JP4801186B2 - 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像に含まれるちらつき等の歪の軽減処理を行う画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムに関するものである。
「映像」は、単一の静止画像である「フレーム画像」を連続させることにより構成されている。映像の取得、伝送、圧縮(符号化、復号化)、縮小、拡大を含む映像処理では、一般に様々な歪が引き起こされる。そのため、映像処理における歪の軽減は大きな課題である。
一方、最近では、携帯電話等のモバイル端末にカメラが搭載されるようになっており、またモバイル通信網の高速化に伴いモバイル端末において、ユーザがダウンロードにより取得した映像を閲覧する機会が増加している。そこで、モバイル端末を例にとって、映像処理における歪について以下に説明する。
一般にモバイル端末はサイズや消費電力を小さくすることが要求されるため、モバイル端末に搭載されたカメラは、通常の単体のカメラよりも機能が制限されている。従って、モバイル端末に搭載されたカメラによって撮影された映像には、モスキートノイズや映像のチラツキが含まれることがある。また、モバイル通信網での映像配信では伝送帯域の効率的な利用の観点から、映像データに対して圧縮処理が行われるのが一般的である。そのため、映像にちらつき・ブロック歪・エイリアジング歪・リンギング歪が含まれることが多い。映像に含まれる歪の違いは画像の品質に対する評価に直接結びつくことが多く、歪が少ない映像ほど高品質と評価されるのは言うまでもない。
大山正・今井省吾・和気典二、「新編 感覚・知覚心理ハンドブック」誠心書房、ISBN:4414305039、第583ページ
上記のような映像処理におけるさまざまな歪を軽減するには、一般的に大量の画像処理演算を実行することが必要とされる。しかし、その一方で、大量の画像処理演算を実行可能な高性能のCPUを搭載する場合、装置の複雑化や装置コストの増大が懸念される。とりわけ、モバイル端末には、装置の複雑化や装置コストの増大を避けることが強く求められるため、高性能のCPUを搭載することは実際には困難である。
本発明は、上記の実情を考慮し、映像に含まれる歪を軽減しつつ、歪軽減処理の演算量を削減することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る画像処理装置は、複数のフレーム画像から成る映像信号を外部から入力する画像入力手段と、既に画像処理が完了した処理済フレーム画像を格納した処理済フレーム格納手段と、前記画像入力手段により入力された前記映像信号の前記複数のフレーム画像から所定の規則に基づき処理対象画素群を決定するとともに、前記処理済フレーム格納手段に格納された処理済フレーム画像から所定の基準に基づき処理済画素群を決定する処理画素群決定手段と、前記処理画素群決定手段により決定された処理対象画素群および処理済画素群から空間周波数成分および時間周波数成分を抽出し、抽出された時間周波数成分における時間高周波数成分に対し所定の係数処理を実行し、前記所定の係数処理が実行された実行後の処理対象画素群を取得する周波数成分処理手段と、前記周波数成分処理手段により取得された実行後の処理対象画素群から処理完了フレーム画像を生成する処理完了フレーム生成手段と、前記処理完了フレーム生成手段により生成された処理完了フレーム画像を外部へ出力するとともに、前記処理完了フレーム画像を処理済フレーム画像として前記処理済フレーム格納手段に格納する画像出力手段と、を備え、前記所定の係数処理は、周波数成分の絶対値と所定の閾値とを比較し、前記周波数成分の絶対値が前記閾値より大きい場合に前記周波数成分を維持し、前記周波数成分の絶対値が前記閾値以下の場合に前記周波数成分を所定値に置換する処理であり、前記周波数成分処理手段は、前記時間高周波数成分のうち、空間周波数成分における視覚特性で感度が低い成分である空間中周波数成分に対する前記所定の係数処理の実行を回避する、ことを特徴とする。
本願出願人は、入力されたフレーム画像の処理対象画素群と処理済フレーム画像の処理済画素群との間に含まれる時間周波数成分を抽出し、抽出された時間周波数成分における時間高周波数成分に対し所定の係数処理を実行することで、処理対象画素群と処理済画素群との間に含まれる時間的変化を軽減し、ちらつき等の歪を効率的に軽減する技術を考えついた。
一方、人間の眼の特性は2つの異なる特徴を持つ系によって構成されることが知られており、当該2つの系は、映像の空間低周波数成分と時間高周波成分に対して感度が高い過渡系と、映像の空間高周波数成分と時間低周波成分に対して感度の高い持続系の2つとされる(非特許文献1参照)。
このような知識を踏まえ、本願出願人は、時間高周波数成分に対し所定の係数処理を実行する際に、時間高周波数成分のうち「視覚特性で感度が低い成分」に対する所定の係数処理の実行を回避することを発明した。この発明によれば、映像に含まれる歪を軽減する効果をあまり低下させることなく、歪軽減処理の演算量を削減することができる。
上記の「視覚特性で感度が低い成分」とは、時間高周波数成分における空間低周波数成分と空間高周波数成分とを除いた部分(いわば「空間中周波数成分」)に相当する。そのため、時間高周波数成分のうち「視覚特性で感度が低い成分」に対する所定の係数処理の実行を回避する点は、別の角度からみると、時間高周波数成分のうち空間低周波数成分と空間高周波数成分に対し所定の係数処理を実行すると捉えることができる。
従って、上述した画像処理装置に係る発明は、以下のように記述することができ、上記と同様の効果を得ることができる。即ち、本発明に係る画像処理装置は、複数のフレーム画像から成る映像信号を外部から入力する画像入力手段と、既に画像処理が完了した処理済フレーム画像を格納した処理済フレーム格納手段と、前記画像入力手段により入力された前記映像信号の前記複数のフレーム画像から所定の規則に基づき処理対象画素群を決定するとともに、前記処理済フレーム格納手段に格納された処理済フレーム画像から所定の基準に基づき処理済画素群を決定する処理画素群決定手段と、前記処理画素群決定手段により決定された処理対象画素群および処理済画素群から空間周波数成分および時間周波数成分を抽出し、抽出された時間周波数成分における時間高周波数成分のうち、空間低周波数成分と空間高周波数成分に対し所定の係数処理を実行し、前記所定の係数処理が実行された実行後の処理対象画素群を取得する周波数成分処理手段と、前記周波数成分処理手段により取得された実行後の処理対象画素群から処理完了フレーム画像を生成する処理完了フレーム生成手段と、前記処理完了フレーム生成手段により生成された処理完了フレーム画像を外部へ出力するとともに、前記処理完了フレーム画像を処理済フレーム画像として前記処理済フレーム格納手段に格納する画像出力手段と、を備え、前記所定の係数処理は、周波数成分の絶対値と所定の閾値とを比較し、前記周波数成分の絶対値が前記閾値より大きい場合に前記周波数成分を維持し、前記周波数成分の絶対値が前記閾値以下の場合に前記周波数成分を所定値に置換する処理である、ことを特徴とする。
