JP4796583B2 - 量子化雑音を低減する方法 - Google Patents

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Description

本発明は、量子化雑音を低減する方法に関し、例えば、本発明は、具体的には、複数の信号量子化段が直列接続で一体として結合される場合に生じる縦列型(tandem)量子化雑音を低減する方法に関する。更に、本発明は、上述の方法を実施化するように動作可能な機器にも関する。より更に、本発明は、前記方法を実行することによって生成される量子化された出力データに関する。
量子化器が直列接続されて結合される場合に縦列型符号化アーチファクトが生じる。斯様な符号化アーチファクトは、例えばマルチメディア信号をトランスコーディングする際に遭遇され、この場合、これらのアーチファクトの支配的な成分は、「縦列型量子化雑音」として既知である。
図1において、概して10により示される最新音楽配信システムが示される。システム10は、100で記されるパルス符号変調(PCM)番組コンテンツデータxを提供するデータ記憶部20を備える。更に、システム10は、110により記される符号化データxb1を提供するように動作可能である、30で記される第1量子化符号化器EN1(Q1)を更に備える。システム10は、最新のAAC圧縮標準規格に従い圧縮されるデータ記憶に関して、40によって記される中間データ記憶部AACを含む。加えて、システム10は、120により記される復号データx1を生成する、50により記される復号器DEC1を備える。システム10は、60により記される透かし埋め込み器WATMKEMBも備える。最後に、システム10は、130により記される符号化出力ビットストリームxb2を生成する、70により記される第2量子化符号化器EN2(Q2)を含む。
動作において、データ記憶部20は、コンテンツデータx(100)を符号化器EN1(Q1)(30)へ出力し、符号化器EN1(Q1)(30)は、データx(100)を量子化及び符号化し、そして中間データ記憶部40における記憶用に、対応する符号化データxb1(110)を生成する。システム10は、消費者からの音楽に関する要求に応答して、中間記憶部AAC(40)に対して、対応する記憶符号化データをビットストリームとして復号器DEC1(50)へ出力するように命令するよう動作可能である。復号器DEC1(50)は、データx1(120)を生成するために前記ビットストリームを部分的に復号し、データx1(120)は、その後、第2量子化符号化器EN2(Q2)(70)へ対応する透かしコンテンツデータを出力する透かし埋め込み器WATMKEMB(60)へ入力される。符号化器EN2(Q2)(70)は、消費者への供給用に符号化出力ビットストリームxb2(130)を生成するために、透かし埋め込み器WATMKEMB(60)から受信されたデータを処理する。
後に再符号化が続く符号化データの部分的な復号化を含むシステム10の上述の動作における欠点の1つは、出力ビットストリームへのxb2(130)への縦列型アーチファクトの導入である。これらのアーチファクトは、ソフトウェアを実行する場合に、2以上の音声圧縮アルゴリズムを縦列すること、すなわち符号化器30及び70を縦列することによって引き起こされる誤差である。縦列型誤差としても既知である縦列型アーチファクトは、200及び210によって示される2つのグラフが符号化器30及び70それぞれに対応する、図2を参照してより容易に理解される。グラフ200及び210は、横座標軸250及び270のそれぞれ、並びに量子化縦座標軸260及び280のそれぞれを含む。更に、この例において、符号化器30及び70は、語長w1=3ビット及びw2=2ビットのそれぞれを使用するように動作可能である。これらの例の語長に関して、システム10は、出力データxb2(130)を生成する場合に、より低いビットレートでトランスコードするように動作可能である。
したがって、データx(100)によって表される入力信号は、符号化データxb1(110)を生成するために、第1符号化器EN1(Q1)(30)において処理された後、x∈[0,7]として規定される。この符号化データxb1(110)は、例えば、式1(Eq.1):
Figure 0004796583
