JP4805473B2 - Fine grinding device and powder product manufacturing system - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真用のトナーや粉体塗料等を製造するために用いられる微粉砕装置及びこれを用いた粉体製品製造システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的なトナーの製造システムでは、まず、複数の原料をそれぞれ所定量ずつ計量してミキサーによって混合し、得られた混合物を二軸押し出し式混練機等で溶融させながら混練し、冷却装置で冷却固化させる。次いで、この固形物をハンマミル等で1mm前後の大きさに粗粉砕し、さらに微粉砕装置で50μm以下に微粉砕する。そして、この粉砕物をセパレータで粒度分級して所定粒度未満の微粉を除去した後、外添剤を添加し、ふるいにかけて製品を得る。
【0003】
図8は微粉砕工程に用いる従来の微粉砕装置の一例を示す断面図、図9は図8のA−A線断面図である。これらの図において、101はケーシングで、円筒状の本体101aと、その上面に取り付けられた蓋体101bとから成っている。本体101aと蓋体101bとにより粉砕室120が形成されている。本体101aの側面下方部にはエアー入口102が設けられ、蓋体101bには原料投入口103と出口104が設けられている。また、本体101aの下面中央部には回転軸取り付け用の穴105が形成されていて、この穴105には軸受け106を介して第1の回転軸107とその内側に位置する第2の回転軸108とが同軸状に取り付けられている。
【0004】
第1の回転軸107と第2の回転軸108の下端には、それぞれプーリ109、110が装着されており、これらはベルト(不図示)を介してモータ(不図示)に連結されている。また、第1の回転軸107の上部には粉砕ロータ111が取り付けられ、第2の回転軸108の上端には分級ロータ112が取り付けられている。粉砕ロータ111は、円盤113と、その上面周縁部に沿って取り付けられた多数のリブ状のプレート114とから成っている。このプレート114上にはリング状のハンマー115が一体的に形成されており、その外周部には全周にわたって多数の凹凸状の粉砕刃116が形成されている。このハンマー115の外周面に対向するようにケーシング101の内周面にはライナ117が固定されており、このライナ117の内周面には全周にわたって多数の凹凸状の粉砕刃118が形成されている。
【0005】
原料投入口103から投入された原料は回転するハンマー115とライナ117の間で粉砕され、エアー入口102から流入したエアーとともに上昇し、分級ロータ112によって、出口104を介して外部に排出されるものと、ハンマー115の内側を通って円盤113上に落ちるものとに粒度分級される。後者のものはプレート114間に形成された循環通路119を通ってハンマー115とライナ117の間に流入し、再粉砕される。出口104から排出されたものは別の分級機(不図示)により粒度分級され、所定粒度以上のものが製品となり、所定粒度未満のものは集塵機に捕集される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような従来の微粉砕装置においては、出口104から排出されない原料の一部が粉砕室120の内周面に沿って旋回し、旋回流を形成する。その旋回流の量は時間の経過に従って増加してゆき、何らかの要因(例えば、出口104を介して外部から供給される空気圧)により一気に粉砕ロータ111上に落下する。これによって、粉砕ロータ111に多大な負荷がかかり、脈動が生じるという問題点があった。
【0007】
また、上述したようなハンマーとライナの間で原料を粉砕するようにした微粉砕装置は、気流式粉砕装置のようにコンプレッサーを使用しないため、消費動力が少ないという利点があるが、気流式粉砕装置に比べてトナーの球形度が高くなる傾向がある。現行の電子写真式画像形成装置(複写機やレーザープリンタ等)は、気流式粉砕装置を用いて製造されたトナーの形状に合わせて設計されているものが多く、上述した微粉砕装置を用いて製造されたトナーが適合しにくいという問題点が有った。
【0008】
本発明は上述した問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、粉砕ロータに多大な負荷が加わるのを防止し、安定して駆動できるようにした微粉砕装置及びこれを用いた粉体製品製造システムを提供することにある。
【0009】
また、本発明の他の目的は、消費動力が少なく、かつ現行の電子写真式画像形成装置に適合した粉体製品を製造できるようにした粉体製品製造システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、本発明は、粉砕室と、この粉砕室の内部に回転自在に設けられた粉砕ロータと、この粉砕ロータの外周部との間に間隙を存して固定配置され前記粉砕ロータとにより原料を粉砕するライナと、前記粉砕ロータの上方に配置され前記粉砕ロータ及びライナにより粉砕されて上方にもたらされた原料のうち所定粒度以下のものを前記粉砕室の外部に排出する分級ロータと、前記分級ロータによって排出されない原料を前記間隙の下方にもたらすための循環通路とを備えた微粉砕装置において、前記分級ロータによって排出されない原料が前記粉砕室の内面に沿って旋回するのを阻止する旋回阻止手段を前記粉砕ロータの上方に設け、前記旋回阻止手段は平板状で、前記粉砕室の内周面と上面に跨った状態で、垂直かつ前記粉砕室の内方に向けて突出するように取り付けられ、前記旋回阻止手段の下端は、前記分級ロータの下端よりも上にあることを特徴とするものである。