ここで、空間周波数成分および時間周波数成分を抽出するには、周波数成分処理手段は、処理対象画素群および処理済画素群に対し空間周波数変換を行うことで空間周波数成分を抽出し、抽出された空間周波数成分に対し時間周波数変換を行うことで時間周波数成分を抽出する。このようにして、効率良く時間周波数成分および空間周波数成分の両方を抽出することができる。
なお、処理完了フレーム生成手段は、周波数成分処理手段により取得された複数の実行後の処理対象画素群が少なくとも1画素以上重複するように、当該複数の実行後の処理対象画素群を組み合わせて処理完了フレーム画像を生成することが好適である。複数の実行後の処理対象画素群を組み合わせて処理完了フレーム画像を生成するには、例えば、重み付け演算や平均化処理等を利用できる。このように、重み付け演算によって、より品質のよい実行後の処理対象画素群を選択することで、又は、平均化処理によって歪をさらに軽減することで、歪をさらに抑えた処理完了フレーム画像を生成することができる。
また、上記の所定の係数処理における所定値としては、0を採用することができる。このように周波数成分の絶対値が閾値以下の場合に周波数成分を0に置換することで、符号化歪等により生じた小さな空間周波数成分、および、ちらつきの元となる時間周波数成分を削減することができるため、歪をさらに抑える効果がある。
ところで、上述した画像処理装置に係る発明は、画像処理方法に係る発明として捉えることができ、以下のように記述することができる。
本発明に係る画像処理方法は、既に画像処理が完了した処理済フレーム画像を格納した処理済フレーム格納手段を備える画像処理装置、により実行される画像処理方法であって、複数のフレーム画像から成る映像信号を外部から入力する画像入力ステップと、前記画像入力ステップにて入力された前記映像信号の前記複数のフレーム画像から所定の規則に基づき処理対象画素群を決定するとともに、前記処理済フレーム格納手段に格納された処理済フレーム画像から所定の基準に基づき処理済画素群を決定する処理画素群決定ステップと、前記処理画素群決定ステップにて決定された処理対象画素群および処理済画素群から空間周波数成分および時間周波数成分を抽出し、抽出された時間周波数成分における時間高周波数成分に対し所定の係数処理を実行し、前記所定の係数処理が実行された実行後の処理対象画素群を取得する周波数成分処理ステップと、前記周波数成分処理ステップにて取得された実行後の処理対象画素群から処理完了フレーム画像を生成する処理完了フレーム生成ステップと、前記処理完了フレーム生成ステップにて生成された処理完了フレーム画像を外部へ出力するとともに、前記処理完了フレーム画像を処理済フレーム画像として前記処理済フレーム格納手段に格納する画像出力ステップと、を備え、前記所定の係数処理は、周波数成分の絶対値と所定の閾値とを比較し、前記周波数成分の絶対値が前記閾値より大きい場合に前記周波数成分を維持し、前記周波数成分の絶対値が前記閾値以下の場合に前記周波数成分を所定値に置換する処理であり、前記周波数成分処理ステップでは、前記時間高周波数成分のうち、空間周波数成分における視覚特性で感度が低い成分である空間中周波数成分に対する前記所定の係数処理の実行を回避する、ことを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理方法は、以下のように記述することもできる。即ち、本発明に係る画像処理方法は、既に画像処理が完了した処理済フレーム画像を格納した処理済フレーム格納手段を備える画像処理装置、により実行される画像処理方法であって、複数のフレーム画像から成る映像信号を外部から入力する画像入力ステップと、前記画像入力ステップにて入力された前記映像信号の前記複数のフレーム画像から所定の規則に基づき処理対象画素群を決定するとともに、前記処理済フレーム格納手段に格納された処理済フレーム画像から所定の基準に基づき処理済画素群を決定する処理画素群決定ステップと、前記処理画素群決定ステップにて決定された処理対象画素群および処理済画素群から空間周波数成分および時間周波数成分を抽出し、抽出された時間周波数成分における時間高周波数成分のうち、空間低周波数成分と空間高周波数成分に対し所定の係数処理を実行し、前記所定の係数処理が実行された実行後の処理対象画素群を取得する周波数成分処理ステップと、前記周波数成分処理ステップにて取得された実行後の処理対象画素群から処理完了フレーム画像を生成する処理完了フレーム生成ステップと、前記処理完了フレーム生成ステップにて生成された処理完了フレーム画像を外部へ出力するとともに、前記処理完了フレーム画像を処理済フレーム画像として前記処理済フレーム格納手段に格納する画像出力ステップと、を備え、前記所定の係数処理は、周波数成分の絶対値と所定の閾値とを比較し、前記周波数成分の絶対値が前記閾値より大きい場合に前記周波数成分を維持し、前記周波数成分の絶対値が前記閾値以下の場合に前記周波数成分を所定値に置換する処理である、ことを特徴とする。
ところで、上述した画像処理装置に係る発明は、画像処理プログラムに係る発明として捉えることができ、以下のように記述することができる。