によって規定される出力ビットレートy12を生成するために第2符号化器EN2(Q2)(70)において(透かし処理されることなく)直接さらに符号化され得、式1に対して関連付けられる平均量子化誤差e12が、N個のサンプルに関して式2(Eq.2):
Figure 0004796583
によって与えられる。比較すると、y2=Q2(x)であるような第2符号化器EN2(Q2)(60)を介して直接データxを処理することによって発生される量子化誤差は、式3(Eq.3):
Figure 0004796583
によって与えられる。
通常、y2の量子化誤差は、y12の量子化誤差よりも小さく、すなわちe2<e12である。更に、y12及びy2の量子化誤差間の差は、式4(Eq.4):
Figure 0004796583
に従う上述の縦列型誤差etに対応する。
図2を再び参照すると、システム10において、縦列型誤差は、例えばクロスハッチング領域290などの、グラフ200のクロスハッチング領域、すなわち
x∈[0.5,1] x∈[2.5,3] x∈[4.5,5] x∈[6.5,7]
において発生される。
例えば、振幅2.75を有する信号xは、初めに、第1符号化器EN1(Q1)によって振幅3すなわち3=Q1(2.75)へ、その後、第2符号化器EN2(Q2)において振幅4、すなわち4=Q2(Q1(2.75))へ量子化される。生じる量子化誤差は、4-2.75=1.25である。比較すると、第2符号化器EN2(Q2)のみを用いることは、かなり小さい誤差、すなわちQ2(2.75)-2.75=0.75になる。
縦列型雑音に対応する量子化誤差の増加は、通常、トランスコーディングに関連付けられる問題として認識される。また縦列型雑音は、信号の信号対雑音を低減すること以外に、例えば音声信号内に含まれる音声透かし情報などの、より微妙な信号特性をも不明瞭にし得る。
縦列型雑音の問題に対する少なくとも部分的な解決法が従来技術において提案されてきた。第1の解決法は、2つの量子化符号化器を縦列すること、すなわち第2符号化器が順々に第1符号化器の後に続くことにより、縦列型雑音を低減させる。第1符号化器は、第2符号化器に対してかなり高いビットレートを利用するように構成される。斯様な低減は、図2から理解され得、この場合、高ビットレートを有する符号化器が、より大きい語長および関連する高い解像度を有する量子化器に対応し、すなわち符号化器30の解像度を増加させる。このアプローチは効果的であるものの、このことは、xb1(110)に関する中間データ記憶部AACに必要とされるデータ記憶スペースが、必要以上に高く増加されるという欠点を有する。縦列型雑音を予測し、この縦列型雑音を低減するために少なくとも部分的に補償するためにこの予想を適用するモデリング技術が用いられるような他のアプローチが既知である。
公開された欧州特許出願第EP1359762号において、入力データをいくつかの異なる量子化レベルで符号化及び復号する符号化器/復号器システム及び方法が記載されている。異なる量子化レベルは、信号対雑音(SNR)スケーラビリティを可能にする。前記システムは、幾つかの量子化器ユニットを備え、各量子化器ユニットは、対応する量子化レベルで入力データを量子化するように動作する。更に、各量子化器は、量子化機能を適用するように動作可能である。前記システムにおいて、最適なSNRスケーラビリティを獲得するために、該量子化器ユニットは、予想誤差の二乗平均誤差が最小化され、且つ前記量子化予想誤差が完全に再構築され得るように、特定の処理順序で配置される。
したがって、本発明者は、直列な量子化器における縦列型量子化雑音を低減する方法を考案する技術的問題に係わっている。
本発明の目的は、直列な量子化器又は直列な量子化符号化器における縦列型量子化雑音を低減する方法を提供することである。
本発明の第1の態様によると、直列に結合された複数の量子化装置を備えるシステムにおける縦列型量子化雑音を低減する方法であって、
(a)縦列型雑音誤差が発生する信号領域を決定するために、前記システムの動作を分析するステップと、
(b)前記決定された信号領域から生じる縦列型雑音を低減させるために後方補正を用いて前記システムにおける1つ又は複数の始めの方の量子化装置を修正するステップであって、前記1つ又は複数の始めの方の量子化装置が、前記システムにおける直列にある最後の量子化装置を含まないような、ステップと、
を含む、方法が提供される。
