JP4802311B2 - Measuring device for static balance of rotating body - Google Patents

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JP4802311B2 JP2001302075A JP2001302075A JP4802311B2 JP 4802311 B2 JP4802311 B2 JP 4802311B2 JP 2001302075 A JP2001302075 A JP 2001302075A JP 2001302075 A JP2001302075 A JP 2001302075A JP 4802311 B2 JP4802311 B2 JP 4802311B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転体の静的バランス測定装置に関し、特に、軸芯に対する偏心量を測定するための回転体の静的バランス測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
回転を円滑に行うために、回転体の偏心量の測定が必要となる場合がある。特に、自動車用ホイールやタイヤなどの回転体は、偏心量が大きいと種々の不都合が生起するために精度よく測定することが重要である。
【0003】
この種のバランス測定装置として、静的バランスを検出する種々の装置が提案されている(例えば、特開昭53−13309号公報、特開平11−132893号公報、実開昭55−145340号公報、実開昭58−31082号公報参照)。
【0004】
これらのバランス測定装置においては、ワークであるホイールの軸芯に対する偏心量を、ホイールを載置する枠体からユニバーサルジョイントを介して下方に延伸するシャフトに伝達し、このシャフトの変位量または荷重を所定のセンサにより測定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記のように、従来技術においては、ホイールの軸芯に対する偏心量をユニバーサルジョイントを介してシャフトに伝達するようにしているので、その測定に際しては、ユニバーサルジョイント内部で発生する摩擦力の影響を受けるに至る。
【0006】
つまり、ホイールの偏心量が微少であるときは、その偏心量による力はユニバーサルジョイント内の静摩擦力より小さくなり、シャフトは変位しない。この結果、ホイールは偏心していないと判断される可能性がある。
【0007】
一方、偏心量がある程度大きいときでも、ユニバーサルジョイントの静摩擦領域と動摩擦領域を交互に遷移しながら動作することがあり、シャフトの動作が断続的となり測定の精度が低下する。
【0008】
さらに、ユニバーサルジョイントは、所定の径方向に対して力の伝達の程度が異なるので、このことからも偏心量を精度よく算出することが難しく、しかも軽点(偏心の位置を示す点)の特定が困難である。
【0009】
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、摩擦力の影響を受けずに、回転体の軸芯に対する偏心を精度よく測定し、且つ、軽点の位置を容易に特定することを可能にする回転体の静的バランス測定装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る回転体の静的バランス測定装置は、装置本体と、振り子体と、前記振り子体の変位量または荷重を検出するセンサとからなり、前記振り子体は、前記装置本体に接続する弾性体と、中心軸が鉛直方向となるように載置する回転体を保持する保持部と、一方向に延在するシャフトとを含み、前記シャフトは前記センサと連結され、前記回転体の偏心量に起因する力により前記弾性体が変形することによって、前記振り子体は傾斜可能であることを特徴とする。
【0011】
そして、前記弾性体は、丸棒材であってもよい。
【0012】
また、前記装置本体と前記振り子体との間に、前記振り子体の振動を抑制するためのダンパを備えていてもよい。
【0013】
さらに、前記回転体を非保持の状態で、前記シャフトに設けられたウエイトの位置を調整することにより、前記シャフトを予め垂直方向に非平衡にしておいてもよい。
【0014】
このようにすることにより、振り子体と装置本体は弾性体により接続されることとなり、摺動部がないことから摩擦力の影響を受けることがない。結果として、回転体の軸芯に対する偏心を精度よく測定し、且つ、軽点の位置を容易に特定することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る回転体の静的バランス測定装置の実施の好適な形態を挙げ、添付の図1〜図7を参照しながら詳細に説明する。
【0016】
本実施の形態における回転体の静的バランス測定装置は、基本的には、上端部に被測定体としてのホイールを保持した振り子体を、弾性体を介してベースに接続した装置である。前記の構成によれば、ホイールの偏心量により弾性体が変形し振り子体が傾斜する。振り子体が傾斜することにより下側部を構成するシャフトが変位するので、この変位量または荷重をセンサにより測定することができる。
【0017】
図1に示すように、回転体の静的バランス測定装置10は、装置本体である箱形のベース12と、中心部に孔14aを有するホイール14を保持するための振り子体16と、前記ホイール14の保持作業を行うときに該ホイール14を載置する円環状の載置台18と、載置台18を昇降させる昇降装置20と、振り子体16に加わる荷重を検出するロードセル82aおよび82b(図3参照)とから構成されている。
【0018】
ベース12は、床板24と、四方を囲む4枚の壁板26a、26b、26cおよび26d(図3参照)と、天板28とから構成され、箱形形状をなしている。
壁板26cおよび26dは開閉可能な構造であり、ベース12の内部をメンテナンスすることが可能である。
【0019】
天板28の中央部には、前記弾性体22の上端部を固定する固定部30が設けられ、前記固定部30の四方には、振り子体16の一部が貫通するための4つの孔32が形成されている。さらに、天板28の上面には、前記振り子体16の上部を覆う円筒状のカバー34が設置されている。前記天板28には複数のガイドロッド29が立設され、これらのガイドロッド29は載置台18に係合する。
【0020】
昇降装置20は、シリンダピストン機構で構成されている。すなわち、通路71および72に選択的に圧縮空気が送られることにより、ピストン70が圧力を受け、この圧力によりピストンロッド69が上昇および下降を行う。
【0021】
載置台18の下面はピストンロッド69の上端部に接続されており、ピストンロッド69の昇降にともなって載置台18も昇降する。このとき、載置台18は複数のガイドロッド29に案内されながらスムーズに昇降可能である。この場合、ピストンロッド69が最も上昇した上死点は、ホイール14を載置台18に載置したとき、ホイール14の孔14aが、後述するチャック36a〜36dの突起部37と同じ高さになるように位置が調整されている。
