JP4799504B2 - 画像復号化装置及びその制御方法 - Google Patents

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本発明は、画像復号化装置に関し、より具体的には、H.264等のピクチャ間予測符号化で圧縮された圧縮画像データを復号化する画像復号化装置とその制御方法に関する。
DVD(Digital Versatile Disc)に代わる大容量光ディスクを記録媒体として用い、これに静止画像及び動画像を記録するデジタルビデオカメラ等の映像記録再生装置が検討されている。次世代光ディスクの規格ではメディアの記録容量を上げることに加え、より圧縮率の高い動画像圧縮符号化技術の採用も盛り込まれている。H.264がそのひとつである。H.264は、MPEG(Moving Picture Experts Group)−4 Part10:AVCとも称される。
H.264では高圧縮化のため、MPEG2等の従来技術に比べ、画面間予測に用いる参照ピクチャ用メモリを多く持つことが許されており、また、デコードピクチャの並べ替えの自由度も高い。
例えば、MPEG2ではPピクチャは必ず参照ピクチャとして使用され、Bピクチャは参照ピクチャとして使用することができなかった。従って、MPEG2デコーダはピクチャのタイプ(I,PまたはB)をチェックするだけで、デコードピクチャを参照ピクチャ用メモリに保存する必要があるかどうかを判定することができた。これに対し、H.264では、Pピクチャであっても参照ピクチャとして使用されない場合があり、また、Bピクチャであっても参照ピクチャとして使用される場合もある。
また、H.264では、規格上、特定の参照ピクチャを長期間にわたりデコード又はエンコードに使用することが許される。即ち、MPEG2では参照ピクチャ用メモリとしてFIFO(First In First Out)を使用し、参照可能なピクチャも限られていた。それに対して、H.264では、MPEG2では参照できない時間的に離れたピクチャであっても、参照ピクチャとして使用することが可能になったといえる。
このようなH.264の柔軟な画面間予測は、符号化効率の向上のために重要な技術である。その一方で、この機能を実現するため、H.264では、MPEG2に比べ、参照ピクチャ用メモリにより多くの参照ピクチャを格納せねばならず、さらにこれらを表示順に並べ替えるために、より多くのメモリ容量と演算が必要となっている。
このような問題点に対して、参照関係を制御することで、参照ピクチャ用メモリに格納すべき画像を減らす構成が、提案されている(例えば特許文献1)。
特開2005−260588号公報
H.264の長期に渡って参照されるピクチャ、いわゆる長期間参照ピクチャは、風景撮影のような、動きがあまりないシーンを圧縮符号化するのに有利である。しかし、運動会撮影のように動きの多い被写体をリアルタイムにエンコードするデジタルビデオカメラにはあまり向かない。また、特許文献1に記載の方法も、やはり運動会のような動きの激しい被写体を撮影した映像を圧縮符号化するものには適していないと考えられる。そして、デジタルビデオカメラでBピクチャを参照ピクチャとして使用した場合、参照関係が複雑化して演算処理が重くなり、バッテリの消費が増えてしまうと考えられる。
しかるに、民生用のデジタルビデオカメラなどに用いられるリアルタイムエンコードを行うH.264コーデックでは、長期間参照ピクチャを利用しないとか、Bピクチャを参照ピクチャとして使用しないなどの仕様が考えられる。即ち、H.264規格のプロファイル上は許されている機能に対して、符号化時にある程度の使用制限を設けるほうが、メモリ量も削減でき、演算負荷が軽くなり、ハードウエア・コストの減少やバッテリの延命等に効果的であると考えられる。
このような小規模なコーデックのデコードにおいては、自己録画のストリームの再生には問題がない。しかしながら、例えば他機器で生成された複雑な参照関係からなるH.264ビットストリームを入力した場合に、参照ピクチャ格納用バッファの不足等によりデコードが破綻してしまう危険性がある。
本発明は、上記の問題点に鑑み、複雑な参照関係からなる符号化ビットストームを入力した場合であっても、破綻せずにデコードできる画像復号化装置及びその制御方法を提示することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る画像復号化装置は、ピクチャ内符号化を用いて圧縮されたIDR(Instantaneous Decoder Refresh)ピクチャ及びIピクチャと、ピクチャ間予測符号化を用いて圧縮されたPピクチャ及びBピクチャとを含む圧縮画像データを復号化する画像復号化装置であって、前記圧縮画像データを記憶する第1のピクチャバッファと、復号化された画像データを記憶する第2のピクチャバッファと、前記第2のピクチャバッファに記憶される画像データを選択的に参照して、前記第1のピクチャバッファに記憶される前記圧縮画像データを復号化し、復号化された画像データを前記第2のピクチャバッファに記憶する復号化手段と、前記第2のピクチャバッファの空き容量を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された前記空き容量が所定値未満になったならば、前記復号化手段による復号化を中断して後続のI、P及びBピクチャの復号化された画像データの出力を禁止する制御手段と、前記復号化手段による復号化が中断している期間に、前記第1のピクチャバッファにIDRピクチャが記憶されたことを判定する判定手段と、を備え、前記制御手段は、前記判定手段によってIDRピクチャが記憶されたと判定されたことに応じて、前記復号化手段による復号化を当該IDRピクチャから再開することを特徴とする。
また、本発明に係る画像復号化装置は、ピクチャ間予測符号化及びピクチャ内符号化を用いて圧縮された圧縮画像データを復号化する画像復号化装置であって、前記圧縮画像データを記憶する第1のピクチャバッファと、復号化された画像データを記憶する第2のピクチャバッファと、前記第2のピクチャバッファに記憶される画像データを選択的に参照して、前記第1のピクチャバッファに記憶される前記圧縮画像データを復号化し、復号化された画像データを前記第2のピクチャバッファに記憶する復号化手段であって、前記ピクチャ間予測符号化による圧縮画像データと前記ピクチャ内符号化による圧縮画像データの両方を復号化する全復号処理モードと、前記ピクチャ内符号化による圧縮画像データのみを復号化する選択復号処理モードとを選択的に実行可能な復号化手段と、