本発明は、直列な量子化構成において縦列型量子化雑音を低減することが可能であるということに関して前記方法において有利である。
任意追加的に、前記方法は、前記システムに、前記直列な量子化装置を介して信号を処理させるように構成する更なるステップを含み、前記信号が、音声信号、ビデオ信号、画像信号、及びテキストを生じさせる信号のうちの1つ又は複数を含む。前記方法は、幅広い異なる種類の信号に適用可能であることにおいて有利である。
任意追加的に、前記方法は、前記複数の量子化装置に、前記量子化装置によって処理されるデータを圧縮させる圧縮アルゴリズムを実行させるように構成するステップを含む。より好ましくは、前記圧縮アルゴリズムが、MPEG圧縮、AAC圧縮、及びMP3圧縮のうちの少なくとも1つを含む。斯様な圧縮アルゴリズムは、データ記憶要件を低減することが可能である。
任意追加的に、前記方法は、前記複数の量子化装置を介して処理されるデータに透かしデータを加える更なるステップを含む。前記方法は、透かしデータコンテンツに関連させて用いられることが可能であるということにおいて有益であり、前記方法によって提供される縦列型量子化雑音の低減が、斯様な縦列型雑音が微妙に加えられた透かしデータを不明瞭にする問題を少なくとも部分的に回避する。
任意追加的に、前記方法が、マルチメディア配信システムを実行することに関連して適用される。この場合、前記方法は、斯様な配信システムを介してユーザに配信される番組コンテンツの品質を向上させることにおいて有益である。
任意追加的に、前記方法において、直列に結合される前記複数の量子化装置における最後の量子化器も、前記システム内で生じる縦列型雑音を低減するように修正される。
本発明の第2の態様によると、本発明の第1の態様に記載の方法を用いて生成される量子化出力データであって、前記データが、通信ネットワーク及び/又はデータ担体により伝達可能である、量子化出力データが提供される。
本発明の第3の態様によると、対応する符号化出力信号を生成するために入力信号を処理する機器であって、前記機器が、直列に結合された複数の量子化装置を備え、前記機器が、動作において、生じる縦列型量子化雑音を、
(a)縦列型雑音誤差が発生する信号領域を決定するために、前記機器の動作を分析するステップと、
(b)前記決定された信号領域から生じる縦列型雑音を低減させるために後方補正を用いて前記機器における1つ又は複数の始めの方の量子化装置を修正するステップであって、前記1つ又は複数の始めの方の量子化装置が、前記機器における直列にある最後の量子化装置を含まないような、ステップと、
によって低減するように構成される、機器が提供される。
本発明の第4の態様によると、対応する符号化出力信号を生成するために入力信号を処理するシステムであって、前記システムが、直列に結合された複数の量子化装置を備え、前記システムが、動作において、生じる縦列型量子化雑音を、
(a)縦列型雑音誤差が発生する信号領域を決定するために、前記システムの動作を分析するステップと、
(b)前記決定された信号領域から生じる縦列型雑音を低減させるために後方補正を用いて前記システムにおける1つ又は複数の始めの方の量子化装置を修正するステップであって、前記1つ又は複数の始めの方の量子化装置が、前記システムにおける直列にある最後の量子化装置を含まないような、ステップと、
によって低減するように構成される、システムが提供される。
任意追加的に、前記システムが、前記直列な量子化装置を介して信号を処理するように動作可能であり、前記信号が、音声信号、ビデオ信号、画像信号、及びテキストを生じさせる信号のうちの1つ又は複数を含む。
任意追加的に、前記システムは、前記複数の量子化装置が、前記量子化装置によって処理されるデータを圧縮させる圧縮アルゴリズムを実行するように動作可能であるように構成される。より好ましくは、前記圧縮アルゴリズムが、MPEG圧縮、AAC圧縮、及びMP3圧縮のうちの少なくとも1つを含む。
任意追加的に、前記システムが、前記複数の量子化装置を介して処理されるデータに透かしデータを加えるように動作可能である。
任意追加的に、前記システムが、マルチメディア配信システムを実行する動作において構成される。
本発明の特徴は、本発明の範囲から逸脱することなくいかなる組合せにおいても組み合わせられ得ることを理解され得る。
本発明の実施例は、以下の図面を参照にして、例のためのみとして、以下に説明される。