【0022】
床板24の上面には屈曲形状の固定腕80が設けられ、この固定腕80の水平方向の先端部は把持部81を介して振り子体16の一部であるシャフト48の一端部近傍に係合離脱自在である。後述するように、バランス測定を行わないときは、この固定腕80の把持部81はシャフト48に係合してシャフト48の振動惹起を阻止する。
【0023】
図2に示すように、前記振り子体16は、その中央部に弾性体22を含み、該弾性体22は、ゴムまたはばね鋼などの弾性部材により形成されている。従って、振り子体16は、この弾性体22にモーメントが加わることにより装置本体12に対して傾斜可能である。
【0024】
振り子体16は、さらにピストンロッド40と、上部筐体42と、上部筐体42から下方に延在し上部筐体42とブラケット44とを連結する4本(図1中ではこのうち2本を示す。)の連結部材46と、ブラケット44から鉛直方向下方に延在するシャフト48とを有する。
【0025】
上部筐体42は、ホイール14を保持する保持部である4つのチャック36a、36b、36cおよび36d(36c、36dは図示せず)と、チャック36a〜36dを摺動自在に収納する保持部材47と、ピストンロッド40の下端部のピストン54を昇降可能に収納するシリンダチューブ55を有する。
【0026】
ピストンロッド40には、ホイール14の孔14aよりやや小径である円柱状のガイドロッド52が上端部に一体的に設けられるとともに、チャック36a〜36dを径方向に動作させるテーパ部38が中央部に設けられている。さらにピストンロッド40の下端部にはピストン54が設けられている。
【0027】
前記ピストン54は、上部筐体42の中央部に設けられたシリンダチューブ55の内部を上下方向に昇降可能である。つまり、ピストン54は、シリンダチューブ55内の空間のうち、ピストン54より下側のシリンダ室56または上側のシリンダ室58から圧縮空気の圧力を受けることにより上方または下方へ移動する力を受けて昇降する。
【0028】
そこで、シリンダ室56およびシリンダ室58に圧縮空気を送るために、それぞれ通路60および62が設けられている。圧縮空気は図示しないコンプレッサを介して切換弁(図示せず)によって切り換えられて通路60または62に送られる。
【0029】
チャック36a〜36dは、前記保持部材47の内部に摺動自在に設けられており、それぞれの上部には突起部37が設けられるとともに、図2において水平方向に延在したガイド孔39が形成されている。このガイド孔39の一端部には、図において上下方向に延在する貫通孔41が設けられている。なお、図2中、参照符号49はチャック36a〜36dの突起部37が臨む孔部を示す。
【0030】
チャック36a〜36dは、比較的弱いばね力のばね64によって振り子体16の内径方向に向かって押圧され、該チャック36a〜36dの内面側のピストンロッド40と当接する面は、テーパ部38のテーパ面と同じ傾斜面に設定されている。従って、ピストンロッド40が上方へ移動すると、当接する面同士が摺動しながらチャック36a〜36dが外径方向へ移動するように押圧力を受ける。
【0031】
このピストンロッド40の上昇によって得られる押圧力は、ばね64の力より大きいのでチャック36a〜36dを外径方向へ押し出す。このとき、径方向に設けられたチャック36a〜36dのガイド孔39がガイドピン68と嵌合状態にあるので、チャック36a〜36dはガイドピン68に案内されながら外径方向へ移動する。この場合、ガイド孔39内部の空気は貫通孔41を通じて外部に対して通気可能なので、空気を圧縮または膨張させることがなく、チャック36aから36dはスムーズに移動可能である。
【0032】
チャック36a〜36dの移動にともない、上端の突起部37が孔14aを形成する周壁を内側から外側へ押圧してホイール14を保持する。
【0033】
一方、前記4本の連結部材46は、孔32の断面形状よりその直径が小さく設定されており、それぞれ孔32を貫通した状態で、上部筐体42とブラケット44を連結している。ブラケット44の下部にはシャフト48が下方に延在している。
【0034】
前記ブラケット44の上部には、弾性体22の下端部を固定する固定部50が設けられている。実際、前記固定部50はねじを含み、このねじは前記弾性体22の一端部に挿入する。従って、この固定部50により弾性体22とブラケット44が接続されるので、ベース12と振り子体16は弾性体22を介して接続されていることとなる。
【0035】
一方、一端部がブラケット44に連結されているシャフト48の中央部には外径方向に延びる腕部73が固定具75により固定されており、腕部73の先端部近傍にはウエイト74が装着されている。
【0036】
シャフト48に対する腕部73の向きと高さ、および前記腕部73におけるウエイト74の横方向位置は調整可能な機構になっており、後述するロードセル82a、82b(図3参照)に対してバイアス荷重を与えるように調整されている。
【0037】
シャフト48の他端部には金属製または合成樹脂製の偏平な羽根76が設けられており、この羽根76はオイルダンパ78(図1参照)の中に浸漬されている。
【0038】
前記羽根76、オイルダンパ78およびウエイト74は、所謂、マス−ダンパ系を構成しており、シャフト48の振動を抑制する働きをもつ。
【0039】
図3に示すように、ベース12を平面からみたとき、横方向(以下、X方向という。)の壁板26aには引張荷重を検出するロードセル(センサ)82aが設けられており、ロードセル82aの荷重検出端子は引張強さの大きいワイヤ84(または軽量の棒状部材)によってシャフト48に係合するワイヤ固定部85と接続されている。壁板26bにも前記ロードセル82aと同仕様のロードセル82bが設けられており、同様の構造によりシャフト48と接続されている。この場合、ロードセル82aおよび82bは必ずしも直交している必要はなく、非並行の適当な角度に設定することが可能である。また、2つのロードセル82aおよび82bを設けることなく、複数方向の荷重を同時に検出可能なセンサを用いれば、該センサをシャフト48に直接接続することにより1台のセンサで代替可能である。
【0040】
ロードセル82aおよび82bの出力信号は図示しない処理装置に伝えられている。
【0041】
腕部73およびウエイト74は、X方向およびY方向からそれぞれ45°の角度に設定しておく。このように配置することにより、シャフト48は、X方向のロードセル82aおよびY方向のロードセル82bのいずれからも離間する方向のバイアス荷重を受けるので、シャフトを予め垂直方向に非平衡にしておくことになり、ワイヤ84が弛むことがない。
【0042】
なお、ロードセル82a、82bは引張荷重だけを測定できればよいので、圧縮荷重を測定することができない仕様のものであっても適用可能である。さらに、引張荷重領域と圧縮荷重領域とを移行することがないので、0点領域に特有のヒステリシスを排除することができる。