前記第2のピクチャバッファの空き容量を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された前記空き容量が所定値未満になったならば、前記復号化手段に前記選択復号処理モードによる復号化を指示する制御手段と、前記復号化手段によって前記選択復号処理モードが実行されている期間に、前記第1のピクチャバッファに前記ピクチャ内符号化を用いて圧縮されたIDR(Instantaneous Decoder Refresh)ピクチャが記憶されたことを判定する判定手段と、を備え、前記制御手段は、前記判定手段によってIDRピクチャが記憶されたと判定されたことに応じて、前記復号化手段に当該IDRピクチャ以降の圧縮画像データを前記全復号処理モードによって復号化するように指示することを特徴とする。
また、本発明に係る画像復号化装置の制御方法は、ピクチャ内符号化を用いて圧縮されたIDR(Instantaneous Decoder Refresh)ピクチャ及びIピクチャと、ピクチャ間予測符号化を用いて圧縮されたPピクチャ及びBピクチャとを含む圧縮画像データを復号化する画像復号化装置であり、且つ前記圧縮画像データを記憶する第1のピクチャバッファと、復号化された画像データを記憶する第2のピクチャバッファとを備える画像復号化装置を制御する方法であって、復号化手段が、前記第2のピクチャバッファに記憶される画像データを選択的に参照して、前記第1のピクチャバッファに記憶される前記圧縮画像データを復号化し、復号化された画像データを前記第2のピクチャバッファに記憶する復号化工程と、検出手段が、前記第2のピクチャバッファの空き容量を検出する検出工程と、制御手段が、前記検出工程によって検出された前記空き容量が所定値未満になったならば、前記復号化工程における復号化を中断して後続のI、P及びBピクチャの復号化された画像データの出力を禁止する制御工程と、判定手段が、前記復号化工程による復号化が中断している期間に、前記第1のピクチャバッファにIDRピクチャが記憶されたことを判定する判定工程と、を備え、前記制御工程では、前記判定工程によってIDRピクチャが記憶されたと判定されたことに応じて、前記復号化工程による復号化を当該IDRピクチャから再開することを特徴とする。
また、本発明に係る画像復号化装置の制御方法は、ピクチャ間予測符号化及びピクチャ内符号化を用いて圧縮された圧縮画像データを復号化する画像復号化装置であり、且つ前記圧縮画像データを記憶する第1のピクチャバッファと、復号化された画像データを記憶する第2のピクチャバッファとを備える画像復号化装置を制御する方法であって、復号化手段が、前記第2のピクチャバッファに記憶される画像データを選択的に参照して、前記第1のピクチャバッファに記憶される前記圧縮画像データを復号化し、復号化された画像データを前記第2のピクチャバッファに記憶する復号化工程であって、前記ピクチャ間予測符号化による圧縮画像データと前記ピクチャ内符号化による圧縮画像データの両方を復号化する全復号処理モードと、前記ピクチャ内符号化による圧縮画像データのみを復号化する選択復号処理モードとを選択的に実行可能な復号化工程と、検出手段が、前記第2のピクチャバッファの空き容量を検出する検出工程と、制御手段が、前記検出工程によって検出された前記空き容量が所定値未満になったならば、前記復号化工程に前記選択復号処理モードによる復号化を指示する制御工程と、判定手段が、前記復号化工程によって前記選択復号処理モードが実行されている期間に、前記第1のピクチャバッファに前記ピクチャ内符号化を用いて圧縮されたIDR(Instantaneous Decoder Refresh)ピクチャが記憶されたことを判定する判定工程と、を備え、前記制御工程では、前記判定工程によってIDRピクチャが記憶されたと判定されたことに応じて、前記復号化工程に当該IDRピクチャ以降の圧縮画像データを前記全復号処理モードによって復号化するように指示することを特徴とする。
本発明によれば、復号化対象の圧縮画像データで必要なバッファサイズよりも相対的に小さなバッファサイズの参照ピクチャバッファしか持たない場合でも、致命的な破綻を回避して、復号化処理を継続することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
(実施例1)
図1は、本発明に係る画像復号化装置の一実施例である撮像装置の概略構成ブロック図であり、図2は本実施例のバッファの概略構成ブロック図である。撮像装置10は、例えば、H.264(AVC)を用いたデジタルカメラ又はデジタルビデオカメラ等である。図1では、実線は画像データ又は音声データの流れを示し、破線は制御信号を示す。
撮像装置10は、撮影レンズ12、撮像素子14、信号処理ユニット16、バッファ18、H.264に準拠して映像データを符号化/復号化する映像符号化復号化ユニット20、フラッシュメモリ22を具備する。さらに、DVDディスク(以下、DVDと称す)等の記録媒体26にデータを書込み及び読み出しするディスク制御ユニット24、表示ユニット28、マルチプレクサ(MUX)/デマルチプレクサ(DEMUX)30も具備する。さらに、マイク32、スピーカ34、AC3に従い音声データを符号化/復号化する音声符号化復号化ユニット36、制御ユニット38、操作ユニット40及びバス42も具備する。
撮影レンズ12は被写体からの光学像を撮像素子14の撮像面に結像する光学素子であり、絞り機構及びシャッタ機構を具備する。また、撮像装置10は、撮影レンズの焦点を被写体に自動調節するオートフォーカス機構を具備する。