音声及び/又はビデオ番組の主題に関するデータである番組コンテンツデータを配信するシステムにおいて量子化符号化器を縦列化する場合に生成される縦列型量子化雑音の問題を低減するために、本発明者は、いわゆる「縦列型雑音のない」(TNF)量子化器を考案した。斯様な量子化器は、例えば、図1に例示される最新のシステム10に使用され得る。
本発明の実施例は、図3に例示され、350及び370によって記される2つの量子化器Q'1及びQ2のそれぞれは、300によって概して示される構成において結合される。構成300は、好ましくは、図1の透かし埋め込み器WATMKEMB(60)に類似する(図示されない)透かし埋め込み器も具備され得る。更に、構成300は、任意追加的に、MPEG圧縮、AAC圧縮、及びMP3圧縮のうちの少なくとも1つを含むデータ圧縮アルゴリズムを実行するようにも動作可能である。
構成300において、量子化器350及び370は、例えばマルチメディア目的に関して適合される図1に例示されるシステム10に類似する、例えば番組コンテンツデータを配信する1つの処理チェーンの一部である。任意追加的に、例えばデータ記憶装置などの追加的な機能は、量子化器350及び370の間に挿入される。構成300における量子化器350及び370は、第1量子化器350が、この第1量子化器350の動作を考慮して生じる縦列型量子化を低減させるために以下に更に詳細に説明されるように340によって記される入力信号xを反対方向にも量子化するように動作しない場合、図2に例示されるものと類似する手法で縦列型量子化雑音を呈し得る。
図3において、上述の反対方向動作を有する2つの量子化器350及び370の一群に関して、380によって記される出力Q2(Q'1(x))は、式5(Eq.5):
Figure 0004796583
によって説明されるように第2量子化器370によって処理される入力信号x(340)と同一である。
言い換えると、出力380を生成するために信号x(340)を処理する際に構成300によって生成される全体縦列型雑音歪みは、第2量子化器370によって導入される歪みに対応する。
斯様な原理を更に例示するために、図2が再び参照される。入力信号x(340)は、例えば、x=2.75であるようにされる。例示の最新システム10において、x(340)に関するこの値は、1.25の誤差を生じさせる値4に量子化され得る。システム10と対比して、構成300は、第2量子化器370が後に続き、出力380に関してQ2(2)=2を生じさせるような値Q'1(2.75)=2を仮定する出力380になる。第2量子化器370が、出力380を生成するために信号x(340)を処理するために直接適用された場合、すなわちQ2(2.75)=Q2(2)=2である場合、類似の結果が生じる。図3において、量子化器350は、第1量子化器350に関連付けられる上述の反対方向の機能を支援する、330によって記される制御ユニットDTRD(Q'1)を具備される。「DTRD」は、「縦列型領域を引き出し、Q'1を設計する(Derive Tandem Regions and Design Q'1)」に対する略語であり、第1量子化器350の変換特性が構成300内での予想される縦列型雑音発生を見越して修正されることを示す。
より一般的な表現としては、関連付けられた出力語長w1及びw2のそれぞれを有する2つの線形量子化器の一群の挙動が分析され得る。信号x(340)が最小値を0として最大値をxmasとする範囲、すなわちx∈[0,xmas]にあると仮定すると、量子化器350及び370に関する量子化ステップΔQは、式6(Eq.6):
Figure 0004796583
により与えられる。
例えば、Ntによって記される、縦列型歪みが潜在的に生じる図2における領域290などの領域の数は、式7(Eq.7):
Figure 0004796583
から計算される。
本発明者は、領域毎の平均縦列型誤差すなわちeRが、式8(Eq.8):
Figure 0004796583
で与えられるように、第1量子化器350によってのみ影響されることを理解していた。
したがって、x∈[0,xmas]であるような均一配分信号x(340)に関して、構成300において処理される信号サンプル毎の平均縦列型誤差は、式9(Eq.9):
Figure 0004796583
によって与えられ、ここで、w2<w1である。