本発明に係る画像処理プログラムは、コンピュータを、複数のフレーム画像から成る映像信号を外部から入力する画像入力手段と、既に画像処理が完了した処理済フレーム画像を格納した処理済フレーム格納手段と、前記画像入力手段により入力された前記映像信号の前記複数のフレーム画像から所定の規則に基づき処理対象画素群を決定するとともに、前記処理済フレーム格納手段に格納された処理済フレーム画像から所定の基準に基づき処理済画素群を決定する処理画素群決定手段と、前記処理画素群決定手段により決定された処理対象画素群および処理済画素群から空間周波数成分および時間周波数成分を抽出し、抽出された時間周波数成分における時間高周波数成分に対し所定の係数処理を実行し、前記所定の係数処理が実行された実行後の処理対象画素群を取得する周波数成分処理手段と、前記周波数成分処理手段により取得された実行後の処理対象画素群から処理完了フレーム画像を生成する処理完了フレーム生成手段と、前記処理完了フレーム生成手段により生成された処理完了フレーム画像を外部へ出力するとともに、前記処理完了フレーム画像を処理済フレーム画像として前記処理済フレーム格納手段に格納する画像出力手段、として機能させ、前記所定の係数処理は、周波数成分の絶対値と所定の閾値とを比較し、前記周波数成分の絶対値が前記閾値より大きい場合に前記周波数成分を維持し、前記周波数成分の絶対値が前記閾値以下の場合に前記周波数成分を所定値に置換する処理であり、前記周波数成分処理手段は、前記時間高周波数成分のうち、空間周波数成分における視覚特性で感度が低い成分である空間中周波数成分に対する前記所定の係数処理の実行を回避する、ことを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理プログラムは、以下のように記述することもできる。即ち、本発明に係る画像処理プログラムは、コンピュータを、複数のフレーム画像から成る映像信号を外部から入力する画像入力手段と、既に画像処理が完了した処理済フレーム画像を格納した処理済フレーム格納手段と、前記画像入力手段により入力された前記映像信号の前記複数のフレーム画像から所定の規則に基づき処理対象画素群を決定するとともに、前記処理済フレーム格納手段に格納された処理済フレーム画像から所定の基準に基づき処理済画素群を決定する処理画素群決定手段と、前記処理画素群決定手段により決定された処理対象画素群および処理済画素群から空間周波数成分および時間周波数成分を抽出し、抽出された時間周波数成分における時間高周波数成分のうち、空間低周波数成分と空間高周波数成分に対し所定の係数処理を実行し、前記所定の係数処理が実行された実行後の処理対象画素群を取得する周波数成分処理手段と、前記周波数成分処理手段により取得された実行後の処理対象画素群から処理完了フレーム画像を生成する処理完了フレーム生成手段と、前記処理完了フレーム生成手段により生成された処理完了フレーム画像を外部へ出力するとともに、前記処理完了フレーム画像を処理済フレーム画像として前記処理済フレーム格納手段に格納する画像出力手段、として機能させ、前記所定の係数処理は、周波数成分の絶対値と所定の閾値とを比較し、前記周波数成分の絶対値が前記閾値より大きい場合に前記周波数成分を維持し、前記周波数成分の絶対値が前記閾値以下の場合に前記周波数成分を所定値に置換する処理である、ことを特徴とする。
本発明によれば、映像に含まれる歪を軽減しつつ、歪軽減処理の演算量を削減することができる。
本発明の実施形態における画像処理装置の機能構成を例示するブロック構成図である。 処理画素群の位置関係を示した概念図である。 処理対象フレーム内における処理を実行する画素位置を示した概念図である。 図1の周波数成分処理手段の構成を例示するブロック構成図である。 処理画素群が3×3単位の場合の周波数係数の処理位置の第1の例を示す概念図である。 処理画素群が3×3単位の場合の周波数係数の処理位置の第2の例を示す概念図である。 処理画素群が4×4単位の場合の周波数係数の処理位置を例示する概念図である。 処理画素群が8×8単位の場合の周波数係数の処理位置を例示する概念図である。 本発明の実施形態における画像処理の流れを示すフローチャートである。 画像処理プログラムの構成を例示するブロック構成図である。 画像処理プログラムを実行するためのコンピュータのハードウェア構成を示す図である。 画像処理プログラムを実行するためのコンピュータの斜視図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づき説明する。なお、各図において、同一構成要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
[画像処理装置の構成について]
図1は、本実施形態における画像処理装置100の機能構成を例示するブロック構成図である。この画像処理装置100は、ハードウェアとしては、CPU(中央処理装置)、画像フレーム等を記憶するための記憶装置、映像を入出力するための入出力装置(通信装置)などを備えたコンピュータにより構成される。なお、ハードウェア構成については、図11を用いて後に説明する。このような画像処理装置100は、例えば、パーソナルコンピュータ等の据え置き型の通信端末や携帯電話機等の移動通信端末など、各種の情報処理装置により構成することができる。
次に、図1を参照して画像処理装置100の機能ブロック構成について説明する。図1に示すように、画像処理装置100は、画像入力手段101と、処理画素群決定手段102と、周波数成分処理手段103と、処理完了フレーム生成手段104と、処理済フレーム格納手段105と、画像出力手段106とを含んで構成される。このうち画像入力手段101は、複数のフレーム画像から成る映像信号(動画像信号)をラインL100経由で外部から入力する。
(処理画素群決定手段102について)
処理画素群決定手段102は、画像入力手段101によって外部から入力された映像信号をラインL101経由で受け取り、該映像信号をフレーム画像に分解して、処理対象となるフレーム画像(以下「処理対象フレームX」という)を読み込む。また、処理画素群決定手段102は、処理済フレーム格納手段105に格納された処理済のフレーム画像(以下「処理済フレームY」という)のうち、時系列上で直前に処理された(即ち、現時点からみて最も新しく格納された)処理済フレームYをラインL105経由で読み込む。
そして、処理画素群決定手段102は、処理対象フレームXおよび処理済フレームYのそれぞれから、所定の規則に基づいて、処理対象とするM×M(Mは1以上の整数)の画素群を決定する。以下、具体的な決定方法を説明する。ここでは、図2に示すように処理対象フレームXおよび処理済フレームYにおける横サイズをw、縦サイズをhとする。処理画素群決定手段102は、所定の規則αに基づき、複数の入力されるフレーム画像の中から処理対象フレームXを決定し、処理対象フレームX内の画素位置(ic,jc)(0≦ic≦w−M,0≦jc≦h−M)を左上端とするM×M画素の画素群、即ち、処理対象画素群
Figure 0004801186