【0012】
また、前記旋回阻止手段が前記粉砕室に着脱自在であることを特徴としている。
【0013】
また、前記回阻止手段が前記粉砕室の複数箇所に着脱自在であることを特徴としている。
【0014】
また、前記粉砕ロータの外周部に、鉛直方向に延びる多数の直線状の溝を所定のピッチで刻設して成る凹凸状の粉砕刃が形成されており、前記ライナにおける前記粉砕ロータとの対向面に、鉛直方向に延びる多数の直線状の溝を所定のピッチで刻設して成る凹凸状の粉砕刃が形成されていることを特徴としている。
【0015】
また、前記粉砕ロータの外周部に、多数の直線状の溝を所定のピッチで刻設して成る凹凸状の粉砕刃が形成されており、前記多数の溝は、前記粉砕ロータの回転に伴って原料を上方に導くように前記粉砕ロータの回転方向に対して所定角度傾斜していることを特徴としている。
【0016】
また、前記ライナにおける前記粉砕ロータとの対向面に、多数の直線状の溝を所定のピッチで刻設して成る凹凸状の粉砕刃が形成されており、前記多数の溝は、前記粉砕ロータの回転に伴って原料を上方に導くように前記粉砕ロータの回転方向に対して所定角度傾斜していることを特徴としている。
【0017】
また、前記粉砕室を冷却する冷却手段を設けたことを特徴としている。
【0018】
また、前記冷却手段が、前記粉砕室を囲むように配置され、内部に冷却媒体を循環させるように形成されたものであることを特徴としている。
【0019】
また、前記冷却手段は、冷却温度を調節できるように構成されたことを特徴としている。
【0020】
また、所定の粒度範囲内に分布し、加熱により溶融する粉体製品の製造システムであって、原料を溶融させながら混練する混練手段と、該混練手段で得られた混練物を冷却固化させる冷却手段と、該冷却手段で得られた固形物を粗粉砕する第1の粉砕手段と、該第1の粉砕手段で得られた粉砕物を微粉砕する第2の粉砕手段と、該第2の粉砕手段で得られた粉砕物を粒度分級して所定粒度未満の微粉を除去する分級手段と、を含むものにおいて、前記第2の粉砕手段が上記のいずれかに記載の微粉砕装置から成ることを特徴としている。
【0021】
また、前記第2の粉砕手段が、前記微粉砕装置で得られた粉砕物を粉砕する気流式粉砕装置を含んでおり、原料を前記微粉砕装置で製品粒度近くまで粉砕した後、前記気流式粉砕装置で製品粒度に粉砕するようにしたことを特徴としている。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態である微粉砕装置の断面図、図2は図1の微粉砕装置のライナの一部の斜視図である。本実施形態の微粉砕装置は、トナーの製造システムに組み込んで使用されるものである。
【0023】
図1において、1はケーシングで、二段円筒状に形成され、大径部1aと、その上面に同軸状に取り付けられた小径部1bとから成っている。大径部1aの内部は粉砕室2、小径部1bの内部は分級室3となっている。大径部1aの側面下方部には筒状のエアー入口4が設けられ、側面上方部には原料投入口5が設けられている。また、小径部1bの側面上方部には側方に突出した筒状の出口6が設けられている。また、大径部1aの下面中央部には穴7が形成されていて、この穴7には軸受け8を介して回転軸9が取り付けられている。
【0024】
回転軸9の下端にはプーリ10が装着されており、このプーリ10はベルト(不図示)を介してモータ(不図示)に連結されている。また、回転軸9の上部には粉砕ロータ11が装着されている。粉砕ロータ11は、円盤12と、その上面周縁部に沿って取り付けられた多数のリブ状のプレート13とから成っている。このプレート13上にはリング状のハンマー14が一体的に形成されており、その外周部には全周にわたって凹凸状の粉砕刃14aが形成されている。この粉砕刃14aは、所定のピッチをおいて刻設された鉛直方向に延びる多数の直線状の溝により形成されている。
【0025】
ハンマー14の外周面に対向するように粉砕室3の内周面にはライナ16が固定されており、このライナ16の内周面には全周にわたって凹凸状の粉砕刃16aが形成されている。図2に示す如く、この粉砕刃16aは所定のピッチをおいて刻設された多数の直線状の溝により形成されており、これらの溝は粉砕ロータ11の回転方向(矢印方向)に対して所定角度傾斜している。これにより、粉砕ロータ11の回転に伴って原料が粉砕刃16aの溝に沿って上方へ導かれるため、原料がライナ16とハンマー14の間に滞留する時間を短くすることができ、原料が溶融するのを防ぐことができる。なお、粉砕刃16aを構成する溝を鉛直方向に延びるように形成し、粉砕刃14aを構成する溝を上記のように傾斜させるようにしてもよい。また、粉砕刃14a、16aの溝をそれぞれ傾斜させるようにしてもよく、それぞれ鉛直方向に延びるように形成してもよい。
【0026】
小径部1bの上面中央部には穴17が形成されていて、この穴17には軸受け18を介して回転軸19が取り付けられている。回転軸19の上端にはプーリ20が装着されており、このプーリ20はベルト(不図示)を介してモータ(不図示)に連結されている。また、回転軸19の下端には分級ロータ21が装着されている。分級ロータ21は、中央部に上方に向けて延びる軸部22が形成された円盤状の底壁23と、底壁23に対して上方に間隔をおいて配置されたリング状の頂壁24と、軸部22の周囲に一定の角度間隔をおいて配置され、底壁23と頂壁24の周縁部間を連結する複数個の羽根25とから成っている。
【0027】
