JP4804201B2

JP4804201B2 - デジタル放送受信装置

Info

Publication number: JP4804201B2
Application number: JP2006105662A
Authority: JP
Inventors: 将顧川口
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 2006-04-06
Filing date: 2006-04-06
Publication date: 2011-11-02
Anticipated expiration: 2026-04-06
Also published as: JP2007281897A

Description

本発明は、ＩＥＥＥ１３９４インタフェースを備えたデジタル放送受信装置に関するものである。

従来、ユーザが、録画予定の番組に対してコメント、感想、メモ等を残しておきたいと思った場合には、番組を記録する記録媒体のラベルにコメント等の文字情報を印字又は記入していた。例えば、特許文献１には、ユーザが入力した文字情報を記録媒体（ビデオカセット）の上面と背面に貼付したラベルに印字することができるビデオテープレコーダに関する発明が記載されている。

また、ＨＤＤレコーダ等においては番組に対するコメント等の文字情報を文字データファイル等として、番組データと共に記録媒体等に記録し、この文字データファイルと番組データとを管理テーブル等を用いて管理していた。
特開平９−１９８８４１号公報

しかし、記録媒体を再生装置にセットした場合、ユーザが記入したコメントを見たいと思っても、この記録媒体を再生装置から取り出さなければこのコメントを見ることができず、番組視聴と同時にコメントを見ることができないという問題があった。

また、記録した番組データと共にユーザのコメントを文字データファイルとして記録媒体に記録しても、前記管理テーブルによって記録した番組データと文字データファイルとをそれぞれ管理しなければならないという問題があった。

本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、番組データと番組に対するコメント等の文字情報とを容易に管理することができ、かつ、番組を視聴中であっても、コメント等を番組視聴と同時に見ることができるデジタル放送受信装置を提供することを目的とする。

第１の技術手段は、受信したデジタル放送信号をパーシャルＴＳとして出力可能なデジタル放送受信装置において、ユーザが所望の番組に対するコメント等の文字情報を入力するための文字情報入力手段と、前記文字情報入力手段により入力された文字情報をパーシャルＴＳ中に挿入する文字情報挿入手段とを有し、該文字情報挿入手段は、前記入力された文字情報をパーシャルＴＳ中のＳＩＴ領域内に挿入することを特徴とする。

第２の技術手段は、第１の技術手段において、パーシャルＴＳ中のＳＩＴ領域内にＮＵＬＬ文字をセットすることを特徴とする。

第３の技術手段は、第１または第２の技術手段において、文字情報をパーシャルＴＳ中に挿入可とするか否かをユーザがあらかじめ指定する設定手段を有することを特徴とする。

本発明は、上記のような技術手段を採用したことにより、番組データと番組に対するコメント等の文字情報とを容易に管理することができる。また、番組を視聴中であっても、コメント等を番組視聴と同時に見ることができるため、番組視聴における利便性を向上させることができる。

（実施例１）
図１は、本発明によるデジタル放送受信装置の実施例を説明するためのブロック構成図である。図中、１０は本発明によるデジタル放送受信装置で、該デジタル放送受信装置は、受信した放送波からユーザが所望するトランスポートストリーム（以下、ＴＳと表記する）を選択するチューナ１１、選択したＴＳから所望の番組等のサービスを抽出し、エレメンタリストリーム（以下、ＥＳと表記する）とするサービス抽出部１２、前記ＥＳに施されたスクランブルをＴＳ内の鍵情報を利用して解除するデスクランブル部１３、選択情報テーブル（以下、ＳＩＴと表記する）を作成するＳＩＴ作成部１４、ユーザが所望する番組に対するコメント等の文字情報を入力する文字情報入力部１５、入力された文字情報をパーシャルＴＳに挿入する文字情報挿入部１６、デスクランブル部１３でデスクランブルされたＥＳ，ＳＩＴ作成部１４で作成されたＳＩＴ等から、パーシャルＴＳを作成するパーシャルＴＳ作成部１７、上記各機能ブロックを制御する制御部１８、制御情報等を記憶するメモリ１９等から構成される。

本発明により導入された文字情報挿入部１６は、ユーザがＥＰＧ等を用いて選択した番組に関するデータすなわちパーシャルＴＳに、該選択した番組に対するコメント等の文字情報を挿入するが、このとき、利用されていないパケット識別子（以下、ＰＩＤと表記する）を前記文字情報に付加する。また、このユーザが入力したコメント等の文字情報は、図示しない不揮発性メモリ等に記憶されるため、パーシャルＴＳ作成中のみならず、パーシャルＴＳの作成前にユーザが文字情報を入力しても、この不揮発性メモリに記憶された文字情報はパーシャルＴＳ中に挿入される。

このように、利用されていないＰＩＤを付加した文字情報をパーシャルＴＳに挿入することで、利用されていないＰＩＤにより識別される文字情報と他のＰＩＤにより識別されるデータとが適切に判別される。また、このＰＩＤを参照することで、パーシャルＴＳに挿入された文字情報を容易に取り出して、取り出した文字情報を表示させることができる。