【0043】
バイアス荷重は、例えば、ロードセル82aおよび82bが0〜100[N]の荷重を測定する仕様のものであるときには、その中間値である50[N]の荷重が加わるようにしておくとよい。このようにすると、プラス側とマイナス側の測定範囲を同じレンジに設定することができる。これにより、例えばホイール14の偏心量が±40[N]の荷重として測定される場合に、中間値50[N]を中心として、10〜90[N]の範囲の荷重として測定可能である。
【0044】
次に、このように構成される回転体の静的バランス測定装置10を用いて、ホイール14の偏心量を測定する手順について、図4〜図7を参照しながら説明する。
【0045】
先ず、図4のステップS1において、回転体の静的バランス測定装置10を初期状態に設定する。すなわち、通路62に圧縮空気を送り込み、通路60を大気開放にしてピストンロッド40を下死点まで下降させる(図1参照)。この間、通路72に圧縮空気を送り込み、ピストンロッド69および載置台18を上死点まで上昇させる。
【0046】
次に、ステップS2において、ワークであるホイール14を載置台18上に載置する。ホイール14の載置は人手による場合、あるいはロボットによることもあり得る。このとき、ホイール14の中心部にある孔14aにガイドロッド52を挿通し、ホイール14はこのガイドロッド52に沿って下降していくので、該ホイール14は振り子体16に対してほぼ同芯状に移動する。この結果、チャック36a〜36dの突起部37が孔14aの内側に位置するようになる。
【0047】
次に、ステップS3において、チャック36a〜36dによりホイール14を保持する。つまり、通路62を大気開放とし、通路60に圧縮空気を送り込み、ピストンロッド40を上昇させる。このピストンロッド40の上昇にともない、4つのチャック36a〜36dはばね64の弾発力に抗しながらそれぞれテーパ部38により外径方向に押し出され、該チャック36a〜36dの突起部37はホイール14の孔14aを形成する周壁を内側から外側へ押圧してこれを保持する(図5参照)。この場合、4つのチャック36a〜36dは全て同形状であり、しかもテーパ部38から同じ押圧力を受けて孔14aに当接するので振り子体16とホイール14とは同芯状に保持される。
【0048】
次に、ステップS4において、通路72を大気開放とし、通路71に圧縮空気を送り込み、ピストンロッド69を下降させ、これによって載置台18を下降させる(図6参照)。載置台18はホイール14から離間するので、ホイール14は振り子体16の上面部を構成する保持部材47によって保持される。結局ホイール14と振り子体16とが一体となる。
【0049】
次に、ステップS5において、固定腕80の把持部81をシャフト48から外す。この状態では、振り子体16は弾性体22によりベース12に傾斜可能に保持されており、ホイール14の偏心量がロードセル82aおよび82bに伝わる。もし、ホイール14が偏心しているとき、弾性体22はその偏心量に応じて振動するに至る。
【0050】
次に、ステップS6において、振り子体16の振動が減衰するのを待つ。つまり、固定腕80の把持部81を外したときから所定時間は振動により正確な測定を行うことができないのでこの間は待機する。
【0051】
ただし、ウエイト74、羽根76およびオイルダンパ78の作用によって振動は短い時間で収束することとなり、待機時間も短い時間に設定することができる。
【0052】
次に、ステップS7において、ロードセル82aおよび82bにより荷重を検出する。検出した荷重は処理装置に伝えてホイール14の偏心量および軽点の位置を計算により求める。図7に模式的に示すように、ホイール14の重心Gが中心軸CからX方向に距離rだけずれているときには、ホイール14の偏心量は大きさがG×rのモーメントMとして表される。このモーメントMは弾性体22を曲げ、振り子体16を傾斜させるように作用する。ロードセル82aおよび82bとシャフト48はワイヤ84により接続されているのでこの傾斜は極めて微少量である。
【0053】
さらに、モーメントMにより弾性体22を介してシャフト48に接続されているロードセル82aにも荷重Wが伝えられる。この荷重Wは主にモーメントM、弾性体22の曲げ方向のばね定数kおよび弾性体22とロードセル82aとの距離hにより決まる。ばね定数kおよび距離hは既知の値であることから、荷重Wを測定することによりモーメントMを求めることができる。なお、ロードセル82aにはバイアス力50[N]が予め加わっていることから、荷重Wはロードセル82aが出力する値から50[N]を差し引いた値として求められる。
【0054】
この場合、ロードセル82aの代わりに変位計を設け、シャフト48の変位xを測定して偏心量を求めるようにしてもよい。この場合、変位計は非接触型であってもよい。
【0055】
図7では重心GがX方向にずれている状態を例に示しているが、X方向以外にずれているときには、互いに直交する荷重を検出するロードセル82aとロードセル82bの出力によりベクトル演算を用いて偏心量と軽点位置を求めることができる。
【0056】
次に、ステップS8において、求めた偏心量および軽点を記録する。この記録は処理装置内で電磁的な手段により記録を行ってもよいし、ホイール14に直接記録してもよい。
【0057】
最後に、ステップS9においてホイール14を回転体の静的バランス測定装置10から取り外す。すなわち、昇降装置20を構成するピストンロッド69を付勢することにより載置台18を上昇させ、ホイール14を載置台18上に支持し、次いで、ピストン54を図1において下方へと偏位させて、ピストンロッド40を下降させる。これにより、チャック36a〜36dは、ばね38の弾発力を受けてホイール14の孔部14aを形成する周壁から離脱する。その後、ホイール14を上方へ引き抜く。
【0058】
このように、本実施の形態に係る回転体の静的バランス測定装置10によれば、振り子体16とベース12を弾性体22で接続しているので、摺動および摩擦動作を行う箇所がない。従って、摩擦抵抗等の影響を受けることなく精度よくホイール14の偏心量および軽点を求めることができる。
【0059】
すなわち、弾性体22は、振り子体16およびホイール14の重量により引張力を受けるとともに、ホイール14の偏心量により曲げ力を受けて変形する。この変形による荷重Wを計測することにより偏心量および軽点を求めることができる。
【0060】
なお、弾性体22は、ベース12の天板28の上面側に設けて振り子体16との間で圧縮方向に設置してもよい。また、ロードセル82a、82bの代わりに変位計を採用すれば、変形量は比較的大きくなる。この場合も変形量に応じたシャフト48の変位xから偏心量および軽点を求めることができる。さらに、弾性体22は、丸棒材なので全ての方向に同じばね定数kをもち、軽点の位置により偏心量の測定値が異なってしまうことがない。