撮像素子14は撮影レンズ12からの光学像を電気信号に変換する光学素子である。撮像素子14は、例えば、CCD(Charge Coupled Devices)型撮像素子又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型撮像素子からなる。信号処理ユニット16は、撮像素子14からのアナログ画像信号をデジタル信号に変換し、カメラで周知の信号処理(例えば、ガンマ補正、色バランス調整、輝度/色分離)等を施し、所定映像形式の映像データを出力する。
バッファ18は、バス42に接続するデバイス間で入出力されるデータを一時記憶する。バッファ18の具体的機能は、後述する。
映像符号化復号化ユニット20は、H.264等の映像圧縮方式でデジタル映像信号を圧縮符号化して、圧縮映像データを生成する。また、映像符号化復号化ユニット20は、ディスク制御ユニット24からの圧縮映像データを伸長する。なお、H.264は、MPEG−4 Part 10:AVC(Advanced Video Coding)とも称される。
フラッシュメモリ22は不揮発性の記録媒体であり、撮像装置10の動作に関わるプログラムが格納されている。
ディスク制御ユニット24は、制御ユニット38の指示に従い、記録媒体26に圧縮映像データ、圧縮音声データ及びファイルの管理情報等を書込み、記録媒体26から圧縮映像データ、圧縮音声データ及びファイル管理データ等を読み出す。記録媒体26は、例えばDVD−R等、書き込み可能な光ディスク、磁気ディスク又は半導体メモリ(メモリーカード)等からなる。
表示ユニット28は電子ビューファインダ又はLCD(液晶パネル)等で構成される。撮像モードでは、信号処理ユニット16からの映像データに係る画像を表示し、再生モードでは、ディスク制御ユニット24により記録媒体26から再生された圧縮映像データに係る画像を表示する。
マルチプレクサ/デマルチプレクサ30は、映像符号化復号化ユニット20による圧縮映像データと、音声符号化復号化ユニット36による圧縮音声データを多重化し、多重化された圧縮映像データ及び圧縮音声データを分離する。また、マルチプレクサ/デマルチプレクサ30は、圧縮映像データ又は圧縮音声データのソースパケットに4バイトのヘッダを加える。このヘッダ情報を用いて圧縮映像データと圧縮映像データが管理される。
マイク32はAGC(Automatic Gain Control)とA/D変換器を具備し、撮像装置10の外部音声を入力して増幅し、デジタル音声信号を生成する。スピーカ34はアンプを具備し、デジタル音声信号を撮像装置10の外部に音として出力する。
音声符号化復号化ユニット36は、AC(Audio Code number)3の音声圧縮方式でマイク32からのデジタル音声信号を圧縮符号化して圧縮音声データを生成する。また、音声符号化復号化ユニット36は、ディスク制御ユニット24からの圧縮音声データを伸長して、スピーカ34に印加する。
制御ユニット38はCPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)を具備し、撮像装置10の全体を制御する。検出ユニット38aは、バッファ18の全体容量値を検出する。また、検出ユニット38aは、後述するCPB(Coded Picture Buffer)又はDPB(Decoded Picture Buffer)にイネーブル信号を送る。バス42は、上述のユニット間で各種データを転送するのに使用される。
操作ユニット40は、動画撮影スイッチ、レリーズスイッチ、再生スイッチ及び停止スイッチを具備する。使用者は、操作ユニット40を使って、動画像の撮影、静止画像の撮影、画像データ又は音声データの再生を制御ユニット38に指示する。また、操作ユニット40は、モードダイヤル、メニューキー、選択キー及び決定キー等を具備し、これにより、使用者は、撮像モード及び再生モード等の動作モードの切替え、設定画面の表示、画面上での各種選択、画面上での各種決定を制御ユニット38に指示する。
撮像装置10の制御ユニット38は、ユーザにより指定された動作モードに従い、各部を制御する。その結果、撮像モードでは、撮像素子14による撮影画像が表示ユニット28に表示される。撮像画像等を記録するための記録モードでは、映像のアスペクト比・圧縮符号化形式・解像度、及び音声のチャネル数等に基づき、映像データ及び音声データが圧縮符号化され、所定形式で多重化され、所定のデジタル動画フォーマットで記録媒体26に記録される。再生モードでは、記録媒体26から多重化された圧縮映像データ及び圧縮音声データが読み出され、再生の管理情報(index.bdmv,MovieObject,PlayList等)及びユーザ指示に基づいて、順次復号化され、再生出力される。
図2乃至図4を参照して、圧縮データの復号化とバッファ18の管理に関する本実施例の特徴的な動作を説明する。図2は、再生時のバッファ18と映像符号化復号化ユニット20の処理手順の模式図を示す。図3は、映像符号化復号化ユニット20の圧縮映像データ及び音声符号化復号化ユニット36の圧縮音声データのパケット形式を示す。ソースパケットsource_packet()は4バイトのヘッダTP_Extra_header()、188バイトのトランスポートパケットTransport_packet()からなる。ヘッダTP_Extra_header()は、図4に示すように、2ビットのコピー許可指示子copy_permission_indicatorと、30ビットの到達タイムスタンプarrival_time_stampからなる。コピー許可指示子copy_permission_indicatorはコンテンツの保護に関する情報を格納する。また、到達タイムスタンプarrival_time_stampはトランスポートパケットがTransport_packet()がトランスポートバッファ54に到着する時刻を27MHzの精度で格納する。トランスポートパケットTransport_packet()に関する詳細な説明はISO/IEC13818−1に記述されているので、ここでは省略する。