粉砕室2の内部の上方にはベーン26が設けられている。このベーン26は平板状のもので、粉砕室2の内周面と上面の間に跨った状態で、垂直かつ粉砕室2の内方に向けて突出するように取り付けられている。このベーン26は1個であっても複数個であってもよいが、複数個の場合には、粉砕室2の内周方向に一定の角度間隔をおいて設けるようにするのが好ましい。
【0028】
粉砕室2の周囲には、粉砕室2を冷却するためのジャケット27、28を設けてある。このジャケット27内へは、別に設けたタンク(不図示)から冷媒が循環供給される。すなわち、上部に設けた入口27a、28aから流入した冷媒は粉砕室2内部の空気と熱交換し、下部に設けた出口27b、28bから流出する。このジャケット27、28と、上述した粉砕刃16aの形状とにより、原料が溶融するのを防止している。
【0029】
原料投入口5から冷風とともに投入された原料は回転するハンマー14とライナ16の間で粉砕され、エアー入口4から流入したエアーとともに上昇し、分級ロータ21によって、出口6を介して外部に排出されるものと、ハンマー14の内側を通って円盤12上に落ちるものとに粒度分級される。後者のものはプレート13間に形成された循環通路29を通ってハンマー14とライナ16の間に流入し、再粉砕される。出口6から排出されたものは別の分級機により粒度分級され、所定粒度以上のものが製品となり、所定粒度未満のものは集塵機に捕集される。
【0030】
なお、出口6から排出されない原料の一部は、分級ロータ21で遠心力が与えられ、粉砕室2の内周面に沿って周方向に流れようとするが、ベーン26に衝突して落下するため、粉砕室2の内周面に沿って原料の旋回流が形成されることがない。したがって、粉砕ロータ11上に大量の原料が一気に落下することがなく、粉砕ロータ11の脈動を防止することができるため、粉砕ロータ11の安定した駆動が可能となる。
【0031】
分級ロータ21によって排出される粉砕物の平均粒径はベーン26の有無によって異なり、ベーン26が有る場合の方が分級ロータ21によって排出される粉砕物の平均粒径が大きくなる。これは、ベーン26が有ると粉砕ロータ11を安定して駆動することができるため、原料に加えられる粉砕処理の回数を少なくすることができ、微粉が生じにくいからであると考えられる。
【0032】
また、粉砕刃14a、16aを形成する溝のピッチが小さくなるほど微粉砕装置の単位投入エネルギー当たりの処理能力が向上する。なお、ピッチが小さくなるほど粉砕刃14a、16aが摩耗しやすくなるため、ピッチは0.5〜10mm程度であるのが好ましい。
【0033】
また、粉砕ロータ11とライナ16の間の間隙が小さくなるほど微粉砕装置の単位投入エネルギー当たりの処理能力が向上する。なお、間隙が小さくなるほど粉砕刃14a、16aが摩耗しやすくなるため、間隙は0.1〜2.0mm程度であるのが好ましい。
【0034】
また、粉砕ロータ11の周速が大きくなるほど微粉砕装置の単位投入エネルギー当たりの処理能力が向上する。なお、粉砕ロータ11の周速が大きくなるほど粉砕刃14a、16aの摩耗が生じ易くなり、粉砕物中の鉄の含有量が増加するため、粉砕ロータ11の周速は150m/sec以上で200m/secを超えないのが好ましい。
【0035】
また、原料とともに粉砕室2内に投入される冷風の温度が低くなるほど微粉砕装置の処理能力が向上する。これは、冷風の温度が低くなるほど原料が脆くなり、割れ易くなるからである。また、冷風の温度が低くなるほど微粉の発生量が低くなる。これは、原料が割れ易くなるため、原料に加えられる粉砕処理の回数が減り、微粉が生じにくくなるからであると考えられる。
【0036】
本発明の微粉砕装置を用いたシステムと、図3に示すような従来の気流式微粉砕装置を用いたシステムとの処理能力を比較した場合、本発明の微粉砕装置を用いたシステムの方が処理能力が2倍以上高く、粉砕品の平均粒径が大きくなるほどその差が大きくなることが判っている。
【0037】
図3に示す気流式粉砕装置は、原料供給管201を介して粉砕室202内に供給された原料が、機体の側面に取り付けられた複数個のノズル203から機内の一点に向けて噴出されているジェット気流によって加速され、粒子相互の衝突によって粉砕され、粉砕された原料は上昇気流に乗り、分級ロータ204によって所定粒度以下の粉体が排出管205を介して排出されるように構成されている。なお、所定粒度を超える粉体は降下して再粉砕される。このような気流式粉砕装置としては、例えば、ホソカワミクロン株式会社製のカウンタージェットミル(商品名)を挙げることができる。
【0038】
また、この気流式粉砕装置と本発明の微粉砕装置ついて、微粉の発生量(原料に対する重量%)、製品収率(原料に対する製品の重量%)を比較したところ、本発明の微粉砕装置の方が微粉の発生量が少なく、製品収率が良好であった。
【0039】
なお、本発明の微粉砕装置と組み合わせる分級機は特に限定されないが、例えば、図4、5に示すような分級機を用いることができる。図4に示すものでは、分級空気供給管619を介して分級空気室616内に供給された空気が案内羽根環605に形成された間隙を介して分級空間612内に噴出し、分級羽根環608に形成された間隙を介して、回転している分級ロータ602内部に流れ込む。一方、投入口615を介して投入された粉体は分級ロータ602の分配円板606によって全周方向に分散し、分級空間612内に流れ込む。分級空間612内に流れ込んだ粉体が分級空間612内を落下する間に、所定粒度未満の粉体は分級空気流に乗って分級ロータ602内部に流れ込み、分級空気流とともに軸方向下方に変向され、カバー円板607に形成された貫通孔610を介して分級ロータ支持部材604に流れ込み、間隔ウエブ625に形成された間隙を介して排出室617内部に流れ込む。そして、この粉体は、排出管620を介して外部に排出される。一方、所定粒度以上の粉体は分級空間612内で分級空気流に乗らず、重力によって分級空間612内を降下し、排出室618によって受け止められる。そして、この粉体は排出管621を介して外部に排出される。