【0061】
また、本実施の形態に係る回転体の静的バランス測定装置10によれば、シャフト48は、振動を抑制するためのオイルダンパ78およびウエイト74を備えているので、振り子体16の振動が短時間で収束し、測定待機の時間を短く設定することができる。
【0062】
さらに、ロードセル82aおよび82bは、互いに直交するように配置しているので、ロードセル82aおよび82bの出力信号をベクトル演算することにより、偏心量の大きさと軽点の位置を正確に求めることができる。
【0063】
さらにまた、ホイール14を載置する載置台18を設けているのでホイール14を振り子体16に保持するときに安定して保持作業を行うことができる。
【0064】
しかも、保持部としてのチャック36a〜36dは、テーパ部38のテーパ面から力を受け径方向に移動可能としているので、簡便な構造で確実にホイール14を保持することができる。
【0065】
なお、上述の説明では、ワークとしてホイール14を測定する例について説明したが、ホイールに限らずタイヤ等であってもよく、ホイールとタイヤが結合した状態であってもよい。さらに、本願発明は一般の円筒形状のワークについて適用可能であり、チャック36a〜36dの保持形態を変更すれば中実円柱形状のワークにも適用可能である。
【0066】
この発明に係る回転体の静的バランス測定装置は、上述の実施の形態例に限らず、この発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る回転体の静的バランス測定装置によれば、摩擦力の影響を受けずに、回転体の偏心量および軽点を精度よく測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】回転体の静的バランス測定装置を示す一部切欠正面図である。
【図2】振り子体を示す一部切欠正面図である。
【図3】ロードセルとウエイトの位置関係を示す概略平面図である。
【図4】回転体の静的バランス測定装置により測定を行う手順を示すフローチャートである。
【図5】チャックによりホイールを保持した状態を示す一部切欠正面図である。
【図6】載置台を下降させた状態を示す一部切欠正面図である。
【図7】偏心量によりロードセルに荷重が加わる様子を示す模式図である。
【符号の説明】
10…回転体の静的バランス測定装置 12…ベース
14…ホイール 16…振り子体
18…載置台 20…昇降装置
22…弾性体 36a〜36d…チャック
38…テーパ部 40…ピストンロッド
44…ブラケット 46…連結部材
48…シャフト 74…ウエイト
78…オイルダンパ 82a、82b…ロードセル
C…中心軸 G…重心
h…距離 k…ばね定数
M…モーメント r…距離
W…荷重
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a static balance measuring apparatus for a rotating body, and more particularly to a static balance measuring apparatus for a rotating body for measuring an eccentricity with respect to an axis.
[0002]
[Prior art]
In order to perform rotation smoothly, it may be necessary to measure the amount of eccentricity of the rotating body. In particular, it is important to measure a rotating body such as an automobile wheel or a tire with high accuracy because various inconveniences occur when the amount of eccentricity is large.
[0003]
As this type of balance measuring device, various devices for detecting a static balance have been proposed (for example, Japanese Patent Laid-Open Nos. 53-13309, 11-132893, 55-145340). (See Japanese Utility Model Publication No. 58-31082).
[0004]
In these balance measuring devices, the amount of eccentricity with respect to the axis of the wheel, which is the workpiece, is transmitted from the frame on which the wheel is placed to the shaft extending downward through the universal joint, and the displacement or load of this shaft is transmitted. Measurement is performed by a predetermined sensor.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, as described above, in the prior art, the amount of eccentricity with respect to the wheel shaft center is transmitted to the shaft via the universal joint. Therefore, in the measurement, the influence of the frictional force generated inside the universal joint is affected. To receive.
[0006]
That is, when the amount of eccentricity of the wheel is very small, the force due to the amount of eccentricity becomes smaller than the static friction force in the universal joint, and the shaft is not displaced. As a result, it may be determined that the wheel is not eccentric.