撮像装置10は、ユーザから再生指示を受けると、記録媒体26から圧縮映像データと圧縮音声データを読み出し、リードバッファ(Read Buffer:RB)50に格納する。パケット分離ユニット52は、リードバッファ50に格納された各ソースパケットのうち到達タイムスタンプ(arrival_time_stamp)に達したものを、ヘッダTP_Extra_header()を削除してTB54に書き込む。トランスポートバッファ(Transport Buffer:TB)54に格納されたデータは、一定レート、又は、H.264/AVC仮想デコーダモデルに従ってエレメンタリストリーム(Elementary Stream)に分解される。そして、符号化ピクチャバッファ(Coded Picture Buffer:CPB)56に格納される。符号化ピクチャバッファ(CPB)56は、特許請求の範囲に記載された第1のピクチャバッファに相当する。
映像符号化復号化ユニット20の復号化部58は、圧縮画像データを保存するCPB56に格納されたエレメンタリストリームの各アクセスユニットを復号化する。具体的に、バッファ期間SEI(Buffering Period SEI)及びピクチャタイミングSEI(Picture Timing SEI)に基づいて復号化する。そして、復元された映像データを復号化ピクチャバッファ(Decoded Picture Buffer:DPB)60に格納する。復号化ピクチャバッファ(DPB)60は、特許請求の範囲に記載された第2のピクチャバッファに相当する。バッファ期間SEI及びピクチャ期間SEIは、エレメンタリストリーム内に含まれる付加情報である。バッファ期間SEIはアクセスユニットが復号されるまでの遅延時間を示し、ピクチャタイミングSEIは、アクセスユニット毎の復号時刻及び表示時刻を示す。なお、バッファ期間SEI及びピクチャタイミングSEIの詳細は、ITU−T Rec. H.264等に記載されているので、これ以上の説明は省略する。
DPB60に格納された復号化後の映像データは、表示に用いられるとともに、フレーム間予測を用いて符号化されたピクチャの、復号時の参照ピクチャとしても用いられる。
DPB60に格納される参照ピクチャの管理には、2種類の方法がある。移動枠メモリ管理方式は、DPBに新たに格納される参照ピクチャにピクチャを格納する十分なメモリがない場合に、参照ピクチャのうち、最も早く格納されたピクチャのバッファ領域を解放する方法である。一方、適応メモリ管理方式は、参照ピクチャとその動作を具体的に制御する方法である。参照ピクチャには、ストリーム中に長期間にわたって参照される長期参照ピクチャと、短期のみ参照される短期参照ピクチャとがあり、これらの参照ピクチャの発生に応じて、移動枠メモリ管理方式と適応メモリ管理方式が切り替えて使用される。
図5は、DPB60の容量が不足するような圧縮映像音声データを再生する場合の動作フローチャートを示す。例えば、他の記録装置で映像及び音声を記録された記録媒体26が装填され、その記録媒体26から映像及び音声を再生する場合である。
復号化部58は、CPB56の記憶データから復号化対象のアクセスユニットを選択し(S1)、そのアクセスユニットがIDR(Instantaneous Decoder Refresh)ピクチャであるか否かを判別する(S2)。IDRピクチャでなければ(S2でNO)、復号処理を開始できないので、当該アクセスユニットを放棄してステップS1に戻る。
IDRピクチャであれば(S2でYES)、そのアクセスユニットを復号化ピクチャバッファ(DPB)60に格納するための十分な空き領域があるか否かをチェックする(S3)。格納するための空きが十分にあれば(S3でYES)、復号化部58は、復号結果をDPB60に格納し(S4)、CPB56から次の復号化対象のアクセスユニットを選択し(S5)、ステップS3に戻る。
一方、DPB60に空きがなければ、すなわち空き領域が所定値未満であれば(S3でNO)、最も早く格納したピクチャが表示ユニット28に表示済みであるか否かをチェックする(S6)。表示済みであれば(S6でYES)、表示済みピクチャのバッファ領域を解放し(S7)、ステップS4に進む。表示済みでなければ(S6でNO)、表示ユニット28によってユーザに警告メッセージを表示し(S8)、現在表示中のピクチャ領域を除き、DPB60上の全メモリ領域を解放し(S9)、ステップS1に戻って、IDRピクチャ待ち状態に入る。このIDRピクチャ待ち状態では、表示中のピクチャ以外が解放され、DPB60に残る唯一のピクチャの画像が繰り返し表示される。
このように、本実施例では、参照ピクチャを格納する十分なバッファ領域を復号化ピクチャバッファ(DPB)60に確保できるかどうかを検出する。そして、その検出結果に応じて、空き領域が所定値未満となる場合に、復号化を中断する。復号化の中断中は、表示中の画像を繰り返し表示しつつ、次のIDRピクチャを待機するので、復号処理の致命的な破綻を回避できる。
ステップS8では、復号化の中断時に警告メッセージを発行しているが、不要であれば省略してもよい。ステップS9では、表示中のピクチャ以外のバッファ領域を解放しているが、最終的に復号化ピクチャバッファ(DPB)60に次の復号処理に必要なメモリ領域が確保できるのであれば、これに限ったものではない。例えば、DPB60上の未表示ピクチャを順次、表示後に解放してもよいし、あるいは、再生画の表示を断念して表示ユニット28に例えばブルーバックなどを表示し、DPB60の全メモリ領域を一度に解放してもよい。
図6は、適応メモリ管理方式の場合の動作フローチャートを示す。ステップS51〜S59は図5のステップS1〜S9に対応する。図5とはステップS56,57が異なる。図6では、復号化ピクチャバッファ(DPB)60に十分な空きがない場合(空き領域が所定値未満の場合)に(S53でNO)、DPB60に解放可能なピクチャがあるか否かをチェックする(S56)。解放可能なピクチャがある場合には(S56でYES)、そのピクチャをDPB60から削除して、そのバッファ領域を解放し(S57)、ステップS54に進む。一方、解放可能なピクチャが無い場合には(S56でNO)、表示ユニット28によってユーザに警告メッセージを表示し(S58)、現在表示中のピクチャ領域を除き、DPB60上の全メモリ領域を解放し(S59)、ステップS51に戻る。そして、IDRピクチャ待ち状態に入る。
図6に示す動作でも、参照ピクチャを格納する十分なバッファ領域を復号化ピクチャバッファ(DPB)60に確保できるかどうかを検出する。そして、その検出結果に応じて、空き領域が所定値未満となる場合に、復号化を中断する。復号化の中断中は、表示中の画像を繰り返し表示しつつ、次のIDRピクチャを待機するので、復号処理の致命的な破綻を回避できる。