【0040】
なお、601はケーシング、603は分級ロータ支持部材604を介して分級ロータ602を回転させる駆動軸、627は分級空間612内部における被分級物の滞留時間と凝集を制御するための螺旋状の渦巻部材、628は分級ロータ602とともに回転し排出室618内部の粉体を流動化させるための部材、629はケーシング601と分級ロータ602の間の間隙に洗浄用空気を導入するための空気通路、630は排出室618内部の粉体が分級空間612内に逆流するのを防止するための押さえリングである。このような分級機としては、例えば、ホソカワミクロン株式会社製のTSPセパレータ(商品名)を挙げることができる。
【0041】
また、図5に示すものでは、粉体及び一次空気が原料供給管501を介して機内に供給され、粉体は流動室502内で撹拌分散されて凝集がほぐされ、単一粒子化される。そして、粉体は上昇気流に乗って分級室503内に流入し、分級ロータ504によって所定粒度未満の粉体のみが分級選別され、これが排出管505を介して機外に排出される。一方、所定粒度以上の粉体は壁面に沿って降下して機内下部に貯留され、ロータリーバルブ506を介して機外に排出される。なお、507は二次空気供給管、508は分級ロータ504を回転させるモータである。このような分級機としては、例えば、ホソカワミクロン株式会社製のターボプレックス(商品名)を挙げることができる。
【0042】
なお、これらの分級機以外では、例えば、日本ニューマチック工業株式会社製のディスパージョンセパレータ(商品名)、日鉄鉱業株式会社製のエルボージェット(商品名)、日清エンジニアリング株式会社製のターボクラッシファイア(商品名)等を用いることもできる。また、その他の分級機を用いてもよい。
【0043】
ところで、従来技術の項でも述べたように、回転するハンマーとライナの間で原料を粉砕するようにした微粉砕装置で得られる粉体の球形度は気流式粉砕装置で得られる粉体の球形度よりも大きく、その差が大きいと現行の電子写真式画像形成装置に適合しない場合が有る。粉体の球形度を小さくする方法としては、原料が微粉砕装置内に滞留する時間を短くすることが挙げられる。すなわち、トナーの原料は熱可性樹脂であるため、滞留時間が長くなると溶融して角が丸くなり、球形度が大きくなるからである。
【0044】
粉体の滞留時間を短くするには、粉砕効率を向上し、一回の粉砕処理で外部に排出される粉体の量を多くすればよい。本発明のようにベーン26を設けることによって粉砕ロータ11を安定して駆動することができるようになるため、粉砕効率が向上し、粉体の滞留時間を短くすることができる。なお、ベーン26を粉砕室2に着脱自在にしておき、ベーン26を取り外すか、形状や大きさが異なる他のベーンと交換することにより、粉体の球形度をコントロールすることができる。なお、粉砕室2の複数箇所にベーンを着脱自在にしておくことにより、粉体の球形度をさらに細かくコントロールすることができる。
【0045】
また、原料の温度を低くすると原料が脆くなるため、粉砕時の破断面が粗くなり、球形度が小さくなる。本実施形態のように冷却ジャケット27、28を設けることによって粉砕室2内部が冷却されるため、原料の温度を低くすることができる。なお、冷却ジャケット27、28に供給される冷媒の量や温度を調節できるようにすることで、粉砕室2内の温度を調節することができるため、粉体の球形度をコントロールすることができる。上述した気流式粉砕装置で得られる粉体の球形度の平均が0.93であるのに対し、本実施形態の微粉砕装置で得られる粉体の球形度の平均は0.95となっている。
【0046】
本発明の微粉砕装置で粉体の球形度をさらに小さくする方法としては、ハンマー14とライナ16の間の間隙の大きさを小さくする、粉砕刃14aや粉砕刃16aを形成する溝のピッチを小さくする、粉砕ロータ11の高さを高くする(粉砕空間の高さを大きくする)、等が挙げられる。
【0047】
また、より確実に粉体の球形度を小さくする方法としては、本発明の微粉砕装置と気流式粉砕装置を組み合わせて用いることが考えられる。すなわち、本発明の微粉砕装置で原料を製品粒度の近くにまで粉砕し、この粉砕物を気流式粉砕装置で製品粒度に粉砕する。この場合、本発明の微粉砕装置で得られる粉体の粒度をできるだけ製品粒度に近づけた方が気流式粉砕装置の負担を少なくすることができ、消費動力をより少なくすることができるが、本発明の微粉砕装置で原料を細かく粉砕しすぎると所望の球形度が得られにくくなる。実験の結果、本発明の微粉砕装置で製品粒度の1.5倍程度にまで粉砕しておくと、好ましい結果が得られることが判っている。
【0048】
また、本発明のような、ハンマとライナの間で原料を粉砕する粉砕手段と分級ロータとを組み合わせた微粉砕装置で原料の処理能力を大幅に向上するためには、装置を大きくすることが必要となるが、この場合、単に分級ロータを大きくしてその周速を同じにすると、粒子に作用する遠心力は小さくなるため分級精度が低下し、排出される粉体中に含まれる微粉の割合が増加するという問題点が有る。そこで、分級ロータを複数個設けるようにすれば、分級精度を低下させることなく、大量の原料を処理することが可能となる。
【0049】
