1日13:00−15:00に単純に「ユーザへの通信サービス影響度の小さい基地局から順番に」ソフトウェア更新をした場合、基地局番号1が優先されるため、基地局番号2はこの日時時間帯にはソフトウェア更新されず、ユーザへの通信サービス影響度がより大きな日時時間帯にソフトウェア更新されることになる。このように、本実施の形態における基地局選択方法によると、通信サービスへの影響を小さくできる。
なお、上述の処理では、一例として、影響度が最小の無線基地局を選択する場合についして述べたが、最小以外にも予め定められた閾値以下の無線基地局を選択するようにしてもよい。さらに、隣接基地局とのソフトウェア更新予定日及び時間帯が重なる場合には、一方の基地局について、影響度が次に小さい作業日及び時間帯を再選択する他に、影響度が上述の閾値以下の他の作業日及び時間帯を再選択してもよいし、予め定められた第2の閾値(例えば、上述の閾値よりも大きい値)以下の作業日及び時間帯を再選択してもよい。
本発明は、例えば、複数の基地局・装置を有する無線通信システムに関する産業に利用可能である。
無線通信網の構成および動作例を示すブロック図である。 網管理装置の構成例を示すブロック図である。 ソフトウェア更新動作例を示す動作説明図である。 ソフトウェア更新計画入力画面の一例を示す説明図である。 ソフトウェア更新基地局日時選択結果通知画面の一例を示す説明図である。 ソフトウェア更新実施基地局選択のための統計情報分析処理動作例を示す動作説明図である。 ソフトウェア更新実施基地局選択のための曜日による統計情報分析動作例を示す動作フロー図である。 ソフトウェア更新実施基地局選択のための曜日による統計情報分析結果の一例を示す説明図である。 ソフトウェア更新実施基地局選択のための日にちによる統計情報分析動作例を示す動作フロー図である。 ソフトウェア更新実施基地局選択のための日にちによる統計情報分析結果の一例を示す説明図である。 ソフトウェア更新実施基地局選択のための曜日および日にちによる統計情報分析結果の統合処理結果の一例を示す説明図である。 ソフトウェア更新実施基地局および日時選択動作例を示す動作フロー図である。 ソフトウェア更新実施基地局および日時選択動作の様子を説明する説明図である。 ソフトウェア更新実施基地局および日時選択結果を示す説明図である。
符号の説明
1 統計情報
2 ソフトウェア更新テーブル
3 スケジュールテーブル1
4 スケジュールテーブル2
5 曜日別呼数テーブル
6 日にち別呼数テーブル
7 サービス影響度テーブル
8 スケジュール調整テーブル
10 無線通信網
100 セルラ
110 無線通信装置(基地局)
150 通信網
200 基地局制御部
250 網管理装置
251 CPU
252 メモリ
253 記憶装置
254 I/O
255 内部バス
256 キーボード
257 モニタ
300 端末
400 移動体通信網
500 主信号通信路
600 制御信号通信路

Claims (6)

  1. 無線通信網内の複数の無線基地局のソフトウェアを更新する場合における、無線基地局のソフトウェア更新日時決定方法であって、
    ソフトウェア更新対象の複数の無線基地局のソフトウェアを更新する複数の作業日及び時間帯を入力するステップと、
    日にち及び曜日及び時間帯に対応した、前記ソフトウェア更新対象の複数の無線基地局における無線端末との接続呼数に基づき、曜日毎に、入力された各時間帯における接続呼数のn週平均値(nは予め定められた整数)を、前記ソフトウェア更新対象の複数の無線基地局のそれぞれについて求めるステップと、
    前記接続呼数に基づき、日にち毎に、入力された各時間帯における接続呼数のmヶ月平均値(mは予め定められた整数)を、前記ソフトウェア更新対象の複数の無線基地局のそれぞれについて求めるステップと、
    入力された作業日及び時間帯毎に、該作業日の曜日及び時間帯に対応するn週平均値と、該作業日の日にち及び時間帯に対応するmヶ月平均値とを、平均又は重み付き平均することで、ソフトウェア更新による通信サービスへの影響を表す影響度を、前記ソフトウェア更新対象の複数の無線基地局のそれぞれについて求めるステップと、
    前記ソフトウェア更新対象の複数の無線基地局のそれぞれについて、求められた影響度が最小又は予め定められた閾値以下の作業日及び時間帯を選択するステップと、
    前記ソフトウェア更新対象の複数の無線基地局の隣接基地局情報に基いて、隣接する無線基地局のソフトウェア更新の有無と、作業日および時間帯の重複を判定するステップと、
    前記判定結果に応じて隣接する無線基地局のソフトウェア更新との作業日及び時間帯を調整して、前記選択した作業日及び時間帯を決定するステップ
    を含む、前記ソフトウェア更新対象の複数の無線基地局ソフトウェア更新日時決定方法。
  2. 前記隣接基地局情報は、無線基地局を識別するための装置識別子に対応して、該無線基地局に予め記憶された隣接する無線基地局を識別するための隣接識別子であり
    前記選択するステップは、
    ソフトウェア更新の対象となる複数の無線基地局について、前記影響度を求め、求められた影響度が最小の作業日及び時間帯を選択し、
    前記判定するステップは、前記ソフトウェア更新対象の各無線基地局について、前記記憶しておいた隣接識別子を参照して隣接する前記無線基地局を判定し、
    前記決定するステップは、隣接する無線基地局が同一の作業日及び同一の時間帯にならないように、選択される作業日及び時間帯を調整して決定する請求項1に記載のソフトウェア更新日時決定方法。
  3. 前記決定するステップは、
    隣接する無線基地局が同一の作業日及び時間帯に選択された場合、隣接する各無線基地局の影響度を比較し、影響度が小さい前記無線基地局について、影響度が次に小さい又は予め定められた閾値以下の作業日及び時間帯を再選択することで、隣接する無線基地局が同一の作業日及び時間帯にならないように調整して作業日及び時間を決定するようにした請求項2に記載のソフトウェア更新日時決定方法。
  4. 前記選択するステップは、
    次式に従い影響度を求める請求項1に記載のソフトウェア更新日時決定方法。
    影響度={(n×n週平均値)+(m×mヶ月平均値)}/(n+m)
    ここで、n、mは、予め定められた整数。
  5. 前記選択するステップは、次式に従い影響度を求める請求項1に記載のソフトウェア更新日時決定方法。
    影響度={(a×n×n週平均値)+(b×m×mヶ月平均)}/(n+m)
    ここで、a、bは、それぞれ予め定められた重み係数。
  6. 請求項1に記載のソフトウェア更新日時決定方法であって、さらに、
    前記ソフトウェア更新対象の無線基地局に対して、決定された作業日及び時間帯に従い、更新するためのソフトウェア及び更新要求を送信し、前記無線基地局に設定されているソフトウェアを送信したソフトウェアに更新する更新ステップを含むソフトウェア更新日時決定方法。
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