(以下「処理対象画素群D1」と表記することもある)を順次決定する。つまり、M×M画素の画素群における左上端の画素位置(ic,jc)が、(0≦ic≦w−M)且つ(0≦jc≦h−M)の範囲内で順次変化することで、処理対象画素群D1が順次決定されていく。ここで、処理対象画素群D1内における位置を(ii,jj)とすると、処理対象フレームX内における上記位置(ii,jj)に対応する処理対象画素群D1は、以下のように表される。
Figure 0004801186

また、処理画素群決定手段102は、所定の基準βに基づき、処理済フレームY内の画素位置(ip,jp)(0≦ip≦w−M,0≦jp≦h−M)を左上端とするM×M画素の画素群、即ち、処理済画素群
Figure 0004801186

(以下「処理済画素群D2」と表記することもある)を順次決定する。具体的には、左上端の画素が、処理対象画素群D1における左上端の画素と同じ位置となるM×M画素の画素群を、処理済画素群D2として決定する。ここで、処理済画素群D2内における位置を(ii,jj)とすると、処理済フレームY内における上記位置(ii,jj)に対応する処理対象画素群D2は、以下のように表される。
Figure 0004801186

そして、処理画素群決定手段102により決定された処理対象画素群D1および処理済画素群D2は、ラインL102経由で周波数成分処理手段103に出力される。
なお、処理画素群決定手段102は、ある画素位置を左上端にとる処理対象画素群D1の処理に対する完了信号を周波数成分処理手段103から受信する度に、処理対象画素群D1および処理済画素群D2の決定を行う。即ち、処理画素群決定手段102は画素位置(ic,jc)の処理完了信号を周波数成分処理手段103から受信した後、次に、画素位置(ic+1,jc)を左上端とする処理対象画素群
Figure 0004801186