図6はそのような微粉砕装置の一例を示す断面図、図7は図6の要部拡大図である。なお、図1の微粉砕装置と対応する部分には同一の符号を付してあり、重複する説明は省略してある。図6に示すように、この装置では、粉砕ロータ11の上方に垂直方向に延びる粉体排出管30が設けられており、その下端部の外周面には、四つの管状の吸入口31が周方向に90゜の角度間隔をおいて設けられている。各吸入口31はそれぞれ水平方向に突出している。
【0050】
各吸入口31の先端面に対向するように、横向きに配置された分級ロータ21が設けられており、各分級ロータ21のリング状の頂壁24の外面が吸入孔31の先端部31a(図7参照)に対向している。また、粉体排出管30の外周面上にはエアシール形成管32が同軸状に設けられている。このエアシール形成管32の上端部には複数個の空気入口32aが設けられており、各空気入口32aはそれぞれ圧縮空気供給管33を介してコンプレッサ(不図示)に連通接続されている。
【0051】
また、エアシール形成管32の下端部には、四つの管状の空気出口32bが周方向に90゜の角度間隔をおいて設けられている。各空気出口32bはそれぞれ水平方向に突出し、吸入孔31の外側において吸入孔31と同軸状に位置している。各空気出口32bの先端部32c(図7参照)は頂壁24の外面に対向しており、先端部32cと頂壁24の間に形成される空隙Gの幅は、吸入孔31の先端部31aと頂壁24の間に形成される空隙G’の幅よりも大きくなっている。なお、34はモータで、その回転軸にはプーリ35が取り付けられ、このプーリ35は、分級ロータ21の回転軸19の後端部に取り付けられたプーリ20にベルト36を介して連結されている。
【0052】
この微粉砕装置では、ハンマ14とライナ16の間で粉砕されて粉砕室2の上方にもたらされた原料が四つの分級ロータ21によって粒度分級され、所定粒度以下のものが各吸入口31を介して粉体排出管30内に流入し、粉体排出管30の上端の開口部30aを介して外部に排出される。なお、エアシール形成管32の内部には各圧縮空気供給管33を介して圧縮空気が供給されており、この圧縮空気は空隙Gを介してエアシール形成管32の外部に流出するため、空隙Gからエアシール形成管32の内部に原料等が流入することがない。これによって、分級ロータ21を通らない原料が吸入孔31に流入するのを防いでいる。
【0053】
このように、分級ロータを複数個設けることによって、装置を大きくしても分級精度が低下することがないので、排出される粉体中に含まれる微粉の割合が増加することがない。なお、この装置では、粉砕室内にベーンが設けられていないが、本願発明のように粉砕室内にベーンが設けられた微粉砕装置についても、同様に構成すると同様の効果を得ることができる。
【0054】
なお、本発明はトナー以外の粉体製品(例えば粉体塗料等)にも適用することができる。
また、その他にも、本発明の要旨を逸脱しない範囲で上述した実施形態に種々の変形を施すことができる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の微粉砕装置は、分級ロータによって排出されない原料が粉砕室の内面に沿って旋回するのを阻止する旋回阻止手段を粉砕ロータの上方に設けたことにより、粉砕ロータ上に大量の原料が落下して粉砕ロータに多大な負荷が加わるのを防止することができるので、粉砕ロータを安定して駆動することができる。
【0056】
また、請求項3の微粉砕装置によれば、原料の旋回を阻止する部材を粉砕室から取り外したり、他の部材に交換することにより、粉砕物の品質をコントロールすることができる。
【0057】
また、請求項4の微粉砕装置によれば、原料の旋回を阻止する部材を粉砕室の複数箇所に着脱自在としたことにより、粉砕物の品質をさらに細かくコントロールすることができる。
【0058】
また、請求項6、7の微粉砕装置によれば、粉砕ロータとライナの間に原料が滞留する時間を短くすることができるため、原料が溶融しにくくなり、所望の品質の製品が得られ易くなる。
【0059】
また、請求項8の微粉砕装置によれば、粉砕室を冷却する冷却手段を設けたことにより、原料が溶融しにくくなるとともに粉砕し易くなり、所望の品質の製品が得られ易くなる。
【0060】
また、請求項10の微粉砕装置によれば、冷却手段が冷却温度を調節することができるように構成されたことにより、粉砕物の品質をコントロールすることができる。
【0061】
また、請求項12の粉体製品製造システムによれば、球形度の小さい粉体製品を効率良く製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態である微粉砕装置の断面図。
【図2】 図1の微粉砕装置のライナの一部の斜視図。
【図3】 気流式粉砕装置の一例を示す断面図。
【図4】 本発明の微粉砕装置と組み合わせる分級機の一例を示す断面図。
【図5】 本発明の微粉砕装置と組み合わせる分級機の一例を示す断面図。
【図6】 分級ロータを複数個備えた微粉砕装置の一例を示す断面図。
【図7】 図6の要部拡大図。
【図8】 従来の微粉砕装置の一例を示す断面図。
【図9】 図8のA−A線断面図。
【符号の説明】
2 粉砕室
11 粉砕ロータ
16 ライナ
21 分級ロータ
26 ベーン(旋回阻止手段)
29 循環通路[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pulverizing apparatus used for manufacturing toner for electrophotography, powder coating, and the like, and a powder product manufacturing system using the same.