S58では、復号化の中断時に警告メッセージを発行しているが、不要であれば省略してもよい。S59では、表示中のピクチャ以外のバッファ領域を解放しているが、最終的に復号化ピクチャバッファ(DPB)60に次の復号処理に必要なメモリ領域が確保できるのであれば、これに限ったものではない。例えば、DPB60上の未表示ピクチャを順次、表示後に解放してもよいし、あるいは再生画の表示を断念して表示ユニット28に例えばブルーバックなどを表示し、DPB60全メモリ領域を一度に解放してもよい。
(実施例2)
本発明の実施例2の動作を説明する。実施例1では、IDRピクチャによる復号処理の再開まで復号化ピクチャバッファ(DPB)上のピクチャの表示を繰り返したが、実施例2では、図7に示すように、IDRピクチャによる復号化の再開前にIピクチャによって随時表示画像を更新する。実施例2は、制御ユニット38及び復号化部58の動作のみが異なり、その他の構成要素の作用は、実施例1と同じである。また、実施例2における復号化部58は、通常的な動作であるI,P及びBピクチャを順次復号化するモード(全復号処理モード)に加え、選択的にピクチャ内符号化画像データ(Iピクチャ)のみを復号化するモード(選択復号処理モード)を実行可能な構成である。
図7のステップS201〜S209は、図5のステップS1〜S9と同じである。即ち、図7のステップS210以降が、図5に対して追加されている。現在表示中のピクチャ領域を除き、復号化ピクチャバッファ(DPB)60上の全メモリ領域を解放した後(S209)、ステップS201と同様に、符号化ピクチャバッファ(CPB)56から復号対象となるアクセスユニットを選択する(S210)。そのアクセスユニットがIDRピクチャであるか否かを判別する(S211)。選択したアクセスユニットがIDRピクチャであれば(S211でYES)、ステップS203に進み、そのIDRピクチャ以降を同様に復号処理する。
一方、選択したアクセスユニットがIDRピクチャでなければ(S211でNO)、そのアクセスユニットがIピクチャであるか否かを判定する(S212)。Iピクチャであれば(S212でYES)、そのIピクチャを復号して復号結果をDPB60に格納する(S213)。復号されたIピクチャは、所定のタイミング、例えばピクチャタイミングSEIで定義されたタイミング等で、表示ユニット28に表示され、順次表示画像が切り替えられる。一方、Iピクチャでなければ(S212でNO)、ステップS210に戻り、次の復号対象となるアクセスユニットを選択する(S210)。
すなわち、ステップS210〜S213において、復号化部58は制御ユニット38の指示のもと、次のIDRピクチャが検出されるまで、Iピクチャのみを検出して復号化する選択復号処理モードを実行する。なお、IDRピクチャを検出することにより、復号化部58は、選択復号処理モードから通常の全復号処理モードへと動作が切り替わる。全復号処理モードでは、ピクチャ内符号化による圧縮画像データ(Iピクチャ)と、ピクチャ間予測符号化による圧縮画像データ(Pピクチャ、Bピクチャ)の両方が復号される。
このようにすることで、参照ピクチャを格納する十分なバッファ領域を復号化ピクチャバッファ(DPB)60に確保できない場合に、表示中の画像を繰り返し表示しつつ、次のIDRピクチャを待機するので、復号処理の致命的な破綻を回避できる。さらに、復号処理再開までの間はIピクチャを復号して表示画面を更新するので、再生画面の違和感を軽減できる。
図8は、適応メモリ管理方式の場合の動作フローチャートを示す。ステップS251〜S263は図7のステップS201〜S213に対応する。図7とはステップS256,257が異なる。図8では、復号化ピクチャバッファ(DPB)60に十分な空きがない場合に(S253でNO)、DPB60に解放可能なピクチャがあるか否かをチェックする(S256)。解放可能なピクチャがある場合には(S256でYES)、そのピクチャをDPB60から削除して、そのバッファ領域を解放し(S257)、ステップS254に進む。一方、解放可能なピクチャが無い場合には(S256でNO)、図7と同様の処理(ステップS258〜S263)を実行する。
(実施例3)
復号処理に必要な復号化ピクチャバッファ(DPB)60の容量に関する情報を符号化処理時に圧縮データと一緒に記録媒体26に記録しておき、復号時にこの情報を参照することで、復号化の破綻を防止できる。
図9は、各ピクチャの復号処理時に復号化ピクチャバッファ(DPB)60上で保持が必要なピクチャの枚数を取得するフローチャートである。符号化対象がIDRピクチャであるか否かを判別する(S301)。IDRピクチャであると(S301でYES)、DPB60上に必要なピクチャ枚数を1で初期化する(S302)。
IDRピクチャでなければ(S301でNO)、必要なピクチャ枚数を1だけインクリメントする(S303)。そして、ピクチャを復号後、DPB60に保持された任意のピクチャを解放してよい符号化であるか否かを判定する(S304)。ピクチャを復号後、DPB60に保持された任意のピクチャを解放してよい符号化の場合(S304でYES)、必要なピクチャ枚数を1だけデクリメントし(S305)、ステップS301に戻る。一方、ピクチャを復号後、DPB60に保持された任意のピクチャを解放してよい符号化ではない場合(S304でNO)、ステップS301へ進む。
このような処理を繰り返すことで、各ピクチャの復号処理時に、復号化ピクチャバッファ(DPB)60に格納される必要ピクチャ枚数を算出できる。算出した必要ピクチャ枚数は、例えば、ストリームデータ内に以下のように格納すればよい。図10は、必要ピクチャ枚数をストリームデータ内に格納する構造例を示す。図11は、ストリームファイルと1対1で記録される管理ファイルzzzzz.clpiの構造例を示す。図12はDPB情報DbpInfo()の詳細を説明する模式図である。
図10にて符号化されたアクセスニットに付加されるメッセージSEI_massage()に対し、復号時にDPB60に必要なピクチャ枚数を変数DPB_PIC_NUMに格納するユーザデータuser_data_unregisterdを格納する。メッセージSEI_massage()及びユーザデータuser_data_unregisterdはITU−T Rec. H.264に規定されており、その詳細な説明は省略する。