[0007]
On the other hand, even when the amount of eccentricity is large to some extent, the universal joint may operate while alternately switching between the static friction region and the dynamic friction region, and the operation of the shaft becomes intermittent, resulting in a decrease in measurement accuracy.
[0008]
Furthermore, the universal joint has a different degree of force transmission with respect to a given radial direction, which makes it difficult to accurately calculate the amount of eccentricity, and to identify light points (points indicating the position of eccentricity). Is difficult.
[0009]
The present invention has been made in consideration of such problems, and is capable of accurately measuring the eccentricity of the rotating body with respect to the axial center without being affected by the frictional force and easily specifying the position of the light spot. It is an object of the present invention to provide a static balance measuring device for a rotating body that makes it possible.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
A rotating body static balance measuring apparatus according to the present invention includes an apparatus main body, a pendulum body, and a sensor that detects a displacement amount or a load of the pendulum body, and the pendulum body is an elastic member connected to the apparatus main body. And a shaft that extends in one direction, the shaft being connected to the sensor, and an eccentric amount of the rotating body. The pendulum body can be tilted when the elastic body is deformed by a force resulting from the above.
[0011]
The elastic body may be a round bar.
[0012]
Further, a damper for suppressing vibration of the pendulum body may be provided between the apparatus main body and the pendulum body.
[0013]
Furthermore, the shaft may be unbalanced in the vertical direction in advance by adjusting the position of the weight provided on the shaft while the rotating body is not held.
[0014]
By doing so, the pendulum body and the apparatus main body are connected by the elastic body, and since there is no sliding portion, there is no influence of the frictional force. As a result, it is possible to accurately measure the eccentricity of the rotating body with respect to the axis and to easily identify the position of the light spot.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
DESCRIPTION OF EMBODIMENTS Hereinafter, preferred embodiments of a rotating body static balance measuring apparatus according to the present invention will be described in detail with reference to the accompanying FIGS.
[0016]
The rotating body static balance measuring apparatus according to the present embodiment is basically an apparatus in which a pendulum body holding a wheel as a measured body at its upper end is connected to a base via an elastic body. According to the said structure, an elastic body deform | transforms with the eccentric amount of a wheel, and a pendulum body inclines. Since the shaft constituting the lower side portion is displaced by tilting the pendulum body, this displacement amount or load can be measured by a sensor.
[0017]
As shown in FIG. 1, a rotating body static balance measuring apparatus 10 includes a box-shaped base 12 which is a main body of a rotating body, a pendulum body 16 for holding a wheel 14 having a hole 14a in the center, and the wheel. 14, an annular mounting table 18 on which the wheel 14 is mounted, an elevating device 20 for moving the mounting table 18 up and down, and load cells 82 a and 82 b for detecting a load applied to the pendulum body 16 (FIG. 3). For example).
[0018]
The base 12 includes a floor plate 24, four wall plates 26a, 26b, 26c and 26d (see FIG. 3) surrounding the four sides, and a top plate 28, and has a box shape.
The wall plates 26c and 26d are openable and closable, and the inside of the base 12 can be maintained.
[0019]
A fixing portion 30 for fixing the upper end portion of the elastic body 22 is provided in the central portion of the top plate 28, and four holes 32 through which a part of the pendulum body 16 penetrates in the four directions of the fixing portion 30. Is formed. Further, a cylindrical cover 34 that covers the top of the pendulum body 16 is provided on the top surface of the top plate 28. A plurality of guide rods 29 are erected on the top plate 28, and these guide rods 29 engage with the mounting table 18.
[0020]
The elevating device 20 is composed of a cylinder piston mechanism. That is, when the compressed air is selectively sent to the passages 71 and 72, the piston 70 receives pressure, and the piston rod 69 moves up and down by this pressure.
[0021]
The lower surface of the mounting table 18 is connected to the upper end of the piston rod 69, and the mounting table 18 also moves up and down as the piston rod 69 moves up and down. At this time, the mounting table 18 can be moved up and down smoothly while being guided by a plurality of guide rods 29. In this case, the top dead center at which the piston rod 69 has risen most is that when the wheel 14 is placed on the placing table 18, the hole 14 a of the wheel 14 has the same height as the protrusions 37 of chucks 36 a to 36 d described later. So that the position is adjusted.
[0022]
A bent fixed arm 80 is provided on the upper surface of the floor plate 24, and the distal end of the fixed arm 80 in the horizontal direction is engaged with the vicinity of one end of the shaft 48 which is a part of the pendulum body 16 via the grip portion 81. It is free to leave. As will be described later, when balance measurement is not performed, the gripping portion 81 of the fixed arm 80 engages the shaft 48 to prevent the shaft 48 from causing vibration.
[0023]
As shown in FIG. 2, the pendulum body 16 includes an elastic body 22 at the center thereof, and the elastic body 22 is formed of an elastic member such as rubber or spring steel. Therefore, the pendulum body 16 can be tilted with respect to the apparatus main body 12 by applying a moment to the elastic body 22.
[0024]
The pendulum body 16 further includes four piston rods 40, an upper casing 42, and four pieces extending downward from the upper casing 42 and connecting the upper casing 42 and the bracket 44 (two of them in FIG. 1). And a shaft 48 extending downward from the bracket 44 in the vertical direction.
[0025]
The upper housing 42 includes four chucks 36a, 36b, 36c and 36d (36c and 36d are not shown) which are holding parts for holding the wheel 14, and a holding member 47 for slidably storing the chucks 36a to 36d. And a cylinder tube 55 that accommodates the piston 54 at the lower end of the piston rod 40 so as to be movable up and down.