を決定するように順次処理を進めていき、以後、画素位置(w−M,h−M)を左上端とする処理対象画素群D1(w-M,h-M)まで、決定処理を実行する。また、処理対象フレームは入力される各フレーム画像に対して実施する。なお、本実施形態では、M=3として処理対象画素群D1の決定処理について説明を行う。
(処理対象画素群D1の位置決定について)
なお、本実施形態における規則αとして、処理対象フレームX内の処理画素位置を決定する規則は、処理対象フレームXに存在する全画素に対して処理対象画素群D1を順次決定していくとしたが、その他の規則に従って処理対象画素群D1を決定してもよい。例えば、M×M画素群の左上端の画素位置を1画素飛びで設定し、例えば図3のように市松模様状に処理対象画素群D1を決定する規則を用いてもよい。また、画像内の複数の開始点から並列作業で処理対象画素群D1を順次決定してもよい。また、規則αとしては、処理対象フレームごとに異なる規則を採用してもよい。
なお、本実施形態における規則αとして、画像入力手段101から入力される全ての処理対象フレームを選択する例を示したが、これに限るものではない。例えば、処理対象フレームとして画像入力手段101から入力されるフレーム画像を1枚置きや複数枚置きに選択されてもよい。また、この選択方法を決定するために映像の特徴である動きの大きさ、平均輝度、コントラストなどを参考にしてもよい。
(処理済画素群D2の位置決定について)
なお、本実施形態における処理済フレームY内の処理画素位置を決定するための基準βとして、処理対象画素群D1と同じ位置の処理済画素群D2を決定したが、その他の基準に基づいて処理済画素群D2を決定してもよい。例えば、動画像符号化予測技術で利用される動き探索のように、処理対象画素群D1と画素信号との差分に基づく評価値(SADやSSD等)が最小となる位置が左上端となる処理済画素群D2を決定してもよい。また、上記以外の評価値が最小となる位置が左上端となる処理済画素群D2を決定してもよい。
(処理対象画素群D1および処理済画素群D2の形状)
なお、本実施形態では、処理対象画素群D1および処理済画素群D2は、M×Mの2次元配列として表現したが、それ以外の方法で表現してもよい。例えば、M2×1の1次元ベクトルとして表現してもよい。また、本実施形態では正方形(M×M)の処理対象画素群D1および処理済画素群D2を選択したが、それ以外の形状の画素群を選択してもよい。例えばK×L(K≠L>0)の画素群を決定してもよい。また、斜め方向に画素を選択し、四角形とならない画素群を決定してもよい。
(処理対象画素群D1および処理済画素群D2の共通性)
なお、本実施形態では、処理対象画素群D1と処理済画素群D2は、同じ形状で同じ位置の画素群を決定したが、異なる形状で決定されてもよいし、異なる決定基準に基づいて決定されてもよい。
(処理済フレームの選択)
なお、本実施形態では、処理済フレームYとして、処理対象フレームXの「直前」に処理された処理済フレームを選択したが、それ以外のフレームを処理してもよい。また、本実施形態では、処理済フレームYとして1フレームを選択し当該処理済フレームから処理済画素群を選択したが、処理済フレーム格納手段105に格納される複数のフレームから処理済画素群を選択してもよい。
(周波数成分処理手段103について)
本実施形態における周波数成分処理手段103の機能ブロック構成を図4に示す。図4に示すように周波数成分処理手段103は、空間周波数変換手段103A、時間周波数変換手段103B、時間高周波数成分処理手段103C、逆時間周波数変換手段103D、および逆空間周波数変換手段103Eを含んで構成される。
空間周波数変換手段103Aは、処理画素群決定手段102により決定された3×3画素の処理対象画素群D1および処理済画素群D2を受け取り、これら処理対象画素群D1および処理済画素群D2に対して空間周波数変換を行い、処理対象画素群D1についての空間周波数変換係数
Figure 0004801186

(以下「空間周波数変換係数f1」と表記することもある)、および、処理済画素群D2についての空間周波数変換係数
Figure 0004801186

(以下「空間周波数変換係数f2」と表記することもある)を取得する。具体的には、以下の変換基底H1を利用して以下のようなDCT変換を行う。以下の式では、各画素群D1、D2内の位置を(ii,jj)と記載している。
Figure 0004801186

このようにして取得された空間周波数変換係数f1、f2は、空間周波数変換手段103Aから時間周波数変換手段103Bへ出力される。
時間周波数変換手段103Bは、空間周波数変換係数f1およびf2に対し時間周波数変換を行い、時間低周波数成分tfLと時間高周波数成分tfHとに変換する。なお、本実施形態では、時間周波数変換として以下の変換基底J1を用いたHaar変換を用いて時間周波数変換を行う。
Figure 0004801186

上記の時間周波数変換により得られた時間低周波数成分tfLおよび時間高周波数成分tfHは、時間周波数変換手段103Bから時間高周波数成分処理手段103Cへ出力される。
時間高周波数成分処理手段103Cは、時間高周波数成分tfHに相当する係数の中で、図5の位置Aに相当する空間的な低周波数成分(DC成分)を示す係数、および位置Bに相当する空間的な高周波数成分を示す係数に対し、所定の係数処理γを行う。時間低周波数成分tfLについては処理を行わない。
具体的には、時間高周波数成分処理手段103Cは、予め記憶された閾値Thを用いた以下のような係数処理を行い、処理済み時間高周波数成分tfH’を取得する。
Figure 0004801186

上記の係数処理を完了した後、取得された処理済み時間高周波数成分tfH’と時間低周波数成分tfLとは、逆時間周波数変換手段103Dに出力される。
逆時間周波数変換手段103Dは、時間低周波数成分tfLおよび処理済み時間高周波数成分tfH’に対しJ1 -1を乗算することで逆Haar変換を行う。さらに、逆空間周波数変換手段103Eは、変換基底G1を利用して空間逆周波数変換(逆DCT変換)を行う。
以上により、時間高周波数成分に対して所定の係数処理が実行された処理対象画素群
Figure 0004801186

(以下「実行後処理対象画素群D’1」と表記することもある)が取得され、周波数成分処理手段103の処理が完了する。なお、逆空間周波数変換手段103Eは、以下の変換基底G1を用いて空間逆周波数変換(逆DCT変換)を行う。
Figure 0004801186

周波数成分処理手段103は、逆空間周波数変換により取得された実行後処理対象画素群D’1を、ラインL103b経由で処理完了フレーム生成手段104に出力するとともに、ラインL103a経由で処理画素群決定手段102に出力する。
その後、周波数成分処理手段103は、処理画素群決定手段102からフレーム処理完了信号が来るまで上記の処理を繰り返す。そして、周波数成分処理手段103は、フレーム処理完了信号を受信すると、組み合わせ処理開始信号をラインL103b経由で処理完了フレーム生成手段104に出力する。
(組み合わせ処理開始信号のタイミング)
なお、本実施形態では、組み合わせ処理開始信号は、周波数成分処理手段103がフレーム処理完了信号を受信したときに、処理完了フレーム生成手段104に出力される例を示したが、これに限るものではない。例えば、画素位置(ic,jc)に関する組み合わせ処理開始信号は、当該画素位置(ic,jc)を含む処理画素群の処理が完了したときに出力してもよいし、ある列に対し処理を完了したときに出力してもよい。
(空間周波数変換対象について)
なお、本実施形態では、処理対象画素群に対して空間周波数変換を直接実行したが、画素処理を行ってから空間周波数変換を行ってもよい。例えば、平均輝度調整やフィルタ処理等を実行してから空間周波数変換を行ってもよい。
(周波数変換の次元)
なお、本実施形態では、2次元空間周波数変換を利用したが、1次元空間周波数変換を繰り返して、2次元空間周波数変換係数を取得してもよい。
(その他の空間周波数変換)
なお、本実施形態では空間周波数変換にDCT変換を利用したが、その他の空間周波数変換を利用してもよい。例えば、処理画素群が4×4の場合に以下に示すような変換基底H2を用いたアダマール変換を利用してもよい。また、それ以外の周波数変換を利用して空間周波数変換係数を取得してもよい。また、演算量削減のため、正規化処理を省略した周波数変換を行ってもよい。
Figure 0004801186