この情報の付加はアクセスユニット単位でもよいし、あるいは、IDRピクチャであるアクセスユニットのみであってもよいし、それ以外でもよい。IDRピクチャであるアクセスユニットのみに付加する場合は、IDRピクチャから次のIDRピクチャまでに発生するDPB60に必要なピクチャ枚数のうちの最大値をIDRピクチャのユーザデータuser_data_unregisterdに格納すればよい。
図11で、DPB情報スタートアドレスDPB_info_start_addressは、DPB情報DbpInfo()の開始アドレスを管理ファイルzzzzz.clpiの先頭からバイトオーダーでカウントしたオフセット値を示す。DPB情報DPBInfo()は、復号化する際に必要なDPB60の容量を格納する領域の実体である。それ以外の領域に関する詳細は、Blu-ray Disc Read-Only Format(Blu-rayは商標)に記載されている。
図12において、情報長Lengthには、DPB情報DPBInfo()全体のサイズをバイトオーダーでカウントした値が記録される。エントリー数number_of_entriesは、後述するDPB_Info及びPTSの個数を格納する。DPB_Infoは、図9で算出した、各ピクチャの復号処理時にDPB60に格納されるピクチャ枚数を格納する。PTSはDPB_Infoが有効であるアクセスユニットの表示タイミングを、90kHzの精度で格納する。
このようにして、復号化時に復号化ピクチャバッファ(DPB)60に格納する必要があるピクチャ枚数を、予め符号化時に算出して、ストリームデータ又は管理ファイルに記録しておくことができる。
なお、本実施例では、ピクチャ枚数の情報の格納は、管理ファイルが管理するストリームファイル内のアクセスユニット単位でもよいし、あるいはIDRピクチャ単位であってもよい。或いは、管理ファイルが管理するストリームファイル全体に対して一つでもよいし、それ以外でもよい。
IDRピクチャ単位である場合は、IDRピクチャから次のIDRピクチャまでで、復号化ピクチャバッファ(DPB)60に格納されるピクチャ枚数のうちの最大値を格納するものとし、PTSにはIDRピクチャの表示時刻を格納する。管理ファイルが管理するストリームファイル全体に対して一つの場合は、管理ファイルが管理するストリームファイルの符号化処理でDPB60に格納する必要があるピクチャ枚数のうちの最大値を格納し、PTSにはこのストリームデータの表示開始時刻を格納する。
また、DPB60の容量をピクチャ枚数で説明しているが、バイト単位等のサイズで記録してもよい。バイト単位で記録する場合は、図9のステップS302、S303及びS305で、枚数ではなくピクチャのデータ量で演算を行う。
(実施例4)
実施例3のように、復号化時に必要になる参照ピクチャ枚数の情報が一緒に記録されている圧縮映像データを再生する場合に、ショックプルーフバッファ(リードバッファ50)の容量を決定する方法を説明する。なお、復号化する際に必要な復号化ピクチャバッファ(DPB)60の容量は、管理ファイル内に記録されるものとする。さらにDPB情報DPBInfo()内のエントリー数number_of_entriesが1であって、管理ファイルが管理するストリームファイルでDPB60に格納する必要があるピクチャ枚数のうちの最大値がDPB_Infoに記録されているものとする。図13は、復号処理における復号化ピクチャバッファ(DPB)60及びショックプルーフバッファ(リードバッファ50)のサイズを決定するフローチャートである。
先ず、復号に必要なバッファサイズを0で初期化する(S401)。全ストリームデータの再生に必要なDPB60のサイズを取得する(S402〜404)。DPBバッファのシステムデフォルト値(初期値)に対し、どれだけのサイズの増加が必要であるかを算出する(S405)。DPB60のバッファサイズに必要増加分を加算し(S406)。ショックプルーフバッファ(リードバッファ50)のバッファサイズからステップS405で算出されたDPBバッファ増加分を差し引く(S407)。
このようなバッファサイズの制御により、振動など外乱への耐久性と、ストリームの再生を両立する最適なメモリマップを得ることができる。
なお、本実施例では、復号化の際に必要な復号化ピクチャバッファ(DPB)60の容量が管理ファイル内に記録されるものとする。さらに、DPB情報DPBInfo()のエントリー数number_of_entriesが1であって、管理ファイルが管理するストリームファイルでDPB60に格納する必要があるピクチャ枚数のうちの最大値がDPB_Infoに記録されているものとした。しかしながら、これに限定されるものではない。
(実施例5)
ショックプルーフバッファ(リードバッファ50)の容量を決定する別の方法を説明する。復号化の際に必要な復号化ピクチャバッファ(DPB)60の容量は、管理ファイル内に記録されるものとする。また、DPB情報DPBInfo()のエントリー数number_of_entriesが管理ファイルが管理するストリームファイル内に含まれるIDRピクチャの枚数であるとする。さらに、IDRピクチャから次のIDRピクチャまでの間でDPB60に格納する必要があるピクチャ枚数のうちの最大値が各DPB_Infoに記録されているものとする。
図14は、復号時の動作フローチャートである。図14において、符号化ピクチャバッファ(CPB)56から復号対象のアクセスユニットを選択する(S501)。選択したアクセスユニットがIDRピクチャであるか否かを判別する(S502)。選択したアクセスユニットがIDRピクチャでなければ(S502でNO)、ステップS501に戻る。IDRピクチャであれば(S502でYES)、管理情報からPTSに従い、IDRピクチャから次のIDRピクチャまでの間の復号に必要なDPB60のサイズを取得し、DPB60のバッファサイズが、必要量以上か否かを判別する(S503)。DPB60のバッファ容量が不足していれば(S503でYES)、IDRピクチャを復号処理してDPB60に格納し(S504)、IDRピクチャの表示タイミングでユーザに警告を発行することをシステム内のプログラムに予約する(S505)。そして、ステップS501に戻る。