[0026]
The piston rod 40 is integrally provided with a cylindrical guide rod 52 having a slightly smaller diameter than the hole 14a of the wheel 14 at the upper end portion, and a tapered portion 38 that operates the chucks 36a to 36d in the radial direction at the center portion. Is provided. Further, a piston 54 is provided at the lower end of the piston rod 40.
[0027]
The piston 54 can move up and down in the vertical direction inside a cylinder tube 55 provided at the center of the upper housing 42. That is, the piston 54 moves up and down by receiving a force of moving upward or downward by receiving the pressure of compressed air from the cylinder chamber 56 below the piston 54 or the cylinder chamber 58 above the piston 54 in the space in the cylinder tube 55. To do.
[0028]
Therefore, passages 60 and 62 are provided to send compressed air to the cylinder chamber 56 and the cylinder chamber 58, respectively. The compressed air is switched by a switching valve (not shown) through a compressor (not shown) and sent to the passage 60 or 62.
[0029]
The chucks 36a to 36d are slidably provided inside the holding member 47, and a protrusion 37 is provided on each of the chucks 36a to 36d, and a guide hole 39 extending in the horizontal direction in FIG. 2 is formed. ing. A through hole 41 extending in the vertical direction in the drawing is provided at one end of the guide hole 39. In FIG. 2, reference numeral 49 indicates a hole where the protrusion 37 of the chucks 36 a to 36 d faces.
[0030]
The chucks 36 a to 36 d are pressed toward the inner diameter direction of the pendulum body 16 by a spring 64 having a relatively weak spring force, and the surface that contacts the piston rod 40 on the inner surface side of the chucks 36 a to 36 d is a taper of the taper portion 38. It is set to the same inclined surface as the surface. Therefore, when the piston rod 40 moves upward, the chucking surfaces 36a to 36d receive a pressing force so that the chucking surfaces 36a to 36d move in the outer diameter direction while the surfaces to be in contact with each other slide.
[0031]
Since the pressing force obtained by raising the piston rod 40 is larger than the force of the spring 64, the chucks 36a to 36d are pushed in the outer diameter direction. At this time, since the guide holes 39 of the chucks 36 a to 36 d provided in the radial direction are in the fitted state with the guide pins 68, the chucks 36 a to 36 d move in the outer diameter direction while being guided by the guide pins 68. In this case, since the air inside the guide hole 39 can be vented to the outside through the through hole 41, the chucks 36a to 36d can move smoothly without compressing or expanding the air.
[0032]
As the chucks 36a to 36d move, the protrusion 37 at the upper end presses the peripheral wall forming the hole 14a from the inside to the outside to hold the wheel 14.
[0033]
On the other hand, the four connecting members 46 are set to have a diameter smaller than the cross-sectional shape of the hole 32, and connect the upper housing 42 and the bracket 44 with each passing through the hole 32. A shaft 48 extends downward from the lower portion of the bracket 44.
[0034]
A fixing portion 50 for fixing the lower end portion of the elastic body 22 is provided on the bracket 44. Actually, the fixing portion 50 includes a screw, and the screw is inserted into one end portion of the elastic body 22. Therefore, since the elastic body 22 and the bracket 44 are connected by the fixing portion 50, the base 12 and the pendulum body 16 are connected via the elastic body 22.
[0035]
On the other hand, an arm portion 73 extending in the outer diameter direction is fixed to a central portion of the shaft 48 whose one end portion is connected to the bracket 44 by a fixing tool 75, and a weight 74 is attached in the vicinity of the distal end portion of the arm portion 73. Has been.
[0036]
The direction and height of the arm portion 73 with respect to the shaft 48 and the lateral position of the weight 74 in the arm portion 73 are adjustable mechanisms, and a bias load is applied to load cells 82a and 82b (see FIG. 3) described later. Has been adjusted to give.
[0037]
A flat blade 76 made of metal or synthetic resin is provided at the other end of the shaft 48, and this blade 76 is immersed in an oil damper 78 (see FIG. 1).
[0038]
The blades 76, the oil dampers 78 and the weights 74 constitute a so-called mass-damper system and have a function of suppressing the vibration of the shaft 48.
[0039]
As shown in FIG. 3, when the base 12 is viewed from the plane, a load cell (sensor) 82a for detecting a tensile load is provided on the wall plate 26a in the lateral direction (hereinafter referred to as X direction). The load detection terminal is connected to a wire fixing portion 85 that engages with the shaft 48 by a wire 84 (or a lightweight rod-like member) having a high tensile strength. The wall plate 26b is also provided with a load cell 82b having the same specifications as the load cell 82a, and is connected to the shaft 48 by the same structure. In this case, the load cells 82a and 82b do not necessarily need to be orthogonal, and can be set to an appropriate non-parallel angle. If a sensor capable of simultaneously detecting loads in a plurality of directions without using the two load cells 82a and 82b is used, the sensor can be replaced by a single sensor by directly connecting the sensor to the shaft 48.
[0040]
Output signals of the load cells 82a and 82b are transmitted to a processing device (not shown).
[0041]
The arm portion 73 and the weight 74 are set at an angle of 45 ° from the X direction and the Y direction, respectively. By arranging in this way, the shaft 48 receives a bias load in a direction away from both the load cell 82a in the X direction and the load cell 82b in the Y direction, so that the shaft is previously unbalanced in the vertical direction. Therefore, the wire 84 is not loosened.
[0042]
Since the load cells 82a and 82b only need to be able to measure the tensile load, the load cells 82a and 82b can be applied even if they have specifications that cannot measure the compressive load. Furthermore, since there is no transition between the tensile load region and the compressive load region, hysteresis peculiar to the zero point region can be eliminated.