また、空間周波数変換にアダマール変換を利用した場合、逆変換の変換基底G1にも上記の変換基底H2を利用すればよい。
(空間周波数係数に対する処理)
なお、本実施形態では、空間周波数変換係数に対してHaar変換を行った後、所定の係数処理を行ったが、Haar変換前に空間周波数変換係数に対して所定の係数処理を行ってもよい。例えば、上述した係数処理γを空間周波数変換係数f1および空間周波数変換係数f2に対し実行してもよい。また、時間周波数成分に対して行う係数処理γとは異なる処理を行ってもよいし、異なる位置の処理を行ってもよい。その場合、処理に用いる閾値Thは、時間周波数成分に対して利用する閾値とは異なるものを利用してもよい。また、その他の係数に対する処理を行ってもよい。
(時間周波数変換の取得)
なお、本実施形態では、処理対象画素群D1と処理済画素群D2の時間高周波数成分は、空間周波数変換を実行した後にHaar変換を実行することで取得したが、その他の方法によって取得しても良い。例えば、フーリエ変換、DCT変換、ウェブレット変換等を利用してもよい。また、単純に、処理対象画素群D1と処理済画素群D2との和を時間低周波数成分として取得し、処理対象画素群D1と処理済画素群D2との差を時間高周波数成分として取得してもよい。
また、本実施形態では、空間周波数変換を実行し取得された空間周波数成分を利用することで時間周波数成分を取得したが、空間周波数変換を行わずに時間周波数成分を直接取得してもよい。例えば、処理画素群の時間方向にDCTやウェブレット変換等の周波数変換を直接行って時間周波数成分を取得しても良い。その場合、周波数成分処理手段103では、空間周波数変換手段103Aと逆空間周波数変換手段103Eは不要となり、時間周波数変換手段103B、時間高周波数成分処理手段103Cおよび逆時間周波数変換手段103Dにより構成されればよい。
(時間周波数成分係数位置について)
なお、本実施形態では、時間高周波数成分tfHに対する処理係数位置は、空間低周波数成分(DC成分)に相当する位置Aおよび空間高周波数成分に相当する位置Bに設定したが、それ以外の位置の係数を処理してもよい。例えば、位置Aおよび位置Bに加え、図6の位置Cの時間周波数成分に相当する係数を処理してもよい。
また、例えばM=4の場合、図7の位置Dおよび位置Eの係数位置の係数を処理すればよい。さらに、位置Dおよび位置Eに加え位置Fの位置の係数の処理を行ってもよい。
さらに、例えばM=8の場合、図8に示すように位置Gおよび位置Hの係数に対して処理を行ってもよい。また、位置Gや位置Hの一部の係数に対して処理を行ってもよい。
(閾値Thについて)
なお、本実施形態では、閾値Thを予め記憶されているが、外部入力されてもよい。また、本処理の過程に基づき閾値Thを決定してもよい。また、それ以外にも画像間の差分量や分散値等の画像を分析した結果に基づき閾値Thを決定してもよい。また、例えば動画像符号化処理手段等で利用される情報である量子化値や圧縮された情報のビットレートなどに基づき閾値Thが決定されてもよい。
(所定の係数処理γについて)
なお、本実施形態では、所定の係数処理γとして閾値Thとの比較に基づく処理を行ったが、それ以外の処理を行っても良い。例えば、以下の式(a)のように周波数成分の絶対値が閾値Th以下となる場合に任意の値pに置換してもよい。また、以下の式(b)のように周波数成分の絶対値が閾値Th以下となる係数を係数qで除算するといった処理を行っても良い。また、除算係数qで除算する場合、周波数成分の位置(ii,jj)によって除算係数qが変わってもよい。例えば、(ii+jj)が大きくなるほど除算係数qが大きくなるよう設定してもよい。また、閾値を利用しない処理を行ってもよい。例えば、予め定められた位置の係数に対して係数r(r≠0)で除算する等の処理を行ってもよい。
Figure 0004801186

(処理対象となる時間周波数成分について)
なお、本実施形態では、映像を構成するフレーム間に発生するチラツキ等を効率的に抑えるために、時間高周波数成分tfHに対してのみ所定の係数処理を行ったが、時間低周波数成分tfLに対して所定の係数処理(例えば上記の係数処理γ)を行ってもよい。また、その場合、時間低周波数成分tfLと時間高周波数成分tfHに対する処理は同じである必要はない。例えば、時間低周波数成分tfLと時間高周波数成分tfHとで異なる位置の係数の処理を行ってもよい。
(処理完了フレーム生成手段104について)
さて、図1に戻り、処理完了フレーム生成手段104は、組み合わせ処理開始信号を周波数成分処理手段103からラインL103b経由で受信した後に、実行後処理対象画素群
Figure 0004801186

の組み合わせ処理を実行する。具体的には、ある画素位置(ic,jc)の画素を含むn個の処理対象画素群D’1(ix,jx)の逆周波数変換が完了した後、以下の式に示す重み付け加算処理により画素位置(ic,jc)の画素を算出し、処理完了フレームyを生成する。なお、画素位置(ix,jx)は、ある画素位置(ic,jc)の画素を処理画素群に含む処理画素群の左上端の位置を示す。ここでは、重み付け加算に利用する重みとして、画素位置(ix,jx)を左上端とする処理画素群に対する係数をweight(ix,jx)とし、この係数は予め用意されているものとする。
Figure 0004801186