例えば、w1=3,w2=2及びxmax=7であるような状況において、et=1/7の平均縦列型雑音誤差が、信号x(340)に関して入力サンプル毎に発生する。平均縦列型誤差etは、図4における400によって示されるグラフに表される。グラフ400は、語長w1を記す横軸410及び上述の平均誤差etを記す縦軸420を含む。矢印430は、語長w2が1から8へ増加されるように、平均誤差etに関するトレンドを示す。
本発明者は、構成300における量子化誤差の全体に対して縦列型雑音誤差を調査することによって、縦列型雑音誤差が有益に推定されることを理解していた。第1量子化器350が最小縦列型雑音を呈するために上述のように制御される場合、構成300で生じる量子化雑音の全体は、第2量子化器370から生じると仮定され得る。斯様な状況において、信号x(340)における入力値毎の平均誤差eq2は、式10(Eq.10):
Figure 0004796583
によって与えられる。
図5において、全体誤差et及び誤差eq2のプロットは、500によって概して示されるグラフに表現される。グラフ500は、第1量子化器350の語長を記す横軸510及び上述の誤差et,eq2の比率を記す縦軸520を含む。図2から、本発明者は、量子化雑音の相対的エネルギが、矢印530によって示される第1及び第2量子化器350及び370それぞれの語長w1及びw2における差の関数であることを認識していた。特に、所与の定数βに対して、量子化雑音eq2に対する縦列型エネルギetは、式11(Eq.11):
Figure 0004796583
によって与えられる。
式9及び10から、定数βは、β=2の数値を有することが分かる。縦軸520から認識可能な相対エネルギは、語長w2がw1に近づくに連れて増加する。例えば、w2=w1-1である場合、縦列型雑音etは、量子化雑音eq2の約50%である。更なる例として、w2=w1-2の場合、縦列型雑音etは、量子化雑音eq2の約12.5%である。
図3に例示される構成300は、図1に示されるシステム10で用いられ得る。本発明に従い修正されたシステム10において、音声信号は、システム10内で128kbyte/sから64kbyte/sへトランスコードされる。例えば、44.1kHz信号の場合、斯様なトランスコーディングは、3ビット/サンプルから1.5ビット/サンプルへのトランスコーディングに対応する。線形量子化が量子化符号化器30及び70に関して使用される場合、相対縦列型雑音エネルギは、量子化雑音etの25%になる。したがって、システム10で生じる符号化雑音の全体は、25%だけ低減され得る。
上述から、システム10が、2つの縦列量子化符号化器30及び70があるにもかかわらず縦列型雑音が実質的に導入されないように、本発明に従い適合され得、これにより、出力xb2(130)の品質を向上させ得ることが理解され得る。代替的に、所与の音声品質に関して、本発明は、符号化ビットストリームxb1(110)を記憶するデータ記憶部AAC(40)において必要とされる記憶スペースを低減することが可能である。
上述の本発明の実施例は、添付の請求項に規定される本発明の範囲から逸脱することなく、修正され得ることを理解され得る。
添付の請求項において、括弧記号間に位置される如何なる参照符号及び他の符号も、請求項の理解を援助するために含まれており、いずれの場合にも請求項の範囲を制限するように意図されていない。
「有する」、「含む」、「組み込む」、「備える」("comprise","include","incorporate","contain","is","have")等の表現は、発明の詳細な記載及びそれに関連する請求項を読解する場合に非制限的なやり方で解釈されるべきであり、すなわち存在するとも明確に規定されない他の項目又は成分を認めるように解釈されるべきである。単数形に対する参照は、複数形に対する参照としても解釈されるべきであり、逆も同様である。
図1は、縦列にされた量子化符号化器を用いる既知の番組コンテンツ配信システムであって、前記符号化器が、動作において縦列型量子化雑音を示しやすいような、システムの概略図である。 図2は、縦列型量子化雑音が潜在的に生成される領域を有する、図1のシステムで用いられる2つの例の符号化器の量子化ステップの例示である。 図3は、本発明の実施例であって、すなわちほぼ縦列型雑音をなくすことが可能である二重量子化器の例示である。 図4は、図3の実施例に関して縦列型雑音(et)に対する第1量子化符号化器語長(w1)との間におけるトレードオフを例示するグラフである。 図5は、eq2が第2量子化符号化器の量子化雑音である、比率et/eq2に対する第1量子化符号化器語長(w1)との間におけるトレードオフを例示するグラフである。