[0002]
[Prior art]
In a general toner manufacturing system, a plurality of raw materials are weighed in predetermined amounts and mixed by a mixer, and the resulting mixture is kneaded while being melted by a twin screw extruder or the like, and cooled by a cooling device. Solidify. Next, the solid is roughly pulverized to a size of about 1 mm with a hammer mill or the like, and further pulverized to 50 μm or less with a fine pulverizer. And after grind | pulverizing this pulverized material with a separator and removing the fine powder below a predetermined particle size, an external additive is added and sieved to obtain a product.
[0003]
8 is a cross-sectional view showing an example of a conventional pulverizing apparatus used in the pulverizing step, and FIG. 9 is a cross-sectional view taken along the line AA of FIG. In these drawings,
[0004]
[0005]
The raw material input from the raw
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional pulverizing apparatus as described above, a part of the raw material that is not discharged from the
[0007]
In addition, the fine pulverization apparatus that pulverizes the raw material between the hammer and the liner as described above does not use a compressor unlike the airflow type pulverization apparatus, and has the advantage of less power consumption. The sphericity of the toner tends to be higher than that of the apparatus. Many current electrophotographic image forming apparatuses (such as copiers and laser printers) are designed according to the shape of toner manufactured using an airflow pulverizer, and the above-described pulverizer is used. There was a problem that the manufactured toner was difficult to fit.
[0008]
The present invention has been made in view of the above-described problems, and an object of the present invention is to use a pulverizing apparatus and a pulverizing apparatus which can prevent a great load from being applied to the pulverizing rotor and can be driven stably. It is to provide a powder product manufacturing system.
[0009]
Another object of the present invention is to provide a powder product manufacturing system that can manufacture a powder product that consumes less power and is compatible with current electrophotographic image forming apparatuses.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-mentioned purpose, Book The invention pulverizes the raw material by the crushing rotor, the crushing rotor that is rotatably provided inside the crushing chamber, and the crushing rotor that is fixedly disposed with a gap between the outer periphery of the crushing rotor. A classification rotor that is disposed above the pulverization rotor and that discharges raw materials pulverized by the pulverization rotor and the liner and having a predetermined particle size or less to the outside of the pulverization chamber; and the classification rotor A pulverizing apparatus including a circulation passage for bringing the raw material not discharged by the lower part of the gap, swirl prevention means for preventing the raw material not discharged by the classification rotor from swirling along the inner surface of the pulverizing chamber. Provided above the grinding rotor The swirl prevention means is flat and is attached so as to protrude vertically and inward of the crushing chamber in a state straddling the inner peripheral surface and the upper surface of the crushing chamber. , Above the lower end of the classification rotor It is characterized by this.
[0012]
Also ,in front Record Rotation prevention means Is characterized by being detachable from the grinding chamber.
[0013]
Also ,in front Record Times prevention means Is detachable at a plurality of locations in the crushing chamber.
[0014]
Also ,in front An uneven pulverizing blade is formed on the outer peripheral portion of the pulverizing rotor by engraving a large number of linear grooves extending in the vertical direction at a predetermined pitch, and is provided on a surface of the liner facing the pulverizing rotor. An uneven crushing blade is formed by forming a large number of linear grooves extending in the vertical direction at a predetermined pitch.
[0015]
Also ,in front An uneven pulverizing blade formed by engraving a large number of linear grooves at a predetermined pitch is formed on the outer peripheral portion of the pulverizing rotor, and the large number of grooves are formed by the rotation of the pulverizing rotor. It is characterized in that it is inclined at a predetermined angle with respect to the rotation direction of the grinding rotor so as to guide the steel upward.
[0016]
Also ,in front An uneven crushing blade is formed on a surface of the liner facing the crushing rotor by engraving a large number of linear grooves at a predetermined pitch, and the plurality of grooves are rotated by the crushing rotor. Accordingly, the material is inclined at a predetermined angle with respect to the rotation direction of the grinding rotor so as to guide the raw material upward.
[0017]
Also ,in front A cooling means for cooling the grinding chamber is provided.
[0018]
Further, the cooling means is arranged so as to surround the pulverization chamber and is formed so as to circulate a cooling medium therein.