そして、処理完了フレーム生成手段104は、処理完了フレームyの全画素を生成した後に、生成された処理完了フレームyをラインL104経由で画像出力手段106に出力する。画像出力手段106は、生成された処理完了フレームyをラインL106a経由で外部へ出力するとともに、当該処理完了フレームyをラインL106b経由で処理済フレーム格納手段105に出力し、次の処理に利用するため当該処理完了フレームyを、処理済フレームとして処理済フレーム格納手段105に格納する。
(重み付け演算代用)
なお、処理完了フレームyの生成には重み付け加算を利用したが、その他の処理を行ってもよい。例えば、単純平均などの処理を利用してもよい。また、重み付け加算等の処理は行わずに、周波数成分処理手段103から出力された画素をそのまま利用して処理完了フレームyを生成してもよい。
(重み付け係数について)
なお、本実施形態における重み係数weight(ix,jx)は予め用意されているものを利用したが、それ以外の手法により重み係数weight(ix,jx)を決定してもよい。例えば、予め様々な映像において客観評価指標が高くなるよう調整された重み係数weight(ix,jx)を決定しておいてもよい。また、画像処理の過程で決定した他の評価結果により重み係数weight(ix,jx)を決定してもよい。例えば、係数処理で処理した個数やその他の処理結果に基づき、重み係数weight(ix,jx)を決定してもよい。
(重み付け加算の処理画素群量について)
なお、本実施形態では、画素位置(ic,jc)を含む全ての処理画素群を用いて処理完了フレームyを生成したが、全ての処理画素群を利用しなくてもよい。例えば、何らかの基準を満たす処理画素群のみを加算してもよい。また、重み係数weight(ix,jx)が大きく設定された処理画素群の上位に位置する処理画素群のみ加算してもよい。その場合、係数処理γにおいて、処理を行った係数の個数が多いものを所定の数だけ選択して加算してもよい。
(重み付け加算処理のタイミング)
なお、本実施形態では、空間周波数変換後の処理画素群に対して組み合わせ処理を行ったが、空間周波数変換前に重み付け加算処理を実行し、その後、空間周波数変換を行うことで、処理完了フレームyを取得してもよい。
(除算の代用演算)
なお、本実施形態では、重み係数weight(ix,jx)による除算を行ったが、それ以外の処理を行ってもよい。例えば、予め外部参照テーブルを用意して、重み係数weight(ix,jx)に基づく係数を乗算することで、除算と同等の処理を実現してもよい。
(画素の定義)
なお、本実施形態における画素に対する処理は、RGBやYUV等の各色成分に対して適用できる。また、特にYUV成分で画像が構成される場合には、輝度信号のみ(Y)に対して上述の処理を行ってもよい。その場合、色差成分(UV)に対してはその他の処理を行ってもよい。例えば平滑化フィルタ等の簡易フィルタ処理を利用してもよい。
[画像処理装置における画像処理について]
次に、図9に基づいて、本実施形態の画像処理装置100により実行される画像処理について説明する。
まず、画像入力手段101が、複数のフレーム画像から成る映像信号(動画像信号)を外部から入力する(ステップS1)。
次に、処理画素群決定手段102は、入力された映像信号をフレーム画像に分解して、所定の規則に基づいて処理対象フレームXを読み込み、M×M(Mは1以上の整数)の処理対象画素群D1を決定する(ステップS2)。また、同時に、処理画素群決定手段102は、処理済フレーム格納手段105に格納された処理済フレームのうち、所定の規則に基づいて時系列上で直前に処理された処理済フレームYを読み込み、M×M(Mは1以上の整数)の処理済画素群D2を決定する(ステップS2)。ステップS2における決定手順は、前述したとおりである。ステップS2で得られた処理対象画素群D1および処理済画素群D2は、周波数成分処理手段103へ送られる。
次に、周波数成分処理手段103の空間周波数変換手段103Aは、処理対象画素群D1および処理済画素群D2を受け取り、これら処理対象画素群D1および処理済画素群D2に対して空間周波数変換を行い、処理対象画素群D1についての空間周波数変換係数f1および処理済画素群D2についての空間周波数変換係数f2を取得する(ステップS3)。
次に、時間周波数変換手段103Bは、空間周波数変換係数f1およびf2に対し時間周波数変換を行い、時間低周波数成分tfLと時間高周波数成分tfHとに変換する(ステップS4)。例えば、前述した変換基底J1を用いたHaar変換を用いて時間周波数変換を行う。
次に、時間高周波数成分処理手段103Cは、時間高周波数成分tfHに相当する係数の中で、空間的な低周波数成分(DC成分)を示す係数および空間的な高周波数成分を示す係数に対し、前述したような所定の係数処理γを行う(ステップS5)。即ち、時間高周波数成分tfHに相当する係数の中で、空間的な低周波数成分および空間的な高周波数成分を除いた周波数成分(いわば中周波数成分)を示す係数については、所定の係数処理γの実行を回避する。
次に、逆時間周波数変換手段103Dは、時間低周波数成分tfLおよび処理済み時間高周波数成分tfH’に対しJ1 -1を乗算することで逆Haar変換を行い、さらに、逆空間周波数変換手段103Eは、変換基底G1を利用して逆空間周波数変換(逆DCT変換)を行う。これにより、時間高周波数成分に対して所定の係数処理が実行された処理対象画素群(実行後処理対象画素群D’1)を取得する(ステップS6)。
その後、上記のステップS2〜S6の処理は、処理対象フレームXについて処理が完了するまで繰り返し実行される(ステップS7)。
そして、処理対象フレームXについての処理が完了すると(ステップS7でYES)、処理完了フレーム生成手段104は、実行後処理対象画素群の組み合わせ処理を実行し、処理完了フレームyを生成する(ステップS8)。そして、処理完了フレームyの全画素を生成した後、生成された処理完了フレームyは画像出力手段106に出力される。
そして、画像出力手段106は、生成された処理完了フレームyを外部へ出力するとともに処理済フレーム格納手段105に出力し、次の処理に利用するため、処理完了フレームyを処理済フレームとして処理済フレーム格納手段105に格納する(ステップS9)。
[本実施形態の効果]
以上のように、本実施形態における画像処理装置100では、入力されたフレーム画像の処理対象画素群と処理済フレーム画像の処理済画素群との間に含まれる時間周波数成分を抽出し、抽出された時間周波数成分における時間高周波数成分に対し所定の係数処理を実行することで、処理対象画素群と処理済画素群との間に含まれる時間的変化を軽減し、ちらつき等の歪を効率的に軽減することができる。その一方で、時間高周波数成分における空間低周波数成分と空間高周波数成分とを除いた部分(即ち、視覚特性で感度が低い成分)に対する所定の係数処理の実行を回避する。以上により、映像に含まれる歪を軽減する効果をあまり低下させることなく、歪軽減処理の演算量を削減することができる。
[画像処理プログラムについて]
次に、コンピュータを、本発明に係る画像処理装置として動作させるための画像処理プログラムについて説明する。図10は、記録媒体10に記憶された画像処理プログラムP10の構成を示す図である。記録媒体10としては、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD、ROM等の記録媒体や、半導体メモリ等により構成することができる。
図10に示すように、画像処理プログラムP10は、画像入力モジュールP11と、処理画素群決定モジュールP12と、周波数成分処理モジュールP13と、処理完了フレーム生成モジュールP14と、処理済フレーム格納モジュールP15と、画像出力モジュールP16とを含んで構成されている。画像入力モジュールP11は図1の画像入力手段101の機能を、処理画素群決定モジュールP12は処理画素群決定手段102の機能を、周波数成分処理モジュールP13は周波数成分処理手段103の機能を、処理完了フレーム生成モジュールP14は処理完了フレーム生成手段104の機能を、処理済フレーム格納モジュールP15は処理済フレーム格納手段105の機能を、画像出力モジュールP16は画像出力手段106の機能を、それぞれ実現するためのモジュールである。
また、周波数成分処理モジュールP13は、サブモジュールとして、空間周波数変換モジュールP13Aと、時間周波数変換モジュールP13Bと、時間高周波数成分処理モジュールP13Cと、逆時間周波数変換モジュールP13Dと、逆空間周波数変換モジュールP13Eとを含んで構成されている。空間周波数変換モジュールP13Aは図4の空間周波数変換手段103Aの機能を、時間周波数変換モジュールP13Bは時間周波数変換手段103Bの機能を、時間高周波数成分処理モジュールP13Cは時間高周波数成分処理手段103Cの機能を、逆時間周波数変換モジュールP13Dは逆時間周波数変換手段103Dの機能を、逆空間周波数変換モジュールP13Eは逆空間周波数変換手段103Eの機能を、それぞれ実現するためのモジュールである。
また、図11は、記録媒体に記録されたプログラムを実行するためのコンピュータのハードウェア構成を示す図であり、図12は、記録媒体に記憶されたプログラムを実行するためのコンピュータの斜視図である。ここでのコンピュータとしては、CPUを具備しソフトウエアによる処理や制御を行うDVDプレーヤ、セットトップボックス、携帯電話、PDA、携帯型カーナビゲーションシステムなども含む。
図11、図12に示すように、コンピュータ30は、フレキシブルディスクドライブ装置、CD−ROMドライブ装置、DVDドライブ装置等により構成される読み取り装置12と、RAM等により構成される作業用メモリ14と、ROM等により構成されるメモリ16と、表示装置であるディスプレイ18と、入力装置であるマウス20及びキーボード22と、データ等の送受信を行うための通信装置24と、プログラムの実行を制御するCPU26とを含んで構成される。このような構成のコンピュータ30は、記録媒体10が読み取り装置12に挿入されると、記録媒体10に格納された画像処理プログラムP10が読み取り装置12により読み取られてコンピュータ30に入力され、CPU26により画像処理プログラムP10が実行されることによって、コンピュータ30は本発明に係る画像処理装置として動作することになる。
なお、図12に示すように、画像処理プログラムP10は、搬送波に重畳されたコンピュータデータ信号40としてネットワークを介して提供されるものであってもよい。この場合、コンピュータ30は、通信装置24によって受信された画像処理プログラムP10をメモリ16に格納し、CPU26により当該画像処理プログラムP10を実行することができる。
10…記録媒体、12…読み取り装置、14…作業用メモリ、16…メモリ、18…ディスプレイ、20…マウス、22…キーボード、24…通信装置、30…コンピュータ、40…コンピュータデータ信号、100…画像処理装置、101…画像入力手段、102…処理画素群決定手段、103…周波数成分処理手段、103A…空間周波数変換手段、103B…時間周波数変換手段、103C…時間高周波数成分処理手段、103D…逆時間周波数変換手段、103E…逆空間周波数変換手段、104…処理完了フレーム生成手段、105…処理済フレーム格納手段、106…画像出力手段、P10…画像処理プログラム、P11…画像入力モジュール、P12…処理画素群決定モジュール、P13…周波数成分処理モジュール、P13A…空間周波数変換モジュール、P13B…時間周波数変換モジュール、P13C…時間高周波数成分処理モジュール、P13D…逆時間周波数変換モジュール、P13E…逆空間周波数変換モジュール、P14…処理完了フレーム生成モジュール、P15…処理済フレーム格納モジュール、P16…画像出力モジュール。