また、パーシャルＴＳ作成部１７で作成されたパーシャルＴＳは、図示されていないＩＥＥＥ１３９４インターフェイスを介して接続されるＨＤＤレコーダ等の記録再生装置２０や、図示されていないデコーダによりデコードしてモニタ３０，スピーカ４０に出力するようにしてもよい。

また、本実施例では、デジタル放送受信装置１０は、記録再生装置２０，モニタ３０，スピーカ４０と外部接続しているが、このデジタル放送受信装置１０を、ＨＤＤレコーダ等の記録再生装置２０、又は、モニタ３０，スピーカ４０等から構成されるデジタルテレビジョンに組み込むようにしてもよい。

また、ＳＩＴ作成部１４にて作成されたＳＩＴは、ＴＳ中のＥＩＴ（ＥｖｅｎｔＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎＴａｂｌｅ）、ＴＯＴ（ＴｉｍｅＯｆｆｓｅｔＴａｂｌｅ）、ＳＤＴ（ＳｅｒｖｉｃｅＤｅｓｃｒｉｐｔｉｏｎＴａｂｌｅ）、ＮＩＴ（ＮｅｔｗｏｒｋＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎＴａｂｌｅ）等のＳＩ（ＳｐｅｃｉｆｉｃａｔｉｏｎＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ）を削除することにより確保されたパーシャルＴＳ内の領域に記録される。

図２は、受信したＴＳからパーシャルＴＳを作成し、ユーザが入力した文字情報にパケットＩＤを付加してパーシャルＴＳに挿入するまでに実行される処理及びデータの流れを説明するための図である。
チューナ１１を用いて選局された放送ＴＳ（Ａ１）から、サービス抽出部１２で、ユーザが記録又は視聴対象とするサービス（Ｂ１）を抽出する。なお、放送ＴＳ（Ａ２）は、ユーザが利用しない放送ＴＳで、サービス（Ｂ２）は、ユーザが記録又は視聴対象としないサービスである。

ユーザが記録又は視聴対象とするサービス（Ｂ１）は、映像ＥＳ（Ｃ１），音声ＥＳ（Ｃ２），データＥＳ（Ｃ３），鍵情報（Ｃ４），ＭＰＥＧ２−Ｓｙｓｔｅｍｓで定義されている番組特定情報を示すＰＳＩ（Ｃ５），番組情報（Ｃ６）を含み、映像ＥＳ（Ｃ１），音声ＥＳ（Ｃ２），データＥＳ（Ｃ３）にスクランブル処理が施されている場合には、デスクランブル部１３で鍵情報（Ｃ４）を用いて、上記スクランブル処理が解除され、それぞれ映像ＥＳ（Ｄ１），音声ＥＳ（Ｄ２），データＥＳ（Ｄ３）となる。また、上記デスクランブル処理等と並行して、番組情報（Ｃ６）からＳＩＴ作成部１４にてＳＩＴが作成される。

さらに、デスクランブルされた映像ＥＳ（Ｄ１），音声ＥＳ（Ｄ２），データＥＳ（Ｄ３），ＰＳＩ，ＳＩＴからパーシャルＴＳ作成部１７でパーシャルＴＳ（Ｆ１）が作成され、ＩＥＥＥ１３９４インタフェースを介して接続された記録再生装置２０へ出力される。

本発明により導入された文字情報挿入部１６は、前述したように、ユーザが文字情報入力部１５を用いて入力したコメント等の文字情報（Ｅ１）に、利用されていないＰＩＤを付加してパーシャルＴＳに挿入する。

また、文字情報をパーシャルＴＳに挿入する処理は、文字情報挿入部１６，パーシャルＴＳ作成部１７のリソースを消費し、パーシャルＴＳ作成処理の実行速度が遅くなる場合がある。特に、複数のユーザからの指示により複数のパーシャルＴＳを作成しているときに、文字情報をパーシャルＴＳ中に挿入する場合には、パーシャルＴＳの作成処理に遅延が生じる場合がある。そこで、文字情報をパーシャルＴＳ中に挿入可とするか否かをユーザがあらかじめ設定できるようにする。ここで、ユーザが文字情報をパーシャルＴＳ中に挿入できなくなるように、すなわち挿入不可に設定すると、他のユーザが文字情報を入力してパーシャルＴＳに挿入できなくなるため、リソースの消費を避けることができ、パーシャルＴＳの作成処理に遅延が生じることなくパーシャルＴＳを作成することができるようになる。

（実施例２）
図３は、本発明によるデジタル放送受信装置の他の実施例を説明するためのブロック構成図で、図１に示したデジタル放送受信装置１０において、本発明により導入された文字情報挿入部１６が、入力された文字情報をＳＩＴ作成時にＳＩＴ内に挿入したり、パーシャルＴＳ内のＳＩＴ領域内に入力された文字情報を挿入することができるようにしたものである。