[0043]
For example, when the load cells 82a and 82b have specifications for measuring a load of 0 to 100 [N], a load of 50 [N], which is an intermediate value, may be applied. In this way, the positive and negative measurement ranges can be set to the same range. Thereby, for example, when the eccentric amount of the wheel 14 is measured as a load of ± 40 [N], it can be measured as a load in the range of 10 to 90 [N] with the intermediate value 50 [N] as the center.
[0044]
Next, a procedure for measuring the amount of eccentricity of the wheel 14 using the rotating body static balance measuring apparatus 10 configured as described above will be described with reference to FIGS.
[0045]
First, in step S1 of FIG. 4, the rotating body static balance measuring apparatus 10 is set to an initial state. That is, compressed air is sent into the passage 62, the passage 60 is opened to the atmosphere, and the piston rod 40 is lowered to the bottom dead center (see FIG. 1). During this time, compressed air is fed into the passage 72 to raise the piston rod 69 and the mounting table 18 to the top dead center.
[0046]
Next, in step S <b> 2, the wheel 14 that is a workpiece is placed on the placing table 18. The wheel 14 may be placed manually or by a robot. At this time, the guide rod 52 is inserted into the hole 14a in the center portion of the wheel 14, and the wheel 14 descends along the guide rod 52. Therefore, the wheel 14 is substantially concentric with the pendulum body 16. Move to. As a result, the protrusions 37 of the chucks 36a to 36d are positioned inside the hole 14a.
[0047]
Next, in step S3, the wheel 14 is held by the chucks 36a to 36d. That is, the passage 62 is opened to the atmosphere, compressed air is sent into the passage 60, and the piston rod 40 is raised. As the piston rod 40 moves up, the four chucks 36a to 36d are pushed out in the outer diameter direction by the tapered portions 38 while resisting the elastic force of the springs 64, and the projections 37 of the chucks 36a to 36d The peripheral wall forming the hole 14a is pressed from the inside to the outside to hold it (see FIG. 5). In this case, all of the four chucks 36a to 36d have the same shape, and receive the same pressing force from the tapered portion 38 and come into contact with the hole 14a, so that the pendulum body 16 and the wheel 14 are held concentrically.
[0048]
Next, in step S4, the passage 72 is opened to the atmosphere, compressed air is sent into the passage 71, and the piston rod 69 is lowered, thereby lowering the mounting table 18 (see FIG. 6). Since the mounting table 18 is separated from the wheel 14, the wheel 14 is held by a holding member 47 constituting the upper surface portion of the pendulum body 16. Eventually, the wheel 14 and the pendulum body 16 are integrated.
[0049]
Next, in step S <b> 5, the grip portion 81 of the fixed arm 80 is removed from the shaft 48. In this state, the pendulum body 16 is held on the base 12 so as to be tiltable by the elastic body 22, and the eccentric amount of the wheel 14 is transmitted to the load cells 82a and 82b. If the wheel 14 is eccentric, the elastic body 22 will vibrate according to the amount of eccentricity.
[0050]
Next, in step S6, it waits for the vibration of the pendulum body 16 to attenuate. That is, since accurate measurement cannot be performed by vibration for a predetermined time from when the holding portion 81 of the fixed arm 80 is removed, the system waits during this time.
[0051]
However, the vibration converges in a short time by the action of the weight 74, the blade 76, and the oil damper 78, and the standby time can be set to a short time.
[0052]
Next, in step S7, the load is detected by the load cells 82a and 82b. The detected load is transmitted to the processing device, and the eccentric amount of the wheel 14 and the position of the light point are obtained by calculation. As schematically shown in FIG. 7, when the center of gravity G of the wheel 14 is shifted from the central axis C by the distance r in the X direction, the eccentric amount of the wheel 14 is expressed as a moment M having a size of G × r. . This moment M acts to bend the elastic body 22 and tilt the pendulum body 16. Since the load cells 82a and 82b and the shaft 48 are connected by the wire 84, this inclination is very small.
[0053]
Further, the load W is transmitted to the load cell 82 a connected to the shaft 48 via the elastic body 22 by the moment M. This load W is mainly determined by the moment M, the spring constant k in the bending direction of the elastic body 22, and the distance h between the elastic body 22 and the load cell 82a. Since the spring constant k and the distance h are known values, the moment M can be obtained by measuring the load W. In addition, since the bias force 50 [N] is applied to the load cell 82a in advance, the load W is obtained as a value obtained by subtracting 50 [N] from the value output from the load cell 82a.
[0054]
In this case, a displacement meter may be provided instead of the load cell 82a, and the displacement x of the shaft 48 may be measured to determine the amount of eccentricity. In this case, the displacement meter may be a non-contact type.
[0055]
FIG. 7 shows an example in which the center of gravity G is displaced in the X direction. However, when the center of gravity G is displaced in a direction other than the X direction, vector calculation is performed using the outputs of the load cell 82a and the load cell 82b that detect loads orthogonal to each other. The amount of eccentricity and the light spot position can be obtained.
[0056]
Next, in step S8, the obtained eccentric amount and light point are recorded. This recording may be performed by electromagnetic means in the processing apparatus, or may be recorded directly on the wheel 14.
[0057]
Finally, in step S9, the wheel 14 is removed from the static balance measuring device 10 of the rotating body. That is, by urging the piston rod 69 constituting the lifting device 20, the mounting table 18 is raised, the wheel 14 is supported on the mounting table 18, and then the piston 54 is displaced downward in FIG. Then, the piston rod 40 is lowered. As a result, the chucks 36 a to 36 d are separated from the peripheral wall that forms the hole 14 a of the wheel 14 by receiving the elastic force of the spring 38. Thereafter, the wheel 14 is pulled upward.