Claims (9)

  1. 複数のフレーム画像から成る映像信号を外部から入力する画像入力手段と、
    既に画像処理が完了した処理済フレーム画像を格納した処理済フレーム格納手段と、
    前記画像入力手段により入力された前記映像信号の前記複数のフレーム画像から所定の規則に基づき処理対象画素群を決定するとともに、前記処理済フレーム格納手段に格納された処理済フレーム画像から所定の基準に基づき処理済画素群を決定する処理画素群決定手段と、
    前記処理画素群決定手段により決定された処理対象画素群および処理済画素群から空間周波数成分および時間周波数成分を抽出し、抽出された時間周波数成分における時間高周波数成分に対し所定の係数処理を実行し、前記所定の係数処理が実行された実行後の処理対象画素群を取得する周波数成分処理手段と、
    前記周波数成分処理手段により取得された実行後の処理対象画素群から処理完了フレーム画像を生成する処理完了フレーム生成手段と、
    前記処理完了フレーム生成手段により生成された処理完了フレーム画像を外部へ出力するとともに、前記処理完了フレーム画像を処理済フレーム画像として前記処理済フレーム格納手段に格納する画像出力手段と、
    を備え、
    前記所定の係数処理は、周波数成分の絶対値と所定の閾値とを比較し、前記周波数成分の絶対値が前記閾値より大きい場合に前記周波数成分を維持し、前記周波数成分の絶対値が前記閾値以下の場合に前記周波数成分を所定値に置換する処理であり、
    前記周波数成分処理手段は、前記時間高周波数成分のうち、空間周波数成分における視覚特性で感度が低い成分である空間中周波数成分に対する前記所定の係数処理の実行を回避する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 複数のフレーム画像から成る映像信号を外部から入力する画像入力手段と、
    既に画像処理が完了した処理済フレーム画像を格納した処理済フレーム格納手段と、
    前記画像入力手段により入力された前記映像信号の前記複数のフレーム画像から所定の規則に基づき処理対象画素群を決定するとともに、前記処理済フレーム格納手段に格納された処理済フレーム画像から所定の基準に基づき処理済画素群を決定する処理画素群決定手段と、
    前記処理画素群決定手段により決定された処理対象画素群および処理済画素群から空間周波数成分および時間周波数成分を抽出し、抽出された時間周波数成分における時間高周波数成分のうち、空間低周波数成分と空間高周波数成分に対し所定の係数処理を実行し、前記所定の係数処理が実行された実行後の処理対象画素群を取得する周波数成分処理手段と、
    前記周波数成分処理手段により取得された実行後の処理対象画素群から処理完了フレーム画像を生成する処理完了フレーム生成手段と、
    前記処理完了フレーム生成手段により生成された処理完了フレーム画像を外部へ出力するとともに、前記処理完了フレーム画像を処理済フレーム画像として前記処理済フレーム格納手段に格納する画像出力手段と、
    を備え
    前記所定の係数処理は、周波数成分の絶対値と所定の閾値とを比較し、前記周波数成分の絶対値が前記閾値より大きい場合に前記周波数成分を維持し、前記周波数成分の絶対値が前記閾値以下の場合に前記周波数成分を所定値に置換する処理である、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  3. 前記周波数成分処理手段は、前記処理対象画素群および前記処理済画素群に対し空間周波数変換を行うことで空間周波数成分を抽出し、抽出された空間周波数成分に対し時間周波数変換を行うことで時間周波数成分を抽出する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記処理完了フレーム生成手段は、前記周波数成分処理手段により取得された複数の実行後の処理対象画素群が少なくとも1画素以上重複するように、当該複数の実行後の処理対象画素群を組み合わせて処理完了フレーム画像を生成する、
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記周波数成分を置換する前記所定値は、0であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の画像処理装置。
  6. 既に画像処理が完了した処理済フレーム画像を格納した処理済フレーム格納手段を備える画像処理装置、により実行される画像処理方法であって、
    複数のフレーム画像から成る映像信号を外部から入力する画像入力ステップと、
    前記画像入力ステップにて入力された前記映像信号の前記複数のフレーム画像から所定の規則に基づき処理対象画素群を決定するとともに、前記処理済フレーム格納手段に格納された処理済フレーム画像から所定の基準に基づき処理済画素群を決定する処理画素群決定ステップと、
    前記処理画素群決定ステップにて決定された処理対象画素群および処理済画素群から空間周波数成分および時間周波数成分を抽出し、抽出された時間周波数成分における時間高周波数成分に対し所定の係数処理を実行し、前記所定の係数処理が実行された実行後の処理対象画素群を取得する周波数成分処理ステップと、
    前記周波数成分処理ステップにて取得された実行後の処理対象画素群から処理完了フレーム画像を生成する処理完了フレーム生成ステップと、
    前記処理完了フレーム生成ステップにて生成された処理完了フレーム画像を外部へ出力するとともに、前記処理完了フレーム画像を処理済フレーム画像として前記処理済フレーム格納手段に格納する画像出力ステップと、
    を備え、
    前記所定の係数処理は、周波数成分の絶対値と所定の閾値とを比較し、前記周波数成分の絶対値が前記閾値より大きい場合に前記周波数成分を維持し、前記周波数成分の絶対値が前記閾値以下の場合に前記周波数成分を所定値に置換する処理であり、
    前記周波数成分処理ステップでは、前記時間高周波数成分のうち、空間周波数成分における視覚特性で感度が低い成分である空間中周波数成分に対する前記所定の係数処理の実行を回避する、
    ことを特徴とする画像処理方法。
  7. 既に画像処理が完了した処理済フレーム画像を格納した処理済フレーム格納手段を備える画像処理装置、により実行される画像処理方法であって、
    複数のフレーム画像から成る映像信号を外部から入力する画像入力ステップと、
    前記画像入力ステップにて入力された前記映像信号の前記複数のフレーム画像から所定の規則に基づき処理対象画素群を決定するとともに、前記処理済フレーム格納手段に格納された処理済フレーム画像から所定の基準に基づき処理済画素群を決定する処理画素群決定ステップと、
    前記処理画素群決定ステップにて決定された処理対象画素群および処理済画素群から空間周波数成分および時間周波数成分を抽出し、抽出された時間周波数成分における時間高周波数成分のうち、空間低周波数成分と空間高周波数成分に対し所定の係数処理を実行し、前記所定の係数処理が実行された実行後の処理対象画素群を取得する周波数成分処理ステップと、
    前記周波数成分処理ステップにて取得された実行後の処理対象画素群から処理完了フレーム画像を生成する処理完了フレーム生成ステップと、
    前記処理完了フレーム生成ステップにて生成された処理完了フレーム画像を外部へ出力するとともに、前記処理完了フレーム画像を処理済フレーム画像として前記処理済フレーム格納手段に格納する画像出力ステップと、
    を備え
    前記所定の係数処理は、周波数成分の絶対値と所定の閾値とを比較し、前記周波数成分の絶対値が前記閾値より大きい場合に前記周波数成分を維持し、前記周波数成分の絶対値が前記閾値以下の場合に前記周波数成分を所定値に置換する処理である、
    ことを特徴とする画像処理方法。
  8. コンピュータを、
    複数のフレーム画像から成る映像信号を外部から入力する画像入力手段と、
    既に画像処理が完了した処理済フレーム画像を格納した処理済フレーム格納手段と、
    前記画像入力手段により入力された前記映像信号の前記複数のフレーム画像から所定の規則に基づき処理対象画素群を決定するとともに、前記処理済フレーム格納手段に格納された処理済フレーム画像から所定の基準に基づき処理済画素群を決定する処理画素群決定手段と、
    前記処理画素群決定手段により決定された処理対象画素群および処理済画素群から空間周波数成分および時間周波数成分を抽出し、抽出された時間周波数成分における時間高周波数成分に対し所定の係数処理を実行し、前記所定の係数処理が実行された実行後の処理対象画素群を取得する周波数成分処理手段と、
    前記周波数成分処理手段により取得された実行後の処理対象画素群から処理完了フレーム画像を生成する処理完了フレーム生成手段と、
    前記処理完了フレーム生成手段により生成された処理完了フレーム画像を外部へ出力するとともに、前記処理完了フレーム画像を処理済フレーム画像として前記処理済フレーム格納手段に格納する画像出力手段、
    として機能させ、
    前記所定の係数処理は、周波数成分の絶対値と所定の閾値とを比較し、前記周波数成分の絶対値が前記閾値より大きい場合に前記周波数成分を維持し、前記周波数成分の絶対値が前記閾値以下の場合に前記周波数成分を所定値に置換する処理であり、
    前記周波数成分処理手段は、前記時間高周波数成分のうち、空間周波数成分における視覚特性で感度が低い成分である空間中周波数成分に対する前記所定の係数処理の実行を回避する、
    ことを特徴とする画像処理プログラム。
  9. コンピュータを、
    複数のフレーム画像から成る映像信号を外部から入力する画像入力手段と、
    既に画像処理が完了した処理済フレーム画像を格納した処理済フレーム格納手段と、
    前記画像入力手段により入力された前記映像信号の前記複数のフレーム画像から所定の規則に基づき処理対象画素群を決定するとともに、前記処理済フレーム格納手段に格納された処理済フレーム画像から所定の基準に基づき処理済画素群を決定する処理画素群決定手段と、
    前記処理画素群決定手段により決定された処理対象画素群および処理済画素群から空間周波数成分および時間周波数成分を抽出し、抽出された時間周波数成分における時間高周波数成分のうち、空間低周波数成分と空間高周波数成分に対し所定の係数処理を実行し、前記所定の係数処理が実行された実行後の処理対象画素群を取得する周波数成分処理手段と、
    前記周波数成分処理手段により取得された実行後の処理対象画素群から処理完了フレーム画像を生成する処理完了フレーム生成手段と、
    前記処理完了フレーム生成手段により生成された処理完了フレーム画像を外部へ出力するとともに、前記処理完了フレーム画像を処理済フレーム画像として前記処理済フレーム格納手段に格納する画像出力手段、
    として機能させ
    前記所定の係数処理は、周波数成分の絶対値と所定の閾値とを比較し、前記周波数成分の絶対値が前記閾値より大きい場合に前記周波数成分を維持し、前記周波数成分の絶対値が前記閾値以下の場合に前記周波数成分を所定値に置換する処理である、
    とを特徴とする画像処理プログラム。
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