このように、ＳＩＴ領域内に文字情報を挿入することで、ＳＩＴ領域内の番組情報等を表示することができる一般の再生装置を利用すれば、ユーザが入力した文字情報を見ることができる。

なお、番組情報を含まないＴＳからパーシャルＴＳを作成する場合、換言すればＳＩＴをパーシャルＴＳ内に記録しない場合でも、前述したように、パーシャルＴＳ作成時に、ＳＩ領域内のデータが削除されるので、この領域に文字情報を挿入することができる。

また、文字情報挿入部１６が、ＳＩＴ領域内の文字情報を挿入する予定の領域にＮＵＬＬ文字（０ｘ００）をセットするようにしてもよい。このようにすることで、後述するように、再度入力された文字情報をＳＩＴ領域に追加挿入する処理を容易に実行できるようになるため、利便性が向上する。

図４は、図２で説明したように受信したＴＳからパーシャルＴＳを作成し、ユーザが入力した文字情報がパーシャルＴＳ内のＳＩＴ領域内に挿入されるまでに実行される処理及びデータの流れを説明するための図で、前述したように、文字情報入力部１５から入力された文字情報は、ＳＩＴ作成時にＳＩＴ内に挿入されたり、又は、パーシャルＴＳ内のＳＩＴ領域に挿入される。

次に、ユーザの文字情報を挿入後、さらにユーザの文字情報を追加挿入する場合について説明する。
一般的に、一度ＳＩＴをパーシャルＴＳ中に記録すれば、再度ＳＩＴを追加記録することはないので、パーシャルＴＳに、さらにユーザが入力した文字情報を追加挿入できる領域を確保することは難しい。

そこで、最初にパーシャルＴＳに文字情報を挿入する際に、この文字情報を挿入する領域よりも大きい領域を確保し、この確保した領域にＮＵＬＬ文字（０ｘ００）をセットする。

このようにすることで、再度、ＳＩＴ領域内に文字情報を追加挿入する場合、挿入できる場所を検索する必要がなくなり、確保した領域内のＮＵＬＬ文字と再度入力された文字情報とを置換することで、ＳＩＴ領域内に再度入力された文字情報を追加挿入することができる。

また、大きめに確保した領域にＮＵＬＬ文字をセットすれば、番組情報やコメント等を、一般的な再生装置で表示（再生）しても、ＮＵＬＬ文字は文字列の終端と判断されるため、不要な文字列が表示されることはない。

本発明によるデジタル放送受信装置の実施例を説明するためのブロック構成図である。受信したＴＳからパーシャルＴＳを作成し、ユーザが入力した文字情報にパケットＩＤを付加してパーシャルＴＳに挿入するまでに実行される処理及びデータの流れを説明するための図である。本発明によるデジタル放送受信装置の他の実施例を説明するためのブロック構成図である。受信したＴＳからパーシャルＴＳを作成し、ユーザが入力した文字情報がパーシャルＴＳ内のＳＩＴ領域内に挿入されるまでに実行される処理及びデータの流れを説明するための図である。

符号の説明

１０…デジタル放送受信装置、１１…チューナ、１２…サービス抽出部、１３…デスクランブル部、１４…ＳＩＴ作成部、１５…文字情報入力部、１６…文字情報挿入部、１７…パーシャルＴＳ作成部、１８…制御部、１９…メモリ、２０…記録再生装置、３０…モニタ、４０…スピーカ、Ａ１…放送ＴＳ、Ａ２…ユーザが利用しないＴＳ、Ｂ１…サービス、Ｂ２…ユーザが記録又は視聴対象としないサービス、Ｃ１…スクランブル解除前の映像ＥＳ、Ｃ２…スクランブル解除前の音声ＥＳ、Ｃ３…スクランブル解除前のデータＥＳ、Ｃ４…スクランブル解除用の鍵情報、Ｃ５…ＰＳＩ、Ｃ６…番組情報、Ｄ１…スクランブル解除後の映像ＥＳ、Ｄ２…スクランブル解除後の音声ＥＳ、Ｄ３…スクランブル解除後のデータＥＳ、Ｅ１…文字情報、Ｆ１…パーシャルＴＳ。

Claims

受信したデジタル放送信号をパーシャルＴＳとして出力可能なデジタル放送受信装置において、
ユーザが所望の番組に対するコメント等の文字情報を入力するための文字情報入力手段と、
前記文字情報入力手段により入力された文字情報をパーシャルＴＳ中に挿入する文字情報挿入手段とを有し、
該文字情報挿入手段は、前記入力された文字情報をパーシャルＴＳ中のＳＩＴ領域内に挿入することを特徴とするデジタル放送受信装置。
請求項１に記載のデジタル放送受信装置において、パーシャルＴＳ中のＳＩＴ領域内にＮＵＬＬ文字をセットすることを特徴とするデジタル放送受信装置。
請求項１または２に記載のデジタル放送受信装置において、文字情報をパーシャルＴＳ中に挿入可とするか否かをユーザがあらかじめ指定する設定手段を有することを特徴とするデジタル放送受信装置。