Claims (13)

  1. 直列に結合された複数の量子化装置を備えるシステムにおける縦列型量子化雑音を低減する方法であって、
    (a)縦列型雑音誤差が発生する信号領域を決定するために、前記システムの動作を分析するステップと、
    (b)前記決定された信号領域から生じる縦列型雑音を低減させるために後方補正を用いて前記システムにおける1つ又は複数の始めの方の量子化装置を修正するステップであって、前記1つ又は複数の始めの方の量子化装置が、前記システムにおける直列にある最後の量子化装置を含まないような、ステップと、
    を含む、方法。
  2. 前記方法が、前記システムに前記直列な量子化装置を介して信号を処理させるように構成する更なるステップを含み、前記信号が、音声信号、ビデオ信号、画像信号、及びテキストを生じさせる信号のうちの1つ又は複数を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記方法が、前記複数の量子化装置に、前記量子化装置によって処理されるデータを圧縮させる圧縮アルゴリズムを実行させるように構成するステップを含む、請求項1乃至2の何れか一項に記載の方法。
  4. 前記圧縮アルゴリズムが、MPEG圧縮、AAC圧縮、及びMP3圧縮のうちの少なくとも1つを含む、請求項3に記載の方法。
  5. 前記方法が、前記複数の量子化装置を介して処理されるデータに透かしデータを加える更なるステップを含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記方法が、マルチメディア配信システムを実行することに関連して適用される、請求項1に記載の方法。
  7. 対応する符号化出力信号を生成するために入力信号を処理する機器であって、前記機器が、直列に結合された複数の量子化装置を備え、前記機器が、生じる縦列型量子化雑音を低減するために、
    (a)縦列型雑音誤差が発生する信号領域を決定するために、前記機器の動作を分析する手段と、
    (b)前記決定された信号領域から生じる縦列型雑音を低減させるために後方補正を用いて前記機器における1つ又は複数の始めの方の量子化装置を修正する手段であって、前記1つ又は複数の始めの方の量子化装置が、前記機器における直列にある最後の量子化装置を含まないような、手段と、
    を含む、機器。
  8. 対応する符号化出力信号を生成するために入力信号を処理するシステムであって、前記システムが、直列に結合された複数の量子化装置を備え、前記システムが、生じる縦列型量子化雑音を低減するために、
    (a)縦列型雑音誤差が発生する信号領域を決定するために、前記システムの動作を分析する手段と、
    (b)前記決定された信号領域から生じる縦列型雑音を低減させるために後方補正を用いて前記システムにおける1つ又は複数の始めの方の量子化装置を修正する手段であって、前記1つ又は複数の始めの方の量子化装置が、前記システムにおける直列にある最後の量子化装置を含まないような、手段と、
    を含む、システム。
  9. 前記システムが、前記直列な量子化装置を介して信号を処理するように動作可能であり、前記信号が、音声信号、ビデオ信号、画像信号、及びテキストを生じさせる信号のうちの1つ又は複数を含む、請求項8に記載のシステム。
  10. 前記システムは、前記複数の量子化装置が、前記量子化装置によって処理されるデータを圧縮させる圧縮アルゴリズムを実行するように動作可能であるように構成される、請求項8に記載のシステム。
  11. 前記圧縮アルゴリズムが、MPEG圧縮、AAC圧縮、及びMP3圧縮のうちの少なくとも1つを含む、請求項10に記載のシステム。
  12. 前記システムが、前記複数の量子化装置を介して処理されるデータに透かしデータを加えるように動作可能である、請求項8に記載のシステム。
  13. 前記システムが、動作においてマルチメディア配信システムを実行するように構成される、請求項8に記載のシステム。
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