[0058]
As described above, according to the static balance measuring apparatus 10 of the rotating body according to the present embodiment, the pendulum body 16 and the base 12 are connected by the elastic body 22, so there is no place for sliding and frictional operation. . Therefore, the eccentric amount and light point of the wheel 14 can be obtained with high accuracy without being affected by frictional resistance or the like.
[0059]
That is, the elastic body 22 is deformed by receiving a tensile force due to the weight of the pendulum body 16 and the wheel 14 and receiving a bending force due to the eccentric amount of the wheel 14. By measuring the load W due to this deformation, the amount of eccentricity and the light point can be obtained.
[0060]
The elastic body 22 may be provided on the upper surface side of the top plate 28 of the base 12 and installed in the compression direction between the elastic body 22 and the pendulum body 16. If a displacement meter is used instead of the load cells 82a and 82b, the amount of deformation becomes relatively large. Also in this case, the eccentric amount and the light point can be obtained from the displacement x of the shaft 48 corresponding to the deformation amount. Further, since the elastic body 22 is a round bar, it has the same spring constant k in all directions, and the measured value of the eccentricity does not differ depending on the position of the light point.
[0061]
Further, according to the static balance measuring apparatus 10 of the rotating body according to the present embodiment, the shaft 48 includes the oil damper 78 and the weight 74 for suppressing vibration, so that the vibration of the pendulum body 16 is short. It converges with time, and the measurement standby time can be set short.
[0062]
Further, since the load cells 82a and 82b are arranged so as to be orthogonal to each other, the magnitude of the eccentricity and the position of the light point can be accurately obtained by performing a vector operation on the output signals of the load cells 82a and 82b.
[0063]
Furthermore, since the mounting table 18 on which the wheel 14 is mounted is provided, the holding work can be stably performed when the wheel 14 is held on the pendulum body 16.
[0064]
In addition, since the chucks 36a to 36d as the holding portions are movable in the radial direction by receiving a force from the tapered surface of the tapered portion 38, the wheels 14 can be reliably held with a simple structure.
[0065]
In the above description, the example in which the wheel 14 is measured as a workpiece has been described. However, the present invention is not limited to the wheel, and may be a tire or the like, or a state in which the wheel and the tire are combined. Furthermore, the present invention can be applied to a general cylindrical workpiece, and can also be applied to a solid cylindrical workpiece by changing the holding form of the chucks 36a to 36d.
[0066]
Of course, the static balance measuring device for a rotating body according to the present invention is not limited to the above-described embodiment, and various configurations can be adopted without departing from the gist of the present invention.
[0067]
【The invention's effect】
As described above, according to the static balance measuring apparatus for a rotating body according to the present invention, the eccentric amount and light point of the rotating body can be accurately measured without being affected by the frictional force.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partially cutaway front view showing a static balance measuring apparatus for a rotating body.
FIG. 2 is a partially cutaway front view showing a pendulum body.
FIG. 3 is a schematic plan view showing a positional relationship between a load cell and a weight.
FIG. 4 is a flowchart showing a procedure for performing measurement by a static balance measuring apparatus for a rotating body.
FIG. 5 is a partially cutaway front view showing a state where a wheel is held by a chuck.
FIG. 6 is a partially cutaway front view showing a state where the mounting table is lowered.
FIG. 7 is a schematic diagram showing a state in which a load is applied to the load cell by the amount of eccentricity.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 ... Rotating body static balance measuring device 12 ... Base 14 ... Wheel 16 ... Pendulum body 18 ... Mounting table 20 ... Lifting device 22 ... Elastic body 36a-36d ... Chuck 38 ... Taper part 40 ... Piston rod 44 ... Bracket 46 ... Connecting member 48 ... shaft 74 ... weight 78 ... oil dampers 82a, 82b ... load cell C ... center axis G ... center of gravity h ... distance k ... spring constant M ... moment r ... distance W ... load

Claims (3)

装置本体と、
振り子体と、
前記振り子体の変位量または荷重を検出するセンサとからなり、
前記振り子体は、前記装置本体に接続する弾性体と、
中心軸が鉛直方向となるように載置する回転体を保持する保持部と、
一方向に延在するシャフトとを含み、
前記シャフトは前記センサと連結され、
前記回転体の偏心量に起因する力により前記弾性体が変形することによって、前記振り子体は傾斜可能であり、
前記回転体を非保持の状態で、前記シャフトに設けられたウエイトの位置を調整することにより、前記シャフトを予め垂直方向に非平衡にしておくことを特徴とする回転体の静的バランス測定装置。
The device body;
With a pendulum body,
A sensor for detecting the displacement amount or load of the pendulum body,
The pendulum body includes an elastic body connected to the apparatus main body,
A holding unit for holding a rotating body placed so that the central axis is in the vertical direction;
A shaft extending in one direction,
The shaft is connected to the sensor;
By the elastic body is deformed by the force due to the eccentricity of the rotating body, wherein the pendulum body Ri tiltable der,
An apparatus for measuring a static balance of a rotating body , wherein the shaft is unbalanced in a vertical direction in advance by adjusting a position of a weight provided on the shaft in a state where the rotating body is not held. .
請求項1記載の回転体の静的バランス測定装置において、
前記弾性体は、丸棒材であることを特徴とする回転体の静的バランス測定装置。
In the static balance measuring apparatus of the rotating body according to claim 1,
The apparatus according to claim 1, wherein the elastic body is a round bar.
請求項1または2記載の回転体の静的バランス測定装置において、
前記装置本体と前記振り子体との間に、前記振り子体の振動を抑制するためのダンパを備えていることを特徴とする回転体の静的バランス測定装置。
In the static balance measuring apparatus of the rotating body according to claim 1 or 2,
An apparatus for measuring a static balance of a rotating body, comprising a damper for suppressing vibration of the pendulum body between the apparatus main body and the pendulum body.
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