[0019]
Also ,in front The cooling means is configured to be able to adjust the cooling temperature.
[0020]
Also , Place A powder product manufacturing system that is distributed within a predetermined particle size range and melted by heating, kneading means for kneading while melting the raw material, and cooling means for cooling and solidifying the kneaded product obtained by the kneading means, A first pulverizing means for coarsely pulverizing the solid material obtained by the cooling means, a second pulverizing means for finely pulverizing the pulverized material obtained by the first pulverizing means, and the second pulverizing means. And classifying means for removing fine powder having a particle size less than a predetermined particle size by classifying the pulverized product obtained in step (b), wherein the second pulverizing means comprises: the above It comprises the pulverization apparatus described in any of the above.
[0021]
Also ,in front The second pulverizing means includes an airflow pulverizer that pulverizes the pulverized product obtained by the fine pulverizer, and after the raw material is pulverized to near the product particle size by the fine pulverizer, the airflow pulverizer It is characterized by being pulverized to product particle size.
[0022]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, specific embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a sectional view of a pulverizing apparatus according to an embodiment of the present invention, and FIG. 2 is a perspective view of a part of a liner of the pulverizing apparatus of FIG. The fine pulverizing apparatus of this embodiment is used by being incorporated in a toner manufacturing system.
[0023]
In FIG. 1,
[0024]
A
[0025]
A
[0026]
A
[0027]
A
[0028]
Around the
[0029]
The raw material charged together with the cold air from the raw
[0030]
A part of the raw material that is not discharged from the outlet 6 is given centrifugal force by the
[0031]
The average particle size of the pulverized material discharged by the
[0032]
Further, as the pitch of the grooves forming the
[0033]
Further, as the gap between the grinding
[0034]
Further, as the peripheral speed of the grinding
[0035]
Further, as the temperature of the cold air introduced into the pulverizing
[0036]
When comparing the processing capacity of the system using the pulverizing apparatus of the present invention and the system using the conventional airflow pulverizing apparatus as shown in FIG. 3, the system using the pulverizing apparatus of the present invention is better. It has been found that the difference increases as the processing capacity is more than twice as high and the average particle size of the pulverized product increases.
[0037]
In the airflow type pulverization apparatus shown in FIG. 3, the raw material supplied into the
[0038]
In addition, when the airflow pulverizer and the fine pulverizer of the present invention were compared in terms of the amount of fine powder generated (% by weight relative to the raw material) and product yield (% by weight of the product relative to the raw material), However, the amount of fine powder generated was smaller and the product yield was better.
[0039]
In addition, the classifier combined with the pulverizing apparatus of the present invention is not particularly limited, but for example, a classifier as shown in FIGS. 4 and 5 can be used. In the example shown in FIG. 4, the air supplied into the
[0040]
[0041]
In the case shown in FIG. 5, the powder and primary air are supplied into the machine via the raw
[0042]
In addition to these classifiers, for example, a dispersion separator (trade name) manufactured by Nippon Pneumatic Industrial Co., Ltd., an elbow jet (trade name) manufactured by Nittetsu Mining Co., Ltd., and a turbo classy manufactured by Nisshin Engineering Co., Ltd. A fire (trade name) or the like can also be used. Moreover, you may use another classifier.
[0043]
By the way, as described in the section of the prior art, the sphericity of the powder obtained by the fine pulverization apparatus in which the raw material is pulverized between the rotating hammer and the liner is the sphericity of the powder obtained by the airflow type pulverization apparatus. If the difference is larger than this, the current electrophotographic image forming apparatus may not be suitable. As a method for reducing the sphericity of the powder, it is possible to shorten the time during which the raw material stays in the pulverizer. That is, since the raw material of the toner is a thermosetting resin, when the residence time is long, the toner melts and rounds the corners, thereby increasing the sphericity.
[0044]
In order to shorten the residence time of the powder, it is only necessary to improve the pulverization efficiency and increase the amount of powder discharged to the outside by one pulverization process. By providing the
[0045]
Further, if the temperature of the raw material is lowered, the raw material becomes brittle, so that the fracture surface during pulverization becomes rough and the sphericity becomes small. Since the inside of the crushing
[0046]
As a method of further reducing the sphericity of the powder with the fine pulverizing apparatus of the present invention, the pitch of the grooves forming the
[0047]
Further, as a method for more reliably reducing the sphericity of the powder, it is conceivable to use a combination of the fine pulverizer of the present invention and the airflow pulverizer. That is, the raw material is pulverized to near the product particle size by the fine pulverizer of the present invention, and the pulverized product is pulverized to the product particle size by the airflow pulverizer. In this case, it is possible to reduce the burden on the airflow type pulverizer by reducing the particle size of the powder obtained by the fine pulverizer of the present invention as close as possible to the product particle size, and the power consumption can be reduced. If the raw material is too finely pulverized by the fine pulverizing apparatus of the invention, it becomes difficult to obtain a desired sphericity. As a result of experiments, it has been found that preferable results can be obtained by crushing to about 1.5 times the product particle size with the fine crushing apparatus of the present invention.