一方、DPB60のバッファ容量が必要量以上であれば(S503でNO)、IDRピクチャを検出するまで、順次、アクセスユニットを復号処理してDPB60に格納する(S506〜S508)。アクセスユニットがIDRピクチャになると(S508でYES)、ステップS503に戻る。
ステップS504以降の処理により復号化ピクチャバッファ(DPB)60で表示画像が欠落した場合の動作は、実施例1と同じであるので、省略する。
このように、本実施例では、復号時に復号化ピクチャバッファ(DPB)60に復号に必要なDPBバッファサイズを確保できない場合でも、復号処理の致命的な破綻を回避し、IDRピクチャの復号をトリガとして復号処理を再開できる。
(実施例6)
IDRピクチャによる復号化の再開前に、再生画像の表示を更新する実施例を説明する。図15は、この実施例の復号動作のフローチャートである。なお、図15のステップS601〜S605の動作は図14のステップS501〜S505と同じであり、ステップS610〜S612の動作は、図14のステップS506〜508と同じである。
ステップS605において、ユーザ警告の発生を予約した後、次の復号対象を符号化ピクチャバッファ(CPB)56から取得する(S606)。アクセスユニットがIDRピクチャであるか否かを判別する(S607)。アクセスユニットがIDRピクチャであれば(S607でYES)、ステップS603に戻る。アクセスユニットがIDRピクチャでなければ(S607でNO)、アクセスユニットがIピクチャであるか否かを判別する(S608)。Iピクチャであれば(S608でYES)、そのIピクチャを復号化して復号結果をDPB60に保存する(S609)。Iピクチャでなければ(S608でNO)、ステップS606に戻る。
ステップS604以降で、DPB60の表示画像欠落時の動作は、実施例1と同じであるので省略する。
このように、本実施例では、復号時に、復号化ピクチャバッファ(DPB)に復号後のピクチャを格納する十分なバッファ領域を確保できない場合でも、復号処理の致命的な破綻を回避し、IDRピクチャの復号をトリガとして復号処理を再開できる。また、復号処理再開までの間は、Iピクチャを復号して表示画像を更新できる。
本発明の一実施例の概略構成ブロック図である。 本実施例の復号化時のバッファ構成を示す概略構成図である。 本実施例のソースパケットの構造図である。 本実施例のヘッダの構造図である。 本実施例の復号動作を示すフローチャートである。 本実施例の別のバッファ管理方法での復号動作を示すフローチャートである。 実施例2の復号動作を示すフローチャートである。 実施例2の別のバッファ管理方法での復号動作を示すフローチャートである。 DPBの必要バッファ容量を取得するフローチャートである。 DPBの必要バッファ容量を格納するユーザデータの構造例である。 管理ファイルの構造例である。 DPB情報の構造例である。 DPB及びショックプルーフのバッファサイズを決定するフローチャートである。 実施例5の復号動作を示すフローチャートである。 実施例6の復号動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10 撮像装置
12 撮影レンズ
14 撮像素子
16 信号処理ユニット
18 バッファ
20 映像符号化復号化ユニット
22 フラッシュメモリ
24 ディスク制御ユニット
26 記録媒体
28 表示ユニット
30 マルチプレクサ/デマルチプレクサ
32 マイク
34 スピーカ
36 音声符号化復号化ユニット
38 制御ユニット
38a 検出ユニット
40 操作ユニット
42 バス
50 リードバッファ(RB)
52 パケット分離ユニット
54 トランスポートバッファ(TB)
56 符号化ピクチャバッファ(CPB)
58 復号化部
60 復号化ピクチャバッファ(DPB)

Claims (12)

  1. ピクチャ内符号化を用いて圧縮されたIDR(Instantaneous Decoder Refresh)ピクチャ及びIピクチャと、ピクチャ間予測符号化を用いて圧縮されたPピクチャ及びBピクチャとを含む圧縮画像データを復号化する画像復号化装置であって、
    前記圧縮画像データを記憶する第1のピクチャバッファと、
    復号化された画像データを記憶する第2のピクチャバッファと、
    前記第2のピクチャバッファに記憶される画像データを選択的に参照して、前記第1のピクチャバッファに記憶される前記圧縮画像データを復号化し、復号化された画像データを前記第2のピクチャバッファに記憶する復号化手段と、
    前記第2のピクチャバッファの空き容量を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された前記空き容量が所定値未満になったならば、前記復号化手段による復号化を中断して後続のI、P及びBピクチャの復号化された画像データの出力を禁止する制御手段と、
    前記復号化手段による復号化が中断している期間に、前記第1のピクチャバッファにIDRピクチャが記憶されたことを判定する判定手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記判定手段によってIDRピクチャが記憶されたと判定されたことに応じて、前記復号化手段による復号化を当該IDRピクチャから再開することを特徴とする画像復号化装置。
  2. 前記制御手段は、前記空き容量が所定値未満のときに、前記第2のピクチャバッファに記憶される所定の画像データの読み出しを繰り返すことを特徴とする請求項1に記載の画像復号化装置。
  3. 前記復号化手段による復号化の中断を示すメッセージを発行する警告手段を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像復号化装置。
  4. ピクチャ間予測符号化及びピクチャ内符号化を用いて圧縮された圧縮画像データを復号化する画像復号化装置であって、
    前記圧縮画像データを記憶する第1のピクチャバッファと、
    復号化された画像データを記憶する第2のピクチャバッファと、
    前記第2のピクチャバッファに記憶される画像データを選択的に参照して、前記第1のピクチャバッファに記憶される前記圧縮画像データを復号化し、復号化された画像データを前記第2のピクチャバッファに記憶する復号化手段であって、前記ピクチャ間予測符号化による圧縮画像データと前記ピクチャ内符号化による圧縮画像データの両方を復号化する全復号処理モードと、前記ピクチャ内符号化による圧縮画像データのみを復号化する選択復号処理モードとを選択的に実行可能な復号化手段と、
    前記第2のピクチャバッファの空き容量を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された前記空き容量が所定値未満になったならば、前記復号化手段に前記選択復号処理モードによる復号化を指示する制御手段と、
    前記復号化手段によって前記選択復号処理モードが実行されている期間に、前記第1のピクチャバッファに前記ピクチャ内符号化を用いて圧縮されたIDR(Instantaneous Decoder Refresh)ピクチャが記憶されたことを判定する判定手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記判定手段によってIDRピクチャが記憶されたと判定されたことに応じて、前記復号化手段に当該IDRピクチャ以降の圧縮画像データを前記全復号処理モードによって復号化するように指示することを特徴とする画像復号化装置。
  5. 前記制御手段は、前記選択復号処理モードで所定の期間、前記第2のピクチャバッファに画像データが記憶されない場合に、前記第2のピクチャバッファの画像データを所定の期間、繰り返し読み出すことを特徴とする請求項に記載の画像復号化装置。
  6. 前記復号化手段の前記選択復号処理モードへの切り替えを示すメッセージを発行する警告手段を更に備えることを特徴とする請求項4又は5に記載の画像復号化装置。
  7. ピクチャ内符号化を用いて圧縮されたIDR(Instantaneous Decoder Refresh)ピクチャ及びIピクチャと、ピクチャ間予測符号化を用いて圧縮されたPピクチャ及びBピクチャとを含む圧縮画像データを復号化する画像復号化装置であり、且つ前記圧縮画像データを記憶する第1のピクチャバッファと、復号化された画像データを記憶する第2のピクチャバッファとを備える画像復号化装置を制御する方法であって、
    復号化手段が、前記第2のピクチャバッファに記憶される画像データを選択的に参照して、前記第1のピクチャバッファに記憶される前記圧縮画像データを復号化し、復号化された画像データを前記第2のピクチャバッファに記憶する復号化工程と、
    検出手段が、前記第2のピクチャバッファの空き容量を検出する検出工程と、
    制御手段が、前記検出工程によって検出された前記空き容量が所定値未満になったならば、前記復号化工程における復号化を中断して後続のI、P及びBピクチャの復号化された画像データの出力を禁止する制御工程と、
    判定手段が、前記復号化工程による復号化が中断している期間に、前記第1のピクチャバッファにIDRピクチャが記憶されたことを判定する判定工程と、を備え、
    前記制御工程では、前記判定工程によってIDRピクチャが記憶されたと判定されたことに応じて、前記復号化工程による復号化を当該IDRピクチャから再開することを特徴とする画像復号化装置の制御方法。
  8. 前記制御工程では、前記空き容量が所定値未満のときに、前記第2のピクチャバッファに記憶される所定の画像データの読み出しを繰り返すことを特徴とする請求項に記載の画像復号化装置の制御方法。
  9. 前記復号化工程による復号化の中断を示すメッセージを発行する警告工程を更に備えることを特徴とする請求項7又は8に記載の画像復号化装置の制御方法。
  10. ピクチャ間予測符号化及びピクチャ内符号化を用いて圧縮された圧縮画像データを復号化する画像復号化装置であり、且つ前記圧縮画像データを記憶する第1のピクチャバッファと、復号化された画像データを記憶する第2のピクチャバッファとを備える画像復号化装置を制御する方法であって、
    復号化手段が、前記第2のピクチャバッファに記憶される画像データを選択的に参照して、前記第1のピクチャバッファに記憶される前記圧縮画像データを復号化し、復号化された画像データを前記第2のピクチャバッファに記憶する復号化工程であって、前記ピクチャ間予測符号化による圧縮画像データと前記ピクチャ内符号化による圧縮画像データの両方を復号化する全復号処理モードと、前記ピクチャ内符号化による圧縮画像データのみを復号化する選択復号処理モードとを選択的に実行可能な復号化工程と、
    検出手段が、前記第2のピクチャバッファの空き容量を検出する検出工程と、
    制御手段が、前記検出工程によって検出された前記空き容量が所定値未満になったならば、前記復号化工程に前記選択復号処理モードによる復号化を指示する制御工程と、
    判定手段が、前記復号化工程によって前記選択復号処理モードが実行されている期間に、前記第1のピクチャバッファに前記ピクチャ内符号化を用いて圧縮されたIDR(Instantaneous Decoder Refresh)ピクチャが記憶されたことを判定する判定工程と、を備え、
    前記制御工程では、前記判定工程によってIDRピクチャが記憶されたと判定されたことに応じて、前記復号化工程に当該IDRピクチャ以降の圧縮画像データを前記全復号処理モードによって復号化するように指示することを特徴とする画像復号化装置の制御方法。
  11. 前記制御工程では、前記選択復号処理モードで所定の期間、前記第2のピクチャバッファに画像データが記憶されない場合に、前記第2のピクチャバッファの画像データを所定の期間、繰り返し読み出すことを特徴とする請求項10に記載の画像復号化装置の制御方法。
  12. 前記復号化工程の前記選択復号処理モードへの切り替えを示すメッセージを発行する警告工程を更に備えることを特徴とする請求項10又は11に記載の画像復号化装置の制御方法。
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