[0048]
In order to significantly improve the processing capacity of the raw material with a fine pulverizing apparatus combining a pulverizing means and a classification rotor for pulverizing the raw material between a hammer and a liner as in the present invention, the apparatus must be enlarged. However, in this case, if the classification rotor is simply enlarged and its peripheral speed is the same, the centrifugal force acting on the particles will be reduced, so the classification accuracy will be reduced, and the fine powder contained in the discharged powder will be reduced. There is a problem that the ratio increases. Therefore, if a plurality of classification rotors are provided, a large amount of raw materials can be processed without lowering the classification accuracy.
[0049]
FIG. 6 is a cross-sectional view showing an example of such a pulverizing apparatus, and FIG. 7 is an enlarged view of a main part of FIG. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the part corresponding to the pulverization apparatus of FIG. 1, and the overlapping description is abbreviate | omitted. As shown in FIG. 6, in this apparatus, a
[0050]
A classifying
[0051]
Further, four
[0052]
In this fine pulverizing apparatus, the raw material crushed between the
[0053]
In this way, by providing a plurality of classification rotors, the classification accuracy does not decrease even if the apparatus is enlarged, so the proportion of fine powder contained in the discharged powder does not increase. In this apparatus, no vane is provided in the pulverization chamber. However, the same effect can be obtained with a fine pulverization apparatus in which the vane is provided in the pulverization chamber as in the present invention.
[0054]
The present invention can also be applied to powder products other than toner (for example, powder paint).
In addition, various modifications can be made to the above-described embodiment without departing from the scope of the present invention.
[0055]
【The invention's effect】
As described above, the fine pulverization apparatus of the present invention is provided with the swirl prevention means for preventing the raw material not discharged by the classification rotor from swirling along the inner surface of the pulverization chamber. Therefore, it is possible to prevent a large amount of raw material from dropping and applying a great load to the grinding rotor, so that the grinding rotor can be driven stably.
[0056]
According to the pulverizing apparatus of the third aspect, the quality of the pulverized product can be controlled by removing the member that prevents the rotation of the raw material from the pulverizing chamber or replacing it with another member.
[0057]
Further, according to the fine pulverizing apparatus of the fourth aspect, the quality of the pulverized product can be controlled more finely by making the member for preventing the rotation of the raw material detachable at a plurality of locations in the pulverizing chamber.
[0058]
Further, according to the pulverizing apparatus of
[0059]
According to the fine pulverizing apparatus of the eighth aspect, since the cooling means for cooling the pulverizing chamber is provided, the raw material becomes difficult to be melted and easily pulverized, so that a product having a desired quality can be easily obtained.
[0060]
According to the pulverizing apparatus of the tenth aspect, the quality of the pulverized product can be controlled by configuring the cooling means to be able to adjust the cooling temperature.
[0061]
In addition, according to the powder product manufacturing system of the twelfth aspect, a powder product having a small sphericity can be efficiently manufactured.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a sectional view of a pulverizing apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view of a part of the liner of the pulverizing apparatus of FIG.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing an example of an airflow type pulverizer.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing an example of a classifier combined with the pulverizing apparatus of the present invention.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing an example of a classifier combined with the pulverizing apparatus of the present invention.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing an example of a pulverizing apparatus including a plurality of classification rotors.
FIG. 7 is an enlarged view of a main part of FIG.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing an example of a conventional pulverizing apparatus.
9 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
[Explanation of symbols]
2 Crushing chamber
11 Grinding rotor
16 liner
21 classification rotor
26 Vane (turning prevention means)
29 Circulation passage
Claims (11)
この粉砕室の内部に回転自在に設けられた粉砕ロータと、
この粉砕ロータの外周部との間に間隙を存して固定配置され前記粉砕ロータとにより原料を粉砕するライナと、
前記粉砕ロータの上方に配置され前記粉砕ロータ及びライナにより粉砕されて上方にもたらされた原料のうち所定粒度以下のものを前記粉砕室の外部に排出する分級ロータと、
前記分級ロータによって排出されない原料を前記間隙の下方にもたらすための循環通路とを備えた微粉砕装置において、
前記分級ロータによって排出されない原料が前記粉砕室の内面に沿って旋回するのを阻止する旋回阻止手段を前記粉砕ロータの上方に設け、
前記旋回阻止手段は平板状で、前記粉砕室の内周面と上面に跨った状態で、垂直かつ前記粉砕室の内方に向けて突出するように取り付けられ、
前記旋回阻止手段の下端は、前記分級ロータの下端よりも上にある
ことを特徴とする微粉砕装置。A grinding chamber;
A crushing rotor provided rotatably in the crushing chamber;
A liner that is fixedly disposed with a gap between the outer periphery of the crushing rotor and crushes the raw material with the crushing rotor;
A classification rotor disposed above the crushing rotor and discharging the raw material crushed by the crushing rotor and the liner and having a predetermined particle size or less out of the crushing chamber;
In a pulverizing apparatus comprising a circulation passage for bringing the raw material not discharged by the classification rotor below the gap,
A swirl prevention means is provided above the crushing rotor for preventing the raw material not discharged by the classification rotor from swirling along the inner surface of the crushing chamber ,
The swirl prevention means is a flat plate, and is attached so as to protrude vertically and inward of the crushing chamber in a state straddling the inner peripheral surface and the upper surface of the crushing chamber,
The fine pulverizing apparatus , wherein a lower end of the swirl prevention means is above a lower end of the classification rotor .
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